JP2877370B2 - 画像形成装置 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 ［産業上の利用分野］ 本発明は、転写後に感光体上に残留するトナーを除去
するクリーニング装置を備えた画像形成装置に関する。

［従来の技術］ 複写機、プリンター、ファクシミリなどの各種画像形
成装置においては、給紙部から所定の搬送経路を通して
転写紙が転写部に送り込まれ、画像情報に対応して感光
体上に形成・担持されているトナー可視像が上記転写紙
に対して転写装置により写し取られる。またトナー可視
像の転写後に感光体上に残留するトナーは、感光体クリ
ーニング装置によって除去され、感光体が初期化される
ようになっている。

上述した感光体クリーニング装置において、クリーニ
ングブレードとクリーニングブラシとが併用されるもの
がある。これらクリーニングブレードおよびクリーニン
グブラシは、感光体の表面に対してそれぞれ単独に接触
するように配置されており、感光体に対する摺擦力をそ
れぞれ生じるように両者は別個独立に設置されている。
このうちクリーニングブレードは、その先端エッジ部が
感光体表面に接触するように配置されており、上記先端
エッジ部の摺擦力によって転写後の残留トナーを掻き落
すようになされている。またクリーニングブラシは、そ
の毛先部分が感光体の表面上に接触配置されているとと
もに、回転移送されることにより生じる毛先部分の摺擦
力によって転写後の残留トナーを掻き落すようになされ
ている。

［発明が解決しようとする課題］ しかしながら装置の配置関係によって上記クリーニン
グブレードの先端エッジ部が上方向に向けて設置される
場合には、感光体側から掻き落されたトナーが先端エッ
ジ部から落下されなくなり、先端エッジ部にそのまま滞
留してしまうことがある。このような滞留トナーは回収
されなくなってしまうとともに、感光体の交換時などに
おいてクリーニングユニットの外側に飛散することもあ
る。そして最悪の場合には露光光学系の上に落下して光
像の書き込みを不可能とする場合もある。

そこで本発明は、クリーニングブレードの先端エッジ
部が上方向に向けられて接地される場合において、先端
エッジ部上へのトナーの滞留を防止して潜像担持体の交
換時に露光光学系の上にクリーニングブレード先端エッ
ジ部からトナーが落下することがないようにした画像形
成装置を提供すること目的とする。

［課題を解決するための手段］ 本発明は上記目的を達成するため、交換可能な潜像担
持体の上部側に設けた転写部で記録材側に転写された後
に該潜像担持体上に残留しているトナーを、先端エッジ
部が該潜像担持体の中心軸線を通る水平面よりも下の位
置で該潜像担持体の表面に接しかつ先端面が上向きに配
置されたクリーニングブレードにより除去するように構
成してなり、露光光学系の上方に設けられたクリーニン
グ装置を具備した画像形成装置について、前記潜像担持
体表面および前記クリーニングブレードの先端エッジ部
に対して毛先部分が接触しつつ回転するクリーニングブ
ラシを備え、前記クリ回転移送周速度Ｖに対して大きく
なるように設定することにより前記先端エッジ部の滞留
トナーを前記クリーニング装置内に回収し、前記先端エ
ッジ部上へのトナーの滞留を防止した。

［作用］ クリーニングブレードの先端エッジ部に滞留されたト
ナーが、クリーニングブレードの先端エッジ部に接触配
置されるクリーニングブラシの毛先部分の摺擦値からに
よってクリーニング装置内に回収されるとともに、該ク
リーニングブレードの先端エッジ部上に滞留されるトナ
ーの量に対して、クリーニングブラシの毛先部分による
滞留トナーの除去能力がっそれを上回ることによってク
リーニングブレードの先端エッジ部は常時清浄に維持さ
れる。

［実 施 例］ 以下本発明の実施例を図面に基づいて詳細に説明す
る。

第２図には本発明を適用してなるルーザープリンター
が表わされている。本図に示されるようにプリンター本
体のほぼ中央部分には、矢印方向に回転駆動される静電
潜像担持体としての感光体ドラム１が配置されている。
そしてこの感光体ドラム１の周囲にはその回転方向に沿
って、感光体ドラム１の表面を一様に帯電させる帯電器
２、感光体ドラム１上に形成された静電潜像にトナーを
供給して現像を行ないトナー可視像を得る現像ユニット
３、現像により得られたトナー可視像を後述する給紙機
構から送られて来る転写紙に写し取る転写装置としての
転写チャージャー４、転写後感光体ドラム１の表面上に
残留するトナーを掻き落すようにして除去する感光体ク
リーニング装置５などの装置が順に配置されている。ま
た上記帯電器２と現像ユニット３との間の位置６には、
感光体ドラム１に画像情報を書き込んで静電潜像を形成
するレーザー書込光学ユニット７からの露光光路が設け
られている。

上記帯電器２および光書き込み位置６は、感光体ドラ
ム１の下側に配置されており、したがってレーザー書込
光学ユニット７は、感光体ドラム１、現像ユニット３、
感光体クリーニング装置５の下方位置に設けらている。
これに対して転写チャージャー４は感光体ドラム１の上
側に配置されており、この転写チャージャー４により形
成される転写部が感光体ドラム１の上方位置に配置され
るようになっている。一方自動給紙部の貯容部として設
けられる給紙カセット８は、上記レーザー書込光学ユニ
ット７のさらに下部にほぼ水平状態で配置されており、
該給紙カセット８の出口部から感光体ドラム１の上部側
に設けられている転写部に至るように上搬送経路９が延
在されている。

この上搬送経路９は上記現像ユニット３の背面部を迂
回するようにＵ字状に形成されており、その下方入口側
部分に搬送用の中間ローラー対10が設置されているとと
もに、上方出口側部分には給紙タイミングをとるレジス
トローラー対11が設置されている。給紙カセット８内に
収容されている転写紙は、該給紙カセット８の出口部に
設けられているフィードローラー12によって１枚ずつ分
離されながら上搬送経路９の入口部に送り出され、中間
ローラー対10による搬送力によって現像ユニット３の上
方側に向かって送られていく。そしてこの転写紙がレジ
ストローラー対11によって感光体ドラム１上のトナー可
視像と同期をとられながら転写部に給送され、これによ
りトナー可視像の転写が行なわれるようになっている。

転写後の転写紙経路には、除電ブラシ、吸着ファン1
4、定着ユニット15および排紙トレイ16が設けられてお
り、トナー可視像の転写が行なわれた転写紙が除電ブラ
シにより感光体ドラム１から分離されるとともに、分離
された転写紙は吸着ファン14側に吸着保持されながら定
着ユニット15に送られ、ここでトナー可視像の定着が行
なわれた後に排紙トレイ16に排出されるようになってい
る。

なお本実施例では潜像担持体として感光体ドラムが採
用されているが、ベルト状の感光体をも採用することが
できることはもちろんである。

さらにこのようなレーザープリンター装置における前
記感光体クリーニング装置５には、上記感光体ドラム１
の搬送方向において上流側領域にクリーニングブラシ51
が設置されているとともに、クリーニングブラシ51の下
流側領域にはクリーニングブレード52が設置されてい
る。第１図にも示されているように、上記クリーニング
ブレード52は、その先端エッジ部52aが感光体ドラム１
の表面上に圧接されており、該先端エッジ部52aの摺擦
力によって転写後の残留トナーを掻き落すようになされ
ている。また上記クリーニングブラシ51は、その毛先部
分51aが感光体ドラム１の表面上に接触するように配置
されているとともに、該クリーニングブラシ51の支軸51
bが図示を省略した駆動機構に連結されており、これに
よって感光体ドラム１と反対の方向、すなわち両者の対
向部分において同一の方向にクリーニングブラシ51の全
体が回転移送されるようになっている。そしてこの回転
によって生じる毛先部分51aの摺擦力によって転写後の
残留トナーが感光体ドラム１側から掻き落されるととも
に、掻き落されたトナーが感光体クリーニング装置５内
に回収されるようになっている。

さらに上記クリーニングブラシ51の毛先部分51aは、
前記クリーニングブレード52の先端エッジ部52aにも接
触するように配置されており、このクリーニングブラシ
51の毛先部分51aの摺擦力によってクリーニングブレー
ド52の先端エッジ部52aに滞留しようとするトナーを下
方に落下させるようになっている。

またこのときクリーニングブラシ51の回転移送周速度
ｖは、感光体ドラム１の回転移送周速度Ｖに対してそれ
より大きくなるように設定されている（ｖ＞Ｖ）。

このような実施例においては、感光体クリーニング装
置５によって感光体ドラム１のクリーニングが行なわれ
る際に、クリーニングブレード52の先端エッジ部52a上
にトナーが滞留されようとするが、該クリーニングブレ
ード52の先端エッジ部52aに接触配置されるクリーニン
グブラシ51の毛先部分51aの摺擦力によって上記滞留ト
ナーはクリーニングブレード52の先端エッジ部52aから
除去され、下方に落下されて回収されるようになってい
る。

したがって感光体ドラム１の交換時などにおいても、
感光体クリーニング装置５からトナー飛散を生じること
はなく、従来のような露光光学系などに対するトナー汚
染は防止される。

また本実施例におけるクリーニングブラシ51の回転移
送周速度ｖは、感光体ドラム１の回転移送周速度Ｖより
大きく設定されている（ｖ＞Ｖ）ため、クリーニングブ
レード52により感光体ドラム１側から除去されて該クリ
ーニングブレード52の先端エッジ部52a上に滞留されよ
うとするトナーの量に対して、クリーニングブラシ51の
毛先部分51aによる滞留トナーの除去能力がそれを上回
ることとなり、これによってクリーニングブレード52の
先端エッジ部52aは常時清浄に維持されるようになって
いる。

［発明の効果］ 本発明によれば、上方向に向けられたクリーニングブ
レードの先端エッジ部の滞留トナーをクリーニングブラ
シの摺擦力によって除去しクリーニング装置に回収する
ので、先端エッジ部は常時清浄に維持され、潜像担持体
の交換に際して、下方に位置する露光光学系へのトナー
落下を回避することができ、上記クリーニングに際し、
クリーニングブラシの移送速度を潜像担持体の移送速度
よりも大きく設定することとしたから、クリーニングブ
レードに対するクリーニングブラシのトナー除去能力も
十分である。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の一実施例における感光体クリーニング
装置の要部を表わした部分拡大側面説明図、第２図は本
発明を適用してなるレーザープリンター装置の全体を表
わした側面説明図である。 １……感光体ドラム、４……転写チャージャー、５……
感光体クリーニング装置、７……レーザー書き込み光学
ユニット、51……クリーニングブラシ、51a……毛先部
分、52……クリーニングブレード、52a……先端エッジ
部。

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Claims (1)

(57)【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】交換可能な潜像担持体の上部側に設けた転
   写部で記録材側に転写された後に該潜像担持体上に残留
   しているトナーを、先端エッジ部が該潜像担持体の中心
   軸線を通る水平面よりも下の位置で該潜像担持体の表面
   に接しかつ先端面が上向きに配置されたクリーニングブ
   レードにより除去するように構成してなり、露光光学系
   の上方に設けられたクリーニング装置を具備した画像形
   成装置であって、 前記潜像担持体表面および前記クリーニングブレードの
   先端エッジ部に対して毛先部分が接触しつつ回転するク
   リーニングブラシを備え、前記クリーニングブラシの回
   転移送周速度ｖを、前記潜像担持体の回転移送周速度Ｖ
   に対して大きくなるように設定することにより前記先端
   エッジ部の滞留トナーを前記クリーニング装置内に回収
   し、前記先端エッジ部上へのトナーの滞留を防止したこ
   とを特徴とする画像形成装置。