JP3299878B2 - 転写装置 - Google Patents

転写装置

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JP3299878B2
JP3299878B2 JP00887596A JP887596A JP3299878B2 JP 3299878 B2 JP3299878 B2 JP 3299878B2 JP 00887596 A JP00887596 A JP 00887596A JP 887596 A JP887596 A JP 887596A JP 3299878 B2 JP3299878 B2 JP 3299878B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、用紙を転写部に案
内するための転写前ローラと、転写部に案内された用紙
に放電により高電圧を印加する放電部とを有した転写装
置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】この種の用紙を転写部に案内するための
転写前ローラと、転写部に案内された用紙に放電により
電位を印加する放電部とを有した複写機の転写装置とし
ては、実開昭58−71758号公報,実開平4−10
1567号公報に記載されたものがあった。
【0003】例えば図29に示すように、記録情報を感
光体ドラム71上に露光して静電潜像を形成した後、こ
れにトナーを供給して可視像(トナー像)を得、このト
ナー像を感光体ドラム71に対設される転写装置で用紙
72に転写した後、定着して一枚のコピーを得ていた。
【0004】また、用紙72を感光体ドラム71へ案内
するための転写前ローラ73が感光体ドラム71と対向
するように配置され、転写前ローラ73が回転すること
により走行抵抗を少なくして感光体ドラム71に用紙7
2が案内され、感光体ドラム71に用紙72が密着され
るとともに、転写器74の放電部75からのコロナ放電
により感光体ドラム71上のトナーと逆極性の高電圧
(例えば−5KV程度)を印加し、感光体ドラム71上
のトナー像が用紙72上に転写されていた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上述した転写装置によ
れば、感光体ドラムと転写器が対向する空間において、
その空間のどの位置を用紙が搬送されるか、且つ、放電
部からの放電照射位置Dとが転写の性能を決めるうえで
特に重要となるため、用紙の感光体ドラムからの放電照
射位置Dが適切でないと、感光体ドラムに対する転写電
流値が円周面位置で異なるため、用紙が感光体ドラムに
接触する接触位置Eから用紙は放電を受けるので、用紙
は接触位置Eから除々に転写が行われるため、転写不良
(文字の飛び散り)が発生する。
【0006】また、転写前ローラを使用する場合に、用
紙の後端が転写前ローラを離れた際に用紙が下方に落下
し、感光体ドラムへの密着力低下及び用紙のもつ腰の強
さに起因して用紙が振動し、用紙上の未定着トナーが移
動して画像の乱れを引き起こしていた。
【0007】そして、転写前ローラの感光体ドラムに対
向する表面(用紙案内部分)が絶縁されていると、静電
気等によりトナーや紙粉が転写前ローラの表面に付着す
るため、用紙の裏面がこのトナーや紙粉等による汚れを
生じていた。
【0008】本発明の転写装置は上記の課題に鑑みなさ
れたものであり、転写部の感光体ドラムへの用紙の接触
開始点と転写点との間に放電部からの放電を遮断し放電
域端が位置するように絶縁部材を設けることにより、感
光体ドラム上のトナー像の用紙への転写効率を向上させ
ることを目的としている。
【0009】また、上記絶縁部材の先端部を感光体ドラ
ム側へ延設して用紙を支持する案内支持部材を形成する
ことにより、用紙の後端部の落下及び感光体ドラムから
のはなれるのを防ぎ、未定着トナーの移動を防ぐことを
目的としている。
【0010】そして、上記転写前ローラの除電を行う除
電部材を設けることにより、用紙の搬送性の向上及び転
写前ローラへのトナー等の付着をなくし、用紙の裏面の
汚れを防ぐことを目的としている。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに本発明の転写装置は、用紙を転写部に案内するため
の転写前ローラと、転写部に案内された用紙に放電によ
り高電圧を印加する放電部とを有し、転写部の感光体ド
ラムへの用紙の接触開始点と転写点との間に放電部から
の放電を遮断し放電域端が位置するように絶縁部材を設
けている。これにより、用紙の感光体ドラムへの密着性
が高く、且つ、放電部からの放電効率の高い位置でトナ
ー像の用紙への静電吸着作用が可能となる。
【0012】また、上記絶縁部材の先端部を感光体ドラ
ム側へ延設して用紙を支持する案内支持部材を形成して
いる。これにより、用紙の後端部の落下が防止され、未
定着トナーの移動をなくすことが可能となる。
【0013】そして、上記転写前ローラの除電を行う除
電部材を設ける。これにより、転写前ローラへの静電気
の帯電を防ぎ、転写前ローラへのトナーや紙粉の付着を
なくし用紙の汚れを防止することを可能とする。
【0014】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態の転写装置を
用いた電子写真装置としての複写機は、図1に示すよう
に、上部に原稿載置台1を有し、この原稿載置台1の下
に露光光学系部2を備えている。この露光光学系部2
は、原稿載置台1上に載置された原稿(図示せず)を光
を照射しながら走査する光源ランプ3、原稿からの反射
光を感光体ドラム6に導く複数の反射鏡4、および上記
の反射光の光路中に配されたレンズユニット5を有して
いる。
【0015】感光体ドラム6の外周には、感光体ドラム
6の表面を所定電位に帯電させる帯電チャージャ7、像
間イレーサ(図示せず)、感光体ドラム6の表面に形成
された静電潜像を現像する現像装置8、感光体ドラム6
の表面トナー像を用紙に転写させる転写チャージャ(転
写器)9、感光体ドラム6の表面の残留トナーを回収す
るクリーニング装置10および除電装置(図示せず)等
が設けられている。
【0016】また、感光体ドラム6に対する入紙側に
は、用紙を所定のタイミングで供給するタイミングロー
ラ11、搬送ローラ12、給紙カセット13および給紙
ローラ14が設けられ、感光体ドラム6に対する出紙側
には、用紙上に転写されたトナー像を用紙定着させる定
着装置15が設けられている。
【0017】上記の現像装置8には、現像装置8に現像
剤を供給する現像剤供給装置16と、現像装置8から排
出された現像剤を回収する現像剤回収容器17とが装着
されている。これら現像剤供給装置16および現像剤回
収容器17は一体化されて現像剤回収ユニット18とし
て構成され、現像装置8に対して着脱自在となってい
る。
【0018】現像装置8は、容器状をなす槽体19を有
し、この槽体19の内部に、マグネットローラ20と撹
拌ローラ21とを備えるとともに、キャリアとトナーと
からなる現像剤を収容している。キャリアは磁性体から
なり、その表面にトナーの粘着を抑制する樹脂コート層
を有している。また、キャリアはトナーとともに撹拌さ
れることにより、トナーを感光体ドラム6の静電潜像に
吸着されるように摩擦帯電させるようになっている。
【0019】マグネットローラ20は、キャリアを磁力
によって吸着し、磁気ブラシを形成させて搬送すること
により、キャリアにクーロン力によって付着したトナー
を感光体ドラム6に供給するようになっている。上記の
磁気ブラシのの穂立ちの高さはドクタ22にて規制され
る。撹拌ローラ21は槽体19内の現像剤を提供するも
のである。
【0020】クリーニング装置10は、図1に示すよう
に感光体ドラム6表面の残留トナーを掻き落とすクリー
ニングブレード23と、クリーニングブレード23によ
って回収された廃棄トナーを一方向へ搬送するための搬
送スクリュー24とを備えている。
【0021】次にコピー動作を簡単に説明すると、ウォ
ーミングアップが完了した待機状態において、コピース
タートスイッチ(図示せず)がONされると、露光光学
系部2の光源ランプ3によって原稿載置台2上に載置さ
れた原稿が走査され、原稿からの反射光が反射鏡4およ
びレンズユニット5を介して感光体ドラム6に照射され
る。これにより、帯電チャージャ7にて所定電位に帯電
されている感光体ドラム6の表面に静電潜像が形成さ
れ、この静電潜像が現像装置8から供給されるトナーに
よって現像される。感光体ドラム6表面のトナー像は、
転写チャージャ9により給紙カセット13から供給され
る用紙に転写され、定着装置15にて用紙上に熱定着さ
れる。これにより、用紙上に原稿画像に対応したコピー
画像が得られる。
【0022】また、本複写機は、紙詰まり処理等のため
に、図1に示すように、給紙側の端部に設けられた開閉
支点25を中心として、用紙の搬送路を開放するように
上部が開放されるいわゆるクラムシェルタイプとなって
いる。
【0023】図2は、転写装置9を示す拡大断面図であ
る。
【0024】この転写装置9は感光体ドラム6に対設し
て設けられる転写ケース(シールドケース)26,転写
ホルダー27,転写前ローラ28とからなる。ここに電
極となるチャージャワイヤ29を箱型形状に形成した転
写ケース26の内部にその長手方向に張設した構成をと
する。
【0025】チャージャワイヤ29からコロナ放電が照
射される放電照射域を規制する絶縁部材の放電域端位置
Aは次のように決定される。用紙30の先端が感光体ド
ラム6と接触する接触開始点Bと転写ケース26の内部
に設けられたチャージャワイヤ29の中心を結ぶ線分よ
りも、搬送方向下流側で且つ感光体ドラム6の中心とチ
ャージャワイヤ29の中心を結ぶ線分(感光体ドラム6
に対するチャージャワイヤ29の電圧のピーク位置C)
よりも搬送方向の上流側になるように設定している。
【0026】図3は、転写前ローラ28と絶縁部材であ
る絶縁シート31を示す斜視図である。
【0027】転写前ローラ28の長手方向の長さは最大
コピー用紙幅より長く設定してあり、用紙搬送部分が絶
縁性材料で例えばシリコンコートで形成される。絶縁性
シート31は転写ホルダーにアッセンブル、または、転
写ホルダー27の一体化により、転写前ローラ28をチ
ャージャワイヤ29からのコロナ放電により遮断できる
ように構成され、支持部材32によりその下面を支持さ
れている。
【0028】また、支持部材32と転写前ローラ28の
用紙30の入紙側に設けられた用紙ガイド面33との間
に転写前ローラ28の除電を行う除電部材34を配置
し、この除電部材34により転写前ローラ28の除電を
確実に行うことにより、転写前ローラ28へのトナーや
紙粉の付着を防止し、用紙30へ転写された画質を良質
な画質にすることができる。
【0029】除電部材34がチャージャケース26に直
接アッセンブルされて、一体化となっており、チャージ
ャケース26のアースにより同時に除電部材34もアー
スがとれ、部品構成を簡略化でき、且つ確実にアースを
とることができる。
【0030】上記構成によれば、用紙30は転写前ロー
ラ28に案内されて一旦感光体ドラム6に接触した後、
チャージャワイヤ29の放電効率の高いポイント(転写
出力のピーク位置C)でトナー像の静電吸着作用が得ら
れ、転写工程を終える。
【0031】図4は絶縁部材の他の例を示す断面図であ
る。
【0032】支持部材32を転写前ローラ28から転写
作用位置まで用紙30を案内するように全体を絶縁部材
で形成し、用紙30を案内する案内部分32aの先端部
と感光体ドラム6との距離を約0.5mm〜1mmとし
用紙30の先端を放電域位置Aから約0.5〜1mm程
度離れた位置まで案内するように構成されている。
【0033】上記構成によれば、用紙は転写前ローラ2
8に案内されて一旦感光体ドラム6に接触した後、転写
前ローラ28を離れた後も引き続き、支持部材32によ
りその裏面を支持されつつ案内され、チャージャワイヤ
29の転写作用位置まで進み、転写工程を終了する。
【0034】また、上記構成によれば、転写前ローラ2
8を離れた用紙30を下方より連続して支持し、用紙3
0を落下させることなく転写作用位置まで案内できる。
しかも、支持部材32が絶縁性材料で形成されているの
で、支持部材32がコロナ放電照射域を規制する役目を
共用することができる。
【0035】支持部材32は転写ホルダー27に一体化
されているが、コロナ放電の照射領域を安易に変化させ
る為、別部品(絶縁材料)で構成してもよい。
【0036】図5は感光体ドラム6の一般的なアース方
法を示す断面図である。
【0037】感光体ドラム6に設けられたドラムギア3
5にドラムアース板36が取り付けられており、感光体
ドラム6の内面部にドラムアース板36が当接し、導電
が取られる。ドラムユニットが機器本体に装着される
と、ドラム位置決めボス37感光体ドラム6の中心に挿
入される。このとき、ドラム位置決めボス37は本体フ
レーム38にカシメて取り付けられている。
【0038】図6は感熱体ドラムギア35と転写前ロー
ラ28への駆動入力方法を示す断面図である。
【0039】感熱体ドラムギヤ35よりアイドルギア3
9・40の2個を介して転写前ローラギア41に駆動入
力される。
【0040】なお、転写前ローラ28への転写前ローラ
ギア41の取り付けは、フライス面同志を合致させた状
態で組み込まれ、転写前ローラ28と同軸で回転するよ
うになっている。転写前ローラ28は転写ケース26の
両端部を曲げた部分に形成された導電性軸受42に支持
され取り付けられており、且つ、これにより転写ケース
26と導通がとれアースされている。
【0041】以上により、感光体ドラムギア35,アイ
ドルギア39・44,転写前ローラギア41を導電性樹
脂で構成することにより、感光体ドラム6のアースと転
写前ローラ28のアースが、ドラム位置決めボス37や
転写ケース26等の複数の箇所でアースが得られること
により、アース不良に対する性能が向上される。
【0042】図7は転写前ローラ28の自動清掃機構を
示す斜視図である。
【0043】転写前ローラ28は通常図6に示すように
感光体ドラムギア35にアイドルギア39・40が機器
本体上(クラムシェル)を閉じたときに当接して駆動入
力され、感光体ドラム6とほぼ同じ周速で回転する。こ
のときの回転数のみをみると転写前ローラ28の方が、
感光体ドラム6より外径が極端に小さいため、数倍の速
さで転写前ローラ28の方が速く回転している。以上に
より、転写前ローラ28を清掃する際、通常の回転数で
行うと、速すぎるため、トナーや紙粉が飛び散ってしま
い清掃不良を生じてしまう。
【0044】したがって、転写前ローラ2の回転数を
通除回転数より減速した所定の回転数(1秒間に約2〜
3回転)で行うことにより、飛散を防止でき効率よく清
掃することができる。
【0045】転写前ローラ28の減速方法は、別駆動入
力用のモータ43が取り付けられ、ソレノイド44によ
りモータギア45と転写前ローラギアB46が当接して
後で、モータ43が回転を始める。このとき、転写前ロ
ーラギア41の内径部に一方向クラッチが組み込まれて
おり、転写前ローラ28が通常回転と逆回転に所定の回
転数(1秒間に約2〜3回転)にて駆動されるので、転
写前ローラギア41は空回転の状態となる。
【0046】次に転写前ローラ28への清掃パッド47
の当接方法について説明する。
【0047】清掃パッド47は転写前ローラ28に対し
て離れる方向に圧縮スプリング48(引っ張りスプリン
グでもよい)により加圧されており、モータホルダ49
に圧入(一体化)された清掃パッド押圧軸50が長手方
向に移動することにより清掃パッド47に当接し、さら
に押されて転写前ローラ28に接触し、その後、転写前
ローラ28が回転されることにより、清掃パッド47で
清掃される。
【0048】図8は清掃パッド押圧軸50が清掃パッド
47を押している状態を示した断面図であり、図9は清
掃パッド47が転写前ローラ28に当接することを示し
た断面図である。
【0049】図10は転写前ローラ28の自動清掃機構
の他の例を示す斜視図である。
【0050】転写前ローラ28と平行に設けられたパッ
ドスライド軸51とスパイラル軸52が有り、この2本
の軸に清掃パッド47が位置決めされる。スパイラル軸
52上にギアS53が取り付けられており、そのギアS
53には駆動用モータ43と一体となったモータギア4
5が噛み合っている。
【0051】転写前ローラ28の形状は長手方向に用紙
案内部28aとテーパ部28b,小径部28cとを順に
設けてある。清掃パッド47は通常転写前ローラ28の
小径部28cに位置し、転写前ローラ28の負荷になら
ないように非接触状態にある。また、ホームポジション
センサ54に清掃パッド47の凸部がセンサ検知部を遮
光する位置で停止している。
【0052】清掃パッド47を移動するときは、モータ
43が正回転をしてスパイラル軸52を正回転され、こ
れにより清掃パッド47が移動を始める。清掃パッド4
7の凸部がターンポジションセンサ55の検知部を遮光
するとモータ43が逆回転を始め、清掃パッド47の凸
部がホームポジションセンサ54の検知部を遮光すると
モータ43は停止する。リング状の清掃パッド47が転
写前ローラ28の用紙案内部28aを摺動しているとき
にクリーニングが行われる。
【0053】図11,図12は当機構の断面図である。
【0054】図13は転写前ローラ28の手動清掃機構
を示す斜視図、図14は矢印Pから視た平面図である。
【0055】この手動清掃機構の清掃パッド47は使用
者が転写チャージャ9を清掃するとき手にとって所定の
位置にセットして、長手方向に押さえつけながら移動さ
せることにより、転写前ローラ28,チャージャワイヤ
9,除電部材(除電板)34をそれぞれを同時に清掃す
る(清掃箇所の組み合わせは自由である。)。通常の場
合、転写前ローラ28は完全に停止しているので、清掃
パッド47は常に同じ箇所しか清掃できなかった。しか
し、転写前ローラ28の両端部に設けられた回転ラッチ
56(内側面が凹凸になっている。)に清掃パッド47
の端部が当接すると、転写前ローラ28が所定量回転
し、別の円周面を清掃できる。次に逆サイドの回転ラッ
チ56に清掃パッド47が当接すると、転写前ローラ2
8が所定量回転する。両端の回転ラッチ56は転写前ロ
ーラ28に固定され、且つ、転写前ローラ28が同じ方
向に回るように凹凸形状が設定されている。
【0056】図15,図16は当機構の断面形状を示す
図である。
【0057】また、転写前ローラ28を自動で清掃する
ときには、機器本体上(クラムシェル)を閉じたときイ
ンターロックSWがONされ電源が入り、その後、自動
で転写前ローラ28を清掃する。この清掃機構は図7の
構成の清掃機構を用いる。これにより、JAM処理時等
の転写チャージャ9を汚した場合でも確実に汚れを削除
することができる。
【0058】図17,図18,図19に機器本体上(ク
ラムシェル)を閉じたときに転写前ローラ28を清掃す
る清掃機構を示す断面図である。
【0059】詳細を説明すると、図17はクラムシェル
の閉動作中で扇ギア57が転写前ローラ28に当接する
直前の断面図であり、扇ギア57は上ユニットのフロン
ト側・リア側に固定されている。
【0060】機器本体上が閉じられる動作中に転写前ロ
ーラギア41に当接することにより、転写前ローラ28
が回転を始める。次に扇ギア57のカラー部57aが清
掃パッド47に当接し、転写前ローラ28に当接される
(図18)。清掃パッド47は引っ張りスプリング58
により、転写前ローラ28より離れる方向に力がかかっ
ている。完全に機器本体上(クラムシェル)を閉じてし
まうと、扇ギア57は転写前ローラギア41および清掃
パッド47より離れた状態となる。また、機器本体上
(クラムシェル)を開放するときも、上記の動作と逆の
工程で転写前ローラ28を清掃する。
【0061】図20は当機構の上面図、図21は当機構
の右端部分の拡大上面図、図22は当機構の左端部分の
拡大上面図を示したものである。
【0062】図23は機器本体上(クラムシェル)によ
り分割された機器本体上側に転写器8の位置関係を決定
する位置決め部材59が配置され、機器本体下側に転写
器9は圧縮スプリング61により位置決め部材59に近
い位置(最低2箇所)を押し上げられ、且つ、ストッパ
リブ60の切欠部に転写チャージャ9の押さえリブ62
が挿入され、長手方向の位置を行い、機器本体上(クラ
ムシェル)を開放したときは、転写チャージャ9はスト
ッパリブ60の切欠最上部に位置し、機器本体上(クラ
ムシェル)を閉じたときは、ストッパリブ60の切欠最
上部よりも1mm以上下側で当接され、圧接不良が発生
しない構造となっている。
【0063】図24はストッパリブ60と転写チャージ
ャ9の押さえリブ62との位置関係を示す斜視図であ
る。
【0064】図25,図26は機器本体上(クラムシェ
ル)を閉じるときの転写チャージャ9の位置決めとドラ
ムギア35,転写チャージャ9のアイドルギア40との
動作工程を示す断面図である。
【0065】機器本体上(クラムシェル)を閉じるとき
位置決め部材59と転写ホルダー位置決め部材63が嵌
合することにより、転写チャージャ9の位置決めが先に
行われ、転写チャージャ9の水平方向のガタが無くな
り、ドラムギア35と転写チャージャ9のアイドルギア
40の連結位置が適切なものとなり、歯形部の破損を防
止することができる。
【0066】図27は清掃間隔(清掃時期)を設定して
自動的に清掃を行うための動作を示したフローチャート
である。
【0067】転写前ローラ28を清掃するタイムングを
トナー消費量に応じて行うために、原稿濃度センサ値を
A,コピー枚数をX,清掃パッド47を動作させる値を
Zとした場合、AとXをかけ算した値がZの値を越えた
ときに清掃パッド47の動作がスタートする、その清掃
パッド47が動作完了後、コピー枚数Xが0にリセット
され、再びカウントを始める。
【0068】また、清掃間隔(清掃時期)をコピーサイ
ズによってコピー枚数Xを補正する動作によりさらに正
確にトナー消費量を検知することができ、転写前ローラ
28の清掃タイミングを正確に決定することができる。
【0069】図28はトナーモータの回転時間を検知す
ることにより、トナー消費量を検知して清掃時期を決定
する動作を示しており、この動作によりさらに正確にト
ナー消費量を検知することができ、転写前ローラ28の
清掃タイミングを正確に決定することができる。
【0070】
【発明の効果】本発明の転写装置は、用紙を転写部に案
内するための転写前ローラと、転写部に案内された用紙
に放電により高電圧を印加する放電部とを有し、転写部
の感光体ドラムへの用紙の接触開始点と転写点との間に
放電部からの放電を遮断し放電域端が位置するように絶
縁部材を設けているので、用紙の感光体ドラムへの密着
性を向上させることができ、且つ、放電部からの放電効
率の高い位置でトナー像の用紙への静電吸着作用を行う
ことができ、転写画像の画質の向上を図ることができ
る。
【0071】また、上記絶縁部材の先端部を感光体ドラ
ム側へ延設して用紙を支持する案内支持部材を形成して
いるので、用紙の後端部の落下が防止され、未定着トナ
ーの移動をなくすことができ、用紙後端部へも確実にト
ナーを定着させることができ、画質の向上を図ることが
できる。
【0072】そして、上記転写前ローラの除電を行う除
電部材を設けるているので、転写前ローラへの静電気の
帯電を防ぎ、転写前ローラへのトナーや紙粉の付着をな
くし用紙のトナー等による汚れを防止することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の転写装置を用いた複写機を示す断面図
である。
【図2】本発明の転写装置の実施の形態を示す断面図で
ある。
【図3】本発明の転写装置の転写前ローラと絶縁部材と
を示す斜視図である。
【図4】本発明の他の転写装置の転写前ローラと絶縁部
材とを示す斜視図である。
【図5】本発明の転写装置の感光体ドラムのアース構造
を示す断面図である。
【図6】本発明の転写装置の感光体ドラムと転写前ロー
ラの駆動方法を示す断面図である。
【図7】本発明の転写装置の転写前ローラの自動清掃機
構を示す斜視図である。
【図8】図7における清掃パッドによる清掃前の状態を
示す断面図である。
【図9】図7における清掃パッドによる清掃状態を示す
断面図である。
【図10】本発明の転写装置の転写前ローラの他の自動
清掃機構を示す斜視図である。
【図11】図10における清掃パッドによる清掃前の状
態を示す断面図である。
【図12】図10における清掃パッドによる清掃状態を
示す断面図である。
【図13】本発明の転写装置の転写前ローラの手動清掃
機構を示す斜視図である。
【図14】図13を矢印Pからみた平面図である
【図15】本発明の転写装置の転写前ローラの手動清掃
機構を示す略中央部分の断面図である。
【図16】本発明の転写装置の転写前ローラの手動清掃
機構を示す端部分の断面図である。
【図17】本発明の転写装置の転写前ローラの清掃を機
器本体上の開閉に連動して行う清掃機構を示す断面図で
ある。
【図18】本発明の転写装置の転写前ローラの清掃を機
器本体上の開閉に連動して行う清掃機構における清掃途
中(閉成途中)を示す断面図である。
【図19】本発明の転写装置の転写前ローラの清掃を機
器本体上の開閉に連動して行う清掃機構における清掃後
(閉成完了)を示す断面図である。
【図20】図17の上面図である。
【図21】図17の右側部分を示す拡大上面図である。
【図22】図17の左側部分を示す拡大上面図である。
【図23】本発明の転写装置の転写チャージャを機器本
体に取り付けるための構成を示す断面図である。
【図24】図23の部分斜視図である。
【図25】本発明の転写装置の転写チャージャの機器本
体上への位置決めを行う状態を示す断面図である。
【図26】本発明の転写装置の転写チャージャの機器本
体上への位置決めが行われた状態を示す断面図である。
【図27】本発明の転写装置の転写前ローラの自動清掃
動作の一例を示すフローチャートである。
【図28】本発明の転写装置の転写前ローラの自動清掃
動作の他の例を示すフローチャートである。
【図29】従来の転写装置の一例を示す断面図である。
【符号の説明】
6 感光体ドラム 9 転写チャージャ(転写器) 26 転写ケース 28 転写前ローラ 29 チャージャワイヤ 30 用紙 31 絶縁シート 32 支持部材 32a 案内部分 34 除電部材

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 用紙を感光体と対向する転写部に案内す
    るために感光体と同等の周速で回転される転写前ローラ
    と、転写部に案内された用紙に放電により上記感光体表
    面に形成されたトナー像を転写する放電部を有した転写
    装置において、 前記転写部の感光体への用紙の接触開始点と転写点との
    間に、放電部からの放電を遮蔽し放電域端が位置するよ
    うに絶縁部材を設け、 上記転写前ローラの用紙搬送部分が絶縁材料にてコート
    され、かつ上記感光体と同等の周速で回転される当該転
    写前ローラがクリーニング時には減速されることを特徴
    とする転写装置。
  2. 【請求項2】 上記絶縁部材の先端部を感光体ドラム側
    へ延設して用紙を支持する案内支持部材を形成したこと
    を特徴とする請求項1記載の転写装置。
  3. 【請求項3】 上記転写前ローラに対向して除電を行う
    除電部材を設けたことを特徴とする請求項1記載の転写
    装置。
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