JPH10282854A - 画像形成方法及び画像形成装置 - Google Patents

画像形成方法及び画像形成装置

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JPH10282854A
JPH10282854A JP9207797A JP9207797A JPH10282854A JP H10282854 A JPH10282854 A JP H10282854A JP 9207797 A JP9207797 A JP 9207797A JP 9207797 A JP9207797 A JP 9207797A JP H10282854 A JPH10282854 A JP H10282854A
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JP
Japan
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image carrier
brush roller
brush
image
toner
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Application number
JP9207797A
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English (en)
Inventor
Kazuhiko Sato
和彦 佐藤
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Konica Minolta Inc
Original Assignee
Konica Minolta Inc
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ブラシローラのブラシ毛体間へのトナー詰ま
りを改善し、長期間にわたって安定したクリーニング性
が維持するとともに、像担持体とブラシローラとの接触
位置におけるトナーこぼれ、及びトナーフィルミングを
解消する。 【解決手段】 ブラシローラ27を構成するブラシ毛体
272の植毛方向を、ブラシローラ27の回転軸271
の法線方向Nに対して傾斜角αを有するように植毛し、
ブラシローラ27と像担持体10との接触位置における
ブラシ毛体272の植毛傾斜方向が、接触位置Pにおけ
る像担持体10の回転方向と逆方向になるようにブラシ
ローラ27を像担持体10に圧接して回転させることに
より、像担持体10上に残留したトナーを除去する画像
形成方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は電子写真方式の複写
機、プリンタ、ファクシミリ等に適用される画像形成方
法及び画像形成装置に関し、特に、像担持体に付着した
トナーや紙粉等を除去するクリーニング装置を備えた画
像形成方法及び画像形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、電子写真方式に基づき、感光体ド
ラムや感光体ベルト等の像担持体上に静電潜像を形成
し、現像、転写後に像担持体面上の残留トナーを除去す
るクリーニング装置として、弾性を有するクリーニング
ブレードを像担持体に当接させてクリーニングするブレ
ード方式が汎用されている。このようなクリーニング装
置では、クリーニングブレードの先端部当接位置の像担
持体移動方向上流側に、シート状の案内部材や弾性ロー
ラ或いはブラシローラ等を配置し、像担持体の外周面に
圧接することにより、トナーの漏れ防止、紙粉等の除
去、トナーフィルミング防止を実施している。
【0003】図8は、クリーニングブレードとブラシロ
ーラとを有するクリーニング装置の部分断面図である。
【0004】転写、分離処理後の像担持体1上に残留し
たトナーTは、上記ブラシローラ3を通過した後、クリ
ーニングブレード2によるクリーニング位置に到達させ
る。一方、ブラシローラ3により像担持体1の表面から
除去されたトナーT等の除去物及びクリーニングブレー
ド2で除去された現像剤D等の除去物は、回転するブラ
シローラ3上に保持されて搬送され、スクレーパ4によ
り叩かれて落下し、案内されて、さらに図示しない廃棄
トナー搬送手段により搬送され、排出されたのち、廃ト
ナー回収容器内へ貯留される。
【0005】クリーニング手段のブレード2の圧接によ
りトナーを除去・清掃された像担持体1は、再び除電と
コロナ帯電器による帯電を受けて次なる画像形成のプロ
セスに入る。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】前記のブラシローラ3
により像担持体1の表面から除去された現像剤Dは、ブ
ラシローラ3のブラシ毛体間に進入して蓄積され、次第
に目詰まり状態となる。このようになったブラシローラ
3では、確実なクリーニングが行われず、耐久性が低下
し、早期に交換しなければならない。また、このような
目詰まりしたブラシローラ3のブラシ毛体は、像担持体
1の表面に柔軟かつ密接に摺接せず、像担持体1の表面
との間に隙間を生じて、トナーこぼれが多く、さらにこ
のトナーが現像器筺体5内から外部に漏出して、画像形
成装置内を汚染したり、記録紙上に散乱して画像不良を
引き起こす。また、現像器筺体5内の底部に溜まり、こ
のトナーが現像器筺体5内に累積して間隙から溢れだし
て上記のトナー汚染の原因となる。さらに、ブラシロー
ラ3と像担持体1の表面との摺接位置におけるトナー除
去が不確実なため、この摺接位置から多量のトナーが擦
り抜け、ブレード2と像担持体1との圧接位置にまで運
ばれる。このため、ブレード2と像担持体1との圧接擦
れによるトナーフィルミングが発生し、画質低下の原因
となる。
【0007】また、従来のブラシローラ3では、駆動回
転する像担持体1に従動して回転させることができない
から、ブラシローラ3を回転させるための駆動源や駆動
伝達機構が必要となり、構造の複雑化や、駆動系のスペ
ース増や、製造コスト高等の問題がある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決する本
発明の請求項1に記載の画像形成方法は、像担持体表面
を帯電器により帯電し、像露光手段により静電潜像を形
成し、現像手段により帯電トナーを現像してトナー像を
形成し、該トナー像を給紙部から給送されて前記像担持
体と転写手段との間を通過する転写材に静電転写し、更
に搬送下流側の分離手段により該転写材を前記像担持体
から分離し、前記静電転写後に前記像担持体上に残留し
たトナーをブラシローラを有するクリーニング手段によ
り除去する画像形成方法において、前記ブラシローラを
構成するブラシ毛体の植毛方向を、ブラシローラの回転
軸の法線方向に対して傾斜角を有するように植毛し、前
記ブラシローラと像担持体との接触位置におけるブラシ
毛体の植毛傾斜方向が、前記接触位置における前記像担
持体の回転方向と逆方向になるように前記ブラシローラ
を前記像担持体に圧接して回転させることにより、前記
像担持体上に残留したトナーを除去することを特徴とす
るものである。
【0009】また、本発明の請求項2に記載の画像形成
方法は、像担持体表面を帯電器により帯電し、像露光手
段により静電潜像を形成し、現像手段により帯電トナー
を現像してトナー像を形成し、該トナー像を給紙部から
給送されて前記像担持体と転写手段との間を通過する転
写材に静電転写し、更に搬送下流側の分離手段により該
転写材を前記像担持体から分離し、前記静電転写後に前
記像担持体上に残留したトナーをブラシローラを有する
クリーニング手段により除去する画像形成方法におい
て、前記ブラシローラを構成するブラシ毛体の植毛方向
を、ブラシローラの回転軸の法線方向に対して傾斜角を
有するように植毛し、前記ブラシローラと像担持体との
接触位置におけるブラシ毛体の植毛傾斜方向が、前記接
触位置における前記像担持体の回転方向と同方向になる
ように前記ブラシローラを前記像担持体に圧接して回転
させることにより、前記像担持体上に残留したトナーを
除去することを特徴とするものである。
【0010】更に、本発明の請求項3に記載の画像形成
方法は、像担持体表面を帯電器により帯電し、像露光手
段により静電潜像を形成し、現像手段により帯電トナー
を現像してトナー像を形成し、該トナー像を給紙部から
給送されて前記像担持体と転写手段との間を通過する転
写材に静電転写し、更に搬送下流側の分離手段により該
転写材を前記像担持体から分離し、前記静電転写後に前
記像担持体上に残留したトナーをブラシローラを有する
クリーニング手段により除去する画像形成方法におい
て、前記ブラシローラを構成するブラシ毛体の先端部
に、高摩擦の弾性材料を被覆したブラシローラを前記像
担持体に圧接して回転することにより、前記像担持体上
に残留したトナーを除去することを特徴とするものであ
る。
【0011】更に、本発明の請求項4に記載の画像形成
装置は、像担持体表面を帯電器により帯電し、像露光手
段により静電潜像を形成し、現像手段により帯電トナー
を現像してトナー像を形成し、該トナー像を給紙部から
給送されて前記像担持体と転写手段との間を通過する転
写材に静電転写し、更に搬送下流側の分離手段により該
転写材を前記像担持体から分離し、前記静電転写後に前
記像担持体上に残留したトナーをブラシローラを有する
クリーニング手段により除去する画像形成装置におい
て、前記ブラシローラを構成するブラシ毛体の植毛方向
を、ブラシローラの回転軸の法線方向に対して傾斜角を
有するように植毛し、前記ブラシローラと像担持体との
接触位置におけるブラシ毛体の植毛傾斜方向が、前記接
触位置における前記像担持体の回転方向と逆方向になる
ように前記ブラシローラを前記像担持体に圧接し、前記
ブラシ毛体の先端部近傍が前記像担持体の表面に圧接さ
れて摺接して回転することを特徴とするものである。
【0012】更に、本発明の請求項5に記載の画像形成
装置は、像担持体表面を帯電器により帯電し、像露光手
段により静電潜像を形成し、現像手段により帯電トナー
を現像してトナー像を形成し、該トナー像を給紙部から
給送されて前記像担持体と転写手段との間を通過する転
写材に静電転写し、更に搬送下流側の分離手段により該
転写材を前記像担持体から分離し、前記静電転写後に前
記像担持体上に残留したトナーをブラシローラを有する
クリーニング手段により除去する画像形成装置におい
て、前記ブラシローラを構成するブラシ毛体の植毛方向
を、ブラシローラの回転軸の法線方向に対して傾斜角を
有するように植毛し、前記ブラシローラと像担持体との
接触位置におけるブラシ毛体の植毛傾斜方向が、前記接
触位置における前記像担持体の回転方向と同方向になる
ように前記ブラシローラを前記像担持体に圧接し、前記
ブラシ毛体の先端部近傍が前記像担持体の表面に圧接さ
れて摺接して回転することを特徴とするものである。
【0013】更に、本発明の請求項6に記載の画像形成
装置は、像担持体表面を帯電器により帯電し、像露光手
段により静電潜像を形成し、現像手段により帯電トナー
を現像してトナー像を形成し、該トナー像を給紙部から
給送されて前記像担持体と転写手段との間を通過する転
写材に静電転写し、更に搬送下流側の分離手段により該
転写材を前記像担持体から分離し、前記静電転写後に前
記像担持体上に残留したトナーをブラシローラを有する
クリーニング手段により除去する画像形成装置におい
て、前記ブラシローラを構成するブラシ毛体の先端部
に、高摩擦の弾性材料を被覆したことを特徴とするもの
である。
【0014】
【発明の実施の形態】本発明のクリーニング装置を備え
た画像形成装置の実施の形態を、画像形成装置の一例で
あるデジタルプリンタの構成を図1の断面構成図によっ
て説明する。
【0015】図1において、10は像担持体である感光
体ドラム、11はコロナ帯電器、12は帯電前露光器
(PCL)、13は主走査像露光手段、14は現像装
置、15Aは給紙装置のレジストローラ対、15Bは給
紙ローラ対、16は転写電極、17は分離電極、18は
分離爪、19は搬送ベルト等の搬送手段、20はクリー
ニング装置である。
【0016】像担持体10は、OPC感光体(有機感光
体)をドラム基体上に塗布形成したもので、接地されて
図示の時計方向に駆動回転される。コロナ帯電器11
は、コロナ放電ワイヤによるコロナ放電によって像担持
体10の周面に対し高電位を与える。このコロナ帯電器
11による帯電に先だって、前プリントまでの感光体の
履歴をなくすために発光ダイオード等を用いた帯電前露
光器(PCL)12による露光を行って感光体周面の除
電をしておく。
【0017】像担持体10への一様帯電ののち、像露光
手段13により画像信号に基づいた像露光が行われる。
像露光手段13は図示しないレーザーダイオードを発光
光源とし回転するポリゴンミラー131、fθレンズ、
シリンドリカルレンズを経て反射ミラー132により光
路を曲げられ主走査がなされるもので、像担持体10の
回転(副走査)によって潜像が形成される。
【0018】像露光手段13による像露光位置の下流側
には、トナーとキャリアとから成る二成分現像剤をそれ
ぞれ内蔵した現像装置14が設けられている。二成分現
像剤はフェライトをコアとしてそのまわりに絶縁性樹脂
をコーティングしたキャリアと、ポリエステルを主材料
として顔料と荷電制御剤、シリカ、酸化チタン等を加え
たトナーとからなるもので、現像剤は層形成手段によっ
て現像スリーブ上に100〜600μmの層厚(現像
剤)に規制されて現像域へと搬送される。
【0019】一方、給紙カセットより搬出された一枚の
転写材(転写紙等)は、転写のタイミングの整った時点
で給紙部のレジストローラ対15Aの回転作動により転
写域へと給紙される。前記レジストローラ対15Aから
送り出された転写材は、転写電極16と像担持体10と
が対向する転写域へ搬送される。転写域においては、高
圧電圧の印加された放電ワイヤによるコロナ放電によっ
て、給紙された転写材にトナー像が転写される。
【0020】次いで、転写材は分離手段17の印加電圧
により除電されたのち、分離爪18により像担持体10
の周面より分離され、搬送手段19により搬送され、図
示しない定着装置に搬送され、定着装置の加熱,加圧に
よってトナーを溶着したのち、排紙手段を介して装置外
に排出される。
【0021】一方、転写材を分離した像担持体10は、
クリーニング装置20のブレード21の圧接により残留
トナーを除去・清掃され、再び前記PCL12による除
電とコロナ帯電器11による帯電を受けて次なる画像形
成のプロセスに入る。ブレード21によってクリーニン
グ装置20内に掻き落されたトナーは、スクリュー22
により排出されたのち、図示しないトナーリサイクル装
置により前記現像装置14内に還流される。あるいは、
廃トナー回収容器内へ貯留される。
【0022】図2は本発明によるクリーニング装置20
の構成を示す断面図である。
【0023】図2において、21は弾性クリーニングブ
レード(以下、ブレードと称す)であって、転写後の像
担持体10の外周面上に残留しているトナーを像担持体
10から除去する。ブレード21は保持部材22A,2
2Bに保持され、回転軸23により揺動自在になってい
る。前記保持部材22Bは、クリーニング装置20のハ
ウジング24の上部開口を閉蓋する蓋体25に介装され
たコイルバネ26により加圧され、ブレード21を像担
持体10の外周面に圧接する。
【0024】27は、像担持体10の移動方向に対して
ブレード21の上流側に設けられ、像担持体10の外周
面に圧接するブラシローラである。ブラシローラ27
は、像担持体10の外周面上に付着した紙粉等の異物や
トナーを予め除去するとともに、ブレード21によって
像担持体10から除去されたトナーを像担持体10から
隔離する方向へ案内するためのブラシ毛体を有するクリ
ーニング部材である。28はブラシローラ27のブラシ
毛体の先端部に圧接するスクレーパである。スクレーパ
28は、回転するブラシローラ27により除去されてブ
ラシ毛体間に挟持されて搬送されたトナーや異物を叩き
落としてリフレッシュする。スクレーパ28は、ブラシ
ローラ27が像担持体10との圧接位置において同方向
に回転する場合には、スクレーパ28は、ブラシローラ
27上から叩き落としたトナー等を、スクレーパ28の
上面に沿って搬送し、搬送スクリュー29の上方に落下
させる。なお、スクレーパ28は、図示の板状に限定さ
れず、丸棒等でもよい。
【0025】搬送スクリュー29はスクレーパ28から
搬送されたトナーを受けて図示しないトナー回収容器、
またはトナーリサイクル装置に搬送するスパイラル状の
スクリューである。
【0026】図3及び図4は、本発明の第一の実施の形
態を示し、図3(a)はブラシローラ27の斜視図、図
3(b)はブラシローラ27の断面図、図3(c)はブ
ラシローラ27の部分拡大断面図である。
【0027】ブラシローラ27は、回転軸271と、ブ
ラシ毛体272と、ブラシ毛体272を植毛、接着する
接着剤層273とから成る。ブラシ毛体272は、回転
軸271の外周面上に形成された接着剤層273に静電
植毛し、この接着剤層273が固化する前に、ブラシロ
ーラ27の法線Nに対して傾斜角αの方向性をもたせる
ような倒毛処理を施す。この傾斜角αは、ブラシローラ
27と像担持体10との接触位置Pにおける接線Tに対
する傾斜角θとして表してもよい。
【0028】ブラシローラ27と像担持体10との接触
位置Pにおけるブラシ毛体272の先端部は、像担持体
10の移動方向Aに対して傾斜角θの逆方向になるよう
にブラシローラ27を像担持体10に圧接して回転させ
ることにより、像担持体10上に残留したトナー(現像
剤)Dを除去する。
【0029】ブラシ毛体272の毛の長さは、0.2〜
20mm、好ましくは0.5〜10mmの範囲とした。
ブラシ毛体272の毛の長さが、20mm以上の場合に
は、現在の技術では静電植毛が確実に実施できず、ブラ
シ毛体272にばらつきを生じる。また、ブラシ毛体2
72の毛の長さが、20mm以上では、ランニングプリ
ントとともに、像担持体10との繰り返し摺擦によりブ
ラシ毛体272の逆方向の傾斜角θが減少して倒毛し、
クリーニング性が低下する。ブラシ毛体272の毛の長
さが、0.2mm以下では、像担持体10上のトナーの
クリーニング性が低下する。
【0030】ブラシ毛体272の傾斜角θは10〜80
°の範囲内が好ましい。傾斜角θが10°以下である
と、ブラシ毛体272が倒れ過ぎて、クリーニング性が
低下する。傾斜角θが80°以上であると、ブラシ毛体
272が起立し過ぎて、図7に示したような垂直植毛に
近くなり、隣接するブラシ毛体272間にトナーDが入
り込んだり、倒毛し、ランニングプリントとともに、ク
リーニング性が低下する。
【0031】ブラシ毛体272の毛の太さは、0.5〜
30デニール、好ましくは1〜10デニールの範囲とし
た。ブラシ毛体272の毛の太さが、この範囲外で、細
すぎても、太すぎても、静電植毛が困難となる。
【0032】図4は、図3に示す傾斜角θを有するブラ
シローラ27を像担持体10に圧接した状態を示すクリ
ーニング装置20の要部断面図である。
【0033】ブラシローラ27に外周は像担持体10の
外周面に圧接し、ブラシ毛体272の先端部は僅か倒毛
して、像担持体10の外周面を摺擦して従動回転する。
像担持体10は周速v1で図示の移動方向Aに回転し、
ブラシローラ27は等速(v1)でB方向に回転する
(実施例1)。または、ブラシローラ27は周速v2
(v2>v1)で移動方向Bに回転する(実施例2)。
あるいは、ブラシローラ27は周速v3でC方向に回転
する(実施例3)。
【0034】実施例3では、ブラシローラ27と像担持
体10との接触位置Pにおいて、ブラシ毛体272の先
端部は、像担持体10の回転方向Aに対して、接触角θ
でカウンタータイプで接触するから、ブラシ毛体272
の先端部の接触抵抗が大きく、ブラシ毛体272の先端
部が捲れて捌け、クリーニング不良やブラシ毛体272
の先端部の損傷を発生する。これを防止するため、ブラ
シ毛体272の毛の長さを、前記の範囲内で短めに設定
する。即ち、ブラシ毛体272の毛の長さを0.2〜5
mm、好ましくは0.5〜3mmの範囲内に設定する。
【0035】図5は、本発明の第二の実施の形態を示
し、ブラシローラ37を像担持体10に圧接した状態を
示すクリーニング装置20の要部断面図である。
【0036】この実施の形態は、図4に示す傾斜角θを
有するブラシローラ27を反転配置したものである。ブ
ラシローラ37と像担持体10との接触位置Pにおける
ブラシ毛体372の植毛傾斜方向が、接触位置Pにおけ
る像担持体10の移動方向Aと同方向(B方向)になる
ようにブラシローラ37を像担持体10に圧接して駆動
回転させることにより、像担持体10上に残留したトナ
ーDを除去する。
【0037】ブラシ毛体372の毛の長さは、0.2〜
20mm、好ましくは0.5〜10mmの範囲とした。
ブラシ毛体372の毛の太さは、0.5〜30デニー
ル、好ましくは1〜10デニールの範囲とした。ブラシ
毛体372の傾斜角θは10〜80°の範囲内が好まし
い。傾斜角θが10°以下であると、ブラシ毛体372
が倒れ過ぎて、クリーニング性が低下する。傾斜角θが
80°以上であると、ブラシ毛体372が起立し過ぎ
て、図7に示したような垂直植毛に近くなり、隣接する
ブラシ毛体372間にトナーDが入り込み、ランニング
プリントとともに、クリーニング性が低下する。
【0038】像担持体10は周速v1で図示の移動方向
Aに回転し、ブラシローラ37は等速(v1)で移動方
向Bに回転する(実施例4)。または、ブラシローラ3
7は周速v2(v2>v1)で移動方向Bに回転する
(実施例5)。あるいは、ブラシローラ37は周速v3
で移動方向Cに回転する(実施例6)。
【0039】実施例4及び実施例5では、ブラシローラ
37と像担持体10との接触位置Pにおいて、ブラシ毛
体372の先端部は、像担持体10の回転方向Aに対し
て、接触角θでトレールタイプで接触するから、ブラシ
毛体372の先端部の接触抵抗が大きく、ブラシ毛体3
72の先端部が捲れて捌け、クリーニング不良やブラシ
毛体372の先端部の損傷を発生する。これを防止する
ため、ブラシ毛体372の毛の長さを、前記の範囲内で
短めに設定する。即ち、ブラシ毛体372の毛の長さを
0.2〜5mm、好ましくは0.5〜3mmの範囲内に
設定する。
【0040】図6は、本発明の第三の実施の形態を示
し、ブラシローラ47を像担持体10に圧接した状態を
示すクリーニング装置の要部断面図である。
【0041】この実施の形態におけるブラシローラ47
は、回転軸471と、ブラシ毛体472と、ブラシ毛体
472を植毛、接着する接着剤層473と、ブラシ毛体
472の先端部を被覆する高摩擦の弾性材料474とか
ら構成されている。ブラシ毛体472は、回転軸471
の外周面上に形成された接着剤層473に静電植毛され
ている。図において、ブラシ毛体472は、ブラシロー
ラ47と像担持体10との接触位置Pにおける接線Tに
対してほぼ直角方向に植毛されている(接触角θ=約9
0°)。なお、ブラシ毛体472の植毛方向は、図4に
示す第一の実施の形態、または図5に示す第二の実施の
形態の傾斜角θを持たせてもよい。
【0042】ブラシ毛体472の材質は、ナイロン66
(ポリアミド)等の樹脂、または、ステンレス鋼や、サ
ンダロン、ベルトロン、導電性レーヨン等の導電材料で
もよい。弾性材料474としては、高摩擦のウレタン樹
脂、NBR樹脂(ニトリルブタジエンゴム)、CR樹脂
(クロロプレンゴム)、アクリルゴム(ACM,AN
M)、イソブチレン・イソブチレンゴム(ブチルゴム、
IIR)、エチレン・プロピレンゴム(EPDM,EP
M)等の弾性を有する樹脂や、天然ゴム(NR)等が使
用される。また、導電剤や難燃剤や発泡剤等の添加剤を
混合させてもよい。
【0043】また、ブラシ毛体472の先端部は、高摩
擦の弾性材料474により被覆されているので、駆動回
転する像担持体10の外周面に圧接したときの摩擦抵抗
が大きく、ブラシローラ47を像担持体10の駆動回転
に応動して従動回転する構造にすることが可能である。
【0044】
【実施例】以下、各種ブラシローラを、KONICA
7050(コニカ(株)製)の現像装置の改造機に装着
して、連続プリントした結果を、トナーこぼれ量(g/
cm2)、ブラシローラ3を通過したトナー量(mg/
cm2)、クリーニング不良の有無の各項目について、
比較例と実施例を検討した。
【0045】以下に、クリーニング性の測定、判定方法
を示す。
【0046】 トナーこぼれ量の測定方法 クリーニング装置20のハウジング24内の底部で、ブ
ラシローラ27からこぼれて落下したトナーの重量を測
定した。
【0047】 ブラシローラ通過トナー量の測定方法 ランニングテスト中に、画像形成装置を一旦停止させ、
ブラシローラ27とブレード21との間の像担持体10
上に存在する通り抜けトナーの重量を測定した。
【0048】 トナーフィルミングの判定方法 像担持体10の外周面を目視で確認した。
【0049】 クリーニング不良の判定方法 像担持体10にトナーがフィルミングして、画像形成不
良を発生した場合、クリーニング不良と判定した。
【0050】 摩擦係数の測定方法 ヘイドン社製14型の表面性測定器を用い、荷重10g
をかけて、20mm/secでスライドさせたときの値
を検出した。
【0051】(比較例1)
【0052】
【表1】
【0053】表1は、傾斜角θ=90°のブラシ毛体を
有する従来のブラシローラ3(図7参照)によるプリン
ト結果である。ブラシローラ3と像担持体1の回転方向
は、図示の順方向(A,B)である。また、ブラシロー
ラ3の回転は像担持体1による従動回転は困難であるか
ら、駆動回転させる。
【0054】ブラシローラに使用したブラシ毛体の諸元
を以下に示す。
【0055】ブラシローラの回転軸の外径 6mm ブラシ毛体の毛長 6mm ブラシ毛体の材質 ナイロン66(ポリアミド) ブラシ毛体の太さ 3デニール 表1に示すように、従来のブラシローラ3では、トナー
こぼれ量、ブラシローラ3を通過したトナー量が大き
く、クリーニング不良も10万プリント以後に発生し
た。
【0056】表2〜表5は、ブラシ毛体を傾斜角θに植
毛したブラシローラを、接触位置Pにおいて像担持体1
0の回転方向と逆方向に設定したものである。以下、各
種ブラシローラによるクリーニング性を比較した。
【0057】
【表2】
【0058】
【表3】
【0059】
【表4】
【0060】
【表5】
【0061】(比較例2)表2は、傾斜角θ=83°、
ブラシ毛体の毛長=30mmのブラシ毛体を有するブラ
シローラによるプリント結果である。なお、ブラシ毛体
の材質、ブラシ毛体の太さは、比較例1と同じである。
【0062】表2に示すように、このブラシローラで
は、ブラシ毛体の毛長が長いため、像担持体との接触が
不確実となり、トナーこぼれ量や、ブラシローラを通過
したトナー量が大きく、クリーニング不良も10万プリ
ント以後に発生した。
【0063】(実施例1)ブラシローラ27の外周は、
図4に示すように像担持体10の外周面に圧接し、ブラ
シ毛体272の先端部は僅か倒毛して、像担持体10の
外周面を摺擦して従動回転する。像担持体10の周速v
1と、ブラシローラ27の周速v2とは等速(v1=v
2)で、接触位置Pにおける像担持体10の移動方向A
と、ブラシローラ27の移動方向Bとは同方向である。
また、ブラシ毛体272の傾斜方向は、図3に示すよう
に、像担持体1の移動方向Aの上流側に傾斜して、ブラ
シローラ27の法線Nに対して接触角αを形成する。即
ち、像担持体10の移動方向上流側に逆行するように植
毛された接線傾斜角θを有する。
【0064】実施例1に使用したブラシローラ27の諸
元を以下に示す。図7はブラシローラ27の断面図であ
る。
【0065】 ブラシローラ27の回転軸271の外径(d) 6mm ブラシローラ27の外径(D) 12mm ブラシ毛体272の毛長(L) 3mm ブラシ毛体272の材質 ナイロン66(ポリアミド) ブラシ毛体272の太さ 3デニール ブラシ毛体272の傾斜角 θ=45° 表3に示すように、このブラシローラの構成では、トナ
ーこぼれ量、ブラシローラを通過したトナー量が依然少
なく、クリーニング不良も15万プリント終了時にも発
生しなかった。
【0066】(実施例2)この実施例は、像担持体10
の周速v1に対して、ブラシローラ27の周速v2を
1.2倍(v2=1.2v1)のやや高速に設定した。
ブラシローラ27の移動方向、ブラシ毛体272の傾斜
方向、ブラシローラ27の諸元は実施例1と同じであ
る。但し、実施例2ではブラシ毛体272の傾斜角はθ
=75°に、毛長はL=5mmに設定した。
【0067】表4に示すように、このブラシローラ27
の構成では、トナーこぼれ量、ブラシローラを通過した
トナー量が依然少なく、クリーニング不良も15万プリ
ント終了時にも発生しなかった。
【0068】(実施例3)この実施例は、像担持体10
の移動方向Aに対して、ブラシローラ27の回転方向を
同方向の時計方向に回転する。即ち、像担持体10とブ
ラシローラ27との接触位置Pにおいて、ブラシローラ
27は、像担持体10の移動方向Aに対して逆方向の移
動方向Cに回転する。ブラシ毛体272の傾斜方向、ブ
ラシローラ27の諸元は実施例1と同じである。但し、
実施例3では、傾斜角θ=30°、毛長L=1.5mm
に設定した。
【0069】表5に示すように、このブラシローラの構
成では、トナーこぼれ量、ブラシローラを通過したトナ
ー量が依然少なく、クリーニング不良も15万プリント
終了時にも発生しなかった。
【0070】表6〜表9は、ブラシ毛体272を傾斜角
θに植毛したブラシローラを、接触位置Pにおいて像担
持体10の回転方向と同方向に設定したものである。以
下、各種ブラシローラによるクリーニング性を比較し
た。
【0071】
【表6】
【0072】
【表7】
【0073】
【表8】
【0074】
【表9】
【0075】(比較例3)表6は、傾斜角θ=86°、
ブラシ毛体の毛長=30mmのブラシ毛体を有するブラ
シローラによるプリント結果である。なお、ブラシ毛体
の材質、ブラシ毛体の太さは、比較例2と同じである。
【0076】表6に示すように、このブラシローラで
は、ブラシ毛体の毛長が長いため、比較例2とほぼ同様
に、像担持体との接触が不確実となり、トナーこぼれ量
や、ブラシローラを通過したトナー量が大きく、クリー
ニング不良も10万プリント以後に発生した。
【0077】(実施例4)ブラシローラ37の外周は、
図5に示すように像担持体10の外周面に圧接し、ブラ
シ毛体372の先端部は僅か倒毛して、像担持体10の
外周面を摺擦して等速回転する。像担持体10の周速v
1と、ブラシローラ37の周速v2とは等速(v1=v
2)で、接触位置Pにおける像担持体10の移動方向A
と、ブラシローラ37の移動方向Bとは同方向である。
また、ブラシ毛体372の傾斜方向は、図5に示すよう
に、像担持体10の移動方向Aの下流側に傾斜して、ブ
ラシローラ37の法線Nに対して接触角αを形成する。
【0078】実施例4に使用したブラシローラ37の諸
元を以下に示す。
【0079】 ブラシローラ37の回転軸371の外径(d) 6mm ブラシローラ37の外径(D) 12mm ブラシ毛体372の毛長(L) 1.5mm ブラシ毛体372の材質 ナイロン66(ポリアミド) ブラシ毛体372の太さ 3デニール ブラシ毛体372の傾斜角 θ=45° 表7に示すように、このブラシローラ37の構成では、
トナーこぼれ量、ブラシローラを通過したトナー量が依
然少なく、クリーニング不良も15万プリント終了時に
も発生しなかった。
【0080】(実施例5)この実施例は、像担持体10
の周速v1に対して、ブラシローラ37の周速v2を
1.2倍(v2=1.2v1)のやや高速に設定した。
ブラシローラ37の移動方向、ブラシ毛体372の傾斜
方向、ブラシローラ37の諸元は実施例4と同じであ
る。但し、実施例5では、傾斜角θ=30°、毛長L=
0.5mmに設定した。
【0081】表8に示すように、このブラシローラ37
の構成では、トナーこぼれ量、ブラシローラを通過した
トナー量が依然少なく、クリーニング不良も15万プリ
ント終了時にも発生しなかった。
【0082】(実施例6)この実施例は、像担持体10
の移動方向Aに対して、ブラシローラ37の回転方向を
同方向の時計方向に回転する。即ち、像担持体10とブ
ラシローラ37との接触位置Pにおいて、ブラシローラ
37は、像担持体10の移動方向Aに対して逆方向の移
動方向Cに回転する。ブラシ毛体372の傾斜方向、ブ
ラシローラ37の諸元は実施例4と同じである。但し、
実施例6では、傾斜角θ=75°、毛長L=5mmに設
定した。
【0083】表9に示すように、このブラシローラ37
の構成では、トナーこぼれ量、ブラシローラを通過した
トナー量が依然少なく、クリーニング不良も15万プリ
ント終了時にも発生しなかった。
【0084】表10〜表12は、ブラシ毛体472の先
端部に、高摩擦の弾性材料474を被覆したブラシロー
ラ47を、接触位置Pにおいて像担持体10に圧接する
ようにしたものである。以下、ブラシローラ47による
クリーニング性を比較した。
【0085】
【表10】
【0086】
【表11】
【0087】
【表12】
【0088】(実施例7)ブラシローラ47の外周は、
図6に示すように像担持体10の外周面に圧接し、ブラ
シ毛体472の先端部は像担持体10の外周面を摺擦し
て従動して等速回転する。像担持体10の周速v1と、
ブラシローラ47の周速v2とは等速(v1=v2)
で、接触位置Pにおける像担持体10の移動方向Aと、
ブラシローラ47の移動方向Bとは同方向である。ま
た、ブラシ毛体472の傾斜方向は、図6に示すよう
に、像担持体10との接線Tに対して傾斜角θ=約90
°を形成する。
【0089】実施例7に使用したブラシローラ47の諸
元を以下に示す。
【0090】 ブラシローラ47の回転軸471の外径(d) 6mm ブラシローラ47の外径(D) 12mm ブラシ毛体472の毛長(L) 3mm ブラシ毛体472の材質 ナイロン66(ポリアミド) ブラシ毛体472の太さ 3デニール ブラシ毛体472の傾斜角 θ=90° 弾性材料474 ウレタン樹脂(摩擦係数μ=1.9) 表10に示すように、このブラシローラ47の構成で
は、トナーこぼれ量、ブラシローラを通過したトナー量
が依然少なく、クリーニング不良も15万プリント終了
時にも発生しなかった。
【0091】(実施例8)この実施例は、像担持体10
の周速v1に対して、ブラシローラ47の周速v2を
1.2倍(v2=1.2v1)のやや高速に設定した。
ブラシローラ47の移動方向、ブラシ毛体472の諸元
は実施例7と同じである。但し、ブラシ毛体472の毛
長(L)を1.5mmに設定した。
【0092】表11に示すように、このブラシローラ4
7の構成では、トナーこぼれ量、ブラシローラを通過し
たトナー量が依然少なく、クリーニング不良も15万プ
リント終了時にも発生しなかった。
【0093】(実施例9)この実施例は、像担持体10
の移動方向Aに対して、ブラシローラ47の回転方向を
同方向の時計方向に回転する。即ち、像担持体10とブ
ラシローラ47との接触位置Pにおいて、ブラシローラ
47は、像担持体10の移動方向Aに対して逆方向の移
動方向Cに回転する。ブラシ毛体472の諸元は実施例
7と同じである。但し、ブラシ毛体472の毛長(L)
を5mmに設定した。
【0094】表12に示すように、このブラシローラ4
7の構成では、トナーこぼれ量、ブラシローラを通過し
たトナー量が依然少なく、クリーニング不良も15万プ
リント終了時にも発生しなかった。
【0095】
【発明の効果】本発明の請求項1の画像形成方法及び請
求項4の画像形成装置は、ブラシローラを構成するブラ
シ毛体の植毛方向を、ブラシローラの回転軸の法線方向
に対して傾斜角を有するように植毛し、ブラシローラと
像担持体との接触位置におけるブラシ毛体の植毛傾斜方
向が、接触位置における像担持体の回転方向と逆方向に
なるようにブラシローラを像担持体に圧接して回転させ
ることにより、像担持体上に残留したトナーを除去する
ものであるから、ブラシローラのブラシ毛体間への現像
剤詰まりが改善され、長期間にわたって安定したクリー
ニング性が維持されるとともに、現像剤こぼれが解消さ
れた。また、ブラシローラを像担持体に対して従動回転
させることは、従来はブラシローラの表面の摩擦係数が
小さいため、難しかったが、ブラシ毛体の植毛方向を像
担持体の回転方向と逆方向にすることで、従動回転も可
能となった。
【0096】本発明の請求項2の画像形成方法及び請求
項5の画像形成装置は、ブラシローラを構成するブラシ
毛体の植毛方向を、ブラシローラの回転軸の法線方向に
対して傾斜角を有するように植毛し、ブラシローラと像
担持体との接触位置におけるブラシ毛体の植毛傾斜方向
が、接触位置における前記像担持体の回転方向と同方向
になるようにブラシローラを像担持体に圧接して回転さ
せることにより、像担持体上に残留したトナーを除去す
るものであるから、ブラシ毛体の先端部が像担持体の外
周面に鋭角に接触して、像担持体上の現像剤を掬い取る
ように除去するから、クリーニング性が向上し、現像剤
詰まりが改善された。
【0097】本発明の請求項3の画像形成方法及び請求
項6の画像形成装置は、ブラシローラを構成するブラシ
毛体の先端部に、高摩擦の弾性材料を被覆したブラシロ
ーラを像担持体に圧接して回転することにより、像担持
体上に残留したトナーを除去するものであるから、像担
持体上に残留したトナーは、ブラシローラのブラシ毛体
の先端部に捕獲されて、スクレーパにより容易に解叩さ
れて除去されるから、ブラシローラのブラシ毛体間への
現像剤詰まりが改善され、長期間にわたって安定したク
リーニング性が維持されるとともに、現像剤こぼれが解
消された。また、ブラシローラをすり抜ける現像剤が減
少するから、ブレードの圧接によるトナーフィルミング
の発生も解消される。
【0098】さらに、ブラシローラを像担持体に対して
従動回転させることは、従来はブラシローラの表面の摩
擦係数が小さいため、難しかったが、ブラシ毛体の先端
部に弾性材料であるウレタン樹脂等を被覆することによ
り、ブラシ毛体の先端部の摩擦係数が大きくなり、像担
持体に圧接して従動回転も可能になった。その結果、ブ
ラシローラ駆動用のモータや駆動伝達機構が不要にな
り、構造の簡易化、部品点数の低減により、省スペース
や製造原価低減に有効である。
【図面の簡単な説明】
【図1】画像形成装置の一例であるデジタルプリンタの
構成を示す断面構成図。
【図2】本発明によるクリーニング装置の構成を示す断
面図。
【図3】本発明の第一の実施の形態を示すブラシローラ
の斜視図、断面図、部分拡大断面図。
【図4】上記ブラシローラを像担持体に圧接した状態を
示すクリーニング装置の要部断面図。
【図5】本発明の第二の実施の形態を示すブラシローラ
を像担持体に圧接した状態を示すクリーニング装置の要
部断面図。
【図6】本発明の第三の実施の形態を示すブラシローラ
を像担持体に圧接した状態を示すクリーニング装置の要
部断面図。
【図7】ブラシローラの断面図。
【図8】クリーニングブレードとブラシローラとを有す
る従来のクリーニング装置の部分断面図。
【符号の説明】
1,10 像担持体(感光体ドラム) 20 クリーニング装置(クリーニング手段) 2,21 弾性クリーニングブレード(ブレード) 24 ハウジング 3,27,37,47 ブラシローラ 271,371,471 回転軸 272,372,472 ブラシ毛体 273 接着剤層 474 弾性材料 4,28 スクレーパ α,θ 傾斜角 A,B,C 移動方向 D 現像剤(トナー) P 接触位置

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 像担持体表面を帯電器により帯電し、像
    露光手段により静電潜像を形成し、現像手段により帯電
    トナーを現像してトナー像を形成し、該トナー像を給紙
    部から給送されて前記像担持体と転写手段との間を通過
    する転写材に静電転写し、更に搬送下流側の分離手段に
    より該転写材を前記像担持体から分離し、前記静電転写
    後に前記像担持体上に残留したトナーをブラシローラを
    有するクリーニング手段により除去する画像形成方法に
    おいて、前記ブラシローラを構成するブラシ毛体の植毛
    方向を、ブラシローラの回転軸の法線方向に対して傾斜
    角を有するように植毛し、前記ブラシローラと像担持体
    との接触位置におけるブラシ毛体の植毛傾斜方向が、前
    記接触位置における前記像担持体の回転方向と逆方向に
    なるように前記ブラシローラを前記像担持体に圧接して
    回転させることにより、前記像担持体上に残留したトナ
    ーを除去することを特徴とする画像形成方法。
  2. 【請求項2】 像担持体表面を帯電器により帯電し、像
    露光手段により静電潜像を形成し、現像手段により帯電
    トナーを現像してトナー像を形成し、該トナー像を給紙
    部から給送されて前記像担持体と転写手段との間を通過
    する転写材に静電転写し、更に搬送下流側の分離手段に
    より該転写材を前記像担持体から分離し、前記静電転写
    後に前記像担持体上に残留したトナーをブラシローラを
    有するクリーニング手段により除去する画像形成方法に
    おいて、前記ブラシローラを構成するブラシ毛体の植毛
    方向を、ブラシローラの回転軸の法線方向に対して傾斜
    角を有するように植毛し、前記ブラシローラと像担持体
    との接触位置におけるブラシ毛体の植毛傾斜方向が、前
    記接触位置における前記像担持体の回転方向と同方向に
    なるように前記ブラシローラを前記像担持体に圧接して
    回転させることにより、前記像担持体上に残留したトナ
    ーを除去することを特徴とする画像形成方法。
  3. 【請求項3】 像担持体表面を帯電器により帯電し、像
    露光手段により静電潜像を形成し、現像手段により帯電
    トナーを現像してトナー像を形成し、該トナー像を給紙
    部から給送されて前記像担持体と転写手段との間を通過
    する転写材に静電転写し、更に搬送下流側の分離手段に
    より該転写材を前記像担持体から分離し、前記静電転写
    後に前記像担持体上に残留したトナーをブラシローラを
    有するクリーニング手段により除去する画像形成方法に
    おいて、前記ブラシローラを構成するブラシ毛体の先端
    部に、高摩擦の弾性材料を被覆したブラシローラを前記
    像担持体に圧接して回転することにより、前記像担持体
    上に残留したトナーを除去することを特徴とする画像形
    成方法。
  4. 【請求項4】 像担持体表面を帯電器により帯電し、像
    露光手段により静電潜像を形成し、現像手段により帯電
    トナーを現像してトナー像を形成し、該トナー像を給紙
    部から給送されて前記像担持体と転写手段との間を通過
    する転写材に静電転写し、更に搬送下流側の分離手段に
    より該転写材を前記像担持体から分離し、前記静電転写
    後に前記像担持体上に残留したトナーをブラシローラを
    有するクリーニング手段により除去する画像形成装置に
    おいて、前記ブラシローラを構成するブラシ毛体の植毛
    方向を、ブラシローラの回転軸の法線方向に対して傾斜
    角を有するように植毛し、前記ブラシローラと像担持体
    との接触位置におけるブラシ毛体の植毛傾斜方向が、前
    記接触位置における前記像担持体の回転方向と逆方向に
    なるように前記ブラシローラを前記像担持体に圧接し、
    前記ブラシ毛体の先端部近傍が前記像担持体の表面に圧
    接されて摺接して回転することを特徴とする画像形成装
    置。
  5. 【請求項5】 像担持体表面を帯電器により帯電し、像
    露光手段により静電潜像を形成し、現像手段により帯電
    トナーを現像してトナー像を形成し、該トナー像を給紙
    部から給送されて前記像担持体と転写手段との間を通過
    する転写材に静電転写し、更に搬送下流側の分離手段に
    より該転写材を前記像担持体から分離し、前記静電転写
    後に前記像担持体上に残留したトナーをブラシローラを
    有するクリーニング手段により除去する画像形成装置に
    おいて、前記ブラシローラを構成するブラシ毛体の植毛
    方向を、ブラシローラの回転軸の法線方向に対して傾斜
    角を有するように植毛し、前記ブラシローラと像担持体
    との接触位置におけるブラシ毛体の植毛傾斜方向が、前
    記接触位置における前記像担持体の回転方向と同方向に
    なるように前記ブラシローラを前記像担持体に圧接し、
    前記ブラシ毛体の先端部近傍が前記像担持体の表面に圧
    接されて摺接して回転することを特徴とする画像形成装
    置。
  6. 【請求項6】 像担持体表面を帯電器により帯電し、像
    露光手段により静電潜像を形成し、現像手段により帯電
    トナーを現像してトナー像を形成し、該トナー像を給紙
    部から給送されて前記像担持体と転写手段との間を通過
    する転写材に静電転写し、更に搬送下流側の分離手段に
    より該転写材を前記像担持体から分離し、前記静電転写
    後に前記像担持体上に残留したトナーをブラシローラを
    有するクリーニング手段により除去する画像形成装置に
    おいて、前記ブラシローラを構成するブラシ毛体の先端
    部に、高摩擦の弾性材料を被覆したことを特徴とする画
    像形成装置。
  7. 【請求項7】 前記ブラシローラは、駆動回転する前記
    像担持体に圧接して従動回転することを特徴とする請求
    項4または6に記載の画像形成装置。
  8. 【請求項8】 前記ブラシローラは、駆動回転する前記
    像担持体と周速差をもって駆動回転することを特徴とす
    る請求項4、5、6の何れか1項に記載の画像形成装
    置。
  9. 【請求項9】 前記ブラシローラは、駆動回転する前記
    像担持体との接触位置における前記像担持体の回転方向
    と逆方向に駆動回転することを特徴とする請求項4、
    5、6の何れか1項に記載の画像形成装置。
  10. 【請求項10】 前記ブラシローラの外周に、スクレー
    パを当接させ、前記ブラシローラに付着したトナーを除
    去させることを特徴とする請求項4、5、6の何れか1
    項に記載の画像形成装置。
  11. 【請求項11】 前記ブラシローラを構成するブラシ毛
    体の植毛傾斜角が、前記ブラシローラと像担持体との接
    触位置における接線方向に対して、10〜80°である
    ことを特徴とする請求項4,5の何れか1項に記載の画
    像形成装置。
  12. 【請求項12】 前記ブラシローラを構成するブラシ毛
    体の毛長が、0.2〜5mmであることを特徴とする請
    求項4,5の何れか1項に記載の画像形成装置。
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