JPH05117380A - ポリブチレンテレフタレート系重合体の製造方法 - Google Patents
ポリブチレンテレフタレート系重合体の製造方法Info
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- JPH05117380A JPH05117380A JP4031266A JP3126692A JPH05117380A JP H05117380 A JPH05117380 A JP H05117380A JP 4031266 A JP4031266 A JP 4031266A JP 3126692 A JP3126692 A JP 3126692A JP H05117380 A JPH05117380 A JP H05117380A
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- C08G—MACROMOLECULAR COMPOUNDS OBTAINED OTHERWISE THAN BY REACTIONS ONLY INVOLVING UNSATURATED CARBON-TO-CARBON BONDS
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- C08G63/82—Preparation processes characterised by the catalyst used
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Abstract
(57)【要約】
【構成】 テレフタル酸又はジメチルテレフタレートと
1,4−ブタジオールとを重縮合反応させ、ポリブチレ
ンテレフタレート系重合体を製造する方法において、反
応触媒として、下記一般式(I)又は一般式(II)で示
されるチタン化合物から選ばれた単独又は2種以上とア
ンチモン化合物とからなり、チタン化合物とアンチモン
化合物との重量比が1/10〜10/1である複合触媒
を使用するポリブチレンテレフタレート系重合体の製造
方法。 Ti(OR)4 (I) (RO)4 Ti・2HP(O)(OR1 )2 (II) [式(I)及び(II)中、R及びR1 は各々炭素数1〜
20の脂肪族、脂環族炭化水素、芳香族炭化水素又は芳
香脂肪族炭化水素あるいはそれらの誘導体を表す] 【効果】 テトラヒドロフランの副生量が少なく、色相
が優れ、高品質の重合体が得られる。
1,4−ブタジオールとを重縮合反応させ、ポリブチレ
ンテレフタレート系重合体を製造する方法において、反
応触媒として、下記一般式(I)又は一般式(II)で示
されるチタン化合物から選ばれた単独又は2種以上とア
ンチモン化合物とからなり、チタン化合物とアンチモン
化合物との重量比が1/10〜10/1である複合触媒
を使用するポリブチレンテレフタレート系重合体の製造
方法。 Ti(OR)4 (I) (RO)4 Ti・2HP(O)(OR1 )2 (II) [式(I)及び(II)中、R及びR1 は各々炭素数1〜
20の脂肪族、脂環族炭化水素、芳香族炭化水素又は芳
香脂肪族炭化水素あるいはそれらの誘導体を表す] 【効果】 テトラヒドロフランの副生量が少なく、色相
が優れ、高品質の重合体が得られる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、チタン化合物とアンチ
モン化合物とからなる複合触媒を使用するポリブチレン
テレタレート(以下、PBTと略称する)系重合体の新
規な製造方法に関する。
モン化合物とからなる複合触媒を使用するポリブチレン
テレタレート(以下、PBTと略称する)系重合体の新
規な製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】現在、PBT系重合体は成形性、耐熱性
及び耐薬品性等の物性が優れているため、産業上、フィ
ルム又はプラスチック成形品等に、広範囲に使用されて
いる。従来、PBT系重合体の製造方法では、通常、テ
レフタル酸又はジメチルテレフタレートと、1,4−ブ
タンジオール(以下、BDと略称する)とを直接エステ
ル化反応又はエステル交換反応させて、ビス(4−ヒド
ロキシブチル)テレフタレート及び/又はその低重合体
(以下、エステル化物と略称する)を形成させた後、引
続いて、生成したエステル化物を減圧下で重縮合反応さ
せ、高重合体を形成している。上記のエステル化反応
(直接エステル化反応又はエステル交換反応)及び重縮
合反応において、反応速度を増加させるために、必須的
に重合触媒が使用されているが、これらは主として、チ
タン化合物又はスズ化合物のような金属触媒が大部分を
占めている。
及び耐薬品性等の物性が優れているため、産業上、フィ
ルム又はプラスチック成形品等に、広範囲に使用されて
いる。従来、PBT系重合体の製造方法では、通常、テ
レフタル酸又はジメチルテレフタレートと、1,4−ブ
タンジオール(以下、BDと略称する)とを直接エステ
ル化反応又はエステル交換反応させて、ビス(4−ヒド
ロキシブチル)テレフタレート及び/又はその低重合体
(以下、エステル化物と略称する)を形成させた後、引
続いて、生成したエステル化物を減圧下で重縮合反応さ
せ、高重合体を形成している。上記のエステル化反応
(直接エステル化反応又はエステル交換反応)及び重縮
合反応において、反応速度を増加させるために、必須的
に重合触媒が使用されているが、これらは主として、チ
タン化合物又はスズ化合物のような金属触媒が大部分を
占めている。
【0003】しかし、上記の金属触媒を単独又は複数使
用し、高重合度のPBT系重合体を製造する場合、反応
速度は速いが、生成する重合体が着色されるか又は副生
物であるテトラヒドロフラン(THF)が比較的多く発
生するという問題点があった(特開昭48−47594
号、特公昭55−34829号及び同55−30010
号各公報)。また、チタン化合物は反応触媒として非常
に優秀であるが、反応中生成する水により容易に加水分
解し、不溶性物質が生成し、触媒活性が急激に低下する
欠点を持っている。
用し、高重合度のPBT系重合体を製造する場合、反応
速度は速いが、生成する重合体が着色されるか又は副生
物であるテトラヒドロフラン(THF)が比較的多く発
生するという問題点があった(特開昭48−47594
号、特公昭55−34829号及び同55−30010
号各公報)。また、チタン化合物は反応触媒として非常
に優秀であるが、反応中生成する水により容易に加水分
解し、不溶性物質が生成し、触媒活性が急激に低下する
欠点を持っている。
【0004】このような問題点を解決する手段として、
エステル化反応前及びその後半に触媒を分割添加する方
法(特開昭49−57092号公報)、重縮合反応前に
リン化合物を添加する方法(特公昭55−7853号及
び同63−40209号各公報)等が知られているが、
その効果には限界がある。
エステル化反応前及びその後半に触媒を分割添加する方
法(特開昭49−57092号公報)、重縮合反応前に
リン化合物を添加する方法(特公昭55−7853号及
び同63−40209号各公報)等が知られているが、
その効果には限界がある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】以上述べたように、高
い生産性により高品質のPBT系重合体を製造するため
には、反応速度が速く、かつ、PBT系重合体の着色が
なく、更に、副生物であるTHFの発生量が少なくなけ
ればならないのは極めて重要な点であり、本発明はこの
ような条件を満たす製造方法を提供することを目的とす
る。
い生産性により高品質のPBT系重合体を製造するため
には、反応速度が速く、かつ、PBT系重合体の着色が
なく、更に、副生物であるTHFの発生量が少なくなけ
ればならないのは極めて重要な点であり、本発明はこの
ような条件を満たす製造方法を提供することを目的とす
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記問題
点を解決するために、鋭意検討を重ねた結果、本発明に
到達した。
点を解決するために、鋭意検討を重ねた結果、本発明に
到達した。
【0007】すなわち、本発明は、テレフタル酸又はジ
メチルテレフタレートと1,4−ブタンジオールとを重
縮合反応させ、ポリブチレンテレフタレート系重合体を
製造する方法において、反応触媒として、下記一般式
(I)又は一般式(II)で示されるチタン化合物から選
ばれた単独又は2種以上とアンチモン化合物とからな
り、チタン化合物とアンチモン化合物との重量比が1/
10〜10/1である複合触媒を使用することを特徴と
するポリブチレンテレフタレート系重合体の製造方法。 Ti(OR)4 (I) (RO)4 Ti・2HP(O)(OR1 )2 (II) [上記一般式(I)及び(II)中、R及びR1 は各々炭
素数1〜20の脂肪族炭化水素、脂環族炭化水素、芳香
族炭化水素又は芳香脂肪族炭化水素あるいはそれらの誘
導体を表す]
メチルテレフタレートと1,4−ブタンジオールとを重
縮合反応させ、ポリブチレンテレフタレート系重合体を
製造する方法において、反応触媒として、下記一般式
(I)又は一般式(II)で示されるチタン化合物から選
ばれた単独又は2種以上とアンチモン化合物とからな
り、チタン化合物とアンチモン化合物との重量比が1/
10〜10/1である複合触媒を使用することを特徴と
するポリブチレンテレフタレート系重合体の製造方法。 Ti(OR)4 (I) (RO)4 Ti・2HP(O)(OR1 )2 (II) [上記一般式(I)及び(II)中、R及びR1 は各々炭
素数1〜20の脂肪族炭化水素、脂環族炭化水素、芳香
族炭化水素又は芳香脂肪族炭化水素あるいはそれらの誘
導体を表す]
【0008】ここで、複合触媒はBDに溶解して使用す
ることが好ましく、また、チタン化合物/アンチモン化
合物の重量比は、1/2〜5/1がより好ましい。上記
重量比が1/10〜10/1の範囲外では、生成する重
合体が着色するか、反応速度が顕著に遅れる現象があ
る。なお、BDに溶解したチタン化合物とアンチモン化
合物からなる複合触媒溶液を、20〜220℃、より望
ましくは、30〜180℃に加熱し使用する場合は、特
に優れた効果が発揮される。従来のチタン化合物触媒
は、加水分解が容易に起り、かつ、熱安定性が欠如して
いたが、本発明の方法で使用する複合触媒は、このよう
な現象を克服できるのが特徴である。これによって、上
記複合触媒を使用する場合、生成する重合体の色相は黄
色でなく、非常に無色透明な重合体を得ることができ
る。また、エステル化反応時、BDが脱水されTHFに
転換する量も大きく減少すために、生産性が向上し、か
つ、高品位の重合体を得ることができる。
ることが好ましく、また、チタン化合物/アンチモン化
合物の重量比は、1/2〜5/1がより好ましい。上記
重量比が1/10〜10/1の範囲外では、生成する重
合体が着色するか、反応速度が顕著に遅れる現象があ
る。なお、BDに溶解したチタン化合物とアンチモン化
合物からなる複合触媒溶液を、20〜220℃、より望
ましくは、30〜180℃に加熱し使用する場合は、特
に優れた効果が発揮される。従来のチタン化合物触媒
は、加水分解が容易に起り、かつ、熱安定性が欠如して
いたが、本発明の方法で使用する複合触媒は、このよう
な現象を克服できるのが特徴である。これによって、上
記複合触媒を使用する場合、生成する重合体の色相は黄
色でなく、非常に無色透明な重合体を得ることができ
る。また、エステル化反応時、BDが脱水されTHFに
転換する量も大きく減少すために、生産性が向上し、か
つ、高品位の重合体を得ることができる。
【0009】上記複合触媒として使用するチタン化合物
は、一般式(I)のTi(OR)4又は一般式(II)の
(RO)4 Ti・2HP(O)(OR1 )2 で示される
が、ここでRとR1 は各々炭素数が1〜20の脂肪族炭
化水素、脂環族炭化水素、芳香族炭化水素又は芳香脂肪
族炭化水素あるいは、それらの誘導体を表し、RとR1
は同じであるか異なっていもよい。R又はR1 の例をあ
げれば、メチル、エチル、n−プロピル、イソプロピ
ル、n−ブチル、イソブチル、sec−ブチル、ter
t−ブチル、n−アミル、アセチル、イソプロピル、ペ
ンチル、ヘキシル、ヘプチル、2−エチルヘキシル、オ
クチル、デシル、ドデシル、トリデシル、オクタデシ
ル、ステアリル、アリル、2,2−ビス(アリルオキシ
メチル)ブチル、シクロペンチル、シクロヘキシル、ナ
フチル、フェニル、ベンジル及びドデシルベンジル等で
ある。
は、一般式(I)のTi(OR)4又は一般式(II)の
(RO)4 Ti・2HP(O)(OR1 )2 で示される
が、ここでRとR1 は各々炭素数が1〜20の脂肪族炭
化水素、脂環族炭化水素、芳香族炭化水素又は芳香脂肪
族炭化水素あるいは、それらの誘導体を表し、RとR1
は同じであるか異なっていもよい。R又はR1 の例をあ
げれば、メチル、エチル、n−プロピル、イソプロピ
ル、n−ブチル、イソブチル、sec−ブチル、ter
t−ブチル、n−アミル、アセチル、イソプロピル、ペ
ンチル、ヘキシル、ヘプチル、2−エチルヘキシル、オ
クチル、デシル、ドデシル、トリデシル、オクタデシ
ル、ステアリル、アリル、2,2−ビス(アリルオキシ
メチル)ブチル、シクロペンチル、シクロヘキシル、ナ
フチル、フェニル、ベンジル及びドデシルベンジル等で
ある。
【0010】以上のチタン化合物以外に次のようなチタ
ン化合物も使用することができる。すなわち、チタニウ
ムエチレングリコキシド;チタニウムテトラクロライド
のようなハロゲン化チタニウム;カリウムチタニウムオ
キサレートのようなチタニウムエステル化合物;そして
イソプロピルトリイソステアロイルチタネート、イソプ
ロピルトリ(N−エチレンジアミノエチル)チタネート
のようなモノアルコキシチタネート化合物;ジクミルフ
ェニルオキソエチレンチタネート、ジ(ジオクチル)ホ
スフェート・エチレンチタネートのようなキレートチタ
ネート化合物;ネオペンチル(ジアリル)オキシトリ
〔(N−エチレンジアミノ)エチル〕チタネート、ネオ
ペンチル(ジアリル)オキシトリデシルベンゼンスルホ
ニルチタネートのようなネオアルコキシチタネート化合
物;そしてシクロ(ジオクチル)ピロホスフェートジオ
クチルチタネート及びビス〔シクロ(ジオクチル)ピロ
ホスフェート〕チタネートのようなヘテロサイクリック
チタネート化合物があげられる。
ン化合物も使用することができる。すなわち、チタニウ
ムエチレングリコキシド;チタニウムテトラクロライド
のようなハロゲン化チタニウム;カリウムチタニウムオ
キサレートのようなチタニウムエステル化合物;そして
イソプロピルトリイソステアロイルチタネート、イソプ
ロピルトリ(N−エチレンジアミノエチル)チタネート
のようなモノアルコキシチタネート化合物;ジクミルフ
ェニルオキソエチレンチタネート、ジ(ジオクチル)ホ
スフェート・エチレンチタネートのようなキレートチタ
ネート化合物;ネオペンチル(ジアリル)オキシトリ
〔(N−エチレンジアミノ)エチル〕チタネート、ネオ
ペンチル(ジアリル)オキシトリデシルベンゼンスルホ
ニルチタネートのようなネオアルコキシチタネート化合
物;そしてシクロ(ジオクチル)ピロホスフェートジオ
クチルチタネート及びビス〔シクロ(ジオクチル)ピロ
ホスフェート〕チタネートのようなヘテロサイクリック
チタネート化合物があげられる。
【0011】一方、上記複合触媒として用いられるアン
チモン化合物の例をあげれば三酸化アンチモン、四酸化
アンチモン、五酸化アンチモン等の酸化アンチモン;三
塩化アンチモン、三フッ化アンチモン等のハロゲン化ア
ンチモン;アンチモントリアセテート、アンチモントリ
ステアレート、アンチモントリベンゾエート、アンチモ
ントリ(2−エチルヘキサノエート)、アンチモントリ
オクトエート等のアンチモンカルボン酸塩;アンチモン
トリメトキシド、アンチモンエチレングリコキシド、ア
ンチモントリイソプロポキシド、アンチモントリn−ブ
トキシド等のアンチモンアルコキシド;アンチモントリ
フェノキシド;アンチモン水酸化物又は硫化物等があげ
られるが、これらの中で、特に三酸化アンチモン、アン
トチントリアセテート又はアンチモンエチレングリコキ
シドが好ましい。以上のように複合触媒として使用する
種々のチタン化合物とアンチモン化合物を各々1種又は
2種以上を共に使用しても良い結果を与える。
チモン化合物の例をあげれば三酸化アンチモン、四酸化
アンチモン、五酸化アンチモン等の酸化アンチモン;三
塩化アンチモン、三フッ化アンチモン等のハロゲン化ア
ンチモン;アンチモントリアセテート、アンチモントリ
ステアレート、アンチモントリベンゾエート、アンチモ
ントリ(2−エチルヘキサノエート)、アンチモントリ
オクトエート等のアンチモンカルボン酸塩;アンチモン
トリメトキシド、アンチモンエチレングリコキシド、ア
ンチモントリイソプロポキシド、アンチモントリn−ブ
トキシド等のアンチモンアルコキシド;アンチモントリ
フェノキシド;アンチモン水酸化物又は硫化物等があげ
られるが、これらの中で、特に三酸化アンチモン、アン
トチントリアセテート又はアンチモンエチレングリコキ
シドが好ましい。以上のように複合触媒として使用する
種々のチタン化合物とアンチモン化合物を各々1種又は
2種以上を共に使用しても良い結果を与える。
【0012】本発明で使用する複合触媒の量は特別に制
限する必要は無いが、十分な反応速度を維持するために
は、通常、最終的に得られるPBT系重合体に対し0.
005〜0.5重量%、より好ましく0.01〜0.2
重量%のとき優れた結果を与える。上記範囲より少ない
と、反応速度が遅くなり、また、多い場合は黄色に着色
することがある。そして、触媒の添加時期はエステル化
反応前に、全部添加するのが最も有利であるが、エステ
ル化反応前と重縮合反応前に分割添加しても良い結果を
与える。
限する必要は無いが、十分な反応速度を維持するために
は、通常、最終的に得られるPBT系重合体に対し0.
005〜0.5重量%、より好ましく0.01〜0.2
重量%のとき優れた結果を与える。上記範囲より少ない
と、反応速度が遅くなり、また、多い場合は黄色に着色
することがある。そして、触媒の添加時期はエステル化
反応前に、全部添加するのが最も有利であるが、エステ
ル化反応前と重縮合反応前に分割添加しても良い結果を
与える。
【0013】また、本発明の目的を外れない範囲で、他
の反応触媒を併用しても良いが、これらの例をあげれ
ば、良く知られている酸化ゲルマニウムのようなゲルマ
ニウム化合物;ジブチルスズオキサイド、n−ブチルヒ
ドロキシスズオキサイドのようなスズ化合物;亜鉛アセ
テート、マンガンアセテート、鉛アセテートのような亜
鉛、マンガン、鉛のカルボン酸塩;水酸化ナトリウム、
水酸カリウム、カリウムアセテートのようなアルカリ金
属化合物;水酸化マグネシウム、水酸化カルシウム、カ
ルシウムアセテートのようなアルカリ土金属化合物など
を使用することができる。
の反応触媒を併用しても良いが、これらの例をあげれ
ば、良く知られている酸化ゲルマニウムのようなゲルマ
ニウム化合物;ジブチルスズオキサイド、n−ブチルヒ
ドロキシスズオキサイドのようなスズ化合物;亜鉛アセ
テート、マンガンアセテート、鉛アセテートのような亜
鉛、マンガン、鉛のカルボン酸塩;水酸化ナトリウム、
水酸カリウム、カリウムアセテートのようなアルカリ金
属化合物;水酸化マグネシウム、水酸化カルシウム、カ
ルシウムアセテートのようなアルカリ土金属化合物など
を使用することができる。
【0014】本発明では、通常BDとテレフタル酸又は
ジメチルテレフタレートとのモル比を1.1〜3.0の
範囲に設定し、反応を150〜240℃の温度範囲で行
い、得られたエステル化物を、210〜250℃で、最
終真空度が1.0Torr以下になるようにして、重縮合反
応し、重合体を得る。
ジメチルテレフタレートとのモル比を1.1〜3.0の
範囲に設定し、反応を150〜240℃の温度範囲で行
い、得られたエステル化物を、210〜250℃で、最
終真空度が1.0Torr以下になるようにして、重縮合反
応し、重合体を得る。
【0015】本発明の方法は、テレフタル酸を主成分と
し、その他のジカルボン酸又はその誘導体と、BDを主
成分とし、その他のグリコールとを反応させて、PBT
系重合体を製造する場合にも有効に適用できる。この場
合に、代表的なジカルボン酸又はその誘導体はテレフタ
ル酸又はジメチルテレフタレートであり、代表的なグリ
コールはBDであって、これ以外に、少なくとも1種類
以上の第3成分を含有する共重合ポリエステルを製造す
るときに適用させるものである。しかし、第3成分の含
量は50モル%を超過しないのが望ましい。
し、その他のジカルボン酸又はその誘導体と、BDを主
成分とし、その他のグリコールとを反応させて、PBT
系重合体を製造する場合にも有効に適用できる。この場
合に、代表的なジカルボン酸又はその誘導体はテレフタ
ル酸又はジメチルテレフタレートであり、代表的なグリ
コールはBDであって、これ以外に、少なくとも1種類
以上の第3成分を含有する共重合ポリエステルを製造す
るときに適用させるものである。しかし、第3成分の含
量は50モル%を超過しないのが望ましい。
【0016】本発明において、第3成分としてのジカル
ボン酸成分及びその誘導体の例をあげれば、フタル酸、
イソフタル酸、ナフタレンジカルボン酸、ジフェニルス
ルホンジカルボン酸、ジフェニルメタンジカルボン酸、
ジフェニルエーテルジカルボン酸、ジフェノキシエタン
ジカルボン酸、マロン酸、コハク酸、グルタル酸、アジ
ピン酸、アゼライン酸、セバシン酸、シクロヘキサンジ
カルボン酸、デカンジカルボン酸のような芳香族、脂肪
族又は脂環族ジカルボン酸あるいは、これらのメチルエ
ステル、エチルエステル又はフェニルエステルのような
エステル誘導体である。
ボン酸成分及びその誘導体の例をあげれば、フタル酸、
イソフタル酸、ナフタレンジカルボン酸、ジフェニルス
ルホンジカルボン酸、ジフェニルメタンジカルボン酸、
ジフェニルエーテルジカルボン酸、ジフェノキシエタン
ジカルボン酸、マロン酸、コハク酸、グルタル酸、アジ
ピン酸、アゼライン酸、セバシン酸、シクロヘキサンジ
カルボン酸、デカンジカルボン酸のような芳香族、脂肪
族又は脂環族ジカルボン酸あるいは、これらのメチルエ
ステル、エチルエステル又はフェニルエステルのような
エステル誘導体である。
【0017】第3成分のグリコール成分の例をあげれ
ば、エチレングリコール、1,3−プロパジオール、
1,2−プロパンジオール、1,2−ブタンジオール、
1,3−ブタンジオール、1,5−ペンタンジオール、
1,6−ヘキサンジオール、1,4−シクロヘキサンジ
メタノール、1,4−シクロヘキサンジオール、ビスフ
ェノールA、ビスフェノールS、ビスヒドロキシエトキ
シビスフェノールA、テトラブロモビスフェノールAの
ような脂肪族、脂環族又は芳香族ジオールなどである。
ば、エチレングリコール、1,3−プロパジオール、
1,2−プロパンジオール、1,2−ブタンジオール、
1,3−ブタンジオール、1,5−ペンタンジオール、
1,6−ヘキサンジオール、1,4−シクロヘキサンジ
メタノール、1,4−シクロヘキサンジオール、ビスフ
ェノールA、ビスフェノールS、ビスヒドロキシエトキ
シビスフェノールA、テトラブロモビスフェノールAの
ような脂肪族、脂環族又は芳香族ジオールなどである。
【0018】一方、トリメリット酸、トリメシン酸、ピ
ロメリット酸、トリメチルロールプロパン、グリセリ
ン、ペンタエリスリトールのような多官能性の架橋剤
と、そしてモノメトキシポリエチレングリコール、ステ
アリルアルコール、パルミチン酸、安息香酸、ナフテン
酸のような単官能性末端停止剤を添加してもよい。
ロメリット酸、トリメチルロールプロパン、グリセリ
ン、ペンタエリスリトールのような多官能性の架橋剤
と、そしてモノメトキシポリエチレングリコール、ステ
アリルアルコール、パルミチン酸、安息香酸、ナフテン
酸のような単官能性末端停止剤を添加してもよい。
【0019】また、通常、ポリエステル製造時、添加す
る熱安定剤としての燐化合物の例をあげれば、燐酸、亜
燐酸、メタ燐酸、トリメチルホスフェート、トリエチル
ホスフェート、トリフェニルホスフェート、トリオクチ
ルホスフェート、ジメチルホスファイト、ジエチルホス
ファイト、ジシクロヘキシルホスファイト、ジフェニル
ホスファイト、ジオクチルホスファイト、ジステアリル
ホスファイト、ジトリデシルホスファイト、ジメチルピ
ロホスフェート、ジエチルピロホスフェート、ジフェニ
ルピロホスフェート、ジシクロヘキシルピロホスフェー
ト、ジオクチルピロホスフェート等である。
る熱安定剤としての燐化合物の例をあげれば、燐酸、亜
燐酸、メタ燐酸、トリメチルホスフェート、トリエチル
ホスフェート、トリフェニルホスフェート、トリオクチ
ルホスフェート、ジメチルホスファイト、ジエチルホス
ファイト、ジシクロヘキシルホスファイト、ジフェニル
ホスファイト、ジオクチルホスファイト、ジステアリル
ホスファイト、ジトリデシルホスファイト、ジメチルピ
ロホスフェート、ジエチルピロホスフェート、ジフェニ
ルピロホスフェート、ジシクロヘキシルピロホスフェー
ト、ジオクチルピロホスフェート等である。
【0020】そして、酸化防止剤としては、チバ・ガイ
ギー社(ドイツ)製のヒンダードフェノールであるイル
ガノックスシリーズの製品、例えば、イルガノックス1
010、イルガノックス1076、イルガノックス10
98等を使用することができ、これ以外に、必要によ
り、紫外線吸収剤、保色剤、引火点低下防止剤、光安定
剤、核剤、蛍光増白剤、帯電防止剤、難燃剤及び染料等
のような添加剤を併せて使用することができる。
ギー社(ドイツ)製のヒンダードフェノールであるイル
ガノックスシリーズの製品、例えば、イルガノックス1
010、イルガノックス1076、イルガノックス10
98等を使用することができ、これ以外に、必要によ
り、紫外線吸収剤、保色剤、引火点低下防止剤、光安定
剤、核剤、蛍光増白剤、帯電防止剤、難燃剤及び染料等
のような添加剤を併せて使用することができる。
【0021】
【発明の効果】以上、述べたように、本発明の方法は、
従来の方法と比較して、触媒の耐加水分解性及び熱安定
性を向上させることによって、得られるポリブチレンテ
レフタレート系重合体の色相が優れ、副生物であるTH
Fの生成量が少なく、高品質の重合体を効率よく製造す
ることができる。
従来の方法と比較して、触媒の耐加水分解性及び熱安定
性を向上させることによって、得られるポリブチレンテ
レフタレート系重合体の色相が優れ、副生物であるTH
Fの生成量が少なく、高品質の重合体を効率よく製造す
ることができる。
【0022】
【実施例】以下、本発明を実施例により詳細に説明する
が、本発明は、これら実施例によって、限定されるもの
ではない。なお、実施例中で「部」を表示したのは「重
量部」を意味する。また、固有粘度はオルト−ジクロロ
フェノールに試料を加熱溶解して、25℃で測定し、T
HF副生量はガスクロマトグラフィーで測定した。一
方、生成した重合体の色相は測色色差計を使用し、チッ
プ状態で測定し、b値で表示したが、b値は黄色の着色
程度を示し、その値が小さいほど色相が優秀であること
を意味する。
が、本発明は、これら実施例によって、限定されるもの
ではない。なお、実施例中で「部」を表示したのは「重
量部」を意味する。また、固有粘度はオルト−ジクロロ
フェノールに試料を加熱溶解して、25℃で測定し、T
HF副生量はガスクロマトグラフィーで測定した。一
方、生成した重合体の色相は測色色差計を使用し、チッ
プ状態で測定し、b値で表示したが、b値は黄色の着色
程度を示し、その値が小さいほど色相が優秀であること
を意味する。
【0023】実施例1 1,4−ブタンジオール(BD)5.0部に、テトライ
ソプロピルチタネート・ジ(ジオクチルホスファイト)
0.08部と三酸化アンチモン0.06部を、溶解した
複合触媒溶液を50℃で1時間加熱した後、テレフタル
酸75.5部とBD64.6部を入れたエステル化反応
器に添加した。常圧で、温度を徐々に上げながら最終温
度が230℃になるようにして、生成する水とTHFを
蒸留塔を通し流出させながら、エステル化反応を進め
た。反応を開始して、3時間10分後に反応を終結した
(THF副生量は5.3部)。ここで、生成したエステ
ル化物を撹拌機及びトルクメーターを設けた重縮合反応
器に移送した後、これに最終的に得られるPBTに対し
イルガノックス1010(チバ・ガイギー社製)を50
0ppm 添加した。
ソプロピルチタネート・ジ(ジオクチルホスファイト)
0.08部と三酸化アンチモン0.06部を、溶解した
複合触媒溶液を50℃で1時間加熱した後、テレフタル
酸75.5部とBD64.6部を入れたエステル化反応
器に添加した。常圧で、温度を徐々に上げながら最終温
度が230℃になるようにして、生成する水とTHFを
蒸留塔を通し流出させながら、エステル化反応を進め
た。反応を開始して、3時間10分後に反応を終結した
(THF副生量は5.3部)。ここで、生成したエステ
ル化物を撹拌機及びトルクメーターを設けた重縮合反応
器に移送した後、これに最終的に得られるPBTに対し
イルガノックス1010(チバ・ガイギー社製)を50
0ppm 添加した。
【0024】徐々に温度を上げ最終温度245℃にし、
圧力も徐々に下げながら最終圧力が0.5Torrになるよ
うにして、反応物を重縮合させた。重縮合反応は、2時
間50分で終結し、反応器下部のノズルを通し冷却水中
に押出し、チップ状態で重合体を得た。生成したポリブ
チレンテレフタレートの固有粘度及び色相(b値)を測
定した結果各々0.98dl/g及び1.6であった。
圧力も徐々に下げながら最終圧力が0.5Torrになるよ
うにして、反応物を重縮合させた。重縮合反応は、2時
間50分で終結し、反応器下部のノズルを通し冷却水中
に押出し、チップ状態で重合体を得た。生成したポリブ
チレンテレフタレートの固有粘度及び色相(b値)を測
定した結果各々0.98dl/g及び1.6であった。
【0025】比較例1 実施例1で用いた複合触媒の代りに、チタニウムテトラ
イソプロポキシド0.08部のみを添加した以外は、実
施例1と同様に、エステル化反応及び重縮合反応を行っ
た。エステル化反応は3時間15分で終結し、このとき
副生したTHFの量は9.5部であった。重縮合反応は
3時間10分で終結し、固有粘度1.01dl/gとb値が
3.5のポリブチレンテレフタレートを得た。
イソプロポキシド0.08部のみを添加した以外は、実
施例1と同様に、エステル化反応及び重縮合反応を行っ
た。エステル化反応は3時間15分で終結し、このとき
副生したTHFの量は9.5部であった。重縮合反応は
3時間10分で終結し、固有粘度1.01dl/gとb値が
3.5のポリブチレンテレフタレートを得た。
【0026】実施例2 BD5.0部にテトラオクチルチタネート・ジ(ジトリ
デシルホスファイト)0.05部、チタニウムテトラブ
トキシド0.05部及び三酸化アンチモン0.05部を
溶解した複合触媒溶液を、120℃で30分間加熱した
以外は、実施例1と同様にエステル化反応及び重縮合反
応を行った。エステル化反応は3時間5分で終結し、こ
のとき副生したTHFの量は7.8部であった。重縮合
反応は2時間45分で終結し、固有粘度が1.05dl/g
及びb値が2.6のポリブチレンテレフタレートを得
た。
デシルホスファイト)0.05部、チタニウムテトラブ
トキシド0.05部及び三酸化アンチモン0.05部を
溶解した複合触媒溶液を、120℃で30分間加熱した
以外は、実施例1と同様にエステル化反応及び重縮合反
応を行った。エステル化反応は3時間5分で終結し、こ
のとき副生したTHFの量は7.8部であった。重縮合
反応は2時間45分で終結し、固有粘度が1.05dl/g
及びb値が2.6のポリブチレンテレフタレートを得
た。
【0027】実施例3 BD5.0部にテトラ〔2,2−ビス(アリルオキシメ
チル)ブチル〕チタネート・ジ(ジトリデシルホスファ
イト)0.08部、アンチモントリアセテート0.06
部を溶解した複合触媒溶液を、150℃で50時間加熱
した以外は、実施例1と同様に実施した。エステル化反
応は3時間20分で終結し、このとき副生したTHFの
量は6.3部であった。重縮合反応は3時間15分で終
結し、固有粘度0.93dl/g及びb値2.1のポリブチ
レンテレフタレートを得た。
チル)ブチル〕チタネート・ジ(ジトリデシルホスファ
イト)0.08部、アンチモントリアセテート0.06
部を溶解した複合触媒溶液を、150℃で50時間加熱
した以外は、実施例1と同様に実施した。エステル化反
応は3時間20分で終結し、このとき副生したTHFの
量は6.3部であった。重縮合反応は3時間15分で終
結し、固有粘度0.93dl/g及びb値2.1のポリブチ
レンテレフタレートを得た。
【0028】実施例4 実施例1で用いた三酸化アンチモンの代りに、アンチモ
ンエチレングリコキシドを使用した複合触媒を用い、ト
リメチルホスフェート0.05部を添加した以外は実施
例1と同様に、エステル化反応及び重縮合反応を実施し
た。エステル化反応は3時間で終結し、THF副生量は
5.1部であった。重縮合反応は3時間5分で終結し、
固有粘度0.91dl/g及びb値が1.6のポリブチレン
テレフタレートを得た。
ンエチレングリコキシドを使用した複合触媒を用い、ト
リメチルホスフェート0.05部を添加した以外は実施
例1と同様に、エステル化反応及び重縮合反応を実施し
た。エステル化反応は3時間で終結し、THF副生量は
5.1部であった。重縮合反応は3時間5分で終結し、
固有粘度0.91dl/g及びb値が1.6のポリブチレン
テレフタレートを得た。
【0029】実施例5 BD3.0部にテトライソプロピルチタネート・ジ(ジ
オクチルホスファイト)0.05部と三酸化アンチモン
0.03部を溶解した複合触媒を使用した以外は実施例
1と同様にエステル化反応を実施した。エステル化反応
は3時間20分で終結し、THF副生量は、5.2部で
あった。重縮合反応前に、BD2.0部に、上記チタニ
ウム化合物0.03部、三酸化アンチモン0.03部を
溶解した複合触媒を添加して、引続き重縮合反応を進め
た結果、2時間40分で反応が終結し、固有粘度が1.
03dl/g及びb値が1.9のポリブチレンテレフタレー
トを得た。
オクチルホスファイト)0.05部と三酸化アンチモン
0.03部を溶解した複合触媒を使用した以外は実施例
1と同様にエステル化反応を実施した。エステル化反応
は3時間20分で終結し、THF副生量は、5.2部で
あった。重縮合反応前に、BD2.0部に、上記チタニ
ウム化合物0.03部、三酸化アンチモン0.03部を
溶解した複合触媒を添加して、引続き重縮合反応を進め
た結果、2時間40分で反応が終結し、固有粘度が1.
03dl/g及びb値が1.9のポリブチレンテレフタレー
トを得た。
【0030】実施例6 実施例1と同じ複合触媒溶液を使用し、ジメチルテレフ
タレート88.1部とBD44.0部が入っているエス
テル化反応器に、常圧で最終温度が195℃になるよう
にして、生成するメタノールとTHFを留出させた。反
応を開始して、2時間20分後にエステル化反応を終結
し(THF副生量0.3部)、引続いて実施例1と同様
に重縮合反応を実施した結果、重縮合反応は2時間40
分で終結し、固有粘度が1.02dl/g及びb値が1.8
のポリブチレンテレフタレートを得た。
タレート88.1部とBD44.0部が入っているエス
テル化反応器に、常圧で最終温度が195℃になるよう
にして、生成するメタノールとTHFを留出させた。反
応を開始して、2時間20分後にエステル化反応を終結
し(THF副生量0.3部)、引続いて実施例1と同様
に重縮合反応を実施した結果、重縮合反応は2時間40
分で終結し、固有粘度が1.02dl/g及びb値が1.8
のポリブチレンテレフタレートを得た。
【0031】比較例2 実施例6において、複合触媒の代りにチタニウムテトラ
ブトキシドを0.08部をのみを使用した以外は、実施
例6と同様にエステル化反応及び重縮合反応を実施し
た。エステル化反応は2時間30分で終結し、THF副
生量は0.8部であった。重縮合反応は2時間50分で
終結し、固有粘度が0.99dl/g及びb値が3.0のポ
リブチレンテレフタレートを得た。
ブトキシドを0.08部をのみを使用した以外は、実施
例6と同様にエステル化反応及び重縮合反応を実施し
た。エステル化反応は2時間30分で終結し、THF副
生量は0.8部であった。重縮合反応は2時間50分で
終結し、固有粘度が0.99dl/g及びb値が3.0のポ
リブチレンテレフタレートを得た。
Claims (4)
- 【請求項1】 テレフタル酸又はジメチルテレフタレー
トと1,4−ブタンジオールとを重縮合反応させ、ポリ
ブチレンテレフタレート系重合体を製造する方法におい
て、反応触媒として、下記一般式(I)又は一般式(I
I)で示されるチタン化合物から選ばれた単独又は2種
以上とアンチモン化合物とからなり、チタン化合物とア
ンチモン化合物との重量比が1/10〜10/1である
複合触媒を使用することを特徴とするポリブチレンテレ
フタレート系重合体の製造方法。 Ti(OR)4 (I) (RO)4 Ti・2HP(O)(OR1 )2 (II) [上記一般式(I)及び(II)中、R及びR1 は各々炭
素数1〜20の脂肪族炭化水素、脂環族炭化水素、芳香
族炭化水素又は芳香脂肪族炭化水素あるいはそれらの誘
導体を表す] - 【請求項2】 アンチモン化合物が、三酸化アンチモ
ン、アンチモントリアセテート及びアンチモンエチレン
グリコキシドからなる群より選択されたものである請求
項1の製造方法。 - 【請求項3】 複合触媒の使用量がポリブチレンテレフ
タレート系重合体に対し0.005〜0.5重量%であ
る請求項1の製造方法。 - 【請求項4】 1,4−ブタンジオールに溶解した複合
触媒の溶液を、20〜220℃に加熱して、使用する請
求項1の製造方法。
Applications Claiming Priority (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
KR1019910009668A KR940010346B1 (ko) | 1991-06-12 | 1991-06-12 | 폴리부틸렌테레프탈레이트계 중합체의 제조방법 |
KR9668/1991 | 1991-06-12 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05117380A true JPH05117380A (ja) | 1993-05-14 |
JPH0742350B2 JPH0742350B2 (ja) | 1995-05-10 |
Family
ID=19315678
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP4031266A Expired - Lifetime JPH0742350B2 (ja) | 1991-06-12 | 1992-01-23 | ポリブチレンテレフタレート系重合体の製造方法 |
Country Status (6)
Country | Link |
---|---|
US (1) | US5237042A (ja) |
JP (1) | JPH0742350B2 (ja) |
KR (1) | KR940010346B1 (ja) |
CN (1) | CN1033037C (ja) |
DE (1) | DE4205093C2 (ja) |
TW (1) | TW198045B (ja) |
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