JPH0465424B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 ［発明の技術分野］ この発明は、キー入力等によりスケジユールデ
ータを記憶し、そのスケジユールデータを表示部
に表示する電子スケジユーラに関する。

［従来技術とその問題点］ 近年、月日等の日付データを指定した後にスケ
ジユールのデータを入力することにより、このデ
ータをメモリの該当位置に記憶し、記憶したデー
タを表示部に表示する電子スケジユーラが製品化
されている。この種、電子スケジユーラにあって
は、一旦記憶させたスケジユールデータをメモリ
から読出す際、必ずその月日等のデータをキー入
力によつて指定するようになつていた。

しかしながら、上記のようにスケジユールデー
タをメモリから読出す際に要する操作は、読出す
スケジユールデータが当月あるいは翌月等のよう
に読出す頻度の高いものであつても、他の読出し
頻度の低い月のスケジユールデータの読出し操作
と同じであり、特に連続してスケジユールデータ
を読出す場合など、その操作が煩わしいことがあ
つた。

［発明の目的］ この発明は上記のような実情に鑑みてなされた
もので、特に使用頻度の高い特定時に対するカレ
ンダ又はスケジユールデータの呼出し表示を行な
う際の時指定のキー操作を簡略化することのでき
る電子スケジユーラを提供することを目的とす
る。

［発明の要点］ この発明は、カレンダ表示機能を有する電子ス
ケジユーラにおいて、所定の操作により特定月デ
ータを記憶し、カレンダ表示命令が年月の指示を
伴う場合には当該月カレンダを表示し、年月の指
定がない場合には記憶していた特定月データに基
き、特定月のカレンダを表示するようにしたもの
である。

［発明の実施例］ 以下図面を参照してこの発明の一実施例を説明
する。

まず第１図によりその回路構成を説明する。

同図において１１はキー入力部であり、このキ
ー入力部１１には通常のテンキーやフアンクシヨ
ンキーの他に、カレンダ表示を指定するカレンダ
キー１１ａ、特定の年月の記憶を指定するマーク
キー１１ｂが設けられる。このキー入力部１１で
キー入力が行なわれると、そのキー入力信号は制
御部１２に送られる。制御部１２は、キー入力部
１１からのキー入力信号に応じて他の各回路の制
御動作を行なうもので、指定された年月データを
記憶する指定年月記憶部１３、マークした年月デ
ータを記憶するマーク年月記憶部１４、年月デー
タに対応するカレンダ表示データ及びスケジユー
ルデータを記憶するデータ記憶部１５及びフラグ
部１６とデータの入出力を行ない、表示部１７に
表示データを送出する。上記フラグ１６には、継
続キー入力待機状態（キー入力モード）を示すＡ
フラグレジスタ１６ａと、上記指定年月日記憶部
１３への年月データの設定状態を示すＢフラグレ
ジスタ１６ｂが備えられる。

次に上記実施例の動作について説明する。

まず第２図１に示すようにキー入力部１１のテ
ンキーにより、「年」指定のための数値データ
「1985」をキー入力する。このキー入力により、
第３図に示す処理が制御部１２によつて行なわれ
る。同図においては、まずステツプＳ０１でフラ
グ部１６のＡフラグレジスタ１６ａにフラグ
“１”が設定されているか否か、すなわち、キー
入力モードであるか否かを判断する。ここでは、
まだ動作当初であり、Ａフラグレジスタ１６ａは
クリアされて“０”となつているので、次にステ
ツプＳ０２に進む。ステツプＳ０２では、入力さ
れたキー信号がマークキー１１ｂ、テンキー、あ
るいはその他のキーの何れのものであるかを判断
する。この場合、入力されたキーはテンキーによ
るものであるので、続いてステツプＳ０３に進
み、指定年月記憶部１３の記憶内容をクリアして
「０」とする。次にステツプＳ０４において、上
記ステツプＳ０３でクリアした指定年月記憶部１
３に、キー入力した「年」指定データ「1985」を
入力設定する。そして、続くステツプＳ０５で、
フラグ部１６のＡフラグレジスタ１６ａにキー入
力モードであることを示すフラグ“１”を設定
し、続いてステツプＳ０６に至る。このステツプ
Ｓ０６では、上記ステツプＳ０１と同様にＡフラ
グレジスタ１６ａにフラグ“１”が設定してある
か否か、すなわち、キー入力モードであるか否か
を判断する。ここでは、直前のステツプＳ０５に
よりＡフラグレジスタ１６ａにはフラグ“１”が
設定されているので、キー入力モードであるとい
うことになり、次にステツプＳ０７に進む。そし
て、このステツプＳ０７において、上記キー入力
に対するキー入力中の表示データを作成する。そ
の後、ステツプＳ０８において、作成した表示デ
ータに従つて、表示部１７に図示するように
「年」データ「1985」と「−」及び次キー入力位
置を示すカーソルを表示させ、これでキー入力
「1985」に対する処理を終了する。

次いで第２図２に示すように今度は「月」指定
のデータとしてキー入力部１１のテンキーにより
数値データ「12」をキー入力する。このキー入力
により、再度第３図に示す処理が行なわれる。ま
ず、ステツプＳ０１でフラグ部１６のＡフラグレ
ジスタ１６ａが“１”であると判断されると、次
にステツプＳ０９に進み、入力されたキー信号が
カレンダキー１１ａ、テンキー、あるいはその他
のキーの何れのものであるかを判断する。この場
合、入力されたキーはテンキーによるものである
ので、続いてステツプＳ１０に進み、フラグ部１
６のＢフラグレジスタ１６ｂにフラグ“１”が設
定してあるか否か、すなわち、年月が指定済みで
あるか否かを判断する。ここで、Ｂフラグレジス
タ１６ｂにフラグ“１”が設定してあると判断さ
れた場合は、ノー・オペレーシヨン no
operation図では「NOP」と表わす）となり、キ
ー入力に対する処理を停止するが、ここではまだ
Ｂフラグレジスタ１６ｂにフラグ“１”は設定さ
れておらず、“０”となつているので、次にステ
ツプＳ１１に至る。ステツプＳ１１では、上記ス
テツプＳ０４と同じく指定年月記憶部１３に、キ
ー入力した「月」指定データ「12」を入力設定す
る。その後、ステツプＳ１２に示すように、キー
入力が終了したか否か判断する。この場合のよう
に、「年」データ及び「月」データを入力した段
階では、まだキー入力が終了したとは判断されな
いため、続くステツプＳ１３の処理は省略して、
次にステツプＳ０６に進む。そして、ステツプＳ
０６でＡフラグレジスタ１６ａにフラグ“１”が
設定してあると判断された後に、ステツプＳ０７
に進み、キー入力に対するキー入力中の表示デー
タを作成する。その後、ステツプＳ０８におい
て、作成した表示データに従つて、表示部１７に
図示するように「1985−12−」及び次キー入力位
置を示すカーソルを表示させ、これで「年」デー
タ「1985」に続いてキー入力した「月」データ
「12」に対する処理を終了する。

続いて第２図３に示すように「日」指定のデー
タとしてキー入力部１１のテンキーにより数値デ
ータ「18」をキー入力する。このキー入力に対し
ても上記第２図２の「月」データのキー入力と同
じようにして、まず、ステツプＳ０１でフラグ部
１６のＡフラグレジスタ１６ａが“１”であると
判断された後に、ステツプＳ０９に進み、入力さ
れたキー信号がテンキーによるものであると判断
して、続いてステツプＳ１０に至る。そして、ス
テツプＳ１０でフラグ部１６のＢフラグレジスタ
１６ｂにフラグ“１”が設定されておらず、“０”
であると判断された後に、次のステツプＳ１１で
指定年月記憶部１３に、キー入力した「日」指定
データ「18」を入力設定する。次いでステツプＳ
１２に示すように、キー入力が終了したか否か判
断する。この時点で、「年」データ、「月」データ
及び「日」データを入力し終わつているので、も
うデータのキー入力を終了したと判断され、続く
ステツプＳ１３でフラグ部１６のＢフラグレジス
タ１６ｂにフラグ“１”を入力設定した後に、ス
テツプＳ０６に至る。そして、ステツプＳ０６で
Ａフラグレジスタ１６ａにフラグ“１”が設定し
てあると判断された後に、ステツプＳ０７に進
み、キー入力に対するキー入力中の表示データを
作成する。その後、ステツプＳ０８において、作
成した表示データに従つて、表示部１７に図示す
るように「1985−12−18」を表示させ、これで
「年」データ「1985」及び「月」データ「12」に
続いてキー入力した「日」データ「18」に対する
処理を終了する。

その後、第２図４に示すようにキー入力部１１
のカレンダキー１１ａを操作すると、このキー操
作に対して、ステツプＳ０１でフラグ部１６のＡ
フラグレジスタ１６ａが“１”であると判断され
た後に、ステツプＳ０９に進み、操作されたキー
信号がカレンダキー１１ａ、テンキー、あるいは
その他のキーの何れのものであるかを判断する。
操作されたキーがその他のキーであると判断され
た場合は、ノー・オペレーシヨンとなり、キー入
力に対する処理を停止するが、この場合、操作さ
れたキーはカレンダキー１１ａによるものである
ので、続いてステツプＳ１４に進み、Ａフラグレ
ジスタ１６ａに設定してあるフラグ“１”をクリ
アし、その内容を“０”とする。そして、次のス
テツプＳ１５において、Ｂフラグレジスタ１６ｂ
にフラグ“１”が設定してあるか否か、すなわ
ち、年月が指定済みであるか否かを判断する。こ
の場合、Ｂフラグレジスタ１６ｂにはフラグ
“１”が設定してあるので、次にステツプＳ１６
に進み、このＢフラグレジスタ１６ｂのフラグ
“１”をクリアして、その内容を“０”とする。
そして、ステツプＳ０６において、Ａフラグレジ
スタ１６ａにフラグ“１”が設定してあるか否か
を判断する。ここでは、上記ステツプＳ１４によ
りＡフラグレジスタ１６ａの内容は“０”となつ
ているので、次にステツプＳ１７に進む。ステツ
プＳ１７では、指定年月記憶部１３に記憶されて
いる年月日データに従つて、データ記憶部１５の
記憶データを用いてカレンダ表示データを作成す
る。そして、次のステツプＳ１８において、指定
年月記憶部１３の記憶する年月日データと、マー
ク年月記憶部１４に記憶されている内容とが等し
いか否か判断する。ここでは、マーク年月記憶部
１４には、まだデータが記憶設定されていないの
で、判断結果はNOとなり、次にステツプＳ０８
に進む。そして、ステツプＳ０８において、上記
ステツプＳ１７で作成した表示データに従つて表
示部１７に図示するように、カレンダ表示を行な
うと共に、その日付該当位置「18」を点滅表示さ
せ、以上でカレンダキー１１ａのキー操作に対す
る処理を終了する。

ここで新たに第２図５に示すようにマークキー
１１ｂを操作すると、このキー操作に対して、ス
テツプＳ０１でＡフラグレジスタ１６ａにフラグ
“１”が設定してあるか否か判断される。ここで
は、上記第２図４のカレンダキー１１ａ操作にお
けるステツプＳ１４の処理でＡフラグレジスタ１
６ａの内容は“０”とされているので、次にステ
ツプＳ０２に至る。そして、このステツプＳ０２
で、操作されたキーがマークキー１１ｂであると
判断されると、次にステツプＳ１９に進んで、指
定年月記憶部１３の記憶する年月日データ「1985
−12−18」のうちの年月データ「1985−12」が読
出され、マーク年月記憶部１４に書込まれる。そ
の後、ステツプＳ０６に至つて再度Ａフラグレジ
スタ１６ａにフラグ“１”が設定してあるか否か
判断される。ここでも上述した如くＡフラグレジ
スタ１６ａの内容は“０”であるため、次にステ
ツプＳ１７に進んで、マーク年月記憶部１４に新
たに記憶された「1985年12月」の年月データに従
い、データ記憶部１５の記憶データを用いてカレ
ンダ表示データを作成する。そして、次のステツ
プＳ１８において、指定年月記憶部１３の記憶す
る年月データと、マーク年月記憶部１４に記憶さ
れている年月データとが等しいか否か判断する。
ここでは、両記憶部１３，１４のデータは等しい
ため、判断結果はYESとなり、次にステツプＳ
２０に進む。ステツプＳ２０では、上記ステツプ
Ｓ１７で作成したカレンダ表示データに対して、
マーク年月記憶部１４にマーク年月データが記憶
されていることを示すマークシンボルを点灯表示
させるべく、その表示データを加えてデータ記憶
部１５に書込む。そして、ステツプＳ０８に進
み、上記ステツプＳ１７で作成した表示データと
ステツプＳ２０で作成したマークシンボルの点灯
表示データに従つて、表示部１７に図示するよう
に、「1985年12月」のカレンダ表示を行なうと共
に、そのマークシンボル１７１を点灯表示させ、
以上でマークキー１１ｂのキー操作に対する処理
を終了する。

次に第２図６に示すようにキー入力部１１のフ
アンクシヨンキーの中のオールクリアキー（図で
は「AC」と表わす）を操作すると、その処理は
図示しないが、データ記憶部１５に記憶される表
示データがクリアされ、表示部１７でのカレンダ
表示が停止され、表示部１７にはカーソルのみが
表示され、新しい年月日のデータの入力待ちとな
る。これと共に、Ａフラグレジスタ１６ａに、再
び入力モードであることを示すフラグ“１”が設
定される。

このように表示部１７にカーソル以外何も表示
されず、年月データの入力を行なつていない状態
で、第２図７に示すようにカレンダキー１１ａを
操作すると、このキー操作に対して、まずステツ
プＳ０１で、Ａフラグレジスタ１６ａにフラグ
“１”が設定されていると判断され、次にステツ
プＳ０９に進む。このステツプＳ０９において操
作キーがカレンダキー１１ａであると判断される
と、続いてステツプＳ１４に進み、Ａフラグレジ
スタ１６ａのフラグ“１”がクリアされて“０”
となる。そして、次のステツプＳ１５で、Ｂフラ
グレジスタ１６ｂにフラグ“１”が設定されてい
ないと判断されると、次にステツプＳ２１に進
む。ステツプＳ２１においては、マーク年月記憶
部１４の記憶する年月データ「1985−12」が読出
され、指定年月記憶部１３に書込まれる。その
後、ステツプＳ０６に至つて再度Ａフラグレジス
タ１６ａにフラグ“１”が設定してあるか否か判
断される。ここでＡフラグレジスタ１６ａの内容
は、“０”であるため、次にステツプＳ１７に進
んで、指定年月記憶部１３に新たに記憶された年
月データに従い、データ記憶部１５の記憶データ
を用いて「1985年12月」のカレンダ表示データを
作成する。そして、次のステツプＳ１８におい
て、指定年月記憶部１３の記憶する年月データ
と、マーク年月記憶部１４に記憶されている年月
データとが等しいか否か判断する。ここでは、両
記憶部１３，１４のデータは等しいため、判断結
果はYESとなり、次にステツプＳ２０に進む。
ステツプＳ２０では、上記ステツプＳ１７で作成
したカレンダ表示データに対して、マーク年月記
憶部１４にマーク年月データが記憶されているこ
とを示すマークシンボルを加えて点灯表示させる
べく、その表示データを加えてデータ記憶部１５
に書込む。そして、ステツプＳ０８に進み、上記
ステツプＳ１７で作成した表示データとステツプ
Ｓ２０で作成したマークシンボルの点灯表示デー
タに従つて、表示部１７に図示するように、
「1985年12月」のカレンダ表示を行なうと共に、
そのマークシンボル１７１を点灯表示させ、以上
で年月データ記憶後のカレンダキー１１ａのキー
操作に対する処理を終了する。

なお、上記実施例ではマーク年月記憶部１４に
年月データを記憶し、特に年月指定がなされない
場合はこの年月データを読出して、表示部１７に
一ケ月分のカレンダ表示を行なうようにしたが、
記憶させるデータは年月データに限るものではな
く、例えば月日データをマークして記憶させるこ
とにより、日時の入力なしに特定の日のスケジユ
ールデータを読出し、表示させるような機能を与
えることも容易に可能である。

［発明の効果］ この発明によれば、所定の操作で特定月を記憶
するようにし、カレンダ表示命令キーが年月の指
定をすることなく操作された場合は、記憶されて
いる特定月データに基きカレンダ表示を行なうよ
うにしたので、特に使用頻度の高いカレンダの呼
出しは、その月を予め指定しておくことでその後
のキー操作を簡略化することが可能となつた。

【図面の簡単な説明】

図面はこの発明の一実施例を示すもので、第１
図は回路構成を示すブロツク図、第２図はキー操
作とそれに対応する表示部の状態を示す図、第３
図は動作の処理内容を示すフローチヤートであ
る。 １１……キー入力部、１１ａ……カレンダキ
ー、１１ｂ……マークキー、１２……制御部、１
３……指定年月記憶部、１４……マーク年月記憶
部、１５……データ記憶部、１６……フラグ部、
１６ａ……Ａフラグレジスタ、１６ｂ……Ｂフラ
グレジスタ、１７……表示部、１７１……マーク
シンボル。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ 年月指示キー及びカレンタ表示命令キーを有
   し、指示された月のカレンダが表示される機能を
   有する電子スケジユーラにおいて、 表示されているカレンダの月が特定の月である
   ことを指定する指定キーと、 この指定キーの操作があつた時に表示されてい
   るカレンダの年月データを記憶する記憶手段と、 上記年月指示キーにより年月が指定された後に
   カレンダ表示命令キーが操作された場合に、当該
   指定月のカレンダを表示し、年月が指定されるこ
   となくカレンダ表示命令キーが操作された場合
   は、上記記憶手段に記憶された年月データに基き
   上記特定月のカレンダを表示するカレンダ表示手
   段と、を具備したことを特徴とする電子スケジユ
   ーラ。