JPH04364984A - 感熱記録体 - Google Patents

感熱記録体

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JPH04364984A
JPH04364984A JP3166156A JP16615691A JPH04364984A JP H04364984 A JPH04364984 A JP H04364984A JP 3166156 A JP3166156 A JP 3166156A JP 16615691 A JP16615691 A JP 16615691A JP H04364984 A JPH04364984 A JP H04364984A
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JP
Japan
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heat
layer
water
resin
undercoat layer
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Pending
Application number
JP3166156A
Other languages
English (en)
Inventor
Keiji Yamauchi
山内 啓滋
Hideaki Shinohara
英明 篠原
Shuji Saito
斉藤 修二
Ken Kanazawa
拳 金沢
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
New Oji Paper Co Ltd
Original Assignee
Oji Paper Co Ltd
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Filing date
Publication date
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Priority to JP3166156A priority Critical patent/JPH04364984A/ja
Publication of JPH04364984A publication Critical patent/JPH04364984A/ja
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  • Heat Sensitive Colour Forming Recording (AREA)
  • Thermal Transfer Or Thermal Recording In General (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は感熱記録体に関するもの
であり、更に詳しく述べるならばCAD(Comput
er Aided Design )システムにおいて
作成した図面を出力する感熱プロッター、および、医療
計測用のCRT画像をハードコピーとして出力する画像
用感熱プリンターで使用するのに適した感熱記録紙に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】感熱記録体は一般に紙、合成紙、または
プラスチックフィルム等からなる支持体の片面上に、電
子供与性ロイコ染料のような無色または淡色の発色性物
質と、電子受容性のフェノール性化合物などのような有
機酸性顕色剤と、接着剤とを主成分として含む感熱発色
層を設けたものであって、これら発色性染料と顕色剤と
を熱エネルギーによって反応させて発色記録画像を得る
ことができる。
【0003】このような感熱記録体は、記録装置がコン
パクトでしかも安価であり、かつ保守が容易であること
などの利点を有し、ファクシミリや自動券売機、科学計
測機の記録用媒体としてだけでなく、POSラベル、C
AD、CRT医療画像用等の各種プリンター、プロッタ
ーの出力媒体として広く使用されている。
【0004】その中で耐水性、引張強度の必要な場合の
ほか記録画像の均一性、高解像度が必要なCRT医療計
測用の画像プリンターおよび、寸法安定性、細線記録の
必要なCADプロッターには複層構造を有する合成紙や
、必要に応じて無機顔料を含有する2軸延伸した熱可塑
性樹脂フィルムが使用されている。
【0005】しかし、市販の複層構造を有する合成紙は
、ポリオレフィン系樹脂と白色無機顔料を加熱混練し、
ダイから押し出し、縦方向に延伸したものの両面にポリ
オレフィン系樹脂と白色無機顔料からなるフィルムを片
面当たり1〜2層積層し、横方向に延伸して製造された
ものであり、また、熱可塑性樹脂フィルムはポリオレフ
ィン系樹脂、ポリエステル系樹脂等の熱可塑性樹脂単独
あるいは混合物をダイから押し出し2軸延伸したもの、
および熱可塑性樹脂に白色の無機顔料を加熱混練したも
のをダイから押し出し2軸延伸したものであるため、熱
ヘッドで密度の高い記録を行うと、熱が支持体へ伝播し
、支持体を収縮させ、記録面側にカールが発生したり、
支持体にボコツキが発生し、外観を著しく損なう問題が
あった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は複層構造を有
する合成紙や延伸した熱可塑性樹脂フィルム等の熱収縮
性支持体を使用した感熱記録体の記録後のカールおよび
ボコツキを改善しようとするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明者らは複層構造を
有する合成紙や延伸した熱可塑性樹脂フィルム等の熱収
縮性支持体を使用した感熱記録紙の記録後のカールおよ
びボコツキを改善するため、鋭意検討を進めた結果、本
発明を完成するに至った。
【0008】すなわち、本発明は熱収縮性支持体に水溶
性樹脂および/または水分散性樹脂と顔料からなるアン
ダーコート層を設け、該アンダーコート層上に無色、ま
たは淡色の電子供与性ロイコ染料、加熱により該ロイコ
染料を発色させる有機酸性物質および接着剤を主成分と
して含有する感熱発色層を設け、他の片面上に水溶性樹
脂を含有するバックコート層を設け、さらに必要に応じ
て該感熱発色層上に水溶性樹脂、架橋剤および顔料を主
成分として含有するオーバーコート層を設けてなる感熱
記録体において、支持体の熱収縮率が2.0〜5.0%
であり、アンダーコート層の樹脂/顔料比を60/40
〜10/90とし、かつ塗工量を1〜10g/m2 と
することにより、記録後のカール、ボコツキを改善する
ことができる。
【0009】アンダーコート層は水溶性樹脂および/ま
たは水分散性樹脂と顔料を主成分とする塗工層であり、
顔料の配合比率を40%〜90%と高くし、塗工量を1
〜10g/m2 とすることにより、記録ヘッドからの
熱を吸収し、合成紙の熱収縮を減少することができる。 アンダーコート層の塗工量が1g/m2 未満であれば
熱の吸収性が不十分であるし、10g/m2 を越すと
感熱記録体を折曲げた場合、感熱層またはオーバーコー
ト層に割れ目が入りやすくなり好ましくない。
【0010】アンダーコート層は、支持体の片面上にエ
アナイフ方式、メイヤーバー方式、ブレード方式、リバ
ースロール方式、スリットダイ方式等の従来から当業界
で使用されている方法を利用することができる。
【0011】アンダーコート層の樹脂は、例えばポリビ
ニルアルコール、澱粉、変性澱粉、アラビアゴム、ゼラ
チン、カゼイン、キトサン、メチルセルロース、ヒドロ
キシエチルセルロース、ヒドロキシメチルセルロース、
ポリビニルピロリドン、ポリアクリル酸塩、ポリアクリ
ルアマイド、スチレン−無水マレイン酸共重合体、メチ
ルビニルエーテル−無水マレイン酸共重合体、イソプロ
ピレン−無水マレイン酸共重合体等の造膜性の良好な水
溶性樹脂、または酢酸ビニル−アクリル酸エステル共重
合エマルジョン、ポリウレタンエマルジョン、ポリ塩化
ビニルエマルジョン、ポリ塩化ビニリデンエマルジョン
、メタクリル酸エステル共重合エマルジョンおよびアク
リル酸エステル共重合体の乳化物等で最低造膜温度が2
0℃以下の造膜性の良好な水分散性樹脂が使用できる。
【0012】顔料は、例えば炭酸カルシウム、炭酸マグ
ネシウム、カオリン、クレー、タルク、焼成クレー、シ
リカ、ケイソウ土、合成ケイ酸アルミニウム、酸化亜鉛
、酸化チタン、水酸化アルミニウム、硫酸バリウム、表
面処理された炭酸カルシウムやシリカなどの無機顔料、
並びに、尿素−ホルマリン樹脂、スチレン/メタクリル
酸共重合体、ポリスチレン樹脂等の有機顔料で平均粒径
が5μm以下の微粒子顔料が使用できる。
【0013】また、アンダーコート層の耐水性を向上さ
せるため、架橋剤としてグリオキザール、ポリアルデヒ
ド等のジアルデヒド系化合物、ポリエチレンイミン等の
ポリアミン系化合物、エポキシ系化合物、ポリアミド樹
脂、メラミン樹脂、グリセリンジグリシジルエーテル等
のジグリシジル系化合物、ジメチロールウレア化合物、
アジリジン化合物、ブロックイソシアネート化合物、並
びに過硫酸アンモニウムや塩化第二鉄、および塩化マグ
ネシウム等のような無機化合物を1%〜10%の範囲で
用いることができる。
【0014】更に、アンダーコート層塗料のヌレを良く
しハジキをなくすため、アセチレングリコール、ジアル
キルスルホコハク酸塩等のヌレ性向上剤を添加すること
もできる。
【0015】本発明で使用する熱収縮性の支持体は、ポ
リエチレン、ポリプロピレン、エチレン−酢酸ビニル共
重合樹脂、ポリ塩化ビニル、ポリスチレン、ポリエステ
ル等の熱可塑性樹脂単独又は加熱混合した樹脂をフィル
ム状にダイから押し出し、2軸延伸して得られたフィル
ムや、これらの樹脂に上記アンダーコート層に用いた白
色無機顔料を混合し、半透明化又は不透明化したフィル
ムおよびポリオレフィン系樹脂と白色無機顔料を加熱混
合し、ダイから押し出し、タテ方向に延伸したものの両
面にポリオレフィン系樹脂と白色無機顔料からなるフィ
ルムを1〜2層積層し、横方向に延伸して半透明化ある
いは不透明化した合成紙が使用できる。
【0016】合成紙は例えば王子油化合成紙(株)より
販売されているユポのうち、TPG(半透明タイプ)、
KPK(半透明タイプ)、WST(半透明タイプ)、S
GG(不透明タイプ)、FPG(不透明タイプ)、GF
G(不透明タイプ)、WFP(不透明厚手タイプ)、W
SF(不透明タイプ)、WCF(不透明タイプ)等のグ
レードのもの、および東洋紡(株)より販売されている
トヨパール(不透明タイプ)の中で厚さが50〜500
μmのものがある。
【0017】これらの支持体のうち120℃で30分間
加熱した場合の熱収縮率が2〜5%のものはそのまま使
用できるし、5%を越えるものは、巻き取り状態のまま
樹脂の軟化温度より10〜20℃低い温度で1日以上熱
処理することにより、熱収縮率を2〜5%とすることが
できる。
【0018】熱収縮率はフィルムの流れ方向(タテ)又
はそれと直角方向(ヨコ)を長辺とする200mm×1
5mmの長方形のサンプルを正確に切り、120℃の乾
燥器中に30分間静置した後常温に冷却し長辺の長さを
測定し、次式からタテ方向およびヨコ方向の熱収縮率を
求める。熱収縮率の大きい方をその支持体の熱収縮率と
する。 l:120℃で30分間処理後の長辺の長さ(mm)

0019】本発明のアンダーコート層上に設ける感熱発
色層は従来から知られている方法によって形成される。 この感熱発色層の塗工量は、一般に3〜10g/m2 
が好ましい。塗工方法はアンダーコート層の塗工に利用
したものの中から選択して利用することができる。また
感熱発色層の表面をスーパーカレンダー、グロスカレン
ダー、マシンカレンダー等により平滑化処理を行うこと
により、記録濃度、感度を向上させることができる。
【0020】発色性染料としては、顕色剤と加熱下に反
応して発色することのできる無色又は淡色の電子供与性
染料が用いられる。本発明に用いられる発色性染料は、
例えば、2,2−ビス{4−〔6’−(N−シクロヘキ
シル−N−メチルアミノ)−3’−メチルスピロ〔フタ
リド−3,9’−キサンテン〕−2’−イルアミド〕フ
ェニル}プロパン、3−ジエチルアミノ−6−メチル−
7−アニリノフルオラン、3−ピペリジノ−6−メチル
−7−アニリノフルオラン、3−(N−メチル−N−シ
クロヘキシルアミノ)−6−メチル−7−アニリノフル
オラン、3−ジエチルアミノ−7−クロロアニリノフル
オラン、3−〔N−エチル−N−(p−メチルフェニル
)アミノ〕−6−メチル−7−アニリノフルオラン、3
−ジエチルアミノ−7−(メタトリフルオロメチル)ア
ニリノフルオラン、3−〔N−エチル−N−テトラヒド
ロフルフリル〕アミノ−6−メチル−7−アニリノフル
オラン、3−〔N−エチル−N−イソペンチルアミノ〕
−6−メチル−7−アニリノフルフラン、3−ジブチル
アミノ−6−メチル−7−アニリノフルオラン等のフル
オラン系染料の少なくとも1員からなるものである。
【0021】本発明で用いられる顕色剤は、発色性染料
と加熱下に反応してこれを発色させることのできる電子
受容性有機酸性物質からなるものである。このような顕
色剤は、常温以上、好ましくは70℃以上で液化または
気化して、上記発色性染料と反応してこれを発色させる
ものである。本発明に用いられる顕色剤は、例えば、4
,4’−イソプロピリデンジフェノール(ビスフェノー
ルA)、4,4’−イソプロピリデンビス(2−クロロ
フェノール)、4,4’−イソプロピリデンビス(2−
メチルフェノール)、4,4’−イソプロピリデンビス
(2,6−ジt−ブチルフェノール)、4,4’−se
c−ブチリデンジフェノール、4,4’−シクロヘキシ
リデンジフェノール、4−t−ブチルフェノール、4−
フェニルフェノール、4−ヒドロキシジフェノキシド、
4,4’−ジヒドロキシジフェニルスルホン、2,4’
−ジヒドロキシジフェニルスルホン、3,3’−ジヒド
ロキシジフェニルスルホン、3,3’−ジアミノ−4,
4’−ジヒドロキシ−ジフェニルスルホン、3,3’−
ジアリル−4,4’−ジヒドロキシ−ジフェニルスルホ
ン、3,3’−ジクロロ−4,4’−ジヒドロキシジフ
ェニルスルホン、4−ヒドロキシ−ジフェニルスルホン
、4−ヒドロキシ−4’−イソプロピルジフェニルスル
ホン、4−ヒドロキシ−4’−イソプロピルオキシジフ
ェニルスルホン、4−ヒドロキシ−4’−ベンジルオキ
シジフェニルスルホン、2,4’−ジヒドロキシ−ジフ
ェニルスルホン、2,4’−ジヒドロキシ−4’−メチ
ルジフェニルスルホンおよび3,4−ジヒドロキシジフ
ェニル−p−トリスルホンなどから選ばれた少なくとも
1員からなるものである。顕色剤は通常、発色性染料1
重量部に対し1〜5重量部、好ましくは1.5〜3重量
部の割合で混合して使用される。
【0022】本発明において、感熱発色層に含まれる接
着剤はアンダーコート層に使用した水溶性樹脂および水
分散性樹脂のいづれでも使用可能である。しかし、前記
発色性染料および顕色剤の各分散液と混合した時に混合
液が発色したり、凝集したり、或いは高粘度となったり
しないことが必要であり、また形成された感熱記録層皮
膜が強靱であること、減感作用のないことなどが要求さ
れる。
【0023】また、感熱発色層の耐水性を向上するため
には、アンダーコート層の場合と同様に架橋剤を使用す
ることができる。さらに、感熱発色層には、必要に応じ
白色顔料、補助添加成分、例えば、分散剤、消泡剤、蛍
光染料、熱可融性物質等を含んでいてもよい。白色顔料
としては、アンダーコート層に使用する無機顔料および
有機顔料の中から適宜選択して使用することができる。
【0024】感熱発色層には、通常用いられている熱可
融性物質を添加してもよい。熱可融性物質としては、例
えば、ステアリン酸アミド、ステアリン酸エチレンビス
アミド、オレイン酸アミド、パルミチン酸アミド、ヤシ
脂肪酸アミド、ベヘニン酸アミド等の脂肪酸アミド類、
ステアリン酸亜鉛、ステアリン酸カルシウム、ポリエチ
レンワックス、カルナバロウ、パラフィンワックス、エ
ステルワックス等のワックス類(または滑剤)、テレフ
タル酸ジメチルエステル、テレフタル酸ジブチルエステ
ル、テレフタル酸ジベンジルエステル、イソフタル酸ジ
ブチルエステル、1−ヒドロキシナフトエ酸フェニルエ
ステル、1,2−ジ(3−メチルフェノキシ)エタン、
1,2−ジフェノキシエタン、1−フェノキシ−2−(
4−メチルフェノキシ)エタン、炭酸ジフェニル、p−
ベンジルビフェニル、2,2’−メチレンビス(4−メ
チル−6−t−ブチルフェノール)、4,4’−ブチリ
デンビス(6−t−ブチル−3−メチルフェノール)、
1,1,3−トリス(2−メチル−ヒドロキシ−5−t
−ブチルフェノール)ブタン、2,2’−メチレンビス
(4−エチル−6−t−ブチルフェノール)、2,4−
ジ−t−ブチル−3−メチルフェノール、4,4’−チ
オビス(3−メチル−6−t−ブチルフェノール)等の
ヒンダードフェノール類、2−(2’−ヒドロキシ−5
’−メチルフェニル)−ベンゾトリアゾール、および2
−ヒドロキシ−4−ベンジルオキシベンゾフェノン等の
増感剤、酸化防止剤、紫外線吸収剤等がある。 熱可融性物質は、一般に顕色剤1重量部に対して4重量
部以下の割合で感熱発色層に含まれていることが好まし
い。
【0025】本発明の感熱発色層上に設けるオーバーコ
ート層は水溶性および/または水分散性の接着剤、架橋
剤、顔料および必要に応じて滑剤を含有する塗料を乾燥
後の塗工量が1.0〜5.0g/m2 、望ましくは2
.0〜4.0g/m2 塗工して得ることができる。
【0026】塗工量が1.0g/m2 未満であれば塗
膜が均一に形成されないため、ピンホールや塗工欠陥が
存在し、そこから油や可塑剤が侵入し、感熱発色層の耐
油性、耐可塑剤性を低下させる原因となる。塗工量が5
.0g/m2 を越すと感度が低下し、印字濃度が薄く
なる欠点がある。
【0027】オーバーコート層の樹脂/顔料比は80/
20〜40/60の範囲が良好であり、樹脂の配合比が
80%を越すと印字時にスティッキングが発生したり、
ラベル加工時に印刷インクの接着性が低下する問題があ
る。また、樹脂の配合比が40%未満では塗膜のバリヤ
ー性が低く、耐油性、耐可塑剤性が低下する。
【0028】オーバーコート層に使用する接着剤、架橋
剤、顔料はアンダーコート層に使用したものの中から適
宜選択して使用できるし、塗工方式もアンダーコート層
の塗工に使用した方式の中から選んで利用することがで
きる。
【0029】また、本発明の感熱記録体のバック面には
水溶性および/または水分散性樹脂を含有するバックコ
ート層を設け、樹脂が乾燥する場合に収縮する性質を利
用してバックコート層側へのカール性を付与し、全体と
して記録面側へのカールを矯正することができる。
【0030】バックコート層に使用する樹脂は、アンダ
ーコート層に使用した水溶性および/または水分散性樹
脂が使用できるし、必要に応じてブロッキング性を向上
させるため顔料を配合したり、静電気のトラブルを改良
するためアニオン性又はカチオン性高分子電解質を添加
することもできる。
【0031】
【実施例】以下に本発明を実施例によって更に具体的に
説明するが、もちろん本発明の範囲はこれらに限定され
るものではない。各実施例中、「部」は「重量部」を示
す。
【0032】実施例1〜実施例3 市販の合成紙(ユポ  FPG−80  王子油化合成
紙(株)品  熱収縮率2.5%)の片面上に次に示す
アンダーコート層を乾燥後の塗工量が2.5g/m2 
(実施例1)、5.0g/m2 (実施例2)、7.0
g/m2 (実施例3)となるように塗工した。
【0033】・アンダーコート層塗料の調成  アクリ
ルエマルジョン(固形分40%)          
                75部  ポリビニ
ルアルコール(10%溶液)            
              100部  カオリナイ
トクレースラリー(固形分60%)         
         100部  ジメチロール尿素溶液
(固形分30%)                 
           3部  水         
                         
                         
 55部を混合しアンダーコート層塗料とした。
【0034】アンダーコート層上に以下の操作で調成し
た感熱発色層塗料を乾燥後の塗工量が5.5g/m2 
となるように塗工した後、オーバーコート層塗料を感熱
発色層上に乾燥後の塗工量が3.0g/m2 となるよ
うに塗工し、さらに反対面にバック層塗料を乾燥後の塗
工量が3.0g/m2 となるように塗工した。スーパ
ーカレンダーで平滑処理を行い、オーバーコート層の王
研式平滑度(J.TAPPI  No.6)が1,20
0秒から1,500秒の感熱記録体を得た。
【0035】・感熱発色層の塗料の調成  A液(感熱
発色性染料分散液)     3−(N−メチル−N−シクロヘキシルアミノ
)      −6−メチル−7−アニリノフルオラン
                        5
部    10%メチルビニルエーテル−無水マレイン
酸共重合体水溶液      5部    水    
                         
                         
      8部
【0036】   B液(顕色剤分散剤)     2,4−ジヒドロキシ−ジフェニルスルホン 
                   30部   
 10%メチルビニルエーテル−無水マレイン酸共重合
体水溶液    30部    水         
                         
                        2
2部A液、B液をそれぞれ別々にウルトラビスコミルで
分散、粉砕し、平均粒径が1μm以下となるように調整
した。
【0037】A液  30部、B液  90部、60%
炭酸カルシウムスラリー  45部、10%ポリビニル
アルコール水溶液  40部、SBRラテックス  3
2部、水  70部を混合し、感熱発色塗料とした。
【0038】・オーバーコート層塗料   カオリナイトクレースラリー(固形分60%)  
                  40部  変性
ポリビニルアルコール水溶液(固形分10%)    
          300部  カゼイン水溶液(固
形分10%)                   
           200部  ステアリン酸亜鉛
分散物(固形分30%)              
          13部  ジメチロール尿素溶液
(固形分30%)                 
         15部  水          
                         
                       30
0部を混合し、オーバーコート層塗料とした。
【0039】・バック層塗料   SBRラテックス(固形分50%)       
                     100部
  ポリビニルアルコール水溶液(固形分10%)  
                100部  水  
                         
                         
      100部を混合し、バック層塗料とした。
【0040】実施例4〜実施例6 市販の合成樹脂フィルム(トヨパール、50μm、東洋
紡(株)品、熱収縮率3.5%)の片面上に次に示すア
ンダーコート層を乾燥後の塗工量が4.0g/m2 (
実施例4)、6.0g/m2 (実施例5)、8.0g
/m2 (実施例6)となるように塗工した。
【0041】・アンダーコート層塗料の調成  スチレ
ン−ブタジエンラテックス(固形分50%)     
           40部  ポリビニルアルコー
ル水溶液(固形分10%)             
     100部  炭酸カルシウムスラリー(固形
分70%)                    
  100部  ジメチロール尿素溶液(固形分30%
)                        
    3部  水                
                         
                   90部を混合
し、アンダーコート層塗料とした。
【0042】アンダーコート層上に実施例1と同様にし
て感熱発色層塗料、オーバーコート層塗料を塗工し、反
対面にバック層塗料を塗工し、スーパーカレンダーで平
滑処理を行い、感熱記録体を得た。
【0043】比較例1、比較例2 実施例1および実施例2においてアンダーコート層を塗
工しなかった以外は実施例1および実施例2と同様にし
て感熱記録体を得た。
【0044】実施例7、比較例3 ポリプロピレン100部と炭酸カルシウム30部を加熱
混練し、ダイから押し出し2軸延伸後の厚さが80μm
で、かつ熱収縮率が4.0%(実施例7)5.5%(比
較例3)の熱可塑性フィルムを得た。実施例4と同様に
アンダーコート層、感熱層、オーバーコート層、バック
層を塗工し、感熱記録体を得た。
【0045】実施例1〜実施例7および比較例1、比較
例2、比較例3で得られたA−4サイズの感熱記録体を
市販の感熱プリンターで1cm平方の市松模様の記録を
行い、記録後のボコツキおよびカールを評価した。
【0046】結果は表−1に示す通りであり、実施例の
ものはボコツキ、カールとも少なく良好であるが、比較
例ではボコツキ、カールが大きく記録物の外観を著しく
低下させた。
【0047】
【表−1】 l:120℃30分処理後の長さ(mm)*2  ボコ
ツキ  ◎:ほとんどなし、○:わずかにあり、×:非
常に大 *3  カール  記録物(A−4サイズ)の端面4点
のカール高さの平均値(mm)
【0048】
【発明の効果】本発明により製造した感熱記録体を感熱
式のプリンター、プロッターで記録を行った場合、ボコ
ツキやカールの少ない記録物を得ることができる。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  熱収縮性支持体の片面上に水溶性樹脂
    および/または水分散性樹脂と顔料からなるアンダーコ
    ート層を設け、該アンダーコート層上に無色、または淡
    色の電子供与性ロイコ染料、加熱により該ロイコ染料を
    発色させる有機酸性物質および接着剤を主成分として含
    有する感熱発色層を設け、他の片面上に水溶性樹脂を含
    有するバックコート層を設け、さらに必要に応じて該感
    熱発色層上に水溶性樹脂、架橋剤および顔料を主成分と
    して含有するオーバーコート層を設けてなる感熱記録体
    において、支持体の熱収縮率が2.0〜5.0%であり
    、アンダーコート層の樹脂/顔料比が60/40〜10
    /90であり、かつ塗工量が1〜10g/m2 である
    ことを特徴とする感熱記録体。
JP3166156A 1991-06-12 1991-06-12 感熱記録体 Pending JPH04364984A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2005007419A1 (ja) * 2003-07-18 2005-01-27 Nippon Paper Industries Co., Ltd. 感熱記録体

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2005007419A1 (ja) * 2003-07-18 2005-01-27 Nippon Paper Industries Co., Ltd. 感熱記録体
CN100413702C (zh) * 2003-07-18 2008-08-27 日本制纸株式会社 热敏记录体

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