JPH0664325A - 感熱記録体 - Google Patents
感熱記録体Info
- Publication number
- JPH0664325A JPH0664325A JP4240089A JP24008992A JPH0664325A JP H0664325 A JPH0664325 A JP H0664325A JP 4240089 A JP4240089 A JP 4240089A JP 24008992 A JP24008992 A JP 24008992A JP H0664325 A JPH0664325 A JP H0664325A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- parts
- layer
- pigment
- overcoat layer
- thermosensitive coloring
- Prior art date
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- Pending
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- Heat Sensitive Colour Forming Recording (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 記録時にスティックが発生せず、記録濃度が
高く、コントラストの良好な強光沢感熱記録体を提供す
る。 【構成】 支持体上に感熱層、オーバーコート層を設け
た感熱記録体において、感熱層に平均粒径が感熱層とオ
ーバーコート層の合計の塗膜厚さの1倍より大きく、か
つ該厚さの3倍以下である顔料を配合する。 【効果】 強光沢を保ちつつ、スティック、引掻傷がつ
かず、スリッター等での顔料の脱落も生起しない感熱記
録体とすることができる。
高く、コントラストの良好な強光沢感熱記録体を提供す
る。 【構成】 支持体上に感熱層、オーバーコート層を設け
た感熱記録体において、感熱層に平均粒径が感熱層とオ
ーバーコート層の合計の塗膜厚さの1倍より大きく、か
つ該厚さの3倍以下である顔料を配合する。 【効果】 強光沢を保ちつつ、スティック、引掻傷がつ
かず、スリッター等での顔料の脱落も生起しない感熱記
録体とすることができる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は感熱記録体に関するもの
であり、更に詳しく述べるならば医療計測用のCRT画
像をハードコピーとして出力する画像用感熱プリンター
で使用するのに適した感熱記録体に関するものである。
であり、更に詳しく述べるならば医療計測用のCRT画
像をハードコピーとして出力する画像用感熱プリンター
で使用するのに適した感熱記録体に関するものである。
【0002】
【従来の技術】感熱記録体は、一般に紙、合成紙または
プラスチックフィルム等からなる支持体の少なくとも片
面上に、電子供与性ロイコ染料のような無色または淡色
の発色性物質と、電子受容性フェノール性化合物などの
ような有機酸性顕色剤と、接着剤とを主成分として含む
感熱発色層を設けたものであって、これら発色性染料と
顕色剤とを熱エネルギーによって反応させて発色記録画
像を得ることができる。
プラスチックフィルム等からなる支持体の少なくとも片
面上に、電子供与性ロイコ染料のような無色または淡色
の発色性物質と、電子受容性フェノール性化合物などの
ような有機酸性顕色剤と、接着剤とを主成分として含む
感熱発色層を設けたものであって、これら発色性染料と
顕色剤とを熱エネルギーによって反応させて発色記録画
像を得ることができる。
【0003】このような感熱記録体は、記録装置がコン
パクトでしかも安価であり、かつ保守が容易であること
などの利点を有し、ファクシミリや自動券売機、科学計
測機の記録用媒体としてだけでなく、POSラベル、C
AD、CRT医療画像用等の各種プリンター、プロッタ
ーの出力媒体として広く使用されている。その中で記録
画像の均一性、高解像度が必要なCRT医療計測用の画
像プリンターおよび、寸法安定性、細線記録の必要なC
ADプロッターには複層構造を有する合成紙や、必要に
応じて無機顔料を含有する2軸延伸した熱可塑性樹脂フ
ィルムが使用されている。
パクトでしかも安価であり、かつ保守が容易であること
などの利点を有し、ファクシミリや自動券売機、科学計
測機の記録用媒体としてだけでなく、POSラベル、C
AD、CRT医療画像用等の各種プリンター、プロッタ
ーの出力媒体として広く使用されている。その中で記録
画像の均一性、高解像度が必要なCRT医療計測用の画
像プリンターおよび、寸法安定性、細線記録の必要なC
ADプロッターには複層構造を有する合成紙や、必要に
応じて無機顔料を含有する2軸延伸した熱可塑性樹脂フ
ィルムが使用されている。
【0004】特にCRT医療計測用の画像プリンター用
紙には、白色度が高く、光沢度の高い記録紙が望まれて
いるが、従来の記録紙では光沢度が低くコントラストが
不十分であった。感熱記録体の光沢度は、コントラスト
を満足できるレベルにするためには、例えばJIS P
8142に準じて測定した印字部の光沢度が60%以
上必要である。そのために、感熱発色層上にオーバーコ
ート層を設ける必要があるが、オーバーコート層にはオ
ーバーコート層の固形分に対し10%以下の少量の顔料
しか配合することができないので平滑度が高くなり、ス
ティックや引掻き傷が発生する問題があった。
紙には、白色度が高く、光沢度の高い記録紙が望まれて
いるが、従来の記録紙では光沢度が低くコントラストが
不十分であった。感熱記録体の光沢度は、コントラスト
を満足できるレベルにするためには、例えばJIS P
8142に準じて測定した印字部の光沢度が60%以
上必要である。そのために、感熱発色層上にオーバーコ
ート層を設ける必要があるが、オーバーコート層にはオ
ーバーコート層の固形分に対し10%以下の少量の顔料
しか配合することができないので平滑度が高くなり、ス
ティックや引掻き傷が発生する問題があった。
【0005】スティックや引掻き傷を防止するためには
オーバーコート層の平滑度を低下させる必要があり、1
0%以下の配合量で平滑度を低下させる方法として、オ
ーバーコート層の厚さより平均粒径の大きな顔料をオー
バーコート層に配合することが考えられるが、この場合
スーパーカレンダーやスリッターで顔料が脱落し、操業
上の問題となるだけでなく、スティック、引掻き傷改善
の効果がなくなる問題があった。
オーバーコート層の平滑度を低下させる必要があり、1
0%以下の配合量で平滑度を低下させる方法として、オ
ーバーコート層の厚さより平均粒径の大きな顔料をオー
バーコート層に配合することが考えられるが、この場合
スーパーカレンダーやスリッターで顔料が脱落し、操業
上の問題となるだけでなく、スティック、引掻き傷改善
の効果がなくなる問題があった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は感熱記録体の
光沢度を高め、スティック、引掻き傷を改善するため、
オーバーコート層にオーバーコート層の厚さより粒径の
大きな顔料を少量配合した感熱記録体において、スーパ
ーカレンダーやスリッターでの顔料の脱落のない感熱記
録体を提供することを目的とするものである。
光沢度を高め、スティック、引掻き傷を改善するため、
オーバーコート層にオーバーコート層の厚さより粒径の
大きな顔料を少量配合した感熱記録体において、スーパ
ーカレンダーやスリッターでの顔料の脱落のない感熱記
録体を提供することを目的とするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明者らはオーバーコ
ート層にオーバーコート層の厚さより平均粒径の大きな
顔料を配合することによって、光沢度を高めるだけでな
くスティック、引掻き傷の発生しないようにした感熱記
録体において、スーパーカレンダーやスリッターでの顔
料の脱落を防止するための方法について鋭意検討を進め
た結果、本発明を完成するに至った。
ート層にオーバーコート層の厚さより平均粒径の大きな
顔料を配合することによって、光沢度を高めるだけでな
くスティック、引掻き傷の発生しないようにした感熱記
録体において、スーパーカレンダーやスリッターでの顔
料の脱落を防止するための方法について鋭意検討を進め
た結果、本発明を完成するに至った。
【0008】すなわち、本発明は支持体の少なくとも片
面に、無色又は淡色の電子供与性ロイコ染料、加熱によ
り該ロイコ染料を発色させる有機酸性物質、接着剤及び
顔料を主成分として含有する感熱発色層を設け、該感熱
発色層上に水溶性樹脂及び/又は水分散性樹脂、架橋剤
及び滑剤を主成分として含有するオーバーコート層を設
けてなる感熱記録体において、感熱発色層に平均粒径が
感熱発色層とオーバーコート層の合計の膜厚より大き
く、かつ3倍以下である顔料を配合することによりスー
パーカレンダーおよびスリッターでの顔料の脱落を防止
するものである。
面に、無色又は淡色の電子供与性ロイコ染料、加熱によ
り該ロイコ染料を発色させる有機酸性物質、接着剤及び
顔料を主成分として含有する感熱発色層を設け、該感熱
発色層上に水溶性樹脂及び/又は水分散性樹脂、架橋剤
及び滑剤を主成分として含有するオーバーコート層を設
けてなる感熱記録体において、感熱発色層に平均粒径が
感熱発色層とオーバーコート層の合計の膜厚より大き
く、かつ3倍以下である顔料を配合することによりスー
パーカレンダーおよびスリッターでの顔料の脱落を防止
するものである。
【0009】顔料の平均粒径が感熱発色層の膜厚より大
きいと、塗膜表面に横方向の力が加わった場合、容易に
脱落しやすいが、その上に光沢層を塗工することにより
接着強度が上昇し、オーバーコート層塗工後スーパーカ
レンダー処理したり、スリッター加工のような強い力を
受けても顔料の脱落は解消される。なおかつ、オーバー
コート層の平滑度を低下させるため、スティックや引掻
き傷の問題も改善される。また、従来の感熱発色層に配
合されていた微粒子で高白色度の顔料も、ヘッドカスを
減少させ、白色度を高めるため配合することができる。
感熱発色層及びオーバーコート層の膜厚は、正確に測定
することは困難であるが、便宜的に塗膜の比重を1.0
とし、塗工量(g/m2 )がそのまま膜厚(μm)に等
しいとして計算して良い。
きいと、塗膜表面に横方向の力が加わった場合、容易に
脱落しやすいが、その上に光沢層を塗工することにより
接着強度が上昇し、オーバーコート層塗工後スーパーカ
レンダー処理したり、スリッター加工のような強い力を
受けても顔料の脱落は解消される。なおかつ、オーバー
コート層の平滑度を低下させるため、スティックや引掻
き傷の問題も改善される。また、従来の感熱発色層に配
合されていた微粒子で高白色度の顔料も、ヘッドカスを
減少させ、白色度を高めるため配合することができる。
感熱発色層及びオーバーコート層の膜厚は、正確に測定
することは困難であるが、便宜的に塗膜の比重を1.0
とし、塗工量(g/m2 )がそのまま膜厚(μm)に等
しいとして計算して良い。
【0010】本発明で使用する支持体は、ポリオレフィ
ン系樹脂と白色無機顔料を加熱混練し、ダイから押し出
し、縦方向に延伸したものの両面にポリオレフィン系樹
脂と白色無機顔料からなるフィルムを片面当たり1〜2
層積層し、横方向に延伸して製造された合成紙、および
ポリオレフィン系樹脂、ポリエステル系樹脂等の熱可塑
性樹脂単独あるいは混合物をダイから押し出し2軸延伸
したもの、さらに熱可塑性樹脂に白色の無機顔料を加熱
混練したものをダイから押し出し2軸延伸したもののほ
か、上質紙、中質紙、ロール紙、再生紙、塗工紙等のパ
ルプ繊維から製造されたものが使用できる。パルプ繊維
からなる支持体は画像の均一性を良くするため、あらか
じめ塗工層を設けた後、感熱層を塗工するのが望まし
い。
ン系樹脂と白色無機顔料を加熱混練し、ダイから押し出
し、縦方向に延伸したものの両面にポリオレフィン系樹
脂と白色無機顔料からなるフィルムを片面当たり1〜2
層積層し、横方向に延伸して製造された合成紙、および
ポリオレフィン系樹脂、ポリエステル系樹脂等の熱可塑
性樹脂単独あるいは混合物をダイから押し出し2軸延伸
したもの、さらに熱可塑性樹脂に白色の無機顔料を加熱
混練したものをダイから押し出し2軸延伸したもののほ
か、上質紙、中質紙、ロール紙、再生紙、塗工紙等のパ
ルプ繊維から製造されたものが使用できる。パルプ繊維
からなる支持体は画像の均一性を良くするため、あらか
じめ塗工層を設けた後、感熱層を塗工するのが望まし
い。
【0011】本発明の感熱発色層は無色、又は淡色の電
子供与性ロイコ染料、加熱により該ロイコ染料を発色さ
せる有機酸性物質、接着剤及び平均粒径が感熱発色層と
オーバーコート層の合計の膜厚より大きく、かつ3倍以
下である顔料を主成分として含有するほか、必要に応じ
て、白色微粒子顔料、熱可融性物質、補助添加成分、例
えば、分散剤、消泡剤、蛍光染料等を含んでいてもよ
い。
子供与性ロイコ染料、加熱により該ロイコ染料を発色さ
せる有機酸性物質、接着剤及び平均粒径が感熱発色層と
オーバーコート層の合計の膜厚より大きく、かつ3倍以
下である顔料を主成分として含有するほか、必要に応じ
て、白色微粒子顔料、熱可融性物質、補助添加成分、例
えば、分散剤、消泡剤、蛍光染料等を含んでいてもよ
い。
【0012】本発明の感熱発色層は上記支持体の少なく
とも片面に、従来から当業者間で使用されているエアナ
イフ方式、メイヤーバー方式、ブレード方式、リバース
ロール方式、スリットダイ方式等の塗工方法によって形
成され、乾燥後の塗工量が2〜8g/m2 、望ましくは
3〜7g/m2 となるように塗工される。また感熱発色
層の表面をスーパーカレンダー、グロスカレンダー、マ
シンカレンダー等により平滑化処理を行うことにより、
オーバーコート層の塗工性を向上させ、均一な厚さのオ
ーバーコート層を形成させることができる。
とも片面に、従来から当業者間で使用されているエアナ
イフ方式、メイヤーバー方式、ブレード方式、リバース
ロール方式、スリットダイ方式等の塗工方法によって形
成され、乾燥後の塗工量が2〜8g/m2 、望ましくは
3〜7g/m2 となるように塗工される。また感熱発色
層の表面をスーパーカレンダー、グロスカレンダー、マ
シンカレンダー等により平滑化処理を行うことにより、
オーバーコート層の塗工性を向上させ、均一な厚さのオ
ーバーコート層を形成させることができる。
【0013】本発明に用いられる発色性染料は、顕色剤
と加熱下に反応して発色することのできる無色又は淡色
の電子供与性ロイコ染料がある。例えば、2,2−ビス
{4−〔6’−(N−シクロヘキシル−N−メチルアミ
ノ)−3’−メチルスピロ(フタリド−3,9’−キサ
ンテン)−2’−イルアミド〕フェニル}プロパン、3
−ジエチルアミノ−6−メチル−7−アニリノフルオラ
ン、3−ピペリジノ−6−メチル−7−アニリノフルオ
ラン、3−(N−メチル−N−シクロヘキシルアミノ)
−6−メチル−7−アニリノフルオラン、3−ジエチル
アミノ−7−クロロアニリノフルオラン、3−〔N−エ
チル−N−(p−メチルフェニル)アミノ〕−6−メチ
ル−7−アニリノフルオラン、3−ジエチルアミノ−7
−(メタトリフルオロメチル)アニリノフルオラン、3
−(N−エチル−N−テトラヒドロフルフリル)アミノ
−6−メチル−7−アニリノフルオラン、3−(N−エ
チル−N−イソペンチル)アミノ−6−メチル−7−ア
ニリノフルオラン、3−(N,N−ジブチル)アミノ−
6−メチル−7−アニリノフルオラン等のフルオラン系
染料の少なくとも1員からなるものである。
と加熱下に反応して発色することのできる無色又は淡色
の電子供与性ロイコ染料がある。例えば、2,2−ビス
{4−〔6’−(N−シクロヘキシル−N−メチルアミ
ノ)−3’−メチルスピロ(フタリド−3,9’−キサ
ンテン)−2’−イルアミド〕フェニル}プロパン、3
−ジエチルアミノ−6−メチル−7−アニリノフルオラ
ン、3−ピペリジノ−6−メチル−7−アニリノフルオ
ラン、3−(N−メチル−N−シクロヘキシルアミノ)
−6−メチル−7−アニリノフルオラン、3−ジエチル
アミノ−7−クロロアニリノフルオラン、3−〔N−エ
チル−N−(p−メチルフェニル)アミノ〕−6−メチ
ル−7−アニリノフルオラン、3−ジエチルアミノ−7
−(メタトリフルオロメチル)アニリノフルオラン、3
−(N−エチル−N−テトラヒドロフルフリル)アミノ
−6−メチル−7−アニリノフルオラン、3−(N−エ
チル−N−イソペンチル)アミノ−6−メチル−7−ア
ニリノフルオラン、3−(N,N−ジブチル)アミノ−
6−メチル−7−アニリノフルオラン等のフルオラン系
染料の少なくとも1員からなるものである。
【0014】本発明に用いられる顕色剤は、発色性染料
と加熱下に反応してこれを発色させることのできる電子
受容性有機酸性物質からなるものである。このような顕
色剤は、常温以上、好ましくは70℃以上で液化または
気化して上記発色性染料と反応してこれを発色させるも
のである。顕色剤は通常発色濃度を最高とするため、発
色性染料1重量部に対し1〜5重量部、好ましくは1.
5〜3重量部の割合で混合使用される。
と加熱下に反応してこれを発色させることのできる電子
受容性有機酸性物質からなるものである。このような顕
色剤は、常温以上、好ましくは70℃以上で液化または
気化して上記発色性染料と反応してこれを発色させるも
のである。顕色剤は通常発色濃度を最高とするため、発
色性染料1重量部に対し1〜5重量部、好ましくは1.
5〜3重量部の割合で混合使用される。
【0015】顕色剤は、例えば、4,4’−イソプロピ
リデンジフェノール(ビスフェノールA)、4,4’−
イソプロピリデンビス(2−クロロフェノール)、4,
4’−イソプロピリデンビス(2−メチルフェノー
ル)、4,4’−イソプロピリデンビス(2,6−t−
ブチルフェノール)、4,4’−sec−ブチリデンジ
フェノール、4,4’−シクロヘキシリデンジフェノー
ル、4−t−ブチルフェノール、4−フェニルフェノー
ル、4−ヒドロキシジフェノキシド、4,4’−ジヒド
ロキシジフェニルスルホン、2,4’−ジヒドロキシジ
フェニルスルホン、3,3’−ジヒドロキシジフェニル
スルホン、3,3’−ジアミノ−4,4’−ジヒドロキ
シ−ジフェニルスルホン、3,3’−ジアリル−4,
4’−ジヒドロキシジフェニルスルホン、3,3’−ジ
クロロ−4,4’−ジヒドロキシジフェニルスルホン、
4−ヒドロキシジフェニルスルホン、4−ヒドロキシ−
4’−イソプロピルオキシジフェニルスルホン、4−ヒ
ドロキシ−4’−イソプロピルオキシジフェニルスルホ
ン、4−ヒドロキシ−4’−ベンジルオキシジフェニル
スルホン、2,4−ジヒドロキシジフェニルスルホン、
2,4−ジヒドロキシ−4’−メチルジフェニルスルホ
ン、および3,4−ジヒドロキシフェニル−p−トリス
ルホンなどから選ばれた少なくとも1員からなるもので
ある。
リデンジフェノール(ビスフェノールA)、4,4’−
イソプロピリデンビス(2−クロロフェノール)、4,
4’−イソプロピリデンビス(2−メチルフェノー
ル)、4,4’−イソプロピリデンビス(2,6−t−
ブチルフェノール)、4,4’−sec−ブチリデンジ
フェノール、4,4’−シクロヘキシリデンジフェノー
ル、4−t−ブチルフェノール、4−フェニルフェノー
ル、4−ヒドロキシジフェノキシド、4,4’−ジヒド
ロキシジフェニルスルホン、2,4’−ジヒドロキシジ
フェニルスルホン、3,3’−ジヒドロキシジフェニル
スルホン、3,3’−ジアミノ−4,4’−ジヒドロキ
シ−ジフェニルスルホン、3,3’−ジアリル−4,
4’−ジヒドロキシジフェニルスルホン、3,3’−ジ
クロロ−4,4’−ジヒドロキシジフェニルスルホン、
4−ヒドロキシジフェニルスルホン、4−ヒドロキシ−
4’−イソプロピルオキシジフェニルスルホン、4−ヒ
ドロキシ−4’−イソプロピルオキシジフェニルスルホ
ン、4−ヒドロキシ−4’−ベンジルオキシジフェニル
スルホン、2,4−ジヒドロキシジフェニルスルホン、
2,4−ジヒドロキシ−4’−メチルジフェニルスルホ
ン、および3,4−ジヒドロキシフェニル−p−トリス
ルホンなどから選ばれた少なくとも1員からなるもので
ある。
【0016】本発明において、感熱発色層に含まれる接
着剤は水溶性樹脂および水分散性樹脂のいずれでも使用
可能である。例えばポリビニルアルコール、澱粉、変性
澱粉、アラビアゴム、ゼラチン、カゼイン、キトサン、
メチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、ヒド
ロキシメチルセルロース、ポリビニルピロリドン、ポリ
アクリル酸塩、ポリアクリルアマイド、ポリエステル樹
脂、スチレン−アクリル酸エステル共重合樹脂、スチレ
ン−無水マレイン酸共重合樹脂、メチルビニルエーテル
−無水マレイン酸共重合樹脂、イソプロピレン−無水マ
レイン酸共重合樹脂等の水溶性樹脂、および酢酸ビニル
エマルジョン、アクリル酸エステル共重合エマルジョ
ン、メタクリル酸エステル共重合エマルジョン、酢酸ビ
ニル−(メタ)アクリル酸エステル共重合エマルジョ
ン、ポリウレタンエマルジョン、ポリ塩化ビニルエマル
ジョン、ポリ塩化ビニリデンエマルジョン、SBRラテ
ックス、MBRラテックス等の乳化物で最低造膜温度が
20℃以下の造膜性の良好な水分散性樹脂を単独又は混
合して使用することができる。
着剤は水溶性樹脂および水分散性樹脂のいずれでも使用
可能である。例えばポリビニルアルコール、澱粉、変性
澱粉、アラビアゴム、ゼラチン、カゼイン、キトサン、
メチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、ヒド
ロキシメチルセルロース、ポリビニルピロリドン、ポリ
アクリル酸塩、ポリアクリルアマイド、ポリエステル樹
脂、スチレン−アクリル酸エステル共重合樹脂、スチレ
ン−無水マレイン酸共重合樹脂、メチルビニルエーテル
−無水マレイン酸共重合樹脂、イソプロピレン−無水マ
レイン酸共重合樹脂等の水溶性樹脂、および酢酸ビニル
エマルジョン、アクリル酸エステル共重合エマルジョ
ン、メタクリル酸エステル共重合エマルジョン、酢酸ビ
ニル−(メタ)アクリル酸エステル共重合エマルジョ
ン、ポリウレタンエマルジョン、ポリ塩化ビニルエマル
ジョン、ポリ塩化ビニリデンエマルジョン、SBRラテ
ックス、MBRラテックス等の乳化物で最低造膜温度が
20℃以下の造膜性の良好な水分散性樹脂を単独又は混
合して使用することができる。
【0017】しかし、前記発色性染料および顕色剤の各
分散液と混合した時に混合液が発色したり、凝集した
り、或いは高粘度となったりしないことが必要であり、
また形成された感熱記録層皮膜が強靭であること、減感
作用のないことなどが必要である。感熱発色層中の接着
剤の配合量は感熱発色層の固形分に対し8〜20%が望
ましく、8%未満では塗膜強度が低い欠点があるし、2
0%を越すと感度が低下する問題がある。
分散液と混合した時に混合液が発色したり、凝集した
り、或いは高粘度となったりしないことが必要であり、
また形成された感熱記録層皮膜が強靭であること、減感
作用のないことなどが必要である。感熱発色層中の接着
剤の配合量は感熱発色層の固形分に対し8〜20%が望
ましく、8%未満では塗膜強度が低い欠点があるし、2
0%を越すと感度が低下する問題がある。
【0018】また、感熱発色層の耐水性を向上させるた
めには、樹脂を硬化させるための架橋剤を使用すること
ができる。例えば、グリオキザール、ポリアルデヒド等
のジアルデヒド系化合物、ポリエチレンイミン等のポリ
アミン系化合物、エポキシ系化合物、ポリアミド樹脂、
メラミン樹脂、グリセリンジグリシジルエーテル等のジ
グリシジル系化合物、ジメチロールウレア化合物、アジ
リジン化合物、ブロックイソシアネート化合物、並びに
過硫酸アンモニウムや塩化第二鉄、及び塩化マグネシウ
ム、四ホウ酸ソーダー、四ホウ酸カリウム等のような無
機化合物またはホウ酸、ホウ酸トリエステル、ホウ素系
ポリマーを感熱層の固形分に対し1%〜10%の範囲で
用いることができる。
めには、樹脂を硬化させるための架橋剤を使用すること
ができる。例えば、グリオキザール、ポリアルデヒド等
のジアルデヒド系化合物、ポリエチレンイミン等のポリ
アミン系化合物、エポキシ系化合物、ポリアミド樹脂、
メラミン樹脂、グリセリンジグリシジルエーテル等のジ
グリシジル系化合物、ジメチロールウレア化合物、アジ
リジン化合物、ブロックイソシアネート化合物、並びに
過硫酸アンモニウムや塩化第二鉄、及び塩化マグネシウ
ム、四ホウ酸ソーダー、四ホウ酸カリウム等のような無
機化合物またはホウ酸、ホウ酸トリエステル、ホウ素系
ポリマーを感熱層の固形分に対し1%〜10%の範囲で
用いることができる。
【0019】本発明の感熱発色層に使用する顔料は、平
均粒径が感熱発色層とオーバーコート層の合計の膜厚よ
り大きく、かつ3倍以下である必要があり、通常感熱発
色層の膜厚が2〜8μm、オーバーコート層の膜厚が1
〜5μmであるので3μmより大きく39μm以下の平
均粒径の顔料を使用する必要がある。例えば炭酸カルシ
ウム、炭酸マグネシウム、酸化マグネシウム、カオリ
ン、クレー、タルク、焼成クレー、シリカ、ケイソウ
土、合成ケイ酸アルミニウム、酸化亜鉛、酸化チタン、
水酸化アルミニウム、硫酸バリウム、表面処理された炭
酸カルシウムやシリカなどの無機顔料、並びに、尿素樹
脂、スチレン−メタクリル酸共重合体、ポリスチレン樹
脂等の有機顔料で1次粒子の粒径が大きいものとか、凝
集して形成した2次粒子で粒径が大きいものがある。ま
た、これらの顔料の中で平均粒径が1μm以下の微粒子
も、白色度を高め、ヘッドカスを減少させるため、併せ
て配合することができる。
均粒径が感熱発色層とオーバーコート層の合計の膜厚よ
り大きく、かつ3倍以下である必要があり、通常感熱発
色層の膜厚が2〜8μm、オーバーコート層の膜厚が1
〜5μmであるので3μmより大きく39μm以下の平
均粒径の顔料を使用する必要がある。例えば炭酸カルシ
ウム、炭酸マグネシウム、酸化マグネシウム、カオリ
ン、クレー、タルク、焼成クレー、シリカ、ケイソウ
土、合成ケイ酸アルミニウム、酸化亜鉛、酸化チタン、
水酸化アルミニウム、硫酸バリウム、表面処理された炭
酸カルシウムやシリカなどの無機顔料、並びに、尿素樹
脂、スチレン−メタクリル酸共重合体、ポリスチレン樹
脂等の有機顔料で1次粒子の粒径が大きいものとか、凝
集して形成した2次粒子で粒径が大きいものがある。ま
た、これらの顔料の中で平均粒径が1μm以下の微粒子
も、白色度を高め、ヘッドカスを減少させるため、併せ
て配合することができる。
【0020】感熱発色層に配合する顔料のうち、平均粒
径が感熱発色層とオーバーコート層の合計の膜厚の1倍
より大きく3倍以下である顔料の配合比はオーバーコー
ト層の固形分に対し0.1〜10%が良好であり、0.
1%未満では平滑度のコントロールが困難であり、10
%を越えると光沢度が低下したり、画像の均一性が低下
する問題がある。微粒子の白色顔料を含めた感熱発色層
の顔料はオーバーコート層の固形分に対し0.1〜50
%が良好であり、50%を越すとオーバーコート層の光
沢発現性が低下したり、記録濃度が低下する欠点があ
る。さらに、感熱層塗料のヌレを良くしハジキをなくす
ため、アセチレングリコール、ジアルキルスルホコハク
酸塩等のヌレ性向上剤を添加することもできる。
径が感熱発色層とオーバーコート層の合計の膜厚の1倍
より大きく3倍以下である顔料の配合比はオーバーコー
ト層の固形分に対し0.1〜10%が良好であり、0.
1%未満では平滑度のコントロールが困難であり、10
%を越えると光沢度が低下したり、画像の均一性が低下
する問題がある。微粒子の白色顔料を含めた感熱発色層
の顔料はオーバーコート層の固形分に対し0.1〜50
%が良好であり、50%を越すとオーバーコート層の光
沢発現性が低下したり、記録濃度が低下する欠点があ
る。さらに、感熱層塗料のヌレを良くしハジキをなくす
ため、アセチレングリコール、ジアルキルスルホコハク
酸塩等のヌレ性向上剤を添加することもできる。
【0021】本発明の感熱発色層に使用する熱可融性物
質としては、例えば、ステアリン酸アミド、ステアリン
酸エチレンビスアミド、オレイン酸アミド、パルミチン
酸アミド、ヤシ脂肪酸アミド、ベヘニン酸アミド等の脂
肪酸アミド類、ステアリン酸亜鉛、ステアリン酸カルシ
ウム、ポリエチレンワックス、カルナバロウ、パラフィ
ンワックス、エステルワックス等のワックス類、シュウ
酸ジ−p−メチルベンジルエステル、シュウ酸ジ−p−
クロロベンジルエステル、テレフタル酸ジメチルエステ
ル、テレフタル酸ジブチルエステル、テレフタル酸ジベ
ンジルエステル、イソフタル酸ジブチルエステル、1−
ヒドロキシナフトエ酸フェニルエステル、1,2−ジ
(3−メチルフェノキシ)エタン、1,2−ジフェノキ
シエタン、1−フェノキシ−2−(4−メチルフェノキ
シ)エタン、炭酸ジフェニル、p−ベンジルビフェニ
ル、2,2’−メチレンビス(4−メチル−6−t−ブ
チルフェノール)、4,4’−ブチリデンビス(6−t
−ブチル−3−メチルフェノール)、1,1,3−トリ
ス(2−メチル−4−ヒドロキシ−5−t−ブチルフェ
ニル)ブタン、2,2’−メチレンビス(4−エチル−
6−t−ブチルフェノール)、2,4−ジ−t−ブチル
−3−メチルフェノール、4,4’−チオビス(3−メ
チル−6−t−ブチルフェノール)等のヒンダードフェ
ノール類、2−(2’−ヒドロキシ−5’−メチルフェ
ニル)−ベンゾトリアゾール、および2−ヒドロキシ−
4−ベンジルオキシベンゾフェノン等の増感剤、酸化防
止剤、紫外線吸収剤等がある。熱可融性物質は、一般に
顕色剤1重量部に対して4重量部以下の割合で感熱発色
層に含まれていることが好ましい。
質としては、例えば、ステアリン酸アミド、ステアリン
酸エチレンビスアミド、オレイン酸アミド、パルミチン
酸アミド、ヤシ脂肪酸アミド、ベヘニン酸アミド等の脂
肪酸アミド類、ステアリン酸亜鉛、ステアリン酸カルシ
ウム、ポリエチレンワックス、カルナバロウ、パラフィ
ンワックス、エステルワックス等のワックス類、シュウ
酸ジ−p−メチルベンジルエステル、シュウ酸ジ−p−
クロロベンジルエステル、テレフタル酸ジメチルエステ
ル、テレフタル酸ジブチルエステル、テレフタル酸ジベ
ンジルエステル、イソフタル酸ジブチルエステル、1−
ヒドロキシナフトエ酸フェニルエステル、1,2−ジ
(3−メチルフェノキシ)エタン、1,2−ジフェノキ
シエタン、1−フェノキシ−2−(4−メチルフェノキ
シ)エタン、炭酸ジフェニル、p−ベンジルビフェニ
ル、2,2’−メチレンビス(4−メチル−6−t−ブ
チルフェノール)、4,4’−ブチリデンビス(6−t
−ブチル−3−メチルフェノール)、1,1,3−トリ
ス(2−メチル−4−ヒドロキシ−5−t−ブチルフェ
ニル)ブタン、2,2’−メチレンビス(4−エチル−
6−t−ブチルフェノール)、2,4−ジ−t−ブチル
−3−メチルフェノール、4,4’−チオビス(3−メ
チル−6−t−ブチルフェノール)等のヒンダードフェ
ノール類、2−(2’−ヒドロキシ−5’−メチルフェ
ニル)−ベンゾトリアゾール、および2−ヒドロキシ−
4−ベンジルオキシベンゾフェノン等の増感剤、酸化防
止剤、紫外線吸収剤等がある。熱可融性物質は、一般に
顕色剤1重量部に対して4重量部以下の割合で感熱発色
層に含まれていることが好ましい。
【0022】本発明の感熱発色層上に設けるオーバーコ
ート層は、水溶性樹脂及び/又は水分散性樹脂、滑剤を
主成分として含有し、必要に応じて顔料及び架橋剤を含
有するものであり、感熱発色層の耐傷性、耐水性、耐薬
品性、記録後の光沢を高めるとともに、スティック、カ
ス等の走行性を良好にするものである。
ート層は、水溶性樹脂及び/又は水分散性樹脂、滑剤を
主成分として含有し、必要に応じて顔料及び架橋剤を含
有するものであり、感熱発色層の耐傷性、耐水性、耐薬
品性、記録後の光沢を高めるとともに、スティック、カ
ス等の走行性を良好にするものである。
【0023】オーバーコート層に使用される水溶性及び
/又は水分散性の樹脂は結晶性が乏しく、造膜性が良好
で、結着力が強く、さらに乾燥後、無色透明の連続皮膜
となることが望ましい。このような樹脂は感熱発色層に
使用する樹脂の中から適宜選択して使用することができ
る。オーバーコート層における樹脂の配合量はオーバー
コート層の固形分に対し30〜94%が望ましい。オー
バーコート層に使用される顔料及び架橋剤は感熱発色層
に使用する顔料及び架橋剤の中から適宜選択して使用す
ることができる。顔料の配合量はオーバーコート層の固
形分に対し1〜30%が望ましく、架橋剤はオーバーコ
ート層の固形分に対し1〜20%配合するのが望まし
い。
/又は水分散性の樹脂は結晶性が乏しく、造膜性が良好
で、結着力が強く、さらに乾燥後、無色透明の連続皮膜
となることが望ましい。このような樹脂は感熱発色層に
使用する樹脂の中から適宜選択して使用することができ
る。オーバーコート層における樹脂の配合量はオーバー
コート層の固形分に対し30〜94%が望ましい。オー
バーコート層に使用される顔料及び架橋剤は感熱発色層
に使用する顔料及び架橋剤の中から適宜選択して使用す
ることができる。顔料の配合量はオーバーコート層の固
形分に対し1〜30%が望ましく、架橋剤はオーバーコ
ート層の固形分に対し1〜20%配合するのが望まし
い。
【0024】オーバーコート層に使用される滑剤は、ス
テアリン酸亜鉛、ステアリン酸カルシウム、ポリエチレ
ンワックス、カルナバロウ、パラフィンワックス、エス
テルワックス等のワックス類、ラウリルリン酸エステ
ル、オレイルリン酸エステル、ステアリルリン酸エステ
ル等のアリキルリン酸エステルおよびそのアルカリ金属
塩、ラウリルスルホン酸エステル、オレイルスルホン酸
エステル、ステアリルスルホン酸エステル等のアルキル
スルホン酸エステルおよびそのアルカリ金属塩、モノミ
リスチン酸グリセリル、モノステアリン酸グリセリル、
モノオレイン酸グリセリル、ジステアリン酸グリセリ
ル、ジオレイン酸グリセリル等のグリセリン脂肪酸エス
テル、モノラウリル酸ジグリセリル、ジラウリル酸ジグ
リセリル、モノラウリル酸テトラグリセリル、モノラウ
リル酸ヘキサグリセリル、モノラウリル酸デカグリセリ
ル等のポリグリセリン脂肪酸エステル等がある。
テアリン酸亜鉛、ステアリン酸カルシウム、ポリエチレ
ンワックス、カルナバロウ、パラフィンワックス、エス
テルワックス等のワックス類、ラウリルリン酸エステ
ル、オレイルリン酸エステル、ステアリルリン酸エステ
ル等のアリキルリン酸エステルおよびそのアルカリ金属
塩、ラウリルスルホン酸エステル、オレイルスルホン酸
エステル、ステアリルスルホン酸エステル等のアルキル
スルホン酸エステルおよびそのアルカリ金属塩、モノミ
リスチン酸グリセリル、モノステアリン酸グリセリル、
モノオレイン酸グリセリル、ジステアリン酸グリセリ
ル、ジオレイン酸グリセリル等のグリセリン脂肪酸エス
テル、モノラウリル酸ジグリセリル、ジラウリル酸ジグ
リセリル、モノラウリル酸テトラグリセリル、モノラウ
リル酸ヘキサグリセリル、モノラウリル酸デカグリセリ
ル等のポリグリセリン脂肪酸エステル等がある。
【0025】オーバーコート層に使用する滑剤は減感作
用、消色作用、地発色作用のないものを選択する必要が
あり、その配合量はオーバーコート層の固形分に対し5
〜40%が望ましい。5%未満ではスティックに効果が
ないし、40%を越すとオーバーコート層の強度が低下
し、問題である。
用、消色作用、地発色作用のないものを選択する必要が
あり、その配合量はオーバーコート層の固形分に対し5
〜40%が望ましい。5%未満ではスティックに効果が
ないし、40%を越すとオーバーコート層の強度が低下
し、問題である。
【0026】オーバーコート層は、感熱発色層上に乾燥
後の塗工量が1.0〜5.0g/m2 、望ましくは2.
0〜4.0g/m2 塗工して得ることができる。塗工方
法は、感熱発色層に使用される方法の中から適宜選択し
て利用することができる。オーバーコート層の塗工量が
1.0g/m2 未満であれば塗膜が均一に形成されない
ため、光沢度が低いとか、耐傷性、耐水性、耐薬品性が
低下する問題がある。塗工量が5.0g/m2 を越すと
光沢度、耐傷性、耐水性、耐薬品性は向上するが感度が
低下し、記録濃度が低下する欠点がある。
後の塗工量が1.0〜5.0g/m2 、望ましくは2.
0〜4.0g/m2 塗工して得ることができる。塗工方
法は、感熱発色層に使用される方法の中から適宜選択し
て利用することができる。オーバーコート層の塗工量が
1.0g/m2 未満であれば塗膜が均一に形成されない
ため、光沢度が低いとか、耐傷性、耐水性、耐薬品性が
低下する問題がある。塗工量が5.0g/m2 を越すと
光沢度、耐傷性、耐水性、耐薬品性は向上するが感度が
低下し、記録濃度が低下する欠点がある。
【0027】オーバーコート層の塗工方法は、感熱発色
層の塗工に利用したものの中から選択して利用すること
ができる。オーバーコート層を塗工した後、カール防
止、帯電防止の点から必要に応じてバック層を塗工し、
さらにスーパーカレンダー、グロスカレンダー、マシン
カレンダー等により平滑化処理を行うことにより、画像
の均一性を向上させ、光沢度を上昇させることができ
る。
層の塗工に利用したものの中から選択して利用すること
ができる。オーバーコート層を塗工した後、カール防
止、帯電防止の点から必要に応じてバック層を塗工し、
さらにスーパーカレンダー、グロスカレンダー、マシン
カレンダー等により平滑化処理を行うことにより、画像
の均一性を向上させ、光沢度を上昇させることができ
る。
【0028】
【実施例】以下に本発明を実施例によって更に具体的に
説明するが、もちろん本発明の範囲はこれらに限定され
るものではない。各実施例中、「部」は「重量部」を示
す。 実施例1 合成紙ユポFPG−80の片面上に次に示す感熱発色層
塗料を乾燥後の塗工量が5.0g/m2 となるように塗
工し、その上にオーバーコート層塗料を乾燥後の塗工量
が2.0g/m2 となるように塗工した。
説明するが、もちろん本発明の範囲はこれらに限定され
るものではない。各実施例中、「部」は「重量部」を示
す。 実施例1 合成紙ユポFPG−80の片面上に次に示す感熱発色層
塗料を乾燥後の塗工量が5.0g/m2 となるように塗
工し、その上にオーバーコート層塗料を乾燥後の塗工量
が2.0g/m2 となるように塗工した。
【0029】 ・感熱発色層の塗料調成 A液(感熱発色性染料分散液) 3−(N,N−ジブチル)アミノ−6−メチル −7−アニリノフルオラン 20部 10%ポリビニルアルコール水溶液 20部 水 10部 B液(顕色剤分散液) 4−ヒドロキシ−4’−イソプロピルオキシジフェニルスルホン 50部 10%ポリビニルアルコール水溶液 50部 水 25部 A液、B液をそれぞれ別々にウルトラビスコミルで分
散、粉砕し、平均粒径が1μm以下となるように調整し
た。A液38部、B液75部、30%ベンゾグアナミン
樹脂粉末分散液(エポスターL−15、平均粒径15μ
m、日本触媒(株)製)17部、60%炭酸カルシウム
分散液(平均粒径0.6μm)42部、10%ポリビニ
ルアルコール(ゴーセノールNL−05 日本合成化学
(株)製)水溶液60部、SBRラテックス(L−15
37、固形分50%、旭化成(株)製)28部、30%
ステアリン酸亜鉛分散液17部、水56部を混合し、感
熱発色層塗料とした。
散、粉砕し、平均粒径が1μm以下となるように調整し
た。A液38部、B液75部、30%ベンゾグアナミン
樹脂粉末分散液(エポスターL−15、平均粒径15μ
m、日本触媒(株)製)17部、60%炭酸カルシウム
分散液(平均粒径0.6μm)42部、10%ポリビニ
ルアルコール(ゴーセノールNL−05 日本合成化学
(株)製)水溶液60部、SBRラテックス(L−15
37、固形分50%、旭化成(株)製)28部、30%
ステアリン酸亜鉛分散液17部、水56部を混合し、感
熱発色層塗料とした。
【0030】 ・オーバーコート層塗料 60%カオリナイトクレー(平均粒径0.6μm)分散液 17部 カルボキシ変性ポリビニルアルコール(ゴーセナールT−330、 日本合成化学(株)製)水溶液(固形分10%) 500部 アクリルエマルジョン(SC−225、固形分40%、 日本触媒(株)製) 63部 ジメチロール尿素溶液(固形分30%) 33部 30%ステアリン亜鉛分散液 17部 水 140部 を混合し、オーバーコート層塗料とした。
【0031】さらに反対面にバック層塗料を乾燥後の塗
工量が1.5g/m2 となるように塗工した。スーパー
カレンダーで平滑処理を行い、光沢層の王研式平滑度
(J.TAPPI No.6)が7,000秒の感熱記録体を得
た。
工量が1.5g/m2 となるように塗工した。スーパー
カレンダーで平滑処理を行い、光沢層の王研式平滑度
(J.TAPPI No.6)が7,000秒の感熱記録体を得
た。
【0032】 ・バック層塗料 ポリスチレンスルホン酸ソーダ(ケミスタットSA−9、 三洋化成(株)製、固形分33%) 30部 SBRラテックス(0528、日本合成ゴム(株)製、 固形分50%) 70部 10%酸化澱粉水溶液(エースA、王子コーンスターチ(株)製) 150部 60%カオリナイトクレースラリー (ハイドログロス90、ヒューバー社製) 67部 水 83部 を混合し、バック層塗料とした。
【0033】実施例2 実施例1の感熱発色層塗料の代わりに以下の塗料を使用
する以外は実施例1と同様にして感熱記録体を得た。A
液38部、B液75部、30%尿素樹脂粉末(ユーパー
ルC−120、平均粒子径10μm、三井東圧化学
(株)製)分散液27部、60%炭酸カルシウム分散液
(平均粒径0.6μm)37部、10%ポリビニルアル
コール(ゴーセノールNL−05、日本合成化学(株)
製)水溶液60部、SBRラテックス(L−1537、
固形分50%、旭化成(株)製)28部、30%ステア
リン酸亜鉛分散液17部、水51部を混合し、感熱発色
層塗料とした。
する以外は実施例1と同様にして感熱記録体を得た。A
液38部、B液75部、30%尿素樹脂粉末(ユーパー
ルC−120、平均粒子径10μm、三井東圧化学
(株)製)分散液27部、60%炭酸カルシウム分散液
(平均粒径0.6μm)37部、10%ポリビニルアル
コール(ゴーセノールNL−05、日本合成化学(株)
製)水溶液60部、SBRラテックス(L−1537、
固形分50%、旭化成(株)製)28部、30%ステア
リン酸亜鉛分散液17部、水51部を混合し、感熱発色
層塗料とした。
【0034】実施例3 実施例1の感熱発色層塗料の代わりに以下の塗料を乾燥
後の塗工量が4.5g/m2 となるように塗工する以外
は実施例1と同様にして感熱記録体を得た。A液38
部、B液75部、30%無定形シリカ粉末(サイロイド
63、平均粒径10μm、富士デヴィソン化学(株)
製)分散液20部、60%炭酸カルシウムスラリー(平
均粒径0.6μm)40部、10%ポリビニルアルコー
ル(ゴーセノールNL−05、日本合成化学(株)製)
水溶液60部、SBRラテックス(OX−1060、固
形分50%、日本ゼオン(株)製)28部、30%ステ
アリン酸亜鉛分散液17部、水55部を混合し、感熱発
色層塗料とした。
後の塗工量が4.5g/m2 となるように塗工する以外
は実施例1と同様にして感熱記録体を得た。A液38
部、B液75部、30%無定形シリカ粉末(サイロイド
63、平均粒径10μm、富士デヴィソン化学(株)
製)分散液20部、60%炭酸カルシウムスラリー(平
均粒径0.6μm)40部、10%ポリビニルアルコー
ル(ゴーセノールNL−05、日本合成化学(株)製)
水溶液60部、SBRラテックス(OX−1060、固
形分50%、日本ゼオン(株)製)28部、30%ステ
アリン酸亜鉛分散液17部、水55部を混合し、感熱発
色層塗料とした。
【0035】実施例4 実施例1の感熱発色層塗料の代わりに以下の塗料を使用
する以外は実施例1と同様にして感熱記録体を得た。A
液38部、B液75部、60%タルク(特号タルク、平
均粒径9.0μm、竹原化学工業(株)製)分散液7
部、60%炭酸カルシウムスラリー(平均粒径0.6μ
m)43部、10%ポリビニルアルコール(ゴーセノー
ルNL−05、日本合成化学(株)製)水溶液60部、
SBRラテックス(PT−1004、固形分50%、日
本ゼオン(株)製)28部、30%ステアリン酸亜鉛分
散液17部、水65部を混合し、感熱発色層塗料とし
た。
する以外は実施例1と同様にして感熱記録体を得た。A
液38部、B液75部、60%タルク(特号タルク、平
均粒径9.0μm、竹原化学工業(株)製)分散液7
部、60%炭酸カルシウムスラリー(平均粒径0.6μ
m)43部、10%ポリビニルアルコール(ゴーセノー
ルNL−05、日本合成化学(株)製)水溶液60部、
SBRラテックス(PT−1004、固形分50%、日
本ゼオン(株)製)28部、30%ステアリン酸亜鉛分
散液17部、水65部を混合し、感熱発色層塗料とし
た。
【0036】比較例1 実施例1において、感熱発色層中にベンゾグアナミン樹
脂粉末を含有しない以外は実施例1と同様にして感熱記
録体を得た。
脂粉末を含有しない以外は実施例1と同様にして感熱記
録体を得た。
【0037】比較例2 比較例1において、平均粒径がオーバーコート層の塗膜
厚さより大きな顔料を含有する以下のオーバーコート層
塗料を塗工する以外は比較例1と同様にして感熱記録体
を得た。
厚さより大きな顔料を含有する以下のオーバーコート層
塗料を塗工する以外は比較例1と同様にして感熱記録体
を得た。
【0038】 ・オーバーコート層塗料 60%カオリナイトクレー(平均粒径0.6μm)分散液 17部 カルボキシ変性ポリビニルアルコール(ゴーセナールT−350、 日本合成化学(株)製)水溶液(固形分10%) 470部 シリコンアクリル共重合エマルジョン(SX−800、 固形分40%、日本合成ゴム(株)製) 63部 ジメチロール尿素溶液(固形分30%) 33部 30%ステアリン亜鉛分散液 17部 30%ベンゾグアナミン樹脂粉末(エポスターL−15、 平均粒径15μm、日本触媒(株)製)分散液 10部 水 160部 を混合し、オーバーコート層塗料とした。
【0039】実施例1〜実施例4および比較例1、比較
例2で得られた感熱記録体をスリッターした場合の顔料
脱落、及び市販の感熱プリンター(UP−850、ソニ
ー製)で階調記録を行ない、濃度の最も高い部分の反射
濃度、記録時のスティック音、表面の引掻き傷の評価を
行なった。結果は表−1に示す通りであり、実施例1〜
実施例4ではスリッターでの顔料の脱落がなく、スティ
ック音もなく、記録濃度が高く、コントラストの高い記
録が得られたのに対し、比較例1では記録中にスティッ
ク音がし、記録長さが短かいだけでなく、引掻き傷が多
数発生した。比較例2ではスリッターで顔料の脱落があ
り、スティックも不十分であった。
例2で得られた感熱記録体をスリッターした場合の顔料
脱落、及び市販の感熱プリンター(UP−850、ソニ
ー製)で階調記録を行ない、濃度の最も高い部分の反射
濃度、記録時のスティック音、表面の引掻き傷の評価を
行なった。結果は表−1に示す通りであり、実施例1〜
実施例4ではスリッターでの顔料の脱落がなく、スティ
ック音もなく、記録濃度が高く、コントラストの高い記
録が得られたのに対し、比較例1では記録中にスティッ
ク音がし、記録長さが短かいだけでなく、引掻き傷が多
数発生した。比較例2ではスリッターで顔料の脱落があ
り、スティックも不十分であった。
【0040】
【表1】
【0041】顔料脱落:スリッターのペーパーロール汚
れを評価 ○:汚れなし。 ×:汚れがある。 記録濃度: Mcbeth RD−914濃度計で測定した。 スティック:記録中の音の大きさを評価した。 ○:ほとんど音がしない。 △:小さな音がする。 引掻き傷:ベタ記録部を目視評価 ○:傷なし。 ×:傷が多数ある。
れを評価 ○:汚れなし。 ×:汚れがある。 記録濃度: Mcbeth RD−914濃度計で測定した。 スティック:記録中の音の大きさを評価した。 ○:ほとんど音がしない。 △:小さな音がする。 引掻き傷:ベタ記録部を目視評価 ○:傷なし。 ×:傷が多数ある。
【0042】
【発明の効果】本発明により、感熱記録体を製造する場
合にスーパーカレンダー、スリッターでの顔料脱落がな
く、感熱プリンターで記録した場合、スティックや引掻
き傷が発生せず、画像濃度が高く、コントラストの高い
記録を得ることができる。
合にスーパーカレンダー、スリッターでの顔料脱落がな
く、感熱プリンターで記録した場合、スティックや引掻
き傷が発生せず、画像濃度が高く、コントラストの高い
記録を得ることができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 村井 徹 東京都江東区東雲1丁目10番6号 王子製 紙株式会社商品研究所内
Claims (1)
- 【請求項1】支持体の少なくとも片面に、無色又は淡色
の電子供与性ロイコ染料、加熱により該ロイコ染料を発
色させる有機酸性物質、接着剤及び顔料を主成分として
含有する感熱発色層を設け、該感熱発色層上に水溶性樹
脂及び/又は水分散性樹脂、架橋剤及び滑剤を主成分と
して含有するオーバーコート層を設けてなる感熱記録体
において、感熱発色層に平均粒径が感熱発色層とオーバ
ーコート層の合計の膜厚より大きく、かつ3倍以下であ
る顔料を配合することを特徴とする感熱記録体。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4240089A JPH0664325A (ja) | 1992-08-18 | 1992-08-18 | 感熱記録体 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4240089A JPH0664325A (ja) | 1992-08-18 | 1992-08-18 | 感熱記録体 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0664325A true JPH0664325A (ja) | 1994-03-08 |
Family
ID=17054328
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP4240089A Pending JPH0664325A (ja) | 1992-08-18 | 1992-08-18 | 感熱記録体 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0664325A (ja) |
-
1992
- 1992-08-18 JP JP4240089A patent/JPH0664325A/ja active Pending
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