JPH04336405A - ノイズサプレッサ用積層セラミック部品 - Google Patents

ノイズサプレッサ用積層セラミック部品

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JPH04336405A
JPH04336405A JP3137127A JP13712791A JPH04336405A JP H04336405 A JPH04336405 A JP H04336405A JP 3137127 A JP3137127 A JP 3137127A JP 13712791 A JP13712791 A JP 13712791A JP H04336405 A JPH04336405 A JP H04336405A
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magnetic sheet
conductor
magnetic
conductor pattern
hole
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Koji Tashiro
浩二 田代
Akira Kaneko
金子 丹
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TDK Corp
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    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01FMAGNETS; INDUCTANCES; TRANSFORMERS; SELECTION OF MATERIALS FOR THEIR MAGNETIC PROPERTIES
    • H01F17/00Fixed inductances of the signal type 
    • H01F17/0006Printed inductances
    • H01F17/0013Printed inductances with stacked layers

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この出願の発明は、積層型インダ
クタとその製造方法とに関する。
【0002】
【従来の技術】各種電子回路のノイズを抑制するため、
フェライトや非晶質磁性合金等の磁性体を用いたビーズ
コアがノイズサプレッサとして用いられている。従来の
ビーズコアには、磁性体の小さいトロイド状のビーズや
、ワイヤ付フォーミングタイプ、アキシャルやラジアル
のテーピングタイプ等種々のタイプが存在する。これら
は、電子部品のリードに直接取り付けたり、回路に電気
的に接続して使用されるものがあるが、電子機器の小型
化や適用機器の汎用化に伴ない、小型化や一般部品と同
様な自動実装対応用のテーピング化および面実装対応用
のリードレス化へのニーズが急速に高まっている。
【0003】一方、通常のコイルやLC複合部品等とし
て用いられる表面実装可能な積層型インダクタが実用化
されている。積層型インダクタは、厚膜技術により磁性
体層と、導体層とを交互に積層した後、焼成して製造さ
れる。
【0004】実公昭62−25858号や実開昭57−
78609号等に記載された絶縁性基板上に導体コイル
パターンを形成した空心タイプや開磁路型のインダクタ
では、インピーダンスが低く、このような用途には不向
きであるが、磁性体層をもつ閉磁路型の積層型インダク
タは、ノイズ抑制用のビーズコアないしノイズサプレッ
サとして使用可能である。
【0005】しかし、積層型インダクタをノイズ抑制用
のビーズコアとして用いるには、素子の小型化に伴なっ
てインピーダンスが低下し、また使用周波数、例えば5
0〜1000MHz 程度の特に高周波でのインピーダ
ンスが不十分となる。また、インピーダンスを上げるた
め、積層数(ターン数)を増加すると、共振周波数が低
くなり、高周波特性が悪化する他、製造工程が増え、コ
ストが増加し、しかも量産上非常に不利である。
【0006】従来、積層型インダクタには、大別して印
刷積層タイプと、グリーンシート積層タイプとがある。 印刷積層タイプは、例えば特公昭60−50331号に
記載されているように、1ターン未満の導体パターンの
印刷と、この導体パターンの一部が露出するようにして
磁性体を印刷し、この操作を繰り返し積層して焼成する
ものである。
【0007】しかし、印刷積層タイプでは、導体接続の
確実性が低下するため磁性体層の厚さを0.1mm以上
に厚くできず、400MHz 以上での高周波でのイン
ピーダンスがきわめて低いことが判明した。また、イン
ピーダンスを上げるためにターン数を増やしても、共振
周波数が低周波側へシフトするので、結果として高周波
のインピーダンスは低くなってしまう。
【0008】一方、グリーンシート積層タイプは、例え
ば特開平1−151211号に記載されているように、
貫通孔を形成した磁性体グリーンシートに導体パターン
を形成し、これを複数枚積層し、焼成するものである。 しかし、この公報に記載の構成にて、ビーズコア用とし
て厚さ0.9〜1.5mm程度まで小型化すると高周波
でのインピーダンスが低下し、特に400MHz 以上
でのインピーダンスが十分でないことが判明した。
【0009】また、グリーンシート積層タイプの他の例
として、特開昭62−61305号、特開平2−172
207号、同2−58813号等には、磁性体グリーン
シートに貫通孔を形成し、このグリーンシートの表裏に
導体パターンを形成し、両導体パターンを貫通孔内に充
填した導体にて接続して、グリーンシート1枚あたり、
1.25ターン、0.75ターン、0.5ターン等の導
体パターンを形成し、これを積層し、焼成するものが記
載されている。
【0010】しかし、これらでも高周波でのインピーダ
ンスが十分でないことが判明した。また、これらはグリ
ーンシートの表裏に2工程で導体パターンの印刷を行う
ので量産性が低く、特に大面積のグリーンシートに多数
のパターンを所定間隔で印刷し、これを積層後チップ化
するようなときには、印刷精度をきわめて高いものとし
ないと、製造歩留りがきわめて悪いものとなってしまう
【0011】
【発明が解決しようとする課題】この出願の発明の主た
る目的は、ビーズコアないしノイズサプレッサとして小
型化しても、インピーダンスが高く、200MHz 以
上、特に400MHz 以上の高周波でも高いインピー
ダンスを示し、製造が容易で量産性に富み、しかも製造
歩留りや信頼性の高い積層型インダクタと、その製造方
法を提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、このよう
な目的につき検討を行ったところ、厚さ0.9〜1.5
mm程度に薄型化する場合、インピーダンスとその高周
波特性には、磁性体シートの厚さと巻線ターン数が関係
しており、これらを一定値以上に保持しなければ、20
0MHz 以上の高周波での高いインピーダンスは得ら
れないことを見出した。
【0013】さらに、一定値以上に厚い磁性体シートを
用いるときの信頼性や歩留り向上技術についても検討を
行い、下記(1)〜(8)のこの出願の発明を提案する
ものである。
【0014】(1)  第1の磁性体シートの両主面に
、第2および第3の磁性体シートが積層され、3層の磁
性体シートが一体化されており、前記第1の磁性体シー
トは0.2mm以上の厚さをもち、前記第1の磁性体シ
ートの前記第3の磁性体シート側の主面には、端部引き
出し部を有し、スパイラル状に端部から中央部に向かう
第1の導体パターンが形成されており、この第1の導体
パターンの中央部側端部近傍には、前記第1の磁性体シ
ートの両主面間に貫通する貫通孔が形成されており、こ
の貫通孔には、前記第1の導体パターンと接続して導体
が充填されており、前記第2の磁性体シートの前記第1
の磁性体シート側の主面には、端部引き出し部を有し、
スパイラル状に端部から中央部に向かう第2の導体パタ
ーンが形成されており、この第2の導体パターンは、中
央部側端部近傍にて、前記貫通孔内に充填された導体と
接続されており、前記第1および第2の導体パターンと
前記導体により、ほぼ9/4ターン以上の巻線が形成さ
れており、前記第1および第2の導体パターンの端部引
き出し部と接続する一対の外部電極が形成されているこ
とを特徴とする積層型インダクタ。
【0015】(2)  複数の磁性体シートが積層一体
化されており、前記磁性体シートは、少なくとも一層の
第1の磁性体シートを有し、この第1の磁性体シートは
0.2mm以上の厚さをもち、前記第1の磁性体シート
の一方の主面には導体パターンが形成されており、この
導体パターンの形成位置には、前記第1の磁性体シート
の両主面間に貫通する貫通孔が形成されており、この貫
通孔の前記導体パターンを形成した主面側の孔径が、他
方の主面側の孔径よりも大径とされており、前記貫通孔
には、前記導体パターンと接続して導体が充填されてい
ることを特徴とする積層型インダクタ。
【0016】(3)  前記第1の磁性体シートの両主
面に、第2および第3の磁性体シートが積層され、3層
の磁性体シートが一体化されており、前記第1の磁性体
シートの前記第3の磁性体シート側の主面には、端部引
き出し部を有し、スパイラル状に端部から中央部に向か
う第1の導体パターンが形成されており、この第1の導
体パターンの中央部側端部近傍に前記貫通孔が形成され
ており、前記第2の磁性体シートの前記第1の磁性体シ
ート側の主面には、端部引き出し部を有し、スパイラル
状に端部から中央部に向かう第2の導体パターンが形成
されており、前記貫通孔内に充填された導体により、前
記第1および第2の導体パターンが接続されて、ほぼ9
/4ターン以上の巻線が形成されており、前記第1およ
び第2の導体パターンの端部引き出し部と接続する一対
の外部電極が形成されている請求項2に記載の積層型イ
ンダクタ。
【0017】(4)  少なくとも第1の磁性体シート
と第2の磁性体シートとを含む複数の磁性体シートが積
層一体化されており、前記第1の磁性体シートは0.2
mm以上の厚さをもち、前記第1の磁性体の一方の主面
には、端部引き出し部を有する第1の導体パターンが形
成されており、この第1の導体パターンの形成位置には
、前記第1の磁性体シートの両主面間に貫通する貫通孔
が形成されており、この貫通孔には、前記第1の導体パ
ターンと接続して導体が充填されており、前記第2の磁
性体シートの前記第1の磁性体シート側の主面には、端
部引き出し部を有する第2の導体パターンが形成されて
おり、この第2の導体パターンは、前記貫通孔内に充填
された前記導体と、直接または間接的に接続されており
、さらに、第1および第2の磁性体シートのそれぞれ第
1および第2の導体パターンを形成した主面には、それ
ぞれ第1および第2の導体パターンと離間して、それぞ
れ第2および第1の導体パターンの端部引き出し部とほ
ぼ対応する位置に、ダミー導体パターンがそれぞれ形成
されており、前記第1および第2の導体パターンの端部
引き出し部と接続する一対の外部電極が形成されている
ことを特徴とする積層型インダクタ。
【0018】(5)  前記第1の磁性体シートの一方
の主面に前記第2の磁性体シートが積層され、他方の外
側に第3の磁性体シートが積層され、3層の磁性体シー
トが一体化されており、前記第1の磁性体シートの前記
第3の磁性体シート側の主面に形成された第1の導体パ
ターンは、前記端部引き出し部からスパイラル状に中央
部に向かっており、この第1の導体パターンの中央部側
端部近傍に貫通孔が形成されており、前記第2の磁性体
シートの前記第2の導体パターンは、前記端部引き出し
部からスパイラル状に中央部に向かっており、前記第1
および第2の導体パターンと、前記導体とにより、ほぼ
9/4ターン以上の巻線が形成されている請求項4に記
載の積層型インダクタ。
【0019】(6)  前記第2および第3の磁性体シ
ートの厚さが、それぞれ0.2mm以上である上記(1
)、(3)または(5)に記載の積層型インダクタ。
【0020】(7)  前記貫通孔の前記第1の導体パ
ターンを形成した主面側の孔径が、他方の主面側の孔径
よりも大径である上記(4)、(5)または(6)に記
載の積層型インダクタ。
【0021】(8)  上記(1)、(3)、(5)、
(6)または(7)に記載の積層型インダクタを製造す
るにあたり、第1、第2および第3の磁性体グリーンシ
ートを用意し、前記第1の磁性体グリーンシートに所定
の間隔で複数の貫通孔を形成し、さらに導体ペーストを
印刷して、所定の間隔で複数の第1の導体パターンを形
成するとともに、前記貫通孔内に導体を充填し、第2の
磁性体グリーンシートに導体ペーストを印刷して、所定
の間隔で複数の第2の導体パターンを形成し、第1、第
2および第3の磁性体グリーンシートを積層圧着し、次
いでチップ化し、その後焼成して、さらに外部電極を形
成することを特徴とする積層型インダクタの製造方法。
【0022】なお、上記(1)の構成によれば、200
MHz 以上でのインピーダンスは格段と向上するもの
であるが、これらについてはグリーンシート積層タイプ
の積層型インダクタに関する上記諸公報には開示も示唆
もされていない。
【0023】例えば、特開平1−151211号の第2
図の13層の磁性体シートを用い全体で49/4ターン
の巻線をもつものでは、厚さを0.9mmと小型化した
とき、400MHz でのインピーダンスは上記(1)
と比較して、50%以下に低下してしまう。
【0024】これは、特開平2−172207号の第5
図などのように、2.5ターン以上の巻線を設けても、
上下にさらに磁性体シートを挾み、計5層以上の磁性体
シートを積層したものでも同様である。そして、このも
のは、シートの表裏に導体パターンを印刷しなければな
らないという大きな製造上のデメリットをもつ。
【0025】一方、特開平2−58813号に記載され
たインダクタも、表裏に導体パターンを印刷したグリー
ンシートを用いるものであり、製造上の大きなデメリッ
トをもつものであるが、全体として、3層の磁性体シー
トから形成されている。しかし、このものは全体で1.
5ターンとされている。このため、上記(1)と比較し
て、400MHz でのインピーダンスは60%以下に
低下する。
【0026】
【具体的構成】以下、本発明の具体的構成を詳細に説明
する。
【0027】図1、図2および図3には、本発明の積層
型インダクタの好適例が示される。図1は積層型インダ
クタの正面図であり、図2は図1の内部構造を示す正面
図、図3は図1の分解斜視図である。
【0028】積層型インダクタ1は、第1、第2および
第3の磁性体シート21、22、23を積層一体化した
チップ体10を有する。すなわち、本発明では、第1の
磁性体シート21の両主面に、第2の磁性体シート22
と第3の磁性体シート23を積層した3層構成とする。 3層構成とすることで、2層の磁性体シート21、22
にのみ印刷を行えばよいので、工程数が減少し、製造は
格段と容易になり、量産性はきわめて高いものとなる。 また、1層あたりのシート厚、特に導体パターン31、
32間の第1の磁性体シート21の厚さを十分大きいも
のとできるので、浮遊容量が減少し、高周波特性が向上
する。
【0029】チップ体10の厚さは、0.5〜2mm、
特に0.6〜1.5mmとする。また平面サイズは、一
般に1.3〜4.8mm×0.5〜3.5mm、特に1
.7〜3.5mm×0.9〜2.8mm程度とする。
【0030】このため、チップ体10中の第1の磁性体
シート21の厚さは0.2mm以上とすることができる
。 厚さがこれより薄いと、高周波特性が急激に低下してし
まい、例えば400MHz のインピーダンスは0.2
mmを境に15%程度急激に低下してしまう。なお、第
1の磁性体シート21の厚さは、通常0.2〜0.8m
m、特に0.3〜0.5mmとする。
【0031】また、第2の磁性体シート22および第3
の磁性体シート23の厚さも高周波特性の向上に寄与す
る。より一層良好な高周波特性を得るためには、これら
はともに0.2mm以上であることが好ましく、通常0
.2〜0.8mmとする。
【0032】このような場合、第1の磁性体シート21
および第2の磁性体シート22の磁性体シート23側の
主面に第1および第2の導体パターン31、32を形成
する。この場合、2層のシート上のみの少ない枚数で高
インピーダンスを得るためには、一平面でのコイルの巻
数を増加させる。前記のとおり、貫通孔を介しシートの
表裏にコイルパターンを形成するのは量産性が低く、製
造歩留りを悪化させるので、パターンはシートの一方の
主面にのみ形成し、しかもスパイラル状とする。
【0033】図示例では、第1および第2の磁性体シー
ト21、22上に形成される導体パターン31、32は
、一方の側端面側の主面端部全域にストライプ状に設け
た端部引き出し部310、320を有し、この端部引き
出し部310、320の正面側から、直角に折れ曲がり
つつスパイラル状に主面中央部に向かい、主面中央部の
パターン端部315、325に至るストライプ状パター
ンとして形成されている。そして、第1および第2の導
体パターン31、32のパターン端部315、325は
、第1の磁性体シート21に設けられた貫通孔4に充填
された導体35によって電気的に接続される。
【0034】そして、全体のパターンは、第1の導体パ
ターン31の端部引き出し部310をスタートしたのち
、90°づつ折れ曲がりながら、第1の磁性体シート2
1上にて4回の屈曲を行い、次いで、第2の磁性体シー
ト22上にてさらに4回の屈曲を行い、計8回屈曲して
、もとの位置と平行となって、第2の導体パターン32
の端部引き出し部320に至る。すなわち、端部引き出
し部310からスタートする最初の直線部311に対し
、それと平行になる直線部に至る直前の位置313まで
が1ターンと定義できるので、パターンは、第1の磁性
体シート21上にて1ターンしたのち、第2の磁性体シ
ート22上の第2の導体パターン32に移り、位置32
3にて2ターン目を完了したのち、第1の導体パターン
31の最初の直線部311と平行な最後の直線部321
を経て、第1の導体パターンの端部引き出し部310と
対向する端部に位置する端部引き出し部320に至って
いる。すなわち、このような場合は、2ターンとほぼ1
/4周を行っているので9/4ターンと称する。また、
ほぼ1/4周とは、通常スパイラル状の1ターンを4つ
の直線部から形成するので、4つのうちの1つの直線部
が巻線に寄与しているとの意義である。
【0035】そして、このように、ほぼ9/4ターン以
上の巻線数とすることにより、臨界的にインピーダンス
が向上するものである。この場合、平面サイズが許すも
のであれば巻線数は9/4より大きくすることもできる
が、上記のチップ体サイズでは、一般にほぼ9/4から
、ほぼ17/4、特にほぼ13/4まで可能である。
【0036】なお、第1および第2の導体パターンのタ
ーン数は、図示のようにほぼ同一であることが好ましい
が、両者は異なっていてもよい。ただし、両者ともに1
ターン以上であることが好ましい。
【0037】さらに、スパイラル状に形成された第1お
よび第2の導体パターン31、33は、図示のように、
第1の磁性体シート21を挾んで、実質的に垂直位置に
対向していることが好ましい。特に第1の導体パターン
31を、第2の導体パターン32上に垂直に投影したと
き、両パターンの50%上が重なり合うことが好ましい
。これによってもインピーダンスが向上する。
【0038】そして、第1および第2の導体パターン3
1、32は、幅50〜300μm、厚さ5〜50μm程
度とすることが好ましい。なお、第1および第2の導体
パターン31、32のパターン端部315、325は、
幅150〜400μm、長さ150〜500μmの広幅
のパッドを形状とされ、貫通孔4内の導体35の接続を
確実なものとしている。
【0039】このように、従来と比較して厚い磁性体シ
ート21等に貫通孔4を形成し、この貫通孔4に導体3
5を充填し、上下の導体パターン31、32等を接続す
る場合、接続の不確実性が生じ、導体ペーストの充填性
が低下し、導通不良や、直流抵抗の増大やバラツキや経
時変化等が生じてくることがある。このような点を解消
するためには、ディスペンサ等を用い、まず最初に直接
貫通孔4内に導体ペーストを充填することも考えられる
が、工程増および工程の複雑化を招き、量産上不利であ
る。
【0040】そこで、図示例では、貫通孔4の第1の導
体パターン31形成面側の孔径r0を、裏面側の孔径r
1 より大径としている。このようにすることにより、
第1の磁性体シート21の裏面側から吸引しつつ印刷を
行うだけで、貫通孔4内に効率よく導体ペーストを充填
でき、量産性が向上し、製品の歩留りが向上し、特性バ
ラツキが減少する。また、経時変化も減少する。
【0041】このような場合、r1 は一般に50〜2
00μm 程度とし、r0 /r1 は1.2〜1.7
程度とすることが好ましい。なお、r0 からr1 へ
の縮径の状態は連続的であっても、段階的であってもよ
い。
【0042】このような形状の貫通孔4を得るには、穿
孔用の針の形状を変えたり、あるいは貫通孔4の穿孔時
に、レーザ等により穿孔したり、ポリエステルフィルム
等の基材上にグリーンシートを載置して穿孔したりすれ
ばよい。
【0043】さらに、第1および第2の磁性体シート2
1、22の第1および第2の導体パターン31、32形
成面には、ダミー導体パターン61、65が形成されて
いる。このダミー導体パターン61、65は、第1およ
び第2の導体パターン31、32とは離間して、それと
は電気的に絶縁された状態で、第1および第2の導体パ
ターン31、32の端部引き出し部310、320とは
逆の側面側の端部にストライプ状に形成されている。こ
の結果、ダミーパターン61、65は、自らが形成され
た磁性体シート21、22とは異なる磁性体シート21
、22上に形成された導体パターン32、31の端部引
き出し部320、310と対向して配置されている。
【0044】特に焼成後の厚さが0.2mm以上と厚い
磁性体シートとするときには、グリーンシートに導体ペ
ーストを印刷して積層圧着し、焼成し、端部引き出し部
31等を端部全域にストライプ状に形成し、その後端部
に外部電極用ペーストを塗布し、焼付けて外部電極51
、55を形成したとき、外部電極用ペーストとのぬれ性
が十分でなく、引き出し部と外部電極との接続が十分で
なく、直流抵抗が増大したり、バラついたり、経時的に
変化したり、さらには導通不良を生じたりすることがあ
る。
【0045】また、積層型インダクタの製造においては
、後述の図4に示されるように、大面積のグリーンシー
ト71上に、多数の導体パターン31に対応する導体ペ
ーストの印刷パターン81を形成し[図4(c)]、そ
の複数枚を積層圧着した後[図4(d)]、切断してチ
ップ化し[図4(e)]、これを焼成することが量産上
好ましい。このとき、積層位置がズレたり、切断位置が
ズレたりすると、外部電極51、55と端部引き出し部
310、320との接続が不十分となり、導通不良等の
生じる可能性が大きくなる。さらに、積層ズレによるパ
ターン間のズレは、貫通孔4内の導体35と、第2の導
体パターン32間のズレも生じさせ、これによっても、
歩留りの低下や信頼性の低下の原因となる。
【0046】そこで、例えば図5(a)に示されるよう
に、大面積のグリーンシート71上に導体パターンに対
応する多数の導体パターン81を同時に印刷するに際し
、端部引き出し部310、320に対応するストライプ
状のパターン9を広幅に形成しておき、チップ化に際し
、このパターン9の中間を、S線に沿って切断すれば、
チップ化されたグリーンシート710上の両端部には、
図5(b)に示されるように、ダミー導体パターン61
、65に対応するパターン91と、端部引き出し部31
0、320に対応するパターン810とが同時に形成さ
れ、外部導体51、55と端部引き出し部310、32
0との接続が確実になる。また、端部に露出するダミー
導体パターン61、65により、外部電極ペーストのぬ
れ性が向上し、これらにより歩留りや信頼性が向上する
【0047】また、積層後チップ形状に切断した後、端
部に露出するダミー導体パターン61、65用のパター
ン91、95と、端部引き出し部310、320用のパ
ターン810、820とを視覚的に確認することにより
、正常な積層および切断が確認でき[図6(a)]、積
層ズレ[図6(b)]や、切断ズレ[図6(c)]を容
易に判別でき、歩留りが向上し、焼成後のチップ1個毎
の導通検査が不要となり、量産上きわめて有利となる。
【0048】そして、このようなチップ体10には、第
1および第2の導体パターンとそれぞれ接続して、一対
の外部電極51、55が設けられる。
【0049】導体31、32、35の材質としては、従
来公知の導体材質は何れも使用できる。例えば、Ag、
Cu、Pdやこれらの合金等を用いればよいが、このう
ち、AgまたはAg合金が好適である。Ag合金として
は、Agを70重量%以上含むAg−Pd合金等が好適
である。
【0050】積層型インダクタ1の磁性体シート21、
22、23の材質としては、従来公知の磁性体層材質は
何れも使用できる。例えば、スピネル構造を有する各種
スピネルソフトフェライトを用いることができるが、焼
成温度の関係でNi系のフェライト、特にNi−Cu−
Znフェライトを用いることが好ましい。Ni−Cu−
Znフェライトは、低温焼成材料であり、また、良好な
絶縁体であるため、このような磁性層を用いたとき、本
発明の積層型インダクタは、900℃程度以下の焼成に
適し、優れた特性が得られる。このような、フェライト
系の磁性体グリーンシートは、導体ペーストと800〜
1000℃、特に850〜950℃の焼成温度にて同時
焼成して形成できる。
【0051】また、外部電極51、55の材質について
は、特に制限がなく、各種導電体材料、例えばAg、N
i、Cu等あるいはAg−Pd等のこれらの合金などの
印刷膜、メッキ膜、蒸着膜、イオンプレーティング膜、
スパッタ膜あるいはこれらの積層膜などいずれも使用可
能である。これらのうち、AgまたはAg合金塗布膜に
、Cu、Ni、Snのメッキ膜を積層したものは、半田
ぬれ性や耐エージング性の点で好適である。外部電極5
1、55の厚さは任意であり、目的や用途に応じ適宜決
定すればよいが、通常総計50〜200μm 程度であ
る。
【0052】本発明の積層型インダクタは、各種電子回
路のノイズ抑制等に用いられる。そして、50〜150
0MHz 程度、特に100〜1000MHz程度の周
波数において有効である。この場合、本発明では、前記
のとおりインダクタを小型化しても周波数300MHz
 にて、インピーダンス180〜250Ω程度のものが
実現できる。
【0053】次に、本発明の積層型インダクタの製造方
法について説明する。まず、磁性体グリーンシート、導
電体層用ペーストおよび外部電極用ペーストをそれぞれ
製造する。磁性体グリーンシート、導電体層用ペースト
および外部電極用ペーストは、それぞれ、通常の方法で
製造すればよい。
【0054】例えば、磁性体グリーンシートを製造する
には、フェライト原料粉末をボールミル等により湿式混
合する。こうして湿式混合したものを、通常スプレード
ライヤー等により乾燥させ、その後仮焼する。これを通
常は、平均粒径が0.5〜2μm 程度になるまでボー
ルミル等にて湿式粉砕し、スプレードライヤー等により
乾燥する。得られた混合フェライト粉末と、エチルセル
ロース、アクリル樹脂、ポリビニルブチラール、ボリビ
ニルアルコール等のバインダーと、溶媒とを混合し、ス
ラリーとする。なお、フェライト粉末のほか、各種磁性
粒子を用いることも可能である。そして、公知の方法に
従い、0.2〜0.8mm程度の厚さのグリーンシート
とする。  導体ペーストおよび外部電極用ペーストは
、通常、導電性粒子と、バインダーと、溶剤とを含有す
る。 このような組成物を混合し、例えば3本ロール等で混練
してペースト(スラリー)とする。
【0055】次いで、図4(a)に示されるように、ま
ず、大面積の磁性体グリーンシート71を用意し、図4
(b)に示されるように、これに多数の貫通孔4を設け
る。そして図4(c)に示されるように所定パターンの
導体ペーストのパターン81を多数形成して、第1の磁
性体グリーンシート71を得る。
【0056】これを、図4(d)に示されるように、貫
通孔4を形成しない他は同様にして作製した第2の磁性
体グリーンシート72と、導体ペーストのパターンを形
成しない第3のグリーンシート73と積層し、その後チ
ップ化しチップ100を得る[図4(e)]。そしてこ
れを焼成する。
【0057】焼成条件や焼成雰囲気は、材質等に応じて
適宜決定すればよいが、通常、焼成温度は、850〜9
50℃程度、焼成時間は、2〜7時間程度である。焼成
雰囲気は、導電体層にCu、Ni等を用いる場合は、非
酸化性雰囲気とし、このほか、Ag、Pd等を用いる場
合は大気中でよい。
【0058】このようにして得られたチップ体10には
、例えばバレル研磨、サンドブラスト等にて端面研磨を
施し、外部電極用ペーストを焼きつけて外部電極51、
55を形成する。そして、必要に応じ、外部電極51、
55上にめっき等により端子電極を形成する。
【0059】
【実施例】以下、本発明の具体的実施例を挙げ、本発明
をさらに詳細に説明する。
【0060】実施例1 フェライト原料として、NiO、CuO、ZnO、Fe
2 O3の粉体をボールミルにて湿式混合し、次いで、
この湿式混合物をスプレードライヤーにより乾燥し、7
80℃にて仮焼し、顆粒として、これをボールミルにて
粉砕したのちスプレードライヤーで乾燥し、平均粒径1
.2μm の粉体とした。次いで、この粉体を所定量の
ポリビニルブチラールとともにトルエン−エチルアルコ
ール中に分散混合し、Ni−Cu−Znフェライトのス
ラリーを作製し、厚さ0.4mmのグリーンシートを得
た。
【0061】Ag−Pd導体ペーストと、磁性体グリー
ンシートを用い、図4、図5に示されるようにして、一
枚のグリーンシートから550個のチップを得、これを
焼成して、図1〜図3に示される積層型インダクタサン
プルNo. 1作製した。この場合、焼成温度は920
℃、焼成時間は7時間とし、焼成雰囲気は大気中とした
【0062】外部電極はAg−Pdペーストを焼きつけ
た。得られた積層型インダクタの寸法は、2.0mm×
1.25m ×0.9mmであった。
【0063】各構成部の諸元は下記のとおりである。
【0064】第1、第2および第3の磁性体シート厚さ
:0.4mm 導体パターン幅        :180μm導体パタ
ーン厚さ      :  10μm端部引き出し部幅
      :200μmダミー導体パターン幅  :
200μmターン数:9/4 貫通孔:r0 =220μm 、r1 =150μm

0065】これとは別に比較のため、特開平2−588
13号に準じ、サンプルNo. 1において、第1およ
び第2の導体パターン31、32をスパイラル状とせず
、弧状とし、これを弧の終端部に位置する貫通孔を介し
て導通させ、総ターン数を5/4としたサンプルNo.
 2を作製した。
【0066】さらに比較のため、各磁性体グリーンシー
トを約0.1mm厚とし、磁性体シートを11層積層し
、総ターン数5/4ターンとした他は、サンプルNo.
 1と同様なサンプルNo. 3を作製した。
【0067】これらについて周波数をかえてインピーダ
ンスを測定し、その平均を求めた。また、200〜10
00MHz での高周波領域での平均インピーダンスを
算出した。結果を表1に示す。
【0068】
【表1】
【0069】表1に示される結果から、本発明における
第1の磁性体シートの厚さとターン数のもつ臨界的意義
があきらかである。
【0070】なお、サンプルNo. 1において貫通孔
の孔径をr0=r1 =220μm としたところ、直
流抵抗RDCのバラツキが増大し、またダミー導体パタ
ーンを設けないときにも、RDCのバラツキが増大した
【0071】実施例2 実施例1のサンプルNo. 1において、グリーンシー
ト厚を0.35mmとし、3層の3.2×1.6×0.
85mmのインダクタサンプルNo. 4、5を得た。 ターン数はNo. 4で13/4ターン、No.5で1
7/4ターンとした。結果を表1に併記する。
【0072】
【効果】高インピーダンスで、良好な周波数特性が得ら
れる。また製造も容易である。
【0073】さらに、製造歩留りや信頼性も良い。
【図面の簡単な説明】
【図1】この出願の発明の積層型インダクタの正面図で
ある。
【図2】図1の内部構造を説明するために一部を切欠い
て示す正面図である。
【図3】図1の分解斜視図である。
【図4】図1の積層型インダクタの製造方法を工程順に
説明するための斜視図である。
【図5】図4に示される製造方法をさらに詳細に説明す
るための部分拡大平面図である。
【図6】図4の製造方法をさらに詳細に説明するための
拡大斜視図である。
【符号の説明】
1  積層型インダクタ 10  チップ体 100  チップ 21  第1の磁性体シート 22  第2の磁性体シート 23  第3の磁性体シート 31  第1の導体パターン 32  第2の導体パターン 35  導体 310、320  端部引き出し部 35  導体 4  貫通孔 51、55  外部電極 61、65  ダミー導体パターン 71、72、73  磁性体グリーンシート81、81
0、820、91、95  導体ペーストのパターン

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  第1の磁性体シートの両主面に、第2
    および第3の磁性体シートが積層され、3層の磁性体シ
    ートが一体化されており、前記第1の磁性体シートは0
    .2mm以上の厚さをもち、前記第1の磁性体シートの
    前記第3の磁性体シート側の主面には、端部引き出し部
    を有し、スパイラル状に端部から中央部に向かう第1の
    導体パターンが形成されており、この第1の導体パター
    ンの中央部側端部近傍には、前記第1の磁性体シートの
    両主面間に貫通する貫通孔が形成されており、この貫通
    孔には、前記第1の導体パターンと接続して導体が充填
    されており、前記第2の磁性体シートの前記第1の磁性
    体シート側の主面には、端部引き出し部を有し、スパイ
    ラル状に端部から中央部に向かう第2の導体パターンが
    形成されており、この第2の導体パターンは、中央部側
    端部近傍にて、前記貫通孔内に充填された導体と接続さ
    れており、前記第1および第2の導体パターンと前記導
    体により、ほぼ9/4ターン以上の巻線が形成されてお
    り、前記第1および第2の導体パターンの端部引き出し
    部と接続する一対の外部電極が形成されていることを特
    徴とする積層型インダクタ。
  2. 【請求項2】  複数の磁性体シートが積層一体化され
    ており、前記磁性体シートは、少なくとも一層の第1の
    磁性体シートを有し、この第1の磁性体シートは0.2
    mm以上の厚さをもち、前記第1の磁性体シートの一方
    の主面には導体パターンが形成されており、この導体パ
    ターンの形成位置には、前記第1の磁性体シートの両主
    面間に貫通する貫通孔が形成されており、この貫通孔の
    前記導体パターンを形成した主面側の孔径が、他方の主
    面側の孔径よりも大径とされており、前記貫通孔には、
    前記導体パターンと接続して導体が充填されていること
    を特徴とする積層型インダクタ。
  3. 【請求項3】  前記第1の磁性体シートの両主面に、
    第2および第3の磁性体シートが積層され、3層の磁性
    体シートが一体化されており、前記第1の磁性体シート
    の前記第3の磁性体シート側の主面には、端部引き出し
    部を有し、スパイラル状に端部から中央部に向かう第1
    の導体パターンが形成されており、この第1の導体パタ
    ーンの中央部側端部近傍に前記貫通孔が形成されており
    、前記第2の磁性体シートの前記第1の磁性体シート側
    の主面には、端部引き出し部を有し、スパイラル状に端
    部から中央部に向かう第2の導体パターンが形成されて
    おり、前記貫通孔内に充填された導体により、前記第1
    および第2の導体パターンが接続されて、ほぼ9/4タ
    ーン以上の巻線が形成されており、前記第1および第2
    の導体パターンの端部引き出し部と接続する一対の外部
    電極が形成されている請求項2に記載の積層型インダク
    タ。
  4. 【請求項4】  少なくとも第1の磁性体シートと第2
    の磁性体シートとを含む複数の磁性体シートが積層一体
    化されており、前記第1の磁性体シートは0.2mm以
    上の厚さをもち、前記第1の磁性体の一方の主面には、
    端部引き出し部を有する第1の導体パターンが形成され
    ており、この第1の導体パターンの形成位置には、前記
    第1の磁性体シートの両主面間に貫通する貫通孔が形成
    されており、この貫通孔には、前記第1の導体パターン
    と接続して導体が充填されており、前記第2の磁性体シ
    ートの前記第1の磁性体シート側の主面には、端部引き
    出し部を有する第2の導体パターンが形成されており、
    この第2の導体パターンは、前記貫通孔内に充填された
    前記導体と、直接または間接的に接続されており、さら
    に、第1および第2の磁性体シートのそれぞれ第1およ
    び第2の導体パターンを形成した主面には、それぞれ第
    1および第2の導体パターンと離間して、それぞれ第2
    および第1の導体パターンの端部引き出し部とほぼ対応
    する位置に、ダミー導体パターンがそれぞれ形成されて
    おり、前記第1および第2の導体パターンの端部引き出
    し部と接続する一対の外部電極が形成されていることを
    特徴とする積層型インダクタ。
  5. 【請求項5】  前記第1の磁性体シートの一方の主面
    に前記第2の磁性体シートが積層され、他方の外側に第
    3の磁性体シートが積層され、3層の磁性体シートが一
    体化されており、前記第1の磁性体シートの前記第3の
    磁性体シート側の主面に形成された第1の導体パターン
    は、前記端部引き出し部からスパイラル状に中央部に向
    かっており、この第1の導体パターンの中央部側端部近
    傍に貫通孔が形成されており、前記第2の磁性体シート
    の前記第2の導体パターンは、前記端部引き出し部から
    スパイラル状に中央部に向かっており、前記第1および
    第2の導体パターンと、前記導体とにより、ほぼ9/4
    ターン以上の巻線が形成されている請求項4に記載の積
    層型インダクタ。
  6. 【請求項6】  前記第2および第3の磁性体シートの
    厚さが、それぞれ0.2mm以上である請求項1、3ま
    たは5に記載の積層型インダクタ。
  7. 【請求項7】  前記貫通孔の前記第1の導体パターン
    を形成した主面側の孔径が、他方の主面側の孔径よりも
    大径である請求項4、5または6に記載の積層型インダ
    クタ。
  8. 【請求項8】  請求項1、3、5、6または7に記載
    の積層型インダクタを製造するにあたり、第1、第2お
    よび第3の磁性体グリーンシートを用意し、前記第1の
    磁性体グリーンシートに所定の間隔で複数の貫通孔を形
    成し、さらに導体ペーストを印刷して、所定の間隔で複
    数の第1の導体パターンを形成するとともに、前記貫通
    孔内に導体を充填し、第2の磁性体グリーンシートに導
    体ペーストを印刷して、所定の間隔で複数の第2の導体
    パターンを形成し、第1、第2および第3の磁性体グリ
    ーンシートを積層圧着し、次いでチップ化し、その後焼
    成して、さらに外部電極を形成することを特徴とする積
    層型インダクタの製造方法。
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