JP5720606B2 - 電子部品及びその製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、電子部品及びその製造方法に関し、より特定的には、複数の絶縁体層が積層されてなる積層体を備えた電子部品及びその製造方法に関する。
従来の電子部品としては、例えば、特許文献1に記載の電子部品が知られている。特許文献1に記載の電子部品では、絶縁基板上に複数の絶縁層が積層されている。また、複数の螺旋状のコイル導体パターンが絶縁体層と共に積層されている。そして、絶縁体層を貫通するビアホール導体が、複数の螺旋状のコイル導体パターンを接続している。特許文献1に記載の電子部品は、フォトリソグラフィ工法によって作製されている。
ところで、特許文献1に記載の電子部品では、ビアホール導体とコイル導体パターンとの間において断線が発生するおそれがある。図11は、ビアホール導体500、コイル導体パターン502a,502b及び絶縁体層504a,504bの断面構造図である。
コイル導体パターン502aは、絶縁体層504a上に設けられている。絶縁体層504bは、コイル導体パターン502a及び絶縁体層504a上に設けられている。コイル導体パターン502bは、絶縁体層504b上に設けられている。また、ビアホール導体500は、絶縁体層504bを積層方向に貫通しており、コイル導体パターン502aとコイル導体パターン502bとを接続している。
以上のようなビアホール導体500及びコイル導体パターン502bは、フォトリソグラフィ工法により形成される。ビアホール導体500及びコイル導体パターン502bの乾燥の際に、ビアホール導体500及びコイル導体パターン502bに収縮が発生する。特に、ビアホール導体500とコイル導体パターン502bとが接続されている部分は、その他の部分に比べて体積が大きいので、大きく収縮する。その結果、ビアホール導体500は絶縁層504bの厚み方向に収縮し、絶縁体層504bよりも薄くなる。その結果、コイル導体パターン502aとビアホール導体500とコイル導体パターン502bとの間で断線が発生するおそれがある。
特開2000−236157号公報
そこで、本発明の目的は、線状導体層とビアホール導体層との間において断線が発生することを抑制できる電子部品及びその製造方法を提供することである。
本発明の一形態に係る電子部品は、第1の絶縁体層及び第2の絶縁体層を含む複数の絶縁体層が積層されてなる積層体と、前記第1の絶縁体層上に設けられている導体層と、前記第1の絶縁体層よりも積層方向の上側に設けられている前記第2の絶縁体層上に設けられている線状導体層と、前記線状導体層の端部と前記導体層を接続するビアホール導体であって、前記第2の絶縁体層を積層方向に貫通しているビアホール導体と、を備えており、前記第2の絶縁体層において前記ビアホール導体が形成されている貫通孔の上側の端面は、円状部及び突起部により構成されており、前記貫通孔の下側の端面は、円形状を成し、前記突起部は、積層方向から平面視したときに、前記線状導体層が端部から延びている第1の方向へ前記円状部の外縁の一部から突出していること、を特徴とする。
前記電子部品の製造方法は、請求項1ないし請求項3に記載の電子部品の製造方法であって、前記第1の絶縁体層を形成する第1の工程と、前記第1の絶縁体層上に前記導体層を形成する第2の工程と、前記導体層に繋がっているビアホールが形成された前記第2の絶縁体層を前記導体層上に形成する第3の工程と、フォトリソグラフィ工法によって、前記ビアホールに導体を充填して前記ビアホール導体を形成すると共に、前記線状導体層を前記第2の絶縁体層上に形成する第4の工程と、を備えており、前記第3の工程では、円状部と、該円状部から前記第1の方向に向かって突出する突起部とにより構成されている上端面を有する前記ビアホールを形成すること、を特徴とする。
本発明によれば、線状導体層とビアホール導体層との間において断線が発生することを抑制できる。
一実施形態に係る電子部品の透視図である。 コイル導体層及びビアホール導体の斜視図である。 電子部品の製造時における工程断面図である。 電子部品の製造時における工程断面図である。 電子部品の製造時における工程断面図である。 電子部品の製造時における工程断面図である。 フォトマスクを示した図である。 図5(a)の工程の詳細を示した工程断面図である。 変形例に係るビアホール導体及びコイル導体層を示した図である。 第2の変形例に係るビアホール導体をz軸方向から平面視した図である。 ビアホール導体、コイル導体パターン及び絶縁体層の断面構造図である。
以下に、本発明の一実施形態に係る電子部品及びその製造方法について図面を参照しながら説明する。
(電子部品の構成について)
図1は、一実施形態に係る電子部品10の透視図である。以下、電子部品10の積層方向をz軸方向と定義する。z軸方向から平面視したときに、電子部品10の長辺に沿った方向をx軸方向と定義し、電子部品10の短辺に沿った方向をy軸方向と定義する。以下では、z軸方向の正方向側から平面視することを、単に、z軸方向から平面視すると言う。
電子部品10は、図1に示すように、積層体12、外部電極14(14a,14b)及びコイルLを備えている。
積層体12は、直方体形状をなし、図1に示すように、長方形状の絶縁体層15,16a〜16hがz軸方向の正方向側から負方向側へとこの順に並ぶように積層されて構成されている。絶縁体層15は、z軸方向の最も正方向側に積層され、積層体の向いている方向の目安となるマーカが形成された表面マーカー層である。
コイルLは、コイル導体層18(18a〜18g)及びビアホール導体V(V1〜V6)を含んでいる。コイル導体層18a〜18gはそれぞれ、絶縁体層16b〜16hに設けられており、z軸方向から平面視したときに、絶縁体層16b〜16hの対角線の交点の周囲を旋回している線状導体層である。
コイル導体層18aの一方の端部は、積層体12のx軸方向の負方向側の端面に引き出されている。コイル導体層18gの他方の端部は、積層体12のx軸方向の正方向側の端面に引き出されている。
ビアホール導体V1〜V6は、絶縁体層16b〜16gをz軸方向に貫通しており、z軸方向に隣り合うコイル導体層18a〜18gの端部同士を接続している。より詳細には、ビアホール導体V1は、コイル導体層18aの他方の端部とコイル導体層18bの一方の端部とを接続している。ビアホール導体V2は、コイル導体層18bの他方の端部とコイル導体層18cの一方の端部とを接続している。ビアホール導体V3は、コイル導体層18cの他方の端部とコイル導体層18dの一方の端部とを接続している。ビアホール導体V4は、コイル導体層18dの他方の端部とコイル導体層18eの一方の端部とを接続している。ビアホール導体V5は、コイル導体層18eの他方の端部とコイル導体層18fの一方の端部とを接続している。ビアホール導体V6は、コイル導体層18fの他方の端部とコイル導体層18gの一方の端部とを接続している。以上のように構成されたコイルLは、z軸方向に旋回しながら進行する螺旋状をなしている。
外部電極14aは、積層体12のx軸方向の負方向側の端面を覆っており、コイル導体層18aの一方の端部に接続されている。外部電極14bは、積層体12のx軸方向の正方向側の端面を覆っており、コイル導体層18gの他方の端部に接続されている。これにより、コイルLは、外部電極14a,14b間に接続されている。
ところで、電子部品10は、コイル導体層18とビアホール導体Vとの間で断線が発生することを抑制するために、以下に説明する構成を有している。以下に、ビアホール導体V6を例に挙げて説明する。図2は、コイル導体層18f,18g及びビアホール導体V6の斜視図である。
絶縁体層16g(第2の絶縁体層)は、絶縁体層16h(第1の絶縁体層)のz軸方向の正方向側に積層されている。また、コイル導体層18g(導体層)は、絶縁体層16h上に設けられている。コイル導体層18gは、x軸方向に延在している。コイル導体層18f(線状導体層)は、絶縁体層16g上に設けられている。コイル導体層18fは、x軸方向に延在している。コイル導体層18gの一方の端部とコイル導体層18fの他方の端部とはz軸方向から平面視したときに重なっている。
ビアホール導体V6は、コイル導体層18fの他方の端部とコイル導体層18gの一方の端部とを接続しており、絶縁体層16gをz軸方向に貫通している。以下では、ビアホール導体V6において、コイル導体層18fと接続されている面を接続面S1と称す。
接続面S1は、円状部P1及び突起部P2により構成されている。円状部P1は、z軸方向から平面視したときに、円形をなしている。突起部P2は、z軸方向から平面視したときに、コイル導体層18fが他方の端部から延びている方向(すなわち、x軸方向の負方向側)に向かって円状部P1から突出している。突起部P2は、三角形状をなしている。突起部P2の頂角の角度θは、15度以上60度以下であることが好ましい。また、角度θの最適値は、30度である。
また、ビアホール導体V6は、接続面S1が円状部P1及び突起部P2により構成されていることによって、円錐台P3に突起P4が設けられた形状をなしている。円錐台P3は、z軸方向の正方向側から負方向側にいくにしたがって、その径が細くなる形状をなしている。また、突起P4は、z軸方向の正方向側から負方向側にいくにしたがって、円錐台P3からの突出量が小さくなる三角錐状の形状をなしている。
なお、ビアホール導体V1〜V5は、ビアホール導体V6と同じ形状を有しているので、これ以上の説明を省略する。
(製造方法について)
以下に、電子部品10の製造方法について図面を参照しながら説明する。図3ないし図6は、電子部品10の製造時における工程断面図である。図7は、フォトマスクM2を示した図である。図8は、図5(a)の工程の詳細を示した工程断面図である。
まず、フォトリソグラフィ工法によって、絶縁体層116hを形成する。具体的には、図3(a)に示すように、感光性絶縁材料(感光性樹脂にガラス粉末を含有させたもの)を印刷により塗布して絶縁体層116hを形成する。この際、焼成後の絶縁体層16hの厚みが10μmとなるように、絶縁体層116hを形成する。この後、絶縁体層116hを乾燥させる。
次に、図3(b)に示すように、絶縁体層116hに対して露光を施して、絶縁体層116hを硬化させる。図3(a)及び図3(b)に示す工程により、絶縁体層116hが形成される。
次に、フォトリソグラフィ工法によって、絶縁体層116h上にコイル導体層18gを形成する。具体的には、図3(c)に示すように、感光性導電性材料を絶縁体層116hの全面に印刷により塗布して導体層118gを形成する。この際、焼成後のコイル導体層18gの厚みが8μmとなるように導体層118gを形成する。この後、導体層118gを乾燥させる。なお、図示しないが、導体層118gは乾燥時に収縮する。導体層118gの収縮率は、0.6以上0.9以下である。導体層118gの収縮率とは、乾燥後の導体層118gの体積を乾燥前の導体層118gの体積で割って得られる値である。
次に、図3(d)に示すように、コイル導体層18gに相当する部分のみ光を透過するフォトマスクM1を介して、導体層118gに対して露光を施す。これにより、導体層118gの内、コイル導体層18gに相当する部分のみが硬化する。
次に、現像液を用いて導体層118gの未硬化の部分を除去する。これにより、図4(a)に示すように、コイル導体層18gが現像される。図3(c)、図3(d)及び図4(a)の工程により、コイル導体層18gが形成される。
次に、フォトリソグラフィ工法によって、コイル導体層18gにつながったビアホールh6が形成された絶縁体層116gをコイル導体層18g上に形成する。具体的には、図4(b)に示すように、感光性絶縁材料を絶縁体層116h及びコイル導体層18gの全面に印刷により塗布して絶縁体層116gを形成する。この後、絶縁体層116gを乾燥させる。
次に、図4(c)に示すように、ビアホール導体V6が形成される部分のみ光を透過しないフォトマスクM2を介して、絶縁体層116gに対して露光を施して、絶縁体層116gを硬化させる。フォトマスクM2は、図7に示すように、ビアホール導体V6の接続面S1と同じ形状を有するCrめっきがガラスなどの透明板に形成されることによって作製されている。これにより、ビアホール導体V6が形成される部分以外の絶縁体層116gが硬化する。
次に、現像液を用いて絶縁体層116gの未硬化の部分を除去する。これにより、図4(d)に示すように、絶縁体層116gにビアホールh6が形成される。なお、図7に示すフォトマスクM2が用いられることにより、ビアホールh6の上端は、円状部と、円状部からx軸方向の負方向側に向かって突出する突起部とにより構成されている。また、ビアホールh6は、z軸方向の負方向側にいくにしたがって細くなっている。これは、図4(d)の工程において、現像液が絶縁体層116gの奥にいくにしたがって届きにくいためである。図4(b)ないし図4(d)の工程により、絶縁体層116が形成される。
次に、フォトリソグラフィ工法によって、ビアホールh6に導体を充填して直径50μmのビアホール導体V6を形成すると共に、コイル導体層18fを絶縁体層116g上に形成する。具体的には、図5(a)に示すように、感光性導電性材料からなる導体層118fを絶縁体層116gの全面に印刷により塗布する。この後、導体層118fを乾燥させる。導体層118f及びビアホール導体V6は、図8に示すように、乾燥時に収縮する。特に、ビアホール導体V6は、導体層118fの他の部分に比べて平面視方向単位面積当たりの体積が大きいので、大きく収縮する。ただし、ビアホール導体V6の接続面S1は、円状部P1及び突起部P2により構成されている。これにより、ビアホール導体V6は、接続面S1が円状部P1及び突起部P2により構成されていることによって、円錐台P3に突起P4が設けられた形状をなしている。したがって、ビアホール導体V6が収縮しても、突起P4が三角錐状であるため、突出する方向へ漸次的に体積が減少しており、乾燥による収縮度合いも漸次的に軽減される。つまり、突起P4は、突出する方向にむかって、暫時的に収縮度合いが小さくなる。したがって、ビアホールV6と導体層118fとの接続が維持され、断線しない。
次に、図5(b)に示すように、コイル導体層18fに相当する部分のみ光を透過するフォトマスクM3を介して、導体層118fに対して露光を施す。これにより、導体層118fの内、コイル導体層18fに相当する部分のみが硬化する。
次に、現像液を用いて導体層118fの未硬化の部分を除去する。これにより、図5(c)に示すように、コイル導体層18fが現像される。
この後、図4(b)〜図5(c)に示す工程を繰り返すことによって、図5(d)に示すように、絶縁体層116a〜116f、コイル導体層18a〜18e及びビアホール導体V1〜V5を形成する。
次に、図6(a)に示すように、感光性絶縁材料からなる絶縁体層115を印刷により塗布する。この後、絶縁体層115を乾燥させる。これにより、マザー積層体112を得る。
次に、図6(b)に示すように、マザー積層体112をダイサー等によりカットして、複数の積層体12を得る。なお、焼成後に0.3mm×0.3mm×0.6mmの大きさに積層体12がなるように、マザー積層体112をカットする。この後、積層体12を所定の温度により焼成する。
次に、図6(c)に示すように、積層体12に対してバレルを施す。これにより、積層体12の角の面取りが行われる。
最後に、図1に示すように、外部電極14a,14bを形成する。具体的には、Agからなる導電性ペーストを塗布し、下地電極を形成する。次に、下地電極にNiめっき及びSnめっきを施して、外部電極14a,14bを形成する。以上の工程を経て、電子部品10が完成する。
(効果)
以上のように構成された電子部品10及びその製造方法によれば、コイル導体層18とビアホール導体層Vとの間において断線が発生することを抑制できる。より詳細には、導体層118f及びビアホール導体V6は、図8に示すように、乾燥時に収縮する。特に、ビアホール導体V6は、導体層118fを平面視方向の単位面積あたりの体積が大きいので大きく収縮する。
そこで、ビアホール導体V6の接続面S1は、円状部P1及び突起部P2により構成されている。突起部P2は、導体層118fが現像されることにより得られるコイル導体層18fが延在している方向に向かって突出している。これにより、ビアホール導体V6は、円錐台P3に突起P4が設けられた形状をなしている。したがって、導体層118fが収縮しても、突起P4と導体層118fとの接続が維持される。よって、導体層118fとビアホール導体V6との間が断線しない。
電子部品10では、突起部P2の頂角の角度θは、15度以上60度以下であることが好ましい。角度θが15度以上であることにより、突起P4に現像液が侵入しやすくなり、十分な大きさの三角錐状の突起P4が形成されるようになる。また、角度θが60度以下であることにより、ビアホール導体Vの直径が大きくなりすぎることが抑制される。また、角度θが60度より大きい場合には、突起P4に現像液が侵入しすぎて、突起P4が大きくなりすぎる。この場合には、突起P4の長さが長くなりすぎて、突起P4は、コイル導体層18からはみ出して、他のコイル導体層18と接触するおそれがある。よって、角度θは、60度以下であることが好ましい。なお、角度θの最適値は、30度である。
また、断線を防ぐ構造として、コイル導体層18を予め厚く形成する方法も考えられるが、絶縁体層16のz軸方向の厚みのコイル導体層18のz軸方向の厚みに対する比の値が1.0以下であると、絶縁体層16のz軸方向の厚みが小さくなってしまう。そのため、コイル導体層18間の距離が小さくなり、コイル導体層18間の浮遊容量が大きくなる。その結果、電子部品10のコイルLのQ特性が低下してしまう。したがって、電子部品10では、絶縁体層16の厚みのコイル導体層18のz軸方向の厚みに対する比の値は、1.0より大きいことが好ましい。
また、導体層118のz軸方向の厚みは、未焼成の状態で6μm以上であることが好ましい。導体層118のz軸方向の厚みが未焼成の状態で6μmより小さい場合には、コイル導体層18を形成することが困難だからである。
(第1の変形例)
以下に、第1の変形例に係るビアホール導体V6について図面を参照しながら説明する。図9は、変形例に係るビアホール導体V6及びコイル導体層18g,18fを示した図である。
コイル導体層18gがy軸方向に延在し、かつ、コイル導体層18fがx軸方向に延在している場合には、ビアホール導体V6は、コイル導体層18f,18gにより形成される角に設けられる。この場合には、突起部P2は、x軸方向に対して斜めを向いていてもよい。ただし、突起部P2は、z軸方向から平面視したときに、コイル導体層18fからはみ出しておらず、かつ、x軸方向の負方向側と鋭角をなしている必要がある。
(第2の変形例及び第3の変形例)
以下に、第2の変形例に係るビアホール導体Va及び第3の変形例に係るビアホール導体Vbについて図面を参照しながら説明する。図10は、第2の変形例に係るビアホール導体Vaをz軸方向から平面視した図である。
図10に示すように、突起部P2は、四角形状であってもよい。また、突起部は複数あってもよい。
(その他の実施形態)
以上のように構成された電子部品10及びその製造方法は、前記実施形態に係る電子部品10及びその製造方法に限らず、その要旨の範囲内において変更可能である。
電子部品10の寸法は、前記実施形態に示した寸法に限らない。以下に、電子部品10の寸法の例を示す。
電子部品10のサイズ:0.2mm×0.2mm×0.6mm 0.5mm×0.5mm×1.0mm
コイル導体層18の厚み:焼成後で6μm以上13μm(未焼成で8μm以上17μm)絶縁体層16の厚み:焼成後で7μm以上15μm(未焼成で9μm以上30μm)
ビアホール導体Vの直径:焼成後で20μm以上65μm
以上のように、本発明は、電子部品及びその製造方法に有用であり、特に、線状導体層とビアホール導体層との間において断線が発生することを抑制できる点で優れている。
L コイル
M1〜M3 フォトマスク
P1 円状部
P2 突起部
P3 円錐台
P4 突起
S1 接続面
V1〜V6,Va,Vb ビアホール導体
10 電子部品
12 積層体
14a,14b 外部電極
15,16a〜16h 絶縁体層
18a〜18g コイル導体層
112 マザー積層体
115 絶縁体層
116a〜116h 絶縁体層
118f,118g 導体層

Claims (4)

  1. 第1の絶縁体層及び第2の絶縁体層を含む複数の絶縁体層が積層されてなる積層体と、
    前記第1の絶縁体層上に設けられている導体層と、
    前記第1の絶縁体層よりも積層方向の上側に設けられている前記第2の絶縁体層上に設けられている線状導体層と、
    前記線状導体層の端部と前記導体層を接続するビアホール導体であって、前記第2の絶縁体層を積層方向に貫通しているビアホール導体と、
    を備えており、
    前記第2の絶縁体層において前記ビアホール導体が形成されている貫通孔の上側の端面は、円状部及び突起部により構成されており、
    前記貫通孔の下側の端面は、円形状を成し、
    前記突起部は、積層方向から平面視したときに、前記線状導体層が端部から延びている第1の方向へ前記円状部の外縁の一部から突出していること、
    を特徴とする電子部品。
  2. 前記突起部は、三角形状をなしていること、
    を特徴とする請求項1に記載の電子部品。
  3. 前記突起部の頂角は、15度以上60度以下であること、
    を特徴とする請求項2に記載の電子部品。
  4. 請求項1ないし請求項3に記載の電子部品の製造方法であって、
    前記第1の絶縁体層を形成する第1の工程と、
    前記第1の絶縁体層上に前記導体層を形成する第2の工程と、
    前記導体層に繋がっているビアホールが形成された前記第2の絶縁体層を前記導体層上に形成する第3の工程と、
    フォトリソグラフィ工法によって、前記ビアホールに導体を充填して前記ビアホール導体を形成すると共に、前記線状導体層を前記第2の絶縁体層上に形成する第4の工程と、
    を備えており、
    前記第3の工程では、円状部と、該円状部から前記第1の方向に向かって突出する突起部とにより構成されている上端面を有する前記ビアホールを形成すること、
    を特徴とする電子部品の製造方法。
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