JP6436126B2 - 電子部品及び電子部品の製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、電子部品及び電子部品の製造方法に関し、より特定的には、インダクタを備えた電子部品及び電子部品の製造方法に関する。
従来の電子部品に関する発明としては、例えば、特許文献1に記載の積層型電子部品が知られている。該積層型電子部品は、積層体及びインダクタを備えている。積層体は、複数の層状の絶縁体が積層方向に積層されて構成されている。インダクタは、複数の内部導体及び複数のビアホール導体を含んでいる。内部導体は、絶縁体の主面上に設けられており、角張ったU字型をなしている。ビアホール導体は、絶縁体を積層方向に貫通しており、積層方向に隣り合う2つの内部導体の端部同士を接続する。これにより、インダクタは、積層方向に沿って延在する中心軸を有する弦巻状をなしている。
特開2007−123726号公報
ここで、本願発明者は、特許文献1に記載の積層型電子部品が備えるような、絶縁体層上に設けられた複数のインダクタ導体層(内部導体)を含むインダクタを備える電子部品において、インダクタの積層方向における長さを短くすることを検討した。
そこで、本発明の目的は、インダクタの積層方向における長さを短くすることができる電子部品及び電子部品の製造方法を提供することである。
本発明の一形態に係る電子部品は、複数の絶縁体層が積層方向に積層されて構成されている積層体と、前記絶縁体層上に設けられ、電気的に直列に接続されている複数のインダクタ導体層を含み、かつ、周回しながら下層側である一端から上層側である他端に向かって進行する螺旋状をなすインダクタと、を備えており、前記複数のインダクタ導体層は、第1のインダクタ導体層及び該第1のインダクタ導体層の前記他端側に隣り合う第2のインダクタ導体層を含んでおり、前記第1のインダクタ導体層及び第2のインダクタ導体層はそれぞれ、前記積層方向から見たときに、前記一端側又は前記他端側に隣り合う前記インダクタ導体層と重なる接続部と、前記一端側及び前記他端側に隣り合う前記インダクタ導体層と重ならない線状部とを有し、前記第2のインダクタ導体層の前記線状部の下面は、前記第1のインダクタ導体層の前記線状部の下面よりも高く、前記第1のインダクタ導体層の前記線状部の上面よりも低い位置にあること、を特徴とする。
本発明の一形態に係る電子部品の製造方法は、第1の絶縁体層を形成する第1の工程と、前記第1の絶縁体層上に第1のインダクタ導体層を一端から他端に向かって線状に形成する第2の工程と、前記第1の絶縁体層上に、前記第1のインダクタ導体層の厚みよりも小さな厚みを有する第2の絶縁体層を形成する第3の工程と、前記第1のインダクタ導体層の前記他端の上方に一端を形成するとともに、該一端から前記第2の絶縁体層上にかけて、第2のインダクタ導体層を線状に形成することにより、前記第1のインダクタ導体層の前記他端の上方に前記第2のインダクタ導体層の接続部を、前記第2の絶縁体層上に前記第2のインダクタ導体層の線状部を、それぞれ形成する第4の工程と、を備えていること、を特徴とする。
本発明によれば、インダクタの積層方向における長さを短くすることができる。
電子部品10の外観斜視図である。 図1の電子部品10の積層体12の分解斜視図である。 積層体12を前側から透視した図である。 図3AのCにおける拡大図である。 図3AのA−Aにおける断面構造図である。 図3AのB−Bにおける断面構造図である。 電子部品10の製造時の工程断面図である。 電子部品10の製造時の工程断面図である。 電子部品10の製造時の工程断面図である。 電子部品10の製造時の工程断面図である。 電子部品10の製造時の工程断面図である。 電子部品10の製造時の工程断面図である。 製造時の電子部品10を前側から見た図である。 製造時の電子部品10を前側から見た図である。 製造時の電子部品10を前側から見た図である。 製造時の電子部品10を前側から見た図である。 製造時の電子部品10を前側から見た図である。 製造時の電子部品10を前側から見た図である。 比較例に係る電子部品310の断面構造図である。 実施例に係る電子部品10aの断面構造図である。 インダクタ導体層18aとインダクタ導体層18bとがビアホール導体v1により接続された電子部品10bの断面構造図である。 インダクタ導体層18aとインダクタ導体層18bとがビアホール導体v1により接続された電子部品10cの断面構造図である。 電子部品10cの製造時の工程断面図である。 電子部品10cの製造時の工程断面図である。 電子部品10cの製造時の工程断面図である。
以下に、本発明の実施形態に係る電子部品及び電子部品の製造方法について説明する。
(電子部品の構成)
以下に、一実施形態に係る電子部品の構成について図面を参照しながら説明する。図1は、電子部品10の外観斜視図である。図2は、図1の電子部品10の積層体12の分解斜視図である。図3Aは、積層体12を前側から透視した図である。図3Bは、図3AのCにおける拡大図である。図4Aは、図3AのA−Aにおける断面構造図である。図4Bは、図3AのB−Bにおける断面構造図である。
以下では、電子部品10の積層方向を前後方向と定義する。また、前側から見たときに、電子部品10の長辺が延在している方向を左右方向と定義し、電子部品10の短辺が延在している方向を上下方向と定義する。上下方向、左右方向及び前後方向は互いに直交している。また、上下方向、左右方向及び前後方向は説明のために用いた一例である。そのため、使用時において電子部品10の上下方向、左右方向及び前後方向が、実際の上下方向、左右方向及び前後方向と一致している必要はない。
電子部品10は、図1及び図2に示すように、積層体12、外部電極14a,14b、引き出し導体層20a,20b及びインダクタLを備えている。よって、引き出し導体層20a,20bはインダクタLの一部ではない。
積層体12は、図2に示すように、長方形状の絶縁体層16a〜16k(複数の絶縁体層の一例)が積層方向の後ろ側(下層側)から前側(上層側)へとこの順に並ぶように積層されて構成されており、直方体状をなしている。
絶縁体層16a〜16kは、図2に示すように、左右方向に延在する長辺及び上下方向に延在する短辺を有する長方形状をなしており、例えば、硼珪酸ガラスを主成分とする絶縁材料により形成されている。ただし、絶縁体層16b〜16jはそれぞれ、後述する外部導体層25a〜25i,26a〜26i及びインダクタ導体層18a〜18iが設けられる部分には絶縁材料が設けられていない形状を有している。すなわち、絶縁体層16b〜16jは、長方形の一部が切り欠かれた形状をなしている。以下では、絶縁体層16a〜16kの前側の面を表面と称し、絶縁体層16a〜16kの後ろ側の面を裏面と称す。
また、積層体12の左面は、絶縁体層16a〜16kの左側の短辺が連なることにより形成されている。積層体12の右面は、絶縁体層16a〜16kの左側の短辺が連なることにより形成されている。積層体12の上面は、絶縁体層16a〜16kの上側の長辺が連なることにより形成されている。積層体12の下面は、絶縁体層16a〜16kの下側の長辺が連なることにより形成されている。積層体12の下面は、積層体12の実装面である。実装面とは、電子部品10が回路基板に実装される際に回路基板と対向する面であり、積層方向と平行である。
外部電極14aは、めっき層15a及び外部導体層25a〜25jを含んでいる。外部導体層25aは、図2に示すように、絶縁体層16aの表面の左下の角近傍に設けられている。また、外部導体層25a〜25iはそれぞれ、絶縁体層16a〜16iの左下の角に設けられている切り欠きに設けられている。従って、外部導体層25b〜25jは、絶縁体層16b〜16jを前後方向に横切っている。このような外部導体層25a〜25jは、同じ形状を有しており、前側から見たときに、L字型をなしている。具体的には、外部導体層25a〜25jは、前側から見たときに、積層体12の左下の角から上側に向かって伸びると共に、積層体12の左下の角から右側に向かって伸びる形状をなしている。また、外部導体層25a〜25jは、前側から見たときに一致した状態で重なり合っている。よって、外部導体層25a〜25jはそれぞれ、前後方向に隣り合うもの同士で接続されている。
めっき層15aは、外部導体層25a〜25jが積層体12の左面及び下面において積層体12から露出している部分を覆っている。めっき層15aは、左側から見たときに、長方形状をなしており、下側から見たときに、長方形状をなしている。このようなめっき層15aは、Niめっき上にSnめっきが施されることにより作製されている。
外部電極14bは、めっき層15b及び外部導体層26a〜26jを含んでいる。外部導体層26aは、図2に示すように、絶縁体層16aの表面の右下の角近傍に設けられている。また、外部導体層26a〜26iはそれぞれ、絶縁体層16b〜16jの右下の角に設けられている切り欠きに設けられている。従って、外部導体層26a〜26iは、絶縁体層16b〜16jを前後方向に横切っている。外部導体層26a〜26jは、同じ形状を有しており、前側から見たときに、L字型をなしている。具体的には、このような外部導体層26a〜26jは、前側から見たときに、積層体12の右下の角から上側に向かって伸びると共に、積層体12の右下の角から左側に向かって伸びる形状をなしている。また、外部導体層26a〜26jは、前側から見たときに一致した状態で重なり合っている。よって、外部導体層26a〜26jはそれぞれ、前後方向に隣り合うもの同士で接続されている。
めっき層15bは、外部導体層26a〜26jが積層体12の右面及び下面において積層体12から露出している部分を覆っている。めっき層15bは、右側から見たときに、長方形状をなしており、下側から見たときに、長方形状をなしている。このようなめっき層15bは、Niめっき上にSnめっきが施されることにより作製されている。なお、めっき層15a、15bは、例えば、Sn,Ni,Cu,Auやこれらを含む合金など、低電気抵抗、高耐はんだ性又は高はんだ濡れ性などの性質を有する材料で構成されていてもよい。
インダクタLは、外部電極14a,14bと電気的に接続されており、電気的に直列にこの順に接続されているインダクタ導体層18a〜18j(複数のインダクタ導体層の一例)を含んでいる。インダクタLは、前後方向に沿って延在する中心軸を有する弦巻状のコイルである。本実施形態では、インダクタLは、前側から見たときに、時計回り方向に周回しながら、後ろ側(下層側)から前側(上層側)に向かって進行する弦巻状をなしている。弦巻状とは3次元構造の螺旋状を意味する。また、インダクタLの径は、実質的に均一であり、前後方向のいずれの位置においても実質的に同じである。従って、インダクタLは、前側から見たときに、図3Aに示すように、丸みを持つ角を有する六角形状の環状の軌道R上を周回している。ただし、インダクタL(軌道R)は、前側から見たときに、外部電極14a,14bとは重なっていない。
インダクタ導体層18a〜18jはそれぞれ、絶縁体層16a〜16jの表面上(すなわち、絶縁体層16a〜16j上)に設けられており、軌道Rの一部が切り欠かれた形状をなす線状の導体層である。これにより、インダクタ導体層18a〜18jは、後ろ側から前側へとこの順に並ぶと共に、この順に電気的に直列に接続されている。なお、インダクタ導体層18a〜18jの前後方向に沿った厚みは概ね等しい。
また、インダクタ導体層18a〜18jは、前側から見たときに、互いに重なり合って軌道Rを形成している。インダクタ導体層18a〜18fは、例えば、Agを主成分とする導電性材料により作製されている。以下に、インダクタ導体層18a,18bを例に挙げて、インダクタ導体層18a〜18jについてより詳細に説明する。
インダクタ導体層18a(第1のインダクタ導体層の一例)は、絶縁体層16a(第1の絶縁体層の一例)の表面上に設けられており、インダクタLの1周分の長さよりも短い長さを有する。インダクタLの1周分の長さとは、軌道Rの長さである。インダクタ導体層18aの長さとは、インダクタ導体層18aの線状形状の線路長を指す。
更に、絶縁体層16b(第2の絶縁体層の一例)は、絶縁体層16aの表面上に設けられている。ただし、絶縁体層16bには、インダクタ導体層18aと同じ形状の切り欠きが設けられている。よって、インダクタ導体層18aは、絶縁体層16bの切り欠き内に位置している。ただし、図4Aに示すように、すなわち、絶縁体層16bの前後方向の厚み(以下、単に絶縁体層の厚みと呼ぶ)D1は、図4Aに示すように、インダクタ導体層18aの前後方向の厚み(以下、単にインダクタ導体層の厚みと呼ぶ)d1よりも小さい。そのため、インダクタ導体層18aは、絶縁体層16bの表面よりも前側に突出している。すなわち、インダクタ導体層18aは、絶縁体層16bによって覆われていない。
インダクタ導体層18b(第2のインダクタ導体層の一例)は、インダクタ導体層18aの前側(上層側の一例)に隣り合うとともに、絶縁体層16bの表面上に設けられており、インダクタLの1周分の長さよりも短い長さを有する。また、インダクタ導体層18aは、前側(積層方向)から見たときに、上層側に隣り合うインダクタ導体層18bと重なる接続部と、インダクタ導体層18bと重ならない線状部を有する。また、インダクタ導体層18bは、前側から見たときに、下層側に隣り合うインダクタ導体層18aと重なる接続部、上層側に隣り合うインダクタ導体層18cと重なる接続部、インダクタ導体層18a及びインダクタ導体層18cと重ならない線状部を有する。これにより、インダクタ導体層18aの接続部の上面S1とインダクタ導体層18bの接続部の下面S2とが直接に接触している。また、インダクタ導体層18bの接続部の上面S1は、図4Aの拡大図に示すように、インダクタ導体層18bの線状部よりも前側に突出している。ただし、図4Aの電子部品10の全体の断面構造図では、図面が煩雑になることを防止するために、インダクタ導体層18bの時計回り方向の上流側の接続部がインダクタ導体層18bの線状部よりも前側に突出していることは表現されていない。以上の様な構造により、インダクタ導体層18aとインダクタ導体層18bとが電気的に直列に接続されている。
ただし、インダクタ導体層18aの長さ及びインダクタ導体層18bの長さの合計は、インダクタLの1周分の長さよりも短い。これにより、インダクタ導体層18bの下流端が、前側から見たときに、インダクタ導体層18aと重なっていない。これにより、インダクタ導体層18aの時計回り方向の上流側の端部とインダクタ導体層18bの時計回り方向の下流側の端部とが接触することによる短絡を防ぐことができる。
また、絶縁体層16c(第3の絶縁体層の一例)は、絶縁体層16bの表面上に設けられている。絶縁体層16cの厚みD2は、インダクタ導体層18bの線状部の厚みd2よりも小さい。そのため、インダクタ導体層18bは、絶縁体層16cの表面よりも前側に突出している。すなわち、インダクタ導体層18bは、絶縁体層16cによって覆われていない。ただし、絶縁体層16bの厚みD1及び絶縁体層16cの厚みD2の合計は、インダクタ導体層18aの厚みd1よりも大きい。これにより、インダクタ導体層18aは、絶縁体層16cにより覆われている。
以上のように、図4A及び図4Bに示すように、インダクタ導体層18aは絶縁体層16aの表面上に設けられ、インダクタ導体層18bの線状部は絶縁体層16bの表面上に設けられている。更に、絶縁体層16bの厚みD1はインダクタ導体層18aの線状部の厚みd1よりも小さい。そのため、インダクタ導体層18aの上面S1はインダクタ導体層18bの線状部の下面S2よりも前側に位置している。ただし、インダクタ導体層18aの上面S1はインダクタ導体層18bの上面S3よりも後ろ側に位置している。これにより、インダクタ導体層18bの線状部の下面S2は、インダクタ導体層18aの線状部の下面S2より高く、インダクタ導体層18aの線状部の上面S3よりも低い位置にある。
ここで、インダクタ導体層18a〜18jの内の前後方向(下層側から上層側)に隣り合う2つのインダクタ導体層の間には、インダクタ導体層18a(第1のインダクタ導体層の一例)とインダクタ導体層18b(第2のインダクタ導体層の一例)との関係と同じ関係が成立している。例えば、インダクタ導体層18bとインダクタ導体層18bの前側に隣り合うインダクタ導体層18cとの間には、インダクタ導体層18aとインダクタ導体層18bとの関係と同じ関係が成立している。すなわち、インダクタ導体層18bとインダクタ導体層18cとの間では、インダクタ導体層18bが第1のインダクタ導体層の一例であり、インダクタ導体層18cが第2のインダクタ導体層の一例である。この場合、図4A及び図4Bに示すように、絶縁体層16c及びインダクタ導体層18bの線状部は絶縁体層16bの表面上に設けられている。更に、絶縁体層16c(第3の絶縁体層の一例)の厚みはインダクタ導体層18bの線状部の厚みよりも小さい。また、絶縁体層16cの厚み及び絶縁体層16dの厚みの合計は、インダクタ導体層18bの厚みより大きい。
インダクタ導体層18cとインダクタ導体層18dとの関係以降についても、インダクタ導体層18bとインダクタ導体層18cとの関係と同様である。
引き出し導体層20aは、絶縁体層16aの表面上に設けられている線状の導体層である。引き出し導体層20aは、インダクタ導体層18aの時計回り方向の上流側の端部と外部導体層25aとを接続している。引き出し導体層20bは、絶縁体層16jの表面上に設けられている線状の導体層である。引き出し導体層20bは、インダクタ導体層18jの下流端と外部導体層26jとを接続している。これにより、インダクタLは、外部電極14aと外部電極14bとの間に電気的に接続されている。引き出し導体層20a,20bは、例えば、Agを主成分とする導電性材料により作製されている。
ここで、インダクタ導体層18a,18jと引き出し導体層20a,20bとの境界、及び、外部導体層25a,26jと引き出し導体層20a,20bとの境界について説明する。以下では、引き出し導体層20aを例に挙げて図3Bを参照しながら説明する。
インダクタ導体層18aは、軌道R上に位置している部分であり、軌道R上に位置していない導体層は、インダクタ導体層18aではない。従って、インダクタ導体層18aと引き出し導体層20aとの境界は、引き出し導体層20aが軌道Rに接触する部分である。
また、図3Aに示すように、外部導体層25aの上端は左右方向に沿って延在している。よって、左右方向に延在している上端よりも左側に位置する部分は外部導体層25aであり、該上端よりも右側に位置する部分は引き出し導体層20aである。
(電子部品の製造方法)
以下に、本実施形態に係る電子部品10の製造方法について図面を参照しながら説明する。図5Aないし図5C及び図6Aないし図6Cは、電子部品10の製造時の工程断面図である。図5Aないし図5C及び図6Aないし図6Cにおいて、左半分は図3AのA−Aにおける断面構造図であり、右半分は図3AのB−Bにおける断面構造図である。図7Aないし図7C及び図8Aないし図8Cは、製造時の電子部品10を前側から見た図である。
まず、絶縁体層16aとなるべきマザー絶縁体層116aを形成する(第1の工程の一例)。マザー絶縁体層とは、絶縁体層16a〜16kとなる部分が複数繋がった状態でマトリクス状に配列された大判の絶縁体層である。キャリアフィルム上に硼珪酸ガラスを主成分とする絶縁ペーストを塗布した後に、該絶縁ペーストの全体を紫外線で露光する。これにより、絶縁ペーストが硬化し、マザー絶縁体層116aが形成される。
次に、図5A及び図7Aに示すように、フォトリソグラフィ工程により、マザー絶縁体層116aの絶縁体層16aとなる部分上にインダクタ導体層18a、引き出し導体層20a及び外部導体層25a,26aを形成する(第2の工程の一例)。具体的には、Agを金属主成分とする感光性導電ペーストを印刷により塗布して、導電ペースト層をマザー絶縁体層116a上に形成する。更に、導電ペースト層にフォトマスクを介して紫外線等を照射し、アルカリ溶液等で現像する。これにより、インダクタ導体層18a、引き出し導体層20a及び外部導体層25a,26aが、マザー絶縁体層116a上に形成される。このとき、インダクタ導体層18aを時計回り方向の上流側の端部(第1の端部の一例)から時計回り方向の下流側の端部(第2の端部の一例)に向かって線状に形成する。
次に、図5B及び図7Bに示すように、絶縁体層16bとなるべきマザー絶縁体層116bを形成する(第3の工程の一例)。マザー絶縁体層116a上に硼珪酸ガラスを主成分とする絶縁ペーストを塗布した後に、インダクタ導体層18a、引き出し導体層20a及び外部導体層25a,26aを覆うフォトマスクを介して該絶縁ペーストを紫外線で露光する。これにより、フォトマスクに覆われた部分以外の絶縁ペーストが硬化する。この後、未硬化の絶縁ペーストをアルカリ溶液などで除去する。ここで、絶縁ペーストの塗布厚みを、インダクタ導体層18a、引き出し導体層20a及び外部導体層25a,26aの厚みよりも小さくする。これにより、絶縁体層16aとなる部分上に、インダクタ導体層18aの厚みd1よりも小さな厚みD1を有する絶縁体層16bとなる部分を形成する。その結果、インダクタ導体層18a、引き出し導体層20a及び外部導体層25a,26aを覆っていないマザー絶縁体層116bが形成される。また、インダクタ導体層18a、引き出し導体層20a及び外部導体層25a,26aは、マザー絶縁体層116bよりも前側に突出している。
次に、図5C及び図7Cに示すように、フォトリソグラフィ工程により、インダクタ導体層18aに直列に接続されるインダクタ導体層18b及び外部導体層25b,26bをマザー絶縁体層116b上に形成する(第4の工程の一例)。具体的には、Agを金属主成分とする感光性導電ペーストを印刷により塗布して、導電ペースト層をマザー絶縁体層116b上に形成する。更に、導電ペースト層にフォトマスクを介して紫外線等を照射し、アルカリ溶液等で現像する。これにより、インダクタ導体層18b及び外部導体層25b,26bが、マザー絶縁体層116b上に形成される。このとき、インダクタ導体層18aの時計回り方向の下流側の端部(第2の端部の一例)上にインダクタ導体層18bの時計回り方向の上流側の端部(第3の端部の一例)を形成するとともに、該端部からマザー絶縁体層116bの絶縁体層16bとなる部分にかけて、インダクタ導体層18bを線状に形成する。これにより、インダクタ導体層18aの時計回り方向の下流側の端部上にインダクタ導体層18bの時計回り方向の上流側の接続部を、絶縁体層16bとなる部分上にインダクタ導体層18bの線状部を、それぞれ形成でき、インダクタ導体層18aと上層側に隣り合うインダクタ導体層18bが形成される。
次に、図6A及び図8Aに示すように、絶縁体層16cとなるべきマザー絶縁体層116cを形成する(第5の工程の一例)。マザー絶縁体層116b上に硼珪酸ガラスを主成分とする絶縁ペーストを塗布した後に、インダクタ導体層18b及び外部導体層25b,26bを覆うフォトマスクを介して該絶縁ペーストを紫外線で露光する。これにより、フォトマスクに覆われた部分以外の絶縁ペーストが硬化する。この後、未硬化の絶縁ペーストをアルカリ溶液などで除去する。ここで、絶縁ペーストの塗布厚みを、インダクタ導体層18b、引き出し導体層20b及び外部導体層25b,26bの厚みよりも小さくする。これにより、絶縁体層16bとなる部分上に、インダクタ導体層18bの厚みd1よりも小さな厚みD1を有する絶縁体層16cとなる部分を形成する。更に、マザー絶縁体層116bの厚みD1及びマザー絶縁体層116cの厚みD2の合計は、インダクタ導体層18aの厚みd1よりも大きい。これにより、インダクタ導体層18aを覆い、かつ、インダクタ導体層18b及び外部導体層25b,26bを覆っていないマザー絶縁体層116cが形成される。また、インダクタ導体層18b及び外部導体層25b,26bは、マザー絶縁体層116cよりも前側に突出している。
次に、図6B及び図8Bに示すように、フォトリソグラフィ工程により、インダクタ導体層18bに直列に接続されるインダクタ導体層18c(第3のインダクタ導体層の一例)及び外部導体層25c,26cをマザー絶縁体層116c上に形成する(第6の工程の一例)。具体的には、Agを金属主成分とする感光性導電ペーストを印刷により塗布して、導電ペースト層をマザー絶縁体層116c上に形成する。更に、導電ペースト層にフォトマスクを介して紫外線等を照射し、アルカリ溶液等で現像する。これにより、インダクタ導体層18c及び外部導体層25c,26cが、マザー絶縁体層116c上に形成される。このとき、インダクタ導体層18bの時計回り方向の下流側の端部(第4の端部の一例)上にインダクタ導体層18cの時計回り方向の上流側の端部(第5の端部の一例)を形成するとともに、該端部からマザー絶縁体層116cの絶縁体層16cとなる部分にかけて、インダクタ導体層18cを線状に形成する。これにより、インダクタ導体層18bの時計回り方向の下流側の端部上にインダクタ導体層18cの時計回り方向の上流側の接続部を、絶縁体層16cとなる部分上にインダクタ導体層18cの線状部を、それぞれ形成でき、インダクタ導体層18bと上層側に隣り合うインダクタ導体層18cが形成される。
次に、図6C及び図8Cに示すように、絶縁体層16dとなるべきマザー絶縁体層116dを形成する。マザー絶縁体層116c上に硼珪酸ガラスを主成分とする絶縁ペーストを塗布した後に、インダクタ導体層18c及び外部導体層25c,26cを覆うフォトマスクを介して該絶縁ペーストを紫外線で露光する。これにより、フォトマスクに覆われた部分以外の絶縁ペーストが硬化する。この後、未硬化の絶縁ペーストをアルカリ溶液などで除去する。ここで、マザー絶縁体層116dの厚みは、インダクタ導体層18cの厚みよりも小さい。更に、マザー絶縁体層116cの厚み及びマザー絶縁体層116dの厚みの合計は、インダクタ導体層18bの厚みよりも大きい。これにより、インダクタ導体層18bを覆い、かつ、インダクタ導体層18c及び外部導体層25c,26cを覆っていないマザー絶縁体層116dが形成される。また、インダクタ導体層18c及び外部導体層25c,26cは、マザー絶縁体層116dよりも前側に突出している。
この後、図5Aないし図5C及び図6Aの工程(第2の工程ないし第5の工程の一例)を複数回繰り返して、絶縁体層16e〜16jとなるべきマザー絶縁体層116e〜116j、インダクタ導体層18d〜18j、引き出し導体層20b及び外部導体層25d〜25j,26d〜26jを形成する。
次に、絶縁体層16kとなるべきマザー絶縁体層116kを形成する。マザー絶縁体層116kの形成は、マザー絶縁体層116aの形成と同じであるので説明を省略する。以上の工程を経て、複数の積層体12が繋がった状態でマトリクス状に配列されたマザー積層体を得る。
次に、ダイシング等によりマザー積層体を複数の未焼成の積層体12にカットする。マザー積層体のカット工程では、カットにより形成されるカット面において外部導体層25a〜25j,26a〜26jを積層体12から露出させる。なお、後述する焼成において積層体12が収縮するので、収縮を考慮してマザー積層体をカットする。
次に、未焼成の積層体12を所定条件で焼成し、積層体12を得る。更に、積層体12に対してバレル加工を施す。
最後に、外部導体層25a〜25j,26a〜26jが積層体12から露出している部分に、2μm以上10μm以下の厚さのNiめっき及び2μm以上10μ以下の厚みのSnめっきを施す。以上の工程を経て、電子部品10が完成する。電子部品10のサイズは、例えば、0.4mm×0.2mm×0.2mmである。
なお、電子部品10は、導体層が設けられたセラミックグリーンシートを1枚ずつ積層・圧着して未焼成の積層体を形成した後に、未焼成の積層体を焼成するシート積層方法によって作製されてもよい。
(効果)
以上のように構成された電子部品10によれば、インダクタLの前後方向(積層方向)における長さを短くすることができる。より詳細には、インダクタ導体層18bの線状部の下面S2は、インダクタ導体層18aの線状部の下面S2より高く、インダクタ導体層18aの線状部の上面S3よりも低い位置にある。これにより、前後方向に隣り合うインダクタ導体層18aとインダクタ導体層18bとの間隔を小さくすることができる。なお、電子部品10では、インダクタ導体層18b〜18jにおいて前後方向に隣り合う2つのインダクタ導体層においても、インダクタ導体層18aとインダクタ導体層18bとの関係と同じ関係が成立している。よって、インダクタ導体層18b〜18jにおいて前後方向に隣り合う2つのインダクタ導体層の間隔も小さくすることができる。よって、インダクタLの前後方向の長さを短くすることができる。
また、電子部品10によれば、前記のように、インダクタLのインダクタンス値が大きくなる。以下に、比較例に係る電子部品310を例に挙げて説明する。図9Aは、比較例に係る電子部品310の断面構造図である。電子部品310において、電子部品10と同じ構成については、電子部品10に用いた参照符号に300を足した参照符号を用いた。図9Bは、実施例に係る電子部品10aの断面構造図である。
まず、比較例に係る電子部品310の構造について説明する。電子部品310では、インダクタ導体層318a〜318eにおいて前後方向に隣り合うもの同士が、上下方向又は左右方向から見たときに、重なっていない。すなわち、特許文献1に記載の積層型電子部品と同様の構成を有している。ただし、インダクタ導体層318a〜318eはそれぞれ、実施例に係る電子部品10aのインダクタ導体層18a〜18eと同じ長さを有している。よって、電子部品310のインダクタLの巻き数は実施例に係る電子部品10aのインダクタLの巻き数と同じである。また、インダクタ導体層318a〜318eの厚みを厚みT1とした。前後方向に隣り合うインダクタ導体層318a〜318eの間隔を間隔T2とした。この場合、電子部品310のインダクタLの前後方向の長さは、5T1+4T2となる。
次に、実施例に係る電子部品10aの構造について説明する。インダクタ導体層18a〜18eの厚みを厚みT1とし、インダクタ導体層18aとインダクタ導体層18cとの間隔、インダクタ導体層18bとインダクタ導体層18dとの間隔及びインダクタ導体層18cとインダクタ導体層18eとの間隔を間隔T3とした。ここで、電子部品10と電子部品310とを同じ条件(同じプロセスルール)で形成した場合、インダクタ導体層を覆う部分の絶縁体層の厚みの下限値は同等となる。したがって、間隔T2と間隔T3とは等しいものとする。この場合、電子部品10のインダクタLの前後方向の長さは、3T1+2T3(=3T1+2T2)となる。
ここで、L=μNS/l(L:インダクタンス値、μ:透磁率、N:巻き数、S:断面積、l:インダクタの前後方向の長さ)の関係が成立している。電子部品10のインダクタLと電子部品310のインダクタLとはインダクタLの前後方向の長さ以外において実質的に等しい。更に、電子部品10のインダクタLの前後方向の長さ3T1+2T3は、電子部品310のインダクタLの前後方向の長さ5T1+4T2よりも短い。故に、電子部品10のインダクタンス値は、電子部品310のインダクタンス値よりも大きい。
そこで、電子部品10では、インダクタLの巻き数Nを減らしたとしても、電子部品310と同等のインダクタンス値を得ることができる。インダクタLの巻き数Nが減ると、インダクタLの線路長(電流経路長)が短くなる。よって、インダクタLの抵抗値が低減される。そのため、電子部品10は、電子部品310のインダクタLの抵抗値よりも小さな抵抗値を有するにも関わらず、電子部品310と同等のインダクタンス値を得ることができる。その結果、電子部品10では、Q値が向上する。
ところで、電子部品10では、インダクタLの前後方向(積層方向)における長さを短くするために、インダクタ導体層18bの線状部の下面S2は、インダクタ導体層18aの線状部の下面S2より高く、インダクタ導体層18aの線状部の上面S3よりも低い位置にある。このような構造を実現するために、電子部品10及び電子部品10の製造方法では、インダクタ導体層18aは絶縁体層16aの表面上に設けられ、インダクタ導体層18bは絶縁体層16bの表面上に設けられている。更に、絶縁体層16bの厚みはインダクタ導体層18aの厚みよりも小さい。ただし、他の構造によって、インダクタ導体層18aの一部とインダクタ導体層18bの一部とが上下方向又は左右方向から見たときに重なっている構造が実現されていてもよい。
また、電子部品10及び電子部品10の製造方法では、図4Aに示すように、絶縁体層16cは、絶縁体層16bの表面上に設けられている。絶縁体層16cの厚みD2は、インダクタ導体層18bの厚みd2よりも小さい。そのため、インダクタ導体層18bはそれぞれ、絶縁体層16cの表面よりも前側に突出している。ただし、絶縁体層16bの厚みD1及び絶縁体層16cの厚みD2の合計は、インダクタ導体層18aの厚みd1よりも大きい。これにより、インダクタ導体層18aは、絶縁体層16cにより覆われている。絶縁体層16cがこのような構造を有することにより、絶縁体層16cの表面にインダクタ導体層18cを形成すると、インダクタ導体層18aとインダクタ導体層18cとが絶縁されつつ、インダクタ導体層18bとインダクタ導体層18cとが互いに電気的に直列に接続される。更に、インダクタ導体層18bの一部とインダクタ導体層18cの一部とが上下方向又は左右方向から見たときに重なるようになる。ただし、厚みD1と厚みD2の合計は、必ずしも厚みd1よりも大きい必要はなく、例えばインダクタ導体層18a,18b,18cの合計で1ターンとなる場合(1周戻ってくる場合)、絶縁体層16b,16c,16dの厚みの合計が、厚みd1よりも大きければよい。
また、電子部品10及び電子部品10の製造方法では、インダクタLにおいてビアホール導体が不要となる。以下に、インダクタ導体層18aとインダクタ導体層18bとの接続を例に挙げて説明する。一般的な電子部品では、2つのインダクタ導体層を接続するために絶縁体層を積層方向に貫通するビアホール導体が設けられる。一方、電子部品10では、インダクタ導体層18aの時計回り方向の下流側の接続部の上面S1とインダクタ導体層18bの時計回り方向の上流側の接続部の下面S2とが直接に接触している。すなわち、インダクタ導体層18aとインダクタ導体層18bとがインダクタ導体層を介することなく接続されている。これにより、電子部品10では、インダクタLにおいてビアホール導体が不要となる。
また、上記のようにビアホール導体が不要となると、インダクタLのQ値が向上する。より詳細には、ビアホール導体は、インダクタの巻き数には寄与せず、インダクタの線路長に寄与する。よって、ビアホール導体がなくなると、インダクタのL値は変わらず、抵抗値が小さくなる。よって、インダクタLのQ値が向上する。
ここで、インダクタLのインダクタンス値を大きくするためには、インダクタLの内径を大きくすればよい。そのためには、ビアホール導体の径を小さくすることが好ましい。ただし、ビアホール導体は、絶縁体層にレーザービームを照射してビアホールを形成した後に、ビアホールに導電性ペーストを充填することにより形成される。そのため、ビアホール導体の径が小さくなると、ビアホールに対する導電性ペーストの充填が困難になる。そのため、インダクタの接続信頼性が低下する。
一方、電子部品10では、インダクタ導体層18aとインダクタ導体層18bとの接続にビアホール導体が不要である。その代わり、インダクタ導体層18aとインダクタ導体層18bとを直接に接触させている。そのため、ビアホールに対する導電性ペーストの充填工程が不要である。以上より、電子部品10では、インダクタ導体層18aとインダクタ導体層18bとの間に断線が発生しにくくなる。同じ理由により、インダクタ導体層18b〜18jの間に断線が発生しにくくなる。なお、電子部品10では、絶縁体層16a〜16kの積層方向は、外部電極14a,14bの積層体12からの露出面と平行な方向である。このとき、インダクタLの内径における磁束の発生方向は、外部電極14a、14bが広がる面方向と平行となる。したがって、該磁束が外部電極14a、14bに遮られることによる渦電流損を低減することができ、インダクタLのQ値を向上することができる。また、この場合、実装安定性の面から、電子部品10の前後方向の長さは、インダクタLの積層方向における長さ(前後方向の長さ)の短縮化に関わらず、電子部品10の左右方向の長さに対してバランス良く調整することが好ましい。具体的には、絶縁体層16a,16kの厚みを適宜大きくすることにより、バランスを取ればよい。このように、電子部品10において、インダクタLの積層方向における長さを短くすることは、電子部品10の小型化とは異なる技術思想である。
ただし、電子部品10において、インダクタ導体層18aとインダクタ導体層18bとがビアホール導体により接続されていてもよい。図10は、インダクタ導体層18aとインダクタ導体層18bとがビアホール導体v1により接続された電子部品10bの断面構造図である。図11は、インダクタ導体層18aとインダクタ導体層18bとがビアホール導体v1により接続された電子部品10cの断面構造図である。なお、図10及び図11は、図4Aの拡大図に対応する。図12A、図12B及び図12Cは、電子部品10cの製造時の工程断面図である。
電子部品10bでは、インダクタ導体層18aの時計回り方向の下流側の接続部とインダクタ導体層18bの時計回り方向の上流側の接続部との間及びその近傍にのみ、絶縁体層17が設けられている。これにより、インダクタ導体層18aの時計回り方向の下流側の接続部とインダクタ導体層18bの時計回り方向の上流側の接続部とが直接に接触しなくなる。そこで、ビアホール導体v1が、絶縁体層17を前後方向に貫通しており、インダクタ導体層18aの時計回り方向の下流側の接続部とインダクタ導体層18bの時計回り方向の上流側の接続部とを接続している。なお、他のインダクタ導体層18b〜18j間の接続も、インダクタ導体層18a,18b間の接続と同様に、ビアホール導体が用いられてもよい。
電子部品10cでは、インダクタ導体層18aの時計回り方向の下流側の接続部とインダクタ導体層18bの時計回り方向の上流側の接続部との間及びその近傍にも、絶縁体層16bが設けられている。そして、ビアホール導体v1が、絶縁体層16bを前後方向に貫通しており、インダクタ導体層18aの時計回り方向の下流側の接続部とインダクタ導体層18bの時計回り方向の上流側の接続部とを接続している。なお、他のインダクタ導体層18b〜18j間の接続も、インダクタ導体層18a,18b間の接続と同様に、ビアホール導体が用いられてもよい。
上記のように、インダクタ導体層18bの時計回り方向の上流側の接続部は、インダクタ導体層18aの時計回り方向の下流側の接続部のビアホール導体v1を介した前側に形成されていてもよい。すなわち、インダクタ導体層18bの時計回り方向の上流側の接続部は、インダクタ導体層18aの時計回り方向の下流側の接続部の上方に形成されればよい。なお、ここで、「インダクタ導体層18aの時計回り方向の下流側の接続部の上方」とは、ビアホール導体v1を介した該接続部の上方領域だけでなく、該接続部の直上も含む。
ここで、電子部品10cの絶縁体層16bの形成について説明する。まず、図12Aに示すように、絶縁体層16aの表面上に、絶縁体層16bとなるべき絶縁ペーストを塗布する。絶縁ペーストの厚みは、インダクタ導体層18aよりも僅かに厚い。
次に、図12Bに示すように、絶縁ペーストを乾燥させる。この際、絶縁ペーストが収縮し、インダクタ導体層18a上の絶縁ペーストがその他の部分よりも盛り上がった状態となる。
最後に、図12Cに示すように、ビアホール導体v1を形成する。これにより、インダクタ導体層18aの時計回り方向の下流側の接続部とインダクタ導体層18bの時計回り方向の上流側の接続部との間及びその近傍に絶縁体層16bが設けられ、更に、インダクタ導体層18aの時計回り方向の下流側の接続部とインダクタ導体層18bの時計回り方向の上流側の接続部とをビアホール導体v1が接続するようになる。
なお、電子部品10では、絶縁体層16a〜16kの積層方向は、外部電極14a,14bの積層体12からの露出面と平行な方向である。このとき、インダクタLの内径における磁束の発生方向は、外部電極14a、14bが広がる面方向と平行となる。したがって、該磁束が外部電極14a、14bに遮られることによる渦電流損を低減することができ、インダクタLのQ値を向上することができる。また、この場合、実装安定性の面から、電子部品10の前後方向の長さは、インダクタLの積層方向における長さ(前後方向の長さ)の短縮化に関わらず、電子部品10の左右方向の長さに対してバランス良く調整することが好ましい。具体的には、絶縁体層16a,16kの厚みを適宜大きくすることにより、バランスを取ればよい。このように、電子部品10において、インダクタLの積層方向における長さを短くすることは、電子部品10の小型化とは異なる技術思想である。
(その他の実施形態)
本発明に係る電子部品及び電子部品の製造方法は、前記電子部品10,10a〜10c及び前記電子部品10,10a〜10cの製造方法に限らず、その要旨の範囲内において変更可能である。
なお、電子部品10,10a〜10c及び電子部品10,10a〜10cの製造方法の構成を任意に組み合わせてもよい。
なお、電子部品10,10a〜10cでは、インダクタ導体層18a〜18jの内の前後方向に隣り合う2つのインダクタ導体層の間には、インダクタ導体層18a(第1のインダクタ導体層の一例)とインダクタ導体層18b(第2のインダクタ導体層の一例)との関係と同じ関係が成立している。しかしながら、電子部品10では、少なくとも1組の前後方向に隣り合う2つのインダクタ導体層の間に、インダクタ導体層18a(第1のインダクタ導体層の一例)とインダクタ導体層18b(第2のインダクタ導体層の一例)との関係と同じ関係が成立していればよい。
なお、電子部品10,10a〜10cにおいて、インダクタLの径は、均一ではなく、前後方向に位置によって異なっていてもよい。このとき、インダクタLを左右上下方向に沿った平面で切ったある断面において、インダクタLが渦巻状、すなわち2次元構造の螺旋状となる場合があってもよい。また、電子部品10,10a〜10cにおいて、インダクタ導体層18a〜18jは、すべてインダクタLの1周分の長さよりも短い構成であったが、例えば、少なくともその一部やその全部が径を変化させながら周回することによって、1周以上周回する構成であってもよい。
なお、電子部品10,10a〜10cにおいて、外部電極14a,14bは、外部導体層25a〜25j,26a〜26jを備えていなくてもよい。すなわち、外部電極14a,14bは、例えば、積層体12の表面に導電性ペーストが塗布されることで形成された下地電極にNiめっき及びSnめっきが施されて形成されてもよい。また、下地電極は、例えば、スパッタによって形成された金属膜であってもよい。なお、この場合、下字電極に直接引き出し導体層20a,20bが接続される。
なお、インダクタ導体層、外部導体層、引き出し導体層、ビアホール導体等の導体層は、導電性ペーストを塗布する以外に、例えば、スパッタ法や、蒸着法、箔の圧着、めっき等で形成されてもよい。また、セミアディティブ法のように、ネガパターンを形成してめっき膜により導体パターンを形成した後、不要部を除去してもよい。また、インダクタ導体層、外部導体層、引き出し導体層、ビアホール導体等の導体層の主成分は、Ag以外に、CuやAuなどの電気抵抗の低い導体材料であってもよい。
また、絶縁体層16a〜16kの材料は、ガラス、セラミック材料以外に、エポキシ樹脂、フッ素樹脂、ポリマー樹脂等の有機材料でもよいし、ガラスエポキシ樹脂のような複合材料でもよい。ただし、絶縁体層16a〜16kの材料は、誘電率及び誘電損失の小さな材料であることが好ましい。
なお、マザー絶縁体層116a〜116kの絶縁性ペーストの塗布は、例えば、スピンコート法、スプレー塗布法等が挙げられる。ただし、インダクタ導体層18a〜18i、引き出し導体層20a,20b及び外部導体層25a〜25i,26a〜26iを覆うスクリーン版を用いて、マザー絶縁体層116b〜116jの絶縁ペーストを印刷してもよい。
電子部品10,10a〜10cのサイズは、0.4mm×0.2mm×0.2mmに限らない。
以上のように、本発明は、電子部品及び電子部品の製造方法に有用であり、特に、インダクタの積層方向における長さを短くすることができる点で優れている。
10,10a〜10c:電子部品
12:積層体
16a〜16k:絶縁体層
18a〜18j:インダクタ導体層
116a〜116k:マザー絶縁体層
L:インダクタ
R:軌道

Claims (15)

  1. 複数の絶縁体層が積層方向の下層側から上層側へと積層されて構成されている積層体と、
    前記絶縁体層上に設けられ、電気的に直列に接続されている複数のインダクタ導体層を含み、かつ、周回しながら下層側から上層側に向かって進行する螺旋状をなすインダクタと、
    を備えており、
    前記複数のインダクタ導体層は、第1のインダクタ導体層及び該第1のインダクタ導体層に対して前記上層側に隣り合う第2のインダクタ導体層を含んでおり、
    前記第1のインダクタ導体層及び第2のインダクタ導体層はそれぞれ、前記積層方向から見たときに、前記下層側又は前記上層側に隣り合う前記インダクタ導体層と重なる接続部と、前記下層側及び前記上層側に隣り合う前記インダクタ導体層と重ならない線状部とを有し、
    前記第2のインダクタ導体層の前記線状部の下面は、前記第1のインダクタ導体層の前記線状部の下面よりも高く、前記第1のインダクタ導体層の前記線状部の上面よりも低い位置にあること、
    を特徴とする電子部品。
  2. 前記第1のインダクタ導体層の前記接続部の上面と前記第2のインダクタ導体層の前記接続部の下面とが直接に接触していること、
    を特徴とする請求項1に記載の電子部品。
  3. 前記第1のインダクタ導体層の長さ及び前記第2のインダクタ導体層の長さは、前記インダクタの1周分の長さよりも短いこと、
    を特徴とする請求項1又は請求項2のいずれかに記載の電子部品。
  4. 前記第1のインダクタ導体層の長さ及び前記第2のインダクタ導体層の長さの合計は、前記インダクタの1周分の長さよりも短いこと、
    を特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれかに記載の電子部品。
  5. 前記複数の絶縁体層は、第1の絶縁体層及び第2の絶縁体層を含んでおり、
    前記第1のインダクタ導体層は、前記第1の絶縁体層上に設けられており、
    前記第2の絶縁体層は、前記第1の絶縁体層上に設けられており、
    前記第2のインダクタ導体層は、前記第2の絶縁体層上に設けられており、
    前記第2の絶縁体層の厚みは、前記第1のインダクタ導体層の厚みよりも小さいこと、
    を特徴とする請求項1ないし請求項4のいずれかに記載の電子部品。
  6. 前記複数の絶縁体層は、第3の絶縁体層を更に含んでおり、
    前記第3の絶縁体層は、前記第2の絶縁体層上に設けられており、
    前記第3の絶縁体層の厚みは、前記第2のインダクタ導体層の厚みよりも小さく、
    前記第2の絶縁体層の厚み及び前記第3の絶縁体層の厚みの合計は、前記第1のインダクタ導体層の厚みよりも大きいこと、
    を特徴とする請求項5に記載の電子部品。
  7. 前記第2のインダクタ導体層と該第2のインダクタ導体層の前記上層側に隣り合うインダクタ導体層との間には、前記第1のインダクタ導体層と前記第2のインダクタ導体層との関係と同じ関係が成立していること、
    を特徴とする請求項1ないし請求項6のいずれかに記載の電子部品。
  8. 隣り合う2つの前記インダクタ導体層の間には、前記第1のインダクタ導体層と前記第2のインダクタ導体層との関係と同じ関係が成立していること、
    を特徴とする請求項1ないし請求項7のいずれかに記載の電子部品。
  9. 前記電子部品の実装面は、前記積層方向と平行であること、
    を特徴とする請求項1ないし請求項8のいずれかに記載の電子部品。
  10. 第1の絶縁体層を形成する第1の工程と、
    前記第1の絶縁体層上に第1のインダクタ導体層を第1の端部から第2の端部に向かって線状に形成する第2の工程と、
    前記第1の絶縁体層上に、前記第1のインダクタ導体層の厚みよりも小さな厚みを有する第2の絶縁体層を形成する第3の工程と、
    前記第1のインダクタ導体層の前記第2の端部の上方に第3の端部を形成するとともに、該第3の端部から前記第2の絶縁体層上にかけて、第2のインダクタ導体層を線状に形成することにより、前記第1のインダクタ導体層の前記第2の端部の上方に前記第2のインダクタ導体層の接続部を、前記第2の絶縁体層上に前記第2のインダクタ導体層の線状部を、それぞれ形成する第4の工程と、
    を備えていること、
    を特徴とする電子部品の製造方法。
  11. 前記第2の絶縁体層上に、前記第2のインダクタ導体層の厚みよりも小さな厚みを有する第3の絶縁体層を形成する第5の工程を、
    更に備えていること、
    を特徴とする請求項10に記載の電子部品の製造方法。
  12. 前記第2のインダクタ導体層の第4の端部の上方に第5の端部を形成するとともに、該第5の端部から前記第3の絶縁体層上にかけて、第3のインダクタ導体層を線状に形成することにより、前記第2のインダクタ導体層の前記第4の端部の上方に前記第3のインダクタ導体層の接続部を、前記第3の絶縁体層上に前記第3のインダクタ導体層の線状部を、それぞれ形成する第6の工程を、
    更に備えていること、
    を特徴とする請求項11に記載の電子部品の製造方法。
  13. 前記第2の絶縁体層の厚み及び前記第3の絶縁体層の厚みの合計は、前記第1のインダクタ導体層の厚みよりも大きいこと、
    を特徴とする請求項11又は請求項12のいずれかに記載の電子部品の製造方法。
  14. 前記第1のインダクタ導体層の長さ及び前記第2のインダクタ導体層の長さは、前記インダクタの1周分の長さよりも短いこと、
    を特徴とする請求項10ないし請求項13のいずれかに記載の電子部品の製造方法。
  15. 前記第1のインダクタ導体層の長さ及び前記第2のインダクタ導体層の長さの合計は、前記インダクタの1周分の長さよりも短いこと、
    を特徴とする請求項10ないし請求項14のいずれかに記載の電子部品の製造方法。
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