JPH04159377A - 印刷インキ用バインダー - Google Patents

印刷インキ用バインダー

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JPH04159377A
JPH04159377A JP2286665A JP28666590A JPH04159377A JP H04159377 A JPH04159377 A JP H04159377A JP 2286665 A JP2286665 A JP 2286665A JP 28666590 A JP28666590 A JP 28666590A JP H04159377 A JPH04159377 A JP H04159377A
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 【産業上の利用分野】
本発明は印刷インキ用バインダーに関する。さらに詳し
くはプラスチックフィルム、プラスチックシート又は合
成樹脂成形品用の被覆剤として特に有用な印刷インキ用
バインダーに関する。
【従来の技術】
近年、被包装物の多様化、包装技術の高度化に伴ない、
包装材料として各種のプラスチックフィルムが開発され
、被包装物に適したものが適宜選択して使用されるよう
になってきている。また、プラスチックフィルムを包装
材料に使用するにあたっではプラスチックフィルムの装
飾または表面保護のために印刷が施されるが、かかる印
刷のための印刷インキには、これら種々のプラスチック
フィルムに対する高度な性能、品質が要求されるように
なってきている。 とりわけ、印刷インキに関しては包装容器の美粧化、高
級化のために各種複合フィルムに対する幅広い接着性、
更にはラミネート加工適性、ボイル適性、レトルト適性
等の各種後加工適性が必要になってきている。 一般に、プラスチックフィルム等にはグラビア印刷、フ
レキソ印刷等の方式か用いられるが包装材料としてのフ
ィルム印刷の場合には多(が巻き取り方式であるため、
印刷インキに速乾性が要求される。また、食品用の包装
として使用する場合は特に残留溶剤の少ないことが要求
される。 また、包装材料の高性能化のため、印刷後にドライラミ
ネート加工、エクストルージョンラミネート加工を施す
ことがある。特にポリエステルやナイロン等のフィルム
はその強度や気畜性が他のフィルムに優っていることを
利用して、ポリエチレンフィルムやポリプロピレンフィ
ルム等でラミネート加工するが、この場合ドライラミネ
ート加工にはウレタン系等の接着剤を使用し、エクスト
ルージョンラミネート加工の場合はアンカーコート剤を
使用する。さらに中間にアルミニウム箔を介在させるこ
ともあり、ボイル、し[・ルト加工が可能な包装材料と
することもある。また、レトルト加工までの強度は要求
されないが透明基材をベースとした包装材分野において
は延伸ポリプロピレン(OPP)を基材フィルムとし、
アンカーフート剤は用いずに、直接、溶融ポリプロピレ
ンで被覆するラミネート加工方法(PPダイしクトラミ
ネート)も行われている。 かかる後加工を行うためにはその@段階で用いる印刷イ
ンキに対し5種々の基材フィルムに対する接着性、印刷
適性はもとより、それぞれの後加工に対する適性を具備
していることが要求さと、このような各種適性は印刷イ
ンキに使用するバインダーによって主に決定される。 従来、ポリエステルフィルムに用いる印刷インキとして
は熱可塑性ポリエステル樹脂をバインダーとするものが
用いられ、ナイロンフィルムおよびポリエステルフィル
ムを対象する場合には水酸基を有するポリエステル樹脂
とイソシアネート化合物との2液タイプの反応型インキ
が用いられている。また、最近ではナイロン、ポリエス
テルその他の基材フィルムに対して広い適性を有するも
のとしてポリウレタンをバインダーとした印刷インキも
使用されている。 一方、PPダイレクトラミネートが施されるポリオレフ
ィンに対しては塩素化ポリプロピレン等の比較的低塩素
化度の塩素化ポリオレフィンをバインダーとした印刷イ
ンキが使用されている。 しかしながら、熱可塑性ポリエステル樹脂を用いた印刷
インキは基材フィルムが限定されるばかりか、乾燥性が
充分でなく、ブロッキング発生等作業性に問題があり、
2液型インキは反応型であるためポットライフが短く、
作業上に種々の制約を受け、未使用インキの廃棄等の経
済的損失がある。 また、ポリウレタンをバインダーとする印刷インキはポ
リエステルフィルムやナイロンフィルムに対しては単独
で優れた接着力を有するが、汎用フィルムであるポリエ
チレンフィルムやポリプロピレンフィルム等のポリオレ
フィンフィルムに対しては充分な接着力がなく、またラ
ミネート加工適性、特にPPダイレクトラミネートが不
充分であるという問題がある。 一方、塩素化ポリオレフィンをバインダーとした印刷イ
ンキはポリオレフィンフィルムに対しては良好な接着力
を示すが、ポリエステルフィルムやナイロンフィルムに
対しては充分な接着力がないため基材フィルムが制限さ
れ、またPPダイレクトラミネート適性は有するものの
ボイル適性、レトルト適性がなく、用途が制限されてい
る。 また、近時、塩素化ポリオレフィンあるいはヒドロキシ
ル基やカルボキシル基が付与された変性塩素化ポリオレ
フィンとポリウレタンとの混合物をバインダーとする印
刷インキが知られているものの、併用樹脂成分の相溶性
が充分でなく、インキ性能も改良の余地がある。
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、ポリウレタン樹脂の特長である被印刷物とし
てのポリエステル、ナイロン、ポリエチレン、ポリプロ
ピレンなとの各種プラスチックフィルムに対する優れた
接着性、ラミネート加工適性、ボイル加工適性、レトル
ト加工適性と、塩素化ポリプロピレンの特長であるダイ
レクト・ラミネート適性とを同時に有する印刷インキ用
バインダーを提供することを目的とした。
【課題を解決するための手段】
本発明者は前記従来技術の課題を解決すべく鋭意検討を
重ねた結果、分子中に特定の極性基を付与してなる変性
ポリプロピレンと、ポリウレタン樹脂からなる混合物を
主成分とする印刷インキ用バインダーが前記従来技術の
課題をことごとく解決しうることを見出し本発明を完成
するに至った。 すなわち本発明は、 ラジカル発生剤の存在下に、1個のエチレン性不飽和結
合と少なくとも1個の3級アミノ基または4級アンモニ
ウム塩基とを分子中に有する七ツマ−(a−1)と、塩
素化ポリプロピレンとを反応せしめてなる変性塩素化ポ
リプロピレン(b−1)、およびポリウレタン樹脂から
なる混合物を主成分として含有することを特徴とする印
刷インキ用バインダー、ならびに ラジカル発生剤の存在下に、1個のエチレン性不飽和結
合と少なくとも1個の3級アミン基とを分子中に有する
千ツマ−(a−2)と、塩素化ポリプロピレンとを反応
させ、ついで4級化剤により4級化せしめてなる変性塩
素化ポリプロピレン(b−2)、およびポリウレタン樹
脂からなる混合物を主成分として含有することを特徴と
する印刷インキ用バインダーに関する。 本発明バインダー中の構成成分である前記変性塩素化ポ
リプロピレン(以下、変性塩素化PPという)(b−1
)は、ラジカル発生剤の存在下に、塩素化ポリプロピレ
ン(以下、塩素化PPという)と前記モノマー(a−1
)とを公知の方法で反応させることにより製造しつる。 前記変性塩素化PP (b−2)は、ラジカル発生剤の
存在下に、塩素化PPと前記モノマー(a−2)とを公
知の方法で反応させ、更に4級化剤により4級化せしめ
ることにより製造しつる。 ここに、原料である塩素化PPの塩素化度は通常20〜
60であるのがよく、特に好ましくは25〜45である
。20未満では有機溶剤に対する溶解度が低下し、60
を越えると変性塩素化PPとしたばあいにポリオレフィ
ンや使の合成樹脂に対する密着性が低下する。また原料
塩素化PPの数平均分子量は通常3000〜30000
0程度とされる。 前記モノマー(a−1)、すなわち1個のエチレン性不
飽和結合と少な(とも1個の3級アミノ基または4級ア
ンモニウム塩基とを分子中に有する千ツマ−としては、
特に制限はされず各種公知の含窒素アクリレートもしく
は該メタクリレート類を使用でき、その具体例としては
N、N−ジメチルアミノメチルアクリレート、N、N−
ジメチルアミノエチルアクリレート、N、N−ジメチル
アミノプロピルアクリレート、N、N−ジエチルアミノ
メチルアクリレート、N、N−ジエチルアミノエチルア
クリレート、N、N−ジエチルアミノプロビルアクリレ
ート、アクリロイルオキシエチルトリメチルアンモニウ
ムクロライド、アクリロイルオキシエチルトリエチルア
ンモニウムクロライド、アクリロイルオキシエチルジメ
チルモノベンジルアンモニウムクロライド、2−ヒドロ
キシ−3−アクリロイルオキシプロピルトリメチルアン
モニウムクロライド、これらに対応する各種メタクリレ
ートなどを挙げることができる。また、1個のエチレン
性不飽和結合と少なくとも1個の3級アミノ基とを分子
中に有するモノマー(a−2)としては、前記七ツマ−
(a−1)のうちの3級アミノ基含有モノマーがそのま
ま該当する。 変性塩素化PP (b−2)の製造に使用する4級化1
1としては、特に制限はされず各種公知の4級化剤をそ
のまま使用でき、その具体例としては塩化メチル、ヨウ
化メチル、臭化エチルなどのアルキルハライド、塩化ベ
ンジルなどのアラルキルハライド、ジメチル硫酸、ジエ
チル硫酸などのジアルキル硫酸、エピクロルヒドリンな
どのエポキシ化合物などを例示できる。 前記モノマー(a−1)または(a−2)と、塩素化P
Pとの仕込重量比率は、順に17100〜50/100
程度とされる。モノマー(a−1)または(a−2)の
使用量が1未満の場合には、得られる変性塩素化PPの
ポリウレタン樹脂に対する相溶性が充分ではなく、また
50を越える場合には変性反応時に千ツマ−(a−1)
または(a−2)のホモポリマーが生成し易くなるため
いずれも好ましくない。 上記変性時の反応温度は通常30−150℃程度、反応
時間は通常1〜20時間とされる。 こうして得られる変性塩素化PPの数平均分子量は通常
3050〜300000、好ましくは3500〜100
000である。3050未満では耐ブロッキング性が低
下する傾向にあり、また300000を越えるとポリウ
レタンとの相溶性が十分でなくなるため好ましくない。 本発明バインダーの他の構成成分であるポリウレタン樹
脂としては、特に制限はなく各種公知のポリウレタン樹
脂をそのまま使用しつる。 該ポリウレタン樹脂中の高分子ポリオール成分としては
、例えば酸化エチレン、酸化プロピレン、テトラヒドロ
フラン等の重合体もしくは共重合体等のポリエーテルポ
リオール類;エチレングリコール、ジエチレングリコー
ル、トリエチレングリコール、1.2−プロパンジオー
ル、1.3−プロパンジオール、1.3−ブタンジオー
ル、1.4−ブタンジオール、ネオペンチルグリコール
、ベンタンジオール、3−メチル−1,5−ベンタンジ
オール、1.6−ヘキサンジオール、オクタンジオール
、1.4−ブチンジオール、ジプロピレングリコール等
の飽和および不飽和の各種公知の低分子グリコール類ま
たはn−ブチルグリシジルエーテル、2−エチルへキシ
ルグリシジルエーテル等のアルキルグリシジルエーテル
類、パーサティック酸グリシジルエステル等のモノカル
ボン酸グリシジルエステル類と、アジピン酸、マレイン
酸、フマル酸、無水フタル酸、イソフタル酸、テレフタ
ル酸、コハク酸、しゅう酸、マロン酸、グルタル酸、ピ
メリン酸、アゼライン酸、セバシン酸、スペリン酸等の
二塩基酸またはこれらに対応する酸無水物やダイマー酸
などとを脱水縮合せしめてえられるポリエステルポリオ
ール類:環状エステル化合物を開環重合してえられるポ
リエステルポリオール類;その他ポリカーボネートポリ
オール類、ポリブタジェングリコール類、ビスフェノー
ルAに酸化エチレンもしくは酸化プロピレンを付加して
えられたグリコール類等の一般にポリウレタンの製造に
用いられる各種公知の高分子ポリオールがあげられる。 なお、前記高分子ポリオール成分のうちグリコール類と
二塩基酸とから得られる高分子ポリオールの場合には、
該グリコール類のうち5モル%までは以下の各種ポリオ
ールに置換することができる。たとえばグリセリン、ト
リメチロールプロパン、トリメチロールエタン、1.2
.6−ヘキサンジオール、1.2.4−ブタントリオー
ル、ソルビトール、ペンタエリスリ1−−ル等があげら
れる。 前記高分子ポリオール成分の数平均分子量は、得られる
ポリウレタンの温間性、乾燥性、耐ブロッキング性等を
考慮して適宜決定され、通常は700〜10000程度
、好ましくは1000〜6000の範囲内とするのがよ
い。数平均分子量が700未満になると溶解性の低下に
伴ない印刷適性が低下する傾向があり、またl 000
0を越えると乾燥性及び耐ブロッキング性が低下する傾
向がある。 前記ポリウレタン樹脂の製造に用いるジイソシアネート
化合物としては芳香族、脂肪族または指環族の各種公知
のジイソシアネート類を使用することができる。たとえ
ば、1,5−ナフチレンジイソシアネート、4,4°−
ジフェニルメタンジイソシアネート、4,4°−ジフェ
ニルジメチルメタンジイソシアネート、4,4°−ジベ
ンジルイソシアネート、ジアルキルジフェニルメタンジ
イソシアネート、テトラアルキルジフェニルメタンジイ
ソシアネート、1,3−フェニレンジイソシアネート、
1,4−フェニレンジイソシアネート、トリレンジイソ
シアネート、ブタン−1,4−ジイソシアネート、ヘキ
サメチレンジイソシアネート、イソプロピレンジイソシ
アネート、メチレンジイソシアネート、2,2.4−1
−リメチルへキサメチレンジイソシアネート、2.4.
4−トリメチルへキサメチレンジイソシアネート、シク
ロヘキサン−1,4−ジイソシアネート、キシリレンジ
イソシアネート、水素化キシリレンジイソシアネート、
インホロンジイソシアネート、リジンジイソシアネート
、ジシクロヘキシルメタン−4,4゛−ジイソシアネー
ト、1.3−ビス(インシアネートメチル)シクロヘキ
サン、メチルシクロヘキサンジイソシアネート、m−テ
トラメチルキシリレンジイソシアネートやダイマー酸の
カルボキシル基をイソシアネート基に転化したダイマー
ジイソシアネート等がその代表例としてあげられる。 鎖伸長剤成分としては、各種公知のものを使用すること
ができる。たとえばエチレンジアミン。 プロピレンジアミン、ヘキサメチレンジアミン、トリエ
チレンテトラミン、ジエチレントリアミン、インホロン
ジアミン、ジシクロヘキシルメタン−4,4°−ジアミ
ンなどがあげられる。その他、2−ヒドロキシエチルエ
チレンジアミン、2−ヒドロキシエチルプロピレンジア
ミン、ジー2−ヒドロキシエチルエチレンジアミン、ジ
ー2−ヒドロキシエチルプロピレンジアミン。 2−ヒドロキシプロピルエチレンジアミン、ジー2−ヒ
ドロキシプロピルエチレンジアミン等の分子内に水酸基
を有するジアミン類および前記したポリエステルジオー
ルの項で説明した低分子グリコールやダイマー酸のカル
ボキシル基をアミノ基に転化したダイマージアミン等も
その代表例としてあげられる。 更には鎖長停止剤を用いることもできる。かかる鎖長停
止剤としては、たとえば、ジ−n−ブチルアミン等のジ
アルキルアミン類やエタノール、イソプロピルアルコー
ル等のアルコール類があげられる。 前記ポリウレタン樹脂を製造する方法としては、まず高
分子ポリオール成分とジイソシアネート化合物とを、イ
ソシアネート基過剰の条件で反応させ、高分子ポリオー
ルの末端にイソシアネート基を有するプレポリマーを調
製し、次いでこれを適当な溶媒中で鎖伸長剤及び/また
は重合停止剤と反応させる二段法ならびに高分子ポリオ
ール成分、ジイソシアネート化合物、鎖伸長剤及び/ま
たは重合停止剤を、適当な溶媒中で一度に反応させる一
段法のいずれの方法をも採用しつるが、均一なポリマー
溶液をうる目的には前者方法が好ましい。これら製造法
において、使用される溶剤としては通常、印刷インキ用
の溶剤としてよく知られているベンゼン、トルエン、キ
シレン等の芳香族溶剤:酢酸エチル、酢酸ブチル等のエ
ステル系溶剤;メタノール、エタノール、イソプロパツ
ール、n−ブタノール等のアルコール系溶剤:アセトン
、メチルエチルケトン、メチルイソブチ  −ルケトン
等のケトン系溶剤を単独または混合して使用できる。 ポリウレタン樹脂を二段法で製造する場合、プレポリマ
ーと鎖伸長剤および必要に応じて重合停止剤とを反応さ
せる際の条件については特に限定はされないが、プレポ
リマーの末端に有する遊離のイソシアネート基を1当量
とした場合に、鎖伸長剤中のイソシアネート基と反応し
つる活性水素の合計当量が0.5〜2.0当量の範囲内
であるのがよく、特に活性水素含有基がアミノ基の場合
には0.5〜1,3当量の範囲であるのが好ましい。前
記活性水素が0.5当量未満の場合、乾燥性、耐ブロッ
キング性、皮膜強度が充分でなく、萌記活性水素が2.
0当量より過剰になった場合には、鎖伸長剤が未反応の
まま残存する可能性があり好ましくない。 かかるポリウレタン樹脂の数平均分子量は、得られる印
刷インキの乾燥性、耐ブロッキング性、皮膜強度、耐油
性、粘度等を考慮して適宜決定されるが、通常5000
〜100000の範囲とするのがよい。 本発明のバインダーにおいて、前記変性塩素化PPとポ
リウレタン樹脂との使用割合は、順に5/95〜70/
30程度、好ましくは】0/90〜50150の範囲内
とされる。変性塩素化PP成分の含有量が5重量%未渦
であると、ダイレクト・ラミネート適性が低下し、また
70重量%を越えるとポリエステル、ナイロンなどに対
する密着性、ボイル、レトルト適性が低下する。 また、本発明のバインダー樹脂溶液の樹脂固形分濃度は
特に制限はされないか、印刷時の作業性等を考慮して適
宜決定すればよく、通常は15〜60重量%、粘度は5
0〜100000 c P / 25℃の範囲に調整す
るのが実用上好適である。 また、本発明バインダーの性能を逸脱しない限り、硝化
綿、塩素化ポリエチレン、塩素化ポリプロピレン、塩素
化エチレン/プロピレン等の塩素化ポリオレフィン、ク
ロルスルホン化ポリオレフィン、エチレン/酢酸ビニル
共重合体もしくIt(−の塩化物もしくはクロルスルホ
ン化物または7 Lイン酸樹脂、塩化ビニル/酢酸ビニ
ル共重合体等の樹脂を併用することもできる。 かくして得られた本発明のバインダーは着色剤、溶剤、
さらに必要に応じてインキ流動性およびインキ表面皮膜
を改良するための界面活性剤、ワックス、その他添加剤
を適宜配合しボー11ミル、アトライター、サンドミル
等の通常のイン大製造装置を用いて混練することにより
印刷インキ組成物を製造することができる。なお、印刷
インキ組成物中の本発明のバインダーの4合量は印刷イ
ンキ組成物中、その樹脂固形分が3〜20重量%になる
ように配合するのが好ましい。
【発明の効果] 本発明によれば被印刷物としてのポリエステル、ナイロ
ン、ポリエチレン、ポリプロピレンなとの各種プラスチ
ックフィルムのいずれに対しても優れた接着性、ラミネ
ート加工通性、ダイレクト・ラミネート加工適性、ボイ
ル加工適性、しトルト加工適性などを有する印刷インキ
用バインダーを提供することができる。 【実施例】 以下に製造例、実施例および比較例をあげて本発明をよ
り具体的に説明するが5本発明はこれら実施例に限定さ
れるものではない。尚、部および%は重量基準である。 製造例1 (変性塩素化PPの合成) 攪拌機、温度計、還流冷却器および窒素ガス導入管を備
えた四ツロフラスコに、塩素化ポリプロピレン(数平均
分子量20000、塩素化度30%)の50%トルエン
溶液1000部、N、N−ジメチルアミノエチルメタク
リレート25部、過酸化ベンゾイル2部を仕込み、80
℃で5時間反応させ、樹脂固形分濃度51%の変性塩素
化PPの樹脂溶液Aを得た。 製造例2 製造例1と同様の反応装置に、塩素化ポリプロピレン(
数平均分子量10000、塩素化度35%)の50%ト
ルエン溶液1000部、N、N−ジエチルアミノエチル
メタクリレート10部、過酸化ベンゾイル1部を仕込み
、80℃で5時間反応させた後、塩化ベンジル5部を添
加し、更に2時間反応させ、樹脂固形分濃度50゜5%
の変性塩素化PPの樹脂溶液Bを得た。 製造例3 製造例1と同様の反応装置に、塩素化ポリプロピレン(
数千均分−7−filo000、塩素化度30%)の5
0%トルエン溶液1000部、N、N−ジメチルアミン
エチルメタクリレート50部、過酸化ベンゾイル2部を
仕込み、80℃で5時間反応させ、樹脂固形分濃度52
%の変性塩素化PPの樹脂溶液Cを得た。 製造例4 製造例1において、N、N−ジメチルアミノエチルメタ
クリレートに代え、2−ヒドロキシエチルメタクリレー
トを使用した他は同様に反応を行い、樹脂固形分濃度5
1%の変性塩素化PPの樹脂溶液りを得た。 製造例5 製造例2において、N、N−ジエチルアミノエチルメタ
クリレートに代え無水マレイン酸を使用したこと、およ
び4級化工程を除いたこと以外は同様に反応を行い、樹
脂固形分濃度50.5%の変性塩素化PPの樹脂溶液E
を得た。 製造例6(ポリウレタン樹脂の合成) 製造例】と同様の反応装置に、アジピン酸と1.6−ヘ
キサンジオールから得られた数平均分子量2000のポ
リエステルジオール1000部とインホロンジイソシア
ネート222部を仕込み、窒素気流下に100℃で6時
間反応させ、遊離インシアネート含量3.43%のプレ
ポリマーを製造した後、メチルエチルケトン815部を
加えてウレタンプレポリマーの均一溶液とした。次いで
インホロンジアミン74.8部、ジ−n−ブチルアミン
15,2部、トルエン1093部、メチルエチルケトン
497部およびイソプロピルアルコール656部からな
る混合物に前記ウレタンプレポリマー溶液2037部を
添加し、50℃で3時間反応させ、樹脂固形分濃度30
%、数平均分子量22000のポリウレタン樹脂溶液F
を得た。 製造例7 製造例1と同様の反応装置に、数平均分子量2000の
ポリカプロラクトンジオール1000部とインホロンジ
イソシアネート200部を仕込み、窒素気流下に100
℃で6時間反応させ、遊離イソシアネート含量2.63
%のプレポリマーを製造した後、メチルエチルケトン8
00部を加えてウレタンプレポリマーの均一溶液とした
。次いでイソホロンジアミン63.0部、ジ−n−ブチ
ルアミン5.7部、トルエン800部、メチルエチルケ
トン360部およびイソプロピルアルコール980部か
らなる混合物に前記ウレタンプレポリマー溶液2000
部を添加し、50℃で3時間反応させ、樹脂固形分濃度
30%、数平均分子量30000のポリウレタン樹脂溶
液Gを得た。 実施例1〜4及び比較例1〜4 下記第1表のように変性塩素化PP溶液とポリウレタン
樹脂溶液を所定量使用し、更にトルエンを加え、不揮発
分30%のバインダーを調製し、後述のインキ調製に供
した。 なお、比較例1および2は混合液の縁日安定性が不良で
、樹脂溶液の分離現象が生じたため、インキ化を行わな
かった。 第1表 (印刷インキの調製) チタン白(ルチル型)        30部第1表記
載のバインダー樹脂溶液  40部トルエン     
         15部イソプロピルアルコール  
    15部からなる組成の混合物をそれぞれペイン
トシエイカーで練肉して白色印刷インキを調製した。え
られた混合物100部に、トルエン40部及びイソプロ
ピルアルコール10部を加えて粘度を調整し第1表に示
すような6点の白色印刷インキを調製した。 えられた6点の白色印刷インキを、版深30μmのグラ
ビア版を備えた簡易グラビア印刷機により厚さ15部m
のコロナ放電処理ポリプロピレンフィルム(OPP)の
放電処理面、厚さ11μmのポリエチレンテレフタレー
トフィルムCPET)の片面、および厚さ15部mのコ
ロナ放電処理ナイロンフィルム(NY)の放電処理面に
印刷して、40〜50℃で乾燥し、印刷フィルムを得た
。 ’IIJLL五 上記印刷物を1日放置後、印刷面にセロファンテープを
貼り付け、これを急速に剥したときの印刷皮膜の外観を
観察評価した。評価結果は第2表に示した。 0−一一一全(剥れなかった。 ○−−−−印刷皮膜の80%以上がフィルムに残った。 △−−−−印刷皮膜の50〜80%がフィルムに残った
・ ×−一一一印刷皮膜の50%以下がフィルムに残った。 し しラミネート 上記各印刷物にOPPについてはイミン系、PET、N
Yについてはイソシアネート系のアンカーコート剤を使
用し、押し出しラミネート機によって、溶融ポリエチレ
ンを積層し、3日後試料を15mm幅に切断し、T型剥
離強度を測定した。評価結果は第2表に示した。 ■PPダイレクトラミネート 庶 上記各OPP印刷物について押し、出しうミネート機に
よって、直接溶融ポリプロピレンを積層し、2日後、■
と同様の方法で剥離強度を測定した。評価結果は第2表
に示した。 第  2  表 特許出願人 荒川化学工業株式会社

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、ラジカル発生剤の存在下に、1個のエチレン性不飽
    和結合と少なくとも1個の3級アミノ基または4級アン
    モニウム塩基とを分子中に有するモノマー(a−1)と
    、塩素化ポリプロピレンとを反応せしめてなる変性塩素
    化ポリプロピレン(b−1)、およびポリウレタン樹脂
    からなる混合物を主成分として含有することを特徴とす
    る印刷インキ用バインダー。 2、ラジカル発生剤の存在下に、1個のエチレン性不飽
    和結合と少なくとも1個の3級アミノ基とを分子中に有
    するモノマー(a−2)と、塩素化ポリプロピレンとを
    反応させ、ついで4級化剤により4級化せしめてなる変
    性塩素化ポリプロピレン(b−2)、およびポリウレタ
    ン樹脂からなる混合物を主成分として含有することを特
    徴とする印刷インキ用バインダー。 3、前記モノマー(a−1)または(a−2)と塩素化
    ポリプロピレンとの仕込重量比率が 1/100〜50/100である変性塩素化ポリプロピ
    レンを使用する請求項1または2記載の印刷インキ用バ
    インダー。 4、変性塩素化ポリプロピレンの数平均分子量が305
    0〜300000である請求項1または2記載の印刷イ
    ンキ用バインダー。
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