JPH0371863B2 - - Google Patents

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JPH0371863B2
JPH0371863B2 JP58237312A JP23731283A JPH0371863B2 JP H0371863 B2 JPH0371863 B2 JP H0371863B2 JP 58237312 A JP58237312 A JP 58237312A JP 23731283 A JP23731283 A JP 23731283A JP H0371863 B2 JPH0371863 B2 JP H0371863B2
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Japan
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fish meat
protein
mixture
meat
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Yasuzo Uchida
Yasuo Iso
Hiroki Saeki
Hitoshi Nagasaki
Makoto Ito
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TAIYO GYOGYO KK
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TAIYO GYOGYO KK
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  • Seeds, Soups, And Other Foods (AREA)
  • Meat, Egg Or Seafood Products (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、魚肉に蛋白質を分解する酵素又は/
及び蛋白質を消化する微生物で処理して得られる
生成物を使用して調理食品を製造する方法に関す
るものである。
従来、魚肉は主として水産練製品の製造に使用
されており、この水産練製品は我国の重要な蛋白
質材料である魚肉の加工食品として主要なもので
あるが、魚肉が単にそれらの加工食品への用途の
みでなく、種々の食品の原料として利用できるよ
うになれば、魚肉の蛋白質材料としての価値は飛
躍的に高まるものと考えられる。
一方、近年、健康に対する関心が高まり、一般
の消費者に魚を利用した調理食品が好まれるよう
になり、その消費量は年々増大している。
このような背景から、本発明者らは魚肉の蛋白
質材料としての用途拡大によつてその価値をより
高めるため、魚肉を利用して健康に役立つ調理食
品を製造できないかという発想のもとに、その製
造の可能性について検討してきた。その結果、本
発明者らは、魚肉を、その蛋白質を蛋白質分解酵
素や蛋白質を消化する微生物で処理することによ
り、そのケル化性能を喪失させると共に、その蛋
白質の食感、風味、物性を改良し、調理食品のベ
ースとなり得るものを製造できることを見い出し
本発明に到達した。
即ち、本発明は、魚肉に、蛋白質を分解する酵
素又は/及び蛋白質を消化する微生物を、全蛋白
質中の水溶性蛋白質の割合が20〜50%(但し、原
料として動物性蛋白質給源又は/及び植物性蛋白
質給源を魚肉と併用する場合は20〜60%)となる
ように作用させて得られる生成を固形物換算で
0.1〜40%(重量基準、以下同じ)、生クリーム又
は(及び)合成クリーム5〜30%、魚肉すり身5
〜30%及び食塩を混合し、この混合物を加熱凝固
することを特徴とする調理食品の製造方法を提供
するのである。
本発明で使用しうる魚肉(ここでは、魚とは通
常、水産加工に使用されうる海産動物を意味す
る。)としては、種々の原料魚を採肉して得られ
るもの及びそれらを更に例えば水晒、脱水等の精
製を行つて得られる魚肉すり身並びにこれを凍結
した冷凍魚肉すり身等の種々の魚肉又は加工魚肉
があげられるが、特に魚肉すり身、冷凍魚肉すり
身が好ましく、前記の原料魚としては、例えばス
ケトウダラ類のタラ類、ヒラメ、カレイ類、タイ
類、イワシ類、サバ類、サンマ類、アジ類、イカ
類、カツオ類、マグロ、カジキ類、ブリ類、サ
ケ、マス類、ニシン、メヌケ、サメ類、タコ類、
エビ類、クジラ類、ワラズカ類、グチ類、タチウ
オ、貝類等をあげることができる。
本発明に使用しうる蛋白質分解酵素としては、
例えばアクロシン、ウロキナーゼ、ウロペプシ
ン、エラスターゼ、エンテロペプチダーゼ、カテ
プシン、カリクレイン、キニナーゼ2、キモトリ
プシン、キモパパイン、コレゲナーゼ、ストレプ
トキナーゼ、スブチリシン、テルモリジン、トリ
プシン、トロンビン、パパイン、パンクレアトペ
プチダーゼ、フイシン、プラスミン、レニン、レ
プチラーゼ、レンニン等のようなプロテイナー
ゼ;例えばアルギニンアミノペプチダーゼ、オキ
シナーゼ、ロイシンアミノペプチダーゼ等のアミ
ノペプチダーゼ、アンギオテンシナーゼ、アンギ
オテンシン変換酵素、インシユリナーゼ、例えば
アルギニンカルボキシペプチダーゼ、キニナーゼ
1、シロイドペプチダーゼ等のカルボキシペプチ
ダーゼ、例えばカルノシナーゼ、プロリナーゼ等
のジペプチダーゼ、その地プロナーゼのようなペ
プチダーゼ;及びその他の蛋白質分解酵素並びに
それらの変性品、配合品等があげられる。
本発明に使用しうる蛋白質を消化する微生物と
しては、例えばアスペルギルス(Aspergillus)
属、ムコール(Mucor)属、リゾープス
(Rhizopus)属、ペニシリウム(Penicillium)
属、モナクス(Monascus)属等に属するカビ類
(糸状菌類);例えばストレプトコツクス
(Streptococcus)属、ペデイオコツクス
(Pediococcus)属、ロイコノストツク
(Leuconostoc)属、ラクトバチルス
(Lactobacillus)属等に属する乳酸菌、及び例え
ばバチルス・ナツトー(Bacillus natto)、バチ
ルス・サブテイルス(Bacillus subtilis)等の細
菌類;例えばサツカロミセス・エリプソイデウス
(Saccharomyces ellipsoideus)、サツカロミセ
ス・セレビシエー(Saccharomyces
cerevisiae)、トルラ(Torula)等の酵母類;及
びそれらの変異株、配合品等があげられる。
本発明に使用しうる魚肉すり身としては、生魚
肉すり身又は/および冷凍魚肉すり身があげられ
るが、原料魚としては例えばスケトウダラ類のタ
ラ類、ヒラメ、カレイ類、タイ類、イカ類、ブリ
類、サケ・マス類、タコ類、エビ類、ワラズカ・
グチ類、タチウオ、貝類等があげられる。
本発明の調理食品は、魚肉を蛋白質分解酵素又
は/及び蛋白質を消化する微生物で処理して得ら
れる生成物の他に、例えば動植物油脂、魚肉以外
の動物性蛋白質、植物性蛋白質、炭水化物、及び
それらに酵素又は/及び微生物を作用させて得ら
れる生成物からなる群から選ばれた1種又は2種
以上、又は/及び例えばアミノ酸類、高度不飽和
脂肪酸類、及び植物抽出成分類からなる群から選
ばれた1種又は2種以上、又は/及び例えば各種
無機塩、香料、着色料、呈味料、保存料等のその
他の成分を含有させることができ、これらは製造
工程の何れかの段階で混合すればよいが、魚肉が
蛋白質分解酵素又は/及び蛋白質を消化する微生
物で処理される前の何れかの段階又はその処理中
に、これらの物質又はその給源を系内に均一に混
合することにより上記物質又はその給源が魚肉由
来の生成物と均質に混合系を製造できる。
かかる植物性蛋白質給源としては、例えば大
豆、落花生、綿実、ゴマ、ヒマワリ、小麦等の植
物性蛋白質原料、及びその脂肪加工品並びにそれ
らから誘導される濃縮蛋白質、分離蛋白質等があ
げられる。
また、動物性蛋白質給源としては、例えば畜
乳、脱脂乳、練乳、全脂粉乳、脱脂粉乳、調製粉
乳、バター、クリーム、チーズ等の乳又は乳製
品;例えば牛肉、馬肉、豚肉、羊肉、鶏肉等の畜
肉;例えば燻製肉、乾燥肉等の畜肉加工品;例え
ば卵、乾燥卵、凍結卵、卵黄、卵白等の卵又は卵
製品;例えばレバー等のその他の動物蛋白質等が
あげられる。
更に、動植物油脂給源としては、例えば豚肉、
牛脂、羊脂、馬脂、魚油、鯨油、乳脂等の動物性
油脂;例えば大豆油、アマニ油、サフラワー油、
ヒマワリ油、綿実油、カポツク油、オリーブ油、
小麦胚芽油、トウモロコシ油、パーム油、パーム
核油、サル脂、イリツペ脂、ボルネオタロー脂、
ヤシ油等の植物性油脂;及びそれらに水素添加、
エステル交換、分別等の処理を施して得られる加
工油脂、並びに例えばバター、クリーム、マーガ
リン、シヨートニング等の油脂加工製品等があげ
られる。
更にまた、炭水化物給源としては、例えば米、
小麦、トウモロコシ、ジヤガイモ、サツマイモ等
の炭水化物を多量に含む農産物;それらを製粉し
て得られる粉末化物;前記の農産物から得られ
る、例えば米デンプン、小麦デンプン、トウモロ
コシデンプン、ジヤガイモデンプン等のデンプ
ン;デンプンを加工、変性して得られる、例えば
α−化デンプン、デキストリン等の加工、変性デ
ンプン;例えば砂糖、ハチミツ、デンプン糖等の
糖類;例えばリンゴ、オレンジ、イチゴ、ブドウ
等の果実の果肉又は果汁等があげられる。
本発明の調理食品製造方法の具体的態様は次の
通りである。
先ず、魚肉と酵素又は/及び微生物の均質な混
合物を調製するため、魚肉に酵素又は/及び微生
物を添加して細かくするか、又は魚肉を細かくし
つつ酵素又は/及び微生物を添加するか或いは魚
肉を細かくした後、酵素又は/及び微生物を添加
し均一に混合する。この際、魚肉以外に動物性蛋
白質給源、植物性蛋白質給源又は/及び炭水化物
給源を原料として使用する場合は、最初の段階又
は途中の段階で添加してもよく、又、例えば食
塩、リン酸2ナトリウム、ポリリン酸ナトリウム
等の塩、油脂、炭水化物に作用する酵素、微生
物、水又は/及び天然抗菌剤等のその他の成分を
添加してもよい。
酵素又は/及び微生物は、魚肉又は魚肉とその
他の原料との混合物に混合されると、魚肉又は魚
肉とその他の原料の混合物中の蛋白質に作用し始
めるので、当該混合後は、混合物を適切な温度で
適切な時間保持する必要がある。かかる温度と時
間は使用する酵素又は/及び微生物の種類や目的
とする生成物の風味やゲル化能の程度により、選
択する必要があるが、通常は0〜60℃の温度と5
分〜30日間の時間が必要である。また、この温度
は最初から一定にコントロールしてもよいが、最
初、ある特定の温度にコントロールし、その後、
それと異なる特定の温度にコントロールするとい
うように多段階でコントロールしてもよい。更に
酵素又は/及び微生物を魚肉に添加後は前記のよ
うに均質な混合物とするために細かくしたり又は
混合撹拌したりするが、このような操作を継続し
ながら、前記の温度及び時間の範囲内に保持して
もよく、又、均質な混合物が得られた段階で一旦
細かくしたり又は混合撹拌したりする操作を止
め、その後、熟成させ、当該操作及びその後の熟
成を通して上記混合物を前記の温度及び時間の範
囲内に保持するようにしてもよい。
細かくしたり又は混合する操作、場合によつて
は熟成を行うときの、上記混合物の保持温度は、
例えば0〜15℃の低温域、15〜35℃の中温域及び
35〜60℃の高温域に大きく分けられ、酵素を使用
する場合は、第1段階を高温域又は中温域に保持
し、第2段階を低温域に保持するようにしてもよ
く、又、酵素と微生物を併用する場合は、先ず、
第1段階を高温域、中温域或いは低温域で酵素の
みで処理し、次に、必要に応じ冷却後、微生物を
添加し、均一に混合後、中温域又は低温域に保持
するようにすることもできる。また、微生物のみ
を使用する場合は低温域又は中温域に保持するこ
とが好ましい。
このようにして得られる生成物は、通常、全蛋
白質(『全蛋白質』のことを『全含窒素成分』と
いう場合もあり、この場合の『全含窒素成分』は
通常『全窒素原子量×6.25』を意味する)中の水
溶性蛋白質の割合が20〜50%(但し、原料として
動物性蛋白質給源又は/及び植物性蛋白質給源を
魚肉と併用する場合は20〜60%)となるようにす
る。上記割合が20%未満ではゲル化能が残存し、
物性、風味、食感において調理食品成分として適
当でなく、逆に50%(但し、原料として動物性蛋
白質給源又は/及び植物性蛋白質給源を魚肉と併
用する場合は60%)を超えると“にがみ”が強く
なり好ましくない。
このようにして得られた生成物は必要に応じ磨
砕する等して、生クリーム又は合成クリームと魚
肉すり身、必要なら野菜、小さなブロツクにした
魚肉フイレー、調味料その他の添加物調味料を混
合した後、成形し加熱凝固することにより、最終
の目的とする製品とすることができる。
酵素及び微生物の失活は前記の生成物の段階で
行つてもよく、又最後の加熱殺菌処理によつて行
つてもよい。
本発明の最終の目的とする製品について、テリ
ーヌ、ムース、クネルを例をあげて、更に説明す
るとテリーヌの場合は、第1段階で魚肉すり身を
磨砕しながら食塩を加え、その後、生クリーム又
は合成クリーム、牛乳、全卵及び魚肉に蛋白質を
分解する酵素又は/及び蛋白質を消化する微生物
を作用させて得られる生成物を作用させて得られ
る生成物を混合し、フアルス(farce)を作る。
第2段階で出来上がつたフアルスに必要に応じて
野菜、小さなブロツクにした魚肉のフイレー、調
味料、その他き添加物を混合し、容器に入れ、容
器ごとオーブン中で150〜200℃、15〜30分間蒸
し、冷却するとテリーヌが得られる。
ムースの場合は、魚肉すり身を磨砕しながら食
塩を加え、次に卵白を入れ、必要に応じて野菜、
小さなブロツクにした魚肉のフイレー、調味料、
その他添加物を加え、生クリーム又は合成クリー
ムと、魚肉に蛋白質を分解する酵素又は/及び蛋
白質を消化させる微生物を作用させて得られる生
成物を混合して均一になるまで練る。練り上がつ
たら、型に入れ、容器ごとオーブン中で150〜200
℃で15〜30分間蒸すと、ムースが得られる。
クネルの場合は、下準備として、牛乳、バタ
ー、小麦粉、全卵でパナード(panade)を作つ
ておく。そして、魚肉すり身を磨砕しながら食塩
を加え、その後、魚肉に蛋白質を分解する酵素又
は/及び蛋白質を消化させる微生物を作用させて
得られる生成物を加え、必要に応じて野菜、小さ
なブロツクにした魚肉のフイレー、調味料、その
他の添加物を入れ、次に上記パナード、生クリー
ム又は合成クリームを入れて均一になるまで練
る。
練り上がつたら成形し沸騰水中で加熱するとク
ネルが得られる。
以下に本発明の参考例、実施例を示す。
参考例 1 スケトウダラの冷凍すり身を自然解凍し、解凍
後肉挽機にかける。このようなすり身100gを擂
潰機に入れて撹拌しつつ食塩3g、リン酸2ナト
リウム0.2gを添加する。一方、蛋白質分解酵素
パンクレアチン(和光純薬製)0.05gを少量の水
にとかして添加し又、すり身中の雑菌発育抑制の
ためリゾチーム50ppmを少量の水にとかして添加
し、混合撹拌する。
すべての添加物を添加後、擂潰機のジヤケツト
に温水を流し擂潰機中の混合物の品温を50℃に保
ちながら30分間撹拌する。その後温水を氷を入れ
た冷水に切替え混合物の品温をすみやかに10℃と
する。しかる後に、この混合物を10℃で48時間保
持すると、全蛋白質中の水溶性蛋白質の割合が28
%であり、常法に従つて測定したゲル強度が70
g/cm2であり、苦味がまつたくないペースト状生
成物()が得られた。
参考例 2 スケトウダラの冷凍すり身を自然解凍し、解凍
後肉挽機にかれる。このようなすり身100gをニ
ーダーに入れて撹拌しつつ食塩3g、リン酸ナト
リウム0.2gを添加し、一方、蛋白質分解酵素プ
ラナーゼ(科研化学製)0.05gを少量の水にとか
して添加する。
すべての添加物を添加後ニーダージヤケツトに
温水を流しニーダー中の混合物の品温を50℃に保
ちながら30分間撹拌する。その後温水を氷を入れ
た冷水に切替え、混合物の品温をすみやかに10℃
とする。混合物の品温が10℃になつたら、別に乳
酸菌ストレツプコツカス・ラクテイス、ストレツ
プコツカス・クレモリス、ラクトバチルス・カゼ
イの三菌株を用い、10%脱脂粉乳液中で培養して
あつた菌数が108〜109/mlの培養液10gを混合物
中に添加し10分間混合撹拌する。しかる後、この
混合物を10℃で72時間保持すると、全蛋白質中の
水溶性蛋白質の割合が40%であり、常法に従つて
測定したゲル強度がほとんどなく5g/cm2であ
り、若干芳香があつて苦み味まつたく感じられな
いペースト状生成物()が得られた。
参考例 3 スケトウダラの冷凍すり身を自然解凍して肉挽
機にかける。このようなすり身100gを擂潰機に
入れ、撹拌しつつ食塩2.5g、ポリリン酸ナトリ
ウム0.3gを添加し撹拌しながら糊状とする。糊
状となつたら大豆蛋白質のプロトンM(日本蛋白
(株)製)20gを添加し撹拌混合しながら均一の糊状
とする。一方、蛋白質分解酵素プロナーゼ(科研
化学製)0.08gを少量の水にとかして添加する。
又すり身中の雑菌発育抑制のためリゾチーム
50ppmを少量の水にとかして添加し、混合撹拌す
る。
すべての添加物を添加後、擂潰機のジヤケツト
に温水を流し擂潰機中の混合物の品温を50℃に保
ちながら30分間撹拌混合する。混合終了後ただち
にジヤケツトの温水を冷水に切替え、擂潰機中の
混合物の品温をすみやかに10℃とする。しかる後
に、この混合物を10℃で48時間保持すると、全蛋
白質中の水溶性蛋白質の割合が30%であり、非常
になめらかで苦味がないペースト状生成物()
が得られた。
参考例 4 スケトウダラの冷凍すり身を自然解凍して肉挽
機にかける。このような肉挽されたすり身100g
を擂潰機に入れ撹拌しながら食塩3g、リン酸2
ナトリウム0.2gを添加し良く混合し糊状とする。
糊状となつたらカゼインナトリウム15gを添加
し、つぶつぶがなくなるまで均一に混合する。一
方、蛋白質分解酵素プロナーゼ(科研化学製)
0.06gを少量の水にとかして添加し、さらにすり
身中の雑菌発育抑制のためリゾチーム50ppmを少
量の水にとかして添加し、混合撹拌する。
すべての添加物を添加後、擂潰機のジヤケツト
に温水を流し擂潰機中の混合物の品温を50℃に保
ちながら30分間撹拌混合する。その後温水を氷を
入れた冷水に切替え、擂潰機中の混合物の品温を
すみやかに10℃にする。しかる後に、この混合物
を10℃で48時間保持すると、全蛋白質中の水溶性
蛋白質の割合が26%であり、しかもなめらかで、
且つ均質なペースト状生成物()が得られた。
参考例 5 スケトウダラの冷凍すり身を自然解凍し、その
後肉挽機にかける。このような肉挽されたすり身
100gを擂潰機に入れ撹拌しながら食塩3.0g、ポ
リリン酸ナトリウム0.2gを添加しすり身糊を作
成する。すり身糊が出来たら撹拌をつづけながら
抗酸化剤α−トコフエロール300ppmの添加した
サフラワー油20gを徐々に添加してエマルジヨン
を作成する。一方、蛋白質分解酵素プロナーゼ
(科研化学製)0.07g及びさらにすり身中の雑菌
抑制のためリゾチーム50ppmをそれぞれ少量の水
にとかし添加する。
すべての添加物を添加後、擂潰機のジヤケツト
に温水を流し擂潰機中の混合物の品温を50℃に保
ちながら30分間撹拌混合する。その後温水を冷水
に切替え、品温をすみやかに10℃にする。しかる
後に、この混合物を10℃で48時間保持すると、全
蛋白質中の水溶性蛋白質の割合が25%であり、常
法に従つて測定したゲル強度が7g/cm2で苦味が
なくなめらかなペースト状の生成物()が得ら
れた。
参考例 6 スケトウダラの冷凍落し身を解凍して肉挽機に
かけ肉挽きしたもの100gを擂潰機に入れ食塩3.0
g、ピロリン酸ナトリウム0.2gを添加し混合し
て糊状物を作成する。かかる糊状物に小麦粉を25
g添加し混練して均質な混合物を得る。このよう
な混合物に蛋白質分解酵素パンクレアチン(デイ
フコ社製)0.1gとプロテナーゼ「アマノ」A(天
野製薬製)0.1gと雑菌発育抑制のためリゾチー
ム70ppmを各々少量の水にとかして添加し、混合
物の品温50℃として30分間撹拌を高速にして混練
する。混練後、容器に充填し15℃で120時間保持
すると均質で、なめらかであり、苦味もまつたく
有せず、又全蛋白質中の水溶性蛋白質の割合が35
%のペースト状の生成物()が得られらた。
実施例 1 冷凍スケトウすり身(SA)500gをサイレント
カツターで磨砕しながら10gの食塩を添加する。
5分後に参考例1で得られたペースト状生成物
()(魚肉由来の固形分14〜16%含有)を1200
g、全卵600g、牛乳300c.c.、生クリーム800c.c.を
添加し、10分間練り上げ、フアルス3710gを得
た。得られたフアルス1000gに生鮭のフイレーを
小さくブロツク状にしたものを500gと食塩2g
と白こしよう1gを混合し均一に撹拌して型に入
れ、容器ごとオーブン中で170℃、20分間蒸し、
冷却するとテリーヌ1410gを得た。
得られたテリーヌは、外観、食感、味について
満足できるものであり、きめの細かいなめらかさ
があり極めて美味であつた。
実施例 2 冷凍スケトウすり身(SA)500gをサイレント
カツターで磨砕しながら10gの食塩を添加する。
5分後に参考例4で得られたペースト状生成物
()(魚肉由来の固形物14〜16%含有)を1200
g、全卵600g、牛乳300c.c.、生クリーム800c.c.を
添加し、10分間練り上げ、フアルス3710gを得
た。得られたフアルス1000gにホウレン草をボイ
ルし水切りをしたものを500gと食塩2gと白こ
しよう1gを混合し均一に撹拌して型に入れ、容
器ごとオーブン中で170℃、2分間蒸し、冷却す
るとテリーヌ1410gを得た。
実施例 3 冷凍スケトウすり身(SA)500gをサイレント
カツターで磨砕しながら10gの食塩を添加する。
5分後に参考例5で得られたペースト状生成物
()(魚肉由来の固形物14〜16%含有)を1200
g、全卵600g、牛乳300c.c.、生クリーム800c.c.を
添加し、10分間練り上げ、フアルス3710gを得
た。得られたフアルス1000gにニンジンをボイル
し裏ごししたものを500gと食塩2gと白こしよ
う1gを混合し均一に撹拌して型に入れ、容器ご
とオーブン中で170℃、20分間蒸し、冷却すると
テリーヌ1410gを得た。
得られたテリーヌは、外観、食感、味について
満足できるものであり、きめの細かいなめらかさ
があり極めて美味であつた。
実施例 4 冷凍スケトウすり身(SA)200gをサイレント
カツターで磨砕しながら6gの食塩を添加する。
5分後に参考例2で得られたペースト状生成物
()(魚肉由来の固形物14〜16%含有)を400g、
卵白50gを入れ、さらに生クリーム200c.c.とタイ
のフイレーを小さくブロツク状にしたものを120
g入れ、均一になるまで練り上げる。この混合物
を取り上げ、型に入れ、容器ごとオーブン中で
200℃、20分間蒸すと930gのムースが得られた。
得られたムースをソース・アメリケーヌを用い
てパネラー(10名)に試みてみたが、外観、食
感、味とも良好な結果を得た。
実施例 5 冷凍スケトウすり身(SA)200gをサイレント
カツターで磨砕しながら6gの食塩を添加する。
5分後に参考例6で得られたペースト状生成物
()(魚肉由来の固形物14〜16%含有)を400g、
卵白50gを入れ、さらに生クリーム200c.c.とタイ
のフイレーを小さくブロツク状にしたものを120
g入れ、均一になるまで練り上げる。この混合物
を取り上げ、型に入れ、容器ごとオーブン中で
200℃、20分間蒸すと930gのムースが得られた。
得られたムースをソース・アメリケーヌを用い
てパネラー(10名)に試みてみたが、外観、食
感、味とも良好な結果を得た。
実施例 6 冷凍スケトウすり身(SA)200gをサイレント
カツターで磨砕しながら6gの食塩を添加する。
5分後に参考例2で得られたペースト状生成物
()(魚肉由来の固形物14〜16%含有)を400g、
卵白50gを入れ、さらに生クリーム200c.c.とホウ
レン草をボイルして水切りしたものを120g入れ、
均一になるまで練り上げる。この混合物を取り上
げ、型に入れ、容器ごとオーブン中で200℃、20
分間蒸すと930gのムースが得られた。
得られたムースをソース・アメリケーヌを用い
てパネラー(10名)に試みてみたが、外観、食
感、味とも良好な結果を得た。
実施例 7 鍋に牛乳200c.c.とバター50gを入れ火にかけ、
バターが溶け牛乳が沸騰直前まで温まつたら、小
麦粉100gを一気に加える。木べらで力強く混ぜ
合わせ、ひとかたまりの生地になつたら中火で混
ぜながら、鍋底に薄い生地の膜ができるまで炒め
るように乾かす。生地をボールに移し、溶き卵
100gを少しずつ加えていき、木べらで生地を切
るようにしながら、卵と生地をなめらかに混ぜ合
わせる。得られたパナードを冷所に放置してお
く。冷凍スケトウすり身300gをサイレントカツ
ターで磨砕しながら5.4gの食塩を添加する。5
分後に参考例3で得られたペースト状生成物
()(魚肉由来の固形分14〜16%含有)を700g、
エビを細かく切つたもの200g、上記パナード450
g、生クリーム200c.c.を添加しよく混ぜる。練り
上がつたら、大きめのスプーンで型ををとりたつ
ぷり湯が入つた沸騰水中に落とす。一旦沈んだ生
地が浮き上がつてきたら、そのまま、5分間煮
て、冷水にとり冷ます。
得られたクネル1670gをソース・アメリケーヌ
を用いてパネラー(15名)に試みてみたが、外
観、食感、味ともに満足できる結果を得た。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 魚肉に、蛋白質を分解する酵素又は/及び蛋
    白質を消化する微生物を、全蛋白質中の水溶性蛋
    白質の割合が20〜50%(但し、原料として動物性
    蛋白質給源又は/及び植物性蛋白質給源を魚肉と
    併用する場合は20〜60%)となるように作用させ
    て得られる生成物を固形物換算で0.1〜40%(重
    量基準、以下同じ)、生クリーム又は(及び)合
    成クリーム5〜30%、魚肉すり身5〜30%及び食
    塩を混合し、この混合物を加熱凝固することを特
    徴とする調理食品の製造方法。
JP58237312A 1983-12-16 1983-12-16 調理食品の製造方法 Granted JPS60130373A (ja)

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