JPH0357738B2 - - Google Patents

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JPH0357738B2
JPH0357738B2 JP58237311A JP23731183A JPH0357738B2 JP H0357738 B2 JPH0357738 B2 JP H0357738B2 JP 58237311 A JP58237311 A JP 58237311A JP 23731183 A JP23731183 A JP 23731183A JP H0357738 B2 JPH0357738 B2 JP H0357738B2
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fish meat
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meat
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batter
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Yasuzo Uchida
Yasuo Iso
Hiroki Saeki
Hitoshi Nagasaki
Makoto Ito
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TAIYO GYOGYO KK
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【発明の詳細な説明】 本発明は魚肉を蛋白質分解酵素又は/及び蛋白
質を消化する微生物で処理して得られる生成物を
使用して風味、食感等の優れた衣付き揚げ物食品
用バツターを製造する方法に関するものである。
従来、魚肉は水産練製品の製造に使用されてお
り、この水産練成品は、我が国の重要な蛋白質材
料である魚肉の加工食品として主要なものである
が、魚肉が単にそれらの加工食品への用途のみで
なく、種々の食品へ利用できるようになれば、魚
肉の価値は飛躍的に高まるものと考えられる。
本発明者らはかかる見地に立つて、魚肉が種々
の食品へ使用しうるように新しい食品素材を製造
すべく研究を進め、魚肉を蛋白質分解酵素又は/
及び蛋白質を消化する微生物で処理することによ
り、このような新しい食品素材を製造する方法を
見い出し、すでに特許出願を行つたが、その後こ
の新しい食品素材の種々の食品への用途開発を進
める中で、この新しい食品素材を衣付き揚げ物食
品用バツターの製造の際に添加することにより優
れた風味、食感を有する揚げ物食品用バツターが
得られることを見い出し本発明に至つた。
即ち、本発明は、魚肉を蛋白質分解酵素又は/
及び蛋白質を消化する微生物を作用させて得られ
た生成物を、小麦粉又はバツター100重量部に対
して固形分換算で0.1〜20重量部、好ましくは0.1
〜10重量部使用することを特徴とする揚げ物食品
用バツターの製造法である。
本発明で使用しうる魚肉(ここで、魚とは通
常、水産加工に使用されうず海産動物を意味す
る。)としては、種々の原料魚を採肉して得られ
るもの及びそれらを更に例えば水晒、脱水等の精
製を行つて得られる魚肉すり身並びにこれを凍結
した冷凍魚肉すり身等の種々の魚肉又は加工魚肉
があげられるが、特に魚肉すり身、冷凍魚肉すり
身が好ましく、前記の原料魚としては、例えばス
ケトウダラ類のタラ類、ヒラメ、カレイ類、タイ
類、イワシ類、サバ類、サンマ類、アジ類、イカ
類、カツオ類、マグロ、カジキ類、ブリ類、サ
ケ、マス類、ニシン、メヌケ、サメ類、タコ類、
エビ類、クジラ類、ワラズカ類、グチ類、タチウ
オ、貝類等をあげることができる。
本発明に使用しうる蛋白質分解酵素としては、
例えばアクロシン、ウロキナーゼ、ウロペプシ
ン、エラスターゼ、エンテロペプチダーゼ、カテ
プシン、カリクレイン、キニナーゼ2、キモトリ
プシン、キモパパイン、コラゲナーゼ、ストレプ
トキナーゼ、スブチリシン、テルモリジン、トリ
プシン、トロンビン、パパイン、パンクレアトペ
プチダーゼ、フイシン、プラスミン、レニン、レ
プチラーゼ、レンニン等のようなプロテイナー
ゼ;例えばアルギニンアミノペプチダーゼ、オキ
シナーゼ、ロイシンアミノペプチナーゼ等のアミ
ノペプチダーゼ、アンギオテンシナーゼ、アンギ
オテンシン変換酵素、インシユリナーゼ、例えば
アルギニンカルボキシペプチダーゼ、キニナーゼ
1、チロイドペプチダーゼ等のカルボキシペプチ
ダーゼ、例えばカルノシナーゼ、プロリナーゼ等
のジペプチダーゼ、その他プロナーゼのようなペ
プチダーゼ;及びその他の蛋白質分解酵素並びに
それらの変性品、配合品等があげられる。
本発明に使用しうる蛋白質を消化する微生物と
しては、例えばアスペルギルス(Aspergillus)
属、ムコール(Mucor)属、リゾープス
(Rhizopus)属、ペニシリウム(Penicillium)
属、モナスクス(Monascus)属等に属するカビ
類(糸状菌類);例えばストレプトコツクス
(Streptococcus)属、ペデイオコツクス
(Pediococcus)属、ロイコノストツク
(Leuconostoc)属、ラクトバチルス
(Lactobacillus)属等に属する乳酸菌、及び例え
ばバチルス・ナツトー(Bacillus natto)、バチ
ルス・サブテイリス(Bacillus subtilis)等の細
菌類;例えばサツカロミセス・エリプソイデウス
(Saccharomyces ellipsoideus)、サツカロミセ
ス・セレビシエー(Saccharomyces
cerevisiae)、トルラ(Torula)等の酵母類;及
びそれらの変異株、配合品等があげられる。
本発明の蛋白質は、魚肉を蛋白質分解酵素又
は/及び蛋白質を消化する微生物で処理して得ら
れる生成物の他に、例えば動植物油脂、魚肉以外
の動物性蛋白質、植物性蛋白質、炭水化物、及び
それらに酵素又は/及び微生物を作用させて得ら
れる生成物からなる群から選ばれた1種又は2種
以上、又は/及び例えばアミノ酸類、高度不飽和
脂肪酸類、及び植物抽出成分類からなる群から選
ばれた1種又は2種以上、又は/及び例えば各種
無機塩、香料、着色料、呈味料、保存料、安定
剤、乳化剤、変性防止剤等のその他の成分を含有
させることができ、これらは製造工程の何れかの
段階で混合すればよいが、魚肉が蛋白質分解酵素
又は/及び蛋白質を消化する微生物で処理される
前の何れかの段階又はその処理中に、これらの物
質又はその給源を糸内に均一に混合するのが非常
に好ましく、このような手段により、非常に安定
で且つ上記物質又はその給源が均質に魚肉由来の
生成物と混合した糸を製造できる。
かかる植物性蛋白質給源としては、例えば大
豆、落花生、綿実、ゴマ、ヒマワリ、小麦等の植
物性蛋白質、及びその脱脂加工品並びにそれから
誘導される濃縮蛋白質、分離蛋白質等があげられ
る。
また、動物性蛋白質給源としては、例えば畜
乳、脱脂乳、練乳、全脂粉乳、脱脂粉乳、調製粉
乳、バター、クリーム、チーズ等の乳又は乳製
品;例えば牛肉、馬肉、豚肉、羊肉、鶏肉等の畜
肉;例えば燻製肉、乾燥肉等の畜肉加工品;例え
ば卵、乾燥卵、凍結卵、卵黄、卵白等の卵又は卵
製品;例えばレバー等のその他の動物蛋白源等が
あげられる。
更に、動植物油脂給源としては、例えば豚脂、
牛脂、羊脂、馬脂、魚油、鯨油、乳脂等の動物性
油脂;例えば大豆油、アマニ油、サフラワー油、
ヒマワリ油、綿実油、カポツク油、オリーブ油、
小麦胚芽油、トウモロコシ油、パーム油、パーム
核油、サル脂、イリツペ脂、ボルネオタロー脂、
ヤシ油等の植物性油脂;及びそれらに水素添加、
エステル交換、分別等の処理を実施して得られる
加工油脂、並びに例えばバター、クリーム、マー
ガリン、シヨートニング等の油脂加工製品等があ
げられる。
更にまた、炭水化物給源としては、例えば米、
小麦、トウモロコシ、ジヤガイモ、サツマイモ等
の炭水化物を多量に含む農産物;それらを製粉し
て得られる粉末化物;前記の農産物から得られ
る、例えば米デンプン、小麦デンプン、トウモロ
コシデンプン、ジヤガイモデンプン等のデンプ
ン;デンプンを加工、変性して得られる、例えば
α−化デンプン、デキストリン等の加工、変性デ
ンプン;例えば砂糖、ハチミツ、デンプン糖等の
糖類;例えばリンゴ、オレンジ、イチゴ、ブドウ
等の果実の果肉又は果汁等があげられる。
本発明で使用される、魚肉に酵素又は微生物を
作用させて得られる生成物の製造方法の具体的態
様は次の通りである。
先ず、魚肉と酵素又は/及び微生物の均質な混
合物を調製するため、魚肉に酵素又は/及び微生
物を添加して細かくするか、又は魚肉を細かくし
つつ酵素又は/及び微生物を添加するか或いは魚
肉を細かくした後、酵素又は/及び微生物を添加
し均一に混合する。この際、魚肉以外に動物性蛋
白質給源、植物性蛋白質給源又は/及び炭水化物
給源を原料として使用する場合は、最初の段階又
は途中の段階で添加してもよく、又、例えば食
塩、リン酸2ナトリウム、ポリリン酸ナトリウム
等の塩、炭水化物に作用する酵素、微生物、水又
は/及び天然抗菌剤等のその他の成分を添加して
もよい。
酵素又は/及び微生物は、魚肉又は魚肉とその
他の原料との混合物に混合されると、魚肉又は魚
肉とその他の原料の混合物中の蛋白質に作用し始
めるので、当該混合物は、混合物を適切な温度で
適切な時間保持する必要がある。かかる温度と時
間は使用する酵素又は/及び微生物の種類や目的
とする生成物の風味やゲル化能の程度により、選
択する必要があるが、通常は0〜60℃の温度と5
分〜30日間の時間が必要である。また、この温度
は最初から一定にコントロールしてもよいが、最
初、ある特定の温度にコントロールし、その後、
それと異なる特定の温度にコントロールするとい
うように多段階でコントロールしてもよい。更に
酵素又は/及び微生物を魚肉に添加後は前記のよ
うに均質な混合物とするため細かくしたり又は混
合撹拌したりするが、このような操作を継続しな
がら、前記の温度及び時間の範囲内に保持しても
よく、又、均質な混合物が得られた段階で一旦細
かくしたり又は混合撹拌したりする操作を止め、
その後、熟成させ、当該操作及びその後の熟成を
通して上記混合物を前記の温度及び時間の範囲内
に保持するようにしてもよい。
細かくしたり又は混合する操作、場合によつて
は熟成を行うときの、上記混合物の保持温度は、
例えば0〜15℃の低温域、15〜35℃の中温域及び
35〜60℃の高温域に大きく分けられ、酵素を使用
する場合は、第1段階を高温域又は中温域に保持
し、第2段階を低温域に保持するようにしてもよ
く、又、酵素と微生物を併用する場合は、先ず第
1段階を高温域、中温域或いは低温域で酵素のみ
で処理し、次に、必要に応じ冷却後、微生物を添
加し、均一に混合後、中温域又は低温域に保持す
るようにすることもできる。また、微生物のみを
使用する場合は低温域又は中温域に保持すること
が好ましい。
このようにして得られる生成物は、通常、全含
窒素成分に対する水溶性含窒素成分の割合が20〜
50%(但し、原料として動物性蛋白質給源又は/
及び植物性蛋白質給源を魚肉と併用する場合は20
〜60%)となるようにするのが好ましく、20%未
満ではゲル化能が残存し、物性、風味、食感にお
いてバツター成分として適当でなく、逆に50%
(但し、原料として動物性蛋白質給源又は/及び
植物性蛋白質給源を魚肉と併用する場合は60%)
を超えると“にがみ”が強くなり好ましくない。
このようにして得られた生成物はそのまま放置
すると時間が経過するに従い、さらに蛋白質の分
解が進行し、所望の物性及び風味が変化してしま
うので、すばやく小麦粉又はバツター成分と混合
して本発明の揚げ物食品用バツターの製造に使用
し、その加熱処理により酵素や微生物を失活させ
るか、或いは小麦粉又はバツター成分混合する前
又は混合する間に酵素や微生物を失活させる作用
を有する物質を添加する等して当該生成物中の酵
素や微生物を失活させる必要がある。なお、この
生成物をすぐに本発明の揚げ物食品用バツターと
して使用しない場合は冷凍するか又は酵素、微生
物を失活させる物質を添加する等して品質を損な
うことなく保存できる。
本発明においては、前記のようにして得られた
生成物をその中に含有される魚肉由来の生成物が
小麦粉又はバツター100重量部に対して固形分換
算で0.1〜20重量部、好ましくは0.1〜10重量部と
なるように混合して揚げ物食品用バツターを製造
することを特徴とする。この生地の調製に当たつ
ては目的とする小麦粉加工食品により、適宜、他
の成分を使用することができる。
このバツターの製造に当たつては、目的とする
揚げ物食品により、適宜他の成分を使用すること
ができる。
本発明の方法により製造し得る揚げ物食品用バ
ツターの使用対象としては、魚介類、畜肉類、家
きん類、海藻類、野菜類、茸類等があげられ、又
調理法より見れば、天ぷら、フライ類並びにパン
粉をまぶすもの又は/及びまぶさないもの等衣付
き揚げ物食品に使用でき、又、揚げ物食品の提供
形態よりみて揚げ物調理直後は勿論、冷蔵保存の
後提供される所謂チルド食品としても、又は/及
び凍結保存の後提供される調理済み冷凍食品とし
ての衣付き揚げ物食品に使用でき、これらの対象
食材、調理方法及び提供形態に応じてその目的に
合つた魚肉由来の生成物を選び、又は1種又は/
及び多種以上組み合わせると共にバツター用原
料、材料、調味料、呈味成分、添加物等の成分を
混合して所望の衣付き揚げ物食品用バツターとす
ることができる。
このようにして得られた衣付き揚げ物食品用バ
ツターを使用して調理した揚げ物食品は、魚肉由
来の生成物より生ずる風味、呈味、繊維等が加わ
り、従来のバツターを使用して調理にしたものよ
り優れた風味、呈味、食感を有し、非常に良好な
ものである。
以下に本発明の参考例、実施例を示す。
参考例 1 スケトウダラの冷凍すり身を自然解凍し、解凍
後肉挽機にかける。このようなすり身100gを擂
潰機に入れて撹拌しつつ食塩3g、リン酸2ナト
リウム0.2gを添加する。一方、蛋白質分解酵素
パンクレアチン(和光純薬製)0.05gを少量の水
にとかして添加し又、すり身中の雑菌発育抑制の
ためリゾチーム50ppmを少量の水にとかして添加
し、混合撹拌する。
すべての添加物を添加後擂潰機のジヤケツトに
温水を流し擂潰機中の混合物の品温を50℃に保ち
ながら30分間撹拌する。その後温水を氷を入れた
冷水に切替え混合物の品温をすみやかに10℃とす
る。しかる後、この混合物を10℃で48時間保持す
ると、全蛋白質中の水溶性蛋白質の割合が28%で
あり、常法に従つて測定したゲル強度が70g/cm2
であり、苦味がまつたくないペースト状生成物
()が得られた。
参考例 2 スケトウダラの冷凍すり身を自然解凍し、解凍
後挽肉機にかける。このようなすり身100gをニ
ーダーに入れて撹拌しつつ食塩3g、リン酸ナト
リウム0.2gを添加し、一方、蛋白質分解酵素プ
ロナーゼ(科研化学製)0.05gを少量の水にとか
して添加する。
すべての添加物を添加後ニーダージヤケツトに
温水を流しニーダー中の混合物の品温を50℃に保
ちながら30分間撹拌する。その後温水を氷を入れ
た冷水に切替え、混合物の品温をすみやかに10℃
とする。混合物の品温が10℃になつたら、別に乳
酸菌ストレツプコツカス・ラクテイス、ストレツ
プコツカス・クレモリス、ラクトバチルス・カゼ
イの三菌株を用い、10%脱脂粉乳液中で培養して
あつた菌数が108〜109/mlの培養液10gを混合物
中に添加し10分間混合撹拌する。しかる後、この
混合物を10℃で72時間保持すると、全蛋白質中の
水溶性蛋白質の割合が40%であり、常法に従つて
測定したゲル強度がほとんどなく5g/cm2であ
り、若干芳香があつて苦味まつたく感じられない
ペースト状生成物()が得られた。
参考例 3 スケトウダラの冷凍すり身を自然解凍して肉挽
機にかける。このようなすり身100gを擂潰機に
入れ、撹拌しつつ食塩2.5g、ポリリン酸ナトリ
ウム0.3gを添加し撹拌しながら糊状とする。糊
状となつたら大豆蛋白質のプロトンM(日本蛋白
(株)製)20gを添加し撹拌混合しながら均一の糊状
とする。一方、蛋白質分解酵素プロナーゼ(科研
化学製)、0.08gを少量の水にとかして添加する。
又すり身中の雑菌発育抑制のためリゾチーム
50ppmを少量の水にとかして添加し、混合撹拌す
る。
すべての添加物を添加後、擂潰機のジヤケツト
に温水を流し擂潰機中の混合物の品温を50℃に保
ちながら30分間撹拌混合する。混合終了後ただち
にジヤケツトの温水を冷水に切替え、擂潰機中の
混合物の品温をすみやかに10℃とする。しかる
後、この混合物を10℃で48時間保持すると、全蛋
白質中の水溶性蛋白質の割合が30%であり、非常
になめらかで苦味がないペースト状生成物()
が得られた。
参考例 4 スケトウダラの冷凍すり身を自然解凍して肉挽
機にかける。このような肉挽されたすり身100g
を擂潰機に入れ撹拌しながら食塩3g、リン酸2
ナトリウム0.2gを添加し良く混合し糊状とする。
糊状となつたカゼインナトリウム15gを添加し、
つぶつぶがなくなるまで均一に混合する。一方、
蛋白質分解酵素プロナーゼ(科研化学製)0.06g
を少量の水にとかして添加し、さらにすり身中の
雑菌発育抑制のためリゾチーム50ppmを少量の水
にとかして添加し、混合撹拌する。
すべての添加物を添加後、擂潰機のジヤケツト
に温水を流し擂潰機中の混合物の品温を50℃に保
ちながら30分間撹拌混合する。その後温水を氷を
入れた冷水に切替え、擂潰機中の混合物の品温を
すみやかに10℃にする。しかる後、この混合物を
10℃で48時間保持すると、全蛋白質中の水溶性蛋
白質の割合が26%であり、しかもなめらかで、且
つ均質なペースト状生成物()が得られた。
参考例 5 スケトウダラの冷凍すり身を自然解凍し、その
後肉挽機にかける。このよような肉挽きされたす
り身100gを擂潰機に入れ撹拌しながら食塩3.0
g、ポリリン酸ナトリウム0.2gを添加しすり身
糊を作成する。すり身糊が出来たら撹拌をつづけ
ながら抗酸化剤α−トコフエロール300ppmを添
加したサフラワー油20gを徐々に添加しエマルジ
ヨンを作成する。一方、蛋白質分解酵素プロナー
ゼ(科研化学製)0.07g及びさらにすり身中の雑
菌発育抑制のためリゾチーム50ppmをそれぞれ少
量の水にとかし添加する。
すべての添加物を添加後、擂潰機のジヤケツト
に温水を流し擂潰機中の混合物の品温を50℃に保
ちながら30分間撹拌混合する。その後温水を冷水
に切替え、品温をすみやかに10℃にする。しかる
後、この混合物を10℃で48時間保持すると、全蛋
白質中の水溶性蛋白質の割合が25%であり、常法
に従つて測定したゲル強度が7g/cm2で苦味がな
くなめらかなペースト状の生成物()が得られ
た。
参考例 6 スケトウダラの冷凍落じ身を解凍して肉挽機に
かけ肉挽きしたもの100gを擂潰機に入れ食塩3.0
g、ピロリン酸ナトリウム0.2gを添加し混練し
て糊状物を作成する。かかる糊状物に小麦粉を25
g添加し混練して均質な混合物を得る。このよう
な混合物に蛋白質分解酵素パンクレアチン(デイ
フコ社製)0.1gとプロテナーゼ「アマノ」A(天
野製薬製)0.1gと雑菌発育抑制のためリゾチー
ム70ppmを各々少量の水にとかして添加し、混合
物の品温50℃として30分間撹拌を高速にして混練
する。混練後、容器に充填し15℃で120時間保持
すると均質で、なめらかであり、苦味もまつたく
有せず、又全蛋白質中の水溶性蛋白質の割合が35
%のペースト状の生成物()が得られた。
実施例 1 1) えび(1尾25g)8尾を尾を残して皮をむ
き、背わたを取り曲がらないように腹側に3〜
4ケ所切り目を入れる。
2) 卵1個と冷水カツプ1杯を溶き、ふるつた
小麦粉100gに参考例1〜6でえられたペース
ト状生成物()〜()(いずれも魚肉由来
の固形分14〜16%含有)を30gを入れて、さつ
くりと粘らないように混ぜて衣(バツター)を
作る。
3) 1)のえびに小麦粉をまぶして、2)の衣
をたつぷりつけ、更にその上にパン粉をつけ
180℃の油の中に尾を持つて入れ浮き上がつた
ところに衣を箸の先につけて振るように散らし
かけえびに付着させ裏返しながら、カラツと揚
げる。
このようにして、従来より風味、呈味が優れ、
食感の良好なえびフライを得た。
実施例 2 1) 小麦粉220gを2回ふるう。
2) ボールに卵黄(卵1ケ分)、塩を入れてす
りまぜ、小麦粉を加え、さらに参考例1〜6で
得られたペースト状生成物()〜()(い
ずれも魚肉由来の固形分14〜16%含有)30g入
れ、牛乳と少しずつ入れてなめらかに混ぜる。
3) 2)にサラダ油を加えまぜ、ランプフイル
ムをかけて約2時間ねかせる。
4) 白身魚(かれい、ひらめ、おひよう等)
300gを皮と骨を取つて、一口大のそぎ切りに
し、軽く塩、こしようを振り下味をつける。
5) きれいなボールに卵白(卵1個分)を入
れ、かたく泡立て、3)に少しずつまぜ込み衣
(バツター)を造る。
6) きれいな揚げ油を低めの中温に熱し、水分
をふいた4)の魚を竹ぐしに刺し、5)の衣に
くぐらせて入れ、焦げ目をつけないように返し
ながらゆつくり揚げる。
このようにして、従来より風味、呈味が優れ、
食感の良好な白身魚のフリツターを得た。
実施例 3 1) なす3個は、へたを落とし、縦半分に切
り、1cmの棒状に切り、水にさらしてあくを抜
く。
2) かぼちや300gは、スプーンで種をかき出
し、皮をまだらむきにして、なすと形を揃えて
1cm角の棒切りにする。
3) さやいんげん100gは、筋と取り、長けれ
ば2つに切る。
4) 1)〜3)の水分をふき、軽く塩こしよう
を振る。
5) ボールに卵、塩、オリーブ油、水を混ぜ、
小麦粉175gをふるいに入れ、さらに参考例1
〜6で得られたペースト状生成物()〜
()(いずれも魚肉由来の固形分14〜16%含
有)25gを入れ、さつくりをまぜて衣(バツタ
ー)を造る。
6) 揚げ油は中温に熱し、4)に5)の衣を付
けながら入れ、中まで火を通してカリツと揚げ
る。
このようにして、従来より風味、呈味が優れ、
食感の良好なイタリヤ風野菜揚げを得た。
実施例 4 1) 卵黄1個分をできるだけ冷たい水を加えて
1カツプにしてよく混ぜ合わせる。
2) 小麦粉(薄力粉)220gを2度ふるいにか
けて空気を含ませ、1)に入れ、さらに参考例
1〜6で得られたペースト状生成物()〜
()(いずれも魚肉由来の固決分14〜16%含
有)30gを加えまぜ方が不足ぐらいに見える程
度に混ぜて衣(バツター)を造る。
3) さやえんどう2枚は筋をとつて衣をつけ、
油温がやや低いうちに揚げる。
4) はじかみしようが2本は茎7〜8cmつけて
切り、茎に十文字の切り込みを入れ、紅しよう
がの薄切り2枚も衣を付けてさやえんどうの次
に揚げる。
5) ブロツコリー1〜2房の花房のところだけ
衣をつけ180℃の油で揚げる。
6) いわし2尾、頭と内蔵を取り、腹開きにし
て小麦粉を薄くまぶし、衣をつけて180℃の油
で揚げる。
このようにして、従来より、うまみ、こくみが
際立つており風味、呈味が優れ、食感の良好な盛
り合せ天ぷらを得た。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 魚肉を蛋白質分解酵素又は/及び蛋白質を消
    化する微生物を作用させて得られた生成物を、小
    麦粉又はバツター100重量部に対して固形分換算
    で0.1〜20重量部使用することを特徴とする揚げ
    物食品用バツターの製造法。
JP58237311A 1983-12-16 1983-12-16 揚げ物食品用バツタ−の製造法 Granted JPS60130362A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP58237311A JPS60130362A (ja) 1983-12-16 1983-12-16 揚げ物食品用バツタ−の製造法

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JP58237311A JPS60130362A (ja) 1983-12-16 1983-12-16 揚げ物食品用バツタ−の製造法

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Publication Number Publication Date
JPS60130362A JPS60130362A (ja) 1985-07-11
JPH0357738B2 true JPH0357738B2 (ja) 1991-09-03

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ID=17013483

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JP58237311A Granted JPS60130362A (ja) 1983-12-16 1983-12-16 揚げ物食品用バツタ−の製造法

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JP2610024B2 (ja) * 1987-03-13 1997-05-14 マルハ株式会社 電子レンジ用冷凍揚げ物食品の製造法

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JPS60130362A (ja) 1985-07-11

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