JPH0332348B2 - - Google Patents

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JPH0332348B2
JPH0332348B2 JP57107075A JP10707582A JPH0332348B2 JP H0332348 B2 JPH0332348 B2 JP H0332348B2 JP 57107075 A JP57107075 A JP 57107075A JP 10707582 A JP10707582 A JP 10707582A JP H0332348 B2 JPH0332348 B2 JP H0332348B2
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JP
Japan
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mixture
paste
add
protein
fish meat
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JP57107075A
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JPS5963162A (ja
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Yasuzo Uchida
Yasuo Iso
Hiroki Saeki
Hitoshi Nagasaki
Makoto Ito
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TAIYO GYOGYO KK
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TAIYO GYOGYO KK
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Publication date
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Priority to AT83105945T priority patent/ATE37476T1/de
Priority to EP83105945A priority patent/EP0096902B1/en
Priority to DE8383105945T priority patent/DE3378102D1/de
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  • Meat, Egg Or Seafood Products (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は魚肉を利用した固形乃至スプレツド状
食品の製造方法に関するものであり、詳しくは魚
肉の磨砕物と炭水化物給源との混合物に、蛋白質
を分解する酵素または/および微生物を作用さ
せ、少なくとも魚肉に含まれる蛋白質の物性を変
化せしめて得られるペースト状蛋白質材料を使用
して固形乃至スプレツド状食品を製造する方法に
関するものである。
従来、魚肉は主として水産練製品の製造に使用
されており、例えば魚肉すり身にデンプン、食
塩、調味料および水、必要なら、その他の原料成
分を配合し、混練した後、任意に成型し、加熱処
理することにより、魚肉が有するゲル化能を利用
し、固化させ、これらの水産練製品は製造されて
いる。このような水産練製品は我が国の重要な蛋
白質原料である魚肉の加工食品として主要なもの
であるが、魚肉はそれが保有するゲル化能のため
その他の食品の製造にはあまり利用されていな
い。
本発明はかかる魚肉が有するゲル化能を減少乃
至喪失せしめそれを利用して、従来の水産練製品
とは全く異なつた新しいタイプの食品を製造し、
魚肉の新しい用途を開拓し、わが国の重要な蛋白
質材料としての魚肉の価値をより高めることを目
的とするものである。
すなわち、本発明は、魚肉の磨砕物と炭水化物
給源との混合物に、蛋白質を分解する酵素また
は/および微生物を作用させ、少なくとも魚肉に
含まれる蛋白質の物性を変化せしめて得られるペ
ースト状蛋白質材料に、動植物油脂給源および溶
融剤好ましくは更に、動植物性蛋白質給源を混合
し、50〜100℃に加熱、溶融しつゝ、撹拌、均質
化後、冷却することを特徴とする固形乃至スプレ
ツド状食品の製造方法である。
以下に本発明の固形乃至スプレツド状食品の製
造方法について詳述する。
本発明で使用しうる魚肉(ここで、“魚”とは
通常、水産加工に使用されうる海産動物を意味す
る。)としては、種々の原料魚を採肉して得られ
るものおよびそれらをさらに例えば水晒、脱水等
の精製を行つて得られる魚肉すり身並びにこれを
凍結せしめた冷凍魚肉すり身等の種々の魚肉又は
加工魚肉があげられ、前記の原料魚としては、例
えばスケトウダラ類のタラ類、ヒラメ、カレイ
類、タイ類、イワシ類、サバ類、サンマ類、アジ
類、イカ類、カツオ類、マグロ、カジキ類、ブリ
類、サケ、マス類、ニシン、メヌケ、サメ類、タ
コ類、エビ類、クジラ類、ワラズカ、グチ類、タ
チウオ、貝類等をあげることができる。
本発明に使用される炭水化物給源としては、例
えば米、小麦、トウモロコシ、ジヤガイモ、サツ
マイモ等の炭水化物を多量に含む農産物;それを
製粉して得られる粉末化物;前記の農産物から得
られる、例えば米デンプン、小麦デンプン、トウ
モロコシデンプン、ジヤガイモデンプン等のデン
プン;デンプンを加工、変性して得られる、例え
ばα−化デンプン、デキストリン、等の加工、変
性デンプン;例えば砂糖、ハチミツ、デンプン糖
等の糖類;例えばリンゴ、オレンジ、イチゴ、ブ
ドウ等の果実の果肉又は果汁等があげられる。
本発明に使用しうる蛋白質を分解する酵素とし
ては、例えば、アクロシン、ウロキナーゼ、ウロ
ペプシン、エラスターゼ、エンテロペプチダー
ゼ、カテプシン、カリクレイン、キニナーゼ2、
キモトリプシン、キモパパイン、コラゲナーゼ、
ストレプトキナーゼ、スブチリシン、テルモリジ
ン、トリプシン、トロンビン、パパイン、パンク
レアトペプチダーゼ、フイシン、プラスミン、レ
ニン、レプチラーゼ、レンニン等のようなプロテ
イナーゼ;例えばアルギニンアミノペプチダー
ゼ、オキシナーゼ、ロイシンアミノペプチダーゼ
等のアミノペプチダーゼ、アンギオテンシナー
ゼ、アンギオテンシン変換酵素、インシユリナー
ゼ、例えばアルギニンカルボキシペプチターゼ、
キニナーゼ1、チロイドペプチダーゼ等のカルボ
キシペプチダーゼ、例えばカルノシナーゼ、プロ
リナーゼ等のジペプチダーゼ、その他ブロナーゼ
のようなペプチダーゼ;およびその他の蛋白分解
酵素並びにそれらの変性品、配合品等があげられ
る。
本発明に使用しうる蛋白質を分解する微生物と
しては、例えばアスペルギルス(Aspergillus)
属、ムコール(Mucor)属、リゾープス
(Rhizopus)属、ペニシリウム(Penicillium)
属、モナスクス(Monascus)属等に属するカビ
類(糸状菌類);例えばストレプトコツクス
(Streptocococcus)属、ペデイオコツクス
(Pediococcus)属、ロイコノストツク
(Leuconostoc)属、ラクトバチルス
(Lactobacillus)属等に属する乳酸菌、および例
えばバチルス・ナツト−(Bacillus natto)、バチ
ルス・サブテイリス(Bacillus subtilis)等の細
菌類;例えばサツカロミセス・エリプソイデウス
(Saccharomyces ellipsoideus)、サツカロミセ
ス・セレビシエー(Saccharomyces
cerevisiae)、トルラ(Torula)等の酵母類;お
よびそれらの変異株、配合品等があげられる。
本発明に使用される動植物油脂給源としては、
例えば豚脂、牛脂、羊脂、馬脂、魚油、鯨脂、乳
脂、等の動物性油脂;例えば大豆油、アマニ油、
サフラワー油、ヒマワリ油、綿実油、カポツク
油、オリーブ油、トウモロコシ油、パーム油、パ
ーム核油、サル脂、イリツペ脂、ボルネオタロー
脂、ヤシ油等の植物性油脂;およびそれらに水素
添加、エステル交換、分別等の処理を施こして得
られる加工油脂、並びに例えばバター、クリー
ム、マーガリン、シヨートニング等の油脂加工製
品等があげられる。
本発明に使用しうる溶融剤としては、例えばピ
ロリン酸ソーダ、酸性ピロリン酸ソーダ、トリポ
リリン酸ソーダ、メタリン酸ソーダ、第一リン酸
ソーダ、第二リン酸ソーダ等のリン酸塩類、例え
ば酒石酸ソーダ等の酒石酸塩類;例えばクエン酸
ソーダ等のクエン酸塩類等があげられる。
本発明においては好ましくは、ペースト状蛋白
質材料と混合使用される動植物性蛋白質給源とし
ては、例えば大豆、落花生、綿実、ゴマ、ヒマワ
リ、小麦等の植物性蛋白原料、およびその脱脂加
工品並びにそれらから誘導される濃縮蛋白質、分
離蛋白質等の植物性蛋白質給源、および、例えば
畜乳、脱脂乳、練乳、全脂粉乳、脱脂粉乳、調製
粉乳、バター、クリーム、チーズ等の乳又は乳製
品;例えば牛肉、馬肉、豚肉、羊肉、鶏肉等の畜
肉;例えば燻製肉、乾燥肉等の畜肉加工品;例え
ば卵、乾燥卵、凍結卵、卵黄、卵白等の卵又は卵
製品;例えばレバー等のその他の動物蛋白源等の
動物性蛋白質給源があげられる。
本発明の製造方法の具体例を示せば次の通りで
ある。
まず、魚肉に炭水化物給源と酵素または/およ
び微生物を添加して磨砕するかまたは魚肉を磨砕
しつゝ炭水化物給源と酵素または/および微生物
を添加するかあるいは魚肉を磨砕後、炭水化物給
源と酵素または/および微生物を添加し、均一に
混合するかさらにはその他様々の方法で、魚肉の
磨砕物と炭水化物給源と蛋白質を分解する酵素ま
たは/および微生物の均質な混合物を調製する。
この際、例えば食塩、リン酸2ナトリウム、ポリ
リン酸ナトリウム等の塩、動物性蛋白質類、植物
性蛋白質類、油脂類、油脂、炭水化物に作用する
酵素、微生物、水または/および抗菌剤等のその
他の成分を添加してもよく、また、炭水化物に作
用する酵素または/および微生物を併用すること
により、更に好ましい物性、食感を有する目的生
成物が得られる。なお、前記の炭水化物給源の使
用量はその給源中の炭水化物の量が魚肉100重量
部に対し、5〜100重量部となるような量が好ま
しい。
蛋白質を分解する酵素または/および微生物は
魚肉に混合されると魚肉中の蛋白質に作用し始め
るので、当該混合後は、当該混合物を適切な温度
で適切な時間保持する必要がある。かかる温度と
時間は使用する酵素または/および微生物の種類
や中間生成物としてのペースト状蛋白質材料に望
まれる食感や物性によつて選択する必要がある
が、通常は0〜60℃の温度と5分〜30日間の時間
が必要である。また、この温度は最初から一定に
コントロールしてもよいが、最初、ある特定の温
度にコントロールし、その後、それと異なる特定
の温度にコントロールするというように多段階で
コントロールしてもよい。さらに、酵素または/
および微生物を魚肉に添加後は、前記のように均
質な混合物とするため磨砕又は混合撹拌がなされ
るが、このような磨砕又は混合撹拌を継続しなが
ら前記の温度および時間の範囲内に保持してもよ
く、また均質な混合物が得られた段階で一旦磨砕
又は混合撹拌をやめ、その後、熟成させ、磨砕又
は混合撹拌およびその後の熟成を通して、当該混
合物を前記の温度および時間の範囲内に保持する
ようにしてもよい。磨砕または混合、場合によつ
ては熟成を行う時の当該混合物の保持温度は、例
えば0〜15℃の低温域、15〜35℃の中温域および
35〜60℃の高温域に大きく分けられ酵素を使用す
る場合、第1段階を高温域又は中温域に保持し、
第2段階を低温域に保持するようにしてもよく、
微生物を併用する場合まず、第1段階を高温域、
中温域あるいは低温域で酵素のみで処理し、要す
れば冷却後微生物を添加し、均一に混合後、中温
域又は低温域に保持するようにすることもでき
る。微生物のみを使用する場合は低温域又は中温
域に保持することが好ましい。
本発明の製造方法におけるペースト状蛋白質材
料は全窒素分に対する水溶性蛋白質の割合が5〜
50%、好ましくは20〜45%となるようにするのが
好ましく、5%未満ではペースト状蛋白質材料の
均質性に欠け、テクスチヤーおよび食感において
“なめらかさ”が充分でなく、逆に50%を超える
と“にがみ”が強くなり好ましくない。このよう
にして得られたペースト状蛋白質材料はそのまま
放置すると時間が経過するに従い、さらに蛋白質
の分解が進行し、目的とする物性、風味が変化し
てしまうので直ぐに固形乃至スプレツド状食品の
製造に使用し、その食品の製造工程に含まれる熱
処理工程で、当該材料中の酵素または/および微
生物を失活させるか又はすぐに固形乃至スプレツ
ド状食品の製造に使用しない場合、凍結するかま
たは噴霧乾燥、凍結乾燥等により乾燥するか、あ
るいは酵素又は/および微生物を失活させる作用
を有する物質を添加するか等して保存することが
可能である。
前記のようにして得られたペースト状蛋白質材
料は次に前記の動植物油脂給源および前記の溶融
剤、好ましくは、更に前記の動植物性蛋白質給源
必要なら、例えば核酸、グルタミン酸等のアミノ
酸又はその塩等の調味料、例えばソルビン酸ナト
リウムのような合成保存料あるいは天然保存料、
例えばエビ、カニ、牛肉、豚肉、鶏肉、レバー、
アサリ等の嗜好食品、例えば前記の嗜好食品用の
フレイバー等を混合し、50〜100℃、好ましくは
60〜90℃に加熱溶融しつゝ撹拌、均質化する。
前記の動植物油脂給源、動植物性蛋白質給源の
添加量は全体の組成物中の油脂の割合が5〜50
%、特に15〜40%、魚肉の蛋白質以外の蛋白質の
割合が0〜30%、特に5〜20%となるような量が
好ましい。
前記のように、加熱溶融しつゝ撹拌、均質化し
て得られた組成物はその後好ましくは0〜15℃に
冷却されることにより、固形乃至スプレツド状の
最終製品となる。
本発明で得られた製品は魚肉がその形状および
風味を実質的に全く残さない形で、均質に製品中
に混合され、非常になめらかな食感を有し固形状
乃至スプレツド状のものであり、高蛋白質食品と
して有用なものである。
以下に本発明の実施例を示す。
実施例 1 スケトウダラの冷凍スリ身を解凍し肉挽機にか
け肉挽したもの100gを擂漬機に入れ、食塩3.0
g、第二リン酸ナトリウム0.2gを入れ混練撹拌
を行ないスリ身の糊状物を作成する。これにバレ
イシヨ澱粉25gを添加し混練し均質な混合物を作
成し、蛋白分解酵素プロナーゼ(科研化学製)
0.07gと雑菌発育抑制のためリゾチーム70ppmを
各々少量の水にとかし添加する。その後、擂漬機
のジヤケツトに温水を流し擂漬機中の混合物の品
温を50℃として30分間混練撹拌する。しかる後温
水を冷水に切換え、混合物の品温を15℃とする。
15℃になつたら撹拌を停止し混合物を容器に入
れ、15℃で72時間保持するとペースト状蛋白質材
料が得られた。
このような蛋白質材料130gを乳化釜に入れ、
あらかじめ肉挽機で粉砕してあつたナチユラルチ
ーズ:チエダー25g、ゴーダー35gを添加し又植
物油(サフラワー油)10gを添加し、溶融剤とし
てピロリン酸ナトリウム0.2gとポリリン酸ナト
リウム0.3gとチーズフレイバー少量、及び防微
剤0.4gを加え低速撹拌で混練を行いながら乳化
釜のジヤケツトに熱水を流し混合物の品温を80℃
とし同時に真空35mmHgとして撹拌を高速として
混練溶融を行うとペースト状混合物が得られ、こ
の混合物を型に流し込み10℃に冷却すると本発明
の目的生成物が得られた。
この生成物は、苦味もなくなめらかで均質なも
のであり、魚臭がまつたくなく、食した際の歯ぎ
れもよく口どけも良好なプロセスチーズと同様の
製品であつた。
実施例 2 スケトウダラの冷凍落し身を解凍し肉挽機にか
け肉挽したもの100gをニーダーに入れ食塩3.5g
とピロリン酸ナトリウム0.2gを添加し混練撹拌
を行ない落し身の糊状物を作成する。かかる糊状
物に、トウモロコシ澱粉20gを加え混練して均質
な混合物を作成した。この混合物に蛋白分解酵素
パンクレアチン(Difco社製)0.1gと雑菌発育抑
制のためリゾチーム60ppmを各々少量の水にとか
して添加する。添加終了後ニーダーのジヤケツト
に温水を流しニーダー中の混合物の品温を45℃と
して30分間混練撹拌をする。その後ニーダーのジ
ヤケツトの温水を冷水に切替え、混合物の品温を
15℃にし、混合物を容器に充填し15℃で72時間保
持するとペースト状蛋白質材料が得られた。
このようなペースト状蛋白質材料125gをアヂ
ホモミクサー(特殊化工機製商品名)に入れ、カ
ゼインナトリウム10gを添加し均一な糊状混合物
を作成する。又、あらかじめ肉挽機で粉砕してあ
つたナチユラルチーズ:チエダー25gとゴーダー
25gと無塩バター20gを添加し、溶融剤としてト
リポリリン酸ナトリウム0.5gとピロリン酸ナト
リウム0.2g、及び防徽剤0.4gとチーズフレイバ
ー少量を添加し低速で混練をすぐにアヂホモミク
サーのジヤケツトに熱水を流し混合物の品温を80
℃にすると同時に真空35mmHgとして撹拌を高速
に切替え、混練溶融するとペースト状混合物が得
られ、これを型に充填し10℃に冷却すると本発明
の目的生成物が得られる。
この生成物は、苦味もなくなめらかで、しか
も、均質であり、魚臭も感じられず切り口もつや
があり、口どけも良く歯ごたえもあり、市販プロ
セスチーズと同様な製品であつた。
実施例 8 実施例−2の方法で作成したスケトウダラの冷
凍落し身の糊状物にトウモロコシ澱粉20gを添加
し撹拌混練して均質な混合物を作成する。この混
合物に蛋白分解酵素パンクレアチン(Difco社
製)0.1gを少量の水に溶解して添加し混練しニ
ーダーのジヤケツトに温水を流し混合物の品温を
50℃として、30分間撹拌混練する。その後ニーダ
ーのジヤケツトの温水を冷水に切換、混合物の品
温を15℃とする。この混合物にあらかじめ乳酸菌
ラクトバチルス・カゼイ、ラクトバチルス・ブル
ガリクス、ストレプトコツカス・ラクテイスの3
菌株を用い10%脱脂粉乳液で培養し菌数108
109/mlの培養液15mlとグルコース25gを添加し
30分間混合撹拌後容器に充填し15℃で96時間保持
するとペースト状蛋白質材料が得られた。
このペースト状蛋白質材料125gをアヂホモミ
クサー〔特殊機化工(株)製、商品名、以下同じ〕に
取りあらかじめ肉挽機で肉挽した市販レバーペー
スト(明治屋製)40gと植物油(大豆油)20gを
添加し、溶融剤としてポリリン酸ナトリウム0.3
gとピロリン酸ナトリウム0.1gと防徽剤0.4g、
香辛料、レバーフレイバー少量を添加し低速で混
練する。その後は実施例−2と同様な方法で処理
し、本発明の目的生成物を得た。
この生成物は、苦味もなくなめらかで、しかも
均質であり、魚臭がまつたく感じられずパンに塗
布するとのびが良く、市販のレバースプレツドよ
り良好な製品であつた。
実施例 4 スケトウダラの冷凍落し身を解凍して肉挽機に
かけ肉挽したもの100gを擂漬機に入れ、食塩3.0
g、ピロリン酸ナトリウム0.2gを添加し混練し
て糊状物を作成する。かかる糊状物に小麦粉を15
g添加し混練して均質な混合物を得る。このよう
な混合物に蛋白分解酵素パンクレアチン(Difco
社製)0.1gとプロテイナーゼ「アマノ」A(天野
製薬製)0.1gと雑菌発育抑制のためリゾチーム
70ppmを各々少量の水にとかして添加し、30分間
撹拌を高速にして混練する。混練後、容器に充填
し15℃で120時間保持するとペースト状蛋白質材
料が得られた。
このペースト状蛋白質材料120gをアヂホモミ
クサー(特殊化工機(株)製商品名)に取り実施例−
3と同じ方法により本発明の目的生成物を得た。
この生成物は、苦味もなくなめらかでしかも均
質なものであり、魚臭もまつたくなく、パンに塗
布した時のスプレツド性も良好で市販レバーペー
ストとほぼ同様な製品であつた。
実施例 5 実施例−4の方法でスケトウダラの冷凍落し身
の糊状物を作成する。かかる糊状物に小麦粉20g
を添加し混練し均質な混合物を得る。この混合物
にあらかじめ乳酸菌、ラクトバチルス・ブルカリ
クス、ラクトバチルス・カゼイ、ストレプトコツ
カス・クレモリス、ストレプトコツカス・ラクテ
イスの4菌株を用い10%脱脂粉乳液で培養し菌数
108〜109/mlの培養液25gとグルコース5gを添
加し、撹拌を高速に切替え30分間混練し終了後容
器に充填し15℃で144時間保持するとペースト状
蛋白質材料が得られた。
このようなペースト状蛋白質材料155gをアヂ
ホモミクサー(特殊機化工(株)製商品名)に取り、
カゼインナトリウム10gを入れて混練し均質な混
合物を作成する。このような混合物に、無塩バタ
ー30gとあらかじめ粉砕してあつたナチユラルチ
ーズ:チエダー15g、ゴーダー15gとチーズフレ
イバー少量と防徽剤0.45gを添加し溶融剤として
ポリリン酸ナトリウム0.5gとトリポリリン酸ナ
トリウム0.2gを添加、混練しアヂホモミクサー
のジヤケツトに熱水を流し混合物の品温を80℃に
すると同時に真空25mmHgをかけ撹拌を高速に切
替え混練するとペースト状混合物が得られ、これ
をカツプに充填し10℃に冷却すると本発明の目的
生成物が得られた。
この生成物は、苦味もなくなめらかでしかも均
質であり魚臭もなくパンに塗布するとスプレツド
性があり、市販チーズスプレツドと同様なもので
あつた。
実施例 6 スケトウダラの冷凍落し身を用い、実施例−8
の方法によりペースト状蛋白質材料を作成した。
かかるペースト状蛋白質材料150gをアヂホモミ
クサーに入れ、バター60g、総合調味料プレミツ
クスD(武田製薬製)5gとチーズカラー0.2gと
チーズフレイバー少量と防徽剤0.4gを添加し、
溶融剤としてポリリン酸ナトリウム0.5gとトリ
ポリリン酸ナトリウム0.1gを添加し、低速で混
練しながらアヂホモミクサーのジヤケツトに熱水
を流し、混合物の品温80℃とし、同時に25mmHg
へ減圧して撹拌を高速に切換えて撹拌すると非常
に流動性のある均質なペースト混合物が得られ、
これをカツプに充填し10℃に冷却すると本発明の
目的生成物が得られた。
この生成物は、魚臭がなく苦味もまつたくなく
なめらかでパンに塗布した際、スプレツド性が良
く、又口どけもよく、ねばつきもなくチーズスプ
レツドと同様な製品であつた。
実施例 7 スケトウダラの冷凍落し身を解凍して肉挽機に
かけ肉挽したもの100gを擂漬機に入れ食塩3g、
ピロリン酸ナトリウム0.2gを添加し混練して糊
状物を作成する。かかる糊状物に小麦粉20gを添
加し混練して均質な混合物を得る。このような混
合物に蛋白分解酵素:パンクレアチン(デイフコ
製)0.1gと、炭水化物分解酵素:コクラーゼ
(三共(株)製)0.05gと、雑菌発育抑制のためリゾ
チーム70ppmをそれぞれ少量の水にとかして添加
し混練する。すべての添加物を添加後擂漬機のジ
ヤケツトに温水を流し混合物の品温を45℃として
30分間撹拌混練する。その後ジヤケツトに冷水を
流し混合物の品温を15℃とし混合物を容器に充填
し15℃で120時間保持するとペースト状蛋白質材
料が得られた。
このようなペースト状蛋白質材料125gをアヂ
ホモミクサー(特殊機化工(株)製、商品名)に入
れ、カゼインナトリウム10gを添加し均一な混合
物を作りこれにあらかじめ粉砕してあつたナチユ
ラルチーズチエダー25gとゴーダー25gと無塩バ
ター20gを添加し溶融剤としてトリポリリン酸ナ
トリウム0.5gとポリリン酸ナトリウム0.2g、及
び防徽剤0.4gとチーズフレイバー少量を添加し
低速で混練し、アヂホモミクサーのジヤケツトに
熱水を流し、混合物の品温を80℃にすると同時に
真空35mmHgとして撹拌を高速に切替え混練溶融
するとペースト状混合物が得られ、これを型に充
填し10℃に冷却すると本発明の目的生成物が得ら
れる。
この生成物は、苦味もなくなめらかでしかも均
質であり、魚臭もまつたく感じられず切り口につ
やがあり口どけも良く歯ごたえもあり、市販プロ
セスチーズと同様な製品であつた。
実施例 8 実施例−2の方法で作成したスケトウダラの冷
凍落し身の糊状物に小麦粉20gを添加し撹拌混練
して均質な混合物を作成する。この混合物に蛋白
分解酵素:パンクレアチン(デイフコ社製)0.1
gと炭水化物分解酵素:コクラーゼ(三共(株)製)
0.05gを各々少量の水にとかして添加し混練し、
ニーダーのジヤケツトに温水を流し混合物の品温
を50℃として30分間撹拌混練する。その後ニーダ
ーのジヤケツトを冷水に切換え混合物の品温を15
℃とする。この混合物にあらかじめ乳酸菌ラクト
バチルス・カゼイ、ストレプトコツカス・ラクテ
イスの2菌株を用い10%脱脂粉乳液で培養してあ
つた培養液15mlを添加し30分間混合撹拌後、容器
に充填し15℃で120時間保持するとペースト状蛋
白質材料が得られた。
このような蛋白質材料125gを乳化釜に入れ、
あらかじめ粉砕してあつたナチユラルチーズゴー
ダー25gとクリームチーズ35gを添加し又無塩バ
ター10gを添加し、溶融剤としてポリリン酸ナト
リウム0.3gとトリポリリン酸ナトリウム0.2gと
防徽剤0.4g及びチーズフレイバー少量を添加し、
低速撹拌で混練しながら乳化釜のジヤケツトに熱
水を流し混合物の品温を80℃とし同時に真空35mm
Hgとして撹拌を高速として混練溶融を行なうと
ペースト状混合物が得られ、この混合物をカツプ
に流込み10℃に冷却すると本発明の目的生成物が
得られた。
この生成物は、苦味もなくなめらかで均質なも
のであり、魚臭がまつたくなくパンに塗布した時
スプレツド性の良好な市販のチーズスプレツドと
同様な製品であつた。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 魚肉の磨砕物と炭水化物給源との混合物に、
    蛋白質を分解する酵素または/および微生物を作
    用させ、少なくとも魚肉の蛋白質の物性を変化せ
    しめて得られるペースト状蛋白質材料に、動植物
    油脂給源および溶融剤を混合し、50〜100℃に加
    熱溶融しつゝ撹拌、均質化後、冷却することを特
    徴とする固形乃至スプレツド状食品の製造方法。
JP57107075A 1982-06-16 1982-06-22 固形乃至スプレツド状食品の製造方法 Granted JPS5963162A (ja)

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