JPH0333306B2 - - Google Patents

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JPH0333306B2
JPH0333306B2 JP57107071A JP10707182A JPH0333306B2 JP H0333306 B2 JPH0333306 B2 JP H0333306B2 JP 57107071 A JP57107071 A JP 57107071A JP 10707182 A JP10707182 A JP 10707182A JP H0333306 B2 JPH0333306 B2 JP H0333306B2
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JP
Japan
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protein
paste
mixture
meat
add
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JP57107071A
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Yasuzo Uchida
Yasuo Iso
Hiroki Saeki
Hitoshi Nagasaki
Makoto Ito
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TAIYO GYOGYO KK
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TAIYO GYOGYO KK
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  • Meat, Egg Or Seafood Products (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は魚肉を利用した固定形至スプレツド状
食品の製造方法に関するものであり、詳しくは魚
肉の磨砕物に、蛋白質を分解する酵素または/お
よび微生物を作用させ、魚肉に含まれる蛋白質の
物性を変化せしめて得られるペースト状蛋白質材
料を使用して固形乃至スプレツド状食品を製造す
る方法に関するものである。
従来、魚肉は主として水産練製品の製造に使用
されており、例えば魚肉すり身にデンプン、食
塩、調味料および水、必要なら、その他の原料成
分を配合し、混練した後、任意に成型し、加熱処
理することにより、魚肉が有するゲル化能を利用
し、固化させ、これらの水産練製品は製造されて
いる。このような水産練製品は我が国の重要な蛋
白質原料である魚肉の加工食品として主要なもの
であるが、魚肉はそれが保有するゲル化能のため
その他の食品の製造にはあまり利用されていな
い。
本発明は、かかる魚肉が有するゲル化能を減少
乃至喪失せしめそれを利用して、従来の水産練製
品とは全く異なつた新しいタイプの食品を製造
し、魚肉の新しい用途を開拓し、わが国の重要な
蛋白質材料としての魚肉の価値をより高めること
を目的とするものである。
すなわち、本発明は、魚肉の磨砕物に、蛋白質
を分解する酵素または/および微生物を、全蛋白
質に対する水溶性蛋白質の割合が5〜50%となる
ように作用させ、魚肉に含まれる蛋白質の物性を
変化せしめて得られるペースト状蛋白質材料に、
動植物油脂給源および溶融剤、好ましくは更に動
植物性蛋白質給源を混合し、50〜100℃に加熱溶
融しつゝ、撹拌、均質化後、冷却することを特徴
とする固定乃至スプレツド状食品の製造方法であ
る。
以下本発明の固形乃至スプレツド状食品の製造
方法について詳述する。
本発明で使用しうる魚肉(ここで、“魚”とは
通常、水産加工に使用される海産動物を意味す
る。)としては、種々の原料魚を採肉して得られ
るものおよびそれらをさらに例えは水晒、脱水等
の精製を行つて得られる魚肉すり身並びにこれを
凍結せしめた冷凍魚肉すり身等の種々の魚肉又は
加工魚肉があげられ、前記の原料魚としては、例
えばスケトウダラ類のタラ類、ヒラメ、カレイ
類、タイ類、イワシ類、サバ類、サンマ類、アジ
類、イカ類、カツオ類、マグロ、カジキ類、ブリ
類、サケ、マス類、ニシン、メヌケ、サメ類、タ
コ類、エビ類、クジラ類、ワラズカ、グチ類、タ
チウオ、貝類等をあげることができる。
本発明に使用される動植物油脂給源としては、
例えば豚脂、牛脂、羊脂、馬脂、魚油、鯨油、乳
脂等の動物性油脂;例えば大豆油、アマニ油、サ
フラワー油、ヒマワリ油、綿実油、カポツク油、
オリーブ油、トウモロコシ油、パーム油、パーム
核油、サル脂、イリツペ脂、ボルネオタロー脂、
ヤシ油等の植物性油脂;およびそれらに水素添
加、エステル交換、分別等の処理を施こして得ら
れる加工油脂、並びに例えばバター、クリーム、
マーガリン、シヨートニング等の油脂加工性品等
があげられる。
本発明においてペースト状蛋白質材料と好まし
くは、混合使用される動植物性蛋白質給源として
は、例えば大豆、落花生、綿実、ゴマ、ヒマワ
リ、小麦等の植物性蛋白原料、およびその脱脂加
工品並びにそれから誘導される濃縮蛋白質、分離
蛋白質等の植物性蛋白質給源、および例えば畜
乳、脱脂乳、練乳、全脂粉乳、脱脂粉乳、調製粉
乳、バター、クリーム、チーズ等の乳又は乳製
品;例えば牛肉、馬肉、豚肉、羊肉、鶏肉等の畜
肉;例えば燻製肉、乾燥肉等の畜肉加工品;例え
ば卵、乾燥卵、凍結卵、卵黄、卵白等の卵又は卵
製品;例えばレバー等のその他の動物蛋白源等の
動物性蛋白質給源があげられる。
本発明に使用しうる蛋白質を分解する酵素とし
ては、例えばアクロシン、ウロキナーゼ、ウロペ
プシン、エラスターゼ、エンテロペプチダーゼ、
カテプシン、カリクレイン、キニナーゼ2、キモ
トリプシン、キモパパイン、コラゲナーゼ、スト
レプトキナーゼ、スブチリシン、テルモリジン、
トリプシン、トロンビン、パパイン、パンクレア
トペプチダーゼ、フイシン、プラスミン、レニ
ン、レプチラーゼ、レンニン等のようなプロテイ
ナーゼ;例えばアルギニンアミノペプチダーゼ、
オキシナーゼ、ロイシンアミノペプチダーゼ等の
アミノペプチダーゼ、アンギオテンシナーゼ、ア
ンギオテンシン変換酵素、インシユリナーゼ、例
えばアルギニンカルボキシペプチダーゼ、キニナ
ーゼ1、チロイドペプチダーゼ等のカルボキシペ
プチダーゼ、例えばカルノシナーゼ、プロリナー
ゼ等のジペプチダーゼ、その他プロナーゼのよう
なペプチダーゼ;およびその他の蛋白分解酵素並
びにそれらの変性品、配合品等があげられる。
本発明に使用しうる蛋白質を分解する微生物と
しては、例えばアスペルギルス(Aspergillus)
属、ムコール(Mucor)属、リゾープス
(Rhigopus)属、ペニシリウム(Penicillium)
属、モナスクス(Monascus)属等に属するカビ
類(糸状金類);例えばストレプトコツクス
(Streptocococcus)属、ペデイオコツクス
(Pediococcus)属、ロイコノストツク
(Leuconostoc)属、ラクトバチルス
(Lactobacillus)属等に属する乳酸菌、および例
えばバチルス・ナツトー(Bacillus natto)、バ
チルス・サブテイリス(Bacillus subtilis)等の
細菌類;例えばサツカロミセス・エリプソイデウ
ス(Saccharomyces ellipsoideus)、サツカロミ
セス・セレビシエー(Saccharomyces
cerevisiae)、トルラ(Torula)等の酵母類;お
よびそれらの変異株、配合品等があげられる。
本発明に使用しうる溶融剤としては、例えばピ
ロリン酸ソーダ、酸性ピロリン酸ソーダ、トリポ
リリン酸ソーダ、メタリン酸ソーダ、第一リン酸
ソーダ、第二リン酸ソーダ等のリン酸塩類;例え
ば酒石酸ソーダ等の酒石酸塩類;例えばクエン酸
ソーダ等のクエン酸塩類等があげられる。
本発明の製造方法を具体例を示せば次の通りで
ある。
まず、魚肉の磨砕物と蛋白質を分解する酵素ま
たは/および微生物の均質な混合物を調製するた
め、魚肉に酵素または/および微生物を添加して
磨砕するかまたは魚肉を磨砕しつゝ酵素または/
および微生物を添加するかあるいは魚肉を磨砕
後、酵素または/および微生物を添加し均一に混
合する。この際、例えば食塩、リン酸2ナトリウ
ムエ、ポリリン酸ナトリウム等の塩、水、油脂、
炭水化物に作用する酵素、微生物または/および
天然抗菌剤等のその他の成分を添加してもよい。
酵素または/および微生物は魚肉と混合される
と魚肉中の蛋白質に作用し始めるので魚肉と混合
後は、当該混合物を適切な温度で適切な時間保持
する必要がある。かかる温度と時間は使用する酵
素または/および微生物の種類や目的とする生成
物の食感、風味やゲル化能の程度により、選択す
る必要があるが、通常は0〜60℃の温度と5分〜
30日間の時間が必要である。また、この温度は最
初から一定にコントロールしてもよいが、最初、
ある特定の温度にコントロールし、その後それと
異なる特定の温度にコントロールするというよう
に多段階でコントロールしてもよい。さらに酵素
または/および微生物を魚肉に添加後は前記のよ
うに均質な混合物とするため磨砕又は混合撹拌が
なされるがこのような磨砕又は混合撹拌を継続し
ながら、前記の温度および時間の範囲内に保持し
てもよく、また、均質な混合物が得られた段階で
一旦、磨砕又は混合撹拌をやめ、その後熟成さ
せ、磨砕又は混合撹拌およびその後の熟成を通し
て、当該混合物を前記の温度および時間の範囲内
に保持するようにしてもよい。
磨砕または混合、場合によつては熟成を行うと
きの、当該混合物の保持温度は、例えば0〜15℃
の低温域、15〜35℃の中温域および35〜60℃高音
域に大きく分けられ、酵素を使用する場合第1段
階を高温域又は中温域に保持し、第2段階を低温
域に保持するようにしてもよく、微生物を併用す
る場合、まず第1段階を高温域、中温域あるいは
低温域で酵素のみで処理し、要すれば冷却後、微
生物を添加し、均一に混合後、中温域又は低温域
に保持するようにすることもできる。微生物のみ
を使用する場合は低温域又は中温域に保持するこ
とが好ましい。
本発明の製造方法におけるペースト状蛋白質材
料は、全蛋白質(「全蛋白質」のことを「全窒素
分」という場合もあり、この場合の「全窒素分」
は通常「全窒素原子量×6.25」を意味する)に対
する水溶性蛋白質の割合が5〜50%、特に20〜45
%となるように蛋白質の物性が変化せしめられた
もので、5%未満ではゲル化能が大きく、また食
感およびテクスチヤーにおいて“なめらかさ”が
充分でなく、逆に50%を越えると“にがみ”が強
くなり好ましくない。
このようにして得られたペースト状蛋白質材料
はそのまま放置すると時間が経過するに従い、さ
らに蛋白質の分解が進行し、目的とする物性、風
味が変化してしまうので直ぐに固形乃至スプレツ
ド状食品の製造に使用し、その食品の製造工程に
含まれる熱処理工程で、当該材料中の酵素また
は/および微生物を失活させるか又はすぐに固形
乃至スプレツド状食品の製造に使用しない場合、
凍結するかまたは噴霧乾燥、凍結乾燥等により乾
燥するか、あるいは酵素又は/および微生物を失
活させる作用を有する物質を添加するか等して保
存することが可能である。
前記のようにして得られたペースト状蛋白質材
料は、次に前記の動植物油脂給源、および溶融
剤、好ましくは更に前記の動植物性蛋白質給源、
必要なら、例えば核酸、グルタミン酸等のアミノ
酸又はその塩等の調味料、例えばソルビン酸ナト
リウムのような合成保存料あるいは天然保存料、
炭水化物類、例えばエビ、カニ、牛肉、豚肉、鶏
肉、レバー、アサリ等の食品、例えば前記の食品
用のフレイバーおよびエキス等を混合し、50〜
100℃、好ましくは60〜90℃に加熱溶融しつゝ撹
拌、均質化する。
前記の動植物油脂給源、動植物性蛋白質給源の
添加量は、全体の組成物中の油脂の割合が5〜50
%、特に15〜40%、魚肉の蛋白質以外の蛋白質の
割合が0〜30%、特に5〜20%となるような量が
好ましい。
前記のように、加熱溶融しつゝ撹拌、均質化し
て得られた組成物は、その後好ましくは0〜15℃
に冷却されることにより、固形乃至スプレツド状
の最終製品となる。
本発明で得られた製品は魚肉がその形状および
風味を実質的に全く残さない形で均質に製品中に
混合され、非常になめらかなテクスチヤーと食感
を有し、高蛋白質食品として有用なものである。
以下に本発明の実施例を示す。
実施例 1 スケトウダラの冷凍スリ身を解凍し肉挽機にか
け肉挽し、この100gを取り擂潰機に入れ食塩3.0
g、ポリリン酸ソーダー0.2gを添加し、よく混
合撹拌し糊状物を作成する。この糊状物に蛋白分
解酵素プロナーゼ(科研化学製)0.07gを少量の
水にとかし又、雑菌発育抑制としてリゾチーム
50ppmを少量の水にとかし、混合撹拌しながら両
者を添加する。
すべての添加物を添加終了後擂潰機のジヤケツ
トに温水を流し擂潰機中の混合物の品温を50℃に
保ちながら30分間撹拌をつづける。撹拌終了後ジ
ヤケツトの温水を冷水に切替え混合物の品温を10
℃にする。10℃になつた糊状混合物を10℃に保持
しながら72時間保持する。
このようにして得られたペースト状蛋白質材料
(水溶性蛋白質の割合 28.2%)を肉挽機にかけ
肉挽する。肉挽されたペースト状蛋白質材料100
gをニーダーに取り撹拌をつづけながら、カゼイ
ンナトリウム20gを加えよく溶解し均質なペース
ト状物を作成し、植物油(サフラワー油)20gを
徐々に加えエルマジヨンを作成する。このような
混合物にあらかじめ肉挽機で粉砕してあつたナチ
ユラルチーズチエダー20gとコーダー20gの混合
物を添加し同時に溶融剤として第2リン酸ナトリ
ウム0.2gとポリリン酸ナトリウム0.5g及び防バ
イ剤ソルビン酸カリウム0.1gを加え、又フレイ
バーを少量加える。添加物が添加終了後ニーダー
のジヤケツトに熱水を流しニーダー中の混合物の
品温を80℃まで上昇し撹拌しながら溶融を行い均
質な粘度150ポイズ(80℃)の溶融混合物が得ら
れる。このような溶融混合物を形に流し10℃まで
冷却すると本発明の目的生成物が得られた。
このようにして得られた本発明の目的生成物
は、プロセスチーズと同等な固さを有しており、
魚肉を含有しているにもかかわらず魚臭もなく、
均一でなめらかで、口どけが良くプロセスチーズ
類似製品として好適なものである。
実施例 2 蛋白分解酵素としてプロナーゼ(科研化学製)
0.05gとプロテイナーゼ「アマノ」A(天野製薬
製)0.05gを使用する以外は実施例1と同じ方法
でペースト状蛋白質材料(水溶性蛋白質の割合
23.4%)を得た。
このペースト状蛋白質材料を肉挽機にかけ肉挽
し糊状混合物100gをアヂホモミクサー〔特殊機
化工(株)、商品名、以下同じ〕に入れ、撹拌しなが
らカゼインナトリウム10gを加えよく溶解しその
後水20gを加え均一なペースト状物を作成し、植
物油(サフラワー油)40gを徐々に加えエマルジ
ヨンを作成する。このような混合物にあらかじめ
肉挽機で粉砕してあつたナチユラルチーズコーダ
ー30gを添加し同時に溶融剤として第2リン酸ナ
トリウム0.2g、ポリリン酸ナトリウム0.2g、ト
リポリリン酸ナトリウム0.1gを加え、又チーズ
フレイバー少量を加える。
すべての添加物を添加終了後、アヂホモミクサ
ーのジヤケツトに熱水を流し混合物の品温を80℃
まで上昇し撹拌し溶融を行い均質な溶融物とし、
このような溶融混合物をカツプに流し10℃まで冷
却すると本発明の目的生成物が得られた。
このようにして得られた本発明の目的生成物
は、チーズスプレツドと同様なスプレツド性を有
し、パンの上に容易に塗ることが出来る。又スリ
身を含有しているにもかかわらず魚臭もなく又苦
味もまつたくないなめらかな均質なスプレツド状
の製品であつた。
実施例 3 スケトウダラの冷凍落し身を解凍し肉挽機にか
け肉挽きし、この100gをニーダーに入れ混合撹
拌しながら食塩3.0gとポリリン酸ナトリウム0.3
gを加え混合し練り、糊状物を作成する。この糊
状物に蛋白質分解酵素プロナーゼ(科研化学製)
0.15gと細菌発育抑制のためリゾチーム50ppmを
各々少量の水にとかし添加する。
添加終了後ニーダーのジヤケツトに冷水を流し
ニーダー中の糊状物の品温を10℃にする。その後
ニーダーから取り出し10℃で96時間保持するとペ
ースト状蛋白質材料(水溶性蛋白質の割合 38.5
%)が得られる。
このペースト状蛋白質材料をサイレントカツタ
ーにかけ粉砕し、この110gをアヂホモミクサー
に入れて撹拌しながらカゼインナトリウム10gを
添加し溶解させ均一なペースト状混合物を作成す
る。この混合物の植物油(菜種シラシメ油)40g
を徐々に添加しエマルジヨンを作成する。エマル
ジヨンが作成したらあらかじめ肉挽機で粉砕した
市販ソフトチーズ(森永乳業製)50gと溶融剤ピ
ロリン酸ナトリウム0.2gポリリン酸ナトリウム
0.3gを加え、アヂホモミクサーのジヤケツトに
熱水を流しアヂホモミクサーの混合物の品温を80
℃にし撹拌を続けペースト状混合物を得、これを
カツプに流しこみ10℃に冷却すると本発明の目的
生成物が得られた。
この本発明の目的生成物は、非常になめらかで
かつ均質であつてチーズスプレツドと同様なスプ
レツド性を有している。また、正肉を含有してい
るが魚臭もなく、なめらかで、市販チーズスプレ
ツドと同様なスプレツド状製品であつた。
実施例 4 スケトウダラの落し身を解凍し肉挽機にかけ肉
挽きし、100gを擂潰機に入れ撹拌する。これに
食塩3.0g、第2リン酸ナトリウム0.2gを加え擂
潰し糊状物を作成する。このような糊状物に蛋白
分解酵素プロナーゼ(科研化学製)0.1gを少量
の水にとかして、添加する。添加終了後擂潰機の
ジヤケツトに温水を流し混合物の品温を50℃にし
て30分間混合撹拌をする。終了後ジヤケツトの温
水を冷水に換えて混合物の品温を10℃にする。
一方、別に乳酸菌ストレツプトコツカス・ラク
テイス、ストレプトコツカス・クレモリス、ラク
トパチルス・カゼイの3金株を用い10%脱脂粉乳
液中で培養してあつた菌数108〜109/mlの培養液
を20gとグルコース5gを10℃に保つている混合
物に添加しジヤケツトに冷水を流し混合物の品温
を10℃に保ちながら30分間撹拌する。この混合物
を10℃で72時間保持すると芳香のあるペースト状
蛋白質材料(水溶性蛋白質の割合 35.7%)が得
られる。
このようなペースト状蛋白質材料が肉挽機にか
け肉挽し、その125gをアヂホモミクサーに入れ
撹拌しながらカゼインナトリウム10gを添加し溶
解させ均質なペースト混合物を作る。これに植物
油(菜種白絞油)40gを徐々に添加しエマルジヨ
ンを作成する。エマルジヨンが作成したあらかじ
め肉挽機で粉砕した市販品レバーペースト(明治
屋製)30gと香辛料とフレイバーを少量及び溶融
財投してトリポリリンナトリウム0.2g、ピロリ
ン酸ナトリウム0.3gを添加し、アヂホモミクサ
ーのジヤケツトに熱水を流し混合物の品温を80℃
にし、撹拌をつづけ、これをカツプに流し込み10
℃に冷却すると本発明の目的生成物が得られる。
この目的生成物は、なめらかで苦味もなくスプレ
ツド性も良好であり、魚臭もなく、市販レバーペ
ーストと同様のペースト状製品であつた。
実施例 5 実施例4と同様な操作で、ペースト状蛋白質材
料(水溶性蛋白質の割合 35.7%)を作成した。
この材料を用い、カゼインナトリウムの代りに大
豆蛋白質である商品名「プロトンM」(日本蛋白
(株)製)を使用する以外は実施例4と同じ方法で本
発明の目的生成物を得た。
この目的生成物は、なめらかで、苦味もなくス
プレツド性もあり、若干の大豆蛋白臭はするが魚
臭もなく市販レバーペーストとほぼ同様のペース
ト状製品であつた。
実施例 6 冷凍落し身を解凍し肉挽機にかけ肉挽し、この
100gをニーダーに入れ、食塩3.0gとピロリン酸
ナトリウム0.3gを添加、混合撹拌し糊状物を作
成する。この糊状物にあらかじめ乳酸菌ストレツ
プトコツカス・ラクテイス、ストレプトコツカ
ス・クレモリス、ラクトバチルス・カゼイの三菌
株を用い10%脱脂粉乳液中で培養してあつた菌数
108〜109/mlの培養液20gとグルコース5gを添
加、又、ペニシリウム・ロツクフオルチを培養し
菌体を採取し少量の水を添加し粉砕した菌の粉砕
液5gを添加し、ニーダーのジヤケツトに冷水を
流し混合物の品温を10℃にして1時間混合撹拌す
る。その後カツプにつめて10℃で、240時間保つ
とペースト状蛋白質材料(水溶性蛋白質の割合
32.0%)が得られた。
このペースト状蛋白質材料を肉挽機にかけ肉挽
し、その125gをアデホモミクサーに入れ撹拌し
ながらカゼインナトリウム10gを添加し溶解し均
一なペースト状混合物を作り、これに溶融したバ
ター30gを徐々に添加しエマルジヨンを作成す
る。エマルジヨンが出来上がつたらあらかじめ肉
挽機で粉砕してあつたナチユラルチーズ・チエダ
ー20gとコーダー20gと溶融剤としてトリポリリ
ン酸ナトリウム0.3g、ピロリン酸ナトリウム0.5
gを添加し、アヂホモミクサーのジヤケツトを熱
水を流し混合物と品温を80℃にし真空35mmHgと
して撹拌をつづけペースト状混合物を作る。この
ような混合物が出来たら品温を50℃に下げソルビ
ン酸カリウム0.4gとリゾチーム100ppmを少量の
水にとかし添加し、又フレイバーを少量加え均一
になるまで撹拌する。その後形流しをし、10℃に
冷却すると本発明の目的生成物が得られる。
この目的生成物は、なめらかで苦味がなく、若
干みどり色がかつたロツクフオルトチーズの味と
臭いがあるプロセスチーズと同じ様な固形状のも
のであり、魚臭もなく、市販プロセスチーズと同
様な歯切れがあり、プロセスチーズとは異なつた
風味を有するものであつた。
実施例 7 スケトウダラの冷凍落し身を解凍し肉挽機にか
け肉挽きし、この100gに食塩3.5g、ピロリン酸
ナトリウム0.2gを添加し擂潰機で混練して糊状
物を作成する。かかる糊状物に蛋白分解酵素パン
クレアチン(デイフコ社製)0.15gとパパイン
(エビオス薬品工業製)0.02gを送料の水にとか
し添加し混練すると同時に擂潰機のジヤケツトに
温水を流し混合物の品温を50℃として撹拌な高速
に切換え30分間撹拌混練をし、その後ジヤケツト
の温水を冷水に切換え、15℃に品温を低下させ
る。15℃になつたらあらかじめ乳酸菌ラクトバチ
ルス・カゼイ、ストレプトコツカス・ラクテイ
ス、ストレプトコツカス・クレモリスの3菌株を
用い10%脱脂粉乳液で培養してあつた培養液25g
とグルコース5gを混合し、30分間撹拌をつづけ
る。撹拌終了後容器に充填し15℃で120時間保持
するとペースト状蛋白質材料(水溶性蛋白質の割
合 42.7%)が得られた。
かかるペースト状蛋白質材料130gをアヂホモ
ミクサーに入れ、バター40gとチーズフレイバー
少量、総合調味料としてプレミツクスD〔武田薬
品工業(株)製〕5gとチーズカラー0.2gを添加し、
更に溶融剤としてピロリン酸ナトリウム0.2gと
ポリリン酸ナトリウム0.5gを添加し低速で撹拌
しながら、アヂホモミクサーのジヤケツトに熱水
を流し混合物の品温を80℃にすると同時に25mm
Hgに減圧し、撹拌を高速に切換えて撹拌すると、
非常に流動性のある均質なペースト状混合物が得
られ、これをカツプに充填し10℃に冷却すると本
発明の目的生成物が得られた。
この生成物は、魚臭がなく苦味もなく、なめら
かで、パンに塗布した際スプレツド性がよくスプ
レツド食品として使用しうるものであつた。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 魚肉の磨砕物に、蛋白質を分解する酵素また
    は/および微生物を、全蛋白質に対する水溶性蛋
    白質の割合が5〜50%となるように使用させ、魚
    肉に含まれる蛋白質の物性を変化せしめて得られ
    るペースト状蛋白質材料に、動植物油脂給源およ
    び溶融剤を混合し、50〜100℃に、加熱溶融しつ
    つ撹拌、均質化後、冷却することを特徴とする固
    形乃至スプレツド状食品の製造方法。
JP57107071A 1982-06-16 1982-06-22 固形乃至スプレツド状食品の製造方法 Granted JPS5963164A (ja)

Priority Applications (5)

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