JPH03295805A - X型ゼオライト成形体の製造方法 - Google Patents

X型ゼオライト成形体の製造方法

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JPH03295805A
JPH03295805A JP9397390A JP9397390A JPH03295805A JP H03295805 A JPH03295805 A JP H03295805A JP 9397390 A JP9397390 A JP 9397390A JP 9397390 A JP9397390 A JP 9397390A JP H03295805 A JPH03295805 A JP H03295805A
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、結合剤含有量の少ないX型ゼオライト成形体
、すなわちいわゆるバインダーレスX型ゼオライト成形
体及びその製造方法に関するものである。
[従来の技術] X型ゼオライトはA型ゼオライトと同様、結晶中の交換
可能な陽イオンの種類によってゼオライトの細孔径や吸
着特性が決定され、例えば、ナトリウムイオンの場合は
、細孔径が約10人であり、25℃+ 700torr
での窒素の吸着容量は7゜9Nce/ gである。一方
、カルシウムイオンにイオン交換すると細孔径は約9人
となり、25”C、700tOrrでの窒素の吸着容量
は14.3Nce/gなどとなる。周期律表第1族また
は第■族のイオンによって、適当な交換率でイオン交換
することで所望の細孔径や吸着特性をもつX型ゼオライ
トを得ることができる。このようにして細孔径が制御さ
れたゼオライトは、吸着分離剤。
触媒等の用途で広い分野に使用されている。ゼオライト
をこれらの目的、特に工業的用途に使用する場合はカラ
ム等の装置に充填して使用するので、十分な物理的強度
を有する成形体が必要である。
従来のゼオライト成形体の製造方法では、X型ゼオライ
ト結晶粉末を合成し、細孔径、吸着特性等を制御するた
めにあらかじめ所望の金属イオンを含む水溶液を用いて
イオン交換し、得られたゼオライト結晶粉末に粘土等の
結合剤を添加して、混合・混線の後に通常の成形機を用
いて成形することによって製造されている。結合剤の量
は、16wt%以上が必要である。また、成形性や物理
的強度を向上させる為には20wt%以上添加して製造
される。このようにして成形されたゼオライト成形体は
、物理的な強度を付与するために高温で焼成される。こ
の焼成は、ゼオライト結晶が壊れず、かつ成形体に充分
な強度を与える温度、具体的には450〜800℃で行
なわれる。成形時に添加される結合剤の量を増加させる
と物理的な強度は高まり、強度の高い成形体を得ること
が出来る。しかし、結合剤の添加割合を増加させること
によって、相対的にX型ゼオライトの含有量は減少し、
単位重量当りの成形体の吸着性能、触媒性能、イオン交
換容量等の性能は結合剤の添加量がふえるにつれて低下
する。しかし、結合剤の量をある程度以下に減少させる
と物理的強度が著しく低下し、また成形性の低下によっ
て事実上成形できなくなることもある。このような理由
で、できるだけ少量の結合剤を添加して成形することに
よって単位重量当りに含まれるゼオライトの含有量の減
少を極力抑えている。
いっぽう、このような欠点を解決する方法として、はと
んど全てがゼオライト結晶からなる成形体を提供する方
法も知られている。この方法は、加えた粘土などの結合
剤を適当な条件下でX型ゼオライトに結晶化する方法で
、いわゆるバインダーレスゼオライトを製造する技術で
ある。このバインダーレスゼオライトを製造する技術に
よれば、結合剤を減らして成形した場合よりも更にバイ
ンダー量を低減し、ゼオライト結晶含有率を高めること
ができる。例えば、特開昭52−103391号公報に
は、メタカオリンを結合剤として用いて、バインダーレ
ス化を行っている。しかしこの方法でもバインダーレス
化後の水分吸着量は小さ(,90wt%以上に結晶含有
率を増加させることは非常に困難であった。
[発明が解決しようとする課題] 従来の方法によるバインダーレスゼオライトの製法に於
いては、結晶含有率を向上させる目的で、焼成した粘土
をバインダーとして用いており、得られた成形体の物理
的強度は低く、工業的に使用し得ないものであった。さ
らに、その製造工程は複雑なものであり、また焼成した
粘土をバインダーとして用いて成形するため、成形性が
悪いといった欠点をもっていた。一方、未焼成の粘土を
用いて成形すると成形性は良いものの、反応性が悪く、
充分な結晶化度が得られなかった。
本発明の目的は、従来のX型ゼオライト成形体よりも、
より吸着容量が大きい、即ちよりゼオライト含有率が高
く、かつ物理的強度の高いX型ゼオライト成形体を提供
するものである。
[課題を解決するための手段及び作用コ高いゼオライト
含有率と、高い物理的強度をもつ成形体を製造するため
の因子として、粘土の種類、ゼオライトと粘土と水酸化
ナトリウムの混合割合、焼成条件等が考えられる。
本発明者らは高いゼオライト含有率及び高い物理的強度
を有するX型ゼオライト成形体が具備すべき条件を検討
し、その条件を満たした成形体を得る為、上記の因子に
ついて鋭意検討を行った結果、従来よりも簡単な工程及
び操作によって目的−とするゼオライト成形体が製造可
能となった。
すなわち本発明は、 (1)成形体中のX型ゼオライトの含有率が90wt%
以上である、X型ゼオライト成形体 (2)a  合成X型ゼオライト粉末と、b 該合成X
型ゼオライト粉末との合計に対して、10〜40wt%
のカオリン型粘土と からなる混合物を押出し成形し、得られた成形体を焼成
した後、1.0〜3.0モル/lの水酸化ナトリウムお
よび上記カオリン型粘土の中のアルミニウムに対してN
a2S10i/A1モル比0.2〜2.0のケイ酸ナト
リウムを含む溶液と接触させて粘土をX型ゼオライトに
転化させ(構成成分の粘土をX型ゼオライトに転化させ
たものであって、水分の脱着処理がされていないものを
、以下「転化成形体」という)、水分を脱着させること
による、X型ゼオライト成形体の製造方法 (3)a  合成X型ゼオライト粉末と、b 該合成X
型ゼオライト粉末との合計に対して、10〜40wt%
のカオリン型粘土と C該カオリン型粘土の中のアルミニウ ムに対してNa2SiO3/Atモル比0.5以下のケ
イ酸ナトリウムと またはこれらと d 該カオリン型粘土の中のアルミニウムに対して、上
記のケイ酸ナトリウム のナトリウムとの合計がNa/A1モル比1.0以下と
なる水酸化ナトリウムと からなる混合物を、押出し成形し、得られた成形体を焼
成した後、1.0〜3.0モル/lの水酸化ナトリウム
および上記のケイ酸ナトリウムとの合計が上記のカオリ
ン型粘土の中のアルミニウムに対してNa2S10i/
A1モル比0.2〜2.0となるケイ酸ナトリウムを含
む溶液と接触させて粘土をX型ゼオライトに転化させ、
水分を脱着させることによる、X型ゼオライト成形体の
製造方法 (4)上記(2)または(3)における転化成形体をナ
トリウム以外の周期律表第1族または第■族の金属イオ
ンを含む液と接触させてイオン交換処理し、水分を脱着
させることによる、X型ゼオライト成形体の製造方法。
を要旨とするものである。
本発明で使用されるX型ゼオライトは、公知の方法によ
って、即ちアルミン酸ナトリウム及びケイ酸ナトリウム
を原料として合成されたものでよい。
先ず、X型ゼオライト粉末とカオリン型粘土からなる混
合物またはこれに水酸化ナトリウム及びケイ酸ナトリウ
ムを添加した混合物を押出し成形し得るよう水分を調整
し、また成形性を向上させるために必要に応じて成形助
剤を添加し、均一になるように十分混合、混練する。
カオリン型粘土の量がそれとX型ゼオライト粉末との合
計に対して16wt%に満たない場合は十分な強度を持
つ成形体が得られ難い。しかし、30wt%をこえると
、カオリン型粘土に含まれる不純物(鉄分1石英等)の
相対的割合が増加し、ゼオライト含有率の低い成形体が
得られることとなる。(1)のように押出し成形に供す
る混合物がX型ゼオライト及びカオリン粘土のみからな
るものであっても目的の成形体を得ることができるが、
(2)のようにこの混合物に水酸化ナトリウム及びケイ
酸ナトリウムを含ませておけば、後の工程に於けるケイ
酸ナトリウムを含む水酸化ナトリウム水溶液による粘土
のゼオライト化が容易となる。しかし、水酸化ナトリウ
ムが多すぎると転化成形体中にソーダライト等の不純物
が発生し、ケイ酸ナトリウムの量が不足すると、A型ゼ
オライトの結晶相が発生する。
その好ましい添加量の上限及び下限は厳密にはカオリン
型粘土の中のナトリウムの量−も考慮して決定されるべ
きであるが、カオリン型粘土の中のナトリウムの含有量
は小さいので、その中のアルミニウムのみに決定して実
用上差し支えない。すなわち、例えば、カオリン型粘土
の中のアルミニウムのモル数の1.0倍以下のモル数に
ナトリウム(Na)の使用割合を抑えれば実質上不純物
の副生を避けることができ、0.05倍以上でゼオライ
ト化を助ける作用が顕著になる。
次に、十分に混練された混合物は、公知の押出し成形機
で成形する。得られた成形体は、次の焼成の前に、常法
によりすなわち、100〜120℃で成形体中の水分が
約20wt%程度になるまで乾燥することが好ましい。
この成形体は例えば5〜15mmの長さのベレットに整
粒した後、カオリン型粘土を反応性に富むメタカオリン
型粘土に転移させるために十分な温度、すなわち、55
0〜650℃の温度で焼成する。焼成に要する時間は、
成形体が目的の温度に到達してから、例えば2時間程度
保てば十分である。この様な条件で焼成することによっ
て、カオリン型粘土は焼結してメタカオリンとなって、
ゼオライト結晶を強く結合する。また、カオリン型粘土
に含まれる有機物や、成形性を向上させるために加えた
有機物などは、燃焼してなくなり、カオリン型粘土が含
んでいた微量の非燃焼性不純物のみが残留する。
次に、焼成された押出し成形体に20wt%以上の水分
を吸湿させ、できれば、水中に浸漬し、吸着、された空
気などの気体を脱着させることが好ましい。この操作は
本発明に必ずしも必須ではない。しかし、次の工程での
水酸化ナトリウム水溶液での処理の際に成形体の崩壊や
、ヒビ割れ等を防止する上で、有効である。
この吸湿後、1.0〜3.0モル/llの濃度の水酸化
ナトリウムおよびカオリン型粘土の中のアルミニウムに
対してNa2SiO3/Alモル比0.2〜2.0(押
出し成形に供する混合物にケイ酸ナトリウムが含まれて
いる場合は、それとの合計が0.2〜2.0となる量)
のケイ酸ナトリウムを含む溶液に浸漬してエージング処
理を行う。処理は、室温〜40℃の温度範囲で1時間以
上すれば十分である。
次にこの成形体が浸漬されている水酸化ナトリウム溶液
を80℃〜沸点温度に昇温し、成形体中のメタカオリン
型粘土をX型ゼオライトに結晶化させる。結晶化すなわ
ちゼオライト化に要する時間は昇温後4時間以上が良い
この様にして得られた成形体を母液と分離し、付着した
水酸化ナトリウムなどを十分に水洗し、乾燥する。
最後に、この乾燥して得られたものを結晶が破壊されな
い程度の温度で焼成して、水分を脱着させてX型ゼオラ
イト含有率90wt%以上のゼオライト成形体が得られ
る。
目的の製品中の交換可能な陽イオンがナトリウムイオン
以外のものであるときは、上述の様にして得られた転化
成形体を母液と分離し、付着した水酸化ナトリウムなど
を十分に水洗した後に、常法によりナトリウム以外のイ
オンを含む水溶液と接触させてイオン交換し、X型ゼオ
ライトに吸着した水分を脱着させることにより所望のX
型ゼオライト成形体が得られる。
このような処理を行ってもゼオライト含有率は変化しな
いので、この成形体は前記(1)の条件を満たすX型ゼ
オライト成形体である。
[発明の効果〕 以上の説明から明らかなように本発明のX型ゼオライト
成形体は成形体中のゼオライト含有率が高く、そして本
発明の製造法によれば、このX型ゼオライト成形体をき
わめて容易に製造することができる。
[実施例] 以下に具体例を例示して、発明の内容を詳細に説明する
実施例 1 イオン交換可能な陽イオンがナトリウムイオンである、
X型ゼオライト結晶粉末153.6gに国産のカオリン
型粘土38.4g (AI含有率 22.0wt%)、
水酸化ナトリウム3.4gを混合し、さらに、押出し成
形が可能になるよう適当量の水分を加えて、また、成形
性を向上させる目的でカルボキシメチルセルロースを4
,6gを加えて、十分に混合・混練した。得られた混合
物を通常の押出し成形機で直径1・、5關の太さで押出
し成形した。この成形体を120℃で乾燥し、長さ5〜
15m+eに調整し、さらに600℃の温度で2時間焼
成した。冷却後11の水に浸漬し、吸着された空気など
の気体をできる限り水と置換した後、2.1モル/lの
濃度の水酸化ナトリウム水溶液862 ccと、Na2
Oとして9.35wt%、5iOzとして29.3wt
%を含む溶液34.6gを混合した溶液中に投入し、4
0℃で1時間予備加熱し、さらに90℃で6時間放置し
て結晶化を行った。結晶化終了後、得られたX型ゼオラ
イト成形体と母液を分離して、X型ゼオライト成形体に
付着した水酸化ナトリウム水溶液などを十分に水で洗浄
した後に120℃で乾燥し、350℃で1時間焼成し、
活性化した。
X線回折によって結晶解析を行った結果、X型ゼオライ
ト結晶以外の結晶相は全く認められず、カオリン型粘土
がX型ゼオライトに転移していることを確認した。この
X型ゼオライト成形体の物理的強度の評価法の一つであ
る耐圧強度を本屋式硬度計を用いて測定したところ、8
.1kgfであった。この成形体を相対湿度80%のデ
シケータ中で16時間放置し十分に吸湿させた後の水分
吸着量は33.2wt%であった。合成X型ゼオライト
結晶粉末(結晶中の交換可能な陽イオンがナトリウムで
あるもの)の水分吸着量35、Owt%を基準にして該
成形体のゼオライト含有率は、94.9wt%と求まる
実施例 2 実施例1と同様の操作で押出し成形し、焼成した成形体
を水中に浸漬し、脱泡したのち表1に示す濃度の水酸化
ナトリウム溶液中でそれぞれ40℃で1時間エージング
処理し、90℃で6時間放置して、カオリン型粘土をX
型ゼオライト結晶に、結晶化した。得られたこれらの成
形体を十分に洗浄し、乾燥後、350℃で1時間活性化
した。
X線回折によって、結晶解析を行った結果、X型ゼオラ
イトの以外の結晶相は全く認められなかった。さらに、
これらの成形体の耐圧強度並びに相対湿度80%で水和
した時の水分吸着量を実施例1と同様に測定し、結晶含
有率を算出した。その結果を表1に示した。
表1 NaOH濃度  耐圧強度 (モル/j)   (kgf) 1.8    4.5 2.0    4.1 2.5     g、8 3.0    4.9 結晶含有率 (%) 91.6 92.5 94.8 91.5 実施例 3 実施例1の押出し成形体の成形組成をX型ゼオライド粉
末142.7g、国産のカオリン型粘土49.9g、水
酸化ナトリウムL1g、カルボキシメチルセルロースを
4.8gに変え、結晶化の温度を90℃から95℃に変
更した以外は実施例1と同様な操作を行って得られたX
型ゼオライト成形体の物性を測定した。その結果を表2
に示す。
表2 NaOH濃度  耐圧強度 (モル/j)(kgf) 2.5    5.1 2.6    5.5 2.7    5.7 2.8    5.0 2.9    4.8 結晶含有率 (%) 90.8 91.3 92.6 92.4 168 実施例 4 実施例1と同様の操作で押出し成形し、焼成した成形体
を水中に浸漬し、脱泡したのち、表1に示す濃度の水酸
化ナトリウム溶液中でそれぞれ40℃でそれぞれ1時間
エージング処理し、95℃で6時間放置して、カオリン
型粘土をX型ゼオライト結晶に、結晶化した。得られた
これらの成形体を十分に洗浄し、乾燥後、350℃で1
時間活性化した。
X線回折によって、結晶解析を行った結果、X型ゼオラ
イトの以外の結晶相は全く認められなかった。さらに、
これらの成形体の耐圧強度並びに相対湿度80%で水和
した時の水分吸着量を測定し、結晶含有率を算出した。
その結果を表3に示した。
NaOH濃度  耐圧強度 結晶含有率1.9    
   4.3      91.22.2      
 4.1      92.02.5       4
.0      94.0実施例 5 実施例1で得られた転化成形体を塩化カルシウム水溶液
でカルシウムイオン交換処理し、カルシウム交換ゼオラ
イトとした。洗浄、乾燥したのち350℃で1時間活性
化し、−10”0.700torrでの窒素吸着容量を
測定した。その結果窒素の吸着容量は22.6Ncc/
gであった。更に、相対湿度80%での水分吸着量は3
5.1wt重量%であった。
実施例 6 イオン交換可能な陽イオンがナトリウムイオンである、
X型ゼオライト結晶粉末149.3gに国産のカオリン
型粘土37.3g、水酸化ナトリウム1.5g、 ’フ
イ酸ナトリウム(Naz 5IOiとして”) 7.5
 gを混合し、さらに、押出し成形が可能になるよう適
当量の水分を加えて、また、成形性を向上させる目的で
カルボキシメチルセルロースを4,4gを加えて、十分
に混合・混練した。得られた混合物を通常の押出し成形
機で直径1.5mmの太さで押出し成形した。この成形
体を129℃で乾燥し、長さ5〜15龍に調整し、さら
に600℃の温度で2時間焼成した。冷却後11の水に
浸漬し、吸着された空気などの気体をできる限り水と置
換した後、2.2モル/lの濃度の水酸化ナトリウム水
溶液882ccと、Na209.35wt%、  S 
i O229,3wt%を含む溶液34.6gを混合し
た溶液中に投入し、40℃で1時間予備加熱し、さらに
90℃で6時間放置して結晶化を行った。結晶化終了後
、得られたX型ゼオライト成形体と母液を分離して、X
型ゼオライト成形体に付着した水酸化ナトリウム水溶液
などを十分に水で洗浄した後に120℃で乾燥し、35
0℃で1時間焼成し、活性化した。
X線回折によって結晶解析を行った結果、X型ゼオライ
ト結晶以外の結晶相は全く認められず、カオリン型粘土
がX型ゼオライトに転移していることを確認した。耐圧
強度を本屋式硬度計を用いて測定したところ、4.0k
gfであった。
この成形体を相対湿度80%のデシケータ中で16時間
放置し十分に吸湿させた後の水分吸着量は33.4wt
%で、該成形体のゼオライト含有率は、95.4νt%
であった。
比較例 1 イオン交換可能な陽イオンがナトリウムイオンである、
X型ゼオライト結晶粉末144.0gに国産のカオリン
型粘土36.0g、水酸化ナトリウム15.7gを混合
し、さらに、押出し成形が可能になるよう適当量の水分
を加えて、また、成形性を向上させる目的でカルボキシ
メチルセルロースを4.3gを加えて、十分に混合・混
練した。
得られた混合物を通常の押出し成形機で直径1.5mm
の太さで押出し成形した。この成形体を120℃で乾燥
し、長さ5〜15關に調整し、さらに600℃の温度で
2時間焼成した。次にこの混練物を実施例1と全く同様
な操作で処理し、物性を測定した。その結果、X線回折
によると、ソーダライトのピークが観測された。そのほ
かの結果を表5に示す。
表5 NaOH濃度  耐圧強度 結晶含有率(モル/j) 
  (kgf)    (%)2.5    6.2 
   83.03.0     B、4    85.
5比較例 2 実施例1と同様の操作で押出し成形し、焼成した成形体
を水中に浸漬し、脱泡したのち、実施例1と同じ濃度の
水酸化ナトリウム水溶液にケイ酸ナトリウム溶液を添加
せずに40℃で1時間エージング処理し、90℃で6時
間放置して、カオリン型粘土をX型ゼオライト結晶に、
結晶化させようとした。得られたこれらの成形体を十分
に洗浄し、乾燥後、350℃で11時間活性化した。
X線回折によって、結晶解析を行った結果、X型ゼオラ
イト以外にA型ゼオライトの結晶相が認められた。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)成形体中のX型ゼオライトの含有率が90wt%
    以上であることを特徴とするX型ゼオライト成形体。
  2. (2)a 合成X型ゼオライト粉末と、 b 該合成X型ゼオライト粉末との合計に対して、10
    〜40wt%のカオリン型粘土とからなる混合物を押出
    し成形し、得られた成形体を焼成した後、1.0〜3.
    0モル/lの水酸化ナトリウムおよび上記カオリン型粘
    土の中のアルミニウムに対してNa_2SiO_3/A
    lモル比0.2〜2.0のケイ酸ナトリウムを含む溶液
    と接触させて粘土をX型ゼオライトに転化させ(こうし
    てえられた成形体を請求項(4)において、「転化成形
    体」という)、水分を脱着させることを特徴とする、X
    型ゼオライト成形体の製造方法。
  3. (3)a 合成X型ゼオライト粉末と、 b 該合成X型ゼオライト粉末との合計に対して、10
    〜40wt%のカオリン型粘土と c 該カオリン型粘土の中のアルミニウムに対してNa
    _2SiO_3/Alモル比0.5以下のケイ酸ナトリ
    ウムとまたはこれらと d 該カオリン型粘土の中のアルミニウムに対して、上
    記のケイ酸ナトリウムのナトリウムとの合計がNa/A
    lモル比1.0以下となる水酸化ナトリウムとからなる
    混合物を、押出し成形し、得られた成形体を焼成した後
    、1.0〜3.0モル/lの水酸化ナトリウムおよび上
    記のケイ酸ナトリウムとの合計が上記のカオリン型粘土
    の中のアルミニウムに対してNa_2SiO_3/Al
    モル比0.2〜2.0となるケイ酸ナトリウムを含む溶
    液と接触させて粘土をX型ゼオライトに転化させ(こう
    してえられた成形体を請求項(4)において、「転化成
    形体」という)、水分を脱着させることを特徴とする、
    X型ゼオライト成形体の製造方法。
  4. (4)請求項(2)または(3)における転化成形体を
    ナトリウム以外の周期律表第 I 族または第II族の金属
    イオンを含む液と接触させてイオン交換処理し、水分を
    脱着させることによる、X型ゼオライト成形体の製造方
    法。
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Cited By (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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