JPH03121179A - カーペットバッキング剤 - Google Patents

カーペットバッキング剤

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JPH03121179A
JPH03121179A JP25857589A JP25857589A JPH03121179A JP H03121179 A JPH03121179 A JP H03121179A JP 25857589 A JP25857589 A JP 25857589A JP 25857589 A JP25857589 A JP 25857589A JP H03121179 A JPH03121179 A JP H03121179A
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Yoshiaki Yonekawa
米川 芳明
Yasuhisa Watabe
康久 渡部
Hiroyuki Miki
三木 裕幸
Akio Hirahara
平春 晃男
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Japan Synthetic Rubber Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、カーペットバッキング剤に関し、詳しくは、
風合に優れ、かつカーペットにおける剥離強度、抜糸強
度等の強度特性が一段と優れたカーペットバッキング剤
に関する。
(従来の技術) カーペットバッキング剤に使用される共重合体ラテック
スは、バッキング剤の機械的、化学的安定性および顔料
分散安定性を与え、バッキングされた加工物に対゛して
は剥離強度、適度の風合9寸法安定性等を与える。
近年のカーペット用バッキング剤は、コストダウンのた
めに、無機充填剤の割合が増えつつある。
そのため、バッキング剤の剥離強度、抜糸強度等の強度
特性は低下し、硬い風合のものとなる。これらバッキン
グ剤に使用されている従来の共重合体ラテックスには、
ブタジェン/スチレン/エチレン系不飽和カルボン酸共
重合体などがある。これらのラテックスを使用したバッ
キング剤は、無機充填剤の多い配合においては、カーペ
ットとして望まれる軟風合で高強度という両性質を満足
させることができない。
そして、この問題を解決するためには、共重合ラテック
スの粒子径を小さくしたり、共重合体におけるエチレン
系不飽和カルボン酸の割合を大きくさせたりする方法が
ある。さらに、連鎖移動剤としてt−ドデシルメルカプ
タン等を一括あるいは分割して添加し、共重合体のゲル
含量を低くする方法がある。
(発明が解決しようとする課題) しかしながら、これら従来のカーペットバッキング剤は
、軟風合で高強度という両性質を満足させる要求に十分
応えるには至っていない。
本発明は、従来のカーペットバッキング剤の問題点を解
決し、軟風合で剥離強度、抜糸強度等の強度特性が一段
と改良されたカーペットバッキング剤を提供することを
目的とする。
(課題を解決するための手段) この課題を解決するために、カーペットバッキング剤配
合用の共重合体ラテックスの製造方法について種々研究
した結果、乳化重合する際に特定の重合連鎖移動剤を特
定の比率で用いることにより、得られた共重合ラテック
スを使用したカーペットバッキング剤は、軟風合で高強
度というバランスがとれた優れた特性を有することを見
出した。
すなわち、本発明は、第1の発明として、(a)脂肪族
共役ジエン、炭素数が2〜10のアルキル基を有するア
クリル酸アルキルエステルおよび炭素数が6〜14のア
ルキル基を有するメタクリル酸アルキルエステルから選
ばれる少なくとも1種の単量体2〜70重量%、 (b)エチレン系不飽和カルボン酸0〜8重量%、およ
び (C)上記(a)および(b)と共重合可能な他の単量
体22〜98重量% からなる単量体混合物(合計100重量部)を、該混合
物100重量部当り、α−メチルスチレンダイマー5〜
100重量%と他の重合連鎖移動剤95〜0重量%とか
らなる重合連鎖移動剤0.05〜20重量部の存在下に
おいて、水性媒体中で乳化重合して得られる共重合体ラ
テックスと、無機充填剤とを主成分とするカーペットバ
ッキング剤を提供するものである。
さらに、本発明は、第2の発明として、(a)脂肪族共
役ジエン、炭素数が2〜10のアルキル基を有するアク
リル酸アルキルエステルおよび炭素数が6〜14のアル
キル基を有するメタクリル酸アルキルエステルから選ば
れる少なくとも1種の単量体2〜70重量%、 (b)エチレン系不飽和カルボン酸0〜8重量%、およ
び (c)上記(a)および(’b)と共重合可能な他の単
量体22〜98重量% からなる単量体混合物(合計100重量部)を、該混合
物100重量部当り、(イ)ターピノーレン、α−テル
ピネン、γ−テルピネンおよびジペンテンから選ばれる
少なくとも1種の化合物5〜95重量%と、(ロ)アル
キルメルカプタン類、四塩化炭素、キサントゲンジスル
フィド類およびチウラムジスルフィド類から選ばれる少
なくとも1種の化合物95〜5重量%とからなる重合連
鎖移動剤0.05〜20重量部の存在下において、水性
媒体中で乳化重合して得られる共重合体ラテックスと、
無機充填剤とを主成分とするカーペットバッキング剤を
提供するものである。
以下、本発明の詳細な説明する。
本発明の共重合体ラテックスの製造に使用される(a)
成分としての脂肪族共役ジエン系単量体としては、例え
ば1.3−ブタジェン、イソプレン、2−クロル−1,
3−ブタジェンなどが挙げられるが、これらのうち1.
3−ブタジェンが好ましい。
(a)成分としての炭素数が2〜10のアルキル基を有
するアクリル酸アルキルエステルとしては、アクリル酸
エチル、アクリル酸ブチル、アクリル酸2−エチルヘキ
シルなどが挙げられ、また炭素数が6〜14のアルキル
基を有するメタクリル酸アルキルエステルとしては、メ
タクリル酸2−エチルヘキシル、メタクリル酸ラウリル
などが挙げられる。
これらの脂肪族共役ジエン系単量体、アクリル酸アルキ
ルエステル、メタクリル酸アルキルエステル単量体は、
1種単独で、または2種以上を併用することができる。
これらの単量体(a)は、得られる共重合体に適度な柔
軟性と接着強度とを与えるために必須の成分であり、そ
の割合は共重合体ラテックスのポリマー構成成分中2〜
70重量%である。車用カーペットの如く、特定の立体
形状を保持する必要がある場合には、単量体(a)成分
は好ましくは2〜10重量%であるが、通常の床用カー
ペットの場合には、単量体(a)成分は好ましくは20
〜65重量%である。その割合が2重量%未満では共重
合体の柔軟性ならびに接着強度に劣り、−方割合が70
重量%を越えると、得られるカーペットが柔軟すぎ、ま
た剥離強度、抜糸強度も低く、さらに耐ブリスター性も
悪くなる。
また、本発明に用いる(b)エチレン系不飽和カルボン
酸単量体としては、例えばイタコン酸、アクリル酸、メ
タクリル酸、フマル酸、マレイン酸などが挙げられる。
これらのエチレン系不飽和カルボン酸単量体は、1種単
独で、または2種以上を併用することもできるが、アク
リル酸とメタクリル酸の適当量の組合わせが好ましい。
エチレン系不飽和カルボン酸単量体(b)の使用割合は
、ポリマー構成成分中0〜8重量%、好ましくは0.5
〜4.5重量%である。この使用割合が8重量%を越え
ると、得られるラテックスの粘度が高くなり、実用性に
欠けるものとなる。
さらに、(c)上記各単量体と共重合可能な他の単量体
としては、芳香族ビニル化合物、シアン化ビニル化合物
、酢酸ビニル、アクリルアミド、炭素数1〜5のメタク
リル酸アルキルエステル、好ましくはメタクリル酸メチ
ルなどが挙げられる。
これらのうち芳香族ビニル化合物としては、例えばスチ
レン、a−メチルスチレン、p−メチルスチレン、ビニ
ルトルエン、クロルスチレンなどが挙げられ、特にスチ
レンが好ましい。さらに、シアン化ビニル化合物として
は、アクリロニトリル、メタクリロニトリルなどが挙げ
られ、これらのうちアクリロニトリルが好ましい。これ
ら他の単量体(c)は、1種単独でも、または2種以上
を併用することもできる。特に、他の単量体として、メ
タクリル酸メチルを使用して共重合させる場合には、重
合安定性を著しく向上させることができるので好適であ
る。
これら他の単量体(c)の使用割合は、ポリマー構成成
分中22〜98重量%、好ましくは25〜80重量%で
ある。この使用割合が22重量%未満のラテックスを使
用したカーペットバッキング用組成物では、得られるカ
ーペットの風合が柔らかくなりすぎる。一方、使用割合
が98重量%を越えると、逆に硬くなりすぎ、取扱い施
工上に支障があり、またカーペットの主要物性である抜
糸強度、二次基布との剥離強度が劣り、さらに耐ブリス
ター性も悪くなる。
本発明における共重合体ラテックスは、上記単量体混合
物を水性媒体中で乳化重合することによって得られるが
、本発明の特徴は、この乳化重合を特定の連鎖移動剤の
存在下に行うことにある。
すなわち、本発明の第1の発明においては、α−メチル
スチレンダイマー5〜100fflf1%と他の重合連
鎖移動剤0〜95重量%とからなる重合連鎖移動剤の存
在下に、また本発明の第2の発明においては、(イ)タ
ーピノーレン、α−テルピネン、γ−テルピネンおよび
ジペンテンから選ばれる少なくとも1種の化合物5〜9
5重量%と、(ロ)アルキルメルカプタン類、四塩化炭
素、キサントゲンジスルフィド類およびチウラムジスル
フィド類から選ばれる少なくとも1種の化合物95〜5
重量%とからなる重合連鎖移動剤の存在下において乳化
重合を行う。
これら第1発明および第2発明について、以下に詳しく
説明する。
第1発明において使用する重合連鎖移動剤(以下、重合
連鎖移動剤(1)という)は、α−メチルスチレンダイ
マー5〜100重量%と他の重合連鎖移動剤0〜95重
量%とからなる。
α−メチルスチレンダイマーとしては、異性体として、 (イ)2−4−ジフェニル−4−メチル−1−ペンテン
、 (ロ)2−4−ジフェニル−4−メチル−2−ペンテン
、および (ハ)1−1−3−1リメチル−3−フェニルインダン がある。α−メチルスチレンダイマーとして、好ましい
組成は、(イ)成分が40重量%以上、(ロ)成分およ
び/または(ハ)成分が60重量%以下、さらに好まし
くは、(イ)成分が50重量%以上、(ロ)成分および
/または(ハ)成分が50重量%以下、特に好ましくは
、(イ)成分が70重量%以上、(ロ)成分および/ま
たは(ハ)成分が30重量%以下である。(イ)成分の
組成比率が高くなるに従って、連鎖移動効果に優れる。
α−メチルスチレンダイマーは、通常、α−メチルスチ
レンを2量化して合成される。2量化には種々の方法が
知られているが(特開昭54−48742号公報、特開
昭49−126656号公報参照)、これ以外の方法で
合成されたものであってもよい。
α−メチルスチレンダイマーは、本発明の目的を損なわ
ない範囲で、不純物、例えば、未反応のα−メチルスチ
レン、前記(イ)、(ロ)、(ハ)成分以外のα−メチ
ルスチレンオリゴマー α−メチルスチレンポリマーを
含むものであってもよい。
また、α−メチルスチレンダイマーは、本発明の目的を
損なわないものであれば、α−メチルスチレンダイマー
の合成後、これを未精製の状態で使用することもできる
α−メチルスチレンダイマーと併用する他の重合連鎖移
動剤としては、一般の乳化重合に使用されている公知の
重合連鎖移動剤を使用することができる。具体的には、
例えば、オクチルメルカプタン、n−ドデシルメルカプ
タン、t−ドデシルメルカプタン、n−ヘキサデシルメ
ルカプタン、n−テトラデシルメルカプタン、t−テト
ラデシルメルカプタンなどのメルカプタン類;ジメチル
キサントゲンジスルフィド、ジエチルキサントゲンジス
ルフィド、ジイソプロピルキサントゲンジスルフィドな
どのキサントゲンジスルフィド類;テトラメチルチウラ
ムジスルフィド、テトラエチルチウラムジスルフィド、
テトラブチルチウラムジスルフィドなどのチウラムジス
ルフィド類;四塩化炭素、臭化エチレンなどのハロゲン
化炭化水素類;ペンタフェニルエタンなどの炭化水素類
;およびアクロレイン、メタクロレイン、アリルアルコ
ール、2−エチルへキシルチオグリコレート、ターピノ
ーレン、α−テルピネン、γ−テルピネン、ジペンテン
などを挙げることができる。これらは単独でも、あるい
は2種以上組合わせて使用することもできる。これらの
うち、メルカプタン類、キサントゲンジスルフィド類、
チウラムジスルフィド類、四塩化炭素などが好適に使用
される。
これらの他の連鎖移動剤を併用すると重合時における反
応性を高めることが可能となり、好ましい。
重合連鎖移動剤(1)中のα−メチルスチレンダイマー
の割合は5〜100重量%、好ましくは10〜100重
量%、さらに好ましくは10〜95重量%である。この
α−メチルスチレンダイマーの割合が5重量%未満では
、剥離強度と抜糸強度に優れた共重合体ラテックスを得
ることができない。
重合連鎖移動剤(1)の使用量は、単量体混合物100
重量部当り、0,05〜20重量部、好ましくはり、0
7〜7重量部である。この重合連鎖移動剤(1)の使用
量が0,05重量部未満では、剥離強度、抜糸強度が劣
る。一方、この使用量が20重量部を越えると、耐ブリ
スター性が低下し、また剥離強度、抜糸強度も劣り好ま
しくなく、さらに重合時の安定性が悪くなる。
なお、α−メチルスチレンダイマーの使用量については
、単量体混合物100重量部当り0.05〜10重量部
の範囲で使用するのが好ましい。
次に、第2発明において使用する重合連鎖移動剤(以下
、重合連鎖移動剤(II)という)は、(イ)ターピノ
ーレン、α−テルピネン、γ−テルピネンおよびジペン
テンから選ばれる少なくとも1種の化合物(以下、「成
分(イ)」という)と、(ロ)アルキルメルカプタン類
、四塩化炭素、キサントゲンジスルフィド類およびチウ
ラムジスルフィド類から選ばれる少なくとも1種の化合
物(以下、「成分(ロ)」という)とからなる。
成分(ロ)のアルキルメルカプタン類の具体例としては
、オクチルメルカプタン、n−ドデシルメルカプタン、
t−ドデシルメルカプタン、n−テトラデシルメルカプ
タン、t−テトラデシルメルカプタン、n−ヘキサデシ
ルメルカプタンなどを挙げることができる。これらのう
ち、t−ドデシルメルカプタンが好ましく使用される。
キサントゲンジスルフィド類の具体例としては、ジエチ
ルキサントゲンジスルフィド、ジメチルキサントゲンジ
スルフィド、ジイソプロピルキサントゲンジスルワイド
などを挙げることができる。
チウラムジスルフィド類の具体例としては、テトラメチ
ルチウラムモノスルフィド、テトラエチルチウラムジス
ルフィド、テトラブチルチウラムジスルフィド、ジペン
タメチレンチウラムジスルフィドなどを挙げることがで
きる。
重合連鎖移動剤(II)中の成分(イ)の割合は5〜9
5重量%、好ましくは10〜90重量%である。この重
合連鎖移動剤中(■)の成分(イ)の割合が5重量%未
満あるいは95重量%を越えると、成分(イ)、(ロ)
の併用効果が得られず、本発明の目的とする剥離強度、
抜糸強度および耐ブリスター性がともに優れたカーペッ
トバッキング剤を得ることができない。
重合連鎖移動剤(II)の使用量は、単量体混合物10
0重量部当り、0.05〜20重量部、好ましくは0.
07〜7重量部である。重合連鎖移動剤(II)の使用
量が0.05重量部未満では剥離強度、抜糸強度が劣り
、また20重量部を越えると耐ブリスター性が低下しさ
らに剥離強度、抜糸強度も劣り好ましくない。
なお、成分(イ)の使用量については、単量体混合物1
00重量部当り0.05〜10重量部の範囲で使用する
のが好ましい。
本発明における共重合体ラテックスは、上記の単量体混
合物および重合連鎖移動剤を使用する点を除けば、従来
公知の乳化重合方法によって製造することができる。す
なわち、水性媒体(通常、水)に単量体混合物ならびに
重合開始剤、乳化剤、重合連鎖移動剤などを加えて乳化
重合を行うことによって得られる。
本発明における乳化重合に使用する重合乳化剤としては
、特に制限はなく、例えばドデシルベンゼンスルホン酸
ナトリウム、ラウリル硫酸ナトリウム、ジフェニルエー
テルジスルホン酸ナトリウム、コハク酸ジアルキルエス
テルスルホン酸ナトリウム、オレイン酸カリウム、アル
キルナフタレンスルホン酸ホルマリン縮合物のナトリウ
ム塩などのアニオン系乳化剤、あるいはポリオキシエチ
レンアルキルエステル、ポリオキシエチレンアルキルア
リルエーテルなどのノニオン系乳化剤の1種または2種
以上を用いることができる。本発明の効果を著しく発揮
できる乳化剤は、アニオン系乳化剤であり、特にジフェ
ニルエーテルジスルホン酸ナトリウムとアルキルナフタ
レンスルホン酸ホルマリン縮合物のナトリウム塩との併
用が好適である。
乳化剤の使用量は、通常、単量体の総重量に対して0.
2〜0.4重量%、好ましくは0,5〜3.0重量%で
ある。乳化剤の使用量が少なすぎると凝固物を発生する
など、重合安定性が悪くなり、一方、使用量が多すぎる
と共重合体ラテックスの平均粒子径が小さくなり、カー
ペットバッキング用組成物の製造に際して後記する充填
剤の分散性が悪くなり、配合後に粘度の経時変化を生じ
る。
次に、本発明における乳化重合に使用する重合開始剤と
しては、特に制限はなく、例えば過硫酸カリウム、過硫
酸ナトリウム、過硫酸アンモニウムなどの過硫酸塩系開
始剤、クメンハイドロパーオキサイド、イソプロピルベ
ンゼンハイドロパーオキサイド、パラメンタンハイドロ
パーオキサイド、ベンゾイルパーオキサイドなどの有機
酸化物、過酸化水素等が挙げられる。重合開始剤の使用
量は、単量体の総重量に対して好ましくは0.03〜2
.5重量%、特に好ましくは0.05〜2.0重量%で
ある。
なお、乳化重合を促進させるために、例えばピロ重亜硫
酸ナトリウム、亜硫酸ナトリウム、亜硫酸水素ナトリウ
ム、硫酸第一鉄、グルコース、ホルムアルデヒド、ナト
リウムスルホキシレート、L−アスコルビン酸、亜硫酸
水素ナトリウムなどの還元剤、グリシン、アラニン、エ
チレンジアミン四酢酸ナトリウムなどのキレート剤を併
用することもできる。
さらに、共重合体ラテックスの好ましいガラス転移温度
(Tg)としては、+30℃〜−50℃である。Tgが
+30℃より高くなると、カーペットの軟風合が得られ
ない。また、Tgが一50℃より低くなると、カーペッ
トの剥離強度、抜糸強度が劣り、良好なカーペットが得
られない。なお、本発明におけるガラス転移温度(T 
g)は下記式により計算された値である。
W(i)H共重合体の単量体(i)の重量分率Tg(i
);単量体(i)の単独重合体のTgを絶対温度で表し
た値 そして、代表的な単独重合体のガラス転移温度は次の通
りで、ポリ(1,3−ブタジェン)−183°に1ポリ
スチレン−373”K、ポリメタクリル酸メチル−37
8’に、ポリメタクリル酸−501’ K、ポリイタコ
ン酸−553’に、ポリアクリル酸−379°に1ポリ
アクリロニトリル−376”K、ポリアクリル酸2−エ
チルへキシル−203”Kである。
そして、乳化重合は、前記乳化剤、連鎖移動剤、重合開
始剤などのほかに、必要に応じて各種電解質、pH調整
剤などを併用することができる。
本発明における乳化重合方法およびその条件については
、特にその制限はなく、従来の公知の方法および条件下
において実施することができる。
例えば、重合連鎖移動剤の添加方法については、−括添
加方式、分割添加方式、連続添加方式あるいはこれらの
組合せのいずれでもよい。
また、単量体混合物の添加方法については、−括添加方
式、分割添加方式、連続添加方式あるいはこれらの組合
せのいずれでもよい。
そして、例えば、前記単量体(a)〜(C)100重量
部に対して、水80〜300重量部と前記乳化剤、連鎖
移動剤、重合開始剤などとを前記範囲内の量で使用し、
重合温度5〜80℃、好ましくは30〜50℃、重合時
間15〜30時間の重合条件下で、重合安定性が良好な
共重合体ラテックスを得ることができる。
次に、本発明に使用される無機充填剤としては、炭酸カ
ルシウム、水酸化アルミニウム、水酸化マグネシウム、
クレイ、硫酸バリウム、ケイ酸、ケイ酸塩、酸化チタン
、炭酸マグネシウム、炭酸カルシウムなどを挙げること
ができるが、これらに限定されるものではない。
これらの無機充填剤は、1種単独でも、また2種以上を
併用することもできる。
なお、前記共重合体ラテックスと無機充填剤との使用割
合は、通常、共重合体ラテックス100重量部(固形分
)に対して無機充填剤が30〜800重量部、好ましく
は100〜700重量部である。
以上のように、本発明のカーペットバッキング剤は、共
重合体ラテックスと無機充填剤とを主成分とするが、必
要に応じてさらに分散剤、消泡剤、架橋剤、発泡剤、着
色剤、難燃剤、防腐剤、老化防止剤、安定剤、加流促進
剤、帯電防止剤、pif調整剤などを加えることができ
る。
(実施例) 以下、実施例を挙げて、本発明をさらに具体的に説明す
る。なお、実施例中の「%」および「部」は重量基準で
ある。
(1)共重合体ラテックスの製造 第1表及び第2表に示す種々の仕込み組成の単量体10
0部、乳化剤、連鎖移動剤および重合開始剤の他にエチ
レンジアミン四酢酸ナトリウムo、oi部、および水1
50部を内容積100!のステンレス製反応器に仕込み
、重合温度40〜60℃で20時間撹拌して重合を行い
、共重合体ラテックスA−H(実施例)および共重合体
ラテックスa−n(比較例)を得た。重合は一括仕込み
で行ったが、得られたラテックスの重合転化率は、いず
れも99.0%以上で重合安定性は良好であり、凝固物
はほとんどなかった。得られた各共重合体ラテックスを
水酸化ナトリウムを用いてpns、oに調整した後、加
熱減圧蒸溜によって固形分濃度を50%とした。
なお、ここで使用したα−メチルスチレンダイマー、お
よび以下の実施例ならびに比較例で用いるα−メチルス
チレンダイマーは下記のものである。
商品名:ノフマーMSD (日本油脂株式会社製)組 
  成 組成名        組成比(重量%)2−4−ジフ
ェニル−4−メチル−1−ペンテン      92.
 0 %以上組成名        組成比(重量%)
2−4−ジフェニル−4−メチル−2−ペンテ7   
    5. 0 %以下1−1−3−トリメチルー3
−7エニルインダン        1 、 5 %以
下σ−メチルスチレン               
      1.0 %以下共重合体ラテックスA−H
,a−nのゲル含量は、下記の方法で得られる。
ゲル含量は、共重合体ラテックスのトルエン不溶部分の
割合であり、具体的にはラテックスをpH8に調整し、
ラテックス中の共重合体をイソプロパツールで凝固した
後、洗浄、乾燥して得られた固形分0.3gをトルエン
100rr+Zに室温で20時間浸漬し、その後120
メツシユの金網で濾過して得られる残存固形分の全固形
分に対する重量割合である。
(2)カーペットバッキング剤の調整 共重合体ラテックスA−H,a−nを用い、下記の処方
によりカーペットバッキング剤を調整した。
共重合体ラテックス       100部トリポリリ
ン酸ナトリウム     1.0部ポリオキシエチレン
ノニルフェノールエーテル0.5部 スチレン化フェノール       1.0部重質炭酸
カルシウム       350部(最後に添加) これらの配合物を十分に分散した後、粘度が25000
〜30000 cps  (ブルックフィールド粘度計
、BM型Na4−6rp*の条件で測定)、固形分が7
3%となるように、増粘剤と水で調整し、下記各種試験
に用い評価した。結果は第3表および第4表に示す。
■剥離強度 JIS  L−1021の敷物試験方法により測定した
。すなわち、ポリプロピレン製の一次基布にナイロン捲
縮糸をタフトしてなる生機に、固形分濃度73%のバッ
キング用組成物を1にg(Net)/耐で塗布し、次い
で二次基布として7オンスジユートを圧着して貼り合わ
せ、120℃で20分間乾燥後、二次基布と生機の剥離
強度を測定した。
■抜糸強度 JIS  L−1021に準じて上記■と同条件により
パイル1本の引き抜き強度を測定した。
■風合 JIS  L−1201に準じて上記■と同条件によっ
て作成したカーペットを、オルゼン式剛軟度試験機を用
いて測定した。数値の小さい方が、カーペットの風合が
柔らかいことを示す。
以上の結果をまとめると、次のようである。
実施例1〜8は、いずれも本発明の範囲内であり、軟風
合で剥離強度、抜糸強度に優れたカーペットバッキング
剤が得られている。なお、実施例1〜4は第1の発明、
実施例5〜8は第2の発明に関するものである。
比較例1は、第1の発明における重合連鎖移動剤2種の
使用比率が、該発明の範囲外にある例であり、剥離強度
、抜糸強度が共に小さい。
比較例2〜4は、第1の発明における重合連鎖移動斉1
の量が該発明の範囲外にある例であり、剥離強度、抜糸
強度が共に小さい。
比較例5.6は、第1の発明における単量体組成のうち
ブタジェンが該発明の範囲外にある例であり、軟風合性
と剥離強度、抜糸強度のバランスが悪い。
比較例7は、第1の発明における単量体組成のうちエチ
レン系不飽和カルボン酸単量体が該発明の範囲外にある
例であり、軟風合性と剥離強度、抜糸強度のバランスが
悪い。
比較例8は、第2の発明における重合連鎖移動剤2種の
使用比率が該発明の範囲外にある例であり、剥離強度、
抜糸強度が小さい。
比較例9〜11は、第2の発明における連鎖移動剤の量
が該発明の範囲外にある例であり、剥離強度、抜糸強度
が共に小さい。
比較例12.13は、第2の発明における単量体組成の
うちブタジェンが該発明の範囲外にある例であり、軟風
合性と剥離強度、抜糸強度のバランスが悪い。
比較例14は、第2の発明における単量体組成のうちエ
チレン系不飽和カルボン酸単量体が該発明の範囲外にあ
る例であり、軟風合性と剥離強度、抜糸強度のバランス
が悪い。
[発明の効果] 本発明のカーペットバッキング剤は、得られるカーペッ
トの軟風合性が優れ、かつその剥離強度。
抜糸強度にも優れ、両者のバランスが極めてよい。
従って、本発明のカーペットバッキング剤は、コントラ
クト用から家庭用の簡易敷物まで、幅広く好適に使用す
ることができる。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)(a)脂肪族共役ジエン、炭素数が2〜10のア
    ルキル基を有するアクリル酸アルキルエステルおよび炭
    素数が6〜14のアルキル基を有するメタクリル酸アル
    キルエステルから選ばれる少なくとも1種の単量体2〜
    70重量%、 (b)エチレン系不飽和カルボン酸0〜8重量%、およ
    び (c)上記(a)および(b)と共重合可能な他の単量
    体22〜98重量% からなる単量体混合物(合計100重量部)を、該混合
    物100重量部当り、α−メチルスチレンダイマー5〜
    100重量%と他の重合連鎖移動剤95〜0重量%とか
    らなる重合連鎖移動剤0.05〜20重量部の存在下に
    おいて、水性媒体中で乳化重合して得られる共重合体ラ
    テックスと、無機充填剤とを主成分とするカーペットバ
    ッキング剤。
  2. (2)(a)脂肪族共役ジエン、炭素数が2〜10のア
    ルキル基を有するアクリル酸アルキルエステルおよび炭
    素数が6〜14のアルキル基を有するメタクリル酸アル
    キルエステルから選ばれる少なくとも1種の単量体2〜
    70重量%、 (b)エチレン系不飽和カルボン酸0〜8重量%、およ
    び (c)上記(a)および(b)と共重合可能な他の単量
    体22〜98重量% からなる単量体混合物(合計100重量部)を、該混合
    物100重量部当り、(イ)ターピノーレン、α−テル
    ピネン、γ−テルピネンおよびジペンテンから選ばれる
    少なくとも1種の化合物5〜95重量%と、(ロ)アル
    キルメルカプタン類、四塩化炭素、キサントゲンジスル
    フィド類およびチウラムジスルフィド類から選ばれる少
    なくとも1種の化合物95〜5重量%とからなる重合連
    鎖移動剤0.05〜20重量部の存在下において、水性
    媒体中で乳化重合して得られる共重合体ラテックスと、
    無機充填剤とを主成分とするカーペットバッキング剤。
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