JPH03166202A - 共重合体ラテックスの製造方法 - Google Patents

共重合体ラテックスの製造方法

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JPH03166202A
JPH03166202A JP1306057A JP30605789A JPH03166202A JP H03166202 A JPH03166202 A JP H03166202A JP 1306057 A JP1306057 A JP 1306057A JP 30605789 A JP30605789 A JP 30605789A JP H03166202 A JPH03166202 A JP H03166202A
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compound
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copolymer latex
parts
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JP1306057A
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English (en)
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Katsuhiko Tsuruoka
鶴岡 勝彦
Osamu Ishikawa
理 石川
Masabumi Wakamori
正文 若森
Shozo Nishida
西田 昌三
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JSR Corp
Original Assignee
Japan Synthetic Rubber Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は重合中の微細凝固物の発生が少なく、機械的安
定性、接青強度および耐ブリスター性に優れた紙塗被組
成物やカーペットパッキング材などに有用な共重合体ラ
テックスの製造方法に関する。
[従来の技術コ 共役系ジエン化合物、エチレン系不飽和化合物などから
なる単量体を乳化重合して得られる共重合体ラテックス
は、単独で、あるいはガゼイン、デンプン、タンパク質
、セルロース、ポリビニルアルコールなどの天然もしく
は合成のバインダーとともに、紙塗被用バインダーとし
て用いられることはよく知られている。
この共重合体ラテックスを紙塗被用バインダーとして含
有する紙塗被組成物を塗被して得られるコート紙は、接
着強度、耐水性、光沢などが良好のため、さまざまな用
途に使用されている。
近年、コート紙を用いた印刷物の需要は著しく、これに
伴ない印刷の高速化と印刷方式の多様化の傾向がますま
す強くなっている。このため、コート紙ひいては紙塗被
用バインダーには、従来にもまして諸物性の向上、特に
、光沢、印刷強度、耐水性および耐ブリスター性の全て
、あるいはそのうちの複数項目を同時に向上させること
が要求されるようになっている。特に、オフセット輪転
印刷用コート紙に対しては、接着強度と耐ブリスター性
の向上要求がますます高まっている。
このような要求に応えるため、紙塗被用バインダーとし
て使用する共重合体ラテックスの製造に種々の改良がな
されてきた。例えば、特開昭57−153012号公報
、同61−63794号公報には、重合連鎖移動剤の添
加方法に工夫を加えることによって接着強度あるいは耐
ブリスター性が改良されることが開示されている。その
他、特開昭50−107030号公報、同55−906
97号公報、同60−38415号公報、同61−20
7694号公報などにも改良された紙塗被組成物あるい
はその製造方法が開示されている。
[発明が解決しようとするi題] しかしながら、これら従来の共重合体ラテックスを用い
た紙塗被組成物は、なお接着強度、耐ブリスター性およ
び機械的安定性が十分でなく、上記のような要求に十分
応えるには至っていないのが実状である。
また、共重合体ラテックスの重合中に微細凝固物が発生
すると、その微細凝固物の除去は技術的に難しく、容易
に除去ができない。この微細凝固物は、塗工紙の品質を
大幅に低下させるので大きな問題となる。
本発明は、これら従来の問題点を解決し、接着強度およ
び耐ブリスター性がともに一段と改良された紙塗被組成
物やカーベットパッキング剤などに有用な共重合体ラテ
ックスの製造方法を提供することを目的とするものであ
る。
[課題を解決するための手段] すなわち本発明は、(a)共役ジエン系化合物を10〜
80重量%、(b)エチレン系不飽和化合物を10〜8
9.5重量%、および(c)エチレン系不飽和カルボン
酸を0.  5〜10重量%含む単量体(以下、「単量
体」という)を、(d)2つ以上の不飽和結合を有する
炭化水素化合物であって、該炭化水素化合物が、2つの
不飽和結合に関与する炭素原子に隣接し環構造を構成し
ていない少なくとも1つの飽和炭素原子(以下、「特定
炭素原子Jという)を有し、かつ該飽和炭素原子が少な
くとも1つの水素原子を有する化合物(以下、「特定の
不飽和化合物」という)の存在下、水性媒体中で乳化重
合することを特徴とする共重合体ラテックスの製造方法
を提供するものである。
以下、本発明を詳細に説明する。
本発明の共重合体ラテックスの製造に使用する(a)成
分である共役ジェン系化合物の具体例としては、ブタジ
エン、イソプレン、2−クロルー1,3−ブタジエン、
2−メチル−1,3−ブタジエンなどを挙げることがで
きる。これらは単独で、あるいは2種以上を組み合わせ
て使用するこてができる。これらのうち、特にブタジエ
ンが好ましい。
(a)成分は、得られる共重合体に適当な弾性および膜
の硬さを付与するために使用するが、その使用量は単量
体の10〜80重量%、好ましくは15〜70重量%、
特に好ましくは20〜60重量%の範囲から選ばれる。
この使用量が10重量%未満では、得られる共重合体ラ
テックスを例えば紙塗被組成物に用いた場合、十分な接
着強度を得ることができず、一方80重量%を超えると
、耐水性および接着強度が低下して好ましくない。
(b)成分であるエチレン系不飽和化合物の具体例とし
ては、スチレン、α−メチルスチレン、ビニルトルエン
、p−メチルスチレンなどの芳香族ビニル化合物、(メ
タ)アクリル酸メチル、(メタ)アクリル酸エチル、(
メタ)アクリル酸ブチル、(メタ)アクリル酸2−ヒド
ロキシエチル、(メタ)アクリル酸−2−ヒドロキシル
エチル、(メタ)アクリル酸グリシジルなどの(メタ)
アクリル酸アルキルエステル、アクリルアミド、メタク
リルアミド、N,N−ジメチル(メタ)アクリルアミド
、N−メチロール(メタ)アクリルアミドなどの(メタ
)アクリルアミド系化合物、酢酸ビニルなどのカルボン
酸ビニルエステル類、アクリロニトリル、メタクリ口ニ
トリル、α−クロルアクリロニトリルなどのシアン化ビ
ニル化合物などを挙げることができる。これらは単独で
、あるいは2種以上を組み合わせて使用することができ
る。これらのうち、特に芳香族ビニル化合物としてはス
チレンが、アルキルエステル化合物としてはメタクリル
酸メチルが、またシアン化ビニル化合物としてはアクリ
ロニトリルが好適に使用される。
(b)戊分は、得られる非重合体に適度の硬さ、弾性お
よび耐水性を付与するために使用するが、その使用量は
単量体の10〜89.5重量%、好ましくは20〜89
.5重量%、特に好ましくは30〜79.5重量%の範
囲から選ばれる。この使用量が10重量%未満では耐水
性が劣り、一方89.5重量%を超えると得られる共重
合体ラテックスが硬くなりすぎ、例えば紙塗被組成物に
用いた場合、接着強度が低下して好ましくない。
(c)成分であるエチレン系不飽和カルボン酸化合物の
具体例としては、アクリル酸、メタクリル酸、クロトン
酸などのモノカルボン酸類、マレイン酸、フマル酸、イ
タコン酸などのジカルボン酸類、さらにマレイン酸メチ
ル、イタコン酸メチル、β−メタアクリルオキシエチル
アシッドヘキサハイド口フタレートなどのハーフエステ
ル類などを挙げることができる。また、上記ジカルボン
酸の無水物も使用することができる。これらは単独で、
あるいは2種以上を組み合わせて使用することもできる
(c)成分は、ジカルボン酸、そのモノエステル類およ
びジカルボン酸無水物から選ばれる少なくとも1挿を必
須とすることが好ましく、特にジカルボン酸を用いるこ
とが好ましい。そして、ジカルボン酸、ジカルボン酸モ
ノエステル類およびジカルボン酸無水物から選ばれる少
なくとも1種(α)とモノカルボン酸(β)との重量比
(α)/(β)が、通常5〜1 0 0/9 5〜0、
さらに好ましくは10〜9 5/9 0〜5である。こ
の比率範囲で用いると、得られる共重合体ラテックスを
使用した紙塗被組成物は、接着強度および機械的安定性
が優れたものとなる。
(c)成分の使用量は、全単量体の0.5〜10重量%
、好ましくは1〜7重量%の範囲から選ばれる。この使
用量が0.  5重量%未満では、接着強度のほか共重
合体ラテックスの機械的安定性が低下し、一方10重量
%を超えると、共重合体ラテックスの粘度が高くなって
取り扱い(ハンドリング)が困難となり、操作性が低下
して好ましくない。
本発明における共重合体ラテックスは、上記単量体を水
性媒体中で乳化重合することによって得られるが、本発
明の特徴は、この乳化重合を特定の不飽和化合物の存在
下に行なう点にある。
この特定の不飽和化合物は、本発明において重合連鎖移
動剤として使用される。
本発明の特定の不飽和化合物は、通常、炭素数5〜20
であり、例えば、下記一般式(I)で表わされる構造を
有する化合物、すなわち、特定炭素原子が2つの炭素一
炭素二重結合に関与する炭素原子に隣接している化合物
(以下、r(d−1)成分」という)、および下記一般
式(n)で表わされる構造を有する化合物、すなわち、
特定炭素原子が1つの炭素一炭素二重結合に関与する炭
素原子と芳香環に関与する炭素原子に隣接している化合
物(以下、r(d−2)成分」という)が挙げられる。
上記(d−1)成分としては1,4−へキサジエンなど
が、(d−2)成分としては3−フェニルー1−ペンテ
ン、1−フエニル−2−ペンテン、1−フェニル−2−
ヘキセン、2−フエニルー3一ヘキセンなどが挙げられ
る。
なお、」二記の特定の不飽和化合物は、メチル基、エチ
ル基、ブチル基などの炭素数1〜10、打ましくは1〜
4のアルキル基で置換されていてもよい。
−L記の特定の不飽和化合物は、1抽または2秤以上で
使川される。
本発明では、上記特定の不飽和化合物以外の化合物を重
合連鎖移動剤として併用することができる。
上記特定の不飽ナ秋化合物と併用することのできる他の
重合連鎖移動剤としては、一般の乳化重合に使用されて
いる公知の重合連鎖移動剤を使用することができる。具
体的には、例えばオクチルメタルカプタン、n−ドデシ
ルメタルヵプタン、t−ドデシルメタルカプタン、n−
ヘキサデシルメル力ブタン、n−’テトラデシルメルカ
ブタン、t−テトラデシルメルカブタンなどのメルカプ
タン類;ジメチルキサントゲンジスルフィド、ジェチル
キサントゲンジスルフィド、ジイソブロビルキサントゲ
ンジスルフィドなどのキサントゲンジスルフィド類;テ
トラメチルチウラムジスルフィド、テトラエチルチウラ
ムジスルフィド、テトラブチルチウラムジスルフィドな
どのチウラムジスルフィド類;四塩化炭素、臭化エチレ
ンなどのハロゲン化炭化水素類;ベンタフエニルエタン
などの炭化水素類;およびアク口レイン、メタクロレイ
ン、アリルアルコール、2−エチルへキシルチオグリコ
レート、タービノーレン、α−テルピネン、γ−テルピ
ネン、ジベンテン、α−メチルスチレンダイマ−(2−
4−ジフエニル−4−メチル−1−ペンテンが50重量
%以上のものが好ましい)、2.5−ジヒドロフラン、
3.6−ジヒドロ−2H−ピラン、フタラン、1,4−
ジヒドロナフタレン、1. 4.  5. 8−テトラ
ヒド口ナフタレン、9.10−ジヒドロアントラセン、
1,2,3.4−テトラヒド口ナフタレン、1,4一シ
クロへキサジエンなどを挙げることができる。
これらは単独でも、あるいは2種以上組み合わせて使用
することもできる。これらのうち、メルカブタン類、キ
サントゲンジスルフィド類、チウラムジスルフィド、四
塩化炭素などが好適に使用される。
特定の不飽和化合物と他の重合連鎖移動剤とをυF用す
る場合の使用割合は、通常2〜1 0 0/0〜98、
好ましくは5〜1 0 0/0〜95、特に′:1了 
 3 好ましくは20〜セ追田/ 9− 80(特定の不飽和
化合物/他の重合連鎖移動剤、重量比)である。
この特定の不飽和化合物の割合が2重量%未満では、接
着強度と耐ブリスター性に優れ、そして微細凝固物の発
生が少なく、機械的安定性の優れた共市合体ラテックス
を得ることができない。
特定の不飽和化合物を含む重合連鎖移動剤の使用量は、
単量体100重量部当り、通常06 3〜10重量部、
好ましくは0.5〜7重量部である。
この重合連鎖移動剤の使用量が0.  3重量部未満で
は本発明の目的とする効果が得られず、一方10重量部
を超えると接着強度が低下して好ましくない。
なお、特定の不飽和化合物の使用量については、単量体
の100重量部当り、0.  1〜5重量部の範囲で使
用するのが好ましい。
本発明における共重合体ラテックスは、上記の単量体お
よび特定の不飽和化合物を使用する点を除けば、従来公
知の乳化重合方法によって製造することができる。すな
わち、水性媒体(通常、水)に単量体ならびに重合開始
剤、乳化剤、特定の不飽和化合物を含む重合連鎖移動剤
などを加えて乳化市合を行なうことによって得られる。
本発四における乳化重合に使用する重合開始剤について
は特に制限はなく、例えばクメンハイドロバーオキサイ
ド、ジイソプロビルベンゼンハイドロパーオキサイド、
パラメンタンハイドロパーオキサイドなどのハイドロパ
ーオキサイド類、ペンゾイルパーオキサイド、ラウロイ
ルパーオキサイドなどのパーオキサイド類およびアゾビ
スイソブチロニトリルなどのアゾ化合物類などの有機系
重合開始剤、ならびに過硫酸カリウム、過硫酸ナトリウ
ム、過硫酸アンモニウムなどの過硫酸塩などの無機系重
合開始剤を使用することができる。
本発明においては、有機系重合開始剤を単独で使用する
と得られる共重合体ラテックスの機絨的安定性が劣り、
また重合中に多量の凝固物が発生することから、無機系
重合開始剤を単独で、あるいは6機系重合開始剤と組み
合わせて使用するのが好ましい。
なお、上記重合開始剤は重亜硫酸ナトリウムなどの還元
剤と組み合わせた、いわゆるレドックス系重合開始剤と
しても使用することができる。
これら重合開始剤のうち、過硫酸カリウム、過硫酸アン
モニウムなどの過硫酸塩、またはこれとアゾビスイソブ
チロニトリルあるいはペンゾイルパーオキサイドとの組
み合わせ、さらにはこれらと還元剤とを組み合わせたも
のが好ましく使用される。
本発明における重合開始剤の使用量は、単量体100重
量部当り、通常0.1〜5重量部であり、好ましくは0
.  5〜2重量部である。無機系重合開始剤と有機系
重合開始剤とを併用する場合には、有機系重合開始剤の
割合は、好ましくは全重合開始剤の70重量%以下、さ
らに好ましくは50重量%以下である。有機系重合開始
剤の割合が70重量%を超えると、有機系重合開始剤を
単独で使用した場合のような問題が生じて好ましくない
本発明における乳化重合に使用する乳化剤については特
に制限はなく、アニオン型、ノニオン型および両性型界
面活性剤のいずれも使用することができる。これらは単
独でも、あるいは2種以上を混合して使用することもで
きる。例えば、ラウリル硫酸ナトリウムなどの高級アル
コールの硫酸エステル塩、ドデシルベンゼンスルホン酸
ナトリウムなどのアルキルベンゼンスルホン酸塩、ジオ
クチルスルホコハク酸ナトリウムなどの脂肪族カルボン
酸エステルのスルホン酸塩などのア二オン型界面店性剤
、ポリエチレングリコールのアルキルエステル型、アル
キルフエニルエーテル型、アルキルエーテル型などのノ
ニオン型界面活性剤などを使用することができる。
また、両性界面活性剤としては、アニオン部分としてカ
ルボン酸塩、硫酸エステル塩、スルホン酸塩、リン酸塩
、リン酸エステル塩を、またカチオン部分としてアミン
塩、第4級アンモニウム塩を持つものを挙げることがで
きる。具体的には、アルキルベンタインの塩としてラウ
リルベタイン、ステアリルベタイン、ココアミドプロピ
ルベタイン、2−ウンデシルヒドロキシエチルイミダゾ
リウムベタインの塩が、またアミノ酸タイプのものとし
てはラウリルーβ−アラニン、ステアリルーβ−アラニ
ン、ラウリルジ(アミノエチル)グリシン、オキチルジ
(アミノエチル)グリシン、ジオクチルジ(アミノエチ
ル)グリシンの塩を挙げることができる。
これら乳化剤のうち、特にアルキルベンゼンスルホン酸
塩が好ましく使用される。さらに具体的には、ドデシル
ベンゼンスルホン酸ナトリウムなどが特に好ましく使用
される。さらに具体的には、ドデシルベンゼンスルホン
酸ナトリウムなどが特に好ましく使用される。このアル
キルベンゼンスルホン酸塩は、他の界面活性剤、例えば
高級アルコールの硫酸エステル塩、脂肪族カルボン酸エ
ステルのスルホン酸塩などのア二オン型界面活性剤ある
いはポリエチレングリコールのアルキルエステル型、ア
ルキルエーテル型、アルキルフエニルエーテル型などの
ノニオン型界面活性剤などと併用してもよい。
乳化剤の使用量は、単量体100重量部当り、通常0.
05〜2重量部であり、好ましくは0,05〜1重量部
である。乳化剤の使用量が2東量部を超えると耐水性が
劣り、紙塗被組戊物の泡立ちが著しくなって塗工時に問
題となる。
なお、アルキルベンゼンスルホン酸塩を他のア二オン型
あるいはノニオン型界面活性剤と併用する場合、アルキ
ルベンゼンスルホン酸塩の使用割合は全乳化剤の501
7f%以上とするのが好ましい。
本発明における乳化重合方法およびその条件については
特に制限はなく、従来公知の方法および条件下において
実施することができる。
例えば、特定の不飽和化合物を含む市合連踏移動剤の添
加方法については、一括添加方式、分割添加方式、連続
添加方式あるいはこれらの組み合わせのいずれでもよい
また、単量体の添加方法については、一括添加h゛式、
分割添加方式、連続添加方式あるいはこれらの組み合わ
せのいずれでもよい。これらの方式のうち、凝固物の生
戊の減少、反応熱の除去などの点からは、分割添加方式
または連続添加方式が好ましい。
さらに、エチレン系不飽和カルボン酸単量体の全量また
は1部を含む単量体の10〜50重量%を1段目で重合
し、2段目では残りの単量体50〜90重量%を連続的
に添加して乳化重合する2段重合方法によれば、重合工
程における凝固物の生成がより一層減少でき、本発明が
目的とする紙塗被組成物が効果的に得られることから、
この2段重合方法によって本発明の乳化重合を実施する
のが好ましい。なお、この方法において、重合連鎖移動
剤は1段目、2段目のいずれか一方に添加してもよく、
あるいは両方に添加してもよい。重合連鎖移動剤を2段
目に使用する場合には、連続的に添加するのが好ましい
得られた共重合体ラテックスのゲル含量は、好ましくは
5%以上、さらに好ましくは10〜98.%である。ゲ
ル含量が5%未満では、接着強度および機械的安定性の
低下が大きく、さらにはラテックスフィルムの粘着性の
増大に伴ないパッキングロール汚れなどの問題が生じる
ので好ましくない。また、ゲル含量が98%を超えると
、接着強度が低下する傾向を示すので好ましくない。
本発明により得られる共重合体ラテックスは、無#1顔
料あるいは有機顔料、好ましくは無機顔料に単独で、あ
るいは必要に応じて他のバインダーとともに配合するこ
とによって、紙塗被組成物やカーベットパッキング材な
どとすることができる。
本発明により得られる共重合体ラテックスの紙塗被組成
物における配合量は、固形分換算で、顔料100重量部
に対し、通常5〜30重量部であり、好ましくは5〜2
0重量部である。また、必要に応じて添加される他のバ
インダーの配合量は、固形分換算で、顔料100重量部
に対し、通常10重量部以下であり、好ましくは2〜5
重量部である。
無機顔料としては、カオリンクレー、タルク、硫酸バリ
ウム、酸化チタン(ルチルアナターゼ)、炭酸カルシウ
ム、水酸化アルミニウム、酸化亜鉛、サチンホワイトな
どが、また有機顔料としては、ポリスチレンラテックス
などを使用することができる。これらは単独でも、ある
いは2種以上を混合して使用することもできる。
他のバインダーとしては、デンプン、酸化デンプン、大
豆蛋白、カゼインなどの天然バインダーあるいはポリビ
ニルアルコール、ポリ酢酸ビニルラテックス、アクリル
系ラテックスなどの合成ラテックスを挙げることができ
る。
本発明により得られる共重合体ラテックスを用いた紙塗
被組成物には、さらに一般に使用されている種々の助剤
、例えば分散剤(ピロリン酸ナトリウム、ヘキサメタリ
ン酸ナトリウムなど)、消泡剤(ポリグリコール、脂肪
族エステル、リン酸エステル、シリコンオイルなど)、
レベリング剤(ロート油、ジシアンジアミド、尿素など
)、防腐剤、耐水化剤(ホルマリン、ヘキサミン、メラ
ミン樹脂、尿素樹脂、グリオキサルなど)、離型剤(ス
テアリン酸カルシウム、パラフィンエマルジョンなど)
、螢光染料、カラー保持性向上剤(カルボキシメチルセ
ルロース、アルギン酸ナトリウムなと)を必要に応じて
配合することができる。
本発明により得られる共重合体ラテックスを用いた紙塗
被組成物は、従来公知の方法によって、例えばエアーナ
イフコーター、ブレードコーターロールコーター、アプ
リケーターなどを用いて塗布することができる。
[実 施 例] 以下、実施例を挙げて本発明をさらに具体的に説明する
。なお、実施例中の「%」および「部」は重量基準であ
る。
実施例1〜8、比較例1〜5 (共重合体ラテックスの製造) 100JI!の耐圧容器に、表−1に示す単量体、水、
特定の不飽和化合物を含む重合連鎖移動剤、乳化剤およ
び乳化剤のそれぞれの1段目成分を仕込んだ後、窒素雰
囲気中で温度70℃で2時間重合を行なった。次に、表
−1に示す2段目戊分を8時間かけて連続的に添加して
重合を行なった。
その後、重合を完結させるため、さらに3時間反応を継
続し重合を終了した。
なお、実施例1においては、1段目の重合を6時間、2
段目の重合を2時間かけて行なった。
得られた共重合体ラテックスを水酸化ナトリウムを用い
てp}I’7.  5に調整した後、水蒸気を吹き込ん
で未反応単量体を除去し、さらに加熱減圧蒸留によって
固形分濃度50%の共重合体ラテックス(A−Hおよび
イ〜ホ)を得た。
この共重合体ラテックス(A−Hおよびイ〜ホ)のゲル
含量は下記の方法でiillJ定した。
共重合体ラテックスをpH8.0に調整した後、イソプ
ロパノールで凝固し、洗浄した後、乾燥した。次に、約
0.3gの試料を採取し、これを100mlのトルエン
に20時間浸漬した後、トルエン不溶分を測定し、試料
に対する割合(%)を求めてゲル含量とした。
さらに、共重合体ラテックス(A−Hおよびイ〜ホ)の
重合中に発生した凝固物量は、下記の方法で測定した。
共重合体ラテックス1 kgを試料として採取し、これ
を400メッシュの金網で1戸過し、金網上に残った凝
固物量を測定し、試料(固形分換算)に対する割合を求
め、下記の3段階で評価した。
○:0.05%未満(少ない) △:0.05%〜0.1%(やや多い)X:0.1%を
超える(かなり多い) (紙塗被組成物の調整) −1二記共屯合体ラテックス(A−Hおよびイ〜ホ)を
用いて下記の処方により紙塗被組成物(カラー)を調整
した。
ク   レ  ー              80部
炭酸カルシウム     20部 共重合体ラテックス   10部 酸化デンプン       5部 ピロリン酸ナトリウム   0.5部 水           全固形分が60%になる量 1尋られたカラーは、下記試験方法で評価した。
なお、試験に使用したコート紙は、カラーを秤fn64
g/rri’の原子にコーティングブレードを用いて塗
被量20g/rdで塗工して得た。
■ RIドライピック:接着強度の指標RI印刷機で印
刷したときのピッキングの程度を肉眼で判定し、5段階
法で評価した。点数の高いものほど良好である。点数は
測定回数6回の平均値で示した。
■ 耐ブリスター性 両面印刷塗工紙を調湿(約6%)した後、加熱オイルバ
スに投げ込み、ブリスターが発生するときの最低温度を
示した。
■ 機械的安定性 カラーを固形分濃度20重量%に調製し、ガムアップテ
スターを用いてゴムロール間で圧力10kg、100r
pm,60℃の条件で練り、機絨的剪断をかけてゴムロ
ール上に凝固物が発生するまでの時間(分)を711リ
定し、下記の3段階で評価した。
○:20分以上 △:10〜20分 ×:10分以下 結果を表−2に示す。
[発明の効果コ 本発明によれば、重合中の微細凝固物の発生が極めて少
なく、接着性、耐ブリスター性および機械的安定性に優
れる共重合体ラテックスを製造することができる。
本発明により得られる共重合体ラテックスを使用した紙
塗被組成物は、コート紙、特にオフセッ1・輪転印刷用
コート紙の製造に好適に使用することかできる。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)(a)共役ジエン系化合物を10〜80重量%、 (b)エチレン系不飽和化合物を10〜89.5重量%
    、および (c)エチレン系不飽和カルボン酸を0.5〜10重量
    %含む単量体を、 (d)2つ以上の不飽和結合を有する炭化水素化合物で
    あって、該炭化水素化合物が、2つの不飽和結合に関与
    する炭素原子に隣接し環構造を構成していない少なくと
    も1つの飽和炭素原子を有し、かつ該飽和炭素原子が少
    なくとも1つの水素原子を有する化合物の存在下、乳化
    重合することを特徴とする共重合体ラテックスの製造方
    法。
JP1306057A 1989-06-30 1989-11-24 共重合体ラテックスの製造方法 Pending JPH03166202A (ja)

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JP33195889A JP2773333B2 (ja) 1989-11-24 1989-12-21 共重合体ラテックスおよびこれを用いた組成物
EP19900306738 EP0407059B1 (en) 1989-06-30 1990-06-20 Process for producing copolymer latex and paper coating composition, carpet backing composition or adhesive composition comprising said latex
DE1990613995 DE69013995T2 (de) 1989-06-30 1990-06-20 Verfahren zur Herstellung eines Copolymerlatexes und Paperbeschichtungszusammensetzung, Zusammensetzung für Teppichrückbeschichtung oder Klebemischung welche dieses Latex enthält.
KR1019900009674A KR960008305B1 (ko) 1989-06-30 1990-06-29 공중합체 라텍스의 제조방법 및 이를 사용한 조성물
US08/034,210 US5444118A (en) 1989-06-30 1993-03-19 Process for producing copolymer latex and paper coating composition, carpet backing composition or adhesive composition comprising said latex
US08/313,911 US5637644A (en) 1989-06-30 1994-09-28 Process for producing copolymer latex and paper coating composition, carpet backing composition or adhesive composition comprising said latex
US08/436,491 US5786100A (en) 1989-06-30 1995-05-08 Coated paper

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20160076572A (ko) * 2014-12-23 2016-07-01 윤말숙 피부미용 마사지기

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