JP2002220405A - 共重合体ラテックスおよび紙塗工用組成物 - Google Patents

共重合体ラテックスおよび紙塗工用組成物

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JP2002220405A
JP2002220405A JP2001016813A JP2001016813A JP2002220405A JP 2002220405 A JP2002220405 A JP 2002220405A JP 2001016813 A JP2001016813 A JP 2001016813A JP 2001016813 A JP2001016813 A JP 2001016813A JP 2002220405 A JP2002220405 A JP 2002220405A
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latex
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Takeshi Sato
健 佐藤
Tsutomu Nakagawa
勉 仲川
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 塗工紙のピック強度に優れ、かつ湿潤ピ
ック強度および耐ブリスター性とのバランスにも優れた
性能を有する共重合体ラテックスおよび紙塗工用組成物
を提供する。 【解決手段】 共役ジエン、エチレン系カルボン酸、シ
アン化ビニルおよび共重合可能な他の単量体よりなる単
量体を特定組成の2段階以上の工程に分割して乳化重合
を行い、各工程における単量体組成から得られる共重合
体のガラス転移温度が特定の範囲にあり、かつ第二工程
の開始時点における第一工程の単量体の重合転化率が特
定の範囲にあることを特徴とする共重合体ラテックスお
よびこれを用いた紙塗工用組成物。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、紙塗工における顔
料バインダー、カーペットバッキング剤、接着剤、粘着
剤、繊維結合剤および塗料などに用いられる共役ジエン
系共重合体ラテックスおよびそれを用いる紙塗工用組成
物に関する。
【0002】
【従来の技術】共役ジエン系共重合体ラテックスは紙塗
工における顔料バインダー、カーペットバッキング剤、
各種接着剤および粘着剤、繊維結合剤ならびに塗料など
広範な用途に用いられている。これらの用途に用いられ
る共重合体ラテックスには、基材や配合される顔料など
に対する優れた接着力、耐水性などが要求される。
【0003】塗工紙は、抄造された紙の表面の平滑性を
高め、光沢や印刷適性を向上させる目的で、原紙にカオ
リンクレー、炭酸カルシウム、サチンホワイト、タル
ク、酸化チタンなどの無機顔料およびプラスチック顔料
などの有機顔料とこれらの顔料バインダーとしての共重
合体ラテックスおよび補助バインダーあるいは保水剤、
粘度調整剤としての水溶性高分子を主要構成成分とする
紙塗工用組成物を塗布したものである。顔料バインダー
として用いられる共重合体ラテックス性質は紙の表面強
度はもとより、塗工紙の印刷適性にも多大な影響を及ぼ
すことが知られている。
【0004】近年、カラー印刷された雑誌類やパンフレ
ット、広告等の需要の増大に伴い、印刷速度の高速化が
進められており、特にインクのタックによる紙の表面の
破壊に対する抵抗性(いわゆるピック強度)や湿し水が
塗布された際のピック強度(湿潤ピック強度)の向上が
以前にも増して要求されるようになった。またこれに伴
ってインクの乾燥条件も厳しくなったため、塗工紙の内
部に残存する水分が加熱乾燥時に蒸発する際の蒸気圧に
よって、塗工紙の表面にひぶくれを生じさせるいわゆる
ブリスター発生に対する抵抗性(耐ブリスター性)に対
する要求も厳しさを増している。ピック強度の向上と湿
潤ピック強度および耐ブリスター性の向上は、一般に相
反する特性であり、一方が向上すると他方が低下する関
係にあるため、これらの物性を高度にバランスさせるこ
とが求められている。
【0005】かかる状況に鑑み、顔料バインダーとして
の共重合体ラテックスについても様々な改良が検討され
てきた。例えば特定の単量体組成で二段もしくは多段で
重合を行う共重合体ラテックスの改良が多数提案されて
いる(特公昭62−58371号公報、特公昭62−3
1116号公報、特公昭64−2716号公報、特公昭
60−19927号公報、特開平4−41502号公
報、特開平7−18003号公報、特開平5−2720
94号公報、特開平7−247327号公報)。しかし
ながらこれらの発明は、塗工紙のピック強度の向上や、
湿潤ピック強度および耐ブリスター性とのバランスを改
良する手段としていずれも不十分なものであった。
【0006】さらに特開平7−324112には、特定
の範囲に少なくとも2つのガラス転移温度を有し、かつ
最も高いガラス転移点と最も低いガラス転移点との差が
5℃以上である共役ジエン系共重合体ラテックスについ
て開示されている。また特開平7−324113には、
特定の組成の単量体を2段階で重合する紙塗工用共重合
体ラテックスの製造方法および少なくとも2つのガラス
転移温度を有することを特徴とする該製造方法について
開示されている。しかしながら、これらの共重合体ラテ
ックスおよび概製造方法による共重合体ラテックスにお
いても、ピック強度の向上手段として不十分であり、湿
潤ピック強度、耐ブリスター性とのバランスレベルも低
く、現在の高水準の要求を満足するものとは言い難い。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、以上のよう
な状況から、塗工紙のピック強度を大幅に向上し、しか
も湿潤ピック強度および耐ブリスター性とのバランスに
おいても優れた性能を有するジエン系共重合体ラテック
スおよび紙塗工用組成物を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明者等は、前記課題
を解決するため鋭意研究を重ね、二段階以上の工程に分
割して特定組成の単量体を乳化重合して得られる共重合
体ラテックスであって、それぞれの工程における単量体
の組成から得られる共重合体のガラス転移温度が特定の
範囲にありかつ第二工程の重合開始時における第一工程
の単量体の重合転化率が特定の範囲にあることを特徴と
するジエン系共重合体ラテックスおよび該共重合体ラテ
ックスを含有する紙塗工用組成物が前記目的を達成し得
ることを見出し、本発明をなすにいたった。
【0009】すなわち、本発明は(イ)共役ジエン系単
量体10〜80重量%、(ロ)エチレン系カルボン酸単
量体0.5〜10重量%、(ハ)シアン化ビニル単量体
1〜50重量%および(ニ)共重合可能な他の単量体5
〜88.5重量%からなる単量体100重量部を、
(A)(イ)〜(ニ)から選ばれる一種以上の単量体で
あり、シアン化ビニル単量体の占める割合が全単量体中
の(ハ)シアン化ビニル単量体の割合よりも小さい単量
体20〜80重量部を重合する第一工程と(B)残りの
単量体を分割し、または分割せずに重合する工程との少
なくとも2段階以上に分割して乳化重合することによっ
て得られる共重合体ラテックスであって、(A)第一工
程に用いる単量体の組成から得られる重合体のガラス転
移温度が−70〜10℃の範囲にあり、(B)工程の一
部または全部に用いる単量体の組成から得られる重合体
のガラス転移温度が0〜70℃の範囲にあり、かつ
(B)工程を開始する時点での(A)第一工程の単量体
の重合転化率が30重量%以上、70重量%未満の範囲
にあることを特徴とする共重合体ラテックス、および前
記(A)第一工程が、(イ)共役ジエン系単量体の一部
および(ロ)〜(ニ)から選ばれる一種以上の単量体よ
りなる単量体であり、シアン化ビニル単量体の占める割
合が全単量体中の(ハ)シアン化ビニル単量体の割合よ
りも小さい単量体20〜80重量部を重合する工程であ
る該共重合体ラテックス、ならびにこれらの共重合体ラ
テックスを含有することを特徴とする紙塗工用組成物で
ある。
【0010】
【発明の実施の形態】本発明について、以下具体的に説
明する。本発明における(イ)共役ジエン系単量体は共
重合体に柔軟性を与え接着力、衝撃吸収性を与えるため
に必須の成分であり、全単量体の重量に基づき10〜8
0重量%、好ましくは25〜75重量%の割合で用いら
れる。この使用量が10重量%未満では、共重合体が硬
く脆くなって衝撃吸収性および接着力が低下し、80重
量%を超えると共重合体が柔らかくなりすぎ接着力が低
下する。共役ジエン系単量体の好ましい例としては、
1,3−ブタジエン、イソプレン、2−クロロ−1,3
−ブタジエンなどがあげられ、これらは1種または2種
以上が組み合わせて用いられる。
【0011】本発明における(ロ)エチレン系不飽和カ
ルボン酸単量体は、共重合体ラテックスに必要な分散安
定性を与え、接着力を高めるための必須成分であり、全
単量体の重量に基づき0.5〜10重量%、好ましくは
1〜5重量%の割合で用いられる。この使用量が0.5
重量%未満では共重合体ラテックスに必要な分散安定性
を与えることが困難であり、顔料混和時および塗工工程
においてさまざまな問題が発生する。この使用量が10
重量%を超えると共重合体ラテックスの粘度が高くなり
すぎ、耐水性も低下する。エチレン系カルボン酸単量体
の好ましい例としては、アクリル酸、メタクリル酸、イ
タコン酸、マレイン酸、フマル酸などがあげられ、これ
らは1種または2種以上が組み合わせて用いられる。
【0012】本発明における(ハ)シアン化ビニル単量
体は、ピック強度および湿潤ピック強度の向上に必須の
成分であり、全単量体の重量に基づき1〜50重量%、
好ましくは5〜40重量%の割合で用いられる。この使
用量が1重量%未満では、本発明の目的であるピック強
度の向上や湿潤ピック強度との高度なバランスが得られ
ず、50重量%を超えると共重合体ラテックスの重合安
定性が低下する。シアン化ビニル単量体の好ましい例と
しては、アクリロニトリル、メタクリロニトリル、α−
クロルアクリロニトリルなどがあげられ、これらは1種
または2種以上が組み合わせて用いられる。
【0013】本発明においては(ニ)共重合可能な他の
単量体が必須である。この共重合可能な他の単量体を適
宜選択することにより、共重合体ラテックスにさまざま
な特性を付与できる。共重合可能な他の単量体の好まし
い例としては、スチレン、α−メチルスチレン、ビニル
トルエン、p−メチルスチレンなどの芳香族ビニル単量
体、アクリル酸メチル、アクリル酸エチル、アクリル酸
ブチル、アクリル酸2−エチルヘキシルなどのアクリル
酸アルキルエステル類、メタクリル酸メチル、メタクリ
ル酸ブチルなどのメタクリル酸アルキルエステル類、ア
クリル酸2−ヒドロキシエチル、メタクリル酸2−ヒド
ロキシエチルなどのヒドロキシアルキルエステル類、ア
クリル酸アミノエチル、アクリル酸ジメチルアミノエチ
ル、アクリル酸ジエチルアミノエチルなどのアミノアル
キルエステル類、2−ビニルピリジン、4−ビニルピリ
ジンなどのピリジン類、アクリル酸グリシジル、メタク
リル酸グリシジルなどのグリシジルエステル類、アクリ
ルアミド、メタクリルアミド、N−メチロールアクリル
アミド、N−メチルアクリルアミド、N−メチルメタク
リルアミド、グリシジルメタクリルアミド、N,N−ブ
トキシメチルアクリルアミドなどのアミド類、酢酸ビニ
ルなどのカルボン酸ビニルエステル類、塩化ビニルなど
のハロゲン化ビニル類などがあげられ、これらは1種ま
たは2種以上が組み合わせて用いられる。
【0014】本発明の共重合体ラテックスでは、これら
の単量体100重量部を(A)(イ)〜(ニ)から選ば
れる一種以上の単量体であり、シアン化ビニル単量体の
占める割合が全単量体中の(ハ)シアン化ビニル単量体
の割合よりも小さい単量体20〜80重量部を重合する
第一工程と(B)残りの単量体を分割し、または分割せ
ずに重合する工程との少なくとも2段階以上に分割して
乳化重合する必要がある。第一工程に用いるシアン化ビ
ニル単量体の割合は全単量体中の(ハ)シアン化ビニル
単量体の割合よりも5重量%以上少ないことが好まし
く、この割合が全単量体中の(ハ)シアン化ビニル単量
体の割合よりも大きいと湿潤強度が低下する傾向とな
る。また第一工程にはピック強度向上のため、(イ)共
役ジエン単量体の一部が含まれることが好ましい。第一
工程に用いる単量体の量は、全単量体100重量部に対
して20〜80重量部の範囲にあることが必要であり、
30〜70重量部の範囲にあることが好ましい。この量
が20重量部未満ではピック強度が低下し、80重量部
を越えると湿潤強度および耐ブリスター性が低下する。
【0015】本発明の共重合体ラテックスでは、(A)
第一工程に用いる単量体の組成から得られる重合体のガ
ラス転移温度が−70〜10℃の範囲にあり、(B)工
程の一部または全部に用いる単量体の組成から得られる
重合体のガラス転移温度が0〜70℃の範囲にあること
が必要である。(A)第一工程に用いる単量体の組成か
ら得られる重合体のガラス転移温度の好ましい範囲は−
60〜5℃であり、このガラス転移温度が−70℃未満
では湿潤強度および耐ブリスター性が低下し、10℃を
越えるとピック強度が低下する。(B)工程はさらに2
段階以上の工程に分割することも可能であるが、(B)
工程の一部または全部に用いる単量体の組成から得られ
る重合体のガラス転移温度は0〜70℃の範囲にあるこ
とが必要であり、10〜60℃の範囲にあることが好ま
しい。このガラス転移温度が0℃未満では湿潤ピック強
度が低下し、70℃を越えるとピック強度が低下する。
さらにピック強度の大幅な向上および湿潤ピック強度、
耐ブリスター性との良好なバランスを得るためには、
(A)第一工程に用いる単量体の組成から得られる重合
体のガラス転移温度が(B)工程の一部または全部に用
いる単量体の組成から得られる重合体のガラス転移温度
よりも低いことが好ましく、このガラス転移温度の差が
10℃以上であることがさらに好ましい。各工程におい
て用いる単量体の組成から得られる重合体のガラス転移
温度は、共重合体を示差走査熱量計にかけることによっ
て測定し、昇温速度10℃/分におけるDSC曲線の極
大値より求められるものである。
【0016】さらに本発明における共重合体ラテックス
では、(B)工程を開始する時点での(A)第一工程の
単量体の重合転化率が30重量%以上、70重量%未満
の範囲にあることが必要である。重合転化率は固形分法
により測定できる。この重合転化率の好ましい範囲は、
40重量%以上、70重量%未満であり、この重合転化
率が30重量%未満では湿潤ピック強度および耐ブリス
ター性が低下し、70重量%以上ではピック強度が低下
する。
【0017】本発明の共重合体ラテックスの粒子は、相
対的に低いガラス転移温度を有する(A)第一工程にお
いて生成する共重合体および高いガラス転移温度を有す
る(B)工程において生成する共重合体による異相構造
を有し、前者による衝撃吸収性が高いピック強度の発現
に寄与しているものと推定されるが、(A)第一工程の
単量体の重合転化率を70重量%未満とすることによ
り、中間的な組成の共重合体が一部生成し、これが共重
合体ラテックス粒子内の相間の界面接着力を高めること
によりさらなるピック強度の向上をもたらしているもの
と推察される。
【0018】本発明における共重合体ラテックスの乳化
重合の方法については特に制限はなく、水性媒体中で界
面活性剤の存在下、ラジカル開始剤により重合を行なう
など公知の方法を用いることができる。
【0019】乳化重合の温度にも特に制限はないが、通
常0〜100℃であり、好ましくは10〜90℃、さら
に好ましくは30〜70℃である。乳化重合の後期に温
度を上昇して残留する単量体を減少する等の方法も好ま
しく使用できる。
【0020】乳化重合に使用する乳化剤についても特に
制限はなく、従来公知のアニオン、カチオン、両性およ
び非イオン性の界面活性剤を用いることができる。好ま
しい界面活性剤の例としては、脂肪族セッケン、ロジン
酸セッケン、アルキルスルホン酸塩、ジアルキルアリル
スルホン酸塩、アルキルスルホコハク酸塩、ポリオキシ
エチレンアルキル硫酸塩、ポリオキシエチレンアルキル
アリル硫酸塩などのアニオン性界面活性剤、ポリオキシ
エチレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレンアルキ
ルアリルエーテル、ポリオキシエチレンオキシプロピレ
ンブロックコポリマーなどのノニオン性界面活性剤があ
げられ、これらは単独または2種以上を組み合わせて用
いることができる。
【0021】ラジカル開始剤は、熱または還元剤の存在
下でラジカル分解して単量体の付加重合を開始させるも
のであり、無機系開始剤、有機系開始剤のいずれも使用
することが可能である。好ましい例としてはペルオキソ
二硫酸塩、過酸化物、アゾビス化合物などがあり、具体
的にはペルオキソ二硫酸カリウム、ペルオキソ二硫酸ナ
トリウム、ペルオキソ二硫酸アンモニウム、過酸化水
素、t−ブチルヒドロペルオキシド、過酸化ベンゾイ
ル、2,2−アゾビスブチロニトリル、クメンハイドロ
パーオキサイドなどがあげられ、これらは単独または2
種以上を組み合わせて用いることができる。また酸性亜
硫酸ナトリウム、アスコルビン酸やその塩、エリソルビ
ン酸やその塩、ロンガリットなどの還元剤を重合開始剤
と組み合わせて用いるいわゆるレドックス重合法を用い
ることもできる。
【0022】本発明の共重合体ラテックスでは、ラジカ
ル重合において通常用いられる公知の連鎖移動剤を用い
ることが可能である。連鎖移動剤の好ましい例としては
核置換α−メチルスチレンの二量体のひとつであるα−
メチルスチレンダイマー、n−ブチルメルカプタン、t
−ブチルメルカプタン、n−オクチルメルカプタン、n
−ラウリルメルカプタンなどのメルカプタン類、テトラ
メチルチウラジウムジスルフィド、テトラエチルチウラ
ジウムジスルフィドなどのジスルフィド類、四塩化炭
素、四臭化炭素などのハロゲン化誘導体、2−エチルヘ
キシルチオグリコレートなどがあげられ、これらは単独
または2種以上を組み合わせて用いることができる。連
鎖移動剤の添加方法にも特に制限はなく、一括添加、回
分添加、連続添加など公知の添加方法が用いられる。
【0023】本発明では、必要に応じて公知の各種重合
調整剤を用いることができる。これらはたとえばpH調
整剤、キレート剤などであり、pH調整剤の好ましい例
としては水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、水酸化ア
ンモニウム、炭酸水素ナトリウム、リン酸水素二ナトリ
ウムなどがあげられ、キレート剤の好ましい例としては
エチレンジアミン四酢酸ナトリウムなどがあげられる。
【0024】本発明の製造方法による共重合体ラテック
スの固形分、粒子径についても特に制限はなく、通常固
形分は30〜60重量%、粒子径は0.04〜0.4μ
m、好ましくは0.05〜0.2μmの範囲に調製され
る。粒子径の調整のため公知のシード重合法を用いるこ
とも可能であり、シードを作製後同一反応系内で共重合
体ラテックスの重合を行うインターナルシード法、別途
作製したシードを用いるエクスターナルシード法などの
方法を適宜選択して用いることができる。
【0025】本発明の共重合体ラテックスには、必要に
応じて各種添加剤を添加することあるいは他のラテック
スを混合して用いることが可能であり、例えば分散剤、
消泡剤、老化防止剤、耐水化剤などを添加すること、ア
ルカリ感応型ラテックス、プラスチック顔料およびバイ
ンダー顔料などを混合して用いることなどももできる。
【0026】本発明の共重合体ラテックスの好ましい応
用例として、紙塗工用の顔料バインダーとしての用途が
あげられ、従来公知の方法により紙塗工用組成物を調整
して用いることができる。すなわち分散剤を溶解させた
水中に、カオリンクレー、炭酸カルシウム、二酸化チタ
ン、水酸化アルミニウム、サチンホワイト、タルクなど
の無機顔料、プラスチック顔料やバインダー顔料などの
有機顔料、澱粉、各種変性澱粉、カゼイン、ポリビニル
アルコール、カルボキシメチルセルロースなどの水溶性
高分子、その他粘度調節剤、染料、消泡剤、防腐剤、耐
水化剤、滑剤、印刷適性向上剤、保水剤などの各種添加
剤とともに共重合体ラテックスを添加、混合した紙塗工
用組成物として用いることができる。この紙塗工用組成
物は塗工紙の製造工程において、各種ブレードコータ、
ロールコータ、エアーナイフコータおよびバーコータな
どにより原紙に塗布される。塗工形態も原紙に対し片
面、又は表裏の両面に塗工されうるものであり、また片
面当たりの塗工回数についても1回であるシングル塗工
の他、2回の塗工工程を行ういわゆるダブル塗工に供す
る事もできる。この場合、本発明の共重合体ラテックス
はその下塗り用顔料組成物、及び上塗り用顔料組成物の
いずれにも用いることができる。本発明を実施例に基づ
いて説明する。
【0027】実施例1 攪はん装置と温度調節用のジャケットを備える耐圧反応
容器にイオン交換水165重量部、ドデシルベンゼンス
ルホン酸ナトリウム0.8重量部、亜硫酸水素ナトリウ
ム0.3重量部を仕込み内温を45℃に上昇した。さら
にスチレン(St)15重量%、ブタジエン(Bd)7
0重量%およびアクリロニトリル(AN)15重量%か
らなる単量体混合物50重量部と連鎖移動剤としてt−
ドデシルメルカプタン(t−DDM)0.5重量部を仕
込み、ペルオキソ二硫酸ナトリウム1重量部をイオン交
換水5部に溶解したものを仕込んで重合反応を開始し
た。内温を45℃に保持したまま重合転化率が50重量
%になるまで重合反応を継続した。続いてスチレン37
重量%、ブタジエン20重量%、メタクリル酸メチル
(MMA)20重量%、アクリロニトリル20重量%、
アクリル酸(AA)1重量%、イタコン酸(IA)2重
量%からなる単量体50重量部とt−ドデシルメルカプ
タン0.5重量部、α−メチルスチレンダイマー(α−
MSD)0.25重量部、イオン交換水30重量部を7
時間かけて一定速度で反応容器内に添加した。この間、
内温は1時間かけて60℃まで上昇し、その後60℃を
保持した。これらの添加終了後、内温を65℃に上昇し
て5時間反応を継続したのち冷却して反応生成物を採取
した。得られた反応生成物から未反応単量体を除去し、
水酸化ナトリウムと水酸化カリウムの1:1混合物でp
Hを8に調整し、固形分を50重量%になるまで濃縮し
た。以上のようにしてえられた共重合体ラテックスを共
重合体ラテックスaとする。
【0028】実施例2 単量体の組成および量、ならびに第一工程の単量体の重
合転化率を表1の様に変更した以外は、実施例1と同様
な方法により共重合体ラテックスbを得た。
【0029】実施例3 単量体の組成および量、ならびに第一工程の単量体の重
合転化率を表1に示すように変更し、さらに第二工程の
単量体を表1に示すように分割して、それぞれ2時間お
よび6時間かけて添加した以外は実施例1と同様と同様
な方法によりラテックスcを得た。
【0030】
【表1】
【0031】比較例1〜4 単量体の組成および量、ならびに第一工程の単量体の重
合転化率を表1の様に変更した以外は、実施例1と同様
な方法により共重合体ラテックスd〜gを得た。
【0032】実施例4〜6 共重合体ラテックスa〜cを用いて下記の配合で紙塗工
用組成物を調製した。 (塗工液配合処方) カオリンクレー 70重量部 重質炭酸カルシウム 30重量部 ポリアクリル酸ナトリウム 0.2重量部 水酸化ナトリウム 0.1重量部 リン酸エステル化でんぷん 2.5重量部 共重合体ラテックス 12重量部 水(塗工液の全固形分が64重量%となるように添加)
【0033】なお、カオリンクレーとしてはウルトラホ
ワイト90(ENGELHARD社製)、炭酸カルシウ
ムとしてはカービタル90(ECC社製)、ポリアクリ
ル酸ナトリウムとしてはアロンT−40(東亜合成社
製)およびリン酸エステル化でんぷんとしてはMS−4
600(日本食品加工社製)をそれぞれ使用した。
【0034】得られた塗工液を坪量75g/m2の上質
塗工原紙に塗工量が片面12g/m2となるように両面
ブレード塗工し、23℃、65%RHの恒温恒湿室にて
12時間調湿した。これをスーパーカレンダー装置によ
り、ロール温度50℃、線圧147000N/mの条件
で片面2回づつ通紙し、塗工紙のサンプルを得た。この
塗工紙のサンプルについて下記の方法により物性を評価
した結果を表2に示す。
【0035】(ピック強度)RI印刷試験機(明製作
所)を用い、中央部に塗工紙(1.5cm×20cm)
を並べて貼った台紙(30cm×25.5cm)に、印
刷インク(東華色素社製、商品名:SDスーパーデラッ
クス50紅B(タック18)0.5mlを25cm×2
1cmの印刷面積で台紙ごと塗工紙に重ね刷りした。ゴ
ムロールに現れたピックの発生状態を別の台紙に転写し
て目視評価した。評価は10点法で行ないピックの発生
が少ないものほど高得点とした。
【0036】(湿潤ピック強度)ピック強度と同様な方
法でモルトンロールで水を塗布した塗工紙に1回刷りで
印刷を行ないゴムロールに現れたピックの発生状態を別
の台紙に転写して目視評価した。評価は10点法で行な
いピックの発生が少ないものほど高得点とした。
【0037】(耐ブリスター性)塗工紙を適当な大きさ
に裁断し、その試験片を所定の温度に調節したシリコン
オイルバスに浸漬し、ブリスターが発生するか否かを観
察した。オイルバスの温度を変化させながら同様に試験
を行ない、各塗工紙についてブリスターの発生する温度
を測定した。発生温度が高いものほど耐ブリスター性に
優れる。
【0038】
【表2】
【0039】比較例5〜8 共重合体ラテックスd〜gについても実施例4〜6と同
様な方法により塗工紙のサンプルを調製し、塗工紙の物
性評価を行なった。その結果を表2に示す。
【0040】表1および2から明らかなように、本発明
の共重合体ラテックスa〜cは、ピック強度に優れ、湿
潤ピック強度および耐ブリスター性とのバランスもきわ
めて良好である。一方、第二工程開始時における第一工
程の単量体の重合転化率が本発明の範囲を逸脱するラテ
ックスdおよびe、第一工程のシアン化ビニル単量体の
使用量が50%を越え本発明の範囲にないラテックスf
ならびに第一工程および第二工程の単量体の組成から得
られる重合体のガラス転移温度が本発明の範囲を逸脱す
るラテックスgは、ピック強度に劣り、湿潤強度および
耐ブリスター性とのバランスも低い。
【0041】
【発明の効果】本発明の共重合体ラテックスおよび紙塗
工用組成物は、塗工紙のピック強度が大幅に向上し、湿
潤ピック強度および耐ブリスター性とのバランスにおい
てもきわめて優れた性能を有する。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 4J011 AA05 BB01 BB06 BB07 BB09 BB17 KA04 KB07 KB08 KB09 KB13 KB14 KB29 4J100 AB02P AB03P AB04P AG04P AJ02S AJ08S AJ09S AL03P AL04P AL08P AL09P AL10P AM02R AM03R AM15P AM21P AQ12P AS02Q AS03Q AS07Q BA03P BA29P BA31P BB01R BC54P CA06 DA25 EA07 JA13 4L055 AG11 AG27 AG48 AG63 AG70 AG71 AG72 AG74 AG75 AG76 AG89 AH02 AH37 AJ04 BE07 BE08 EA20 EA32 FA13 FA19 GA19

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (イ)共役ジエン系単量体10〜80重
    量%、(ロ)エチレン系カルボン酸単量体0.5〜10
    重量%、(ハ)シアン化ビニル単量体1〜50重量%お
    よび(ニ)共重合可能な他の単量体5〜88.5重量%
    からなる単量体100重量部を、(A)(イ)〜(ニ)
    から選ばれる一種以上の単量体であり、シアン化ビニル
    単量体の占める割合が全単量体中の(ハ)シアン化ビニ
    ル単量体の割合よりも小さい単量体20〜80重量部を
    重合する第一工程と(B)残りの単量体を分割し、また
    は分割せずに重合する工程との少なくとも2段階以上に
    分割して乳化重合することによって得られる共重合体ラ
    テックスであって、(A)第一工程に用いる単量体の組
    成から得られる重合体のガラス転移温度が−70〜10
    ℃の範囲にあり、(B)工程の一部または全部に用いる
    単量体の組成から得られる重合体のガラス転移温度が0
    〜70℃の範囲にあって、かつ(B)工程を開始する時
    点での(A)第一工程の単量体の重合転化率が30重量
    %以上、70重量%未満の範囲にあることを特徴とする
    共重合体ラテックス。
  2. 【請求項2】 (A)第一工程が、(イ)共役ジエン系
    単量体の一部および(ロ)〜(ニ)から選ばれる一種以
    上の単量体よりなる単量体であり、シアン化ビニル単量
    体の占める割合が全単量体中の(ハ)シアン化ビニル単
    量体の割合よりも小さい単量体20〜80重量部を重合
    する工程である請求項1記載の共重合体ラテックス。
  3. 【請求項3】 請求項1または請求項2記載の共重合体
    ラテックスを含有することを特徴とする紙塗工用組成
    物。
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