JP2002332304A - 共重合体ラテックスの製造方法および該製造方法によって得られた共重合体ラテックスを含有する紙被覆用組成物 - Google Patents

共重合体ラテックスの製造方法および該製造方法によって得られた共重合体ラテックスを含有する紙被覆用組成物

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JP2002332304A
JP2002332304A JP2001138923A JP2001138923A JP2002332304A JP 2002332304 A JP2002332304 A JP 2002332304A JP 2001138923 A JP2001138923 A JP 2001138923A JP 2001138923 A JP2001138923 A JP 2001138923A JP 2002332304 A JP2002332304 A JP 2002332304A
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JP2001138923A
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Kazuyo Fujita
和代 藤田
Hiroshi Jitsumen
浩 実綿
Yoshinobu Katayama
良順 片山
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Nippon A&L Inc
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Nippon A&L Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 重合時の安定性に優れ、また紙被覆用のバイ
ンダーとして使用した際に優れた操業性、接着強度、耐
ブリスター性を付与しうる共重合体ラテックスの提供。 【解決手段】 脂肪族共役ジエン系単量体10〜80重
量部、エチレン系不飽和カルボン酸単量体1〜10重量
部およびその他の共重合可能な単量体10〜89重量部
からなる単量体(合計100重量部)を、α−メチルス
チレンダイマー0.1〜8重量部と、環内に1個の不飽
和結合を有する不飽和環状炭化水素10〜40重量部を
添加して乳化重合することを特徴とする共重合体ラテッ
クスの製造方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、共重合体ラテック
スの新規な製造方法ならびに該製造方法によって得られ
た共重合体ラテックスを用いてなる紙被覆用組成物に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】カルボキシ変性ブタジエン系共重合体ラ
テックスが紙加工分野やカーペットのバックサイジング
等におけるバインダーとして広く用いられることはよく
知られているところである。また、それぞれの用途にお
いてバインダーに要求される性能は多岐にわたってお
り、それに応じてブタジエン系共重合体ラテックスの組
成や構造を変えることで、要求性能に対応しているのが
一般的である。紙加工分野においては近年、紙塗工およ
び印刷の高速化はめざましく、これら高速化に耐え得る
品質が求められている。高速塗工において、操業面では
バッキングロールへの紙被覆用組成物の付着、いわゆる
バッキングロール汚れが発生し、問題となっている。そ
のため、紙被覆用組成物としては、バッキングロールへ
の付着が極力少なく、また、万一付着した場合でも水洗
浄ですばやく落とすことのできる操業性に優れるものの
要求が高まっている。同時にバインダーとしての共重合
体ラテックスについても使用量の削減による合理化がす
すめられている。すなわち、優れた耐ブリスター性を有
する塗工紙が求められており、同時にバインダーである
共重合体ラテックスを削減しても、従来と同様の接着強
度を有する性能が求められている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、重合時の安
定性に優れ、また紙被覆用のバインダーとして使用した
際に優れた操業性、接着強度、耐ブリスター性を付与し
うる共重合体ラテックスの製造方法を提供することを目
的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上述の課
題を解決するために鋭意検討した結果、α―メチルスチ
レンダイマー0.1〜8重量部と、環内に1個の不飽和
結合を有する炭素数5〜8の不飽和環状炭化水素から選
ばれた少なくとも1種の炭化水素10〜40重量部を使
用して乳化重合することにより、操業性に優れ、耐ブリ
スター性および接着強度に優れた塗工紙を与える紙被覆
用の共重合体ラテックスを得ることができるという事実
を見い出し本発明に到達した。すなわち、本発明は、
(1)脂肪族共役ジエン系単量体10〜80重量部、エ
チレン系不飽和カルボン酸単量体1〜10重量部および
その他の共重合可能な単量体10〜89重量部からなる
単量体(合計100重量部)を、α−メチルスチレンダ
イマー0.1〜8重量部と、環内に1個の不飽和結合を
有する不飽和環状炭化水素10〜40重量部を添加して
乳化重合することを特徴とする共重合体ラテックスの製
造方法、(2)単量体を多段階に分けて乳化重合するに
あたり、α−メチルスチレンダイマーの少なくとも一部
を1段目に添加し、かつ環内に1個の不飽和結合を有す
る不飽和環状炭化水素の少なくとも一部を2段目以降に
添加することを特徴とする請求項1記載の共重合体ラテ
ックスの製造方法、(3)請求項1または2記載の製造
方法によって得られた共重合体ラテックスと顔料からな
ることを特徴とする紙被覆用組成物を提供するものであ
る。
【0005】
【発明の実施の形態】以下に本発明を詳細に説明する。
本発明における脂肪族共役ジエン系単量体としては、
1,3−ブタジエン、2−メチル−1,3−ブタジエ
ン、2,3−ジメチル−1,3−ブタジエン、2−クロ
ル−1,3−ブタジエン、置換直鎖共役ペンタジエン
類、置換および側鎖共役ヘキサジエン類などが挙げら
れ、1種または2種以上用いることができる。特に1,
3−ブタジエンが好ましい。
【0006】芳香族ビニル系単量体としては、スチレ
ン、α−メチルスチレン、メチルα−メチルスチレン、
ビニルトルエンおよびジビニルベンゼン等が挙げられ、
1種または2種以上用いることができる。特にスチレン
が好ましい。
【0007】エチレン系不飽和カルボン酸単量体として
は、アクリル酸、メタクリル酸、クロトン酸、マレイン
酸、フマール酸、イタコン酸などのモノまたはジカルボ
ン酸(無水物)を挙げることができる。
【0008】上記脂肪族共役ジエン系単量体およびエチ
レン系不飽和カルボン酸単量体と共重合可能な他の単量
体としては、不飽和カルボン酸アルキルエステル単量
体、ヒドロキシアルキル基を含有する不飽和単量体、シ
アン化ビニル単量体、不飽和カルボン酸アミド単量体等
が挙げられる。
【0009】不飽和カルボン酸アルキルエステル単量体
としては、メチルアクリレート、メチルメタクリレー
ト、エチルアクリレート、エチルメタクリレート、ブチ
ルアクリレート、グリシジルメタクリレート、ジメチル
フマレート、ジエチルフマレート、ジメチルマレエー
ト、ジエチルマレエート、ジメチルイタコネート、モノ
メチルフマレート、モノエチルフマレート、2−エチル
ヘキシルアクリレート等が挙げられ、1種または2種以
上用いることができる。特にメチルメタクリレートが好
ましい。
【0010】ヒドロキシアルキル基を含有する不飽和単
量体としては、β−ヒドロキシエチルアクリレート、β
−ヒドロキシエチルメタクリレート、ヒドロキシプロピ
ルアクリレート、ヒドロキシプロピルメタクリレート、
ヒドロキシブチルアクリレート、ヒドロキシブチルメタ
クリレート、3−クロロ−2−ヒドロキシプロピルメタ
クリレート、ジ−(エチレングリコール)マレエート、
ジ−(エチレングリコール)イタコネート、2−ヒドロ
キシエチルマレエート、ビス(2−ヒドロキシエチル)
マレエート、2−ヒドロキシエチルメチルフマレートな
どが挙げられ、1種または2種以上用いることができ
る。特にβ−ヒドロキシエチルアクリレートが好まし
い。
【0011】シアン化ビニル単量体としては、アクリロ
ニトリル、メタクリロニトリル、α−クロルアクリロニ
トリル、α−エチルアクリロニトリルなどが挙げられ、
1種または2種以上用いることができる。
【0012】不飽和カルボン酸アミド単量体としては、
アクリルアミド、メタクリルアミド、N−メチロールア
クリルアミド、N−メチロールメタクリルアミド、N,
N−ジメチルアクリルアミド等が挙げられ、1種または
2種以上用いることができる。特にアクリルアミドが好
ましい。
【0013】さらに、上記の単量体のほかに、酢酸ビニ
ル、プロピオン酸ビニル等の脂肪酸ビニルエステル類、
アミノエチル(メタ)アクリレート、ジメチルアミノエ
チル(メタ)アクリレート、ジエチルアミノエチル(メ
タ)アクリレート、2−ビニルピリジン、4−ビニルピ
リジン等の塩基性単量体、塩化ビニル、塩化ビニリデン
等を使用することができる。
【0014】上記の単量体組成(合計100重量部)
は、脂肪族共役ジエン系単量体10〜80重量部、エチ
レン系不飽和カルボン酸単量体1〜10重量部およびそ
の他の共重合可能な単量体10〜89重量部である。上
記の単量体の使用割合が該範囲を外れると、操業性、接
着力が低下するため好ましくない。
【0015】本発明にて使用する環内に1個の不飽和結
合を有する不飽和環状炭化水素としては、シクロペンテ
ン、シクロヘキセン、シクロヘプテン、4−メチルシク
ロヘキセン、1−メチルシクロヘキセン等が挙げられ、
1種または2種以上用いることができる。特にシクロヘ
キセンが好ましい。これら環内に1個の不飽和結合を有
する不飽和環状炭化水素の使用割合は、単量体(合計1
00重量部)に対して10〜40重量部であることが必
要であり、10重量部未満では耐ブリスター性が低下
し、40重量部を越えると重合時の安定性が極端に低下
するため好ましくない。特に好ましくは、12〜35重
量部である。
【0016】一般にα−メチルスチレンダイマーには、
異性体として2,4−ジフェニル−4−メチル−1−ペ
ンテン、2,4−ジフェニル−4−メチル−2−ペンテ
ンおよび1,1,3−トリメチル−3−フェニルインダ
ンがあるが、本発明にて使用されるα−メチルスチレン
ダイマーとしては、2,4−ジフェニル−4−メチル−
1−ペンテンの含有量が60重量%以上、特に80重量
%以上であることが好ましい。これらα−メチルスチレ
ンダイマーの使用割合は、単量体(合計100重量部)
に対して0.1重量部〜8重量部であることが必要であ
り、0.1重量部未満では耐ブリスター性が低下し、8
重量部を越えると重合時の安定性が極端に低下するため
好ましくない。特に好ましくは、0.5〜7重量部であ
る。
【0017】本発明における各種成分の添加方法につい
ては特に制限するものではなく、分割添加方法、連続添
加方法の何れでも採用することができる。また、その乳
化重合方法においても特に制限はなく、一段重合、二段
重合又は多段階重合等何れでも採用することができる。
これらの方式のうち、α−メチルスチレンダイマーの少
なくとも一部を1段目に添加し、かつ環内に1個の不飽
和結合を有する不飽和環状炭化水素の少なくとも一部を
2段目以降に添加する多段階乳化重合方法が好ましく、
この方法を採用することより、操業性、接着強度、耐ブ
リスターが向上する。
【0018】また、乳化重合に際しては、常用の連鎖移
動剤、乳化剤、重合開始剤、電解質、重合促進剤、キレ
ート剤等を使用することができる。
【0019】本発明で使用される連鎖移動剤(α−メチ
ルスチレンダイマー以外)としては、n−ヘキシルメル
カプタン、n−オクチルメルカプタン、t−オクチルメ
ルカプタン、n−ドデシルメルカプタン、t−ドデシル
メルカプタン、n−ステアリルメルカプタンなどのアル
キルメルカプタン、ジメチルキサントゲンサルファイ
ド、ジイソプロピルキサントゲンジサルファイドなどの
キサントゲン化合物、ターピノーレンや、テトラメチル
チウラムジスルフィド、テトラエチルチウラムジスルフ
ィド、テトラメチルチウラムモノスルフィド等のチウラ
ム系化合物、2,6−ジ−t−ブチル−4−メチルフェ
ノール、スチレン化フェノール等のフェノール系化合
物、アリルアルコール等のアリル化合物、ジクロルメタ
ン、ジブロモメタン、四臭化炭素等のハロゲン化炭化水
素化合物、α−ベンジルオキシスチレン、α−ベンジル
オキシアクリロニトリル、α−ベンジルオキシアクリル
アミド等のビニルエーテル、トリフェニルエタン、ペン
タフェニルエタン、アクロレイン、メタアクロレイン、
チオグリコール酸、チオリンゴ酸、2−エチルヘキシル
チオグリコレート等が挙げられ、1種または2種以上用
いることができる。
【0020】これら連鎖移動剤(α−メチルスチレンダ
イマー以外)の使用量については何ら制限はなく、共重
合体ラテックスに求められる性能に応じて適宜調整する
ことができるが、好ましくは単量体(合計100重量
部)に対して0〜10重量部である。
【0021】乳化剤としては高級アルコールの硫酸エス
テル塩、アルキルベンゼンスルホン酸塩、脂肪族スルホ
ン酸塩、脂肪族カルボン酸塩、非イオン性界面活性剤の
硫酸エステル塩等のアニオン性界面活性剤あるいはポリ
エチレングリコールのアルキルエステル型、アルキルフ
ェニルエーテル型、アルキルエーテル型等のノニオン性
界面活性剤が1種又は2種以上で用いられる。
【0022】開始剤としては、過硫酸カリウム、過硫酸
アンモニウム、過硫酸ナトリウム等の水溶性開始剤、あ
るいはレドックス系開始剤あるいは、過酸化ベンゾイル
等の油溶性開始剤が使用できる。
【0023】上述の製造方法で得られた共重合体ラテッ
クスと顔料とからなる本発明の紙被覆用組成物は、耐ブ
リスター性と接着強度において優れている。さらに、該
共重合体ラテックスは、紙被覆用組成物のみならず、カ
ーペット裏打ち用接着剤組成物、ロック繊維用接着剤組
成物、皮革用接着剤組成物等として用いることもでき
る。
【0024】本発明の紙被覆用組成物を調製する際に
は、かかる共重合体ラテックスに、顔料、さらに必要に
応じてその他の結合剤やその他の助剤とともに水性分散
液として調整される。
【0025】この際、固形分換算で顔料100重量部に
対し、好ましくは本発明の共重合体ラテックスが2〜1
00重量部、さらに好ましくは5〜30重量部、その他
の結合剤が0〜30重量部使用できる。
【0026】ここで、顔料としては、カオリンクレー、
タルク、硫酸バリウム、酸化チタン、炭酸カルシウム、
水酸化アルミニウム、酸化亜鉛、サチンホワイトなどの
無機顔料、あるいはポリスチレンラテックスのような有
機顔料が挙げられ、これらは単独または混合して使用さ
れる。
【0027】その他の結合剤としては澱粉、酸化澱粉、
エステル化澱粉等の変性澱粉、大豆蛋白、カゼインなど
の天然バインダー、あるいはポリビニルアルコール、ポ
リ酢酸ビニルラテックス、アクリル系ラテックスなどの
合成ラテックス等を使用してもよい。
【0028】さらにその他の助剤としては例えば分散剤
(ピロリン酸ナトリウム、ポリアクリル酸ナトリウム、
ヘキサメタリン酸ナトリウムなど)、消泡剤(ポリグリ
コール、脂肪酸エステル、リン酸エステル、シリコーン
オイルなど)、レベリング剤(ロート油、ジシアンジア
ミド、尿素など)、防腐剤、耐水化剤、離型剤(ステア
リン酸カルシウム、パラフィンエマルジョンなど)、蛍
光染料、カラー保水性向上剤(カルボキシメチルセルロ
ース、アルギン酸ナトリウムなど)が必要に応じて添加
される。
【0029】さらに、紙被覆用組成物を塗工用紙へ塗布
する方法は、公知の技術、例えばエアナイフコーター、
ブレードコーター、ロールコーター、バーコーターなど
の塗布機によって行なわれる。また、塗布後、表面を乾
燥し、カレンダーリングなどにより仕上げる。
【0030】
【実施例】以下、実施例を挙げ本発明をさらに具体的に
説明するが、本発明はその要旨を超えない限り、これら
の実施例に限定されるものではない。なお実施例中、割
合を示す部および%は重量基準によるものである。また
実施例における諸物性の測定は次の方法に拠った。
【0031】ゲル含有量:共重合体ラテックスを80℃
で乾燥し、厚さ約0.5mmのフィルムを作製する。フ
ィルム約1gを精秤し、400ccのトルエン中に48
時間浸せきし、300メッシュの金網で濾過後、乾燥し
トルエン不溶分(ゲル)を秤量し、ゲル含有量を算出す
る。
【0032】操業性(水洗浄性):バッキングロールへ
の付着物の水洗浄の目安として、紙被覆用組成物をポリ
エステルフィルム上へ、乾燥塗工量で10g/m2 とな
るようにコーティングバーを用いて塗工・乾燥し、該フ
ィルムを水浴中へ30分間浸漬後、フィルムからの該組
成物の剥がれ具合を目視にて判定する。 ◎:非常によく剥がれている、◎´:よく剥がれてい
る、〇:剥がれている、△:あまり剥がれていない、
×:剥がれていない
【0033】接着強度(RI Dry Pick):塗工
紙をRI印刷機で湿し水を用いずに印刷した時のピッキ
ングの程度を肉眼で判定し、1級(一番良好なもの)か
ら5級(一番悪いもの)の五段階法で評価した。6回の
平均値を示す。
【0034】耐ブリスター性:両面印刷塗工紙を調湿
(約6%)し、加熱したオイルバス中に投げ込みブリス
ターが発生する時の最低温度を示す。
【0035】共重合体ラテックス1〜7の作製 耐圧性の重合反応機に、表1の一段目に示す部数の重合
水、重炭酸ナトリウム0.2部、過硫酸カリウム1部、
および表1の1段目の単量体混合物、乳化剤、連鎖移動
剤、助剤等を仕込んだ後、十分攪拌した後、70℃で1
時間重合を行った。その後表1に示す2段目の部数の単
量体混合物、乳化剤、連鎖移動剤、助剤等を7時間かけ
て連続添加した。重合転化率が96%以上になった時点
で苛性ソーダを添加しpHを7.0に調整した。次い
で、これら共重合体ラテックスを、温度80℃にて水蒸
気蒸留を行い、その後に濃縮を行い固形分50%に調整
し、表1に示す共重合体ラテックス1〜7を得た。
【0036】共重合体ラテックス8の作製 耐圧性の重合反応機に、表1の一段目に示す部数の重合
水、重炭酸ナトリウム0.2部、過硫酸カリウム1部、
および表1の1段目の単量体混合物、乳化剤、連鎖移動
剤、助剤等を仕込んだ後、十分攪拌した後、70℃で1
時間重合を行った。その後表1に示す2段目の部数の単
量体混合物、連鎖移動剤、助剤等を7時間かけて連続添
加した。さらに、重合転化率が60%以上になった時点
で、表1に示す3段目に示す部数の単量体混合物、乳化
剤、連鎖移動剤、助剤等を2時間かけて連続添加した。
重合転化率が96%以上になった時点で苛性ソーダを添
加し、pHを7.0に調整した。次いで、これら共重合
体ラテックスを、温度80℃にて水蒸気蒸留を行い、そ
の後に濃縮を行い固形分50%に調整し、表1に示す共
重合体ラテックス8を得た。
【0037】共重合体ラテックス9,10および13〜
20の作製 耐圧性の重合反応機に、表1、2の一段目に示す部数の
重合水、重炭酸ナトリウム0.2部、過硫酸カリウム1
部、および表1の1段目の単量体混合物、乳化剤、連鎖
移動剤、助剤等を仕込んだ後、十分攪拌した後、70℃
で1時間重合を行った。その後、表1、2に示す2段目
の部数の単量体混合物、連鎖移動剤、助剤等を3.5時
間かけて連続添加した。さらにその後、表1、2に示す
3段目に示す部数の単量体混合物、連鎖移動剤、助剤等
を3.5時間かけて連続添加した。重合転化率が96%
以上になった時点で苛性ソーダを添加し、pHを7.0
に調整した。次いで、これら共重合体ラテックスを、温
度80℃にて水蒸気蒸留を行い、その後に濃縮を行い固
形分50%に調整し、表1、2に示す共重合体ラテック
ス9,10および13〜20を得た。
【0038】共重合体ラテックス11の作製 耐圧性の重合反応機に、表1の一段目に示す部数の重合
水、重炭酸ナトリウム0.2部、過硫酸カリウム1部、
および表1の1段目の単量体混合物、乳化剤、連鎖移動
剤、助剤等を仕込んだ後、十分攪拌した後、70℃で1
時間重合を行った。その後、表1に示す2段目の部数の
単量体混合物、乳化剤、連鎖移動剤、助剤等を3.5時
間かけて連続添加した。さらにその後、表1に示す3段
目に示す部数の単量体混合物、乳化剤、連鎖移動剤、助
剤等を3.5時間かけて連続添加した。さらに、重合転
化率が60%以上になった時点で表1に示す4段目に示
す部数の単量体混合物、連鎖移動剤、助剤等を2時間か
けて連続添加した。重合転化率が96%以上になった時
点で苛性ソーダを添加し、pHを7.0に調整した。次
いで、これら共重合体ラテックスを、温度80℃にて水
蒸気蒸留を行い、その後に濃縮を行い固形分50%に調
整し、表1に示す共重合体ラテックス11を得た。
【0039】共重合体ラテックス12の作製 耐圧性の重合反応機に、表1の1段目に示す部数の重合
水、乳化剤を添加し、65℃に昇温後、過硫酸カリウム
1.5部添加溶解し、表1の1段目に示した割合の単量
体、その他の化合物からなる混合物を加え30分間重合
させた後、その後、表1に示す2段目の部数の単量体混
合物、連鎖移動剤、助剤等を3.5時間かけて連続添加
した。さらにその後、表1に示す3段目に示す部数の単
量体混合物、連鎖移動剤、助剤等を3.5時間かけて連
続添加した。重合転化率が96%以上になった時点で苛
性ソーダを添加し、pHを7.0に調整した。次いで、
これら共重合体ラテックスを、温度80℃にて水蒸気蒸
留を行い、その後に濃縮を行い固形分50%に調整し、
表1に示す共重合体ラテックス12を得た。
【0040】紙被覆用組成物の調製:共重合体ラテック
ス1〜20を用いて、それぞれ下記の処方に基づき固形
分濃度60%となるよう純水を用いて調製し、紙被覆用
組成物を得た。得られた紙被覆用組成物について、水洗
浄性を測定した。 (処方) カオリンクレー 80部 炭酸カルシウム 20部 変性デンプン 6部 共重合体ラテックス 12部(固形分)
【0041】塗工紙の作成:市販の上質紙(64g/m
2 )に上記組成物の塗工量が片面10g/m2 となるよ
うにコーティングバーを用いて塗工・乾燥した後、ロー
ル温度50℃、線圧70〜80kg/cmの条件でスー
パーカレンダー処理を行い塗工紙を得た。得られた塗工
紙については接着強度としてRI Dry Pickと、
耐ブリスター性を測定した。
【0042】
【表1】
【0043】
【表2】
【0044】
【発明の効果】本発明の製造方法によって得られる共重
合体ラテックスは、重合時の安定性に優れ、塗工紙のバ
インダーとして、優れた操業性、接着強度、耐ブリスタ
ー性を有する。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C08F 220/02 C08F 220/02 222/00 222/00 226/06 226/06 232/04 232/04 236/04 236/04 C09D 109/04 C09D 109/04 125/16 125/16 133/02 133/02 201/00 201/00 D21H 19/58 D21H 19/58 Fターム(参考) 4J011 BB01 BB07 BB09 KA04 KA12 KA16 KB13 KB14 KB29 NA12 NB04 4J038 CA021 CB111 CD041 CD081 CF021 CF091 CG141 CG151 CG161 CG171 CH031 CH121 CH171 CH201 CK041 DB221 MA08 MA10 NA11 NA27 PC10 4J100 AC03R AC04R AG02R AG04R AJ01Q AJ02Q AJ08Q AJ09Q AL03R AL04R AL08R AL09R AL10R AL34R AL36R AL39R AL41R AL44R AL46R AM02R AM03R AM15R AM19R AM21R AQ12R AR03S AR04S AR05S AS01P AS02P AS03P AS07P BA03R BA29R BA31R BB01R CA06 EA07 FA04 FA20 FA34 JA01 4L055 AG70 AG76 AG89 AG97 AG99 AH37 AJ04 BE08 EA32 FA13 FA15 GA19

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 脂肪族共役ジエン系単量体10〜80重
    量部、エチレン系不飽和カルボン酸単量体1〜10重量
    部およびその他の共重合可能な単量体10〜89重量部
    からなる単量体(合計100重量部)を、α−メチルス
    チレンダイマー0.1〜8重量部と、環内に1個の不飽
    和結合を有する不飽和環状炭化水素10〜40重量部を
    添加して乳化重合することを特徴とする共重合体ラテッ
    クスの製造方法。
  2. 【請求項2】 単量体を多段階に分けて乳化重合するに
    あたり、α−メチルスチレンダイマーの少なくとも一部
    を1段目に添加し、かつ環内に1個の不飽和結合を有す
    る不飽和環状炭化水素の少なくとも一部を2段目以降に
    添加することを特徴とする請求項1記載の共重合体ラテ
    ックスの製造方法。
  3. 【請求項3】 請求項1または2記載の製造方法によっ
    て得られた共重合体ラテックスと顔料からなることを特
    徴とする紙被覆用組成物。
JP2001138923A 2001-05-09 2001-05-09 共重合体ラテックスの製造方法および該製造方法によって得られた共重合体ラテックスを含有する紙被覆用組成物 Pending JP2002332304A (ja)

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