JP2002348309A - メタクリル系樹脂組成物およびメタクリル系樹脂成形品の製造方法 - Google Patents

メタクリル系樹脂組成物およびメタクリル系樹脂成形品の製造方法

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 外観欠陥が実質的に無い、耐候性に優れたメ
タクリル系樹脂を生産性良く提供する。 【解決手段】 メタクリル酸メチル、またはメタクリル
酸メチルと他の共重合可能なビニル系単量体単位からな
る重合体に、特定の量のシクロペンタジエン及びその誘
導体、並びにテルペノイド系化合物及びその誘導体から
選ばれる一種以上の化合物と、有機ジスルフィド化合物
とを添加して重合し、メタクリル系樹脂組成物を得る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、透明性に優れ、且
つ外観欠陥が実質的にない耐候性に優れたメタクリル系
樹脂組成物およびメタクリル系樹脂成形品の製造方法に
関する。
【0002】
【従来の技術】メタクリル系樹脂板の製造法としては、
一般に鋳型製板方式や押出製板方式等が知られている。
鋳型重合により得られるメタクリル系樹脂板は、溶融成
形により得られた押出板に比べて、一般に光学歪も少な
く、しかも分子量の選択範囲が広く、耐薬品性、加工
性、機械的強度等を高めることが容易である。したがっ
て、鋳型重合により得られるメタクリル系樹脂板は、多
くの分野で使用されている。
【0003】従来の鋳型重合で得られるメタクリル系樹
脂成形品の生産は、生産性向上のために、ラジカル重合
開始剤を増やす等の手法により生産時間を短くすること
が行われて来た。しかしながら、このようなメタクリル
系樹脂成形品の短時間生産においては、重合のコントロ
ールが難しく、また成形品に外観欠陥を生じ易くなると
いう欠点があった。
【0004】上記生産における重合をコントロールする
ため、連鎖移動剤を用いる方法が知られており、例えば
特公昭58−455号公報には、n−ドデシルメルカプ
タン等のアルキルメルカプタンを用いる技術が開示され
ている。しかしながら、メルカプタン類はその取扱にお
いて臭気が発生する問題があるのみならず、アルキルメ
ルカプタン添加により重合時間が長くなり、且つ得られ
る重合体の分子量が低下して、耐薬品性・機械的強度等
が押し出し板と変わらないレベルとなり易い傾向を有す
る。このため、アルキルメルカプタンを用いた場合に
は、鋳型重合のメリットが実質的に無くなってしまう傾
向があった。
【0005】他方、近畿大学工学部研究報告第16巻1
9頁(1982)には、テルペノイド系化合物に連鎖移
動効果があることが開示されているが、このようにテル
ペノイド系化合物を使用した場合には、未重合単量体が
増加し、それに伴い得られる重合体の耐候性が悪化する
という問題があった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、外観
欠陥が実質的に無い、耐候性に優れたメタクリル系樹脂
組成物、およびメタクリル系樹脂成形品の製造方法を提
供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明者等は鋭意検討を
進めた結果、メタクリル酸メチルを含む重合性原料に、
特定の化合物と有機ジスルフィド化合物とを併用して重
合を行うことにより、外観欠陥が実質的になく、しかも
耐候性に優れたメタクリル系樹脂成形品が収率よく得ら
れることを見出した。
【0008】本発明のメタクリル系樹脂組成物は上記知
見に基づくものであり、より詳しくは、メタクリル酸メ
チル単量体単位60〜100質量%と他の共重合可能な
ビニル系単量体単位40〜0質量%とからなる重合体
と、前記重合体100質量部を基準として、シクロペン
タジエン及びその誘導体、並びにテルペノイド系化合物
及びその誘導体から選ばれる一種以上の化合物0.00
05〜0.05質量部と、有機ジスルフィド化合物0.
002〜0.05質量部とを含むものである。
【0009】本発明によれば、更に、メタクリル酸メチ
ル60〜100質量%と他の共重合可能なビニル系単量
体単位40〜0質量%とからなる単量体混合物、または
該単量体混合物と該単量体混合物の重合体との混合物1
00質量部と、シクロペンタジエン及びその誘導体、並
びにテルペノイド系化合物及びその誘導体の内から選ば
れる一種以上の化合物0.0005〜0.05質量部、
有機ジスルフィド化合物0.002〜0.05質量部、
およびラジカル重合開始剤0.01〜0.5質量部を混
合し、鋳型内で重合させることを特徴とするメタクリル
系樹脂成形品の製造方法が提供される。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明を更に具体的に説明
する。以下の記載において量比を表す「部」および
「%」は、特に断らない限り質量基準とする。 (単量体)本発明において用いる単量体は、メタクリル
酸メチルの単独単量体であってもよく、また、メタクリ
ル酸メチルと、メタクリル酸メチルと共重合可能なビニ
ル系単量体との単量体混合物であってもよい(本発明に
おいては単独単量体であっても、便宜的に「単量体混合
物」という場合がある)。 (共重合可能な単量体)メタクリル酸メチルと共重合さ
れるべきビニル系単量体(メタクリル酸メチル以外のビ
ニル系単量体)は、特に制限されない。このようなビニ
ル系単量体としては、例えばメタクリル酸エチル、メタ
クリル酸イソプロピル、メタクリル酸t−ブチル、メタ
クリル酸s−ブチル、メタクリル酸n−ブチル、メタク
リル酸アミル、メタクリル酸オクチル、メタクリル酸2
−エチルヘキシル、メタクリル酸ラウリル、メタクリル
酸フェニル、メタクリル酸シクロヘキシル、メタクリル
酸ベンジル等のシクロアルキル基、ベンジル基を含むア
ルキル基の炭素数1〜12のメタクリル酸メチル以外の
メタクリル酸エステル類;メタクリル酸ボルニル、メタ
クリル酸イソボルニル、メタクリル酸1−メンチル、メ
タクリル酸アダマンチル、メタクリル酸ジメチルアダマ
ンチルなどの炭素数8〜20のアルキル基または脂環式
炭化水素基を有するメタクリル酸エステル類;アクリル
酸メチル、アクリル酸エチル、アクリル酸イソプロピ
ル、アクリル酸ブチル、アクリル酸t−ブチル、アクリ
ル酸アミル、アクリル酸オクチル、アクリル酸2−エチ
ルヘキシル、アクリル酸ラウリル、アクリル酸シクロヘ
キシル、アクリル酸フェニル、アクリル酸ベンジル等の
アクリル酸エステル類;スチレン、α−メチルスチレ
ン、パラメチルスチレン、イソプロペニルスチレン、ビ
ニルトルエン等のビニル芳香族類;アクリロニトリル、
メタクリロニトリル等の不飽和ニトリル類;メタクリル
酸、アクリル酸、無水マレイン酸等の不飽和カルボン酸
類;エチレングリコールジ(メタ)アクリレート、ジエ
チレングリコールジ(メタ)アクリレート、ジビニルベ
ンゼン等の多不飽和化合物等が挙げられるが、これらに
限定されない。これらの単量体は、単独で、または必要
に応じて2種以上を併用ないし組み合わせて用いること
ができる。
【0011】本発明において使用可能な単量体の組成
は、(単量体全体を基準として)通常メタクリル酸メチ
ル60〜100質量%に対して、他の共重合可能なビニ
ル系単量体40〜0質量%の範囲である。共重合可能な
ビニル系単量体の使用量は、重合して得られるメタクリ
ル樹脂本来の物性を損なわない程度の使用量として、1
0質量%以下にすることが好ましい。
【0012】本発明においては上記単量体混合物を重合
に供することができるが、この単量体混合物と、単量体
混合物の重合物との混合物(以下、このような混合物を
適宜「シラップ」という場合がある)を重合に供しても
何等差し支えない。単量体混合物を用いて板状成形品を
製造する場合には、製造時間を短縮する目的、及び得ら
れた板状物の外観欠陥を少なくする目的で、重合物を含
有するシラップを用いることが好ましい。シラップにお
ける重合物含有率は、5〜40%の範囲であることが好
ましい。
【0013】また本発明においてはメタクリル酸メチル
の単独重合体であっても、メタクリル酸メチルと他のビ
ニル系単量体との共重合体であっても、便宜的に「重合
体」という。 (シクロペンタジエン誘導体等)本発明で用いるシクロ
ペンタジエン及びその誘導体、並びにテルペノイド系化
合物及びその誘導体から選ばれる一種以上を単量体混合
物ないしシラップに添加して(例えば、90℃以下で)
重合すると、重合時間や分子量の変化は僅かでありなが
ら、重合ピーク温度を大きく低下させることが可能であ
る。したがって、生産時間を短くするために、ラジカル
重合開始剤の量を増大させた場合でも、これらのシクロ
ペンタジエン等の添加により重合ピーク温度を低下さ
せ、成形品に外観欠陥を生じにくくすることが容易とな
る。したがって、これらのシクロペンタジエン等の添加
は、生産時間の短縮に関しても非常に有用である。
【0014】なお、アルキルメルカプタン類もシクロペ
ンタジエン等と同様の効果を奏することが認められる
が、アルキルメルカプタン類を用いた場合には分子量の
低下が大きいため、得られる成形品の物性低下が著し
い。本発明で用いるシクロペンタジエン及びその誘導
体、並びにテルペノイド系化合物及びその誘導体から選
ばれる1種以上の化合物の添加量は、(単量体混合物由
来の重合体の質量を基準、すなわち100質量部とし
て)0.0005質量部から0.05質量部の範囲であ
り、0.001質量部から0.03質量部の範囲で使用
することが好ましい。
【0015】これらのシクロペンタジエン等の化合物の
添加量が0.0005質量部未満では、重合ピーク温度
を低下させる効果が得られにくくなり、成形品に発泡状
の欠陥が発生し易い傾向がある。他方、これらシクロペ
ンタジエン等の化合物を0.05質量部を超えて添加す
ると、未反応単量体が限度を超えて増加して、得られる
成形品の物性が低下する傾向がある。
【0016】シクロペンタジエン,その誘導体、テルペ
ノイド系化合物,その誘導体の具体例としては、1,4
-シクロヘキサジエン、1−メチル−1,4−シクロヘ
キサジエン、テルピノレン、ミルセン、リモネン、α−
ピネン、β−ピネン、α−テルピネン、β−テルピネ
ン、γ−テルピネン等の化合物が挙げられるが、これら
に限定されるものではない。これらの化合物は単独で、
または必要に応じて2種以上を併用ないし組み合わせて
用いることができる。これらの中で好ましいものはテル
ペノイド系化合物であり、最も好ましいものはテルピノ
レンである。 (有機ジスルフィド化合物)シクロペンタジエン及びそ
の誘導体、並びにテルペノイド系化合物及びその誘導体
から選ばれる化合物を単独で添加して重合した場合に
は、未反応単量体が増えるため、耐候性試験後に成形品
が黄変して、光学特性が悪化する傾向がある。しかしな
がら、本発明におけるように、シクロペンタジエン等
と、有機ジスルフィド化合物を併用ないし組み合わせて
すると、驚くべき事に、得られる重合体の黄変が抑制さ
れ、しかも耐候性を改良できる。
【0017】本発明で用いる有機ジスルフィド化合物の
添加量は、(重合体の質量を基準、すなわち100質量
部として)0.002〜0.05質量部の範囲であり、
0.003質量部から0.03質量部範囲で使用するこ
とが好ましい。この有機ジスルフィド化合物の添加量が
0.002質量部未満では、添加による耐候性向上効果
が得られ難い傾向がある。他方、有機ジスルフィド化合
物を0.05質量部を超えて添加すると成形品が黄変
し、得られる成形品の光学特性が悪化する傾向がある。
【0018】本発明で用いられる有機ジスルフィド化合
物の具体例としては、ジエチルジスルフィド、ジ−n−
ブチルジスルフィド、ジ−n−ヘキシルジスルフィド、
ジ−n−オクチルジスルフィド、ジ−n−ドデシルジスル
フィド、ジ−t−ブチルジスルフィド、ジ−t−ヘキシル
ジスルフィド、ジ−t−オクチルジスルフィド、ジ−t−
ドデシルジスルフィド等が挙げられるが、これらに限定
されない。中でもジ−t−ブチルジスルフィド、ジ−t−
ヘキシルジスルフィド、ジ−t−オクチルジスルフィ
ド、ジ−t−ドデシルジスルフィドが好ましく、これら
の中で最も好ましいのはジ−t−ドデシルジスルフィド
である。 (メタクリル系樹脂成形品の製造方法)上記した本発明
のメタクリル系樹脂組成物の原料を重合する方法は、特
に制限されない。本発明のメタクリル系樹脂組成物原料
の上述した特徴(すなわち、重合ピーク温度を低下さ
せ、成形品に外観欠陥を生じにくくすることが容易であ
る)は、鋳型重合に適用した際に特に効果的である。
【0019】したがって、本発明のメタクリル系樹脂成
形品は、例えば、上記の単量体混合物またはシラップ
に、シクロペンタジエン及びその誘導体、並びにテルペ
ノイド系化合物及びその誘導体の内から選ばれる一種以
上の化合物と、有機ジスルフィド化合物を添加混合した
後、鋳型中に注入して重合することにより製造すること
ができる。
【0020】この際に使用可能な鋳型は特に制限されな
い。本発明においては、例えば強化ガラス、クロムメッ
キ板、ステンレス板等の板状体と軟質塩化ビニル等のガ
スケットで構成したものや、特公昭52−30985号
公報等に記載された相対して同一方向へ同一速度で走行
する2枚のエンドレスベルトと、その相対する面の両端
部において両エンドレスベルトと同一速度で走行するガ
スケットとで構成された鋳型を用いることができる。中
でも、特に本発明の製造方法は、連続的に処理できるよ
うラインが自動化されていて、かつ機械駆動でライン速
度を自由かつ微妙に調整できるよう自動化されたエンド
レスベルト装置による製造の場合に、特に効果が高い。
【0021】鋳型表面は微小な凹凸を有する形状であっ
ても良い。また単量体混合物やシラップに膨潤・溶解し
ないフィルムで、且つ、その表面に微小な凹凸を有する
フィルムを、フィルムの凹凸面が鋳型内面の重合性原料
側となるように貼り付けて、重合性原料を注入すること
もできる。これらの方法によって表面が微小な凹凸形状
を有し、ギラツキが防止された樹脂成形品を得ることも
できる。 (ラジカル重合開始剤)本発明において単量体混合物ま
たはシラップを重合させる際に使用可能な重合開始剤な
いし重合開始法は特に制限されない。本発明において
は、ラジカル重合開始剤を用いることが好ましい。
【0022】本発明において使用可能なラジカル重合開
始剤は特に制限されないが、例えば、2,2’−アゾビ
ス(4−メトキシ−2,4−ジメチルバレロニトリ
ル)、2,2’−アゾビスイソブチロニトリル、2,
2’−アゾビス−(2,4−ジメチルバレロニトリ
ル)、1,1’−アゾビス(シクロヘキサン−1−カル
ボニトリル)等のアゾ系重合開始剤、ベンゾイルパーオ
キサイド、ビス(4−t−ブチルシクロヘキシル)パー
オキシジカーボネート、t−ヘキシルパーオキシネオデ
カノエート、t−ブチルパーオキシネオデカノエート、
t−ブチルパーオキシ2−エチルヘキサノエート、t−
ヘキシルパーオキシピバレート等の有機過酸化物等が具
体例として挙げられる。これらの重合開始剤は単独で、
または必要に応じて2種以上併用ないし組み合わせて用
いることができる。
【0023】ラジカル開始剤の添加量は単量体混合物ま
たはシラップ100質量部当たり、0.01質量部〜
0.5質量部の範囲が好ましい。ラジカル開始剤の添加
量が少なすぎると、開始剤不足で重合が完結しないた
め、未反応単量体が増加して耐候性が悪化する傾向があ
る。他方、ラジカル開始剤の添加量が多すぎると、シク
ロペンタジエン及びその誘導体、並びにテルペノイド系
化合物及びその誘導体の1種以上の化合物による重合調
節効果が得られにくい傾向が生じ、成形品に表面欠陥を
生じ易くなる。 (添加剤)この単量体混合物またはシラップには、必要
に応じて、通常のメタクリル樹脂あるいはその変性品を
製造する際に用いられる種々の添加剤を加えることもで
きる。ここでいう添加剤としては、着色に用いられる染
料、顔料;酸化防止剤、紫外線吸収剤等の安定剤;難燃
剤、連鎖移動剤、架橋剤等が挙げられる。 (重合温度)本発明における重合温度は、使用する重合
開始剤の種類により異なるが、一般に40〜170℃で
あることが好ましい。更には、第1段目を40〜90
℃、第2段目を100〜140℃とする2段階の重合温
度で重合することが好ましい。
【0024】
【実施例】以下、実施例により本発明を詳しく説明する
が、本発明はこれらに限定されるものではない。なお、
実施例における物性評価は下記の方法に基づいて行っ
た。 1)外観観察 鋳型から取り出したメタクリル系樹脂板の表面欠陥、内
部発泡の有無を、目視にて観察した。
【0025】2)耐候性試験 サンシャインウエザオメーター(スガ試験機(株)製)
を用いて、63℃、1サイクル60分中12分雨有りの
条件で、樹脂板より切り出した試験片に対して2000
時間曝露を実施した。 3)黄色度測定 耐候性試験後の試験片の黄色度を、JIS K7103
に準拠して測定した。 実施例1 冷却管、温度計及び撹拌機を備えた50リットルのSU
S304製反応器に、メタクリル酸メチル100質量部
を供給し、撹拌しながら加熱して内温が80℃になった
時点で2,2’−アゾビス−(2,4−ジメチルバレロ
ニトリル)500ppm(メタクリル酸メチルの質量を
基準)を添加し、更に内温90℃まで加熱し8分間保持
した後、室温まで冷却することにより、再沈法により測
定した重合率が約22%、B型粘度計で測定した20℃
における粘度が1.5Pa・sのシラップを得た。
【0026】次いで、このシラップ100質量部に、テ
ルピノレン0.001質量部、ジ−t−ドデシルジスル
フィド0.03質量部、およびラジカル重合開始剤であ
る2,2’−アゾビス−(2,4−ジメチルバレロニト
リル)0.085質量部、2−(5−メチル−2−ヒド
ロキシフェニル)ベンゾトリアゾール0.01質量部を
添加した後、撹拌し、−90kPaで5分間減圧脱気し
た後に、ポリ塩化ビニル製ガスケットを介して約4mm
の間隔で相対する2枚のSUS304板をクランプで固
定した鋳型に注入した。
【0027】このようにシラップを注入した鋳型を、7
8℃の温水中に30分間浸漬して重合硬化させた後、1
35℃の空気加熱炉中で60分間熱処理し、90℃まで
冷却した後、型枠を脱枠して板厚が約3mmのメタクリ
ル系樹脂板を得た。その得られた樹脂板の外観観察をし
た後、耐候性試験を行い、その後に黄変度を測定した。
得られた結果を表1に示す。実施例2 実施例1で用いたものと同じ反応装置に、メタクリル酸
メチル96質量部およびアクリル酸ブチル4質量部を供
給し、分子量調節剤としてn−ドデシルメルカプタンを
630ppm(メタクリル酸メチルおよびアクリル酸ブ
チルの合計質量を基準)添加した後、撹拌しながら加熱
し内温が80℃になった時点で2,2’−アゾビス−
(2,4−ジメチルバレロニトリル)500ppm(メ
タクリル酸メチルおよびアクリル酸ブチルの合計質量を
基準)を添加し、更に内温90℃まで加熱し13分間保
持した後、室温まで冷却することにより、再沈法により
測定した重合率が約26%、B型粘度計で測定した20
℃における粘度が2Pa・sのシラップを得た。
【0028】次いで、このシラップ100質量部に、α
−テルピネン0.01質量部、ジ−t−ブチルジスルフ
ィド0.005質量部、およびラジカル重合開始剤であ
るt−ヘキシルパーオキシピバレート0.25質量部、
2−(5−メチル−2−ヒドロキシフェニル)ベンゾト
リアゾール0.01質量部を添加した後、撹拌し、−9
0kPaで5分間減圧脱気した後に、ポリ塩化ビニル製
ガスケットを介して約6mmの間隔で相対する2枚のS
US304板をクランプで固定した鋳型に注入した。
【0029】このようにシラップを注入した鋳型を、8
6℃の温水中に20分間浸漬し重合硬化させた後、13
0℃の空気加熱炉中で60分間熱処理を行い90℃に冷
却後、型枠を脱枠して板厚約5mmのメタクリル系樹脂
板を得た。このように得られた樹脂板を各種評価した。
得られた結果を表1に示す。実施例3 実施例1で用いたものと同様のシラップ100質量部
に、β−ピネン0.03質量部、ジ−t−オクチルジス
ルフィド0.01質量部、t−ヘキシルパーオキシピバ
レート0.15質量部、2−(5−メチル−2−ヒドロ
キシフェニル)ベンゾトリアゾール0.01質量部を添
加した後、攪拌して、シラップとした。
【0030】相対して同一方向へ同一速度で走行する幅
1200mm、厚さ1mmの鏡面仕上げしたSUS30
4製エンドレスベルトと、その相対する面側の両端部に
おいて両エンドレスベルトと同一速度で走行するポリ塩
化ビニル製ガスケットとで構成され、2枚のエンドレス
ベルトの間隙があらかじめ約6mmの厚みになるように
設定された装置を鋳型として用いた。上記により得たシ
ラップを−90kPaで10分間減圧脱気した後、上記
鋳型に定量ポンプを用いて鋳型を満たすに十分なシラッ
プを一定流量で注入した。
【0031】1m/分でのベルトの移動と共に82℃の
温水シャワーで30分間重合硬化させた後、遠赤外線ヒ
ーターで135℃の熱処理を20分間行い、送風により
10分間かけて100℃に冷却後、ベルトから樹脂板を
剥離して板厚約5mmのメタクリル系樹脂板を得た。こ
のようにして得られた樹脂板を各種評価した。得られた
結果を表1に示す。 実施例4 実施例1と同様のシラップ100質量部に、γ−テルピ
ネン0.01質量部、ジ−n−ブチルジスルフィド0.
02質量部、t−ヘキシルパーオキシピバレート0.1
4質量部、2−(5−メチル−2−ヒドロキシフェニ
ル)ベンゾトリアゾール0.01質量部を添加した後、
攪拌してシラップを得た。このようにして得たシラップ
を−90kPaで5分間減圧脱気した後に、ポリ塩化ビ
ニル製ガスケットを介して約7mmの間隔で相対する2
枚のSUS304板をクランプで固定した鋳型に注入し
た。
【0032】このようにシラップを注入した鋳型を、7
8℃の温水中に20分間浸漬して重合硬化した後、12
5℃の空気加熱炉中で60分間熱処理を行い90℃に冷
却後、型枠を脱枠して板厚約6mmのメタクリル系樹脂
板を得た。このようにして得られた樹脂板を各種評価し
た。得られた結果を表1に示す。 比較例1 実施例1で用いたジ−t−ドデシルジスルフィドを添加
しなかった以外は、実施例1と全く同様の方法で樹脂板
を得た。このようにして得られた樹脂板を各種評価し
た。得られた結果を表1に示す。比較例2 実施例1で用いたテルピノレンを添加しなかった以外
は、実施例1と全く同様の方法で樹脂板を得た。このよ
うにして得られた樹脂板を各種評価した。得られた結果
を表1に示す。比較例3 実施例1で用いたテルピノレンの添加量を、0.08質
量部とした以外は、実施例1と全く同様の方法で樹脂板
を得た。このようにして得られた樹脂板を各種評価し
た。得られた結果を表1に示す。比較例4 実施例2で用いたα―テルピネンを添加しなかった以外
は、実施例2と全く同様の方法で樹脂板を得た。このよ
うにして得られた樹脂板を各種評価した。得られた結果
を表1に示す。比較例5 実施例2で用いたジ−t−ブチルジスルフィドの添加量
を、0.1質量部とした以外は、実施例2と全く同様の
方法で樹脂板を得た。このようにして得られた樹脂板を
各種評価した。得られた結果を表1に示す。
【0033】
【表1】
【0034】
【発明の効果】上述したように本発明によれば、短時間
で外観欠陥が実質的に無い、耐候性に優れたメタクリル
系樹脂成形品を収率良く製造することができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 4F071 AA33X AA39X AA77X BA02 BB01 BC07 4J011 PA69 PB40 PC02 PC08 4J026 AA43 AA45 AA46 AA49 AA54 BA44 BB01 DB13 DB17 GA06 4J100 AL03P AR02Q AR17Q AR18Q CA04 FA19

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 メタクリル酸メチル単量体単位60〜1
    00質量%と他の共重合可能なビニル系単量体単位40
    〜0質量%とからなる重合体と、 前記重合体100質量部を基準として、シクロペンタジ
    エン及びその誘導体、並びにテルペノイド系化合物及び
    その誘導体から選ばれる一種以上の化合物0.0005
    〜0.05質量部と、有機ジスルフィド化合物0.00
    2〜0.05質量部とを含むメタクリル系樹脂組成物。
  2. 【請求項2】 前記有機ジスルフィド化合物が、ターシ
    ャリー構造のアルキル鎖を有するジアルキルジスルフィ
    ドである請求項1記載のメタクリル系樹脂組成物。
  3. 【請求項3】 メタクリル酸メチル60〜100質量%
    と他の共重合可能なビニル系単量体単位40〜0質量%
    とからなる単量体混合物、または該単量体混合物と該単
    量体混合物の重合体との混合物100質量部と、 シクロペンタジエン及びその誘導体、並びにテルペノイ
    ド系化合物及びその誘導体の内から選ばれる一種以上の
    化合物0.0005〜0.05質量部、有機ジスルフィ
    ド化合物0.002〜0.05質量部、およびラジカル
    重合開始剤0.01〜0.5質量部を混合し、鋳型内で
    重合させることを特徴とするメタクリル系樹脂成形品の
    製造方法。
  4. 【請求項4】 前記鋳型が、相対して同一方向へ同一速
    度で走行する2枚のエンドレスベルトと、 該エンドレスベルトの相対する面の両端部においてエン
    ドレスベルトと同一速度で走行するガスケットとから構
    成された鋳型である請求項3のメタクリル系樹脂成形品
    の製造方法。
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