JPH0268911A - 変成器 - Google Patents

変成器

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JPH0268911A
JPH0268911A JP22090488A JP22090488A JPH0268911A JP H0268911 A JPH0268911 A JP H0268911A JP 22090488 A JP22090488 A JP 22090488A JP 22090488 A JP22090488 A JP 22090488A JP H0268911 A JPH0268911 A JP H0268911A
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bobbin
windings
wound
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Masayoshi Matsuda
正義 松田
Masayuki Mizushima
水嶋 正之
Yutaka Hirooka
裕 広岡
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Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は各種の音響機器、映像機器、産業機器などに使
用する変成器に関するものである。
従来の技術 第9図は従来の変成器を示し、第10図は従来の変成器
の横からみた断面図を示したものである。
又第11図は従来の変成器の上から見た断面図、更に第
12図はその出力波形を示す。第9図及び第11図を用
いて説明する。
巻線構造は第9図のように端子性ボビンムの筒状部1に
設けた中鍔2と下端鍔3の間に1次巻線17.3次巻線
19を巻回し、更に下端鍔3′と中鍔2の間に2次巻線
18を中鍔2a 、2b 、2cにより分割して巻回す
る構造である。
一般に蛍光灯などに使用するインバーター用スイッチン
グトランスは周波数が数十キロヘルスと高く、かつ二次
側出力電圧は数キロボルトと高い電圧が使用されるため
、端子性ボビンムの筒状部1に設けた中鍔2によって1
次巻線17.3次巻線19と2次巻線18と分離する構
造である。
第9図、第10図、第11図を用いて説明する。
まず1次巻線、3次巻線工程について説明する01次巻
線はボビンムの筒状部1に設けた中鍔2と下端鍔3の間
に1次巻線17を規定数巻回する。
そしてその巻初めリード17a1巻終シリード線17b
はそれぞれ溝8bを通して規定の金属ピン端子4m、+
bに巻付けられる。更に3次巻線19を1次巻線17の
上に巻回し、巻初めリード線170 、17dはそれぞ
れ溝80.溝8dを通して規定の金属ピン端子4c、4
dに巻付けられる。
次に2次巻線工程について説明する。2次巻線18は下
端鍔3′と中鍔2aの間の筒状部1に規定巻数巻回する
。更に中鍔2aに設けた溝9aを通し更に次の中鍔2a
と中鍔2bの間の筒状部1に規定巻数巻回する。その後
、中鍔2bに設けた溝9bを通し中鍔2bと中鍔2Cの
間の筒状部1に規定数巻回する。そして中鍔2Cに設け
た溝9cを通して中鍔2Cと中鍔2の間の筒状部1に規
定数巻回し、2次巻線18を完成する。巻初めリード線
181Lは規定の溝8eを通して規定の金属ビン端子4
eに巻付けられる。又巻終りリード線18bは中鍔2C
に設けた突起20’に引っかけられ、更に中鍔2bの上
部を通過し、その後中鍔2&に設けた突起21′に引っ
かけられ、規定の溝8fを通して規定の金属ビン端子4
fに巻付けられる。そのようにして完成されたコイルは
金属ピン端子41L〜4f’に巻付けられたリード線1
7!L〜17d、181L、18bと半田接続する。そ
の後、更に磁性材20を端子性ボビンムの鉄心挿入孔6
に挿入して変成器を完成する。
発明が解決しようとする課題 この変成器は金属ピン端子4を植設し、筒状部1に数個
の中鍔2,2a、2b、2cを設けた構造の端子性ボビ
ンムで、中鍔2と両端鍔3の間の筒状部1に1次巻線1
7、その上に3次巻線19を巻回し、それぞれの金属ピ
ン端子4IL〜4dに巻付けて接続し、一方の2次巻線
18は両端鍔3′と中鍔2の間の筒状部1に設けた中鍔
21L、2b。
2oの間の筒状部1にそれぞれ分割して巻回するもので
、その巻終りリード線18bは、中鍔2cに設けた突起
20’に引っかけられ次に中鍔2bの上部を通過し、更
に中鍔2aの突起2 a/に引っかけられその後金属ビ
ン端子4fに巻付けて接続する。そうして完成した巻線
済みコイルと金属ピン端子を半田により接続する。その
後、端子性ボビンムの鉄心挿入孔6に磁性材2oを挿入
し磁路を構成する構造の変成器であるが以下のような問
題がある。
第3図、第10図、第11図を用いて説明する。
この変成器は第3図に示すような蛍光灯を点灯するイン
バーター回路に使用するスイッチングトラツ ンスであり、使用周波数は数十キロヘル擲と高く、かつ
出力電圧は数キロボルトと高電圧にて使用する、いわゆ
る蛍光灯に必要な電圧をトランスによって昇圧し取り出
すものである。
従って2次巻線18は巻数が数千巻数と多い上、線径が
極細線である。以下第10図により説明すると、2次巻
線18は上述の如く高電圧を有するため、レヤーショー
トの防止を目的に巻初めリード線18&及び2次巻線1
8と巻終りリード線18bとは一定の空間距離を確保す
る必要がある。
従って巻終りリード線18bは巻線終了後、2次巻線1
8と一定の空間距離を確保するための高さを有する中鍔
2&〜2cに引っかけられてから金属ピン端子4fに巻
付けて接続される構造である。
つまり巻終りリード線18bがたるむと2次巻線18に
接触しレヤーショートが発生する。そのため巻終りリー
ド線18bは空間距離を保持させるために、金属ビン端
子4fと中鍔2Gとの間で常時引っ張られていなければ
ならない。つまり少しの衝撃等によってピン端子4fが
曲がると巻終りリード線18bが引っ張られて断線が発
生することになる。又、巻終りリード線18bは中鍔2
1L〜Cの間あるいは両端鍔3′の間をブリッジしてい
る構造であるためピン端子あるいは異物が引っかかりや
すく断線が発生する原因となる。従って後工程の半田、
磁性材2oの組立、防湿処理、検査などの作業は、特に
巻終りリード線18bに接触しないようにする必要があ
り自動組立化ができない理由とされ、コスト的にも高い
ものとなっていた。
又セットメーカーにおいても上記理由により変成器のプ
リント基板への自動実装化が困難であり、セットに衝撃
加重がかかった場合変成器のビンが曲がり巻線リード線
が引っばられて断線が発生する構造的な欠点を有してい
た。
次に電気性能については第11図、第12図を用いて説
明する。
1次巻線17と2次巻線18は中鍔2によって分離され
ている構造である。従って1次巻線17に電流を流すこ
とにより、一般的には透磁率の高い磁性材20の中を磁
束22は通過するが使用周波数が高い上、更にボビンの
構造が上述のように中鍔2で並列に分離されているため
、すべて磁束22のように磁性材2oを通過せず、一部
漏れ磁束23となる。
上記のような巻線の構成を一般的には分割方式と呼び漏
れ磁束が多く1次巻線の上に2次巻線を巻線する嵌合方
式と比較して結果として、1次。
2次間の結合度が悪く、かつ効率の悪い変成器となって
しまう等の欠点を有している。更にその2次側の出力波
形28についても結合度あるいは漏れインダクタンス等
の影響により第12図に示すように高調波成分を含んだ
ものとなり結果として蛍光灯発光効率の低下あるいはノ
イズが発生する要因とされている。
以上のように品質面、信頼性面、電気性能面、コスト面
等多くの欠点を有しているのが実情であった。
そこで本発明は高電圧が発生する2次巻線を下側ボビン
に巻回し、その上に上側ボビンを被せて1次、3次巻線
を巻回し、更に下側ボビンの両端鍔の切欠きより充填剤
を注入する構造とした。従って上記構造にすることによ
り1次巻線と2次巻線との間の絶縁距離がプラスチック
ス成型品により確保でき限界破壊耐電圧の向上を図るこ
とが可能となり更に下側ボビンの高圧が発生する2次巻
線内に充填剤を充填し、かつ含浸させることにより1次
巻線と2次巻線間の限界破壊耐電圧の一層のレベルアッ
プが図れ、又2次巻線間内での層間耐電圧のレベルアッ
プをも図ることが可能となる。
更に2次巻線全体に1次巻線が被うような構造のため、
漏れ磁束を著しく減少させ、結合度が良くなり結果とし
て効率が向上し、更にはノイズが出力波形に含まない性
能が実現できる。
課題を解決するための手段 上記課題を解決する本発明の技術的手段は、左右両端鍔
に充填剤を注入する切欠きを設けた下側ボビンに2次巻
線を巻回し、その上に被せるように一対の2分割され、
かつ、その筒状部には巻線位置規制するための突起ある
いはしやへい板、又は偏肉を形成したプラスチックス成
型の上側ボビンを上下よりはめ合せ嵌合することで一体
結合した上側ボビンに、1次、3次巻線を巻回すると共
に、2次巻線内に充填剤を含浸させる構成としたもので
ある。
作用 上記構成とすることで2次巻線と1次、3次巻線とはプ
ラスチックス成型品で完全に絶縁され、又上側ボビンに
下側ボビンの2次巻線の高電圧部に対応する位置に、巻
線位置規制突起等を設は巻線位置を規制することにより
、2次巻線と1次。
3次巻線間の絶縁距離を大きくとること力;可能で絶縁
破壊電圧のレベルアップ、ひいては、変成器の寿命時間
の向上につながることになる。又、注型剤を下側ボビン
の両端鍔の切欠きより、高電圧が発生する下側ボビンの
2次巻線の中に流入し2次巻線の線と線の間に含浸させ
ることにより2次巻線間の層間破壊電圧、あるいは2次
と1次、3次巻線間の絶縁破壊電圧のレベルアップが図
れ、−層の寿命時間の向上を図ることが可能となる。
更には、高電圧の2次巻線は極細線が使用されるが、上
側ボビンで被われて2次巻線を保護する構造となるため
、表面に露出せず後工程での打こん、引っかけなどによ
る、断線不良が低減できる。又2次巻線は右両端鍔より
巻初めて左両端鍔にて巻終る構造のため、巻終りリード
線は従来のように折り返すことがないため宙に浮かずボ
ビンに密着するため異物が引っかかることによる断線が
低減できる。更には巻終りリード線は巻回された線輪の
上を通過しない構造としたため2次巻線の巻初め巻線と
巻終りリード線間のレヤーショートは全く配慮する必要
がない。結果として2次巻線より発生する高電圧使用条
件下で2次巻線間内での絶縁性能が向上し変成器の寿命
時間が大幅に向上することになる。以上説明したように
このボビン構造は極細線である2次巻線が断線発生を生
じにくい構造である。従って巻線半田付け、コア組立等
後工程での作業がスムースに行えることになシ歩留りの
向上又自動化がやりやすくなる。次に電気性能面につい
て説明すると下側ボビンに2次巻線が巻回され、その上
にほぼその巻線幅に近い幅の1次巻線で被われる構造と
するため1次巻線の電流より発生した磁束は、はぼ真下
の2次巻線の巻線幅内を通過することになシ、分割構造
のボビンと比較して格段に漏れ磁束が少なく結果として
結合度が高く、高効率で、ノイズの少ない変成器とする
ことができる。
実施例 以下、本発明の一実施例について図面を参照して説明す
る。第1図は本発明の一実施例における斜視図、第2図
は本発明の断面図、第3図は本発明の変成器が使用され
る回路図、第4図は本発明の下側ボビン、上側ボビンの
構成の斜視図、第6図は本発明の下側ボビンの上部から
見た斜視図、第6図は本発明の上部からみた断面図、第
7図は同変成器の出力波形図、第8図a、bは他の上側
ボビンの要部斜視図を示す。
まず第4図、第6図を用いて説明する。
端子付ボビンムは筒状部11L〜1dを有しその左右両
端鍔にはそれぞれ両端鍔3,3′を設け、更に金属ビン
端子4を数本植設して構成されている。
更に両端鍔3,3′にはリード線を配線する溝8および
リード線を引っかける突起6が設けられている。又両端
鍔3の反対側の上端部には充填剤を注入する切欠き7を
設け、筒状部11L〜1dには数個の中鍔2a〜2Cが
設けられ、更にそれぞれの中鍔2a〜2Cにはリード線
が通過する溝91L〜9Cを設ける。
次に上側ボビンについて説明する。この上側ボビンBは
一対の2つに分割された構造であり、そして筒状部1o
の左右両端には鍔11が設けられ、又筒状部1oには突
起12が設けられている。更に分割された一方の切断面
には壁板13、もう−方の端面には壁板13に対応する
切欠き14を設け、又左右両端鍔11の外周部の切断面
には穴16が又穴16に対応する突起16を設けた構造
とする。上述した下側ボビンムに上記構造の上側ボビン
Bを上下よりはさみ込み、壁板13は切欠き14に挿入
し、又突起16は穴16にはめ込んで一体結合する構成
である。
次に組立方法について説明する。変成器の回路の一実施
例を第3図に示しており、1次巻線17.2次巻線18
.3次巻線19より構成され、特に2次巻線18につい
ては蛍光灯に必要な出力電圧を有するため高電圧でかつ
使用線径は極細線が使用される。まず2次巻線工程につ
いて第1図、第4図、第6図を用いて説明する02次巻
線18の巻初めリード線18&はリード線溝8aを通し
て突起6aに引っかけて金属ビン端子41Lの根元に巻
付けられる。そして2次巻線18は両端鍔3′と中鍔2
1Lとの間の筒状部1&の間に規定数巻回され、更に中
鍔2aに設けた溝91Lを通して次の中鍔2aと中鍔2
bの筒状部1bに規定数巻回され、更に中鍔2bに設け
た溝9bを通す。以下順次同じような工程を径て最終の
中鍔2Cと両端鍔3の筒状部1dに規定数巻線を巻回す
る。そうして巻回された2次巻線18の巻終1−ド線1
8bはリード線溝8bを通して突起5bに引っかけられ
金属ビン端子4fの根元に巻付けられる0次に上述の上
側ボビンBの両端鍔11の外周部を下側ボビンムの両端
鍔3,3′の内側に添わせて上下より、はさみ込むよう
に圧入嵌合して一体化する。尚、上側ボビンBの嵌合状
態は壁板13が切欠き14に入り込む形ではめ合され、
又突起16は穴16に入シ込む形で接合して結合する。
次に上側ボビンBに1次巻線17.3次巻線19の工程
について第1図を用いて説明する。前述した2次巻線1
8の工程と同じように1次巻線17の巻初めリード線1
71L、17bは下側ボビンムのリード線溝80.8(
iを通し突起に引っかけられてから金属ピン端子4a、
+bの根元に巻付けられる。
そして上側ボビンBの端鍔11より1次巻線17は巻回
を開始し、規定数巻回して完了する。巻終りリード線1
70.17dは下側ボビンムのリード線溝8(1,81
5を通して突起5に引っかけられ金属ビン端子40,4
dの根元に巻付けられる。
次に3次巻線19の巻初めリード線191Lは前述の1
次巻線17と同様に溝8fを通して突起6に引っかけら
れて金属ピン端子4gの根元に巻付けられる。そして、
上側ボビンBの突起12より3次巻線19を開始し規定
数巻回して完了する。終了した巻終りリード線19bは
溝8gを通して突起5に引っかけられ金属ビン端子4h
の根元に巻付けられる。以上のような工程で巻線を完了
し、その後金属ピン端子4a〜4hは巻付けられたリー
ド線181L、18b  、19&、19b  、17
a〜dは半田付けによシ接続される。
以降の工程は第1図、第2図、第4図を用いて説明する
。以上のように巻線し、金属ピン端子4a〜4hに半田
接続されたコイルは下側ボビンムの鉄心挿入孔6の中に
下側ボビンムの両端鍔3゜3′に設けた切欠き7に対応
する切欠き21を有したE−I型、又はE−E型の磁性
材2oを突合せ、挿入する。
その後テープ又は接着剤等により固定しプラスチックス
よシなる保護ケース24の中に挿入する。
次にそうしたケース挿入済みコイルのケース開放口より
充填剤2eを注入し、磁性材2o、巻線17.18,1
9、下側ボビンム、上側ボビンBの中などに浸透させて
更にプラスチックスよシなる底板25を挿入嵌合して変
成器を完成する。
第2図は完成後の変成器の断面図を示したものである。
高電圧が発生する2次巻線18.1次巻線17.3次巻
線19はプラスチック成型品の上側ボビンBの筒状部1
oで完全に絶縁され、かつ最も高電位部分となる下側ボ
ビンムの両端鍔3′と中鍔2&間の2次巻線18に対応
する位置に上側ボビンBに巻線位置規制を目的とする突
起12を設け1次巻線17、あるいは3次巻線19が巻
線できないようにする、いわゆる下側ボビンムの高電位
巻線と上側ボビンBの巻線間の絶縁距離を大きくするこ
とで絶縁耐電圧のレベルアンプを図り更には下側ボビン
ムの両端鍔3,3′に切欠き7を設は充填剤26をこの
切欠き7より高電圧が発生する2次巻線18の中へ注入
し線輪閣内に含浸させることで2次巻線18の線と線間
の線間耐電圧あるいは2次巻線18と1次巻線17.3
次巻線19との線間耐電圧レベルアップが図られ信頼性
の優れた変成器が実現できる。
一方電気性能は絶縁構造を嵌合方式としたため2次巻線
の真上に1次巻線を巻回し、かつ1次と2次巻線の巻線
幅をほぼ同じにすることができた。
すなわち第6図本発明の上から見た断面図の如く、1次
巻線20より発生する磁束22、漏れ磁束23は、2次
巻線18のほぼ全巻線を通るようになり、漏れ磁束が少
なく、結果として変成器結合度が高く効率が高い、かつ
出力電圧波形27は第7図のように高調波成分が少なく
、ノイズの発生の少ない変成器とすることができた。
尚第4図の実施例の上側ボビンBの突起12は第8図a
、bの偏肉部121L又はしゃへい板12bと同様とす
る。
発明の詳細 な説明したように本発明は1次、3次巻線と2次巻線を
分割した一対のプラスチックス成型ボビンを互いにはめ
合して一体結合することで絶縁し、更に突起しゃへい板
、偏肉などにより1次。
3次巻線位置を規制することで1次、3次巻線と2次巻
線間の絶縁距離を大きくし、更に2次巻線を巻回する下
側ボビンに切欠きを設け、その切欠きを通じて充填樹脂
を注入し2次巻線を含浸する構造のいわゆる嵌合方式の
変成器であるため、すなわち下側ボビンを2次巻線専用
とすることで片方の鍔から巻初め、他方の鍔にて巻線を
完了することができ、つまり巻終りリード線はボビンの
中鍔部の間の空間を引廻すことが不要であり、付ずいす
るたるみ防止のためのある程度の張力を加えることが全
く不要で、結果として作業取扱い等の不注意、異物接触
、ひっかけ打こん等による断線不良が低減できセントに
おける変成器のビン曲がり等による断線についても大幅
に低減できる。
その上巻終りリード線を折シ返す必要がないため、巻線
、配線の自動化が容易となる。次に位置規制用の突起等
を設けた2分割のプラスチックス上側ボビンをはめ合せ
嵌合して一体結合することで2次巻線と1次、3次巻線
の絶縁性能を大幅に向上することができる。つまり絶縁
構成をプラスチックス成型品で完全に行うと共に2次巻
線の高圧部に対応する部分に位置規制突起を設け、上側
ボビンの1次、3次巻線を規制することで2次巻線と1
次、3次巻線間の空間距離が大きくすることが可能とな
り大幅な絶縁耐電圧の向上を図ることにつながる。更に
2次巻線を上側ボビンで被うため、2次巻線が露出せず
、打こん、引っかけ等断線不良がなくなり、後の巻線、
半田、組立工程などの作業がスムースに行うことができ
る。又、下側ボビンの両端鍔の切欠きよシ充填剤を注入
して2次巻線内を含浸することで2次巻線内での絶縁耐
電圧のレベルアップ、更には上側ボビンの1次、3次巻
線間との絶縁耐電圧の一層のレベルアップを図ることが
できる。
また、漏れ磁束が少なく効率的で出力としても高周波成
分が少なくノイズの少ないものとできる。
以上によシ本発明の最終目的である断線品質に優れ効率
が良好でノイズ発生がなく、かつ絶縁性に優れた変成器
をボビン嵌合構造にて達成したものである。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の変成器の一実施例で変成器の構造を示
す分解斜視図、第2図は同変成器の断面図、第3図は同
変成器の使用回路図、第4図は本発明のボビンの構造を
示す斜視図、第6図は本発明の下側ボビンの上部から見
た斜視図、第6図は同変成器を上から見た断面図、第7
図は同出力波形図、第8図a、bは他の上側ボビンの斜
視図、第9図は従来の変成器の斜視図、第10図は従来
の変成器の断面図、第11図は従来の変成器の上部から
みた断面図、第12図は同出力波形図を示すO ム・・・・・・端子付ボビン(下側ボビン)、B・・・
・・・上側ボビン、1・・・・・・筒状部、2・・・・
・・中鍔、3・・・・・・両端鍔、4・・・・・・金属
ピン端子、5・・・・・・両端鍔に設けた突起、6・・
・・・・鉄心挿入孔、7・・・・・・突起、8・・・・
・・リード線溝、9・・・・・・中鍔に設けた溝、1o
・・・・・・上側ボビンBの筒状部、11・・・・・・
端鍔、12・・・・・・突起、13・・・・・・壁板、
14・・・・・・切欠き、16・・・・・・穴、16・
・・・・・突起、17・・・・・・1次巻線、18・旧
・・2次巻線、19・・・・・・3次巻線、20・・・
・・・磁性材、21・・・・・・磁性材に設けた切欠き
、22・・・・・・磁束、23・・・・・・漏れ磁束、
24・・・・・・保護ケース、2°6・・・・・・底板
、26・・・・・・充填剤、27・・・・・・本発明の
変成器の出力波形。 代理人の氏名 弁理士 粟 野 重 孝 ほか1名第 図 第 図 箔 図

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)中央に磁性材を貫通させると共に外周に下側巻線
    を巻回するプラスチックス成型品の筒状部を設け、更に
    両端外周部にはそれぞれ鍔を設けた下側ボビンに、下側
    巻線を巻回し、更に、両端に鍔を有した、上側巻線の高
    圧側に対向する部分に、巻線位置を規制する突起あるい
    は偏肉部を設けたプラスチックス成型品よりなる一対の
    2分割された上側ボビンで被い、更に上側巻線を巻回し
    た変成器。
  2. (2)下側ボビンの少なくとも一方の鍔に絶縁剤を充填
    するための切欠きを設けた請求項1記載の変成器。
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Cited By (7)

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