JP2011044672A - トランス - Google Patents

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Abstract

【課題】引出線の浮きを抑制するとともに引出線を引回す際にワイヤ同士が干渉することを防止するトランスの提供。
【解決手段】トランスは、巻芯21と巻芯21の軸方向両端部に固定された端子台40−1,40−2とを有するボビン20と、1次ワイヤと、1次ワイヤ上に巻回される2次ワイヤと、端子台40−1,40−2上であって複数の1次ワイヤと2次ワイヤの端部が絡げられる絡げ部を備えた複数の端子電極領域42と、1次ワイヤを引掛るために巻芯と所定の端子電極領域との間に設けられた引掛部45とを備える。フランジには1次ワイヤの引出部が通過する溝部22Aa〜22Eaが形成され、引掛部45は巻芯の一領域に巻回された該1次ワイヤが一領域よりも所定の端子電極領域42側にあるすべての溝部を通過するように端子台上に配置されていることを特徴としている。
【選択図】図3(a)

Description

本発明はトランスに関し、特に複数の1次コイルと複数の2次コイルとが同軸的に巻回されるトランスに関する。
トランスなどのコイル部品では、ボビンにコイルを巻回させてボビンに備えられたピンなどに絡げる際のコイルの引出線の浮き上がりが問題となっていた。そこで、引出線の浮き上がりを防止するために例えば、特開2005−353954号公報に示すようにボビンに突起を設けてその突起にコイルを引掛けることによりコイルの浮き上がりを防止する技術が知られている。
特開2005−353954号公報
しかし、上述の構成によると突起はピンよりも巻回されたコイルからの距離が遠い位置にあるため、コイルと突起との間のワイヤが浮き上がってしまう。さらに機械による自動巻化を図ったトランスの製造工程においては、ワイヤが引掛けられる突起とコイルとの距離が離れているため、ワイヤが繰出されるノズルの動作経路が長くなってワイヤ同士が干渉することにより作業性が悪くなっていた。
そこで本発明は、引出線の浮きを抑制するとともに引出線を引回す際にワイヤ同士が干渉することを防止するトランスを提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明は、巻芯と巻芯の軸方向両端部に固定された端子台とを有するボビンと、巻芯に巻回される巻回部を有し1次コイルを構成する複数の1次ワイヤと、1次ワイヤ上に巻回される巻回部を有し2次コイルを構成する複数の2次ワイヤと、端子台上であって複数の1次ワイヤと2次ワイヤの端部が絡げられる絡げ部を備えた複数の端子電極領域と、複数の1次ワイヤの少なくとも一本及び複数の2次ワイヤの少なくとも一本のうち少なくともいずれか一方を引掛るために巻芯と所定の端子電極領域との間に設けられた引掛部とを備え、それぞれの1次ワイヤと2次ワイヤとは巻回部から所定の端子電極領域の絡げ部に延びる引出部を有し、巻芯は巻芯の軸方向に並ぶ複数のフランジを有し複数のフランジによって複数の領域に区切られており、フランジには1次ワイヤの引出部が通過する溝部が形成され、引掛部は巻芯の一領域に巻回された該1次ワイヤが一領域よりも所定の端子電極領域側にあるすべての溝部を通過するように端子台上に配置されていることを特徴とするトランスを提供している。
1次ワイヤを引掛ける引掛部が巻芯と端子電極領域との間に設けられているため、巻芯と引掛部との距離が短くなり、引出線の浮きを防止することができる。さらに、引掛部は所定の端子電極領域側にあるすべての溝部を通過するように配置されているため、1次ワイヤの引出部は引掛部によって巻芯の半径方向の移動が規制され、1次ワイヤの引出部が溝部を外れることを防止することができる。これにより、一の1次ワイヤを巻芯に巻回させて端子電極領域内にある端子電極に絡げた後他の1次ワイヤを巻芯に巻回させてボビン周辺を引回す際も、一の1次ワイヤに干渉することなく他の1次ワイヤを引回すことが可能となり機械での自動作業時における作業性が向上する。さらに、1次ワイヤの上から2次ワイヤを巻回する際も1次ワイヤが引掛部によって動きを規制されているため、1次ワイヤに干渉することなく2次ワイヤを引回すことが可能となり機械での自動作業時における作業性が向上する。
ここで、引掛部は略L字形状であり、L字の一方の先端が端子台に支持されていることが好ましい。引掛部がL字形状であることにより、引掛け作業がより容易になる。さらに、L字の引掛部と端子台の面とによって画成された空間に1次コイルを引掛けることが好ましい。これにより、さらに多くの本数のコイルを引掛部に引掛けることができる。
また、軸方向から見て、引掛部に最も近い位置にあるフランジに形成された溝部の開口部の領域と引掛部の少なくとも一部とが重なっていることが好ましい。さらに、巻芯上の複数のフランジに設けられた複数の溝部は軸方向に一直線上に位置していることが好ましい。引掛部と複数の溝部が略一直線上に位置することとなり、機械で自動的にワイヤを引回す際にワイヤの動作経路を最小限にすることができるので1次ワイヤ同士の干渉を防止することができる。
また、巻芯の半径方向外方には巻芯の全周を覆うカバーが設けられていることが好ましい。巻芯の外方にカバーが設けられていることにより、巻芯に巻回されているコイルの絶縁を確実に行うことができる。さらに、引掛部によって1次ワイヤの浮きが抑制されていることから、1次ワイヤに接触することなくカバーを取付けることができる。また、カバーの上に2次コイルが巻回される構成であってもよい。その際には、巻芯に巻回された1次コイルとカバー上に巻回された2次コイルとはカバーによって確実に絶縁される。
また、本発明は、1次コイルを構成する複数の1次ワイヤを巻回するための巻芯と巻芯の軸方向両端部に固定された端子台とを有するボビンと、複数の1次ワイヤと1次ワイヤ上に巻回される2次ワイヤの端部を絡げる絡げ部を備え端子台上に設けられた複数の端子電極領域と、複数の1次ワイヤの少なくとも一本及び複数の2次ワイヤの少なくとも一本のうち少なくともいずれか一方を引掛るために巻芯と所定の端子電極領域との間に設けられた引掛部とを備え、巻芯は巻芯の軸方向に並ぶ複数のフランジを有し複数のフランジによって複数の領域に区切られており、フランジには1次ワイヤの引出部が通過する溝部が形成されており、それぞれの端子電極領域には複数の端子電極が設けられ複数の端子電極間には電極間溝が形成されたトランス基体を用意する第1工程と、所定の端子電極領域にある一の端子電極の絡げ部に該1次ワイヤを絡げる第2工程と、電極間溝に対して絡げられた1次ワイヤを通過させ引掛部に引掛ける第3工程と、引掛けられた1次ワイヤを巻回すべき巻回領域に導出させる際に通過するすべてのフランジに形成された溝部に1次ワイヤを通過させてから巻芯の巻回すべき巻回領域に巻回させる第4工程と、1次ワイヤについて第4工程で1次ワイヤが通過したすべての溝部を通過させた後引掛部に引掛ける第5工程と、電極間溝を通過させて所定の端子電極領域の他の該端子電極の絡げ部に絡げる第6工程とを有することを特徴とするトランスの製造方法を提供している。
1次ワイヤは機械で自動的に巻回される際に巻芯と端子電極領域との間に設けられた引掛部に引掛けられることにより、1次ワイヤ同士の干渉を防止することができる。さらに、一の巻回領域に1次ワイヤを巻回した後、他の巻回領域に1次ワイヤを巻回する際も1次ワイヤ同士が干渉することを防止し、機械での自動的な1次ワイヤの引回しの作業性を向上させることができる。
以上により本発明は、引出線の浮きを抑制するとともに引出線を引回す際にワイヤ同士が干渉することを防止するトランスを提供することができる。
本発明の第1の実施の形態によるトランスを示す上方斜視図。 本発明の第1の実施の形態によるトランスを示す下方斜視図。 本発明の第1の実施の形態によるトランスの内方筒状部及び端子台を示す下方斜視図。 本発明の第1の実施の形態によるトランスの内方筒状部及び端子台を示す上方斜視図。 本発明の第1の実施の形態によるトランスの外方筒状部を示す分解斜視図。 本発明の第1の実施の形態によるトランスの外方筒状部を示す分解側面図。 本発明の第1の実施の形態によるトランスの外方筒状部の基板側外方筒状分割部を示す斜視図。 本発明の第1の実施の形態によるトランスの内方筒状部に導線を巻回した様子を示す底面図。 本発明の第1の実施の形態によるトランスの外方筒状部に導線を巻回した様子を示す底面図。 本発明の第1の実施の形態によるトランスの外方筒状部に絶縁テープを巻回した後に導線を巻回した様子を示す底面図。 本発明の第1の実施の形態によるトランスを示す回路図。 本発明の第1の実施の形態によるトランスの製造工程においてトランスの内方筒状部に導線を巻回した様子を示す下方斜視図。 本発明の第1の実施の形態によるトランスの製造工程において導線を巻回したトランスの内方筒状部に外方筒状部を装着している様子を示す上方斜視図。 本発明の第1の実施の形態によるトランスの製造工程においてトランスの外方筒状部に導線を巻回した様子を示す下方斜視図。 本発明の第1の実施の形態によるトランスの製造工程においてトランスの外方筒状部に導線を巻回した様子を示す上方斜視図。 本発明の第1の実施の形態によるトランスの製造工程においてトランスの外方筒状部に絶縁テープを巻回した後に導線を巻回した様子を示す下方斜視図。 本発明の第1の実施の形態によるトランスの製造工程において細線により金属端子の先端部と導線の一端部とを束ねるようにして巻き上げた様子を示す下方斜視図。 本発明の第1の実施の形態によるトランスの製造工程において金属端子をハンダ槽に沈めてハンダ付を行った様子を示す下方斜視図。 本発明の第1の実施の形態によるトランスの製造工程においてボビンにコアを装着した様子を示す上方斜視図。 本発明の第1の実施の形態によるトランスの製造工程においてボビンに外方筒状部を装着した様子を示す上方斜視図。 本発明の第1の実施の形態によるトランスの製造工程においてボビンに外方筒状部を装着した様子を示す下方斜視図。 本発明の第2の実施の形態によるトランスの筒状部及び端子台を示す下方斜視図。 本発明の第2の実施の形態によるトランスの筒状部に1次ワイヤを巻回した様子を示す底面図。 本発明の第2の実施の形態によるトランスを示す回路図。 本発明の第2の実施の形態によるトランスの筒状部に2次ワイヤを巻回した様子を示す底面図。 本発明の第1の実施の形態によるトランスの変形例の内方筒状部、端子台、及び外方筒状部を示す上方斜視図。
本発明の第1実施の形態によるトランスについて図1乃至図10に基づき説明する。図1に示されるようにトランス1は、ハイブリッド車のインバータ用IGBTモジュールに用いられるトランスであり、コア10と、ボビン20と、導線50(図7等)と、ケース91、92とを備えている。
コア10は一対設けられており、それぞれ、底壁部10Aと、当該底壁部10Aの一端と他端とからそれぞれ底壁部10Aから離間する方向へ延出する一対の側壁部10Bと、底壁部10Aから離間する方向へ当該底壁部10Aの中央部から延出する図示せぬ中央壁部とを有し、全体として略E字形状をなしている。一方のコア10の一対の側壁部10B及び図示せぬ中央壁部の延出端は、それぞれ他方のコア10の側壁部10B及び図示せぬ中央壁部の延出端と面で当接した状態となっており、当該当接し合う面に関して面対称な位置関係で対向配置されている。
ボビン20は、図3(a)又は図3(b)に示されるような、絶縁樹脂により構成され略筒形状をなしその軸方向両端に端子台40が設けられた内方筒状部21と、図4〜図6に示されるような、絶縁樹脂により構成され内方筒状部21を外装する外方筒状部31とを備えている。内方筒状部21は巻芯に相当し、外方筒状部31はカバーに相当する。
内方筒状部21は、当該内方筒状部21の軸方向に垂直な面で切った断面形状が、一対の平行な直線状をなす部分と、当該一対の平行な直線状をなす部分の一端同士、他端同士をそれぞれ接続する一対の略円弧状の部分とを有する長円形状の筒状をなしており、内方筒状部21の内周面により画成される空間21aにはコア10の図示せぬ中央壁部が挿入される。当該一対の平行をなす部分の一方は、図示せぬ実装基板の表面に平行をなしており、後述の外方筒状部31の外方実装基板対向面31Aを介して実装基板に対向する内方実装基板対向面21A(図3(a))をなし、当該一対の平行をなす部分の他方は反内方実装基板対向面21B(図3(b))をなす。
内方筒状部21の周面には内方仕切壁22A〜22Fが設けられている。内方仕切壁22A〜22Fは、図3(a)に示されるように、内方筒状部21の周面の周方向に沿って全周に渡り板状をなして6枚立設されており、内方仕切壁22A〜22Fにより内方筒状部21の周面は、内方筒状部21の軸方向において5つのセクションに仕切られている。図3において、各セクションを図の左側から右側へ向かって第1セクション21b、第2セクション21c、・・・、第5セクション21fとする。各セクションには後述の導線50が1本ずつ巻回されている。内方筒状部21における各セクションは、巻回領域に相当する。
内方実装基板対向面21A上に位置している6枚の仕切壁のうちの、内方筒状部21の軸方向における一端側から数えて5枚目までの内方仕切壁22A〜22Eの部分には、内方溝部22Aa〜22Eaが内方筒状部21の半径方向内方へ向けて内方筒状部21の軸方向に一直線上に形成されている。内方溝部22Aa〜22Eaは、内方筒状部21の周方向における内方仕切壁22A〜22Eの中央位置から周方向へ所定の位置に至るまで形成されている。
内方筒状部21の軸方向における一端及び他端には、端子台40が一体でそれぞれ設けられている。端子台40は、内方筒状部21と同一の絶縁樹脂により構成され内方筒状部21の一端及び他端に設けられた内方仕切壁22A、22Fに一体接続されたフランジ状部41、41を有している。フランジ状部41の内方実装基板対向面21A側は内方実装基板対向面21Aに平行な平坦面たる基板側面41Aをなしている。フランジ状部41の基板側面41Aは、内方実装基板対向面21A上の内方仕切壁22A〜22Fの突出端よりも内方筒状部21の半径方向外方へ突出していない。
また端子台40は、端子支持部42を有する。端子支持部42はフランジ状部41の当該突出していない部分に主として接続されており、それぞれ内方筒状部21と同一の絶縁樹脂により構成されている。端子支持部42は、それぞれ内方筒状部21の軸方向に垂直の方向であって内方実装基板対向面21Aに平行に延出しており、その中央部分がフランジ状部41に一体接続されている。ここで端子支持部42において、内方実装基板対向面21Aと反内方実装基板対向面21Bとを結ぶ方向においてより反内方実装基板対向面21Bに近い側を反実装面側とし、内方実装基板対向面21Aに近い側を実装面側とする。
端子支持部42の反実装面側の部分にはコア支持部23が設けられている。図3(b)に示されるようにコア支持部23は、内方実装基板対向面21Aから反内方実装基板対向面21Bへと向かう方向へ当該反実装面側の端子支持部42の表面から延出する第1延出部23Aと、当該第1延出部23Aの延出端から内方実装基板対向面21A及び反内方実装基板対向面21Bに平行に延出してその延出した中央部分が内方筒状部21の一端、他端であって反内方実装基板対向面21Bの部分に接続された反実装面平行部23Bと、反実装面平行部23Bの延出端から更に端子支持部42の反実装面側の表面へと延出して当該表面において接続された第2延出部23Cとを有し、全体として略コの字形状をなしている。
コア支持部23の第1延出部23Aと反実装面平行部23Bとフランジ状部41と端子支持部42とで画成された空間23aには、コア10の一方の側壁部10Bが挿入される。コア支持部23の第2延出部23Cと反実装面平行部23Bとフランジ状部41と端子支持部42とで画成された空間23bには、コア10の他方の側壁部10Bが挿入されるように構成されている。
端子支持部42の実装面側には金属端子たる端子電極24が設けられている。端子電極24は計20個設けられており、内方筒状部21の軸方向における一端側に設けられた端子台40−1の端子支持部42において端子支持部42の延出方向に12個固定され、そのうち6個ずつが当該端子支持部42の延出方向に所定の等間隔で固定されている。一方の6個の端子電極端子電極24群と、他方の6個の端子電極24群(端子電極領域)との間は、当該所定の等間隔よりも広い間隔で配置されている。
また、端子電極24は、内方筒状部21の軸方向における他端側に設けられた端子台40−2の端子支持部42において端子支持部42の延出方向に2本ずつ所定の間隔を隔てて計8個固定されており、これら2個ずつ並べられた端子電極24間は広い間隔を隔ててそれぞれ配置され固定されている。これらの端子電極24は、後述のように略L字状をなした板状の金属片がフォーミングされることにより略コの字とされており、略コの字をなす端子電極24を互いに平行をなす第1脚部24−A(図3(b))と第2脚部24−Bとこれらの一端を互いに連結する図示せぬ連結部とからなると考えた場合の連結部の全体と、当該連結部に接続されている第1脚部24−A、第2脚部24−Bの一端部とが、図3(b)に示されるように端子支持部42を構成する絶縁樹脂中に保持されることにより、端子電極24は端子支持部42により支持固定されている。第1脚部24−Aは反実装面側に配置され第1脚部24−Aには後述の導線50の一端部又は他端部が電気的に接続され、第2脚部24−Bは実装面に平行な位置関係をなし、実装面上の導電パターンに電気的に接続される。端子支持部42の実装面側であってこれらの端子電極24間の位置には、実装面側から反実装面側へと向かう方向に所定量の深さを有する電極間溝42a〜42rが形成されている。
内方筒状部21の軸方向における他端側の端子台40−2に設けられた端子支持部42の8個の端子電極24について、図7に示されるように、図の右側から左側へ向かって第1端子24A、第2端子24B、・・・第8端子24Hとする。また、内方筒状部21の軸方向における一端側の端子台40−1に設けられた端子支持部42の12個の端子電極24について、図7に示されるように、図の左側から右側へ向かって第9端子24I、第10端子24J、・・・第20端子24Tとする。第1端子24A、第2端子24B、・・・、第20端子24Tを支持する端子支持部42は、それぞれ実装面側へ突出する端子支持基部42A、42B、・・・、42Tを有する。
また、図3(a)に示される端子台40−2に形成された電極間溝について、図の右側から左側へ向かって第1電極間溝42a、第2電極間溝42b、・・・、第7電極間溝42gとする。また、端子台40−1に形成された電極間溝について、図の左側から右側へ向かって第8電極間溝42h、第9電極間溝42i、・・・、第18電極間溝42sとする。
また、フランジ状部41の基板側面41A、端子電極24が固定されている端子支持部42の端子支持基部42A〜42Tには、フランジ状部41、端子支持部42と同一の絶縁樹脂により構成されそれぞれ図示せぬ実装面の方向へ延出する導線掛け柱部44A〜44Sが一体で設けられている。導線掛け柱部44A〜44Sは、図3(a)に示されるように、内方筒状部21の軸方向における一端側に設けられた端子台40−1の端子支持部42においては、フランジ状部41の基板側面41Aに2本設けられ、端子電極24が固定されている端子支持部42の部分近傍の実装面側の部分に10本設けられている。また、図3(a)に示されるように、内方筒状部21の軸方向における他端側の端子台40−2に設けられた端子支持部42においては、フランジ状部41の基板側面41Aに3本設けられ、端子電極24が固定されている端子支持部42の部分近傍の実装面側の部分に4本設けられている。
内方筒状部21の軸方向における他端側の端子台40−2の端子支持部42に設けられた導線掛け柱部ついて、図3(a)に示されるように、図3の右側から左側へ向かって第1導線掛け柱部44A、第2導線掛け柱部44B、・・・、第4導線掛け柱部44D(4本)、及び、第5導線掛け柱部44E、第6導線掛け柱部44F、第7導線掛け柱部44G(3本)とする。また、内方筒状部21の軸方向における一端側の端子台40−1の端子支持部42に設けられた導線掛け柱部ついて、図3に示されるように、図の左側から右側へ向かって第8導線掛け柱部44H、第9導線掛け柱部44I、・・・、第17導線掛け柱部44Q(10本)、及び、第18導線掛け柱部44R、第19導線掛け柱部44S(2本)とする。
第1導線掛け柱部44Aは第2端子24Bの近傍に配置されており、第2導線掛け柱部44Bは第4端子24Dの近傍に配置されている。第3導線掛け柱部44Cは第5端子24Eの近傍に配置されており、第4導線掛け柱部44Dは第7端子24Gの近傍に配置されている。第5導線掛け柱部44Eは、端子支持部42の長手方向におけるフランジ状部41の図3(a)の右側の端部に配置されている。第6導線掛け柱部44Fは、内方筒状部21の周方向における内方実装基板対向面21Aの中央位置に配置されている。第7導線掛け柱部44Gは、端子支持部42の長手方向におけるフランジ状部41の図3(a)の左側の端部に配置されている。
第8導線掛け柱部44Hは第10端子24Jの近傍に配置されており、第9導線掛け柱部44Iは第11端子24Kの近傍に配置されている。第10導線掛け柱部44Jは第12端子24Lの近傍に配置されており、第11導線掛け柱部44Kは第13端子24Mの近傍に配置されている。第12導線掛け柱部44Lは第14端子24Nの近傍に配置されており、第13導線掛け柱部44Mは第15端子24Oの近傍に配置されている。第14導線掛け柱部44Nは第16端子24Pの近傍に配置されており、第15導線掛け柱部44Oは第17端子24Qの近傍に配置されている。第16導線掛け柱部44Pは第18端子24Rの近傍に配置されており、第17導線掛け柱部44Qは第19端子24Sの近傍に配置されている。
第18導線掛け柱部44Rは、端子台40−1の端子支持部42の長手方向におけるフランジ状部41の図3(a)の左側の端部に配置されている。第19導線掛け柱部44Sは、端子支持部42の長手方向におけるフランジ状部41の図3(a)の右側の端部に配置されている。
図3(a)に示されるように、互いに対向する第5導線掛け柱部44Eと第7導線掛け柱部44Gとの対向面、第18導線掛け柱部44Rと第19導線掛け柱部44Sとの対向面には、後述のケース91のフック91Aが係合可能なフック受け部44E−A、44G−A、44R−A、44S−Aが設けられている。
図3(a)に示されるように、端子台40−1上であって電極間溝44nの延長面上に引掛部45の一端が支持されている。引掛部45は当該延長面から内方筒状部21の半径方向外方に突出し、その先端部分が屈曲したL字形状をなしている。引掛部45は直線状に配置された内方溝部22Aa〜22Eaの略延長線上に設けられている。引掛部45は内方筒状部21の軸方向から見て内方溝部22Aaの開口部と引掛部45の一部が重なるように配置される。引掛部45の当該延長面から屈曲した部位までの距離は、内方筒状部21から立設している内方仕切壁22A〜22Fの高さよりも低くなるように設定されている。
図4に示されるように外方筒状部31は後述のように半割り形状をなしており、外方筒状部31は内方筒状部21よりも径が大きく内方筒状部21に対して略相似形状をなす筒形状をなしている。従って、外方筒状部31は、当該外方筒状部31の軸方向に垂直な面で切った断面形状が、一対の平行な直線状をなす部分と、一対の平行な直線状をなす部分の一端同士、他端同士を接続する略円弧状の部分とを有する長円形状の筒状をなしており、外方筒状部31の内周面により画成される空間には内方筒状部21が配置される。当該一対の平行をなす部分の一方は、図示せぬ実装基板の表面に平行をなしており、実装基板に対向する外方実装基板対向面31Aをなし、当該一対の平行をなす部分の他方は反外方実装基板対向面31Bをなす。
外方筒状部31の周面には外方仕切壁32A〜32Fが設けられている。外方仕切壁32A〜32Fは、図4、図5に示されるように、外方筒状部31の周面の周方向に沿って全周に渡り板状をなして6枚立設されており、外方筒状部31の半径方向における外方仕切壁32A〜32Fの突出高さは外方筒状部31の周方向において一定ではなく、外方実装基板対向面31A上に位置している外方仕切壁32A〜32Fの突出高さは、反外方実装基板対向面31B上に位置している外方仕切壁32A〜32Fの突出高さよりも大きい。
外方仕切壁32A〜32Fにより外方筒状部31の周面は、図5に示されるように、外方筒状部31の軸方向において7つのセクションに仕切られている。各セクションには後述の導線が1本ずつ巻回されている。また、外方筒状部31の軸方向の両端にはフランジ状に突出する外方フランジ部35、36がそれぞれ設けられており、外方フランジ部35、36が設けられている外方筒状部31の軸方向の両端部は、外方実装基板対向面31A上に位置している6枚の仕切壁のうちの、外方筒状部31の軸方向における一端側から数えて1枚目、6枚目の仕切壁と協働して、仕切壁間のセクションと同様のセクションを形成するフランジ部基部35A、36Aをなす。図6において各セクションを、図の左側から右側へ向かって第1セクション31b、第2セクション31c、・・・、第7セクション31hとする。
外方フランジ部35の外方実装基板対向面31A側には、図6に示されるように、4つの一端側フランジ第1切欠35Aa、一端側フランジ第2切欠35Ab、一端側フランジ第3切欠35Ac、一端側フランジ第4切欠35Adがそれぞれ間隔を隔てて形成されている。一端側フランジ第1切欠35Aaは、外方筒状部31の半径方向内方へ向かう深さが、当該一端側フランジ第1切欠35Aaの底面と外方仕切壁32A〜32Fの突出端と一致する程度である。
一端側フランジ第2切欠35Abは、外方筒状部31に形成された切欠の中で外方筒状部31の半径方向内方へ向かう深さが最も深く、各セクションを画成する外方筒状部31の周面に最も近い位置に至る。一端側フランジ第2切欠35Abは外方フランジ部35のみならず、外方フランジ部35が接続されているフランジ部基部35Aの部分にまで形成されており、第1セクション31b(図5)に連通する。一端側フランジ第3切欠35Ac、一端側フランジ第4切欠35Adは、それぞれ外方筒状部31の半径方向内方へ向かう深さが第2切欠35Abと同程度に深く形成されており、各セクションの底面を規定する外方筒状部31の周面に最も近い位置に至る。一端側フランジ第2切欠35Abは外方フランジ部35のみならず、外方フランジ部35が接続されているフランジ部基部35Aの部分にまで形成され、第1セクション31b(図5)に連通するのであるが、フランジ部基部35Aの部分において一端側フランジ第3切欠35Acは浅くなり、外方筒状部31に形成された切欠の中で2番目に深い底部を有する。また、同様に一端側フランジ第3切欠35Acは、フランジ部基部35の部分において浅くなり外方筒状部31に形成された切欠の中で3番目に深い底部を有する。
外方実装基板対向面31A側の外方筒状部31の軸方向における一端側から数えて1枚目の外方仕切壁32Aの部分には、第1外側溝部32Aa、第2外側溝部32Abが外方筒状部31の半径方向内方へ向けて形成されている。第1外側溝部32Aaは、外方筒状部31の軸方向において、一端側フランジ第2切欠35Ab及び一端側フランジ第3切欠35Acに対向する位置に渡って形成されており、外方筒状部31に形成された切欠の中で2番目に深い底部を有する。第2外側溝部32Abは、外方筒状部31の軸方向において、一端側フランジ第4切欠35Adに対向する位置に形成されており、外方筒状部31に形成された切欠の中で3番目に深い底部を有する。
外方実装基板対向面31A側の外方筒状部31の軸方向における一端側から数えて2枚目の外方仕切壁32Bの部分には、第3外側溝部32Baが外方筒状部31の半径方向内方へ向けて形成されている。第3外側溝部32Baは、外方筒状部31の軸方向において、一端側フランジ第3切欠35Ac及び一端側フランジ第4切欠35Adに対向する位置に渡って形成されており、外方筒状部31に形成された切欠の中で3番目に深い底部を有する。
外方実装基板対向面31A側の外方筒状部31の軸方向における一端側から数えて3枚目の外方仕切壁32Cの部分には、第4外側溝部32Ca、第5外側溝部32Cbが外方筒状部31の半径方向内方へ向けて形成されている。第4外側溝部32Caは、外方筒状部31の軸方向において、一端側フランジ第1切欠35Aaの図6の右端部に対向する位置から図6の右方向へ外方実装基板対向面31A(図4)に平行に延出して形成されており、外方筒状部31に形成された切欠の中で3番目に深い底部を有する。第5外側溝部32Cbは、外方筒状部31の軸方向において、一端側フランジ第4切欠35Adの図6の左端部に対向する位置から図6の左方向へ外方実装基板対向面31Aに平行に延出して形成されており、外方筒状部31に形成された切欠の中で3番目に深い底部を有する。
外方実装基板対向面31A側の外方筒状部31の軸方向における一端側から数えて4枚目の外方仕切壁32Dの部分には、第6外側溝部32Da、第7外側溝部32Dbが外方筒状部31の半径方向内方へ向けて形成されている。第6外側溝部32Daは、外方筒状部31の軸方向において、一端側フランジ第1切欠35Aaの図6の右端部に対向する位置に形成されており、外方筒状部31に形成された切欠の中で3番目に深い底部を有する。第7外側溝部32Dbは、外方筒状部31の軸方向において、一端側フランジ第1切欠35Aaの図6の左端部に対向する位置から所定の長さで図6の左方向へ延出して形成されており、外方筒状部31に形成された切欠の中で3番目に深い底部を有する。
外方実装基板対向面31A側の外方筒状部31の軸方向における一端側から数えて5枚目の外方仕切壁32Eの部分には、第8外側32Ea、第9外側溝部32Eb、第10外側溝部32Ecが外方筒状部31の半径方向内方へ向けて形成されている。第8外側溝部32Eaは、外方筒状部31の軸方向において、第6外側溝部32Daに対向する位置に形成されており、外方筒状部31に形成された切欠の中で3番目に深い底部を有する。第9外側溝部32Ebは、外方筒状部31の軸方向において、第7外側溝部32Dbの図6の左端部に対向する位置に形成されており、外方筒状部31に形成された切欠の中で3番目に深い底部を有する。第10外側溝部32Ecは、外方筒状部31の軸方向において、一端側フランジ第2切欠35Abの図6の左端部から一端側フランジ第4切欠35Adに対向する位置に渡って形成されており、外方筒状部31に形成された切欠の中で3番目に深い底部を有する。
外方実装基板対向面31A側の外方筒状部31の軸方向における一端側から数えて6枚目の外方仕切壁32Fの部分には、第11外側溝部32Fa、第12外側溝部32Fb、第13外側溝部32Fcが外方筒状部31の半径方向内方へ向けて形成されている。第11外側溝部32Faは、外方筒状部31の軸方向において、第6外側溝部32Daに対向する位置に形成されており、外方筒状部31に形成された切欠の中で3番目に深い底部を有する。第12外側溝部32Fbは、外方筒状部31の軸方向において、第9外側溝部32Ebに対向する位置から一端側フランジ第3切欠35Acの図6の左端部に対向する位置に渡って形成されており、外方筒状部31に形成された切欠の中で3番目に深い底部を有する。第13外側溝部32Fcは、外方筒状部31の軸方向において、一端側フランジ第4切欠35Adに対向する位置に形成されており、外方筒状部31に形成された切欠の中で3番目に深い底部を有する。
外方実装基板対向面31A上側の外方筒状部31の軸方向における他端に設けられている外方フランジ部36には、4つの他端側フランジ第1切欠36Aa、他端側フランジ第2切欠36Ab、他端側フランジ第3切欠36Ac、他端側フランジ第4切欠36Adがそれぞれ間隔を隔てて形成されている。他端側フランジ第1切欠36Aaは、外方筒状部31の軸方向において、第6外側溝部32Daに対向する位置に形成されており、第2切欠35Abと同程度に深い底部を有する。他端側フランジ第1切欠36Aaは外方フランジ部36のみならず、外方フランジ部36が接続されているフランジ部基部36Aの部分にまで形成され、第7セクション31h(図5)に連通するのであるが、フランジ部基部36Aの部分において他端側フランジ第1切欠36Aaは浅くなり外方筒状部31に形成された切欠の中で3番目に深い底部を有する。
他端側フランジ第2切欠36Abは、外方筒状部31の軸方向において、第9外側溝部32Ebに対向する位置に形成されており、第2切欠35Abと同程度に深い底部を有する。他端側フランジ第2切欠36Abは外方フランジ部36のみならず、外方フランジ部36が接続されているフランジ部基部36Aの部分にまで形成され、第7セクション31h(図5)に連通するのであるが、フランジ部基部36Aの部分において他端側フランジ第1切欠36Aaは浅くなり外方筒状部31に形成された切欠の中で3番目に深い底部を有する。
他端側フランジ第3切欠36Acは、外方筒状部31の軸方向において、第10外側溝部32Ecの図6に示される右端部及び第12外側溝部32Fbの図6に示される左端部に対向する位置に形成されており、第2切欠35Abと同程度に深い底部を有する。他端側フランジ第3切欠36Acは外方フランジ部36のみならず、外方フランジ部36が接続されているフランジ部基部36Aの部分にまで形成され、第7セクション31hに連通する。
他端側フランジ第4切欠36Adは、外方筒状部31の軸方向において、第13外側溝部32Fcに対向する位置に形成されており、第3切欠36Acと同程度に深い底部を有する。他端側フランジ第4切欠36Adは外方フランジ部36のみならず、外方フランジ部36が接続されているフランジ部基部36Aの部分にまで形成され、第7セクション31h(図5)に連通するのであるが、フランジ部基部36Aの部分において他端側フランジ第1切欠36Aaは浅くなり外方筒状部31に形成された切欠の中で3番目に深い底部を有する。
上記外方筒状部31は、内方筒状部21の内方実装基板対向面21A及び反内方実装基板対向面21Bに平行をなし隣接するセクション31b〜31hを略互いに結ぶ方向に延出する分割面31−1A、31−2Aで切ったような半割り形状をなしており、半割りされた外方筒状部31のそれぞれは、基板側外方筒状分割部31−1、反基板側外方筒状分割部31−2をなす。分割面31−1A、31−2Aはより詳細には、図4〜図6に示されるように、矩形波形状、より具体的にはジグザグ状をなしており、各仕切壁の位置で階段状になるように構成されている。従って、外方筒状分割部同士が分割面31−1A、31−2Aにおいて噛合った状態となっている。このため、各セクション31b〜31h間の沿面距離を仕切壁の厚さよりも長く確保することができ、外方仕切壁32A〜32Fを厚くせずに所望の沿面距離を確保することができる。
後述の導線50が巻回された外方筒状部31には、絶縁テープ93(図15)が外方筒状部31の周方向に巻回されている。更に、後述のように絶縁テープ93の上に第四の1次コイルNp4が巻回され、更にその上に絶縁テープ94(図16)が巻回されている。
ケースは実装面側ケース91と反実装面側ケース92とからなり(図1)、それぞれ略長方形状をなしている。実装面側ケース91、反実装面側ケース92の4つの角部近傍位置には、それぞれフック91A、92Aがこれらの表面の法線方向へ延出して設けられており、フック91Aは前述の第5導線掛け柱部44E、第7導線掛け柱部44G、第18導線掛け柱部44R、第19導線掛け柱部44Sのフック受け部44E−A、44G−A、44R−A、44S−A(図3(a))に係合可能である。フック92Aは反実装面平行部23B(図3(b))に係合可能である。反実装面側ケース92には、図示せぬ自動機の吸着ノズルが吸着可能である。
導線50はそれぞれ絶縁被覆された銅線からなり、図10に示されるように第一の1次コイルNp1と、第二の1次コイルNp2と、第三の1次コイルNp3と、第四の1次コイルNp4と、ドライブ巻線Ns1、Ns1´と、第二の2次コイルNs2と、第三の2次コイルNs3と、第四の2次コイルNs4と、第五の2次コイルNs5と、第六の2次コイルNs6と、第七の2次コイルNs7と、第八の2次コイルNs8とを有している。第一の1次コイルNp1、第二の1次コイルNp2、第三の1次コイルNp3、第四の2次コイルNs4は導線の直径がそれぞれ0.2mmであり、その他は直径がそれぞれ0.12mmである。導線50は以下に示す順番で機械により自動的にその一端が一の端子電極24に絡げられ、対応するセクションに巻回されて、他端が他の端子電極24に絡げられる。
図7、図10に示されるように、第一の1次コイルNp1の一端が第15端子24Oに電気的に接続され、第15端子24Oを支持する端子支持基部42Oの側面に掛けられ、第13電極間溝42mを通って引掛部45に引掛けられ、内方溝部22Aa、内方溝部22Ba、及び内方溝部22Caを順次通って内方筒状部21の第3セクション21d(図3(a))に巻回される。さらに第3セクション21dに巻回された第一の1次コイルNp1は、同様に内方溝部22Ca、内方溝部22Ba、及び内方溝部22Aaを順次通って引掛部45に引掛けられ、第14導線掛け柱部44Nに掛けられ、第15電極間溝42oを通って第17端子24Qを支持する端子支持基部42Qの側面に掛けられ、その他端が第17端子24Qに電気的に接続される。
第二の1次コイルNp2は一端が第15端子24Oに電気的に接続され、第15端子24Oを支持する端子支持基部42Oの側面に掛けられ、第13電極間溝42mを通って引掛部45に引掛けられ、内方溝部22Aaを通って内方筒状部21の第1セクション21b(図3(a))に巻回される。さらに、第1セクション21bに巻回された第二の1次コイルNp2は、同様に内方溝部22Aaを通って引掛部45に引掛けられ、第13導線掛け柱部44Mに掛けられ、第14電極間溝42nを通って第16端子24Pを支持する端子支持基部42Pの側面に掛けられ、その他端が第16端子24Pに電気的に接続される。
第三の1次コイルNp3はその一端が第15端子24Oに電気的に接続され、第15端子24Oを支持する端子支持基部42Oの側面に掛けられ、第13電極間溝42mを通って引掛部45に引掛けられ、内方溝部22Aa、内方溝部22Ba、内方溝部22Ca、内方溝部22Da、及び内方溝部22Eaを順次通って、内方筒状部21の第5セクション21f(図3(a))に巻回される。さらに、第5セクション21fに巻回された第三の1次コイルNp3は、同様に内方溝部22Ea、内方溝部22Da、内方溝部22Ca、内方溝部22Ba、及び内方溝部22Aaを順次通って引掛部45に引掛けられ、第13導線掛け柱部44Mに掛けられ、第14電極間溝42nを通って第16端子24Pを支持する端子支持基部42Pの側面に掛けられ、その他端が第16端子24Pに電気的に接続される。
ドライブ巻線Ns1はその一端が第18端子24Rに電気的に接続され、第18端子24Rを支持する端子支持基部42Rの側面に掛けられ、第16電極間溝42pを通って第15導線掛け柱部44Oに掛けられ、引掛部45に引掛けられ、内方溝部22Aa及び内方溝部22Baを順次通って、内方筒状部21の第2セクション21c(図3(a))に巻回される。さらに、第2セクション21cに巻回されたドライブ巻線Ns1は、同様に内方溝部22Ba及び内方溝部22Aaを順次通って引掛部45に引掛けられ、第17導線掛け柱部44Qに掛けられ、第18電極間溝42rを通って第20端子24Tを支持する端子支持基部42Tの側面に掛けられ、その他端が第20端子24Tに電気的に接続される。
ドライブ巻線Ns1´の一端は第19端子24Sに電気的に接続され、第19端子24Sを支持する端子支持基部42Sの側面に掛けられ、第17電極間溝42qを通って第16導線掛け柱部44Pに掛けられ、引掛部45に引掛けられ、内方溝部22Aa、内方溝部22Ba、内方溝部22Ca、及び内方溝部22Daを順次通って、内方筒状部21の第4セクション21e(図3(a))に巻回される。さらに、第4セクション21eに巻回されているドライブ巻線Ns1´は、同様に内方溝部22Da、内方溝部22Ca、内方溝部22Ba、及び内方溝部22Aaを順次通って引掛部45に引掛けられ、第17導線掛け柱部44Qに掛けられ、第18電極間溝42rを通って第20端子24Tを支持する端子支持基部42Tの側面に掛けられ、その他端が第20端子24Tに電気的に接続される。
第四の1次コイルNp4は、後述のように外方筒状部31に導線50が巻回された後に絶縁テープ93が巻回され、当該絶縁テープ93上に巻回されている。具体的には、第第四の1次コイルNp4の一端が第15端子24Oに電気的に接続され、15端子24Oを支持する端子支持基部42Oの側面に掛けられ、第13電極間溝42mを通って絶縁テープ93上に巻回される。絶縁テープ93上に巻回されている第四の1次コイルNp4は、第14導線掛け柱部44Nに掛けられ、第15電極間溝42oを通って第17端子24Qを支持する端子支持基部42Qの側面に掛けられ、その他端が第17端子24Qに電気的に接続される。
上述のように、内方筒状部21に巻回されたすべての1次コイルは各端子と内方筒状部21との間に設けられた引掛部45に引掛けられて各端子に電気的に接続されている。従って、1次コイルの内方筒状部21と各端子の間でのコイル引出部の浮き上がりを防止することができる。さらに、各セクション内に巻回された1次コイルは当該セクションと引掛部45との間に存在するすべての溝部を通過して引掛部45に引掛けられるよう構成されているため、1次ワイヤが溝部から外れることを防止することができる。一の1次コイルを巻回させた後に他の1次コイルを引回す際も、一の1次コイルは引掛部45によって内方筒状部21と各端子の間での浮き上がりが規制されているため、他の1次コイルは一の1次コイルと干渉することなくコイルを引回すことが可能となり、機械での自動作業時における作業性が向上する。
図8、図10に示されるように、第二の2次コイルNs2は一端が第9端子24Iに電気的に接続され、第9端子24Iを支持する端子支持基部42Iの側面に掛けられ、第8電極間溝42hを通って第8導線掛け柱部44Hに掛けられ、第18導線掛け柱部44Rに掛けられ、外方フランジ部35の一端側フランジ第4切欠35Adと、外方筒状部31の軸方向における一端側から数えて1枚目の外方仕切壁32Aの第2外側溝部32Abと、2枚目の外方仕切壁32Bの第3外側溝部32Ba(図6)とを通り、外方筒状部31の第3セクション31d(図5)に巻回されている。また、当該巻回された部分から他端側が引出され、外方筒状部31の軸方向における一端側から数えて2枚目の外方仕切壁32Bの第3外側溝部32Baと、1枚目の外方仕切壁32Aの第2外側溝部32Abと、外方フランジ部36の一端側フランジ第4切欠35Adとを通り、第18導線掛け柱部44Rに掛けられ、第9導線掛け柱部44Iに掛けられ、第9電極間溝42iを通って第10端子24Jを支持する端子支持基部42Jの側面に掛けられ、その他端が第10端子24Jに電気的に接続されている。
また、第三の2次コイルNs3はその一端が第11端子24Kに電気的に接続され、第11端子24Kを支持する端子支持基部42Kの側面に掛けられ、第10電極間溝42jを通って第10導線掛け柱部44Jに掛けられ、外方フランジ部35の一端側フランジ第3切欠35Acと、方筒状部31の軸方向における一端側から数えて1枚目の外方仕切壁32Aの第1外側溝部32Aaとを通り、外方筒状部31の第2セクション31c(図5)に巻回されている。また、当該巻回された部分から他端側が引出され、外方筒状部31の軸方向における一端側から数えて1枚目の外方仕切壁32Aの第1外側溝部32Aaと、外方フランジ部35の一端側フランジ第3切欠35Acとを通り、第11導線掛け柱部44Kに掛けられ、第11電極間溝42kを通って第12端子24Lを支持する端子支持基部42Lの側面に掛けられ、その他端が第12端子24Lに電気的に接続されている。
また、第四の2次コイルNs4はその一端が第13端子24Mに電気的に接続され、第13端子24Mを支持する端子支持基部42Mの側面に掛けられ、第12電極間溝42lを通って第12導線掛け柱部44Lに掛けられ、外方フランジ部35の一端側フランジ第2切欠35Abを通り、外方筒状部31の第1セクション31b(図5)に巻回されている。また、当該巻回された部分から他端側が引出され、外方フランジ部35の一端側フランジ第2切欠35Abを通り、第13電極間溝42mを通って第14端子24Nを支持する端子支持基部42Nの側面に掛けられ、その他端が第14端子24Nに電気的に接続されている。
また、第五の2次コイルNs5はその一端が第1端子24Aに電気的に接続され、第1端子24Aを支持する端子支持基部42Aの側面に掛けられ、第1電極間溝42aを通って第1導線掛け柱部44Aに掛けられ、第5導線掛け柱部44Eに掛けられ、外方フランジ部36の他端側フランジ第1切欠36Aaと、外方筒状部31の軸方向における一端側から数えて6枚目の外方仕切壁32Fの第11外側溝部32Faと、5枚目の外方仕切壁32Eの第8外側溝部32Eaと、4枚目の外方仕切壁32Dの第6外側溝部32Daとを通り、外方筒状部31の第4セクション31e(図5)に巻回されている。また、当該巻回された部分から他端側が引出され、外方筒状部31の軸方向における一端側から数えて4枚目の外方仕切壁32Dの第6外側溝部32Daと、5枚目の外方仕切壁32Eの第8外側溝部32Eaと、6枚目の外方仕切壁32Fの第11外側溝部32Faと、外方フランジ部36の他端側フランジ第1切欠36Aaとを通り、第5導線掛け柱部44Eに掛けられ、第3端子24Cを支持する端子支持基部42Cが設けられている基端部の部分の角部に掛けられ、第2電極間溝42bを通って第2端子24Bを支持する端子支持基部42Bの側面に掛けられ、その他端が第2端子24Bに電気的に接続されている。
また、第六の2次コイルNs6はその一端が第7端子24Gに電気的に接続され、第7端子24Gを支持する端子支持基部42Gの側面に掛けられ、第6電極間溝42fを通って第6端子24Fを支持する端子支持基部42Fが設けられている基端部の部分の角部に掛けられ、第7導線掛け柱部44Gに掛けられ、外方フランジ部36の他端側フランジ第4切欠36Adと、外方筒状部31の軸方向における一端側から数えて6枚目の仕切壁の第13外側溝部32Fcと、5枚目の仕切壁の第8外側溝部32Eaと、6枚目の外方仕切壁32Fの第6外側溝部32Daとを通り、外方筒状部31の第6セクション31g(図5)に巻回されている。また、当該巻回された部分から他端側が引出され、外方筒状部31の軸方向における一端側から数えて6枚目の仕切壁の第6外側溝部32Daと、5枚目の外方仕切壁32Eの第8外側溝部32Eaと、6枚目の仕切壁の第13外側溝部32Fcと、外方フランジ部36の他端側フランジ第4切欠36Adとを通り、第7導線掛け柱部44Gに掛けられ、第4導線掛け柱部44Dに掛けられ、第7電極間溝42gを通って第8端子24Hを支持する端子支持基部42Hの側面に掛けられ、その他端が第8端子24Hに電気的に接続されている。
また、第七の2次コイルNs7はその一端が第3端子24Cに電気的に接続され、第3端子24Cを支持する端子支持基部42Cの側面に掛けられ、第3電極間溝42cを通って第2導線掛け柱部44Bに掛けられ、外方フランジ部36の他端側フランジ第2切欠36Abと、外方筒状部31の軸方向における一端側から数えて6枚目の外方仕切壁32Fの第12外側溝部32Fbと、5枚目の外方仕切壁32Eの第9外側溝部32Ebとを通り、外方筒状部31の第5セクション31f(図5)に巻回されている。また、当該巻回された部分から他端側が引出され、外方筒状部31の軸方向における一端側から数えて5枚目の外方仕切壁32Eの第9外側溝部32Ebと、6枚目の外方仕切壁32Fの第12外側溝部32Fbと、外方フランジ部36の他端側フランジ第2切欠36Abとを通り、第4電極間溝42dを通って第4端子24Dを支持する端子支持基部42Dの側面に掛けられ、その他端が第4端子24Dに電気的に接続されている。
また、第八の2次コイルNs8はその一端が第5端子24Eに電気的に接続され、第5端子24Eを支持する端子支持基部42Eの側面に掛けられ、外方フランジ部36の他端側フランジ第3切欠36Acを通り、外方筒状部31の第7セクション31h(図5)に巻回されている。また、当該巻回された部分から他端側が引出され、外方フランジ部36の他端側フランジ第3切欠36Acを通り、第3導線掛け柱部44Cに掛けられ、第5電極間溝42eを通って第6端子24Fを支持する端子支持基部42Fの側面に掛けられ、その他端が第6端子24Fに電気的に接続されている。以上のように各2次コイルは、互いに別個独立した出力を有する構成となっている。
上述のようにボビン20は内方筒状部21と外方筒状部31とを備えているため、内方筒状部21に巻回された導線50と外方筒状部31に巻回された導線50とを確実に絶縁することができる。また、二重のボビン構造とすることができ、磁気結合を高くすることができる。
以上のような構成のトランス1は、以下のような工程を経て製造される。先ず、図示せぬ巻線機のボビン支持部を内方筒状部21の内周面により画成される空間21a(図3(b))に挿入して内方筒状部21を保持する。この保持は、全ての導線50を引回す間中引続き行われ、途中で図示せぬ巻線機のボビン支持部から内方筒状部21が取り外されることはない。
次に第二の1次コイルNp2をその一端を第15端子24Oに仮固定をし、他端を第16端子24Pに仮固定をする。ここで、第15端子24O〜第20端子24Tは、導線50の一端及び他端の電気的接続のために、予め図11に示されるように、内方筒状部21の軸方向における延出端部を実装面側(図11の上方)へ直角に折り曲げておく。
第二の1次コイルNp2の一端、他端の第15端子24O、第16端子24Pへの仮固定は、以下のようにして行う。第17端子24Q〜第20端子24Tへの導線50の一端、他端への仮固定も、この第二の1次コイルNp2の一端、他端の第15端子24O、第16端子24Pへの仮固定と同様にして行う。
先ず、先端部が折曲されている第15端子24Oへ第二の1次コイルNp2の一端部を導く。そして、第二の1次コイルNp2の一端部を第15端子24Oの先端部に絡げて仮固定する。そして、内方筒状部21の第1セクション21bに第二の1次コイルNp2を巻回する。
同様に、内方筒状部21の第1セクション21bに巻回された第二の1次コイルNp2の他端を先端部が折曲されている第16端子24Pへ導く。そして、第二の1次コイルNp2の他端部を第16端子24Pの先端部に絡げて仮固定する。以上が仮固定を行う方法の詳細である。
次に、ドライブ巻線Ns1の一端を第18端子24Rに仮固定をし、内方筒状部21の第2セクション21cに巻回し、他端を第20端子24Tに仮固定をする。次に、第一の1次コイルNp1の一端を第15端子24Oに仮固定をし、内方筒状部21の第3セクション21dに巻回し、他端を第17端子24Qに仮固定をする。次に、ドライブ巻線Ns1´の一端を第19端子24Sに仮固定をし、内方筒状部21の第4セクション21eに巻回し、他端を第20端子24Tに仮固定をする。次に、第三の1次コイルNp3の一端を第15端子24Oに仮固定し、内方筒状部21の第5セクション21fに巻回し、他端を第16端子24Pに仮固定する。
次に、図12に示されるように、基板側外方筒状分割部31−2、反基板側外方筒状分割部31−1を組合せて外方筒状部31で内方筒状部21を外装する。次に、図13、図14に示されるように、外方筒状部31の各セクションに導線50を巻回する。具体的には、先ず第四の2次コイルNs4の一端を第13端子24Mに仮固定し、外方筒状部31の第1セクション31bに巻回し、他端を第14端子24Nに仮固定する。
ここで、前述の第二の1次コイルNp2、ドライブ巻線Ns1、第一の1次コイルNp1、ドライブ巻線Ns1´、第三の1次コイルNp3の仮固定は、予め図11に示されるように、内方筒状部21の軸方向における延出端部を実装面側へ直角に折り曲げられた部分を利用して行ったが、第四の2次コイルNs4、第三の2次コイルNs3、第二の2次コイルNs2、第八の2次コイルNs8、第六の2次コイルNs6、第七の2次コイルNs7、第五の2次コイルNs5の仮固定については、直角に折り曲げられた部分を利用せずに行う点のみが異なり、他の点については同様に行うため説明を省略する。
次に、第三の2次コイルNs3の一端を第11端子24Kに仮固定し、外方筒状部31の第2セクション31cに巻回し、他端を第12端子24Lに仮固定する。次に、第二の2次コイルNs2の一端を第9端子24Iに仮固定し、外方筒状部31の第3セクション31dに巻回し、他端を第10端子24Jに仮固定する。
次に第八の2次コイルNs8の一端を第5端子24Eに仮固定し、外方筒状部31の第7セクション31hに巻回し、他端を第6端子24Fに仮固定する。次に、第六の2次コイルNs6の一端を第7端子24Gに仮固定し、外方筒状部31の第6セクション31gに巻回し、他端を第8端子24Hに仮固定する。次に、第七の2次コイルNs7の一端を第3端子24Cに仮固定し、外方筒状部31の第5セクション31fに巻回し、他端を第4端子24Dに仮固定する。次に、第五の2次コイルNs5の一端を第1端子24Aに仮固定し、外方筒状部31の第4セクション31eに巻回し、他端を第2端子24Bに仮固定する。
次に、導線50が巻回された外方筒状部31の周囲に絶縁テープ93を巻回し、図15に示されるように、その上から更に、第四の1次コイルNs4の一端を第15端子24Oに仮固定し、絶縁テープ93上を巻回し、他端を第17端子24Qに仮固定する。次に更に、その上に絶縁テープ94を巻回する。
次に、図16に示すように第15端子24Oの折曲されている先端部に対する基端部側で、第15端子24Oの折曲されている先端部と第二の1次コイルNp2の一端部とを束ねるようにして別途用意した細線により第15端子24Oの折曲されている先端部の長手方向に沿って複数ターン巻き上げ、第15端子24Oの折曲されている先端部に第二の1次コイルNp2の一端部を固定する細線巻付部を形成する。そして、細線巻付部よりも第15端子24Oの延出端側において、第15端子24Oと第二の1次コイルNp2の一端部とを、これらの軸方向に垂直をなす面で切断して、第15端子24Oに仕上げるとともに端面が形成された第二の1次コイルNp2の一端とする。この切断により第15端子24Oの先端部の端面は第二の1次コイルNp2の一端の端面と面一になる。これと同様の工程を第16端子24P〜第20端子24Tについて行う。
次に、第1端子24A、第2端子24B、・・・、第20端子24Tをハンダ槽に沈めてハンダ付を行う。図17に示すように、このハンダ付によりハンダが細線巻付部を覆うと共に端子電極24と導線50端部とに跨るハンダフィレットが形成される。このようにして形成されたハンダフィレットは、第15端子24O〜第20端子24Tにおいてはハンダが、導線50端部の端面と端子電極24の先端部の端面とに跨っている。このハンダフィレットによって、端子電極24と導線50とが継線される。
次に、略L字状をなしている端子電極24をフォーミングにより略コの字形状とし、図18に示されるように、コア10を装着し、図19、図20に示されるように、実装面側ケース91、反実装面側ケース92をそれぞれ装着することによりトランス1が製造される。
次に本発明の第2の実施の形態によるトランス101について図21乃至図24に基づいて説明する。なお、第1の実施の形態と同様の部分は同一の符号を付し、説明を省略する。
第2の実施の形態に係るトランス101も第1の実施の形態のトランス1と同様図示せぬ一対のコア10と、ボビン120と、導線150と、第1の実施の形態のトランス1と同様図示せぬケース91、92とを備えている。
図21に示すボビン120は、筒状部121と筒状部121の軸方向両端に設けられた端子台140とを有する。筒状部121は第1の実施の形態と同様の長円形状の筒状をなしている。筒状部121のうち一対の平行をなす部分の一方は、図示せぬ実装基板の表面に平行であって、実装基板対向面121A(図21)をなし、当該一対の平行をなす部分の他方は反実装基板対向面121Bをなす。
筒状部121の周面には仕切壁122A〜122Eが設けられている。図21に示されるように、仕切壁122A〜122Eは筒状部121の周面の周方向に沿って全周に渡り板状をなして5枚立設されており、仕切壁122A〜122Eによって筒状部121は4つのセクションに仕切られている。各セクションを図の左側から右側へ向かって第1セクション121b、第2セクション121c、・・・、第4セクション121eとする。各セクションには後述の導線150が均等に巻回されている。内方筒状部121における各セクションは、巻回領域に相当する。
実装基板対向面121A上に位置している側であって5枚の仕切壁のうちの、筒状部121の軸方向における一端側から数えて2〜5枚目までの仕切壁122B〜122Eの部分には、所定の深さを持つ溝部122Ba〜122Eaが筒状部121の半径方向内方へ向けて筒状部121の軸方向に一直状に形成されている。溝部122Ba〜122Eaは、筒状部121の周方向における仕切壁122B〜122Eの中央位置からさらに周方向に所定距離移動した位置から周方向へ所定の位置に至るまで形成されている。溝部122Ba〜122Daは溝部122Eaと比べて筒状部121の半径方向の深さが深く形成される。筒状部121の軸方向における一端側から数えて1〜5枚目までの仕切壁122A〜122Dの部分には、仕切壁122A〜122Dの高さと同一の深さを有する切欠122Ab〜122Dbが筒状部121の軸方向に一直線状に形成されている。切欠122Ab〜122Dbは、筒状部121の周方向における仕切壁122A〜122Dの中央位置から周方向へ所定の位置に至るまで形成されている。切欠122Ab〜122Dbが形成されている仕切壁122A〜122Dの直線の延長線上には溝部122Ebが形成されている。溝部122Ebは溝部122Eaと比べて筒状部121の半径方向の深さが深く形成される。筒状部121の軸方向における一端側から数えて1〜5枚目までの仕切壁122A〜122Dの部分であって、切欠122Ab〜122Dbが形成された位置から周方向に所定距離移動した位置に切欠122Ac〜122Dcが形成されている。切欠122Ac〜122Dcは仕切壁122A〜122Dの高さと同一の深さを有し筒状部121の軸方向に一直線上に形成されている。切欠122Ac〜122Dcが形成されている仕切壁122A〜122Dの直線の延長線上筒状部121の半径方向内方に所定の深さを有する溝部122Ecが形成されている。溝部122Ecの筒状部121の半径方向の深さは溝部122Eaと同一に形成される。
端子台140は複数の端子支持部142を有し、端子台140の実装面側には端子電極124が設けられている。端子電極124は計16個備えられ、筒状部121の軸方向両端に設けられた端子台140−1及び端子台140−2にはそれぞれ8個ずつ設けられている。端子電極124は第1の実施の形態と同様に略コ字状を成している。
筒状部121の軸方向における他端側の端子台140−2に設けられた端子支持部142の8個の端子電極124について、図22に示されるように、第1端子124A、第2端子124B、・・・第8端子124Hとする。また、筒状部121の軸方向における一端側の端子台140−1に設けられた端子支持部142の8個の端子電極124について、第9端子124I、第10端子124J、・・・第16端子124Pとする。第1端子124A、第2端子124B、・・・、第16端子124Pを支持する端子支持部142は、それぞれ実装面側へ突出する端子支持基部142A、142B、・・・、142Pを有する。
他端の端子台140−2のそれぞれの端子支持部142の間には、図22に示すように第1電極間溝142a、第2電極間溝142b、・・・、第8電極間溝142hが形成されている。一端の端子台140−1のそれぞれの端子支持部142の間には第9電極間溝42j、第10電極間溝42k、・・・、第16電極間溝42pが形成されている。
筒状部121の軸方向における他端側の端子台140−2の端子支持部142に設けられた導線掛け柱部ついて、図22に示されるように、第1導線掛け柱部144A、第2導線掛け柱部144B、第3導線掛け柱部144Cとする。筒状部121の軸方向における一端側の端子台140−1の端子支持部142に設けられた導線掛け柱部ついて、図22に示されるように、第4導線掛け柱部144D、第5導線掛け柱部144E、第6導線掛け柱部144Fとする。
第1導線掛け柱部144Aは、第2端子124Bを支持する端子支持基部142Bの近傍に配置される。第2導線掛け柱部144Bは、第1導線掛け柱部144Aと対向する位置であって第2端子124Bを支持する端子支持基部142Bと第3端子124Cを支持する端子支持基部142Cとの間に配置される。第3導線掛け柱部144Cは、第7端子124Gを支持する端子支持基部142Gの近傍に配置される。第4導線掛け柱部144Dは、第10端子124Jを支持する端子支持基部142Jの近傍に配置される。第5導線掛け柱部144Eは、第4導線掛け柱部144Dに略対向する位置であって第10端子124Jを支持する端子支持基部142Jと第11端子124Kを支持する端子支持基部142Kとの間に配置される。第6導線掛け柱部144Fは、第15端子124Oを支持する端子支持基部142Oの近傍に配置される。
図21に示されるように、端子台140−1上であって電極間溝142mの延長面上に引掛部145及び146の一端が支持されている。引掛部145及び146は当該延長面から筒状部121の半径方向外方に突出し、その先端部分が屈曲したL字形状をなしている。引掛部145は、直線上に配置された切欠122Ab〜122Db及び溝部122Ebの略延長線上に設けられている。引掛部145は筒状部121の軸方向から見て内方溝部122Abの開口部と引掛部145の一部が重なるように配置される。引掛部146は、電極間溝142mと同一面上であって直線上に配置された切欠122Ac〜122Dc及び溝部122Ecの略延長線上に設けられている。引掛部146は引掛部145と対称となるように配置される。引掛部146は筒状部121の軸方向から見て内方溝部122Acの開口部と引掛部146の一部が重なるように配置される。引掛部145及び146の当該延長面から屈曲した部位までの距離は、筒状部121から立設している仕切壁122A〜122Eの高さよりも低くなるように設定されている。
導線150は、それぞれ絶縁被覆された銅線からなり、第一の1次コイルNp1と、第二の1次コイルNp2と、ドライブ巻線Ns1と、第二の2次コイルNs2と、第三の2次コイルNs3と、第四の2次コイルNs4と、第五の2次コイルNs5と、第六の2次コイルNs6とを有している。各1次コイルには、絶縁性の高い三層絶縁ワイヤを用いている。
第2の実施の形態においては、各コイルは、第1のセクション121A〜第4のセクション121dのすべてのセクションに略均等となるように巻回される。さらに、筒状部121の各セクションに略均等に第一の1次コイルNp1と、ドライブ巻線Ns1とが巻回された後に、第二の2次コイルNs2と、第三の2次コイルNs3と、第四の2次コイルNs4と、第五の2次コイルNs5と、第六の2次コイルNs6とを1次コイルの上から直接巻回させる。そして最後に第二の1次コイルNp2をその上から巻回させる。
具体的には、図22及び24に示されるように、第一の1次コイルNp1の一端が第13端子124Mに電気的に接続され、第13電極間溝142mを通って第13端子124Mを支持する端子支持基部142Mの側面に掛けられ、切欠122Acを通過して切欠122Bc〜122Dcを通過して第1セクション121b〜第4セクション121eに均等に巻回される。すべてのセクションに均等に巻回された第一の1次コイルNp1は、最後に巻回されたセクションから第16端子124Pまでの間であって引掛部146と切欠122Acの延長線上に存在するすべての切欠を通過した後に、切欠122Acを通過して、第15端子124Oを支持する端子支持基部142Oの側面に掛けられ、第15電極間溝142oを通って、その他端が第16端子124Pに電気的に接続される。
ドライブ巻線Ns1は一端が第11端子124Kに電気的に接続され、第11端子124Kを支持する端子支持基部142Kの側面に掛けられ、第12電極間溝142lを通って第12端子124Lを支持する端子支持基部142Lの側面に掛けられ、引掛部145に引掛けられ、切欠122Abを通過して切欠122Bb〜122Dbを通過して第1セクション121b〜第4セクション121eに均等に巻回される。すべてのセクションに均等に巻回されたドライブ巻線Ns1は、最後に巻回されたセクションから第12端子124Tまでの間であって引掛部145と切欠122Abの延長線上に存在するすべての切欠を通過した後に、切欠122Abを通過して引掛部145に引掛けられ、第13電極間溝142mを通って第12端子124Lを支持する端子支持基部142Lの側面に掛けられ、その他端が第12端子124Lに電気的に接続される。
上述のように、筒状部121に巻回されたNp2を除く全ての1次コイルは、各端子と筒状部121との間に設けられた引掛部145又は146に引掛けられて各端子に電気的に接続されている。従って、1次コイルの筒状部121と各端子の間でのコイルの浮き上がりを防止することができる。また、一の1次コイルを巻回させた後に他の1次コイルであるNp2を引回す際も、一の1次コイルは引掛部145又は146によって筒状部121と各端子の間での浮き上がりが規制されているため、他の1次コイルは一の1次コイルと干渉することなくコイルを引回すことが可能となり、機械での自動作業時における作業性が向上する。
図23及び24に示されるように、第二の2次コイルNs2は一端が第1端子124Aに電気的に接続され、第1端子124Aを支持する端子支持基部142Aの側面に掛けられ、第1電極間溝142aを通って第2端子124Bを支持する端子支持基部142Bの側面に掛けられ、第1導線掛け柱部144Aに掛けられ、溝部122Ec及び切欠122Ac〜122Dcを通過して、第1セクション121b〜第4セクション121eに均等に巻回される。そして、すべてのセクションに均等に巻回された第二の2次コイルNs2の他端は溝部122Ecを通過して、第2導線掛け柱部144Bの側面に掛けられ、第2電極間溝142bを通ってその他端が第2端子124Bに電気的に接続されている。
第三の2次コイルNs3は一端が第3端子124Cに電気的に接続され、第3端子124Cを支持する端子支持基部142Cの側面に掛けられ、第4電極間溝142dを通って第4端子124Dを支持する端子支持基部142Dの側面に掛けられ、溝部122Eb及び切欠122Ab〜122Dbを通過して第1セクション121b〜第4セクション121eに均等に巻回される。そして、すべてのセクションに均等に巻回された第三の2次コイルNs3の他端は溝部122Ebを通過して、第5電極間溝142eを通って、その他端が第4端子124Dに電気的に接続されている。
第四の2次コイルNs4は一端が第5端子124Eに電気的に接続され、第5電極間溝142eを通って、溝部122Eb及び切欠122Ab〜122Dbを通過して第1セクション121b〜第4セクション121eに均等に巻回される。そして、すべてのセクションに均等に巻回された第四の2次コイルNs4の他端は、第5端子124Eを支持する端子支持基部142Eの側面に掛けられ、第6電極間溝142fを通って第6端子124Fを支持する端子支持基部142Fの側面に掛けられ、その他端が第6端子124Fに電気的に接続されている。
第五の2次コイルNs5は一端が第7端子124Gに電気的に接続され、第7電極間溝142gを通って、溝部122Ea及び溝部122Ba〜122Daを通過して第1セクション121b〜第4セクション121eに均等に巻回される。そして、すべてのセクションに均等に巻回された第五の2次コイルN5の他端は、第3導線掛け柱部144Cに掛けられ、第7端子124Gを支持する端子支持基部142Gの側面に掛けられ、第8電極間溝142hを通って第8端子124Hを支持する端子支持基部142Hの側面に掛けられ、その他端が第8端子124Hに電気的に接続されている。
第六の2次コイルNs6は一端が第9端子124Iに電気的に接続され、第9端子124Iを支持する端子支持基部142Iの側面に掛けられ、第9電極間溝142iを通って第10端子124Jを支持する端子支持基部142Jの側面に掛けられ、引掛部145に引掛けられ、切欠122Ab〜122Dbを通過して第1セクション121b〜第4セクション121eに均等に巻回される。そして、すべてのセクションに均等に巻回された第六の2次コイルN6の他端は、引掛部145に引掛けられ、第5導線掛け柱部144Eに掛けられ、第10電極間溝142jを通ってその他端が第10端子124Jに電気的に接続されている。
第二の1次コイルNp2は一端が第14端子124Nに電気的に接続され、第14電極間溝142nを通って第13端子124Mを支持する端子支持基部142Mの側面に掛けられ、引掛部146に引掛けられ、切欠122Acを通過して切欠122Bc〜122Dcを通過して第1セクション121b〜第4セクション121eに均等に巻回される。すべてのセクションに均等に巻回された第二の1次コイルNp2は、最後に巻回されたセクションから第15端子124Oまでの間であって引掛部146と切欠122Acの延長線上に存在するすべての切欠を通過した後に、切欠122Acを通過して引掛部146に引掛けられ、第14端子124Nを支持する端子支持基部142Nの側面に掛けられ、第15電極間溝142oを通って、その他端が第15端子124Oに電気的に接続される。なお、第二の1次コイルNp2は最後に巻回されるため、引掛部145及び146を通過することなく端子に接続される。
上述のように、筒状部121に巻回されたNp2を除くすべての1次コイルは各端子と筒状部121との間に設けられた引掛部145又は146に引掛けられて各端子に電気的に接続されている。従って、2次コイルを引回す際も、Np2を除くすべての1次コイルは引掛部145又は146によって筒状部121と各端子の間での浮き上がりが規制されているため、2次コイルはNp2を除くすべての1次コイルと干渉することなくコイルを引回すことが可能となり、機械での自動作業時における作業性が向上する。
本発明のコイル部品は、上述した実施の形態に限定されず、特許請求の範囲に記載した範囲で種々の変形や改良が可能である。例えば、図25に示されるように、内方筒状部221の軸方向における両端のセクション221b、221fの底面を規定する内方筒状部221の周面を、他のセクションを画成する内方筒状部221の周面よりも半径方向外方の位置として一段高くして、内方筒状部121の半径方向において、外方筒状部231のセクション231b〜231gの底面を規定する外方筒状部231の周面と内方筒状部221の両端のセクション221b及び221fの底面とが面一となる高さとしてもよい。それにより、外方筒状部231は、セクション221bと絶縁テープ293とセクション221fとによって画成された空間に収納される。
このようにすることで、外方筒状部231の軸方向において外方フランジ部235、236を介して、外方筒状部231のセクション231b、231gに巻回された2次コイルと、内方筒状部221のセクション221b、221fに巻回された1次コイルとを隣接して配置させることができる。即ち、トランスを外方筒状部231の軸心を含む断面で見たときに、外方筒状部231のセクション231b〜231gに巻回された2次コイルを、内方筒状部221のセクション221bに巻回された1次コイルと絶縁テープ293の下に巻回されているセクション221c〜221eに巻回されている1次コイルとセクション221fに巻回されている1次コイルとで取り囲むような配置とすることができ、1次コイルと2次コイルとの磁気結合をより高めることができる。
また、導線50と端子電極24との電気的な接続ははんだ付けにより行ったが、これに限定されず、例えば、レーザー溶接等により行ってもよい。
本発明のトランスは、特に1次コイルと、互いに別個独立した出力を有する複数の2次コイルとが同軸的に巻回されるトランスの分野において特に有用である。
1,101 トランス
10 コア
20,120 ボビン
21,121 内側筒状部
22A〜F 内方仕切壁
122A〜F 仕切壁
21a 空間
21b、31b、121b 第1セクション
21c、31c、121c 第2セクション
21d、31d、121d 第3セクション
21e、31e、121e 第4セクション
31f 第5セクション
31g 第6セクション
31h 第7セクション
24、124 端子電極
22Aa、22Ba、22Ca、22Da、22Ea 内方溝部
122Ba、122Ca、122Da、122Ea、122Eb、122Ec 溝部
122Ab、122Bb、122Cb、122Db、122Ac、122Bc、122Cc、122Dc 切欠
40,140 端子台
42a〜42r、142a〜142p 電極間溝
45、145、146 引掛部
50,150 導線

Claims (6)

  1. 巻芯と該巻芯の軸方向両端部に固定された端子台とを有するボビンと、
    該巻芯に巻回される巻回部を有し1次コイルを構成する複数の1次ワイヤと、
    該1次ワイヤ上に巻回される巻回部を有し2次コイルを構成する複数の2次ワイヤと、
    該端子台上であって該複数の1次ワイヤと2次ワイヤの端部が絡げられる絡げ部を備えた複数の端子電極領域と、
    該複数の1次ワイヤの少なくとも一本及び該複数の2次ワイヤの少なくとも一本のうち少なくともいずれか一方を引掛るために該巻芯と所定の該端子電極領域との間に設けられた引掛部とを備え、
    それぞれの該1次ワイヤと該2次ワイヤとは該巻回部から所定の該端子電極領域の該絡げ部に延びる引出部を有し、
    該巻芯は該巻芯の軸方向に並ぶ複数の仕切壁を有し該複数の仕切壁によって複数領域に区切られており、該仕切壁には該1次ワイヤの引出部が通過する溝部が形成され、
    該引掛部は該巻芯の一領域に巻回された該1次ワイヤが該一領域よりも所定の該端子電極領域側にあるすべての該溝部を通過するように該端子台上に配置されていることを特徴とするトランス。
  2. 該引掛部は略L字形状であり、L字の一方の先端が該端子台に支持されていることを特徴とする請求項1に記載のトランス。
  3. 該軸方向から見て、該引掛部に最も近い位置にある該仕切壁に形成された該溝部の開口部の領域と該引掛部の少なくとも一部とが重なっていることを特徴とする請求項1または2に記載のトランス。
  4. 該巻芯上の複数の該仕切壁に設けられた該複数の溝部は軸方向に一直線上に位置していることを特徴とする請求項3に記載のトランス。
  5. 該巻芯の半径方向外方には該巻芯の全周を覆うカバーが設けられていることを特徴とする請求項1から4のいずれか1項に記載のトランス。
  6. 1次コイルを構成する複数の1次ワイヤを巻回するための巻芯と該巻芯の軸方向両端部に固定された端子台とを有するボビンと、該複数の1次ワイヤと該1次ワイヤ上に巻回される2次ワイヤの端部を絡げる絡げ部を備え該端子台上に設けられた複数の端子電極領域と、該複数の1次ワイヤの少なくとも一本及び該複数の2次ワイヤの少なくとも一本のうち少なくともいずれか一方を引掛るために該巻芯と所定の該端子電極領域との間に設けられた引掛部とを備え、該巻芯は該巻芯の軸方向に並ぶ複数の仕切壁を有し複数の仕切壁によって複数の領域に区切られており、該仕切壁には該1次ワイヤの引出部が通過する溝部が形成されており、それぞれの該端子電極領域には複数の端子電極が設けられ該複数の端子電極間には電極間溝が形成されたトランス基体を用意する第1工程と、
    所定の端子電極領域にある一の端子電極の該絡げ部に該1次ワイヤを絡げる第2工程と、
    該電極間溝に対して該絡げられた1次ワイヤを通過させ該引掛部に引掛ける第3工程と、
    該引掛けられた1次ワイヤを巻回すべき該巻回領域に導出させる際に通過するすべての該仕切壁に形成された該溝部に該1次ワイヤを通過させてから該巻芯の巻回すべき該巻回領域に巻回させる第4工程と、
    該1次ワイヤについて該第4工程で該1次ワイヤが通過したすべての該溝部を通過させた後該引掛部に引掛ける第5工程と、
    該電極間溝を通過させて該所定の端子電極領域の他の該端子電極の該絡げ部に絡げる第6工程とを有することを特徴とするトランスの製造方法。
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