JP2009105342A - 横型コイル部品及びボビン、並びに巻線端末の接続固定方法 - Google Patents

横型コイル部品及びボビン、並びに巻線端末の接続固定方法 Download PDF

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Abstract

【課題】リッツ線や撚り線、パラレル線からなる巻線端末を端子に絡げることなく端子に固定可能とし、巻線端末を端子に絡げることにより生じる問題点を解消する。
【解決手段】大電流に適したリッツ線、撚り線又はパラレル線からなる巻線30端末は、継線部19Aと近接ないし接触するように、継線部19Aに沿って継線部19Aの下方に引き出される。巻線30端末と継線部19Aは、金具42内側に一体的に保持される。端子台16Aの実装側底面32Aには切欠36Aが形成され、金具42先端開放側の少なくとも一部が金具42先端開放側が上方となるように切欠36Aに下方から嵌合される。
【選択図】図1

Description

本発明は、大電流用チョークコイルやトランス(例えば、共振型電源に用いられる共振トランス)等として用いられる横型コイル部品及びそれに用いて好適な横型コイル部品用ボビン、巻線端末の接続固定方法に関する。
薄型TV等に使用される電源部のチョークコイルやトランスとして、低背化の容易な横型チョークコイルや横型トランスが使用されている(横型チョークコイルや横型トランスはボビン巻軸方向が横向きである)。この種のチョークコイルやトランスは大電流が流れるため、複数本の線を束ねて線径を太くしたリッツ線や撚り線、パラレル線が巻線に用いられる。従来、その巻線端末は端子に絡げてはんだ付けを行うのが一般的である。ここで、ボビンの端子台から下方に伸びる端子ピンに巻線端末を絡げてその端子を基板のスルーホールに挿入する構成であると、絡げ部分の高さが端子に余分に必要となり製品低背化の妨げとなる。これを解決するために、ボビンの端子台から下方に伸びる部分と水平に伸びる部分とを有するLピン型の端子を用い、この端子の水平部分に巻線端末を絡げてはんだ付けをする構造が知られている(下記特許文献1参照)。
特開平8−213256号公報
特許文献1に記載の発明は、プリント基板上に搭載されるトランス等の部品から水平に延びるからげ端子に線材をからげて固定する際の作業性を向上する技術に関し、絡げ端子の遊端部に切り込み線を形成して該切り込み線内に線材を差し込んで挟圧保持し得るように構成したものである(段落[0005]参照)。これにより、絡げ後の線材の弛みや絡げ作業中の断線等が生じることなく、ワンタッチで絡げ端子に線材を接続固定(仮止め)することが可能になるとしている(段落[0009]参照)。
リッツ線や撚り線、パラレル線等の巻線端末を端子に絡げる構造の場合、下記の課題がある。
(1) 巻線端末の線径が太いため、はんだ付けの際に隣接した絡げ部分同士が短絡(ショート)し易く、品質、信頼性の低下が生じ、はんだ付けの作業性も悪い。これを防ぐために隣接する端子ピン間の距離を大きくとると、製品の小型化を妨げる。
(2) リッツ線や撚り線、パラレル線等の巻線端末を端子に絡げた状態でその端子先端側からはんだ付けをするとき、巻線端末の外周面が主としてはんだで濡れることになって巻線端末断面にはんだを十分に浸透させることが難しく、巻線端末の銅と端子とはんだとの合金層が形成しにくい。したがって、作業性や品質面で問題がある。
(3) 巻線端末を端子に絡げる際、作業性の観点からあらかじめ巻線端末を切断しておくのが一般的である。この場合、長さに余裕を持たせて巻線端末を切断する必要があるため捨て線が生じ、線材が無駄になりやすい。
(4) 特許文献1に記載の発明では、絡げ端子は専用形状であり、巻線端末の径が変更になった場合等には同じ絡げ端子を使用できず、端子の標準化が困難である。
(5) 特許文献1に記載の発明では絡げ端子の切り込みに巻線端末を圧入するが、太いリッツ線や撚り線、パラレル線等を圧入することは困難であり、また切り込みの大きくした専用の絡げ端子が必要で好ましくない。
本発明はこうした状況を認識してなされたものであり、その目的は、リッツ線や撚り線、パラレル線からなる巻線端末を端子に絡げることなく端子に固定可能とし、巻線端末を端子に絡げることにより生じる問題点を解消することのできる横型コイル部品及びボビン、並びに巻線端末の接続固定方法を提供することにある。
本発明の第1の態様は、横型コイル部品である。この横型コイル部品は、
巻胴部と、前記巻胴部両側にそれぞれ形成された鍔部と、少なくとも1つの前記鍔部に形成された端子台と、前記端子台から突出した継線部を含む端子とを有するボビンと、
前記ボビンの前記巻胴部に施された、リッツ線、撚り線又はパラレル線からなる巻線とを備え、
前記巻線端末は、前記継線部と近接ないし接触するように前記継線部に沿って引き出され、
金具によって前記巻線端末と前記継線部とが一体的に保持され、この状態で前記巻線端末と前記継線部とが前記継線部先端側から溶着されていることを特徴とする。
第1の態様の横型コイル部品において、この横型コイル部品の実装方向を下方としたとき、前記端子は前記端子台から下方に突出した実装部と前記継線部とを含むものであり、前記継線部は前記巻胴部軸方向に突出し、前記巻線端末が前記継線部の下方に引き出されていてもよい。
この場合、前記端子台の実装側底面にガイド凸部が形成され、前記巻線端末は前記ガイド凸部によって前記端子の前記継線部と略平行となるように案内されていてもよい。
また、前記金具はU字ないしコ字型であり、前記巻線端末と前記継線部とが前記巻線端末先端が露出するように前記金具内側に保持され、前記端子台の実装側底面に溝もしくは切欠が形成され、前記金具の先端開放側の少なくとも一部が前記先端開放側が上方となるように前記溝もしくは前記切欠に下方から嵌合していてもよい。
さらに、前記溝もしくは前記切欠の幅は、下部では前記金具の前記先端開放側の幅よりも大きく、上部では前記金具の前記先端開放側の幅よりも小さく、かつ下部から上部に向かって少なくとも一部で連続的に小さくなっていてもよい。
また、前記金具の前記先端開放側の幅は前記金具の基部側の幅よりも小さくてもよい。
また、前記溶着は、はんだ付け、アーク溶接又はレーザー溶接であってもよい。
本発明の第2の態様は、横型コイル部品用ボビンである。このボビンは、
巻胴部と、前記巻胴部両側にそれぞれ形成された鍔部と、少なくとも1つの前記鍔部に形成された端子台と、前記端子台から前記巻胴部軸方向に突出した継線部を含む端子とを有する、横型コイル部品用ボビンであり、
この横型コイル部品用ボビンに施される巻線端末を前記端子の前記継線部と略平行となるように前記端子台の実装側底面上で案内するためのガイド凸部が前記端子台の前記実装側底面上に形成されていることを特徴とする。
本発明の第3の態様は、横型コイル部品における巻線端末の接続固定方法である。この方法は、
巻胴部と、前記巻胴部両側にそれぞれ形成された鍔部と、少なくとも1つの前記鍔部に形成された端子台と、前記端子台から突出した継線部を含む端子とを有するボビンを用い、
リッツ線、撚り線又はパラレル線からなる巻線を前記巻胴部に施す巻線工程と、
前記巻線端末を前記継線部に沿わせて引き出す引出工程と、
引き出された前記巻線端末と前記継線部とを金具によって一体的に保持する保持工程と、
前記継線部先端側で前記巻線端末を切断する切断工程と、
前記巻線端末と前記継線部とを前記継線部先端側から溶着する溶着工程と、
を含むことを特徴とする。
第3の態様の方法において、この横型コイル部品の実装方向を下方としたとき、前記端子は前記端子台から下方に突出した実装部と前記継線部とを含むものであり、前記継線部は前記巻胴部軸方向に突出し、前記引出工程は前記巻線端末を前記継線部の下方に引き出すものであってもよい。
第3の態様の方法において、前記端子台の実装側底面にガイド凸部が形成され、前記引出工程において前記巻線端末は前記ガイド凸部によって前記端子の前記継線部と略平行となるように案内されてもよい。
第3の態様の方法において、
前記金具はU字ないしコ字型であり、前記端子台の実装側底面に溝もしくは切欠が形成され、
前記保持工程は、前記巻線端末と前記端子とを前記金具内側に収容し、前記金具の先端開放側の少なくとも一部を前記先端開放側が上方となるように前記溝もしくは前記切欠に下方から嵌合させるものであってもよい。
なお、以上の構成要素の任意の組合せもまた、本発明の態様として有効である。
本発明の横型コイル部品及び巻線端末の接続固定方法によれば、巻線端末は端子の継線部と近接ないし接触するように前記継線部に沿って引き出され、金具によって前記巻線端末と前記継線部とが一体的に保持されるので、巻線端末を端子に絡げる必要がなく、巻線端末を端子に絡げることにより生じる問題点を解消することができる。
本発明の横型コイル部品用ボビンによれば、この横型コイル部品用ボビンに施される巻線端末を端子台から巻胴部軸方向に突出した継線部と略平行となるように前記端子台の実装側底面上で案内するためのガイド凸部が前記端子台の前記実装側底面上に形成されているので、巻線端末を端子に絡げることを不要とする構成に適している。
以下、図面を参照しながら本発明の好適な実施の形態を詳述する。なお、各図面に示される同一または同等の構成要素、部材等には同一の符号を付し、適宜重複した説明は省略する。また、実施の形態は発明を限定するものではなく例示であり、実施の形態に記述されるすべての特徴やその組み合わせは必ずしも発明の本質的なものであるとは限らない。
図1は、本発明の実施の形態に係る横型コイル部品10を下方から見た斜視図である。図2は、横型コイル部品10を上方から見た斜視図である。図3は、横型コイル部品10を巻胴部軸方向から見た側面図である。横型コイル部品10は、本実施の形態では大電流チョークコイルとして構成される。横型コイル部品10は、ボビン11と、巻線30とを備える。ボビン11は、巻胴部12と、鍔部14A,14Bと、端子台16A,16Bと、Lピン型端子18A,18Bとを有する。
巻胴部12は横向きの筒状であり、巻胴部12両側に鍔部14A,14Bがそれぞれ形成され、鍔部14A,14Bに端子台16A,16Bがそれぞれ一体に形成される。端子台16A,16BにはそれぞれLピン型端子18A,18Bが例えば6つずつ植設される。Lピン型端子18A,18Bは、継線部19A,19Bと、実装部20A,20Bとを有する。継線部19A,19Bは、例えば銅又は銅合金であり、端子台16A,16Bからそれぞれ巻胴部12軸方向外側に突出したピン形状である。実装部20A,20Bは、端子台16A,16Bからそれぞれ下方(横型コイル部品10の実装方向)に突出したピン形状である。図示しないプリント基板の例えばスルーホールに実装部20A,20Bが挿入されて横型コイル部品10が前記プリント基板に実装される。なお、実装部20A,20Bの突出元はスタンドオフ凸部21A,21Bとなっている。
巻胴部12に施された巻線30は、大電流に適したリッツ線、撚り線又はパラレル線からなる。ここでは例として、巻線30は1本巻きであるものとし、端子台16Aに植設されたLピン型端子18Aのうち端子台16A両端に位置するLピン型端子18Aの継線部19Aに巻線30端末(一端及び他端)がそれぞれ固定されるものとする。巻線30端末は、継線部19Aと近接ないし接触するように、継線部19Aに沿って継線部19Aの下方に引き出される。ここで、端子台16A,16Bの実装側底面32A,32Bにはガイド凸部34A,34Bが形成され、巻線30端末はガイド凸部34Aによって継線部19Aと略平行になるように案内されている。
巻線30端末と継線部19Aは、U字ないしコ字型の金具42内側に巻線30端末先端が露出するように一体的に保持される。金具42は例えば銅又は銅合金である。端子台16A,16Bの実装側底面32A,32Bには切欠36A,36Bが形成され、金具42先端開放側の少なくとも一部が金具42先端開放側が上方となるように切欠36Aに下方から嵌合される(差し込まれる)。この状態で巻線30端末と継線部19Aとが継線部19A先端側からはんだ付けされる(例えばボビン11を縦にしてはんだ槽に浸される)。なお、図1及び図2では金具42が切欠36Aに完全に嵌合される前の段階を示している。
図4は、図1及び図2に示される切欠36Aと金具42の形状説明図である(但し、端子台の実装側底面を上向きとして図示)。切欠36Aの幅は、金具42入側(下部)では金具42先端開放側の外幅W2よりも大きく(W5>W2)、金具42入側の反対側(上部)では金具42先端開放側の外幅W2よりも小さく(W6<W2)、かつ金具42入側(下部)から反対側(上部)に向かってW5からW6まで連続的(テーパー状)に小さくなってW6で一定となっている。これにより後記図5のステップにおいて金具42先端開放側が内側に曲がりやすくなる。
金具42は、基部44と、基部44から上方に伸びる一対の挟持片46A,46Bとを一体に形成したものである。金具42先端開放側の内幅W1(挟持片46A,46Bの先端同士の内幅)は、基部44の内幅W3よりも小さい(W1<W3)。これによっても後記図5のステップにおいて金具42先端開放側が内側に曲がりやすくなる。また、金具42先端開放側の内幅W1は巻線30端末の幅W4及び継線部19Aの幅W7よりも大きい(W1>W4,W7)。また、一対の挟持片46A,46Bの厚み合計は、切欠36Aの下方幅W6よりもわずかに小さい。これにより後記図6のステップにおいて挟持片46A,46Bを切欠36Aに固定しやすくなる。
図5及び図6は、図4に示される切欠36Aに金具42を嵌合させる手順説明図である。上述のとおりW1>W4,W7なので巻線30端末及び継線部19Aは図5のように金具42内側に収容され、金具42を基部44側から切欠36Aに押しつけるに従って金具42先端開放側は閉じていく。金具42をさらに押しつけると、図6のように挟持片46A,46Bが切欠36Aの上部(幅W6部分)に嵌合固定され、巻線30端末及び継線部19Aが金具42によって一体的に保持される。この状態で巻線30端末と継線部19Aとが継線部19A先端側からはんだ付けされ、その後、図7及び図8のように一対のE型コア50A,50Bが装着される。つまり、各E型コアの中脚は巻胴部12内側に挿入され、側脚同士は突き合わされる。
以下、ボビン11に巻線30を施して巻線30端末を継線部19Aに接続固定する手順について説明する。
・巻線工程… 巻線30を巻胴部12に施す。
・引出工程… 巻線30端末(一端及び他端)を、端子台16A下方を経由して継線部19Aに沿わせて継線部19A下方に引き出す。このとき、端子台16Aの実装側底面上のガイド凸部34Aを利用して巻線30端末を継線部19Aと略平行となるように案内する。
・保持工程… 引き出された巻線30端末と継線部19Aとを金具42によって一体的に保持する。すなわち、巻線30端末と継線部19Aとを金具42内側に収容し、図5及び図6のように端子台16Aの実装側底面の切欠36Aに金具42を嵌合固定する。
・切断工程… 継線部19A先端側で巻線30端末を切断する。
・溶着工程… 切断された巻線30端末の先端側から巻線30端末と継線部19Aとをはんだ付けする。
本実施の形態によれば、下記の効果を奏することができる。
(1) リッツ線、撚り線又はパラレル線からなる巻線30端末とLピン型端子18Aの継線部19Aとを金具42で一体的に保持することとしているので、線径の大きな巻線端末を従来のように端子ピンに絡げる必要がない。したがって、はんだ付けの際に隣接した絡げ部分同士が短絡(ショート)して品質、信頼性の低下が生じるリスクが小さく、はんだ付けの作業性も良い。また隣接する端子間の距離を大きくとる必要もなくなり、製品の小型化に有利である。
(2) 巻線30端末と継線部19Aとを金具42で一体的に保持した結果、巻線30端末は継線部19Aと同方向を向くこととなり、従来の絡げ構成と比較して継線部19A先端側からはんだ付けをするときに巻線30端末断面にはんだを十分に浸透させることが容易となる。したがって、巻線30端末の銅と継線部19Aとはんだとの合金層が形成しやすくなり、作業性や品質面で有利である。また、合金層を目視で確認しやすく、品質が安定する。
(3) 巻線30端末と継線部19Aとを金具42で一体的に保持してから巻線30端末の線材を切断するので、従来のように作業性の観点からあらかじめ巻線端末を切断しておく必要がなくなり、これに伴う捨て線による線材の無駄が減少する。
(4) Lピン型端子18A,18Bは汎用のもので足り、特許文献1に記載の発明のように絡げ端子が専用形状である場合と比較して、巻線端末の径が変更になった場合等にも同じ端子を使用可能で、端子の標準化に有利である。
(5) 巻線30端末と継線部19Aとを金具42で一体的に保持する構成としているので、特許文献1に記載の発明のように絡げ端子の切り込みに巻線端末を圧入する必要がなく、線形の大きなリッツ線や撚り線、パラレル線等を圧入する困難性がなくなる。また切り込みの大きくした専用の絡げ端子を用いる必要もない。
(6) 巻線30端末と継線部19Aとに金具42を被せるようにして巻線30端末と継線部19Aとを金具42内側に収容することができ、従来のように巻線端末を端子に絡げる構成と比較して作業性が良い。ここで、巻線端末と端子ピンとを細線を巻き付けて固定する方法が特開平8−51043号公報(特に図6及び図7)に開示されているものの、細線を巻き付ける作業性が悪く、金具を用いた本実施の形態の作業性の良さは明らかである。
(7) 巻線30端末はガイド凸部34Aによって継線部19Aと略平行になるように案内されるので、巻線30端末と継線部19Aとを金具42内側に収容して一体的に保持する際の作業性が良い。
(8) Lピン型端子18Aの継線部19A(水平部分)に巻線30端末を固定するので、製品の低背化に有利である。すなわち、ボビンの端子台から下方に伸びる端子ピンに巻線端末を絡げてその端子を基板のスルーホールに挿入する構成と比較して、絡げ部分の高さやはんだの高さの影響を受けなくて済み、スタンドオフを小さくすることにより製品高さを低くできる構造となっている。
(9) 従来のように巻線端末を端子に絡げる構成と比較して、絡げ部分がほどけたり巻線端末がばらけたりする不都合が少なく作業性が良い。
(10) 絡げ作業を不要としたことで、治具を用いることにより自動巻線機(例えばNC巻線機)に対応することができる。
以上、実施の形態を例に本発明を説明したが、実施の形態の各構成要素や各工程には請求項に記載の範囲で種々の変形が可能であることは当業者に理解されるところである。以下、変形例について触れる。
実施の形態では巻線30が1本巻である例を説明したが、変形例では巻線を2本巻以上の複数本巻として電流容量をさらに増大させてもよい。このとき、各巻線端末を別々の継線部に分散させて固定してもよいし、1つの継線部に複数の巻線端末を固定してもよい。この点、従来のように巻線端末を端子に絡げる構成であると1端子につき1巻線端末しか固定できないため、本実施の形態は従来技術と比較して設計の自由度が高いといえる。
実施の形態ではLピン型端子18A,18Bの形状が丸ピンである場合を示したが、変形例ではそれを角ピンとしてもよい。
実施の形態で示したはんだ付けは溶着の例示であり、変形例でははんだ付けに替えてアーク溶接又はレーザー溶接による溶着としてもよい。この場合も巻線端末と継線部とを継線部先端側から溶着する。
実施の形態では端子台16A,16Bの実装側底面に切欠36A,36Bが形成された場合を説明したが、切欠36A,36Bに替えて溝が形成されてもよい。この場合も、図4に示した幅(W5,W6)の要件を満たすとよい。
実施の形態では横型コイル部品10を大電流チョークコイルとして構成したが、変形例では例えば大電流トランスとして構成してもよい。この場合、1次側と2次側のうち大電流の流れる側はリッツ線、撚り線又はパラレル線からなる巻線とし、その巻線端末は本実施の形態で示した方法によってLピン型端子の継線部に固定する。他方の側については、電流が小さいようであれば単線の絶縁被覆線からなる巻線でよく、従来のような端子ピンにからげる構成を採用してもよい。
本発明の実施の形態に係る横型コイル部品を下方から見た斜視図である。 本発明の実施の形態に係る横型コイル部品を上方から見た斜視図である。 本発明の実施の形態に係る横型コイル部品を巻胴部軸方向から見た側面図である。 図1及び図2に示される切欠と金具の形状説明図である。 図4に示される切欠に金具を嵌合させる手順説明図である。 図4に示される切欠に金具を嵌合させる手順説明図である。 本発明の実施の形態に係る横型コイル部品に一対のE型コアを装着した場合の下方から見た斜視図である。 本発明の実施の形態に係る横型コイル部品に一対のE型コアを装着した場合の上方から見た斜視図である。
符号の説明
10 横型コイル部品
11 ボビン
12 巻胴部
14A,14B 鍔部
16A,16B 端子台
18A,18B Lピン型端子
19A,19B 継線部
20A,20B 実装部
21A,21B スタンドオフ凸部
32A,32B 実装側底面
34A,34B ガイド凸部
36A,36B 切欠
42 金具
50A,50B E型コア

Claims (12)

  1. 巻胴部と、前記巻胴部両側にそれぞれ形成された鍔部と、少なくとも1つの前記鍔部に形成された端子台と、前記端子台から突出した継線部を含む端子とを有するボビンと、
    前記ボビンの前記巻胴部に施された、リッツ線、撚り線又はパラレル線からなる巻線とを備え、
    前記巻線端末は、前記継線部と近接ないし接触するように前記継線部に沿って引き出され、
    金具によって前記巻線端末と前記継線部とが一体的に保持され、この状態で前記巻線端末と前記継線部とが前記継線部先端側から溶着されていることを特徴とする、横型コイル部品。
  2. 請求項1に記載の横型コイル部品において、この横型コイル部品の実装方向を下方としたとき、前記端子は前記端子台から下方に突出した実装部と前記継線部とを含むものであり、前記継線部は前記巻胴部軸方向に突出し、前記巻線端末が前記継線部の下方に引き出されていることを特徴とする、横型コイル部品。
  3. 請求項2に記載の横型コイル部品において、前記端子台の実装側底面にガイド凸部が形成され、前記巻線端末は前記ガイド凸部によって前記端子の前記継線部と略平行となるように案内されていることを特徴とする、横型コイル部品。
  4. 請求項2又は3に記載の横型コイル部品において、前記金具はU字ないしコ字型であり、前記巻線端末と前記継線部とが前記巻線端末先端が露出するように前記金具内側に保持され、前記端子台の実装側底面に溝もしくは切欠が形成され、前記金具の先端開放側の少なくとも一部が前記先端開放側が上方となるように前記溝もしくは前記切欠に下方から嵌合していることを特徴とする、横型コイル部品。
  5. 請求項4に記載の横型コイル部品において、前記溝もしくは前記切欠の幅は、下部では前記金具の前記先端開放側の幅よりも大きく、上部では前記金具の前記先端開放側の幅よりも小さく、かつ下部から上部に向かって少なくとも一部で連続的に小さくなっていることを特徴とする、横型コイル部品。
  6. 請求項4又は5に記載の横型コイル部品において、前記金具の前記先端開放側の幅が、前記金具の基部側の幅よりも小さいことを特徴とする、横型コイル部品。
  7. 請求項1から6のいずれかに記載の横型コイル部品において、前記溶着がはんだ付け、アーク溶接又はレーザー溶接であることを特徴とする、横型コイル部品。
  8. 巻胴部と、前記巻胴部両側にそれぞれ形成された鍔部と、少なくとも1つの前記鍔部に形成された端子台と、前記端子台から前記巻胴部軸方向に突出した継線部を含む端子とを有する、横型コイル部品用ボビンであり、
    この横型コイル部品用ボビンに施される巻線端末を前記端子の前記継線部と略平行となるように前記端子台の実装側底面上で案内するためのガイド凸部が前記端子台の前記実装側底面上に形成されていることを特徴とする、横型コイル部品用ボビン。
  9. 巻胴部と、前記巻胴部両側にそれぞれ形成された鍔部と、少なくとも1つの前記鍔部に形成された端子台と、前記端子台から突出した継線部を含む端子とを有するボビンを用い、
    リッツ線、撚り線又はパラレル線からなる巻線を前記巻胴部に施す巻線工程と、
    前記巻線端末を前記継線部に沿わせて引き出す引出工程と、
    引き出された前記巻線端末と前記継線部とを金具によって一体的に保持する保持工程と、
    前記継線部先端側で前記巻線端末を切断する切断工程と、
    前記巻線端末と前記継線部とを前記継線部先端側から溶着する溶着工程と、
    を含むことを特徴とする、横型コイル部品における巻線端末の接続固定方法。
  10. 請求項9に記載の方法において、この横型コイル部品の実装方向を下方としたとき、前記端子は前記端子台から下方に突出した実装部と前記継線部とを含むものであり、前記継線部は前記巻胴部軸方向に突出し、前記引出工程は前記巻線端末を前記継線部の下方に引き出すものであることを特徴とする、横型コイル部品における巻線端末の接続固定方法。
  11. 請求項10に記載の方法において、前記端子台の実装側底面にガイド凸部が形成され、前記引出工程において前記巻線端末は前記ガイド凸部によって前記端子の前記継線部と略平行となるように案内されることを特徴とする、横型コイル部品における巻線端末の接続固定方法。
  12. 請求項10又は11に記載の方法において、
    前記金具はU字ないしコ字型であり、前記端子台の実装側底面に溝もしくは切欠が形成され、
    前記保持工程は、前記巻線端末と前記端子とを前記金具内側に収容し、前記金具の先端開放側の少なくとも一部を前記先端開放側が上方となるように前記溝もしくは前記切欠に下方から嵌合させるものであることを特徴とする、横型コイル部品における巻線端末の接続固定方法。
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