JP4888844B2 - コイル部品 - Google Patents

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Description

本発明はコイル部品に関し、特に、ボビンの巻芯部に導線が巻回されてなるコイルを備えるコイル部品に関する。
従来より巻芯部を有するボビンを備え、巻芯部に導線が巻回されてなるコイルを備えるコイル部品が知られている。巻芯部は略円筒形状をなしており、巻芯部には複数本の導線が巻回されてそれぞれコイルをなしている。巻芯部の軸方向の両端にはそれぞれ鍔部が接続されている。鍔部には、金属端子を有する端子取り付け部が複数設けられている。金属端子は、巻芯部に接続された鍔部の一方の面に対する他方の面の側に配置されている。金属端子には、導線の一端部又は他端部が1つずつ電気的に接続されて継線されている。
また、鍔部の一部であって端子取付け部が設けられている部分には切欠きが形成されている。切欠きは、鍔部の周縁に相当する端子取付け部の位置から巻芯部に接続されている鍔部の接続部分に至るまで形成されている。切欠き内には、導線の一端部近傍部分及び他端部近傍部分が配置され鍔部の他方の面側から一方の面側へと延び、巻芯部へと延びている。このようなコイル部品は、例えば、実開昭61−112615号公報(特許文献1)に記載されている。
実開昭61−112615号公報
しかし、従来のコイル部品では、前述のように導線の一端部近傍部分及び他端部近傍部分が切欠き内から鍔部の一方の面側に伸び、略垂直に湾曲させられて鍔部の一方の面に沿って延びるように配置させられていた。垂直に湾曲させられた部分は、厳密に直角に折曲げられておらず湾曲した状態となっており、このため、当該湾曲した部分が鍔部の一方の面から巻芯部の軸方向へ突出する。コイルを構成する導線は、巻芯部の軸方向においてこの突出した部分に重ねられるようにして巻芯部に巻回されるため、当該突出した部分において導線の巻き乱れが生じ、この部分において巻芯部の軸方向にコイルが膨らんだ状態となる。従って、巻芯部の軸方向におけるコイル部品の高さを抑えて同方向におけるコイル部品の低背化を図ることは困難であった。
そこで、本発明は、コイルを構成する導線の巻き乱れを極力抑え、巻芯部の軸方向におけるコイル部品の低背化を図ることができるコイル部品を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明は、略円筒形状をなす巻芯部と、互いに対向する一方の面と他方の面とを有し該一方の面が該巻芯部の軸方向の一端に接続された鍔部と、該鍔部に設けられ金属端子を有する端子取付け部とを備えるボビンと、該巻芯部に少なくとも一本の導線が巻回されて構成されるコイルと、該ボビンに配置されるコアとを有し、該端子取付け部は、該導線の一端部及び他端部の個数分設けられ、該金属端子には該導線の一端部又は他端部が電気的に接続され、該鍔部において一の該端子取付け部の近傍部分には、該鍔部の周縁から該巻芯部との接続部分に向かって所定の位置まで切欠きが形成され、該切欠き内において該鍔部の該一方の面から該他方の面へと向かう方向へ該鍔部の該一方の面から所定の距離だけずれた位置には、該周縁と該接続部分とを結ぶ方向に延出する導線掛け部が設けられ、該導線掛け部は、該コイルの半径方向に直線状に伸び該導線の一端部近傍部又は他端部近傍部が掛け渡される縁部を有し、該導線の一端部近傍部又は他端部近傍部は、該切欠き内において該導線掛け部の該縁部に掛け渡されて該鍔部の該他方の面側から該一方の面側へと導かれ該切欠き内を通り、該鍔部の一方の面の一部であって該コイルの軸方向において該コイルと対向する部分において該一方の面上に乗り上げ、巻芯部へ延びているコイル部品を提供している。
鍔部において一部であって一の端子取付け部の近傍部分には、鍔部の周縁から巻芯部に接続されている該鍔部のとの接続部分に向かって所定の位置まで切欠きが形成され、切欠き内において該巻芯部の軸方向であって鍔部の一方の面から他方の面へと向かう方向へ鍔部の一方の面から所定の距離だけずれた位置にはた位置関係で、鍔部の周縁と鍔部の接続部分とを結ぶ方向に延出する導線掛け部が設けられ、コイル導線の一端部近傍部又は他端部近傍部は、切欠き内において導線掛け部に掛け渡されておいて鍔部の他方の面側から一方の面側へと掛け渡され導かれ該切欠き内切欠き内を通り巻芯部へ延びているため、導線の一端部近傍部又は他端部近傍部であって導線掛け部に掛け渡された部分から巻芯部へ向かう部分の一部の、切欠きから鍔部の一方の面上に乗り上げる部分が、大きく折り曲げられて鍔部の一方の面から巻芯部の軸方向へ突出することを防止することができる。このため、巻芯部に導線を巻回してゆくときに、当該鍔部の一方の面上に乗り上げた導線の部分を乗り越えるように重ねられて導線が巻回されることにより、当該乗り越えた導線の部分が巻芯部の軸方向へ盛り上がったような状態で巻回されることを極力抑えることができる。
また、導線掛け部に掛け渡された導線の部分から巻芯部へ向かう導線の部分の一部であって切欠きから鍔部の一方の面上に乗り上げていない部分を切欠き内に収容可能であるため、巻芯部に導線を巻回してゆくときに、巻芯部に巻回されてゆく導線の部分が切欠き内の導線の部分に接触することを極力抑えることができ、巻芯部に巻回されてゆく導線の部分が巻芯部の軸方向へ盛り上がったような状態で巻回されることを極力抑えることができる。これらのことから、巻芯部における導線の巻乱れや巻回スペースの無駄が生ずることを極力抑えることができる。
ここで、該端子取付け部は該鍔部の該他方の面に設けられ、該導線掛け部は、該切欠き内において該鍔部の該一方の面から該他方の面へと向かう方向における該端子取付け部の端面から、該巻芯部の軸方向であって該鍔部の該他方の面から該一方の面へと向かう方向へ所定の距離だけずれた位置に配置されて導線掛け部は、該巻芯部の軸方向であって該鍔部の該他方の面から該一方の面へと向かう方向へ該鍔部の該他方の面から所定の距離だけずれた位置関係で配置されていることが好ましい。
導線掛け部は、切欠き内において鍔部の一方の面から他方の面へと向かう方向における端子取付け部の端面から、該巻芯部の軸方向であって鍔部の他方の面から一方の面へと向かう方向へ所定の距離だけずれた位置に配置されて導線掛け部は、該巻芯部の軸方向であって該鍔部の該他方の面から該一方の面へと向かう方向へ該鍔部の該他方の面から所定の距離だけずれた位置関係で配置されているため、導線の一端部近傍部又は他端部近傍部が、鍔部の一方の面から他方の面へと向かう方向における端子取付け部の端面から巻芯部の軸方向へ突出することを極力防止することができる。
また、該切欠きは、第1該一の端子取付け部と該第1一の端子取付け部に隣接する第2他の端子取付け部との間に形成され、該導線掛け部は、該切欠きを画成している該鍔部の部分であって該第1一の端子取付け部寄り近傍に設けられた第1導線掛け部と、該切欠きを画成している該鍔部の部分であって該他第2の端子取付け部近傍寄りに設けられた第2導線掛け部とを有し、該第1導線掛け部には該コイル導線の一端部近傍部分が該鍔部の該他方の面側から該一方の面側へと掛け渡され、該第2導線掛け部には該導線の他端部近傍部分 該切欠きは、第1の端子取付け部と該第1の端子取付け部に隣接する第2の端子取付け部との間に形成され、
該導線掛け部は、該切欠きを画成している鍔部の部分であって該第1の端子取付け部寄りの部分に設けられた第1導線掛け部と、該切欠きを画成している鍔部の部分であって該第2の端子取付け部寄りの部分とに設けられた第2導線掛け部とを有し、
該第1導線掛け部には該コイルの一端部近傍部分が該鍔部の該他方の面側から該一方の面側へと掛け渡され、該第2導線掛け部には該コイルの他端部近傍部分が該鍔部の該他方の面側から該一方の面側へと掛け渡されているか、又は、該第1導線掛け部には該コイル導線の他端部近傍部分が該鍔部の該他方の面側から該一方の面側へと掛け渡され、該第2導線掛け部には該導線の一端部近傍部分 該切欠きは、第1の端子取付け部と該第1の端子取付け部に隣接する第2の端子取付け部との間に形成され、
該導線掛け部は、該切欠きを画成している鍔部の部分であって該第1の端子取付け部寄りの部分に設けられた第1導線掛け部と、該切欠きを画成している鍔部の部分であって該第2の端子取付け部寄りの部分とに設けられた第2導線掛け部とを有し、
該第1導線掛け部には該コイルの一端部近傍部分が該鍔部の該他方の面側から該一方の面側へと掛け渡され、該第2導線掛け部には該コイルの他端部近傍部分が該鍔部の該他方の面側から該一方の面側へと掛け渡されていることが好ましい。
切欠きは、第1一の端子取付け部と第1一の端子取付け部に隣接する第2他の端子取付け部との間に形成され、導線掛け部は、切欠きを画成している鍔部の部分であって第1一の端子取付け部寄り近傍に設けられた第1導線掛け部と、切欠きを画成している鍔部の部分であって他第2の端子取付け部近傍寄りに設けられた第2導線掛け部とを有し、第1導線掛け部にはコイル導線の一端部近傍部分が鍔部の他方の面側から一方の面側へと掛け渡され、第2導線掛け部には導線の他端部近傍部分 該切欠きは、第1の端子取付け部と該第1の端子取付け部に隣接する第2の端子取付け部との間に形成され、
該導線掛け部は、該切欠きを画成している鍔部の部分であって該第1の端子取付け部寄りの部分に設けられた第1導線掛け部と、該切欠きを画成している鍔部の部分であって該第2の端子取付け部寄りの部分とに設けられた第2導線掛け部とを有し、
該第1導線掛け部には該コイルの一端部近傍部分が該鍔部の該他方の面側から該一方の面側へと掛け渡され、該第2導線掛け部には該コイルの他端部近傍部分が鍔部の他方の面側から一方の面側へと掛け渡されているか、又は、第1導線掛け部にはコイル導線の他端部近傍部分が鍔部の他方の面側から一方の面側へと掛け渡され、第2導線掛け部には導線の一端部近傍部分 該切欠きは、第1の端子取付け部と該第1の端子取付け部に隣接する第2の端子取付け部との間に形成され、
該導線掛け部は、該切欠きを画成している鍔部の部分であって該第1の端子取付け部寄りの部分に設けられた第1導線掛け部と、該切欠きを画成している鍔部の部分であって該第2の端子取付け部寄りの部分とに設けられた第2導線掛け部とを有し、
該第1導線掛け部には該コイルの一端部近傍部分が該鍔部の該他方の面側から該一方の面側へと掛け渡され、該第2導線掛け部には該コイルの他端部近傍部分が鍔部の他方の面側から一方の面側へと掛け渡されているため、コイル部品がトランスの場合に、1本目の導線を巻回した巻芯部の当該1本目の導線の上から更に2本目以降の導線を巻回する際に、1本目の導線の一端部近傍部分又は他端部近傍部分の上を乗り越えるようにして2本目の導線が巻回されることを極力防止することができる。
また、該導線掛け部は該切欠きを画成する該鍔部の部分全体に渡って設けられていることが好ましい。導線掛け部は切欠きを画成する鍔部の部分全体に渡って設けられているため、コイル導線の一端部近傍部又は他端部近傍部を掛け渡す位置の自由度を高めることができる。このため、導線の一端部近傍部又は他端部近傍部であって導線掛け部に掛け渡された部分から巻芯部へ向かう部分の一部の、切欠きから鍔部の一方の面上に乗り上げる部分の当該乗り上げがより緩やかになるように、導線の一端部近傍部又は他端部近傍部を導線掛け部において掛け渡すことができる。また、鍔部の強度を高めることができる。
また、該導線掛け部は該導線の一端部近傍部又は他端部近傍部が掛け渡される縁部を有し、該導線掛け部の延びる延出の延びる方向における該導線掛け部の一端は該鍔部の周縁に一致し、該導線掛け部の該一端には、該コイルの一端部又は他端部が掛けられる該導線掛け部の縁部を該鍔部の該接続部分から離間する方向へ延長するように突出する凸部が設けられていることが好ましい。
導線掛け部は導線の一端部近傍部又は他端部近傍部が掛け渡される縁部を有し、導線掛け部の延びる延出の延びる方向における導線掛け部の一端は鍔部の周縁に一致し、導線掛け部の一端には凸部が設けられているため、縁部の長さが短い場合であっても、縁部を鍔部の接続部分から離間する方向へ延長することができ、導線を凸部にスムーズに掛け渡すことができる。
また、該鍔部の該一方の面から該導線掛け部までの該所定の距離は該導線の直径よりも大きいことが好ましい。鍔部の一方の面から導線掛け部までの所定の距離は導線の直径よりも大きいため、切欠き内から導線の一端部近傍部又は他端部近傍部が切欠きからはみ出ないように、切欠き内に導線の一端部近傍部又は他端部近傍部を収容可能とすることができる。
以上により本発明は、コイルを構成する導線の巻き乱れを極力抑え、巻芯部の軸方向におけるコイル部品の低背化を図ることができるコイル部品を提供することができる。
本発明の実施の形態によるコイル部品を示す斜視図。 本発明の実施の形態によるコイル部品を示す分解斜視図。 本発明の実施の形態によるコイル部品のボビンを示す前方斜視図。 本発明の実施の形態によるコイル部品のボビンを示す正面図。 本発明の実施の形態によるコイル部品のボビンを示す下方斜視図。 本発明の実施の形態によるコイル部品のボビンを示す背面図。 本発明の実施の形態によるコイル部品のボビンを示す底面図。 本発明の実施の形態によるコイル部品の変形例のボビンを示す底面図。 本発明の実施の形態によるコイル部品の金属端子の変形例を示す図であり、(a)は第1の金属端子の変形例を示す側面図、(b)は第2の金属端子の変形例を示す側面図。
本発明の実施の形態によるコイル部品について図1乃至図7に基づき説明する。コイル部品1は、具体的には、力率改善回路(PFC)用のチョークコイルであり、図1に示されるようにコア10と、導線30と、ボビン50とを備えている。コイル部品1は平面視が略長円形状をなしている。
ここで説明の便宜上、図1に示されるように、略長円形状の短軸方向をX軸方向と定義し、長軸方向をY軸方向と定義し、X軸方向及びY軸方向に垂直をなす方向をZ軸方向と定義する。更に、図1の右上方から左下方へ向かう方向をX軸+方向と定義し、その反対の方向をX軸−方向と定義する。また、図1の右下方から左上方へ向かう方向をY軸+方向と定義し、その反対の方向をY軸−方向と定義する。また、図1の下方から上方へ向かう方向をZ軸+方向と定義し、その反対の方向をZ軸−方向と定義する。コイル部品1のY軸方向に相当する長軸方向の長さは44mm、X軸方向に相当する短軸方向の長さは40mm、Z軸方向に相当する高さは8.6mm程度である。
図2に示されるように、コア10は第1磁心11と第2磁心12とにより構成されている。第1磁心11と第2磁心12とは同一形状であるため第1磁心11についてのみ説明する。第1磁心11はフェライトコアにより構成されている。第1磁心11は、直径方向位置に一対の大きな略扇形形状の切り欠きが形成されていることにより中央部が大きくくびれた略円形状の板状をなす平板部11Aを有しており、略円弧状の平板部11Aの一対の周縁全体にわたって平板部11AからZ軸+方向へ突出する端縁突出部11B、11Bがそれぞれ設けられている。また、平板部11Aの上面の中央位置には、当該上面からZ軸+方向へ突出する円柱形状の中央突出部11Cが設けられている。図1に示されるようコア10は、にコイル部品1が組立てられることにより、第1磁心11の端縁突出部11Bの突出端面と第2磁心12の端縁突出部12Bの突出端面とが互いに対向当接し、第1磁心11の中央突出部11Cの突出端面と第2磁心12の中央突出部12Cの突出端面とが互いに対向当接するように構成されている。
図2に示されるように、ボビン50は巻芯部51と一対の鍔部52、53とを有している。巻芯部51は略円筒形状をなしており、鍔部52、53は、巻芯部51の軸方向の両端にそれぞれ接続されている。鍔部52、53はそれぞれ略円盤形状をなしており、中央位置には巻芯部51の内周面により画成される空間に連通する貫通孔52a、53aが形成されている。
鍔部52には、図3に示されるように、端子取り付け部52A、52B、52L、52Mが設けられている。端子取付け部52A、52B、52L、52Mは、それぞれ巻芯部51に接続された鍔部52のZ軸+方向側の面52C(図2等)に対する反対側の面52D、即ち鍔部52のZ軸−方向側の面52Dに、Z軸−方向へ突出して鍔部52と一体的に設けられており、鍔部52の略直径方向位置にそれぞれ2つずつ設けられている。このように端子取付け部52A、52B、52L、52Mは、鍔部52の面52DにZ軸−方向へ突出して鍔部52と一体的に設けられているため、端子取付け部52A、52B、52L、52Mの部分が設けられている鍔部52の部分は、端子取付け部52A、52B、52L、52Mの分だけ厚く構成されている。
鍔部52の略直径方向位置の一方の側に2つ設けられている端子取付け部52A、52Bは後述の切欠き52bを介して対向し合っている。端子取付け部52A、52Bの対向面は、後述の切欠き52bを画成する鍔部52の周方向における端縁と一致しており、これらは切欠き画成壁部52F、52Gをなす。
端子取付け部52A、52Bには金属端子54−1、54−2がそれぞれ設けられている。金属端子54−1、54−2は、その長手方向に直交する断面が長方形状をなす棒状の金具により構成されており、その基部は端子取付け部52A、52Bにインサート成形により固定されている。金属端子54−1、54−2は、基部からX軸+方向へ延び、略Z軸+方向へ折り曲げられて延び、再びX軸+方向へ延び、Z軸−方向へ垂直に折り曲げられている。Z軸方向において金属端子54−1、54−2の先端面は、図4に示されるように端子取付け部52A、52BのZ軸−方向に指向する端面と面一となっている。
鍔部52には切欠き52b、52cが形成されている。切欠き52b、52cは鍔部52の直径方向に2箇所形成されており、切欠き52bは鍔部52の周縁から鍔部52の貫通孔52a近傍に至るまで形成されている。切欠き52bは、図7に示されるように底面視で、鍔部52の周縁近傍の部分(図7における切欠き52bのX軸+方向寄りの部分)が長方形状をなし貫通孔52a近傍の部分(図7における切欠き52bのX軸−方向寄りの部分)が台形状をなしている。
切欠き52bの当該長方形状の部分であってX軸方向に平行な一対の辺の部分は、前述の切欠き画成壁部52F、52Gにより規定されている。また、切欠き52bの当該台形の部分を画成する鍔部52の部分には、鍔部52のZ軸方向における厚さを同方向における切欠き画成壁部52F、52Gの長さと同一とする補強リブ52Eが設けられている。補強リブ52Eはこの部分のみに限られず、図7に示されるように、鍔部52の周縁から鍔部52の貫通孔52aに至り再び鍔部52の周縁へと至る略V字形状をなしている。補強リブ52Eの側面は切欠き52bを画成する鍔部52の端縁と一致しており、これらは第2切欠き画成壁部52H、52Iをなす。
切欠き52bを画成している鍔部52の部分には導線掛け部52J、52Kが設けられている。導線掛け部52J、52Kは、Z軸方向における切欠き画成壁部52F、52Gの長さよりも厚さの薄い略板状をなしており、切欠き画成壁部52F、52G、第2切欠き画成壁部52H、52IのZ軸方向における中央位置に設けられている。従って、導線掛け部52J、52Kは、鍔部52の面52C(図2等)からZ軸−方向へ一段下がった位置に配置され、且つ、Z軸−方向における端子取付け部52A、52Bの端面(図2等)からZ軸+方向へ一段上がった位置に配置されている。Z軸方向における当該端子取付け部52A、52Bの端面から導線掛け部52J、52Kまでの距離と、同方向における鍔部52の面52Cから導線掛け部52J、52Kまでの距離とは同一であり、これらの距離は、それぞれ後述の第1導線31及び第2導線32の直径よりも大きい。このため、切欠き52b内から後述の第1導線31の一端部31A近傍部分又は他端部31B近傍部分がはみ出ないように、切欠き52b内に第1導線31の一端部31A近傍部分又は他端部31B近傍部分を収容可能とすることができる。
導線掛け部52J、52Kの表面及び裏面は鍔部52の面52Cに平行な位置関係をなしている。図7に示されるように、導線掛け部52J、52Kは、切欠き画成壁部52F、52Gから第2切欠き画成壁部52H、52Iの一部に至るまで互いに離間し対向して設けられており、鍔部52の周縁から貫通孔52aの近傍に至るまで平行に延びている。互いに対向する導線掛け部52J、52Kの端縁の部分は縁部52S、52Tをなす。図7の下方の左側に示されている導線掛け部52Jは第1導線掛け部に相当し、図7の下方の右側に示されている導線掛け部52Kは第2導線掛け部に相当する。
直径方向位置の他方の側に2つ設けられている端子取付け部52L、52Mの部分は、切欠き52cを介して対向し合っている。互いに対向し合う端子取付け部52L、52Mの対向面は、後述の切欠き52cを画成する鍔部52の周方向における端縁と一致しており、これらは切欠き画成壁部52O、52Pをなす。
端子取付け部52L、52Mにはそれぞれ金属端子54−3、54−4が1つずつ設けられている。金属端子54−3、54−4は、金属端子54−1、54−2と同様に、長手方向に直交する断面が長方形状をなす棒状の金具により構成されており、その基部は端子取付け部52L、52Mにインサート成形により固定されている。2本の金属端子54−3、54−4は、基部からX軸−方向へ延び、略Z軸+方向へ折り曲げられて延び、再びX軸−方向へ延び、Z軸−方向へ垂直に折り曲げられている。Z軸方向において金属端子54−3、54−4の先端面は、図6に示されるように、端子取付け部52L、52MのZ軸−方向における端面と面一となっている。
鍔部52に形成された切欠き52cは、鍔部52の周縁から鍔部52の貫通孔52aへ向かって所定の位置に至るまで形成されている。切欠き52cは、図7に示されるように底面視で長方形状をなしている。
切欠き52cのX軸方向に平行な一対の辺の部分は、切欠き画成壁部52O、52Pの一部であって鍔部52の周縁近傍の部分によりそれぞれ規定されている。切欠き52cのY軸方向に延びる鍔部52の貫通孔52aに近い辺の部分には、鍔部52のZ軸方向における厚さを同方向における切欠き画成壁部52O、52Pの長さと同一とする補強リブ52Nが設けられている。補強リブ52Nはこの部分のみに限られず、図7に示されるように、鍔部52の周縁から鍔部52の貫通孔52aに至り再び鍔部52の周縁へと至る略V字形状の部分も有している。
切欠き52cを画成している鍔部52の部分には導線掛け部52Q、52Rが設けられている。導線掛け部52Q、52Rは、Z軸方向における切欠き画成壁部52O、52Pの長さよりも厚さの薄い略板状をなしており、同方向における切欠き画成壁部52O、52Pの中央位置に設けられている。従って、導線掛け部52Q、52Rは、鍔部52の面52CからZ軸−方向へ一段下がった位置に配置され、且つ、Z軸−方向における端子取付け部52L、52Mの端面からZ軸+方向へ一段上がった位置に配置されている。
導線掛け部52Q、52Rの表面及び裏面は鍔部52の面52Cに平行な位置関係をなしている。導線掛け部52Q、52Rは、切欠き画成壁部52O、52P全体に渡って、互いに離間し対向して設けられている。互いに対向する導線掛け部52Q、52Rの端縁の部分は縁部52U、52V(図7)をなす。
鍔部52の周縁の位置に相当する一対の導線掛け部52Q、52RのX軸−方向の一端には凸部55、55がそれぞれ設けられている。凸部55、55は、鍔部52の貫通孔52aから離間する方向へ突出して平行に設けられており、互いに対向する対向面は、それぞれ縁部52U、52Vと面一であり、縁部52U、52Vを貫通孔52aから離間する方向へ延長するように配置されている。
図2に示されるように、鍔部53には、巻芯部51の軸方向(Z軸方向)へ鍔部53の厚さを増すようにリブ53A、53Bが設けられている。リブ53A、53Bは、貫通孔53aの直径方向の位置に設けられており、それぞれZ軸+方向側の鍔部53の面53C上において略扇型をなし、この略扇型形状は第2磁心12の中央部が大きくくびれた部分の形状に略一致する。このため、図1に示されるようにコイル部品1が組み立てられた状態のときには、略扇型のリブ53A、53Bは、当該第2磁心12の大きくくびれた部分に嵌るように構成されている。鍔部52の切欠き52cに対向する鍔部53のリブ53Bには、鍔部53の半径方向に延び略扇型のリブ53Bをその周方向に2分する中央リブ53Eが設けられている。リブ53A、53B、中央リブ53Eにより鍔部53の強度を高めることができるように構成されている。
導線30は2本の絶縁被覆された銅線により構成されている。第1導線31は第2導線32よりも径が大きい。第1導線31は、図7に示されるように、その一端部31Aが、金属端子54−1の基部からX軸+方向へ延びている部分にハンダにより電気的に接続されている。
そして、第1導線31は、金属端子54−1の当該X軸+方向へ延びている部分から、導線掛け部52JよりもZ軸−方向に位置する切欠き52b内の部分に引出され、導線掛け部52Jの縁部52Sに掛けられる。このことにより、第1導線31は、導線掛け部52JよりもZ軸−方向に位置する切欠き52b内の部分から、導線掛け部52JよりもZ軸+方向に位置する切欠き52b内の部分に渡される。そして、導線掛け部52JよりもZ軸+方向に位置する切欠き52b内の部分を通り、鍔部52の面52C上に乗り上げている。
そして、第1導線31は、当該乗り上げた部分から巻芯部51へと引出され、巻芯部51に巻回され、導線掛け部52KよりもZ軸+方向に位置する切欠き52b内の部分に入り、導線掛け部52Kの縁部52Tに掛けられることにより、導線掛け部52KよりもZ軸+方向に位置する切欠き52b内の部分から、導線掛け部52KよりもZ軸−方向に位置する切欠き52b内の部分に渡されている。そして、導線掛け部52KよりもZ軸−方向に位置する切欠き52b内の部分を通り、第1導線31の他端部31Bは、金属端子54−2の一部であって基部からX軸+方向へ延びている部分に電気的に接続されている。
また、第2導線32も第1導線31と同様に、図7に示されるように、その一端部32Aが、金属端子54−3の一部であって基部からX軸−方向へ延びている部分に電気的に接続されている。そして、金属端子54−3の一部であって当該X軸−方向へ延びている部分から、導線掛け部52QよりもZ軸−方向に位置する切欠き52c内の部分に引出され、導線掛け部52Qの縁部52Uに掛けられている。このことにより、導線掛け部52QよりもZ軸−方向に位置する切欠き52c内の部分から、導線掛け部52QよりもZ軸+方向に位置する切欠き52c内の部分に渡されている。そして導線掛け部52QよりもZ軸+方向に位置する切欠き52c内の部分を通り、鍔部52の面52C上に乗り上げている。
そして、当該乗り上げた部分から巻芯部51へと引出され、第1導線31が巻回された巻芯部51に巻回され、導線掛け部52RよりもZ軸+方向に位置する切欠き52c内の部分に入り、導線掛け部52Rの縁部52Vに掛けられることにより、導線掛け部52RよりもZ軸+方向に位置する切欠き52c内の部分から、導線掛け部52RよりもZ軸−方向に位置する切欠き52c内の部分に渡されている。そして、導線掛け部52RよりもZ軸−方向に位置する切欠き52c内の部分を通り、第2導線32の他端部32Bは、金属端子54−4の一方であってX軸−方向へ延びている部分に電気的に接続されている。
切欠き52bが形成され切欠き52b内に導線掛け部52J、52Kが設けられているため、上述のように切欠き52b内において、導線掛け部52J、52KよりもZ軸+方向に位置する切欠き52b内の部分から、導線掛け部52J、52KよりもZ軸−方向に位置する切欠き52b内の部分に第1導線31の一端部31A近傍部分、他端部31B近傍部分を掛け渡すことができる。
このため、第1導線31の一端部31A近傍部分又は他端部31B近傍部分であって導線掛け部52J、52Kに掛け渡された部分から巻芯部51へ向かう部分の一部の、切欠き52bから鍔部52の面52C上に乗り上げる部分が、大きく折り曲げられて鍔部52の面52Cから巻芯部51の軸方向へ突出することを防止することができる。このため、巻芯部51に第1、第2導線31、32を巻回してゆくときに、当該鍔部52の面52C上に乗り上げた第1導線31の部分を乗り越えるように重ねられて第1、第2導線31、32が巻回されることにより当該乗り越えた導線31、32の部分が巻芯部51の軸方向へ盛り上がったような状態で巻回されることを極力抑えることかできる。
また、導線掛け部52J、52Kに掛け渡された導線31の部分から巻芯部51へ向かう導線31の部分の一部であって切欠き52bから鍔部52の面52C上に乗り上げていない部分を切欠き52b内に収容可能であるため、巻芯部51に導線31、32を巻回してゆくときに、巻芯部51に巻回されてゆく導線31、32の部分が切欠き52b内の導線31の部分に接触することを極力抑えることができ、巻芯部51に巻回されてゆく導線31、32の部分が巻芯部51の軸方向へ盛り上がったような状態で巻回されることを極力抑えることができる。これらのことから、巻芯部51における導線31、32の巻乱れや巻回スペースの無駄が生ずることを極力抑えることができる。
また、図4に示されるように、導線掛け部52J、52Kは、鍔部52の面52CからZ軸−方向へ一段下がった位置に配置され、且つ、Z軸−方向における端子取付け部52A、52Bの端面からZ軸+方向へ一段上がった位置に配置されているため、導線31の一端部31A近傍部分、他端部31B近傍部分が鍔部52の面52C、Z軸−方向における端子取付け部52A、52Bの端面からZ軸±方向へそれぞれ突出することを極力防止することができる。
同様に、切欠き52cが形成され切欠き52c内に導線掛け部52Q、52Rが設けられているため、切欠き52c内において、導線掛け部52Q、52RよりもZ軸+方向に位置する切欠き52c内の部分から、導線掛け部52Q、52RよりもZ軸−方向に位置する切欠き52c内の部分に第2導線32の一端部32A近傍部分、他端部32B近傍部分を掛け渡すことができる。
このため、第2導線32の一端部32A近傍部分又は他端部32B近傍部分であって導線掛け部52Q、52Rに掛け渡された部分から巻芯部51へ向かう部分の一部の、切欠き52cから鍔部52の面52C上に乗り上げる部分が、大きく折り曲げられて鍔部52の面52Cから巻芯部51の軸方向へ突出することを防止することができる。このため、巻芯部51に第2導線32を巻回してゆくときに、当該鍔部52の52C面上に乗り上げた第2導線32の部分を乗り越えるように重ねられて第2導線32が巻回されることにより当該乗り越えた第2導線32の部分が巻芯部51の軸方向へ盛り上がったような状態で巻回されることを極力抑えることかできる。
また、導線掛け部52Q、52Rに掛け渡された第2導線32の部分から巻芯部51へ向かう第2導線32の部分の一部であって切欠き52cから鍔部52の面52C上に乗り上げていない部分を切欠き52c内に収容可能であるため、巻芯部51に第2導線32を巻回してゆくときに、巻芯部51に巻回されてゆく第2導線32の部分が切欠き52c内の第2導線32の部分に接触することを極力抑えることができ、巻芯部51に巻回されてゆく第2導線32の部分が巻芯部51の軸方向へ盛り上がったような状態で巻回されることを極力抑えることができる。これらのことから、巻芯部51における第2導線32の巻乱れや巻回スペースの無駄が生ずることを極力抑えることができる。
また、導線掛け部52Q、52Rは、鍔部52の面52CからZ軸−方向へ一段下がった位置に配置され、且つ、Z軸−方向における端子取付け部52L、52Mの端面からZ軸+方向へ一段上がった位置に配置されているため、導線31、32の一端部31A、32A近傍部分、他端部31B、32B近傍部分が鍔部52の面52C、Z軸−方向における端子取付け部52L、52Mの端面から巻芯部51の軸方向へ突出することを極力防止することができる。
切欠き52bは、第1端子取付け部52Aと第1端子取付け部52Bとの間に形成され、第1端子取付け部52A寄り近傍に設けられた導線掛け部52Jと、第2端子取付け部52B近傍寄りに設けられた第2導線掛け部52Kとが設けられ、導線掛け部52Jにはコイル導線31の一端部31A近傍部分が鍔部52の面52C側から面52D側へと掛け渡され、第2導線掛け部52Kには導線31の他端部31B近傍部分 該切欠きは、第1の端子取付け部と該第1の端子取付け部に隣接する第2の端子取付け部との間に形成され、
該導線掛け部は、該切欠きを画成している鍔部の部分であって該第1の端子取付け部寄りの部分に設けられた第1導線掛け部と、該切欠きを画成している鍔部の部分であって該第2の端子取付け部寄りの部分とに設けられた第2導線掛け部とを有し、
該第1導線掛け部には該コイルの一端部近傍部分が該鍔部の該他方の面側から該一方の面側へと掛け渡され、該第2導線掛け部には該コイルの他端部近傍部分が鍔部52の面52C側から面52D側へと掛け渡されているため、本実施の形態のようにコイル部品1がトランスの場合に、第1導線31を巻回した巻芯部51の当該第1導線31の上から更に第2導線32を巻回する際に、第1導線31の一端部31A近傍部分又は他端部31B近傍部分の上を乗り越えるようにして第2導線32が巻回されることを極力防止することができる。
導線掛け部52Q、52Rは第2導線32の一端部32A近傍部分、他端部32B近傍部分が掛け渡される縁部52U、52Vを有し、導線掛け部52Q、52Rの延びる延出の延びる方向における導線掛け部52Q、52Rの一端は鍔部52の周縁に一致し、導線掛け部52Q、52Rの一端には凸部55が設けられているため、本実施の形態のように縁部52U、52Vの長さが短い場合であっても、縁部52U、52Vを鍔部52の貫通孔52aから離間する方向へ延長することができ、第2導線32を凸部55にスムーズに掛け渡すことができる。
本発明によるコイル部品は、上述した実施の形態に限定されず、特許請求の範囲に記載した範囲で種々の変形や改良が可能である。例えば、導線掛け部の形状は、本実施の形態の導線掛け部の形状に限定されない。
例えば、図8に示されるように、導線掛け部152Jは切欠き152bを画成する鍔部52の部分たる切欠き画成壁部52F、52G及び第2切欠き画成壁部52H、52I全体に渡って設けられていてもよい。このような構成とすることにより、コイル導線31の一端部31A近傍部分又は他端部31B近傍部分を掛け渡す位置の自由度を高めることができる。このため、導線31の一端部31A近傍部分又は他端部31B近傍部分であって導線掛け部152Jに掛け渡された部分から巻芯部51へ向かう部分の一部の、切欠き152bから鍔部52の面52C上に乗り上げる部分の当該乗り上げが、より緩やかになるように導線31の一端部31A近傍部分、他端部31B近傍部分を導線掛け部152Jにおいて掛け渡すことができる。また、鍔部52の強度を高めることができる。
また、金属端子の形状は本実施の形態の形状に限定されない。例えば、図9(a)に示されるように、凹部が形成された端子取付け部252AのX軸方向における延出端部からZ軸−方向へ直線状の金属端子254−1が延出し、その金属端子254−1に導線31の一端部31Aが絡げられ電気的に接続されてもよい。金属端子254−1が直線状であることから、金属端子の曲げ加工が不要となるため製造コストの削減を図ることができる。
また、図9(b)に示されるように、L字状に屈曲された金属端子354−1が端子取付け部252Aにインサート成形により埋め込まれ、金属端子354−1の両端がX軸+方向とZ軸−方向とに指向して端子取付け部252Aから突出していてもよい。導線31の絡げ位置をX軸+方向に指向している金属端子354−1の部分とすることで、この部分はZ軸−方向に延出する金属端子354−1の部分と干渉しない位置にあるため、基板への実装に影響しない範囲で導線31の一端部31Aを端子電極に絡げ電気的に接続することが可能となる。
また、導線掛け部52J、52K、52Q、52Rは略板状をなしていたが略板状に限定されない。例えば、棒状のものにより構成されてもよい。この場合には、棒状のものの長手方向を鍔部52の周縁と貫通孔52aとを結ぶ方向に指向させて配置させればよい。
また、導線掛け部52J、52K、52Q、52Rは、鍔部52の面52CからZ軸−方向へ一段下がった位置に配置され、且つ、Z軸−方向における端子取付け部52A、52B、52L、52Mの端面からZ軸+方向へ一段上がった位置に配置されていたが、この構成に限定されない。例えば、導線掛け部は、鍔部52の面52CからZ軸−方向へ一段下がった位置に配置され、Z軸−方向における端子取付け部52A、52B、52L、52Mの端面からZ軸+方向へ一段上がらずに、Z軸−方向側における導線掛け部の外表面と鍔部52の面52Dとが面一となっていてもよい。
また、本実施の形態では、導線31の一端部31A近傍部分は導線掛け部52Jに掛けられて金属端子54−1に電気的に接続され、導線31の他端部31B近傍部分は導線掛け部52Kに掛けられて金属端子54−2に電気的に接続され、また、第2導線32の一端部32A近傍部分は導線掛け部52Qに掛けられて金属端子54−3に電気的に接続され、第2導線32の他端部32B近傍部分は導線掛け部52Rに掛けられて金属端子54−4に電気的に接続されたが、この構成に限定されない。
例えば、導線31の一端部31Aは金属端子54−1に電気的に接続され、一端部31A近傍部分は切欠き52b内を導線掛け部52JのZ軸−方向側から導線掛け部52KのZ軸+方向側へと掛け渡すようにして引出されて面52C上に乗り上がり、導線31の他端部31Bは金属端子54−2に電気的に接続され、他端部31B近傍部分は切欠き52b内を導線掛け部52KのZ軸−方向側から導線掛け部52JのZ軸+方向側へと掛け渡すようにして引出されて面52C上に乗り上がる。同様に、第2導線32の一端部32Aは金属端子54−3に電気的に接続され、一端部32A近傍部分は切欠き52c内を導線掛け部52QのZ軸−方向側から導線掛け部52RのZ軸+方向側へと掛け渡すようにして引出されて面52C上に乗り上がり、第2導線32の他端部32Bは金属端子54−4に電気的に接続され、他端部32B近傍部分は切欠き52c内を導線掛け部52RのZ軸−方向側から導線掛け部52QのZ軸+方向側へと掛け渡すようにして引出されて面52C上に乗り上がるようにしてもよい。
また、導線の本数、金属端子の個数、端子取付け部の個数、切欠きの数、導線掛け部の数、鍔部52の数は本実施の形態の数に限定されない。
本発明は、特に巻芯部の低背化が要求されるトランスの分野において特に有用である。
1 コイル部品
10 コア
30 導線
31A、32A 一端部
31B、32B 他端部
50 ボビン
51 巻芯部
52、53 鍔部
52A、52B、52L、52M 端子取付け部
52b、52c 切欠き
54−1、54−2、54−3、54−4 金属端子
55 凸部
52C、52D 面
52F、52G、52O、52P 切欠き画成壁部
52J、52K、52Q、52R 導線掛け部
52S、52T、52U、52V 縁部

Claims (6)

  1. 略円筒形状をなす巻芯部と、互いに対向する一方の面と他方の面とを有し該一方の面が該巻芯部の軸方向の一端に接続された鍔部と、該鍔部に設けられ金属端子を有する端子取付け部とを備えるボビンと、
    該巻芯部に少なくとも一本の導線が巻回されて構成されるコイルと、
    該ボビンに配置されるコアとを有し、
    該端子取付け部は、該導線の一端部及び他端部の個数分設けられ、該金属端子には該導線の一端部又は他端部が電気的に接続され、
    該鍔部において一の該端子取付け部の近傍部分には、該鍔部の周縁から該巻芯部との接続部分に向かって所定の位置まで切欠きが形成され、
    該切欠き内において該鍔部の該一方の面から該他方の面へと向かう方向へ該鍔部の該一方の面から所定の距離だけずれた位置には、該周縁と該接続部分とを結ぶ方向に延出する導線掛け部が設けられ、
    該導線掛け部は、該コイルの半径方向に直線状に伸び該導線の一端部近傍部又は他端部近傍部が掛け渡される縁部を有し、
    該導線の一端部近傍部又は他端部近傍部は、該切欠き内において該導線掛け部の該縁部に掛け渡されて該鍔部の該他方の面側から該一方の面側へと導かれ該切欠き内を通り、該鍔部の一方の面の一部であって該コイルの軸方向において該コイルと対向する部分において該一方の面上に乗り上げ、巻芯部へ延びていることを特徴とするコイル部品。
  2. 該端子取付け部は該鍔部の該他方の面に設けられ、
    該導線掛け部は、該切欠き内において該鍔部の該一方の面から該他方の面へと向かう方向における該端子取付け部の端面から、該鍔部の該他方の面から該一方の面へと向かう方向へ所定の距離だけずれた位置に配置されていることを特徴とする請求項1記載のコイル部品。
  3. 該切欠きは、該一の端子取付け部と該一の端子取付け部に隣接する他の端子取付け部との間に形成され、
    該導線掛け部は、該切欠きを画成している該鍔部の部分であって該一の端子取付け部近傍に設けられた第1導線掛け部と、該切欠きを画成している該鍔部の部分であって該他の端子取付け部近傍に設けられた第2導線掛け部とを有し、
    該第1導線掛け部には該導線の一端部近傍部分が該鍔部の該他方の面側から該一方の面側へと掛け渡され、該第2導線掛け部には該導線の他端部近傍部分が該鍔部の該他方の面側から該一方の面側へと掛け渡されているか、又は、該第1導線掛け部には該導線の他端部近傍部分が該鍔部の該他方の面側から該一方の面側へと掛け渡され、該第2導線掛け部には該導線の一端部近傍部分が該鍔部の該他方の面側から該一方の面側へと掛け渡されていることを特徴とする請求項1又は請求項2記載のコイル部品。
  4. 該導線掛け部は該切欠きを画成する該鍔部の部分全体に渡って設けられていることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか一記載のコイル部品。
  5. 導線掛け部の延出方向における該導線掛け部の一端は該鍔部の周縁に一致し、該導線掛け部の該一端には、該縁部を該鍔部の該接続部分から離間する方向へ延長するように突出する凸部が設けられていることを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれか一記載のコイル部品。
  6. 該鍔部の該一方の面から該導線掛け部までの該所定の距離は該導線の直径よりも大きいことを特徴とする請求項1乃至請求項5のいずれか一記載のコイル部品。
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