JP6380745B2 - トランス - Google Patents

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Description

本発明は、たとえばリーケージトランスなどとして利用可能なトランスに関する。
リーケージトランスとしては、たとえば下記に示す特許文献1に示すトランスが知られている。従来のトランスにおいて、鉄損を減らすには、磁束密度を下げるために巻線用ワイヤの巻き数を増やす必要がある。しかしながら、ワイヤの巻き数を増やすと、トランスが大きくなると共に、銅損による発熱が問題になる。また、トランスの大電流化を図るためには、巻線用ワイヤの線径を太くする必要があるが、そのためにコイル巻線部が大きくなり、フェライトコアが大きくなる。そこで鉄損が増えるという問題や絶縁が問題になってきている。
近年では、たとえば車載用充電器などに用いられるトランスとしては、大電流化を図りながら高周波化(30〜300kHz)に対応しつつ、トランスの高さおよび平面サイズを小さくすること(小型化)が求められている。さらにトランスにおける鉄損及び銅損によるトランスの損失を低減させることや、トランスで生じた損失の発熱を効率的に放熱することも求められている。
特開平8−264356号公報
本発明は、このような実状に鑑みてなされ、その目的は、リーケージ特性の調整を確保し、絶縁性に優れると共に、大電流化を図りながら高周波化に対応しつつ、トランスの低背化、小型化図ることができ、しかも放熱性にも優れたトランスを提供することである。
上記目的を達成するために、本発明に係るトランスは、
ボビンを有するトランスであって、
前記ボビンは、磁性コアが挿入されるコア脚用貫通孔が形成してある筒部を有し、
前記筒部には、
一次コイルまたは二次コイルの内のいずれか一方を構成する第1ワイヤが巻回される第1巻回部と、
前記第1巻回部と軸方向に異なる位置で、前記一次コイルまたは二次コイルの内のいずれか他方を構成する第2ワイヤが巻回される第2巻回部と、が形成してあり、
前記第1巻回部と第2巻回部との間に位置する前記筒部の外周には、絶縁隔壁鍔が形成してあり、
少なくとも前記第1巻回部には、前記第1ワイヤの巻回軸に沿って相互に隣り合うワイヤ巻回部分相互を各区画毎に分離する巻回隔壁鍔が形成してあり、
前記巻回隔壁鍔には、隣接する各区画相互を連絡する少なくとも1の連絡溝が形成してあり、
少なくとも前記第1ワイヤが前記第1巻回部にα巻きされていることを特徴とする。
本発明に係るトランスでは、第1巻回部と第2巻回部との間に位置する前記筒部の外周には、絶縁隔壁鍔が形成してあり、この絶縁隔壁鍔が、一次コイルと二次コイルとの間を絶縁することになり絶縁性に優れている。また、この絶縁隔壁鍔の厚みを調整することでも、リーケージ特性の調整が可能であり、その調節が容易である。
さらに本発明のトランスでは、巻回隔壁鍔には、隣接する各区画相互を連絡する少なくとも1の連絡溝が形成してあることから、その連絡溝を介して、少なくとも第1ワイヤを第1巻回部にα巻きする作業が容易である。また、α巻きは、巻数を増大させても、巻軸方向の層数を少なくすることができるために、トランスの低背化、小型化に寄与する。さらにα巻きにすることで巻線中心部からのワイヤ引き出しがなくなるため、ワイヤが重ならないことからトランスの低背化に寄与する。
さらに本発明のトランスでは、少なくとも第1ワイヤの巻回軸に沿って相互に隣り合うワイヤ巻回部分相互を分離する巻回隔壁鍔が形成してあることから、ワイヤの外径を太くしても絶縁化が容易であり、大電流化(高出力化)に対応しやすい。また、従来では、電圧の高周波化に伴い、相互に隣接するコイル相互が影響し合い、電流が流れ難くなると言う悪影響もあるが、本発明のトランスでは、巻回隔壁鍔を有するために、このような悪影響を少なくすることができ、高周波特性も向上する。さらにまた、巻回隔壁鍔および絶縁隔壁鍔は、放熱フィンとしても作用するために、トランスの放熱性にも優れている。
好ましくは、前記巻回隔壁鍔で分離される各区画における前記巻回軸に沿っての区画幅は、1本のみの前記ワイヤが入り込める幅に設定してあり、
前記巻回隔壁鍔の高さは、1本以上の前記ワイヤが入り込める高さに設定してある。
各区画においては巻回軸方向に沿って単一のワイヤのみが存在するようにワイヤを巻回するために、一層当たりのワイヤの巻回数のバラツキを防止することが容易になり、リーケージ特性の安定化に寄与する。すなわち、一次コイルと二次コイルとの結合係数Kを厳密に制御することが、さらに容易になり、本発明のコイル部品をリーケージトランスとして好適に用いることができる。
好ましくは、前記第2巻回部にも、前記第2ワイヤの巻回軸に沿って相互に隣り合うワイヤ巻回部分相互を各区画毎に分離する巻回隔壁鍔が形成してあり、
前記巻回隔壁鍔には、隣接する各区画相互を連絡する少なくとも1の連絡溝が形成してあり、
前記第2ワイヤが前記第2巻回部にα巻きされている。
第2巻回部も第1巻回部と同様な構成にすることで、本発明の作用効果が増大する。
好ましくは、前記コア脚用貫通孔には、断面コ字形状に分割された分割コアの分割脚部が挿入される。
本発明者等の実験によれば、このような構成にすることで、コアが大型になったとしても、従来のE型コアを用いる場合に比較して、中脚とベースとの交差部に発生する局所的な応力を、分散させることができる。そのため、本発明に係るトランスでは、コアに熱応力が発生してもクラックなどが発生することを効果的に抑制することができる。
また、分割コアが組み合わされて構成されるE型コアにおける中脚およびベースは、分割コアの分割面で分離されており、分割面の相互間には所定の隙間を形成することが可能であり、放熱性も向上する。さらに、E型コアを、それぞれが単純な形状を持つ一対の分割コアを組み合わせて構成することとなり、小型化となるため、コアの製造も容易となり、製造コストの低減も図れる。しかも分割型のE型コアは、全体としては、E型コアと同様な磁力線を有することになるため、コアの磁気特性は、一般的なE型コアと同等である。
前記分割コア相互が所定の隙間で向き合わされるように、前記コア脚用貫通孔を構成する前記筒部の内周面には、分離用凸部が形成してあってもよい。
本発明のトランスは、前記ボビンの外周に取り付けられ、前記磁性コアの側脚をガイドするカバーをさらに有しても良い。カバーがボビンの外周を保護すると共に、磁性コアの側脚をガイドすることで、磁性コアの取付が容易となる。
前記筒部の前記巻軸方向の端部には、それぞれ端部隔壁鍔が形成してあり、いずれかの端部隔壁鍔には、前記コア脚用貫通孔の近くに厚肉部が設けてあり、
前記厚肉部の外周に、前記カバーの係止片に設けられた第1係合部が嵌合する第2係合部が形成してあってもよい。
このように構成することで、ボビンの強度を向上させることができる。しかも、必要最小限の部分のみを厚くしているので、巻軸方向のトランスの薄型化および小型化を図ることができる。
なお、本発明において、所定の隙間とは、好ましくは0.05〜5mm、さらに好ましくは、0.1〜3mmである。これらの所定の隙間は、分割コアの分割面の相互間において必ずしも全面に形成する必要はない。
トランスの巻軸方向に沿っての少なくとも下方部分が、ケース内に収容されて、放熱用樹脂に接触していてもよい。放熱用樹脂に接触させることで、中脚の放熱性がさらに向上する。
コアの分割面の相互間には、前記放熱用樹脂が充填してあってもよい。特にコア用貫通孔内に挿入されるコア部分の突出先端において放熱用樹脂を介在させることで、その部分が効果的に放熱される。
図1は本発明の一実施形態に係るトランスの全体斜視図である。 図2は図1に示すトランスの分解斜視図である。 図3は図1に示すIII−III線に沿うトランスの一部断面図である。 図4はボビンへのワイヤのα巻きを説明するための斜視図である。 図5は本発明の他の一実施形態に係るトランスの全体斜視図である。 図6は図5に示すトランスの分解斜視図である。 図7は図6に示すボビンおよびカバーの斜視図である。
以下、本発明を、図面に示す実施形態に基づき説明する。
第1実施形態
図1に示す本実施形態に係るトランス10は、たとえばリーケージトランスなどとして、車載用充電器などに用いられる。このトランス10は、ボビン20と、磁性コア40a,40bと、カバー50と、テープ状部材60とを有する。
図2に示すように、ボビン20は、ボビン本体24と、ボビン本体24のX軸方向の両端上部に一体に成形してある端子台部22,23とを有する。端子台部22および23には、それぞれY軸方向の両端に、端子取付部22a,22bおよび23a,23bが形成してあり、その部分に端子が取り付けられる。各端子には、後述する第1ワイヤ37のリード部37a,37bおよび第2ワイヤ38のリード部38a,38bが接続される。
端子台部22および23のY軸方向の中央部には、それぞれリード部37a,37bおよび38a,38bをZ軸方向の上部へと導くリード用溝22c,22dおよび23c,23dが形成してある。
図2に示すように、本実施形態では、磁性コア40a,40bは、それぞれ同じ形状を持つ2つの分割コア42a,42aおよび42b,42bに分離可能である。本実施形態では、各分割コア42a,42aおよび42b,42bは、全て同じ形状であり、Z−Y断面で断面コ字形状を有し、U型コアの一種である。Z軸方向の上部に配置される一対の分割コア42a,42aが組み合わされることにより、Z−Y断面で断面E字形状を有し、いわゆるE型コアを構成する。Z軸方向の下部に配置される他の一対の分割コア42b,42bも、組み合わされることにより、Z−Y断面で断面E字形状を有し、いわゆるE型コアを構成する。
Z軸方向の上側に配置される各分割コア42aは、Y軸方向に延びるベース部44aと、ベース部44aのY軸方向の両端からZ軸方向に突出している一対の中脚部46aおよび側脚部48aとを有する。Z軸方向の下側に配置される各分割コア42bは、Y軸方向に延びるベース部44bと、ベース部44bのY軸方向の両端からZ軸方向に突出している一対の中脚部46bおよび側脚部48bとを有する。
図3に示すように、一対の中脚部46aは、ボビン20のコア脚用貫通孔26の内部にZ軸方向の上方から挿入されるようになっている。同様に、一対の中脚部46bは、ボビン20のコア脚用貫通孔26の内部にZ軸方向の下方から挿入され、貫通孔26の内部において、それらの先端は、中脚部46aの先端に接触または所定のギャップで向き合うように構成してある。
貫通孔26を構成する巻回筒部28の内周面でX軸方向の対向位置には、分離用凸部27(図2参照)がZ軸方向に沿って形成してある。分離用凸部27は、中脚部42a,42aの間に介在されると共に、中脚部42b,42bの間に介在され、これらの中脚部42a,42aまたは中脚部42b,42bの相互が、貫通孔26の内部において、所定の隙間で向き合い、接触しないように構成してある。所定の隙間は、分離用凸部27のY軸方向の厚みにより調整することができる。
中脚部42a,42aまたは中脚部42b,42bは、それぞれ組み合わされた状態で、貫通孔26の内周面形状に一致するように、X軸方向に長い楕円柱形状を有しているが、その形状は、特に限定されず、貫通孔26の形状に合わせて変化させても良い。また、側脚部48a,48bは、カバー50におけるカバー本体52の外周面形状に合わせた内側凹曲面形状を有し、その外面は、X−Z平面に平行な平面を有している。本実施形態では、各分割コア42a,42bの材質は、金属、フェライト等の軟磁性材料が挙げられるが、特に限定されない。
カバー50のカバー本体52は、ボビン20における端子台22および23の間に位置するボビン本体24の外周を覆うような形状を有する。カバー本体52のZ軸方向の両端には、カバー本体52からボビン本体24に向けて略垂直方向に折り曲げられてる係止片54が一体成形してある。カバー本体52のZ軸方向の両側に形成してある一対の係止片54は、ボビン本体24のZ軸方向の上下面を挟み込むように取り付けられる。
ボビン本体24の上面には、凸状の係合部25が形成してあり、カバー50の上側の係止片54の内側に形成してあるフック状の係合部54aに着脱自在に嵌合可能になっている。
また、カバー本体52のX軸方向の両端外面には、それぞれZ軸方向に延びる側脚ガイド片56が一体に成形してある。一対の側脚ガイド片56の間に位置するカバー本体52の外面には、側脚部48a,48bの内面が接触し、側脚部48a,48bのX軸方向の移動が、一対の側脚ガイド片56により制限されるようになっている。
なお、図面において、X軸、Y軸およびZ軸は、相互に垂直であり、Z軸は、後述する第1ワイヤ37および第2ワイヤ38の巻軸と一致し、トランス10の高さ(厚み)に対応する。本実施形態では、トランス10のZ軸方向の下方が、トランスの設置面となる。また、Y軸は、一対の分割コア42a,42aまたは一対の分割コア42b,42bが分割される方向に一致する。さらに、X軸は、中脚部46a,46bの長手方向に一致するようになっている。
図3に示すように、本実施形態のトランス10におけるボビン20の巻回筒部28のZ軸方向の両端には、端部隔壁鍔31および32が半径方向の外方に延びるように、X−Y平面に略平行に一体成形してある。端部隔壁鍔31および32のZ軸方向の間に位置する巻回筒部28には、第1巻回部35と第2巻回部36とがZ軸方向に異なる位置で連続して形成してある。第1巻回部35では、一次コイルまたは二次コイルの内のいずれか一方を構成する第1ワイヤ37が巻回してあり、第2巻回部36では、一次コイルまたは二次コイルの内のいずれか他方を構成する第2ワイヤ38が巻回してある。
本実施形態では、第1巻回部35と第2巻回部36との間に位置する巻回筒部28の外周には、X−Y平面に略平行な絶縁隔壁鍔30が形成してある。少なくとも第1巻回部35には、第1ワイヤ37の巻回軸(Z軸)に沿って相互に隣り合うワイヤ巻回部分相互を各区画S1,S2毎に分離する巻回隔壁鍔33が形成してある。
また、本実施形態では、第2巻回部36にも、第1巻回部35と同様に、第2ワイヤ38の巻回軸(Z軸)に沿って相互に隣り合うワイヤ巻回部分相互を各区画S1a,S2a毎に分離する巻回隔壁鍔34が形成してある。各巻回隔壁鍔33および34には、隣接する各区画S1,S2相互またはS1a,S2a相互を連絡する少なくとも1の連絡溝33a,34aが形成してある。
本実施形態では、これらの連絡溝33a,34aは、X軸方向の相互に反対側に形成してあることが好ましい。これらの連絡溝33a,34aは、それぞれ各隔壁鍔33および34の周方向の一部において、巻回筒部28の外周壁まで到達する深さで形成してある。
なお、絶縁隔壁鍔30および端部隔壁鍔31および32には、連絡溝は形成されていないが、リード部37a,37bをZ軸方向の上方に導くための浅いリード用溝(図示省略)が形成してあっても良い。本実施形態では、リード部37a,37bをZ軸方向の上方に導くためのリード用溝23c,23dは、端子台23にも形成してある。また、同様に、リード部38a,38bをZ軸方向の上方に導くためのリード用溝22c,22dは、端子台22にも形成してある。
第1巻回筒部35において、隔壁鍔30,33,31によりZ軸方向に仕切られた区画S1,S2には、第1ワイヤ37が巻回され、各区画S1,S2毎に、ワイヤ巻回部分相互を分離可能になっている。本実施形態では、各区画S1,S2におけるX軸に沿っての区画幅T1は、1本のみのワイヤ37が入り込める幅に設定してある。ただし、本実施形態では、区画幅T1を、二本以上のワイヤ37が入り込める幅に設定してもよい。また、本実施形態では、区画幅T1は、全て同じであることが好ましいが、多少異なっていても良い。
第2巻回筒部36においても、第1巻回筒部35と同様に、隔壁鍔30,34,32によりZ軸方向に仕切られた区画S1a,S2aには、第2ワイヤ38が巻回され、各区画S1a,S2a毎に、ワイヤ巻回部分相互を分離可能になっている。本実施形態では、各区画S1a,S2aにおけるX軸に沿っての区画幅T2は、1本のみのワイヤ38が入り込める幅に設定してある。本実施形態では、区画幅T2は、ワイヤ38の線径に合わせて、区画幅T1と同じでも異なっていても良い。
また、隔壁鍔30〜34の高さH1は、1本(1層以上)以上のワイヤ37または33が入り込める高さに設定してあり、本実施形態では、好ましくは2〜4層のワイヤが巻回できる高さに設定してある。各隔壁鍔30〜34の高さH1は、全て同じであることが好ましいが、異なっていても良い。
本実施形態では、巻回隔壁鍔33に形成してある連絡溝33aを利用して、少なくとも第1ワイヤ37が第1巻回部35にα巻きされているが、好ましくは、巻回隔壁鍔34に形成してある連絡溝34aを利用して、第2ワイヤ38もまた第2巻回部36にα巻きされている。α巻きについては後述する。
本実施形態では、ボビン20は、たとえばPPS、PET、PBT、LCPなどのプラスチックで構成してあるが、その他の絶縁部材で構成されても良い。また、カバー50は、ボビン20と同様なプラスチックなどの絶縁部材で構成してある。
次に、α巻きについて説明する。コイルを形成するためのワイヤの巻き方として、α巻き自体は、知られているが、本実施形態では、連絡溝33a,34aを有する巻回隔壁鍔33,34を利用してα巻きを行った点にも特徴を有する。たとえば図4に示すように、隔壁鍔32,34,30の間に、第2ワイヤ38をα巻きするには、まず、リード部38a,38bの間の略中央に位置するワイヤ38の中央部分を、連絡溝34aに通す。
その後に、リード部38aに近い側のワイヤ38の一部は、図3に示す区画S1aの内部で、たとえば左回りに第2巻回部36の外周に複数層で巻回する。同時に、リード部38bに近い側のワイヤ38の他の一部は、区画S2aの内部で、区画S1aにおける巻き方とは逆の方向(または同一方向でもよい)に、第2巻回部36の外周に複数層で巻回する。
また同様に、第1巻回部35においても、異なるワイヤ37を用いて、α巻きを行うことができる。これらの作業は、自動巻機を用いて行っても良い。なお、ワイヤ37および38は、単線で構成されても良く、あるいは撚り線で構成されても良く、絶縁被覆導線で構成されることが好ましい。ワイヤ37および38の外径は、特に限定されないが、大電流を流す場合には、たとえばφ1.0〜φ3.0mmが好ましい。第2ワイヤ38は、第1ワイヤ37と同じであっても良いが、異なっていても良い。
ボビン20に対してワイヤ37および38がそれぞれ巻回された後には、図2に示すように、一対のカバー50がボビン20に対して取り付けられる。その後に、Y軸方向に分離された一対の分割コア42a,42aの中脚部46aと、Y軸方向に分離された一対の分割コア42b,42b同士の中脚部46bが、コア脚用貫通孔26のX軸方向の両側から挿入される。
その結果、図3に示すように、脚部46a,46bのZ軸方向の先端同士が貫通孔26の内部において、突き合わされる。脚部46a,46bのX軸方向の先端同士は、直接に接触しても良く、あるいは、所定のギャップで向き合っても良い。いずれにしても貫通孔26には、分離可能な磁性コアの脚部46a,46bが挿入されて、磁気回路が形成される。
その後に、図1に示すように、テープ状部材60により、磁性コア40a,40bの外周を覆い、分割コア42a,42bが分離されないようにボビン20に固定する。テープ状部材60は、たとえばたとえばPET、PPS、紙などの材料などで構成される。テープ状部材60に放熱性をも持たせる場合には、テープ状部材60は、磁性コア40a,40bよりも熱導電性に優れる材料で構成されることが好ましく、具体的には、たとえばアルミニウム、銅などの金属、あるいはこれらの合金などの熱導電性に優れる材料などにより構成される。もちろん、テープ状部材60としては、上述した各種材料から成るテープ状部材を組み合わせて使用しても良い。なお、これらの分割コア42a,42bは、ボビン20に対して接着剤などで固定されても良い。
本実施形態に係るトランス10では、第1巻回部35と第2巻回部36との間に位置する巻回筒部28の外周には、絶縁隔壁鍔30が形成してあり、この絶縁隔壁鍔30が、一次コイルと二次コイルとの間を絶縁することになり絶縁性に優れている。また、この絶縁隔壁鍔30の厚みを調整することでも、リーケージ特性の調整が可能であり、その調節が容易である。
さらに本実施形態のトランス10では、巻回隔壁鍔33(34)には、隣接する各区画S1,S2(S1a,S2a)相互を連絡する少なくとも1の連絡溝33a(34a)が形成してあることから、その連絡溝33a(34a)を介して、少なくとも第1ワイヤ37を第1巻回部35にα巻きする作業が容易である。また、α巻きは、巻き数を増大させても、巻軸方向の層数を少なくすることができるために、トランス10の小型化に寄与する。
さらに本実施形態のトランス10では、ワイヤ37(38)の巻回軸(Z軸)に沿って相互に隣り合うワイヤ巻回部分相互を分離する巻回隔壁鍔33(34)が形成してあることから、ワイヤ37(38)の外径を太くしても絶縁化が容易であり、大電流化(高出力化)に対応しやすい。また、従来では、電圧の高周波化に伴い、相互に隣接するワイヤ相互が影響し合い、電流が流れ難くなると言う悪影響もあるが、本実施形態のトランス10では、巻回隔壁鍔33(34)を有するために、このような悪影響を少なくすることができ、高周波特性も向上する。さらにまた、端部隔壁鍔31,32、巻回隔壁鍔33,34および絶縁隔壁鍔30は、放熱フィンとしても作用するために、トランス10の放熱性にも優れている。
さらに本実施形態では、各区画S1,S2(S1a,S2a)においては巻回軸方向に沿って単一のワイヤのみが存在するようにワイヤ37(38)を巻回するために、一層当たりのワイヤ37(38)の巻回数のバラツキを防止することが容易になり、リーケージ特性の安定化に寄与する。すなわち、一次コイルと二次コイルとの結合係数Kを厳密に制御することが、さらに容易になり、本実施形態のトランス10をリーケージトランスとして好適に用いることができる。
さらに本実施形態では、ボビン20のコア脚用貫通孔26には、断面コ字形状に分割された分割コア42a,42bの分割脚部46a,46bが挿入される。本発明者等の実験によれば、このような構成にすることで、コアが大型になったとしても、従来のE型コアを用いる場合に比較して、中脚とベースとの交差部に発生する局所的な応力を、分散させることができる。そのため、本実施形態に係るトランス10では、コアに熱応力が発生してもクラックなどが発生することを効果的に抑制することができる。
また、分割コア42a,42bが組み合わされて構成されるE型コアにおける中脚46a,46bおよびベースは、分割コア42a,42bの分割面で分離されており、分割面の相互間には所定の隙間を形成することが可能であり、放熱性も向上する。さらに、E型コアを、それぞれが単純な形状を持つ一対の分割コア42a,42bを組み合わせて構成することとなり、コアの製造も容易となり、製造コストの低減も図れる。しかも分割型のE型コアは、全体としては、E型コアと同様な磁力線を有することになるため、コアの磁気特性は、一般的なE型コアと同等である。
さらに本実施形態では、分割コア42a(42b)相互が所定の隙間で向き合わされるように、コア脚用貫通孔26を構成する巻回筒部28の内周面には、分離用凸部27が形成してあってもよい。この場合において、所定の隙間とは、好ましくは0.05〜5mm、さらに好ましくは、0.1〜3mmである。これらの所定の隙間は、分割コアの分割面の相互間において必ずしも全面に形成する必要はない。
本実施形態では、トランス10の巻軸(Z軸)方向に沿っての少なくとも下方部分が、図示省略してあるケース内に収容されて、放熱用樹脂(ポッティング用樹脂)に接触していてもよい。放熱用樹脂に接触させることで、中脚部46a,46bの放熱性がさらに向上する。
分割コア42a,42bの分割面の相互間には、放熱用樹脂が充填してあってもよい。特にコア用貫通孔26内に挿入されるコア部分の突出先端において放熱用樹脂を介在させることで、その部分が効果的に放熱される。
第2実施形態
図5〜図7に示す実施形態に係るトランス110は、以下に示す以外は、第1実施形態と同様な構成を有し、同様な作用効果を奏する。また、図5〜7に示すトランス110における各部材は、図1〜図4に示す実施形態のトランス10における各部材に対応し、対応する部材には、下二桁の数字が同じとなるように符号を付してあり、その説明は一部省略する。
図5に示す本実施形態に係るトランス110は、たとえばリーケージトランスなどとして、車載用充電器などに用いられる。このトランス110は、ボビン120と、磁性コア140a,140bと、カバー150と、テープ状部材60とを有する。
図6および図7に示すように、ボビン120は、ボビン本体124と、ボビン本体124のX軸方向の両端上部に一体に成形してある端子台部122,123とを有する。端子台部122および123には、それぞれY軸方向の両端に、端子取付部122a,122bおよび123a,123bが形成してあり、その部分に端子121が取り付けられる。図5に示すように、各端子121には、第1ワイヤ37(図示省略)のリード部37a,37bおよび第2ワイヤ38(図示省略)のリード部38a,38bが接続される。
図6に示すように、本実施形態では、磁性コア140a,140bは、それぞれ同じ形状を持つ2つの分割コア142a,142aおよび142b,142bに分離可能である。本実施形態では、各分割コア142a,142aおよび142b,142bは、全て同じ形状であり、Z−Y断面で断面コ字形状を有し、U型コアの一種である。Z軸方向の上部に配置される一対の分割コア142a,142aが組み合わされることにより、Z−Y断面で断面E字形状を有し、いわゆるE型コアを構成する。Z軸方向の下部に配置される他の一対の分割コア142b,142bも、組み合わされることにより、Z−Y断面で断面E字形状を有し、いわゆるE型コアを構成する。
Z軸方向の上側に配置される各分割コア142aは、Y軸方向に延びるベース部144aと、ベース部144aのY軸方向の両端からZ軸方向に突出している一対の中脚部146aおよび側脚部148aとを有する。Z軸方向の下側に配置される各分割コア142bは、Y軸方向に延びるベース部144bと、ベース部144bのY軸方向の両端からZ軸方向に突出している一対の中脚部146bおよび側脚部148bとを有する。
一対の中脚部146aは、ボビン120のコア脚用貫通孔126の内部にZ軸方向の上方から挿入されるようになっている。同様に、一対の中脚部146bは、ボビン120のコア脚用貫通孔126の内部にZ軸方向の下方から挿入され、貫通孔126の内部において、それらの先端は、中脚部146aの先端に接触または所定のギャップで向き合うように構成してある。
貫通孔126を構成する巻回筒部128の内周面でX軸方向の対向位置には、分離用凸部127がZ軸方向に沿って形成してある。分離用凸部127は、中脚部142a,142aの間に介在されると共に、中脚部142b,142bの間に介在され、これらの中脚部142a,142aまたは中脚部142b,142bの相互が、貫通孔126の内部において、所定の隙間で向き合い、接触しないように構成してある。所定の隙間は、分離用凸部127のY軸方向の厚みにより調整することができる。
中脚部142a,142aまたは中脚部142b,142bは、それぞれ組み合わされた状態で、貫通孔126の円形内周面形状に一致するように、円柱形状を有しているが、その形状は、特に限定されず、貫通孔126の形状に合わせて変化させても良い。また、側脚部148a,148bは、カバー150におけるカバー本体152の円弧外周面形状に合わせた内側凹曲面形状を有し、その外面は、X−Z平面に平行な平面を有している。
カバー150のカバー本体152は、ボビン120における端子台122および123の間に位置するボビン本体124の外周を覆うような形状を有する。カバー本体152のZ軸方向の両端には、カバー本体152からボビン本体124に向けて略垂直方向に折り曲げられてる係止片154が一体成形してある。カバー本体152のZ軸方向の両側に形成してある一対の係止片154は、ボビン本体124のZ軸方向の上下面を挟み込むように取り付けられる。
図6および図7に示すように、ボビン本体124の上面、すなわち筒部128の巻軸方向の両端部には、それぞれ端部隔壁鍔131,132が形成してある。本実施形態では、Z軸方向の上側の端部隔壁鍔132には、コア脚用貫通孔126の近くに厚肉部125が設けてある。厚肉部125の外周に、カバー150の係止片154に設けられたフック状の第1係合部154aが嵌合するフック状の第2係合部125aが形成してある。
また、カバー本体152のX軸方向の両端外面には、それぞれZ軸方向に延びる側脚ガイド片156が一体に成形してある。一対の側脚ガイド片156の間に位置するカバー本体152の外面には、側脚部148a,148bの内面が接触し、側脚部148a,148bのX軸方向の移動が、一対の側脚ガイド片156により制限されるようになっている。
端部隔壁鍔131および132のZ軸方向の間に位置する巻回筒部128には、図3に示す第1巻回部35と第2巻回部36とがZ軸方向に異なる位置で連続して形成してある。第1巻回部35および第2巻回部36に関しては、第1実施形態において詳細に説明したので、ここでは説明を省略する。
図6および図7に示すように、第2実施形態では、上側の端部隔壁鍔132には、コア脚用貫通孔126の近くに厚肉部125が設けてあり、厚肉部125の外周に、カバー150の係止片154に設けられた複数の第1係合部154aが嵌合する第2係合部125aが形成してある。
このように構成することで、第1実施形態に比較してボビン120の強度を向上させることができる。しかも、必要最小限の部分のみを厚くしているので、巻軸方向のトランス110の薄型化および小型化を図ることができる。
第2実施形態では、磁性140a,140bの中脚部146a、146bの形状が円柱形状であり、第1実施形態の楕円柱形状と異なり、それに合わせて、ボビン120とカバー150の形状も、第1実施形態におけるものと相違するが、基本的には同じ構成を有し、上述した以外は、同様な作用効果を奏する。
なお、本発明は、上述した実施形態に限定されるものではなく、本発明の範囲内で種々に改変することができる。
たとえば、本実施形態のトランス10では、磁性コアの分割の態様を変化させてもよい。たとえば上述した実施形態では、分割コアであるUコア−Uコアの組合せにより、磁性コアを構成したが、Uコア−Iコアの組合せにより、磁性コアを組み立てても良い。
10… トランス
20… ボビン
22,23… 端子台部
22a,22b,23a,23b… 端子取付部
22c,22d,23c,23d… リード用溝
24… ボビン本体
26… コア脚用貫通孔
27… 分離用凸部
28… 巻回筒部
30… 絶縁隔壁鍔
31,32… 端部隔壁鍔
33,34… 巻回隔壁鍔
33a,34a… 連絡溝
35… 第1巻回部
36… 第2巻回部
37… 第1ワイヤ
37a,37b… リード部
38… 第2ワイヤ
38a,38b… リード部
40a、40b…
40a,40b… 磁性コア
42a,42b… 分割コア
44a,44b… ベース部
46a,46b… 中脚部
48a,48b… 側脚部
50… カバー
52… カバー本体
54… 係合片
56… 側脚ガイド片
60… テープ状部材

Claims (6)

  1. ボビンを有するトランスであって、
    前記ボビンは、磁性コアが挿入されるコア脚用貫通孔が形成してある筒部を有し、
    前記筒部には、
    一次コイルまたは二次コイルの内のいずれか一方を構成する第1ワイヤが巻回される第1巻回部と、
    前記第1巻回部と軸方向に異なる位置で、前記一次コイルまたは二次コイルの内のいずれか他方を構成する第2ワイヤが巻回される第2巻回部と、が形成してあり、
    前記第1巻回部と第2巻回部との間に位置する前記筒部の外周には、絶縁隔壁鍔が形成してあり、
    少なくとも前記第1巻回部には、前記第1ワイヤの巻回軸に沿って相互に隣り合うワイヤ巻回部分相互を各区画毎に分離する巻回隔壁鍔が形成してあり、
    前記巻回隔壁鍔には、隣接する各区画相互を連絡する少なくとも1の連絡溝が形成してあり、
    少なくとも前記第1ワイヤが前記第1巻回部にα巻きされており、
    前記巻回隔壁鍔で分離される各区画における前記巻回軸に沿っての区画幅は、1本のみの前記ワイヤが入り込める幅に設定してあり、
    前記巻回隔壁鍔の高さは、1本以上の前記ワイヤが入り込める高さに設定してあることを特徴とするトランス。
  2. ボビンを有するトランスであって、
    前記ボビンは、磁性コアが挿入されるコア脚用貫通孔が形成してある筒部を有し、
    前記筒部には、
    一次コイルまたは二次コイルの内のいずれか一方を構成する第1ワイヤが巻回される第1巻回部と、
    前記第1巻回部と軸方向に異なる位置で、前記一次コイルまたは二次コイルの内のいずれか他方を構成する第2ワイヤが巻回される第2巻回部と、が形成してあり、
    前記第1巻回部と第2巻回部との間に位置する前記筒部の外周には、絶縁隔壁鍔が形成してあり、
    少なくとも前記第1巻回部には、前記第1ワイヤの巻回軸に沿って相互に隣り合うワイヤ巻回部分相互を各区画毎に分離する巻回隔壁鍔が形成してあり、
    前記巻回隔壁鍔には、隣接する各区画相互を連絡する少なくとも1の連絡溝が形成してあり、
    少なくとも前記第1ワイヤが前記第1巻回部にα巻きされており、
    前記コア脚用貫通孔には、断面コ字形状に分割された分割コアの分割脚部が挿入されることを特徴とするトランス。
  3. 前記第2巻回部にも、前記第2ワイヤの巻回軸に沿って相互に隣り合うワイヤ巻回部分相互を各区画毎に分離する巻回隔壁鍔が形成してあり、
    前記巻回隔壁鍔には、隣接する各区画相互を連絡する少なくとも1の連絡溝が形成してあり、
    前記第2ワイヤが前記第2巻回部にα巻きされていることを特徴とする請求項1または2に記載のトランス。
  4. 前記分割コア相互が所定の隙間で向き合わされるように、前記コア脚用貫通孔を構成する前記筒部の内周面には、分離用凸部が形成してある請求項2に記載のトランス。
  5. 前記ボビンの外周に取り付けられ、前記磁性コアの側脚をガイドするカバーをさらに有する請求項1〜4のいずれかに記載のトランス。
  6. 前記筒部の巻軸方向の端部には、それぞれ端部隔壁鍔が形成してあり、いずれかの端部隔壁鍔には、前記コア脚用貫通孔の近くに厚肉部が設けてあり、
    前記厚肉部の外周に、前記カバーの係止片に設けられた第1係合部が嵌合する第2係合部が形成してある請求項5に記載のトランス。
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