JP7413651B2 - コイル装置 - Google Patents

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Description

本発明は、たとえばトランスなどとしても好適に用いることができるコイル装置に関する。
たとえばトランスなどに用いられるコイル装置としては、特許文献1に示すコイル装置が知られている。この従来のコイル装置では、内側に配置されるボビンの外周面に内側に位置するコイルを巻き付け、その回りをボビンカバーで囲み、その外周に、外側に位置するコイルを巻き付けている。
外側のコイルと内側のコイルとの結合を良くするために、ボビンとボビンカバーとの間の隙間は、一般的に小さい。また、ボビンカバーは、内側に位置するコイルの全体を覆うように配置することが一般的である。
近年、コイル装置の小型化に伴い、コイル装置の発熱が課題になってきている。そこで、コイル装置をポッティング樹脂に浸すことで、放熱性を向上させるなどの工夫が成されている。ところが、最近では、さらにコイル装置の小型化が求められており、従来のコイル装置の構造では、特に、内側のコイルの発熱を有効に放熱することができないという課題を有している。
特開2014-93404号公報
本発明は、このような実状に鑑みてなされ、その目的は、コイル装置の小型化が可能であると共に、放熱性に優れたコイル装置を提供することである。
上記目的を達成するために、本発明に係るコイル装置は、
第1ワイヤが外周に巻回される第1巻回部を持つボビンと、
前記第1ワイヤが巻回してあるボビンの周囲を覆うボビンカバーと、を有するコイル装置であって、
前記ボビンカバーは、前記第1ワイヤとは異なる第2ワイヤが外周に巻回される第2巻回部と、前記第2巻回部の軸方向に沿った下方位置に具備してある非巻回部とを有し、
前記非巻回部は、前記ボビンカバーの内部と外部とを連通させる開口部または切り欠き部を有する。
本発明に係るコイル装置では、ボビンカバーが非巻回部を有し、非巻回部には、開口部または切り欠き部を有している。このため、開口部または切り欠き部を通して、たとえばポッティング樹脂などの放熱性樹脂が、ボビンカバーの内部に入り込み、ボビンカバーとボビンとの間に入り込む。その結果、ボビンの第1巻回部に巻回してある第1ワイヤが放熱性樹脂に接触し、第1ワイヤからの発熱が放熱性樹脂に伝達して放熱される。したがって、本発明のコイル装置では、コイル装置を小型化しても放熱性に優れている。
また、本発明に係るコイル装置では、ボビンカバーが非巻回部を有するため、第1ワイヤから成る内側コイルと、第2ワイヤから成る外側コイルとの軸方向位置をずらしやすくなる。このために、コイル装置のリーケージ特性を調整しやすくなる。また、非巻回部に形成してある開口部または切り欠き部を通して、第1ワイヤから成る内側コイルの一部を、ボビンカバーの外部に露出させることが可能になるため、この点でも、放熱性が向上する。
好ましくは、前記開口部または切り欠き部の大きさは、前記ボビンカバーの外部に位置する放熱性樹脂が前記ボビンカバーの内部にスムーズに入り込める程度の大きさである。このように構成することで、放熱性樹脂がボビンカバーの内部に入り込み易くなる。
前記ボビンは、ボビン基板とボビン上鍔部とを有してもよく、これらのボビン基板とボビン上鍔部との間に前記第1巻回部が形成してあってもよい。好ましくは、前記ボビン基板の上に、前記非巻回部の底面が配置される。このように構成することで、ボビンへのボビンカバーの取付が容易になる。
前記ボビンカバーは、カバー下鍔部とカバー上鍔部とを有してもよく、前記カバー下鍔部の下方に、前記非巻回部が具備してあってもよい。また、好ましくは、前記ボビン上鍔部の軸方向の下側に前記カバー上鍔部が配置され、前記ボビン上鍔部と前記カバー上鍔部との間には、前記ボビンカバーの内部の空気を外部に排出可能な出口隙間が形成してある。
このように構成することで、非巻回部の開口部または切り欠き部からボビンカバーの内部に、放熱性樹脂が入り込む際に、ボビンカバーの内部に位置する空気を、前記出口隙間から排出しやすくなり、放熱性樹脂の充填が、よりスムーズになる。
前記第1巻回部には、軸方向に沿って巻回隔壁鍔が所定間隔で具備してあってもよい。また、いずれかの前記巻回隔壁鍔には、前記ボビンカバーの内周面に接触して位置決めするための位置決め凸部が周方向の一部に形成してあってもよい。好ましくは、前記位置決め凸部以外では、前記巻回隔壁鍔の外周面と前記ボビンカバーの内周面との間には、前記放熱性樹脂が流通可能な流通隙間が形成してある。流通隙間を介して放熱性樹脂が流通することで、ボビンカバーの内部で、ボビンの全周にわたり、放熱性樹脂を充填することができる。
好ましくは、前記ボビンカバーは、分割接続部を持つ一対の半割体で構成してある。また、好ましくは、前記分割接続部の内側に接触するように、前記位置決め凸部が形成してある。このように構成することで、分割接続部の強度を補強することも可能になると共に、周方向に沿って均一な流通隙間を形成しやすくなる。
図1は本発明の一実施形態に係るコイル装置の斜視図である。 図2Aは図1に示すコイル装置の分解斜視図である。 図2Bは図2Aに示すボビンカバーを分解したボビンの斜視図である。 図2Cは図2Bと異なる角度から見たボビンカバーを分解したボビンの斜視図である。 図3は図2Bに示すボビンに第1ワイヤを巻回するための斜視図である。 図4は図1に示すコイル装置をX軸に沿って右から見た側面図である。 図5は図1に示すコイル装置のX軸に沿って左から見た側面図である。 図6Aは図1に示すVIA-VIA線に沿う要部断面図である。 図6Bは図1に示すVIB-VIB線に沿う要部断面図である。
以下、本発明を、図面に示す実施形態に基づき説明する。
図1に示すように、本発明の一実施形態に係るコイル装置10は、4つのコア12と、ボビン40と、ボビンカバー50と、2つのコアカバー60とを有する。本実施形態では、図において、X軸とY軸とZ軸とは、相互に垂直であり、コイル装置10の実装面に対して垂直方向がZ軸であり、ボビン40に形成してある一対のリード引出部49が相互に反対側に位置する方向がX軸である。
図2Aに示すように、4つのコア12は、組み立てられて、後述するコイルにより発生する磁束を通過させる磁路を形成する。これらのコア12は、対称な形状を有しており、ボビンカバー50およびボビン40を上下方向(図においてZ軸方向)から挟むようにして互いに連結される。
各コア12は、それぞれ縦断面(Y軸およびZ軸を含む切断面)が略E字形状のコアである。各コア12は、たとえばフェライト、金属磁性体などの軟磁性体で構成され、Y軸方向に延びる平板状のベース13と、各ベース13のY軸方向の両端からZ軸方向に突出する一対の側脚16,16と、各ベース13のY軸方向の中間位置からZ軸方向に突出する中脚14とを有する。
本実施形態では、各コア12の中脚14がボビン40の第1中空筒部44に形成してある第1貫通孔44aの内部に入り込む。第1中空筒部44の内周壁に形成してある分離用凸部44bにより、X軸方向に隣り合うコア12,12には、相互に隙間が形成される。この隙間に、後述するポッティング樹脂などの放熱性樹脂が入り込むことにより、コイル装置10の内部に発生する熱の放熱性が向上する。
分離用凸部44bにより形成される隙間は、分離用凸部44bのX軸方向の厚みに対応する。分離用凸部44bは、貫通孔44aの内部で、X軸方向の中央部で、Y軸方向の両側に、Z軸に沿って形成してある。分離用凸部44bのX軸方向の厚みは、特に限定されないが、好ましくは0.05~5mm、さらに好ましくは、0.1~3mmである。
図2Bに示すように、ボビン40は、そのZ軸方向の下端部に、略楕円形平板状のボビン基板42を有する。ボビン基板42の略中央部には、図3に示すように、第1中空筒部44がZ軸方向の上部に伸びるように一体成形してある。
図3に示すように、第1中空筒部44のZ軸方向上部には、ボビン上鍔部48がY軸-X軸平面で第1中空筒部44から径方向に突き出るように一体成形してある。ボビン上鍔部48のX軸方向両端部には、それぞれリード引出部49が一体に成形してある。なお、リード引出部49は、ボビン40とは別体に成形し、ボビン40のボビン上鍔部48に嵌合または接着などで接合するようにしても良い。
図2Bに示すように、一方のリード引出部49は、内側コイル20を構成する第1ワイヤ22の両端部である一対のリード部22a,22aが、それぞれZ軸の上方向に引き出される一対の垂直引出溝49aが形成してある台座49cを有する。台座49cには、垂直引出溝49aのZ軸方向の上部でY軸方向の反対側に導かれる水平引出溝49bがそれぞれ形成してある。各水平引出溝49bには、各リード部22a,22aが案内されるようになっている。各リード部22a,22aの先端には、図示省略してある端子が接続される。端子は、台座49cに埋め込まれて一体化されていてもよい。
図2Bに示す他方のリード引出部49は、外側コイル30を構成する第2ワイヤ32の両端部である一対のリード部32a,32aがそれぞれZ軸の上方向に引き出される一対の垂直引出溝49aが形成してある台座49cを有する。台座49cには、垂直引出溝49aのZ軸方向の上部でY軸方向の反対側に導かれる水平引出溝49bがそれぞれ形成してある。各水平引出溝49bには、各リード部32a,32aが案内されるようになっている。各リード部32a,32aの先端には、図示省略してある端子が接続される。端子は、台座49cに埋め込まれて一体化されていてもよい。
また、それぞれのリード引出部49には、台座49cと第1中空筒部44との境界部からZ軸上方向に立ち上げられている絶縁壁49dが形成してある。絶縁壁49dは、リード部22aまたは32aと、図1に示すコア12,12との絶縁距離を向上させることができるようになっている。
図3に示すように、ボビン上鍔部48とボビン基板42との間に位置する第1中空筒部44の外周部には、第1巻回部45が形成してある。第1巻回部45では、図6Bに示すように、第1ワイヤ22の巻回軸(Z軸)に沿って相互に隣り合うワイヤ巻回部分相互を分離する複数の巻回隔壁鍔46が巻回軸に沿って所定間隔で、ボビン基板42(およびボビン上鍔部48)と略平行に第1中空筒部44と一体に形成してある。巻回隔壁鍔46の詳細と第1ワイヤ22の巻回方法については後述する。
ボビン40におけるボビン基板42、第1中空筒部44、ボビン上鍔部48、リード引出部49および巻回隔壁鍔46は、射出成形などにより一体成形してあることが好ましい。
ボビン基板42における第1中空筒部44の内部には、Z軸方向に貫通する第1貫通孔44aが形成してある。第1貫通孔44aには、コア12における中脚14が、Z軸方向の上下から入り込み、貫通孔44aのZ軸方向の略中央部において中脚14の先端が突き合わされるようになっている。なお、図6Bに示すように、貫通孔44aのZ軸方向の略中央部において、Z軸の上下から挿入された中脚14の先端は、接触せずに所定間隔でギャップが形成されていてもよい。
図2Bに示すように、ボビンカバー50は、X軸方向に2つに分割可能な一対の半割体50a,50bで構成してあり、巻回軸(Z軸)に平行な分割接続部53で組み合わされ、組み合わされた状態で、第2巻回部55が、カバー50の外周部に形成される。ボビンカバー50は、ボビン40の第1巻回部45に第1ワイヤ22が巻回されて内側コイル20が形成された後に、ボビン40の外周に装着され、分割接続部53で組み合わされる。
ボビンカバー50は、内側コイル20を外側から覆う第2中空筒部54を有し、第2中空筒部54の外周部に、カバー下鍔部52とカバー上鍔部58とがZ軸方向に所定間隔で周方向に沿って形成してある。下鍔部52および上鍔部58は、X-Y軸の平面に平行に設けられ、設置面と平行に延在する。
これらの下鍔部52と上鍔部58との間が、第2巻回部55となり、この第2巻回部55に、たとえば2次コイルとなる外側コイル30を構成する第2ワイヤ32が整列巻き(またはα巻き)される。整列巻とは、巻回軸の一方の端から他方の端に向けてワイヤが巻かれる通常の巻き方である。α巻きについては後述する。
図2Aに示すように、外側コイル30が装着してあるボビンカバー50の第2巻回部55の外周には、Y軸方向の両側から一対のコアカバー60が装着される。コアカバー60は、たとえば合成樹脂などの絶縁部材で構成され、カバー本体62を有し、その外周面は、コア12における側脚16を案内する案内面となり、その内周面には、外側コイル30が位置する。
カバー本体62のZ軸方向の両端には、取付縁64,64が一体に形成してある。Z軸上側の取付縁64は、ボビン上鍔部48の上面に係合し、Z軸下側の取付縁64は、ボビン基板42の下面に係合し、コアカバー60はボビン40に取り付けられる。
カバー本体62は、コアカバー60の外周面形状に対応した内周面形状を有し、そのX軸方向の両端には、絶縁板部66が一体に成形してある。絶縁板部66のZ軸方向の上下には、Y軸方向の内側に突出する係合凸部66aが形成してある。Z軸上方側の係合凸部66aは、リード引出部49の絶縁壁49dの内面に係合し、Z軸下側の係合凸部66aは、ボビン基板42のX軸両端からZ軸下方に向けて一体成形してある脚部42aの内面に係合する。
その結果、図1に示すように、コアカバー60の絶縁板部66は、絶縁壁49dおよび脚部42aと組み合わされて、コア12と外側コイル30との絶縁を向上させる。絶縁板部66の内面(コイル装置10の中心側)は、コア12と接触していてもよく、コア12の外形状に合わせた形状を有していてもよい。
図3に示すように、本実施形態では、略楕円筒形状の第1中空筒部44の外周部に、Z軸方向に沿って所定間隔の巻回区画47が形成されるように、楕円リング形状の巻回隔壁鍔46がX-Y軸に略平行な平面で形成してある。本実施形態では、Z軸方向に沿って所定間隔で複数の巻回隔壁鍔46が略平行に形成してあるが、その数は特に限定されない。これらの巻回隔壁鍔46が形成してある領域が、第1巻回部45となる。
巻回隔壁鍔46で分離される各巻回区画47における巻回軸(Z軸)に沿っての巻回区画幅は、1本のみのワイヤ22が入り込める幅に設定してある。すなわち、巻回区画幅w1は、ワイヤ22の線径d1に対して、好ましくは、d1<w1<(2×d1)、さらに好ましくはd1<w1<(1.2×d1)の関係にあることが好ましい。線径d1に対して巻回区画幅w1が広すぎると、巻乱れが生じやすくなると共に、コイル装置のコンパクト化の要請に反する。
なお、各巻回区画47において、巻回区画幅は、全て同一であることが好ましいが、多少異なっていてもよい。また、ボビン上鍔部48と最上位置の巻回隔壁鍔46との間の巻回区画幅は、巻回隔壁鍔46の相互間の巻回区画幅よりも大きくてもよい。また、同様に、ボビン基板42と最下位置に位置する巻回隔壁鍔46との間の巻回区画幅は、巻回隔壁鍔46の相互間の巻回区画幅よりも大きくてもよい。本実施形態では、各巻回区画47に巻回される予定の総巻回数は、特に限定されない。
図2Bに示すように、本実施形態では、いずれかの巻回隔壁鍔46には、図2Bに示すボビンカバー50の内周面に接触して位置決めするための位置決め凸部46dが周方向の一部に形成してある。図6Aに示すように、位置決め凸部46d以外では、巻回隔壁鍔46の外周面とボビンカバー50の内周面との間には、放熱性樹脂が流通可能な流通隙間46eが形成してある。
位置決め凸部46dは、好ましくは、ボビンカバー50の分割接続部53の内側に接触する位置で、巻回隔壁鍔46の外周面から突出している。位置決め凸部46dの突出高さ(径方向高さ)は、流通隙間46eの径方向幅を規定し、好ましくは、0.5~1mm程度が好ましい。放熱性樹脂を流通しやすくするためとコイル20,30間の結合を良好にするためである。
図2Cに示すように、ボビン40の上鍔部48の下面にも、巻回隔壁鍔46の位置決め凸部46dと同様な位置決め凸部48dが形成してあることが好ましい。この位置決め凸部48dも、図6Aに示す位置決め凸部46dと同様に、ボビンカバー50の分割接続部53の内側に接触して、流通隙間46eを形成する。
図6Aに示すように、ボビンカバー50の分割接続部53では、一方の半割体50aの内側接続片53aの径方向の外側に、他方の半割体50bの外側接続片53bが差し込まれて、半割体50a,50bが連結されてボビンカバー50を構成する。
図2Bに示すように、ボビンカバー50は、第1ワイヤ22とは異なる第2ワイヤ32が外周に巻回される第2巻回部54と、第2巻回部54の軸方向に沿った下方位置に具備してある非巻回部57とを有する。非巻回部57は、ボビンカバー50の内部と外部とを連通させる開口部57bまたは切り欠き部57cを有する。
開口部57bは、カバー下鍔部52と柱57dと下梁57eとで区画された貫通孔であり、X軸方向の両側に位置する半割体50a,50bのそれぞれに形成され、図1に示すように、コイル装置10の外部に対して完全に解放している。また、図2Bに示す切り欠き部57cは、カバー下鍔部52と柱57dとで区画された開放空間であり、ボビンカバー50の底面57aが、ボビン40のボビン基板42の上に設置される際に、ボビンカバー50の外と内とを連絡する孔となる。この切り欠き部57cの一部も、図1に示すように、コアカバー60により塞がれずに、コイル装置10の外部に対して完全に解放している。
図2Bに示す開口部57bまたは切り欠き部57cの大きさは、ボビンカバー50の外部に位置するポッティング樹脂などの放熱性樹脂がボビンカバー50の内部にスムーズに入り込める程度の大きさであれば特に限定されない。開口部57bまたは切り欠き部57cの軸方向の高さは、たとえば1~5mmである。また、開口部57bまたは切り欠き部57cの周方向の長さは、たとえば15~20mm程度である。
一方の半割体50aの非巻回部57に位置する分割接続部53の内側接続片53aの外周面には、フック部53cが形成してある。また、他方の半割体50bの非巻回部57に位置する分割接続部53の外側接続片53bの内周面には、フック部53d(図2C参照)が形成してある。これらのフック部53c,53dは、接合片53a,53b同士が接続される際に係合して、接続部53での接続が外れないようにしてある。
また、図2Bに示すように、一方の半割体50aの接続部53aに位置するカバー上鍔部58には、他の部分よりもZ軸に沿って上方に高くなる段差状の接続上鍔部58aが形成してある。また、他方の半割体50bの接続部53bに位置するカバー上鍔部58には、接続上鍔部58aよりもZ軸に沿って下側に位置し、接続上鍔部58aの下に差し込まれて接続可能な接続上鍔部58bが形成してある。
また、他方の半割体50bの接続部53bに位置するカバー上鍔部58には、接続上鍔部58aの接続先端が当接可能なストッパ凸部58iが形成してある。ストッパ凸部58iは、カバー上鍔部58の大部分の上面に対して、Z軸に沿って上側に突出している。ストッパ凸部58iのカバー上鍔部58の大部分の上面に対する突出高さは、接続上鍔部58aのZ軸に沿った突出高さと略同一であることが好ましい。これらのストッパ凸部58iの上面と、接続上鍔部58aの上面とは、ボビン40のボビン上鍔部48の下面に接触し、分割接続部53以外の大部分のカバー上鍔部58の上面とボビン上鍔部48の下面との間に、空気の出口隙間を形成する。
一方の半割体50aのX軸に沿って接続上鍔部58aと反対側のカバー上鍔部58には、カバー上鍔部58の上面よりもZ軸に沿って上側に突出する係合凸部58cが具備してある。係合凸部58cの上面には、係合面58eが形成してあり、カバー上鍔部58の上面に対する係合面58eのZ軸に沿う突出高さは、接続鍔部58aの段差高さと同程度である。係合面58eは、リード引出部49の下面に接触する。リード引出部49の下面は、Z軸に沿ってボビン上鍔部48の下面と略同一高さである。
係合面58eのY軸方向の中央部には、係合面58eよりもZ軸に沿ってさらに上に突出する位置決め凸部59が具備してあり、位置決め凸部59の内周面に、位置決め溝59aが形成してある。位置決め溝59aには、ボビン40のX軸方向の一端に具備してあるリード引出部49の係合凸部49eが差し込まれ、ボビン40に対するボビンカバー50の周方向の位置決めが成される。なお、係合凸部49eは、一対の垂直引出溝49aを仕切る隔離壁の一部を構成している。
他方の半割体50bのX軸に沿って接続上鍔部58bと反対側のカバー上鍔部58には、カバー上鍔部58の上面よりもZ軸に沿って上側に突出する係合凸部58dが具備してある。係合凸部58dの上面には、係合面58fが形成してあり、カバー上鍔部58の上面に対する係合面58fのZ軸に沿う突出高さは、ストッパ凸部58iの突出高さと同程度である。係合面58fは、リード引出部49の下面に接触する。リード引出部49の下面は、Z軸に沿ってボビン上鍔部48の下面と略同一高さである。
係合面58fのY軸方向の中央部では、その内周面に、位置決め溝59aが形成してある。位置決め溝59aには、ボビン40のX軸方向の他端に具備してあるリード引出部49の係合凸部49e(図3参照)が差し込まれ、ボビン40に対するボビンカバー50の周方向の位置決めが成される。なお、係合凸部49eは、一対の垂直引出溝49aを仕切る隔離壁の一部を構成している。
図2Bに示す第1ワイヤ22は、単線で構成されても良く、あるいは撚り線で構成されても良く、絶縁被覆導線で構成されることが好ましい。第1ワイヤ22の外径d1は、特に限定されないが、大電流を流す場合には、たとえばφ1.0~φ3.0mmが好ましい。第2ワイヤ32は、第1ワイヤ22と同じであっても良いが、異なっていても良い。
この実施形態では、図2Bに示す第1ワイヤ22から成る内側コイル20は、トランスの一次コイルを構成し、ボビンカバー50の回りに巻回される第2ワイヤ32から成る外側コイル30が二次コイルを構成する。そのため、本実施形態では、図6Bに示すように、外側コイル30を構成する第2ワイヤ32の線径が、第1ワイヤ22に比較して線径を太くしてあるが、線径は、特に限定されず、線径を同じにしても良いし、逆に異ならせても良い。また、第1ワイヤ22および第2ワイヤ32の材質に関しても同一でも異なっていても良い。
図3に示すように、本実施形態のボビン40では、各巻回隔壁鍔46には、隣接する各巻回区画47相互を連絡する少なくとも1の連絡溝46aが形成してある。本実施形態では、それぞれの連絡溝46aの周方向幅を規定するように巻回隔壁鍔46に形成してある一対の切欠縁部46b,46cの少なくともいずれか一方の周方向位置が、Z軸方向(巻軸)に沿って隣接する巻回隔壁鍔46の相互間で同じ位置にあるが、異なっていてもよい。なお、周方向とは、中空筒部44の楕円状外周面に沿った方向である。
図3に示すように、本実施形態のボビン40では、第1ワイヤ22が、たとえば第1巻回部45のZ軸方向の中央部からα巻きされる。すなわち、第1ワイヤ22の中央部22cを、第1巻回部45のZ軸方向の中央部に位置する連絡溝46aを通過するように配置し、第1ワイヤ22の中央部から端に向けて一方の下巻回部分22dを、中央から一段下の巻回区画47に通す。また、第1ワイヤ22の中央部から端に向けて他方の上巻回部分22eを、下巻回部分22dが通された巻回区画47の一つ上に位置する巻回区画47に通す。
その後に、下巻回部分22dは、同じ巻回区画47で、Z軸上から見て左巻きで1回以上で巻回し、上巻回部分22eは、上の段の同じ巻回区画47で、Z軸上から見て右巻きで1回以上で巻回する。その後に、下巻回部分22dは、巻回した巻回区画47から、連絡溝46aを通し、Z軸方向の一段下の巻回区画47に移動し、その巻回区画47で、同様に同じ方向に巻回される。また、上巻回部分22eは、巻回した巻回区画47から、連絡溝46aを通し、Z軸方向の一段上の巻回区画47に移動し、その巻回区画47で、同様に同じ方向に巻回される。
その動作を繰り返すことで、第1巻回部45の周囲に、第1ワイヤがα巻きされる。図2Bに示すように、α巻き後の第1ワイヤ22の下巻回部分からのリード部22aは、Z軸方向の上部に持ち上げられ、リード引出部49の垂直引出溝49aに導かれる。また、α巻き後の第1ワイヤ22の上巻回部分からのリード部22aは、リード引出部49の垂直引出溝49aに直接に導かれ、水平引出溝49bを通して、他のリード部22aと異なる方向に引き出される。
これに対して、図2Aおよび図2Bに示すように、ボビンカバー50では、その第2巻回部55に、二次コイルとなる外側コイル30を構成する第2ワイヤ32が整列巻きされる。整列巻とは、巻回部55の外周面に対して、Z軸方向の一端から他端に向けて順次にワイヤ32が巻回される巻き方であり、本実施形態では、一層のみで整列巻きしてある。仮に、二層で整列巻きする場合には、整列巻の場合には、一層目が全て巻かれてから、その上に二層目が巻かれる。
本実施形態に係るコイル装置10は、図2Aに示す各部材を組み立てると共に、ボビン40およびボビンカバー50にワイヤを巻回することによって製造される。このコイル装置10は、ケースの内部に収容されていてもよい。また、ケースの内部には、放熱用樹脂が充填してあってもよい。放熱用樹脂としては、特に限定されないが、たとえば熱伝導率が0.5~5、好ましくは1~3W/m・Kである放熱性に優れた樹脂が好ましい。
放熱性に優れた樹脂としては、たとえばシリコーン系樹脂、ウレタン系樹脂、エポキシ系樹脂などがあるが、中でも、シリコーン樹脂、ウレタン樹脂が好ましい。また、放熱性を高めるために、樹脂中には、熱伝導性の高いフィラーを充填させても良い。
また、本実施形態の放熱性樹脂は、ショアA硬度が100以下、好ましくは60以下であることが好ましい。コア12が熱により変形したとしても、その変形を吸収し、コア12に過大な応力を発生させないようにするためである。このような樹脂としては、ポッティング樹脂が例示される。
ケースの下方には、金属プレートなどを介して、あるいは、直接に冷却パイプ、冷却フィン、などの冷却装置を装着しても良い。
以下に、コイル装置10の製造方法の一例を、図2Aおよび図2Bなどを用いて説明する。コイル装置10の作製においては、まず、ボビン40を準備する。ボビン40の材質は特に限定されないが、ボビン40は、樹脂等の絶縁材料によって形成される。
次に、ボビン40の第1中空筒部44の外周に第1ワイヤ22を巻回し、内側コイル20を形成する。内側コイル20の形成に使用される第1ワイヤ22としては、特に限定されないが、リッツ線等が好適に使用される。
次に、内側コイル20が形成されたボビン40に対して、ボビンカバー50を取り付ける。ボビンカバー50における第2中空筒部54の外周には、外側コイル30を構成する第2ワイヤ32を巻回する。
その後に、コアカバー60をボビンカバー50におけるY軸方向の両側に取り付け、その後に、Z軸方向の上下方向から、コア12を取り付ける。すなわち、コア12の中脚14,14の先端同士、側脚16,16の先端同士を突き合わせる。なお、中脚14,14の先端同士の間には、ギャップを持たせても良い。
各コア12の材質としては、金属、フェライト等の軟磁性材料が挙げられるが、特に限定されない。コア12は、接着材を用いて接着されるか、または外周をテープ状部材で巻かれることによって、ボビンカバー50およびボビン40に固定される。
本実施形態では、一連の組み立て工程の後に、コイル装置10に対してワニス含浸処理が施されても良い。以上のような工程により、本実施形態に係るコイル装置10を製造することができる。
その後に、コイル装置10は、放熱用樹脂が充填されたケースの内部に収容されてもよい。樹脂の充填は、コイル装置10をケースの内部に収容する前でも後でも良い。
また、本実施形態のコイル装置10は、実装基板面に対して、コイルの巻軸が垂直に配置される縦タイプのコイル装置として用いることができるので、ボビン40の中空部に挿入されるコア12を冷却しやすい。
さらに本実施形態では、ボビンカバー50は、図2Bに示すように、巻回軸に平行な分割接続部53で分割可能であるため、ボビン40の外周に、ボビンカバー50を容易に配置することができる。
本実施形態のコイル装置10では、各巻回区画47においては巻回軸方向に沿って単一のワイヤ巻回部分のみが存在するようにワイヤ22を巻回するために、一層当たりのワイヤ22の巻回数のバラツキを防止することが容易になり、リーケージ特性の安定化に寄与する。すなわち、二次コイルを構成する外側コイル30と一次コイルを構成する内側コイル20との結合係数を厳密に制御することが容易になり、本実施形態のコイル装置10をリーケージトランスとしても好適に用いることができる。
また本実施形態では、図2Bに示すように、ボビンカバー50の第2巻回部55の下方に、非巻回部57を具備してあるために、図6Bに示すように、第1コイル20を第2コイル30に対して、Z軸方向に位置ズレして配置させることが容易になる。その点からも、コイル装置10のリーケージ特性を容易且つ正確に調整することができる。
さらに本実施形態では、図6Aおよび図6Bに示すように、ボビンカバー50の内周部には、第1ワイヤ22のリード部22aを巻軸方向の上部に引き出すための通路用凹部56が形成してあるので、コイル装置10の小型化を図ることができる。
また、本実施形態では、通路用凹部56と連絡溝46aの位置以外の部分では、巻回隔壁鍔46の外周縁とボビンカバー50の内周面との間には、比較的に小さな流通隙間46eが均一に形成してある。このように構成することで、ボビンカバー50の内側と外側に巻回されるワイヤのコイル20,30間距離を一定にし易くなり、コイル特性値のばらつきが少なくなる。
特に本実施形態に係るコイル装置10では、図2Bおよび図2Cに示すように、ボビンカバー50が非巻回部57を有し、非巻回部57には、開口部57bまたは切り欠き部57cを有している。このため、開口部57bまたは切り欠き部57cを通して、たとえばポッティング樹脂などの放熱性樹脂が、ボビンカバー50の内部に入り込み、ボビンカバー50とボビン40との間に入り込む。その結果、ボビン40の第1巻回部45に巻回してある第1ワイヤ22が放熱性樹脂に接触し、第1ワイヤ22からの発熱が放熱性樹脂に伝達して良好に放熱される。したがって、本実施形態のコイル装置10では、コイル装置10を小型化しても放熱性に優れている。
また本実施形態では、ボビンカバー50が非巻回部57を有するため、第1ワイヤ22から成る内側コイル20と、第2ワイヤ32から成る外側コイル30との軸方向位置をずらしやすくなる。このために、コイル装置10のリーケージ特性を調整しやすくなる。また、図4または図5に示すように、非巻回部57に形成してある開口部57bまたは切り欠き部57cを通して、第1ワイヤ22から成る内側コイル20の一部を、ボビンカバー50およびコイル装置10の外部に露出させることが可能になるため、この点でも、放熱性が向上する。
また本実施形態では、ボビン40は、ボビン基板42とボビン上鍔部48とを有し、これらのボビン基板42とボビン上鍔部48との間に第1巻回部45が形成してある。しかも、ボビン基板42の上に、ボビンカバー50の非巻回部57の底面57aが配置される。このように構成することで、ボビン40へのボビンカバー50の取付が容易になる。
ボビンカバー50は、カバー下鍔部52とカバー上鍔部58とを有する。そして、カバー下鍔部52の下方に、非巻回部57が具備してある。さらに、ボビン上鍔部48の軸方向の下側にカバー上鍔部58が配置され、ボビン上鍔部48とカバー上鍔部58との間には、ボビンカバー50の内部の空気を外部に排出可能な出口隙間が形成してある。
このように構成することで、非巻回部57の開口部57bまたは切り欠き部57cからボビンカバー50の内部に、放熱性樹脂が入り込む際に、ボビンカバー50の内部に位置する空気が、出口隙間から排出されやすくなり、放熱性樹脂の流れが、よりスムーズになる。
さらに本実施形態では、第1巻回部45には、軸方向に沿って巻回隔壁鍔46が所定間隔で具備してある。また、いずれかの巻回隔壁鍔46には、ボビンカバー50の内周面に接触して位置決めするための位置決め凸部46dが周方向の一部に形成してある。図6Aに示すように、位置決め凸部46d以外では、巻回隔壁鍔46の外周面とボビンカバー50の内周面との間には、放熱性樹脂が流通可能な流通隙間46eが周方向に沿って均一に形成してある。流通隙間46eを介して放熱性樹脂がZ軸方向に流通することで、ボビンカバー50の内部で、ボビン40の全周にわたり、放熱性樹脂を充填することができる。
また、ボビンカバー50は、分割接続部53を持つ一対の半割体50a,50bで構成してある。分割接続部53の内側に接触するように、ボビン40の巻回隔壁鍔46の外周の一部に位置決め凸部46dが形成してある。このように構成することで、分割接続部53の強度を補強することも可能になると共に、周方向に沿って均一な流通隙間46eを形成しやすくなる。
なお本実施形態では、内周側に配置される第1ワイヤ22が、トランスの一次コイルであるが、その逆に、さらに高電圧が作用する二次コイル(内側コイル20)であってもよい。その場合には、高電圧が作用する二次コイル(内側コイル20)を、比較的に低電圧が作用する一次コイル(外側コイル30)の内側に配置することで絶縁が容易になる。
また、本発明は、上述した実施形態に限定されるものではなく、本発明の範囲内で種々に改変することができる。
たとえば、第1ワイヤ22は、α巻きである必要は無く、整列巻でもよい。整列巻でも、本発明の作用効果を期待することができる。さらに、ボビン40,40aの具体的な形状、あるいはコア12の具体的な形状は、上述した実施形態に限らず、種々に改変することができる。また、本発明のコイル装置は、トランス以外の用途として、リアクトルなどにも用いることができる。
10…コイル装置
12…コア
13…ベース
14…中脚
16…側脚
20…内側コイル
22…第1ワイヤ
22a…リード部
30…外側コイル
32…第2ワイヤ
32a…リード部
40…ボビン
42…ボビン基板
42a…脚部
44…第1中空筒部
44a…第1貫通孔
44b…分離用凸部
45…第1巻回部
46…巻回隔壁鍔
46a…連絡溝
46b,46c…切欠縁部
46d…位置決め凸部
46e…流通隙間
47…巻回区画
48…ボビン上鍔部
48d…位置決め凸部
49…リード引出部
49a…垂直引出溝
49b…水平引出溝
49c…台座
49d…絶縁壁
49e…係合凸部
50…ボビンカバー
50a,50b…半割体
52…カバー下鍔部
53…分割接続部
53a…内側接続片
53b…外側接続片
53c,53d…フック部
54…第2中空筒部
55…第2巻回部
56…通路用凹部
57…非巻回部
57a…底面
57b…開口部
57c…切り欠き部
57d…柱
57e…下梁
58…カバー上鍔部
58a…接続上鍔部
58b…接続下鍔部
58c,58d…係合凸部
58e,58f…係合面
58g,58h…段差面
58i…ストッパ凸部
59…位置決め凸部
59a…位置決め溝
60…コアカバー
62…カバー本体
64…取付縁
66…絶縁板部

Claims (6)

  1. 第1ワイヤが外周に巻回される第1巻回部を持つボビンと、
    前記第1ワイヤが巻回してあるボビンの周囲を覆うボビンカバーと、を有するコイル装置であって、
    前記ボビンカバーは、分割接続部を持つ一対の半割体で構成してあり、前記第1ワイヤとは異なる第2ワイヤが外周に巻回される第2巻回部と、前記第2巻回部の軸方向に沿った下方位置に具備してあるカバー下鍔部と、前記カバー下鍔部の下方に配置される非巻回部とを有し、
    前記非巻回部は、前記ボビンカバーの内部と外部とを連通させる切り欠き部と、前記一対の半割体の前記分割接続部を相互に係合するフック部とを有し、
    前記ボビンは、前記第1巻回部の軸方向に沿った下端部に板状のボビン基板を有し、
    前記ボビンカバーの前記非巻回部の底面が、前記ボビン基板の上に配置されており、
    記切り欠き部は、前記ボビン基板と前記カバー下鍔部との間に前記ボビンカバーの内部と外部とを連通させる孔を形成しているコイル装置。
  2. 記切り欠き部の大きさは、前記ボビンカバーの外部に位置する放熱性樹脂が前記ボビンカバーの内部にスムーズに入り込める程度の大きさである請求項1に記載のコイル装置。
  3. 前記ボビンは、ボビン基板とボビン上鍔部とを有し、これらのボビン基板とボビン上鍔部との間に前記第1巻回部が形成してあり、
    前記ボビン基板の上に、前記非巻回部の底面が配置される請求項1または2に記載のコイル装置。
  4. 前記ボビンカバーは、カバー上鍔部とを有し、
    前記ボビン上鍔部の軸方向の下側に前記カバー上鍔部が配置され、
    前記ボビン上鍔部と前記カバー上鍔部との間には、前記ボビンカバーの内部の空気を外部に排出可能な出口隙間が形成してある請求項3に記載のコイル装置。
  5. 前記第1巻回部には、軸方向に沿って巻回隔壁鍔が所定間隔で具備してあり、
    いずれかの前記巻回隔壁鍔には、前記ボビンカバーの内周面に接触して位置決めするための位置決め凸部が周方向の一部に形成してあり、
    前記位置決め凸部以外では、前記巻回隔壁鍔の外周面と前記ボビンカバーの内周面との間には、前記放熱性樹脂が流通可能な流通隙間が形成してある請求項2、請求項2を引用する請求項3、または、請求項2を引用する請求項3を引用する請求項4のいずれかに記載のコイル装置。
  6. 記分割接続部の内側に接触するように、前記位置決め凸部が形成してある請求項5に記載のコイル装置。

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