JP3371740B2 - 薄形トランス - Google Patents
薄形トランスInfo
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- JP3371740B2 JP3371740B2 JP06581697A JP6581697A JP3371740B2 JP 3371740 B2 JP3371740 B2 JP 3371740B2 JP 06581697 A JP06581697 A JP 06581697A JP 6581697 A JP6581697 A JP 6581697A JP 3371740 B2 JP3371740 B2 JP 3371740B2
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Description
される薄形トランスに関するものである。
た高周波化が進み、コイル部は厚みを薄くするために導
線をスパイラル状に巻回したコイルが少ない巻数で構成
でき、それぞれのコイルを同一の種類または複合させて
積層した構成による薄形トランスが開発されている。
より説明する。同図によると1はEE型またはEI型の
磁心、2a〜2cは導線をスパイラル状に巻回した各コ
イル、3a〜3cは各コイル2a〜2cの引出し部を示
す。
以下にその構成について説明する。まず導線をスパイラ
ル状に巻回してなるコイル2cの上にその引出し部3c
を配置するように順次コイル2b,2aごとに積層して
コイル部を構成し、最後に磁心1を組み込んで薄形トラ
ンスとしている。
来の構成では、導線をスパイラル状に構成して積層する
場合、巻数の少ないコイルでも層数が増加すれば必然的
にコイルの積層数が増し、さらに引出し部3a〜3cの
厚みにより1層のスパイラル状のコイル2a〜2cで2
層分の厚みになるので、薄形化を妨げる原因となってい
た。
で、導線をスパイラル状に巻回したコイルの層数が増し
ても積層高さが低く、コイル部全体の厚みも薄くするこ
とができ、引出し部の位置規制も容易にできる薄形トラ
ンスの提供を目的とするものである。
に本発明の薄形トランスは、円筒中空部を中央に設けた
コイルベースと、前記コイルベースの周りに配置したス
パイラルコイルと、前記コイルベースに装着したコイル
ケースと、前記コイルベースの円筒中空部に装着した磁
心とを備え、前記コイルベースの一辺には、前記コイル
ベースの両面に突出する複数のリブを一体に設けるとと
もに、前記円筒中空部には、前記リブを設けた前記コイ
ルベースの一辺の側に向かって切り欠き部を設けてお
り、隣接する前記リブの間には、前記コイルベースの片
面側に第一の溝が形成されるとともに、前記コイルベー
スの他面側に第二の溝が形成されており、前記スパイラ
ルコイルの内側リード引出し部を前記円筒中空部の切り
欠き部に挿入して前記第一の溝に導出し、前記スパイラ
ルコイルの外側リード引出し部を第二の溝に導出した構
成である。
第一の溝にまで内側リードを導出したので、コイルの積
層高さを低くするとともに引出し部の引出し方向の位置
規制が容易にできるものである。
は、円筒中空部を中央に設けたコイルベースと、前記コ
イルベースの周りに配置したスパイラルコイルと、前記
コイルベースに装着したコイルケースと、前記コイルベ
ースの円筒中空部に装着した磁心とを備え、前記コイル
ベースの一辺には、前記コイルベースの両面に突出する
複数のリブを一体に設けるとともに、前記円筒中空部に
は、前記リブを設けた前記コイルベースの一辺の側に向
かって切り欠き部を設けており、隣接する前記リブの間
には、前記コイルベースの片面側に第一の溝が形成され
るとともに、前記コイルベースの他面側に第二の溝が形
成されており、前記スパイラルコイルの内側リード引出
し部を前記円筒中空部の切り欠き部に挿入して前記第一
の溝に導出し、前記スパイラルコイルの外側リード引出
し部を第二の溝に導出した構成としたため、積層ばらつ
きが小さくなり、コイル間の結合が向上し、さらに引出
し部の引出し方向の位置規制が容易となるものである。
端部にコイルベースの第二の溝の端部と当接して外側リ
ードを上記第二の溝に保持する第二の壁部を設けた構成
としたので、引出し部の位置がより安定し、壁部の外側
の端子部の熱によりコイル部の絶縁被覆劣化を防ぐこと
ができるとともに、また各国の安全規格を適用した場合
の一次〜二次間の沿面距離の確保ができるため薄形トラ
ンスの底面積も小さくすることができる。
端部にコイルベースの第一の溝の端部と当接して内側リ
ードを上記第一の溝に保持する第一の壁部を設けた構成
としたので、壁部の外側に端子部を設けた場合、端子部
の熱によりコイル部の絶縁被覆劣化を防ぐことができる
とともに、また各国の安全規格を適用した場合の一次〜
二次間の沿面距離の確保ができるため薄形トランスの底
面積も小さくすることができる。
リードを係止する爪を設けた構成としたので、コイルベ
ースから内側リードの浮きがなくなり、コイルをコイル
ベースに固定できるので、コイルケース挿入も容易とな
り、位置ずれが起きにくいため安定した電気性能が得ら
れるものである。
数の第三の溝を設け、挿入された複数のスパイラルコイ
ルの複数の内側リードを上記第三の溝のそれぞれを介し
て上記第一の溝に導出してなる構成としたので、切り欠
き部における各リードの位置規制が容易となり、切り欠
き部の溝に対応した第一の溝にリードを引出すことで重
なりあわず、コイル一層分の厚みの中で各引出し部が引
出されているので、トランス全体としても厚みを薄くす
ることができる。
円筒中空部の切り欠き部にほぼ係合しスパイラルコイル
の内側リードを第三の溝に保持する第三の壁部をコイル
ケースに設けた構成としたので、内側リードの確実な位
置規制ができるとともに、内側リードが円筒中空部に挿
入された磁心と接触しないため、内側リードの絶縁機能
も十分満足できるものである。
であり、図2は、コイル部の組立斜視図であり、図3は
同側面図である。同図によると11は導線をスパイラル
状に巻回したコイル、12は合成樹脂などの絶縁物から
なるコイルベース、13はコイルベース12の一辺に一
体に設けられた複数のコイルベース12の両面に突出す
るリブ10によってコイルベース12の片面側に形成さ
れる第一の溝、14は同じくコイルベース12の他面側
にリブ10によって形成される第二の溝、15はコイル
ベース12の中央部に設けられた円筒中空部、16はこ
の円筒中空部15の第一の溝13と対応する側に設けた
切り欠き部、17は内側リード引出し部、18は外側リ
ード引出し部、19は合成樹脂などの絶縁物からなるコ
イルケース、20はコイルケース19に設けられた壁、
21はEE型またはEI型の磁心、22はコイルケース
19の端部に設けられた端子、23は壁20に設けられ
た溝を示す。
イラル状に巻回したコイル11を形成し、内側リード引
出し部17を円筒中空部15の切り欠き部16に挿入し
て第一の溝13に導出し、外側リード引出し部18を第
二の溝14に導出し、コイルケース19を組み込み、コ
イルケース19に設けられた壁20の外側に設けられた
端子22に内側リード引出し部17と外側リード引出し
部18を溝23を介して引出して端子22に接続し、磁
心21を組み込んで構成している。この構成によると積
層ばらつきが小さくなり、コイル間の結合が向上し、さ
らに引出し部の引出し方向の位置規制が容易となる。
点は第一の溝13を構成するリブ10の端部に内側リー
ド引出し部17を係止する爪24を設けた点である。他
の部分は実施の形態1と同様のため詳細な説明を省略す
る。この構成によると導線をスパイラル状に巻回したコ
イル11を形成し、内側リード引出し部17を円筒中空
部15の切り欠き部16に挿入して第一の溝13に導出
し、爪24により係止しているので、コイルベース12
から内側リード引出し部17の浮きがなくなり、コイル
11をコイルベース12に固定できるのでコイルケース
19の挿入も容易となり、位置ずれが起きにくいため安
定した電気性能が得られるものである。
なる点は、コイルベース12の円筒中空部15の切り欠
き部16に複数の第三の溝25を設け、挿入された複数
のスパイラル状のコイル11の複数の内側リード引出し
部17を上記第三の溝25のそれぞれを介して上記第一
の溝13にそれぞれ導出した点である。他の部分は実施
の形態1と同様のため詳細な説明を省略する。この構成
によると切り欠き部16における各内側リード引出し部
17の位置規制が容易となり、切り欠き部16の溝25
に対応した第一の溝13に内側リード引出し部17を引
出すことで重なり合わず、コイル1層分の厚みの中で各
引出し部が引出されているので薄形トランス全体として
も厚みを薄くすることができる。
なる点は、スパイラルコイル11の内側リード引出し部
17を第三の溝25に保持する第三の壁部26をコイル
ケース19に設けた点である。他の部分は実施の形態1
と同様のため詳細な説明を省略する。この構成によると
コイルベース12の円筒中空部15の切り欠き部16に
ほぼ係合し、スパイラルコイル11の内側リード引出し
部17を第三の溝25に保持する第三の壁部26をコイ
ルケース19に設けた構成としたので、内側リード引出
し部17の確実な位置規制ができるとともに、内側リー
ド引出し部17が円筒中空部15に挿入された磁心21
と接触しないため、内側リード引出し部17の絶縁機能
も十分満足できるものである。
図である。実施の形態1と異なる点は、第一の外側リー
ド引出し部27が上記第二の溝14まで導出される部分
およびその近傍の上記コイルベース12に設けられた第
一の凹部29と、上記第二の内側リード引出し部28の
上記切り欠き部16の反対方向の外周端部に設けられた
第四の溝30まで導出される部分およびその近傍の上記
コイルベース12に設けられた第二の凹部31と、上記
コイルベース12に装着されたコイルケース19とで構
成されるので、第一の外側リード引出し部27と第二の
内側リード引出し部28がコイル部の積層厚みに影響せ
ず、コイル1層分の厚みに抑えることができるのでコイ
ル部全体の厚みも薄くすることができる。
導線をスパイラル状に巻回したコイルを形成し、内側リ
ード引出し部を円筒中空部の切り欠き部に挿入して第一
の溝に導出し、外側リード引出し部を第二の溝に導出
し、コイルケースおよび磁心を組み込んだ構成としたた
め、コイルの積層高さを低くするとともに引出し部の引
出し方向の位置規制が容易となる薄形トランスを提供で
きるものである。
イル部の斜視図
Claims (6)
- 【請求項1】 円筒中空部を中央に設けたコイルベース
と、前記コイルベースの周りに配置したスパイラルコイ
ルと、前記コイルベースに装着したコイルケースと、前
記コイルベースの円筒中空部に装着した磁心とを備え、
前記コイルベースの一辺には、前記コイルベースの両面
に突出する複数のリブを一体に設けるとともに、前記円
筒中空部には、前記リブを設けた前記コイルベースの一
辺の側に向かって切り欠き部を設けており、隣接する前
記リブの間には、前記コイルベースの片面側に第一の溝
が形成されるとともに、前記コイルベースの他面側に第
二の溝が形成されており、前記スパイラルコイルの内側
リード引出し部を前記円筒中空部の切り欠き部に挿入し
て前記第一の溝に導出し、前記スパイラルコイルの外側
リード引出し部を第二の溝に導出した薄形トランス。 - 【請求項2】 コイルケースの端部にコイルベースの第
二の溝の端部と当接して外側リードを上記第二の溝に保
持する第二の壁部を設けてなる請求項1に記載の薄形ト
ランス。 - 【請求項3】 コイルケースの端部にコイルベースの第
一の溝の端部と当接して内側リードを上記第一の溝に保
持する第一の壁部を設けてなる請求項1に記載の薄形ト
ランス。 - 【請求項4】 第一の溝に内側リードを係止する爪を設
けた請求項1または請求項3に記載の薄形トランス。 - 【請求項5】 切り欠き部に複数の第三の溝を設け、挿
入された複数のスパイラルコイルの複数の内側リードを
上記第三の溝のそれぞれを介して上記第一の溝に導出し
てなる請求項1または請求項3に記載の薄形トランス。 - 【請求項6】 コイルベースの円筒中空部の切り欠き部
にほぼ係合し、スパイラルコイルの内側リードを第三の
溝に保持する第三の壁部をコイルケースに設けた請求項
1に記載の薄形トランス。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP06581697A JP3371740B2 (ja) | 1997-03-19 | 1997-03-19 | 薄形トランス |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP06581697A JP3371740B2 (ja) | 1997-03-19 | 1997-03-19 | 薄形トランス |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10261529A JPH10261529A (ja) | 1998-09-29 |
JP3371740B2 true JP3371740B2 (ja) | 2003-01-27 |
Family
ID=13297937
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP06581697A Expired - Fee Related JP3371740B2 (ja) | 1997-03-19 | 1997-03-19 | 薄形トランス |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3371740B2 (ja) |
Families Citing this family (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP4513805B2 (ja) * | 2004-03-09 | 2010-07-28 | パナソニック株式会社 | トランス |
JP2010129692A (ja) * | 2008-11-26 | 2010-06-10 | Sanken Electric Co Ltd | インダクタンス部品 |
JP2018137291A (ja) * | 2017-02-20 | 2018-08-30 | 日本電気株式会社 | 部材及び取付け方法 |
JP6921665B2 (ja) * | 2017-07-10 | 2021-08-18 | Tdk株式会社 | コイル装置 |
-
1997
- 1997-03-19 JP JP06581697A patent/JP3371740B2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Publication date |
---|---|
JPH10261529A (ja) | 1998-09-29 |
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