JPH10125545A - チョークコイル - Google Patents

チョークコイル

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JPH10125545A
JPH10125545A JP8281965A JP28196596A JPH10125545A JP H10125545 A JPH10125545 A JP H10125545A JP 8281965 A JP8281965 A JP 8281965A JP 28196596 A JP28196596 A JP 28196596A JP H10125545 A JPH10125545 A JP H10125545A
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JP
Japan
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core
air
choke coil
coil
terminal
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Application number
JP8281965A
Other languages
English (en)
Inventor
Toshiyuki Nakada
俊之 中田
Koji Nakajima
浩二 中嶋
潔 ▲高▼木
Kiyoshi Takagi
Katsunori Omura
勝規 大村
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Publication date
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Priority to DE69739156T priority patent/DE69739156D1/de
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は各種電子機器に使用されるチョーク
コイルに係り、薄型で大電流に対応し、組立作業性、信
頼性に優れたものを提供することを目的とする。 【解決手段】 中央磁脚35と外側磁脚36と共通磁脚
37を有する閉磁路磁心34を備え、この閉磁路磁心3
4の中央磁脚35に板状導線21を渦巻き状に巻回した
空心コイル20を閉磁路磁心34と接する面に底板26
の絶縁層を介して装着し、この空心コイル20の板状導
線21の両端部に接続した端子22,23のうち少なく
とも空心コイル20の内周部に設けた端子22を閉磁路
磁心34の共通磁脚37の一方に設けた切欠部38を通
して外部に引き出す構成とした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は民生用あるいは産業
用電子機器に利用されるチョークコイルに関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】従来の薄型チョークコイルを図44〜図
48を用いて説明する。図44は分解斜視図、図45は
コイルを閉磁路磁心に組み込んだ状態を示す斜視図、図
46は完成品の斜視図、図47は断面図、図48は一方
の磁心を除去した状態の上面図である。同図において1
は平角絶縁導線、2は空心コイル、3は空心コイル2の
内周部、4は空心コイル2の外周部、5は内周部の端
子、6は外周部の端子、7は中央磁脚、8は外側磁脚、
9は共通磁脚、10は閉磁路磁心、12は閉磁路磁心1
0の窓高さであり平角絶縁導線1を渦巻き状に巻回して
空心コイル2を形成し、空心コイル2のコイル内周部3
に内周部の端子5をまた外周部4に外周部の端子6を半
田付け等で接続し、閉磁路磁心10の中央磁脚7に前記
空心コイル2および絶縁紙11を装着した構成となって
いた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の構成においては空心コイル2の内周部3に内周部の
端子5を接続し、空心コイル2と閉磁路磁心10の共通
磁脚9の間から引き出しているため閉磁路磁心10の窓
高さ12に内周部の端子5の厚みが加わり窓高さ12の
方向にデッドスペースが生じ占積率が低下し、チョーク
コイルの薄型化が困難という課題があった。
【0004】また、内周部の端子5を空心コイル2と閉
磁路磁心10の共通磁脚9の間から引き出しているため
端子5の断面積を大きくすることができず、薄型で大電
流に対応するチョークコイルができないという課題があ
った。
【0005】また、組み立て時に空心コイル2、端子5
に傷が付きやすく、組み立ての作業性、信頼性に問題が
あった。
【0006】本発明は薄型化、大電流化および作業性、
信頼性に優れたチョークコイルを供給することを目的と
するものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】この課題を解決するため
に本発明のチョークコイルは、中央磁脚と外側磁脚と共
通磁脚を有する閉磁路磁心を備え、この閉磁路磁心の中
央磁脚に平角導線または箔状導線からなる板状導線を渦
巻き状に巻回した空心コイルを閉磁路磁心と接する面に
絶縁層を介して装着し、この空心コイルの板状導線の両
端部に接続した端子のうち少なくとも空心コイルの内周
に設けた内周部の端子を閉磁路磁心の共通磁脚の一方に
設けた切欠きあるいは開口を通して外部に引き出したも
のである。
【0008】上記構成により、空心コイルの内周に設け
た内周部の端子の引き出しを閉磁路磁心の共通磁脚の一
方に設けた切欠きあるいは開口を通して外部に引き出し
ているため閉磁路磁心の内周部の端子の厚みは閉磁路磁
心の窓高さに影響しないため、内周部の端子の厚みを大
きくし、断面積を大きくすることができるため大電流へ
の対応も可能となる。
【0009】また、空心コイルを閉磁路磁心と接する面
に絶縁層を介して装着するため、組み立て時の空心コイ
ル、端子に傷が付かず、組み立て作業性、信頼性に優れ
たチョークコイルを提供することができる。
【0010】
【発明の実施の形態】本発明の請求項1に記載の発明
は、中央磁脚と外側磁脚と共通磁脚を有する閉磁路磁心
を備え、この閉磁路磁心の中央磁脚に平角導線または箔
状導線からなる板状導線を渦巻き状に巻回した空心コイ
ルを閉磁路磁心と接する面に絶縁層を介して装着し、こ
の空心コイルの板状導線の両端部に接続した端子のうち
少なくとも空心コイルの内周部に設けた端子を閉磁路磁
心の共通磁脚の一方に設けた切欠きあるいは開口を通し
て外部に引き出したものであり、端子の厚みを大きく
し、断面積を大きくすることができるため大電流への対
応も可能となり、また空心コイルを閉磁路磁心と接する
面に絶縁層を介して装着するため、組み立て時に空心コ
イル、端子に傷が付かず、組み立て作業性、信頼性に優
れた大電流に対応したチョークコイルの供給を可能にす
るものである。
【0011】請求項2に記載の発明は、請求項1の構成
に加えて閉磁路磁心としてMn系のフェライト磁心を用
いたEE形、EI形またはTU形の組合せによる構成と
したものであり、空心コイルの閉磁路磁心と接する面に
絶縁層を設けているため導電性のある透磁率の高いMn
系のフェライト磁心を用いることができ、インダクタン
スを大きくでき小型で特性の優れたチョークコイルの提
供を可能とすることができる。
【0012】請求項3に記載の発明は、請求項1の構成
に加えて閉磁路磁心として中央磁脚に磁気ギャップを設
けたものであり、閉磁路磁心の外への漏洩磁束を増加さ
せることなく閉磁路磁心の電流重畳特性を改善すること
ができ、低漏洩磁束で電流容量の大きなチョークコイル
を提供することが可能となる。
【0013】請求項4に記載の発明は、請求項1の構成
に加えて閉磁路磁心の中央磁脚の断面が円形、長円形ま
たは楕円形としたものであり、中央磁脚の断面積に対し
て閉磁路磁心の窓幅をより大きく取ることができチョー
クコイルの小型化が可能となる。
【0014】請求項5に記載の発明は、請求項1の構成
に加えて閉磁路磁心の共通磁脚のうちの切欠きまたは開
口を設けない側の共通磁脚の内側にある端子に対応する
部分に凹部または穴を設けた構成としたものであり、空
心コイルの板状導線に接続した端子の先端が空心コイル
の端面より出た場合でも端子と閉磁路磁心の接触がなく
なり、閉磁路磁脚の組み立て不良をなくすことができ、
また絶縁不良をなくすことができ、作業効率および信頼
性の高いチョークコイルの提供が可能となる。
【0015】請求項6に記載の発明は、請求項1の構成
に加えて閉磁路磁心としてEI形の磁心を用い、空心コ
イルの内側の端子を引き出す切欠きまたは開口をI形磁
心に設けた構成としたものであり、空心コイルに対しI
形磁心およびE形磁心の位置を決めることができ、また
E形磁心の中央磁脚で絶縁シートの位置ずれを防止でき
るため、作業性、特性安定性に優れたチョークコイルを
提供できる。
【0016】請求項7に記載の発明は、請求項1の構成
に加えて閉磁路磁心としての共通磁脚のうち端子を引き
出すために切欠きまたは開口を設けた側の共通磁脚の厚
みを1としたとき切欠きや開口を設けない側の共通磁脚
の厚みを0.65〜0.9とした構成であり、共通磁心の
切欠きまたは開口による閉磁路磁心の重畳特性の劣化を
防止することができ、電流重畳特性の優れた薄型のチョ
ークコイルを提供できる。
【0017】請求項8に記載の発明は、請求項1の構成
に加えて空心コイルとして樹脂モールドまたは絶縁ケー
スに収納されたものを用いる構成としたものであり、空
心コイルの外周と閉磁路磁心の外側磁脚間の絶縁をする
ことができ、組み立て時の空心コイルの傷を防止でき、
作業性、信頼性に優れたチョークコイルの提供が可能で
ある。
【0018】請求項9に記載の発明は、請求項1の構成
に加えて空心コイルとして自己融着性平角絶縁導線で構
成したものであり、寸法精度の高い空心コイルを成形で
き、作業性の向上および自動化が可能である。
【0019】請求項10に記載の発明は、請求項1の構
成に加えて空心コイルとして閉磁路磁心の中央磁脚の形
状に合わせた円形、長円形または楕円形としたものであ
り、占積率、巻線作業性が優れたチョークコイルを提供
できる。
【0020】請求項11に記載の発明は、請求項1の構
成に加えて空心コイルを構成する板状導線の両端を内側
および外方に突出するように折曲したものであり、空心
コイルの板状導体の両端のエッジによる層間絶縁の破壊
を防止することができ、信頼性に優れたチョークコイル
の提供が可能となる。
【0021】請求項12に記載の発明は、請求項1の構
成に加えて空心コイルの両端部に接続した端子の接続部
と空心コイルの板状導線との間にスペーサを介在させた
ものであり、端子の接続部のバリによる層間絶縁の破壊
を防止することができ、信頼性に優れたチョークコイル
の提供が可能となる。
【0022】請求項13に記載の発明は、請求項9の構
成に加えて空心コイルとして端子を接続した部分から端
部まで距離を少し長くした構成としたものであり、自己
融着性平角絶縁導線の端子を接続した部分から端部まで
の長くした部分で両端部の固着保持を確実にし、空心コ
イルの巻線崩れを防止でき、作業性に優れ、自動化が可
能なチョークコイルの提供が可能となる。
【0023】請求項14に記載の発明は、請求項1の構
成に加えて空心コイルと閉磁路磁心間に形成される絶縁
層として閉磁路磁心の一方の共通磁脚の切欠きまたは開
口部にはまりこむ位置決め突部を設けたものを用いる構
成としたものであり、閉磁路磁心に対して絶縁層の位置
を決めることができ、作業性に優れたチョークコイルの
提供が可能となる。
【0024】請求項15に記載の発明は、請求項1の構
成に加えて空心コイルと閉磁路磁心間に形成される絶縁
層の一部として端子台を用いた構成としたものであり、
空心コイルの端子の固定および絶縁を行うことができ、
部品点数が少なく、信頼性に優れたチョークコイルの提
供が可能となる。
【0025】請求項16に記載の発明は、請求項15の
構成に加えて端子台として底板と中央部に閉磁路磁心の
中央磁脚とはまり合う筒状部とから構成したものを用い
たものであり、空心コイルと閉磁路磁心の中央磁脚間の
絶縁をし、空心コイルと閉磁路磁心の位置決めができ、
特性が安定し、組立ての自動化が可能で作業性、信頼性
に優れたチョークコイルの提供が可能となる。
【0026】請求項17に記載の発明は、請求項16の
構成に加えて端子台の筒状部を偏肉状の筒状部とし、こ
の筒状部の肉厚部分に空心コイルの端子をはめこむガイ
ド部を設けた構成としたものであり、端子台に対して空
心コイルの内周部に設けた端子の位置を決めることがで
き、組立ての自動化が可能で作業性、信頼性に優れたチ
ョークコイルの提供が可能となる。
【0027】請求項18に記載の発明は、請求項17の
構成に加えて偏肉状の筒状部の肉厚部分に空心コイルの
端部の折曲部を固定する固定部を設けた構成としたもの
であり、端子台に対して空心コイルの端部の位置を決め
ることができ、また閉磁路磁心の中央磁脚と空心コイル
の端部間の絶縁ができ、作業性、信頼性に優れたチョー
クコイルの提供が可能となる。
【0028】請求項19に記載の発明は、請求項16の
構成に加えて端子台として筒状部と底板とが別々に構成
され結合されて構成されるようにしたものであり、空心
コイルを直接筒状部に巻線でき、作業性が向上できる。
【0029】請求項20に記載の発明は、請求項15の
構成に加えて端子台として底板の四隅に支持突部を設け
た構成としたものであり、空心コイルの外形寸法および
端子台に対する位置変化を防止し、特性ばらつきが少な
く、作業性、信頼性に優れたチョークコイルの提供が可
能となる。
【0030】請求項21に記載の発明は、請求項20の
構成に加えて4隅の支持突部の空心コイルの外周部を挿
入する面にテーパーを設けた構成としたものであり、支
持突起部のテーパーにより空心コイルの挿入を容易にす
ることができ、自動化、作業性の向上ができる。
【0031】請求項22に記載の発明は、請求項20の
構成に加えて端子台の支持突部の一部に空心コイルの外
周部に設けた折曲部を固定する固定部を設けた構成とし
たものであり、端子台に組み込んだ空心コイルの巻き崩
れを防止し、作業性、信頼性の優れたチョークコイルの
提供が可能となる。
【0032】請求項23に記載の発明は、請求項15の
構成に加えて端子台として空心コイルと一体に成形した
ものを用いる構成としたものであり、部品点数が少な
く、作業性、絶縁性に優れたチョークコイルの提供が可
能となる。
【0033】請求項24に記載の発明は、請求項1の構
成に加えて空心コイルと閉磁路磁心間に形成される絶縁
層の一部として絶縁シートを用いた構成としたものであ
り、絶縁の厚みが薄くでき、閉磁路磁心の占積率を大き
く悪化させることなく空心コイルの絶縁をすることがで
きる。
【0034】請求項25に記載の発明は、請求項24の
構成に加えて絶縁シートとして外周のコーナー部に閉磁
路磁心の外側脚部または空心コイルの絶縁外装あるいは
端子台の支持突起部に係合されて位置決めされる係合部
を設けた構成としたものであり、閉磁路磁心の組立時の
絶縁シートの挟み込み、位置ずれが防止でき、作業性、
信頼性の優れたチョークコイルの提供が可能となる。
【0035】請求項26に記載の発明は、請求項24の
構成に加えて絶縁シートとして中央に閉磁路磁心の中央
磁脚にはまり合う開口を設けた構成としたものであり、
閉磁路磁心の組立時の絶縁シートの挟み込み、位置ずれ
が防止でき、作業性、信頼性に優れたチョークコイルの
提供が可能となる。
【0036】請求項27に記載の発明は、請求項1の構
成に加えて空心コイルの両端部に接続する端子として、
板状あるいはピン状の端子を用いた構成としたものであ
り、回路基板への実装が表面実装あるいは多層基板実装
が可能なチョークコイルが提供できる。
【0037】請求項28に記載の発明は、請求項27の
構成に加えて端子として閉磁路磁心の切欠部にはまり込
むように形成された位置決め部の下面のガイド溝にはま
り込むように全体の底面と一面に引き出すようにした構
成としたものであり、高さをより低くすることができる
とともに端子位置精度を向上でき、薄型で実装精度の優
れたチョークコイルの提供が可能となる。
【0038】請求項29に記載の発明は、請求項1の構
成に加えて磁心の底面に端子をガイドするための絶縁板
を設けた構成のものであり、閉磁路磁心と実装基板との
絶縁ができ、また端子をガイドし位置決めができるた
め、基板実装に優れたチョークコイルの提供が可能とな
る。
【0039】以下本発明の実施の形態について、図面を
用いて具体的に説明する。 (実施の形態1)本発明の第1の実施の形態について、
図1〜図5を用いて説明する。図1〜図5において20
は空心コイルであり、この空心コイル20は平角導線ま
たは箔状導線からなる板状導線21を渦巻き状に巻回し
て構成されている。この板状導線21としては具体的に
は自己融着性平角絶縁電線を用いて渦巻き状に巻回し、
加熱して表面の自己融着層を軟化させて相互に融着し合
って空心コイル20を形成している。
【0040】この空心コイル20の両端すなわち、内周
部と外周部の端部には板状の端子22,23が接続さ
れ、その端子22,23は空心コイル20の下方に突出
するように引き出されている。この端子22,23は端
子台24に組み込まれることになる。端子台24は合成
樹脂などの絶縁物によって構成され、空心コイル20が
嵌合する筒状部25と底板26および三角状突部27と
によって形成され、この筒状部25、底板26および三
角状突部27はそれぞれ絶縁体層としての働きをする。
【0041】上記端子台24の筒状部25は空心コイル
20の内周部の端子22に対応する部分が肉厚となる偏
肉構成となっており、この肉厚の部分に端子22をはめ
こんでガイドする縦溝28が設けられ、また縦溝28の
下端にある底板26およびそれにつづく三角状突部27
には端子22を貫通させる端子孔29が、空心コイル2
0の外周部の端子23と対応する底板26には端子孔3
0が設けられている。
【0042】また、三角状突部27の下面には上記端子
孔29につながる端子溝31が設けられ、底板26の下
面にも端子孔30につながる端子溝32が設けられてい
る。空心コイル20に端子台24を組み合わせた後、端
子台24の下面に突出した端子22,23を折り曲げて
端子溝31,32にはめ込み、端子台24の三角状突部
27および相対向する底板26の端面より側方に引き出
すようになっている。すなわち、この構成の端子台24
では、端子22と23は相対向する方向つまり180度
異なる方向に引き出され、面実装用チョークコイルとし
て有効な構成となっている。
【0043】この空心コイル20と端子台24の組み合
わせたものに閉磁路磁心34が組み込まれる。この閉磁
路磁心34はMn系フェライト焼結体からなるEI形磁
心39,40で形成され、E形磁心39は中央磁脚3
5、両外側磁脚36、共通磁脚37からなり、このE形
磁心39の共通磁脚37には上記端子台24の三角状突
部27をはめ込む大きさの切欠部38が設けられてい
る。またE形磁心39の外側磁脚36の内側の中央部に
空心コイル20の外形に沿うガイド部としての凹欠部4
1が設けられより小形化が図れる工夫が加えられてい
る。
【0044】上記構成で空心コイル20に端子台24を
組み込み、端子22,23を端子台24の端子溝31,
32に沿うように折り曲げてはめ込み、端子台24の下
面から円柱状の中央磁脚35を有するE形磁心39を組
み込んで切欠部38に端子台24の三角状突部27をは
め合わせて位置決めして図2の状態とし、次いで絶縁シ
ート33を組み込んだ後、I形磁心40を組み込んで図
3に示すチョークコイルとする。
【0045】このとき、E形磁心39の両外側磁脚36
の高さより中央磁脚35の高さを小さくすれば、中央磁
脚35に磁気ギャップ42を有したチョークコイルとす
ることができ閉磁路磁心34の外部への漏洩磁束を増加
させることなくチョークコイルとしての電流重畳特性を
改善することができる。
【0046】また、絶縁シート33はポリエステルフィ
ルム、PPSフィルム、アラミッド紙等からなり、E形
磁心39の中央磁脚35とI形磁心40との間の磁気ギ
ャップに挟みこむ構造となっている。
【0047】以上のように構成することによって、端子
台24、三角状突部27および端子22,23は閉磁路
磁心34の共通磁脚37の切欠部38を利用して配置さ
れたり引き出されたりするため、閉磁路磁心34の窓高
さ方向に端子22,23の厚みが影響しないため、端子
22,23の厚みを大きくして断面積を大きくでき大電
流への対応が可能となる。また、空心コイル20を閉磁
路磁心34の中央磁脚35、共通磁脚37と接する面に
底板26および筒状部25の絶縁層を介して装着するた
め、組立時に空心コイル20、端子22,23への損傷
が防止でき、組立作業性、信頼性に優れたチョークコイ
ルを提供することができる。
【0048】なお、上記実施の形態では空心コイル20
の両端部に接続する端子22,23は板状の端子とした
が図6のようにピン状の端子22とすると多層基板への
実装が可能なチョークコイルとなる。
【0049】また、上記実施の形態では閉磁路磁心34
としてEI形磁心を用いるものについて説明したが、図
7のようなTU形磁心、EE形磁心を用いてもよく、ま
たこの閉磁路磁心34の中央磁脚35を図示した断面円
形の他に図8のような長円形や楕円形とすると図9に示
すように中央磁脚35の断面積に対して閉磁路磁心34
の窓幅をより大きくとることができる。
【0050】また、閉磁路磁心34として一方の共通磁
脚37に切欠部38を設け、他方の共通磁脚37には切
欠部38を設けない構造とする場合には、切欠部38を
設けた共通磁脚37の厚みを1とした場合、切欠部38
を設けない共通磁脚37の厚みを0.65〜0.9と薄く
してもチョークコイルとしての特性に変わりなく、その
分閉磁路磁心34の重量を減らすことができ、またチョ
ークコイルの高さを低くすることができる。
【0051】(実施の形態2)次に本発明の第2の実施
の形態について図10〜図16を用いて説明する。基本
的な構成は第1の実施の形態と同一であり、異なった点
についてのみ説明する。まず空心コイル20について説
明すると、この空心コイル20は自己融着性平角絶縁電
線からなる板状導線21を用い、渦巻き状に巻回して加
熱により自己融着層でその形状を維持するようになって
いるが、巻始めや巻終わりの端部が外力が加えられるこ
とにより剥がれて渦巻き状を維持できない場合がある。
【0052】したがって端子22,23を接続した部分
を巻始めや巻終わりにせずに延長部45を設けて延長し
加熱した際の密着性を向上させ、渦巻き状のくずれを防
止する構成としてある。
【0053】しかもその端部は放射方向すなわち内周部
は内側に、外周部は外側に突出する折曲部46が設けら
れた構成となっている。これは空心コイル20の板状導
線21の両端にエッジによる層間絶縁の破壊を防止す
る。
【0054】また、端子台24の筒状部25は空心コイ
ル20の内周部の端子22に対応する部分が肉厚となる
偏肉構成となっており、この肉厚の部分に端子22をは
めこんでガイドする縦溝28が設けられるとともに少し
離れた位置に空心コイル20の内周部の端部の折曲部4
6を係合する係合溝47が設けられている。
【0055】また、端子台24は底板26の四隅に4個
の支持突部49が筒状部25と一定間隔をもって設けら
れ、この支持突部49の筒状部25と対向する面にはテ
ーパー部50が設けられ、空心コイル20をこのテーパ
ー部50でガイドしながら組み込めるようになってい
る。また、この支持突部49の一部にテーパー状切欠き
51を設け、絶縁シート33の四隅に下方に切り起こし
た係合片52を設け、この係合片52をテーパー状切欠
き51にはめ込んで絶縁シート33の位置決めを図る構
成となっている。
【0056】なお、空心コイル20の外周部の端部の折
曲部46は底板26に設けた4個の支持突部49の1つ
の端面に係合される構成となっている。
【0057】閉磁路磁心34としてはEI形磁心39,
40を用い、I形磁心40には内周部の端子22を逃げ
る凹部44とE形磁心39の切欠部38と反対の辺に切
欠き43を設けて外周部の端子23の逃げとしている。
【0058】これは図23に示すようにI形磁心40に
凹部44を設けられておらずに端子22が空心コイル2
0より上方に突出した場合、この端子22の上端がI形
磁心40の下面にあたりE形磁心39に組み合わせるこ
とができなくなるが、図22に示すように凹部44を設
けることにより端子22の上端を逃がしE形磁心39に
対してI形磁心40をきっちり組み合わせることができ
る。I形磁心40の切欠き43も端子23が上方に突出
した場合同じ効果を発揮する。
【0059】上記構成で内周部が長円状または楕円状と
した空心コイル20を端子台24に図11に示すように
空心コイル20の折曲部46を係合溝47と支持突部4
9の端面に係合させて組み込み、端子台24の端子孔2
9,30を挿通して下面に突出した端子22,23を折
曲げて端子溝31,32にはめ込み、相対向する方向に
引き出し、次に図12に示すように端子台24の下面か
らE形磁心39を組み込み、続いて図13に示すように
絶縁シート33を係合片52を端子台24のテーパー状
切欠き51にはめ込んで位置決めしながら組み込み、そ
して最後にI形磁心40をE形磁心39の外側磁脚36
上に乗るように組み込んで図14、図16に示すチョー
クコイルとする。
【0060】この構成のチョークコイルは空心コイル2
0および絶縁シート33の位置決めが確実に簡単にで
き、また磁心の組立の不良も低減できるなどの多くの利
点を有するものとなる。
【0061】なお、上記説明における空心コイル20と
しては、図17(a),(b)に示すように自己融着性
絶縁電線である板状導線21の一端を直角に折曲して1
つの折曲部46を形成し、両端から少し離れた距離をも
った部分の絶縁層を除去して導体を露出させた部分に端
子22,23をカシメや溶接などで接続し、この端子2
2,23の接続部の反対面に接続時に発生したバリによ
り図20に示すような短絡が発生するのを防止するため
に図21に示すようなスペーサー48を取り付け、これ
を渦巻き状に巻回した後加熱して相互に融着し再外周の
端部を外に折曲して折曲部46を形成して図18に示す
ような構成とすることができる。なお空心コイル20の
端部に折曲部46および延長部45が不要の場合は図1
9のようにもできる。
【0062】また、端子台24として筒状部25と底板
26を一体で樹脂成型したものについて説明したが、図
24のように筒状部25と底板26を別体で構成し機械
的に結合したり、接着剤を利用して後で結合する構成と
してもよい。これは図25のように筒状部25に直接空
心コイル20を巻き底板26と組み合わすことができ作
業性を向上させることができる。
【0063】また、図26(a),(b),(c)に示
すE形磁心39と組合わせる上記I形磁心40には端子
22,23の先端を逃がすために図27(a),(b)
に示すように凹部44を2ヵ所設けてもよい。また図2
8(a),(b)に示すように端子22を逃がすために
凹部44の代わりに穴44bとしても同等の効果が得ら
れる。
【0064】(実施の形態3)次に本発明の第3の実施
の形態について図29〜図31を用いて説明する。基本
的な構成は第2の実施の形態と同一であり、異なった点
についてのみ説明する。まず端子台24の筒状部25は
空心コイル20の内周部の端子22に対応する部分が肉
厚となる偏肉構成となっており、この肉厚の部分に端子
22をはめこんでガイドする縦溝28が設けられ、ま
た、縦溝28の下端にある底板26およびそれにつづく
角状突部55には端子22を貫通させる端子孔29が、
空心コイル20の外周部の端子23と対応する底板26
には端子孔30が設けられている。空心コイル20に端
子台24を組み合わせ、閉磁路磁心34が組み込まれ
る。この閉磁路磁心34はEI形磁心39,40で形成
され、E形磁心39の共通磁脚37には上記端子台24
の角状突部55をはめ込む大きさの貫通穴56が設けら
れている。
【0065】絶縁板57は空心コイル20の下面に突出
した端子22,23を挿入する端子孔58,59を持
ち、その下面には端子孔58,59より続く端子溝6
0,61を設けている。
【0066】上記構成で空心コイル20を端子台24に
組み込み、その端子台24の角状突部55をE形磁心3
9の共通磁脚37に設けられた貫通穴56にはめ込んで
位置決めし、下面に突出した端子22,23を端子孔5
8,59より引き出し、E形磁心39の底面に絶縁板5
7を装着し、絶縁板57の下面に突出した端子22,2
3を折曲げて端子溝60,61にはめ込み絶縁板57の
側面より引き出す。
【0067】ついで絶縁シート33を組み込んだ後I形
磁心40を組み込んで図30,図31に示すチョークコ
イルとする。
【0068】この構成のチョークコイルは空心コイル2
0および端子22,23の位置決めが確実にでき、また
閉磁路磁心34と実装基板との絶縁ができ基板実装に優
れたものとなる。
【0069】(実施の形態4)次に本発明の第4の実施
の形態について図32〜図35を用いて説明する。基本
的な構成は第2の実施の形態と同一であり、異なった点
についてのみ説明する。まず端子台24は底板26の四
隅に設けた支持突部49には絶縁シート33の位置決め
を行うテーパー状切欠き51はなく、空心コイル20を
組み込む場合のガイドとなるテーパー部50のみ設けて
ある。また閉磁路磁心34のI形磁心40に切欠部38
を設け、E形磁心39の一辺に切欠き43、その内部に
凹部44を設けたものである。また絶縁シート33には
位置決め用の係合片52はなく、中央磁脚35に対応し
た孔62を設けたものである。
【0070】この構成によれば、I形磁心40に空心コ
イル20を組み込み端子22,23を折り曲げ加工して
結合した端子台24の三角状突部27を切欠部38には
め合わせて位置決めし、これに絶縁シート33の孔62
をE形磁心39の中央磁脚35に挿着し、このE形磁心
39を端子台24の筒状部25に中央磁脚35をはめ込
んで位置決めしながら組み込むことにより図34,図3
5に示すチョークコイルが構成できることになる。
【0071】この構成はI形磁心40の位置決めが端子
台24により自動的にでき、また絶縁シート33の位置
決めもE形磁心39の中央磁脚35で行うことができ、
製造上で有利なものとなる。
【0072】(実施の形態5)次に本発明の第5の実施
の形態について図36〜図41を用いて説明する。図3
6〜41において空心コイル20、閉磁路磁心34、絶
縁シート33の構成は前述の実施の形態2と同一であ
り、端子台24の構成のみを変えたものである。すなわ
ち、空心コイル20に組み込まれる端子台24は、空心
コイル20とE形磁心39の両外側磁脚36間の絶縁層
として底板26の外側端に上方に立ちあがった絶縁壁6
3を設け端子台24を筒状部25、底板26および絶縁
壁63でケース状としたものである。
【0073】この構成によれば空心コイル20を上記ケ
ース状の端子台24に組み込み端子22,23を折り曲
げ、E形磁心39の中央磁脚35に端子台24の筒状部
25を挿入し図38のように組み上げる。つぎに図39
のように絶縁シート33を端子台24に位置決めし、I
形磁心40を組み込み図40,図41に示すチョークコ
イルが構成できる。
【0074】この構成は端子台24の底板26の外側端
に上方に立ち上がった絶縁壁63を設け、端子台24を
ケース状としたため、空心コイル20の外周と閉磁路磁
心34の外側磁脚36間を絶縁することができ組立時の
空心コイル20への傷つきを防止でき作業性、信頼性の
優れたものとなる。
【0075】なお、空心コイル20をケース状の端子台
24に組み込む代わりに空心コイル20をモールド樹脂
64でモールドし、空心コイル20の表面を図42のよ
うに絶縁するとともに、閉磁路磁心34のE形磁心39
の切欠部38にはまり込む三角状突部27をもち、この
三角状突部27の端面より端子22を引き出し、また対
向する方向に端子23を引き出した構造の端子台24を
一体樹脂成型する図43のチョークコイルとしてもよ
い。これは上記効果に加えモールド樹脂により空心コイ
ル20の放熱性が向上し小型化でき、また部品点数が低
減し組立作業に優れる等の利点を有するものとなる。
【0076】
【発明の効果】以上のように本発明のチョークコイルは
構成されるため、閉磁路磁心の内周部端子の厚みは閉磁
路磁心の窓高さに影響しないため、内周部端子の厚みを
大きくし、断面積を大きくすることができため大電流へ
の対応も可能となり、また、空心コイルを閉磁路磁心と
接する面に絶縁層を介して装着するため、組み立て時の
空心コイル、端子に傷が付かず、組み立ての作業性、信
頼性に優れたチョークコイルを提供することができるな
どの優れた効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のチョークコイルの第1の実施の形態に
おける分解斜視図
【図2】同空心コイルと端子台を組み合わせた状態の斜
視図
【図3】同完成品の斜視図
【図4】同空心コイル、端子台とE形磁心とを組み合わ
せた状態の上面図
【図5】同完成品の断面図
【図6】ピン端子の例を示す斜視図
【図7】TI形磁心の例を示す斜視図
【図8】E形磁心の変形例を示す上面図
【図9】同磁心に空心コイルを組み合わせた状態を示す
上面図
【図10】本発明のチョークコイルの第2の実施の形態
における分解斜視図
【図11】同空心コイルと端子台を組み合わせた状態の
斜視図
【図12】同空心コイル、端子台とE形磁心とを組み合
わせた状態の斜視図
【図13】同さらに絶縁シートを組み込んだ状態の斜視
【図14】同完成品の斜視図
【図15】同空心コイル、端子台とE形磁心とを組み合
わせた状態の上面図
【図16】同完成品の断面図
【図17】(a)同空心コイルの巻回前の上面図(b)
同正面図
【図18】同空心コイルの上面図
【図19】空心コイルの他の例の上面図
【図20】同空心コイルの端子の接続部の不都合さを示
す説明図
【図21】同空心コイルの端子接続部にスペーサを介在
させた状態を示す説明図
【図22】同I形磁心に凹部を設けた時の状態を示す断
面図
【図23】同構成でI形磁心の凹部のない時の不都合さ
を示す断面図
【図24】端子台と筒状部が分離した例を示す分解斜視
【図25】同筒状部に空心コイルを組み込んだ状態を示
す分解斜視図
【図26】(a)〜(c)E形磁心を示す上面図、側面
図と正面図
【図27】(a),(b)I形磁心の他の例を示す下面
図と正面図
【図28】(a),(b)I形磁心の他の例を示す下面
図と正面図
【図29】本発明のチョークコイルの第3の実施の形態
における分解斜視図
【図30】同完成品の斜視図
【図31】同完成品の断面図
【図32】本発明のチョークコイルの第4の実施の形態
における分解斜視図
【図33】同空心コイルと端子台とI形磁心、およびE
形磁心と絶縁シートを組み合わせた状態の分解斜視図
【図34】同完成品の斜視図
【図35】同完成品の断面図
【図36】本発明のチョークコイルの第5の実施の形態
における分解斜視図
【図37】同空心コイルと端子台を組み合わせた状態の
斜視図
【図38】同空心コイル、端子台とE形磁心とを組み合
わせた状態の斜視図
【図39】同さらに絶縁シートを組み込んだ状態の斜視
【図40】同完成品の斜視図
【図41】同完成品の断面図
【図42】空心コイルを樹脂モールドおよび端子台一体
形成の例を示す分解斜視図
【図43】同完成品の断面図
【図44】従来のチョークコイルを示す分解斜視図
【図45】同空心コイル、端子台とE形磁心とを組み合
わせた状態の斜視図
【図46】同完成品の斜視図
【図47】同完成品の断面図
【図48】同空心コイル、端子台とE形磁心とを組み合
わせた状態の上面図
【符号の説明】
20 空心コイル 21 板状導線 22 端子 23 端子 24 端子台 25 筒状部 26 底板 27 三角状突部 28 縦溝 29,30 端子孔 31,32 端子溝 33 絶縁シート 34 閉磁路磁心 35 中央磁脚 36 外側磁脚 37 共通磁脚 38 切欠部 39 E形磁心 40 I形磁心 41 凹欠部 42 磁気ギャップ 43 切欠き 44 凹部 44b 穴部 45 延長部 46 折曲部 47 係合溝 48 スペーサ 49 支持突部 50 テーパー部 51 テーパー状切欠き 52 係合片 53 U形磁心 54 T形磁心 55 角状突部 56 貫通穴 57 絶縁板 58,59 端子孔 60,61 端子溝 62 孔 63 絶縁壁 64 モールド樹脂
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI H01F 27/32 H01F 15/10 Q (72)発明者 大村 勝規 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内

Claims (29)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 中央磁脚と外側磁脚と共通磁脚を有する
    閉磁路磁心を備え、この閉磁路磁心の中央磁脚に平角導
    線または箔状導線からなる板状導線を渦巻き状に巻回し
    た空心コイルを閉磁路磁心と接する面に絶縁層を介して
    装着し、この空心コイルの板状導線の両端部に接続した
    端子のうち少なくとも空心コイルの内周部に設けた端子
    を閉磁路磁心の共通磁脚の一方に設けた切欠きあるいは
    開口を通して外部に引き出してなるチョークコイル。
  2. 【請求項2】 閉磁路磁心としてMn系のフェライト磁
    心を用いたEE形、EI形またはTU形の組合せによる
    構成とした請求項1に記載のチョークコイル。
  3. 【請求項3】 閉磁路磁心として中央磁脚に磁気ギャッ
    プを設けてなる請求項1に記載のチョークコイル。
  4. 【請求項4】 閉磁路磁心の中央磁脚の断面が円形、長
    円形または楕円形である請求項1記載のチョークコイ
    ル。
  5. 【請求項5】 閉磁路磁心の共通磁脚のうちの切欠きま
    たは開口を設けない側の共通磁脚の内側にある端子に対
    応する部分に凹部、切り欠き部まはた穴を設けた請求項
    1に記載のチョークコイル。
  6. 【請求項6】 閉磁路磁心としてEI形の磁心を用い、
    空心コイルの内側の端子を引き出す切欠きまたは開口を
    I形磁心に設けた請求項1に記載のチョークコイル。
  7. 【請求項7】 閉磁路磁心として共通磁脚のうち端子を
    引き出すために切欠きまたは開口を設けた側の共通磁脚
    の厚みを1としたとき切欠きや開口を設けない側の共通
    磁脚の厚みを0.65〜0.9とした請求項1に記載のチ
    ョークコイル。
  8. 【請求項8】 空心コイルとして樹脂モールドまたは絶
    縁ケースに収納されたものを用いる請求項1に記載のチ
    ョークコイル。
  9. 【請求項9】 空心コイルとして自己融着性平角絶縁導
    線で構成した請求項1に記載のチョークコイル。
  10. 【請求項10】 空心コイルとして閉磁路磁心の中央磁
    脚の形状に合わせた円形、長円形または楕円形とした請
    求項1に記載のチョークコイル。
  11. 【請求項11】 空心コイルを構成する板状導線の両端
    を内側および外方に突出するように折曲した請求項1に
    記載のチョークコイル。
  12. 【請求項12】 空心コイルの両端部に接続した端子の
    接続部と空心コイルの板状導線との間にスペーサを介在
    させた請求項1に記載のチョークコイル。
  13. 【請求項13】 空心コイルとして端子を接続した部分
    から端部まで距離を少し長くした請求項9に記載のチョ
    ークコイル。
  14. 【請求項14】 空心コイルと閉磁路磁心間に形成され
    る絶縁層として閉磁路磁心の一方の共通磁脚の切欠きま
    たは開口部にはまり込む位置決め突部を設けたものを用
    いる請求項1に記載のチョークコイル。
  15. 【請求項15】 空心コイルと閉磁路磁心間に形成され
    る絶縁層の一部として端子台を用いた請求項1に記載の
    チョークコイル。
  16. 【請求項16】 端子台として、底板と中央部に閉磁路
    磁心の中央磁脚とはまり合う筒状部とから構成したもの
    を用いた請求項15に記載のチョークコイル。
  17. 【請求項17】 端子台として、筒状部を偏肉状の筒状
    部とし、この筒状部の肉厚部分に空心コイルの端子をは
    めこむガイド部を設けた構成とした請求項16に記載の
    チョークコイル。
  18. 【請求項18】 偏肉状の筒状部の肉厚部分に空心コイ
    ルの端部の折曲部を固定する固定部を設けた請求項17
    に記載のチョークコイル。
  19. 【請求項19】 端子台として、筒状部と底板とが別々
    に構成され結合されて構成されるようにした請求項15
    に記載のチョークコイル。
  20. 【請求項20】 端子台として、底板の四隅に支持突部
    を設けた請求項15に記載のチョークコイル。
  21. 【請求項21】 4隅の支持突部の空心コイルの外周部
    を挿入する面にテーパーを設けた請求項20に記載のチ
    ョークコイル。
  22. 【請求項22】 端子台の支持突部の一部に空心コイル
    の外周部に設けた折曲部を固定する固定部を設けた請求
    項20に記載のチョークコイル。
  23. 【請求項23】 端子台として空心コイルと一体に成形
    したものを用いる請求項14に記載のチョークコイル。
  24. 【請求項24】 空心コイルと閉磁路磁心間に形成され
    る絶縁層の一部として絶縁シートを用いた請求項1に記
    載のチョークコイル。
  25. 【請求項25】 絶縁シートとして外周のコーナー部に
    閉磁路磁心の外側脚部または空心コイルの絶縁外装ある
    いは端子台の支持突起部に係合されて位置決めされる係
    合部を設けてなる請求項24に記載のチョークコイル。
  26. 【請求項26】 絶縁シートとして中央に閉磁路磁心の
    中央磁脚にはまり合う開口を設けた請求項24に記載の
    チョークコイル。
  27. 【請求項27】 空心コイルの両端部に接続する端子と
    して、板状あるいはピン状の端子を用いた請求項1に記
    載のチョークコイル。
  28. 【請求項28】 端子として、閉磁路磁心の切欠き部に
    はまり込むように形成された位置決め部の下面のガイド
    溝にはまり込むように全体の底面と一面に引き出すよう
    にした請求項27に記載のチョークコイル。
  29. 【請求項29】 磁心の底面に端子をガイドするための
    絶縁板を設けた請求項1に記載のチョークコイル。
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