JP2002217050A - 電磁装置およびその製造方法 - Google Patents

電磁装置およびその製造方法

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JP2002217050A
JP2002217050A JP2001012224A JP2001012224A JP2002217050A JP 2002217050 A JP2002217050 A JP 2002217050A JP 2001012224 A JP2001012224 A JP 2001012224A JP 2001012224 A JP2001012224 A JP 2001012224A JP 2002217050 A JP2002217050 A JP 2002217050A
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coil
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健一 ▲高▼松
Kenichi Takamatsu
Takaaki Tadasawa
孝明 忠澤
Hidenori Kakehashi
英典 掛橋
Tomoyuki Nakano
智之 中野
Masanori Sato
昌紀 佐藤
Kazuhiko Kinutani
和彦 絹谷
Takao Miyai
隆雄 宮井
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 フェライトコアの両端面の各々に形成される
穴を欠けないようにする。 【解決手段】 棒状のフェライトコア3と、この側面
に、ボビンを使用しないで平角線を1層にエッジワイズ
巻きにして成るコイル巻線2と、芯線を絶縁被覆で覆っ
た絶縁被覆電線であって、コイル巻線2の上層に捲き回
されるコイル巻線1と、これらを収納する樹脂製のケー
ス5と、このケース5から突出し各コイル巻線に接続さ
れる複数の端子6とを備えた。そして、フェライトコア
3の両端面の各々に底部を有する穴31を形成し、この
穴31を、開口部から底部にかけて寸法が徐々に小さく
なるテーパー状に形成した。フェライトコアの穴にこれ
を形成する杵の突起が填った状態でフェライトコアがこ
の端面の縁部を回動中心にして倒れたとしても、穴の開
口部が杵の突起の角に当たらなくなるから、フェライト
コアの両端面の各々に形成される穴を欠けないようにす
ることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、高圧放電灯の始動
装置など高圧パルス電圧を発生するための電磁装置およ
びその製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図20(a)は従来の電磁装置の斜視
図、(b)は(a)のA−A’線から見た断面図であ
る。この図に示す電磁装置は、高固有抵抗を有する棒状
のフェライトコア(例えばNiZn)3PAと、このフェ
ライトコア3PAの側面に捲き回される2次巻線としての
コイル巻線2とにより構成されている。この構成におい
て、コイル巻線2は、小型化のため、占積率のよい箔状
の平角線をフェライトコア3PAの側面にエッジワイズ巻
きにすることで構成され、小型化および低コスト化のた
め、ボビンを使用することなく、フェライトコア3PAの
側面に直接捲き回されている。このようにフェライトコ
ア3PAの側面にコイル巻線2を直接捲き回すために、フ
ェライトコア3PAの両端面の各々に底部を有する穴31
PAが形成され、これらの穴31PAは、巻回しの軸方向の
位置決め用として使用されている。
【0003】ここで、図21に底部を有する穴が両端面
の各々に形成された棒状のフェライトコアの製造手順の
説明図を示す。フェライトコア3PAの製造には、図21
に示すように、穴31PAを形成する突起K1’を有する
一対の杵Kと、これら一対の杵Kが挿通される貫通孔U
1を有する臼Uとの打錠金型が使用される。まず、図2
1(a)のように臼Uおよび杵Kでフェライトコア3PA
を形作る。この後、図21(b)のように、下方の杵K
を臼Uの上部まで押し上げ、フェライトコア3PAを図中
の矢印のように倒して打錠金型から引き抜く。これによ
り、フェライトコア3PAが得られる。
【0004】図23は従来の別の電磁装置の模式図であ
る。この図に示す電磁装置は、高圧放電灯を始動するた
めにイグナイタと呼ばれる高電圧発生装置に使用される
パルストランスであって、低電圧を高電圧に変換するた
めのものである。図23の例では、電磁装置は、棒状の
フェライトコア3PAと、ボビン4PAと、このボビン4PA
を使用してフェライトコア3PAの側面に捲き回されるコ
イル巻線1,2と、これらを収納する樹脂製のケース5
PAと、このケース5PAから突出し各コイル巻線に接続さ
れる端子6とにより構成されている。そして、コイル巻
線1は、断面が円形状の導体線とこれを覆う絶縁被覆と
により成る絶縁被覆電線(丸線)であって1次巻線とし
て使用され、コイル巻線2は2次巻線として使用され
る。また、端子6は複数設けられており、端子6(6
1)はコイル巻線1に接続され、端子6(62)はコイ
ル巻線2に接続される。
【0005】この構成の電磁装置は、ボビン4PAにコイ
ル巻線1,2を巻き付け、ボビン4PAにフェライトコア
3PAを挿通し、これらをケース5PAに組み込み、各端子
6に各コイル巻線を接続し、そしてケース5PA内にエポ
キシ樹脂を充填(エポキシ真空充填)することにより作
製される。
【0006】図24は絶縁被覆電線と溶接される従来の
溶接継手部材の模式図である。絶縁被覆を予め除去する
ことなく、絶縁被覆電線と溶接される溶接継手部材6PA
は、図24に示すように、1つの導電部材を用いて、一
の方向に伸びる平板状の基部61と、この基部61にお
ける上記一の方向に沿った一の縁部から延出して一の方
向と直交する方向に延びる折り返し部62とを、互いに
対面させるようにその折り返し部が延出する部分63で
屈曲した形状に形成されている。この溶接継手部材6PA
の構造は、上記電磁装置の例えば端子6に適用される。
なお、この種に属する接続構造は例えば特開平11−1
14674号公報に記載されている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、フェラ
イトコア3PAの両端面の各穴31PAは、図21に示した
杵Kの円柱状の突起K1’によって形成されるので、図
22に示すように、フェライトコア3PAがその小口の縁
部P1を支点に倒れると、杵Kの突起K1’の角でフェ
ライトコア3PAの穴31PAの開口側における領域R1の
部分が欠けるという課題があった。また、フェライトコ
アとコイル巻線との間にボビンが介設される場合、通
常、ボビンに設けられた各端子にコイル巻線が接続固定
されるが、図20に示すように、ボビンレスの場合、コ
イル巻線を接続するための端子をどのように固定するか
が課題となる。
【0008】また、図23の電磁装置の製造手順では、
予備、乾燥、硬化を含め、4時間以上の製造タクトが必
要であり、数量増加の場合には設備投資を増大させなけ
ればならないといった課題があった。エポキシ真空充填
の場合、ケース5PAから各端子6を出す方向が一の方向
に制限されるため、エポキシ樹脂の充填後、例えば各端
子6を必要な向きに曲げるだけで種々の設計に対応させ
るといったようなことができなかった。コイル巻線の場
合、金属のスプリングバックが生じるため、コイル巻線
の端部をからげたり、仮保持部を設けたりする必要があ
った。エポキシ充填の場合、ケース5PAとエポキシ樹脂
との間に境界面が生じ、その境界面を伝って高電圧が外
部にリークすることがあった。エッジワイズ巻きの場
合、コイル巻線の曲率半径が小さいと被膜が剥がれるこ
とがあった。
【0009】さらに、従来の溶接継手部材6PAの構造で
は、溶接しようとする絶縁被覆電線を基部61と折り返
し部62との間に挟んで溶接電極で加圧したとき、絶縁
被覆電線が位置ずれを起こし、絶縁被覆電線が基部61
と折り返し部62との間から完全に外れてしまうことが
あり、絶縁被覆電線を溶接継手部材に安定的に溶接する
ことができなかった。このため、安定的かつ耐久信頼性
に優れた接続状態が得られる溶接継手部材が求められ
る。
【0010】本発明は、上記事情に鑑みてなされたもの
であり、フェライトコアの両端面の各々に形成される穴
を欠けないようにし得る電磁装置を提供することを目的
とする。
【0011】また、本発明は、製造時間の低減可能な電
磁装置の製造方法を提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
の請求項1記載の発明は、棒状のフェライトコアと、こ
のフェライトコアの側面に捲き回されるコイル巻線とに
より構成される電磁装置であって、前記フェライトコア
の両端面の各々には底部を有する穴が形成され、この穴
は開口部から底部にかけて寸法が徐々に小さくなるテー
パー状に形成されていることを特徴とする。
【0013】請求項2記載の発明は、請求項1記載の電
磁装置において、前記フェライトコアは103 Ωm以上
の固有抵抗を有していることを特徴とする。
【0014】請求項3記載の発明は、請求項1または2
記載の電磁装置において、前記コイル巻線は平角線をエ
ッジワイズに捲き回して成ることを特徴とする。
【0015】請求項4記載の発明は、請求項3記載の電
磁装置において、前記コイル巻線は、絶縁部材を介さず
に前記フェライトコアの側面に直接捲き回されているこ
とを特徴とする。
【0016】請求項5記載の発明は、請求項4記載の電
磁装置において、前記フェライトコアは楕円状の断面形
状に形成されていることを特徴とする。
【0017】請求項6記載の発明は、フェライトコアと
コイル巻線とにより構成される電磁装置の製造方法であ
って、絶縁部材を介さずに前記フェライトコアに前記コ
イル巻線を捲き回し、前記フェライトコアに捲き回され
たコイル巻線の各端部を、複数の端子を有する連続一体
の金属片におけるそれら複数の端子の各々に接続して固
定することを特徴とする。
【0018】請求項7記載の発明は、請求項6記載の電
磁装置の製造方法において、前記連続一体の金属片は直
線状に形成されており、前記フェライトコアに捲き回さ
れたコイル巻線の各端部を、前記直線状の金属片に向け
て同一方向に引き出してその金属片に接続して固定する
ことを特徴とする。
【0019】請求項8記載の発明は、請求項6または7
記載の電磁装置の製造方法において、前記コイル巻線の
各端部の前記連続一体の金属片への接続固定後、前記コ
イル巻線の各端部が前記金属片の一部に接続されて固定
された状態で、前記コイル巻線の各端部の前記金属片に
よる電気的接続を断つように前記連続一体の金属片の残
部を切除することを特徴とする。
【0020】請求項9記載の発明は、請求項8記載の電
磁装置の製造方法において、前記フェライトコアは楕円
状の断面形状に形成されており、前記コイル巻線は平角
線であり、前記絶縁部材を介さずに前記フェライトコア
に前記コイル巻線を捲き回す場合、前記フェライトコア
に前記コイル巻線をエッジワイズに捲き回すことを特徴
とする。
【0021】請求項10記載の発明は、棒状のフェライ
トコアと、このフェライトコアの側面に、高電圧用の2
次巻線として一層にして捲き回されるコイル巻線と、こ
のコイル巻線の上層に1次巻線として捲き回されるコイ
ル巻線とによるトランス構成の電磁装置であって、前記
1次巻線の端部は前記2次巻線の低圧端部側に引き回さ
れていることを特徴とする。
【0022】請求項11記載の発明は、請求項10記載
の電磁装置において、前記1次巻線は、前記2次巻線の
上層における低圧寄りの位置に捲き回されていることを
特徴とする。
【0023】請求項12記載の発明は、請求項11記載
の電磁装置において、前記1次巻線の両端部のうち、前
記2次巻線の高圧端部側に位置する端部のみが前記2次
巻線の低圧端部側に引き回されていることを特徴とす
る。
【0024】請求項13記載の発明は、請求項10〜1
2のいずれかに記載の電磁装置において、前記1次巻線
に絶縁被覆をもつ絶縁線を使用することにより、または
前記1次巻線にマグネットワイヤを使用して前記2次巻
線との間に絶縁物を介設することにより、前記1次巻線
と前記2次巻線が電気的に絶縁されていることを特徴と
する。
【0025】請求項14記載の発明は、請求項10〜1
3のいずれかに記載の電磁装置において、前記フェライ
トコアは楕円状の断面形状に形成され、前記フェライト
コアおよびコイル巻線により構成されるトランスに外接
する直方体とそのトランスとの間の空間を利用して前記
コイルの端部が引き回されていることを特徴とする。
【0026】請求項15記載の発明は、請求項14記載
の電磁装置において、前記2次巻線は、平角線であって
絶縁部材を介さずに前記フェライトコアにエッジワイズ
に捲き回されていることを特徴とする。
【0027】請求項16記載の発明は、棒状のフェライ
トコアと、このフェライトコアの側面に、高電圧用の巻
線として一層にして捲き回されるコイル巻線とを含み、
このコイル巻線の両端部がそれぞれ前記フェライトの両
端から引き出されたトランス構成の電磁装置であって、
前記トランスの周囲に絶縁材を充填ないし成型して設け
られる樹脂製の外郭を有し、この外郭は前記フェライト
コアの軸方向とほぼ平行に少なくとも一部が凹凸となる
面を有していることを特徴とする。
【0028】請求項17記載の発明は、請求項16記載
の電磁装置において、前記凹凸は前記高電圧用の巻線の
高圧側に位置していることを特徴とする。
【0029】請求項18記載の発明は、請求項16また
は17記載の電磁装置において、前記フェライトコアは
楕円状の断面形状に形成されており、前記コイル巻線
は、平角線であって絶縁部材を介さずに前記フェライト
コアにエッジワイズに捲き回されていることを特徴とす
る。
【0030】請求項19記載の発明は、少なくとも1つ
のフェライトコアと、このフェライトコアに捲き回され
る少なくとも2本のコイル巻線と、外部から前記コイル
巻線に接続するための少なくとも2つの端子とを有する
トランス構成の電磁装置であって、前記トランスの周囲
は熱硬化性樹脂の射出成形により封止されていることを
特徴とする。
【0031】請求項20記載の発明は、請求項19記載
の電磁装置において、前記射出成形時に成形内容物を保
持するリードフレームを有することを特徴とする。
【0032】請求項21記載の発明は、請求項19また
は20記載の電磁装置において、前記熱硬化性樹脂の周
囲は熱可塑性樹脂によりさらにモールドされていること
を特徴とする。
【0033】請求項22記載の発明は、請求項19また
は20記載の電磁装置において、前記2本のコイル巻線
のうち一方は1次巻線であり、他方は2次巻線であり、
前記1次巻線には丸線が使用され、前記2次巻線には平
角線が使用されていることを特徴とする。
【0034】請求項23記載の発明は、請求項19〜2
2のいずれかに記載の電磁装置において、前記2本のコ
イル巻線のうち少なくとも1本のコイル巻線の端部は接
着剤で固定されていることを特徴とする。
【0035】請求項24記載の発明は、請求項19〜2
3のいずれかに記載の電磁装置において、前記1次巻線
には融着線が使用されていることを特徴とする。
【0036】請求項25記載の発明は、請求項19〜2
4のいずれかに記載の電磁装置において、前記2次巻線
は、エッジワイズに捲き回した平角線にコーティングを
したものであることを特徴とする。
【0037】請求項26記載の発明は、請求項1〜6,
10〜25のいずれかに記載の電磁装置を2つ以上組み
合わせて成ることを特徴とする。
【0038】請求項27記載の発明は、請求項1〜6,
10〜26のいずれかに記載の電磁装置において、絶縁
被覆電線と接続される溶接継手部材が設けられ、この溶
接継手部材は、一の方向に伸びる平板状の基部と、この
基部における前記一の方向に沿った一の縁部から延出し
て前記一の方向と直交する方向に延びる折り返し部と
を、互いに対面させるようにその折り返し部が延出する
部分で屈曲した形状に形成され、前記基部における前記
一の方向に沿った他の縁部から延出する一部が折り返さ
れて位置ずれ防止部を形成していることを特徴とする。
【0039】請求項28記載の発明は、請求項27記載
の電磁装置において、前記位置ずれ防止部の前記基部か
らの折り返し寸法は、前記絶縁被覆電線の線径と同じか
それよりも大きいことを特徴とする。
【0040】請求項29記載の発明は、請求項28記載
の電磁装置において、前記位置ずれ防止部は前記折り返
し部と離間していることを特徴とする。
【0041】
【発明の実施の形態】図1は電磁装置の構成図、図2は
図1のフェライトコアの両端面の各々に形成される穴形
状の説明図であり、これらの図を用いて本発明の第1実
施形態について説明する。
【0042】図1に示す電磁装置は、103 Ωm以上の
固有抵抗を有する棒状のロッド型のフェライトコア3
と、このフェライトコア3の側面に、絶縁部材としての
ボビンを使用しないで平角線を1層にエッジワイズ巻き
にして成るコイル巻線2と、芯線を絶縁被覆で覆った絶
縁被覆電線であって、コイル巻線2の上層に捲き回され
るコイル巻線1と、これらを収納する樹脂製のケース5
と、このケース5から突出し各コイル巻線に接続される
複数の端子6とにより構成されている。
【0043】この構成では、コイル巻線1,2がボビン
を介さずにフェライトコア3の側面に直接捲き回されの
で、各端子6をボビンに固定することができない。そこ
で、第1実施形態では、図1(c)に示すように、各端
子6を一体に有するフープ材60が使用される。この場
合、フープ材60の各端子6に、対応するコイル巻線の
端部が接合されることになる。ここで、図1(a)に示
すように、全ての端子6を同一方向に引き出すことによ
り、フープ材60を簡単な形状で形成でき、図1(b)
に示すように、樹脂を充填ないし成型して電気的絶縁等
のためのケース5を形成した場合でも、各端子6が一列
に配列されるため、次工程での接合が容易になる。
【0044】また、第1実施形態では、図2に示すよう
に、フェライトコア3の両端面の各々には底部31bを
有する穴31が形成され、この穴31は開口部31aか
ら底部31bにかけて寸法が徐々に小さくなるテーパー
状に形成されている。すなわち、フェライトコア3の製
造において、図21に示した杵に代えて、側面がテーパ
ー状になった突起K1を有する杵Kが使用されるのであ
る。これにより、フェライトコア3がその端面の縁部P
1を支点に倒れるとき、支点P1を中心に回動する穴3
1の開口縁部の位置P2の支点P1からの半径が、杵K
の突起K1の凸面縁部における位置P3の支点P1から
の半径よりも長くなって、穴31の開口部31aが杵K
の突起K1の角に当たらなくなるので、フェライトコア
3の両端面の各々に形成される穴31を欠けないように
することができる。
【0045】図3は電磁装置におけるフェライトコアを
示す図であり、この図を用いて本発明の第2実施形態に
ついて説明する。
【0046】本電磁装置は、図3に示すように、第1実
施形態と同様の穴31を両端面の各々に有し、楕円状の
断面形状に形成されたフェライトコア3Aを、第1実施
形態のフェライトコア3に代えて備える以外は第1実施
形態の電磁装置と同様に構成される。
【0047】このような扁平のフェライトコア3Aを使
用することにより、薄型のトランス構成の電磁装置を作
製することができる。
【0048】なお、図3の例では、穴31内の周壁面の
全体がテーパー面になっているが、フェライトコアは、
断面形状が楕円状である場合、図3(b)に示す矢印の
方向に倒れ難く、図3(c)に示す矢印の方向に倒れ易
くなるので、フェライトコアの端面の長手方向と直交す
る方向において、穴31の欠けを防止するためのテーパ
ー面を少なくとも設ければよい。
【0049】図4は電磁装置におけるフェライトコアお
よび複数のコイル巻線を示す図であり、この図を用いて
本発明の第3実施形態について説明する。
【0050】第3実施形態の電磁装置は、コイル巻線2
の上層に捲き回されるコイル巻線1の両端部1L,1R
の引き回しが第1実施形態のそれと異なる以外は第1実
施形態の電磁装置と同様に構成される。
【0051】ここで、コイル巻線1を1次巻線とし、コ
イル巻線2を2次巻線としたとき、コイル巻線2が占積
率のよい箔状の平角線をフェライトコア3の側面にエッ
ジワイズ巻きにすることで構成されるので、コイル巻線
2の断面積を小さくすることなくその巻数を増大させる
ことができるから、例えば、1次巻線としてのコイル巻
線1の両端間に数百から数kVの電圧が印加したとき、
2次巻線としてのコイル巻線2の両端間に数k〜数十k
Vの高電圧を発生させる高圧トランスを容易にしかも小
型にして構成することができる。そして、この場合、コ
イル巻線1,2の磁路はフェライトコア3を同軸とする
開磁路になる。
【0052】このような開磁路においては、1次巻線と
してのコイル巻線1をフェライトコア3の端部に巻くよ
り、その中央付近に巻く方が1次および2次間の結合が
良くなることが一般的に知られている。このため、図1
では、コイル巻線1がコイル巻線2の中央付近に巻か
れ、また、コイル巻線2の右方の端部2Rを高圧側の端
部に想定しているため、コイル巻線1はコイル巻線2の
中央付近よりやや左方寄りに巻かれている。このように
左方寄りに巻く理由は、図1(a)において、2L−1
L,1R間が数百〜数kVになるのに対し、2R−1
L,1R間が数kV〜数十kVにもなり、各コイル巻線
の端部と端子6の接合部が金属露出部であるため、外郭
を形成する樹脂と高圧トランスとの間に隙間が生じた場
合に絶縁破壊が起こるからである。それ故、2Rから1
L,1Rまでの距離を長くして絶縁破壊が起こるのを防
止している。
【0053】ところで、仮に、コイル巻線1をコイル巻
線2の端部2Lの上層に巻くと上記絶縁破壊が起こるの
をより好適に防止することができる反面、この場合、上
述したように1次および2次間の結合が悪くなり、2次
巻線に発生する高圧パルス電圧が低くなる。そこで、第
3実施形態では、図4に示すように、1次および2次間
の結合を悪くしないようにコイル巻線1をコイル巻線2
の極力中央寄りに巻くとともに、コイル巻線1の両端部
1L,1Rをコイル巻線2の低圧の端部2L寄りに引き
回すのである。これにより、1次および2次間の結合が
良く、絶縁耐圧に優れた高圧トランスを得ることができ
る。
【0054】図5は電磁装置におけるフェライトコア、
複数のコイル巻線およびインサート成形部材を示す図で
あり、この図を用いて本発明の第4実施形態について説
明する。
【0055】第4実施形態の電磁装置は、コイル巻線
1,2の各端部の引き回しが第2実施形態、つまり第1
実施形態のそれと異なり、ケース5に代えてインサート
成形部材5Aが使用される以外は第2実施形態の電磁装
置と同様に構成される。この構成でも、図5(a)に示
すように、断面形状が楕円状のフェライトコア3Aが使
用されるので、本電磁装置を薄型のトランス構成にする
ことができる。
【0056】ここで、第3実施形態では、1次巻線とし
てのコイル巻線1の両端部1L,1Rがコイル巻線2の
低圧の端子2L寄りに引き回されるが、第4実施形態で
は、コイル巻線1の両端部のうち、コイル巻線2の高圧
の端子2Rに近い端部1Rのみが、コイル巻線2の低圧
の端子2Lのあるフェライトコア3Aの端面寄りに引き
回される。この引き回しでも絶縁機能を高めることがで
きる。また、その引き回しは、コイル巻線2の引き回し
部がフェライトコア3Aの厚みの薄い側面に沿うように
して行われる。このように引き回すと、図5(b)に示
すインサート成形部材5Aの厚みが厚くならないように
することができる。さらに、コイル巻線2の端子2Lは
端子2Rに対して最も離れる対角位置に設けられてい
る。
【0057】他方、インサート成形部材5Aには、図5
(b)に示すように、複数条の溝51Aが高圧の端部2
Rと端部2L,1L,1Rとの間における外周面に周設
されている。このように複数条の溝51Aがインサート
成形部材5Aの外周面に周設されると、複数条の溝51
Aにより凹凸が形成されるから、高圧の端部2Rと端部
2L,1L,1Rとの間におけるインサート成形部材5
Aの沿面(界面)距離を長くすることができる。これに
より、端部2Rと端部2L,1L,1Rとの間の絶縁機
能を向上させることができ、製造上、容易で絶縁性の優
れた小型のトランスを提供することができる。
【0058】図6は電磁装置におけるフェライトコア、
複数のコイル巻線およびインサート成形部材などを示す
図であり、この図を用いて本発明の第5実施形態につい
て説明する。
【0059】第5実施形態の電磁装置は、絶縁被覆電線
であるコイル巻線1に代えて単線であるコイル巻線1A
が使用され、絶縁被覆に代えて一対の端子41を有する
ボビン4が使用され、コイル巻線1Aの両端がボビン4
の一対の端子41にそれぞれラッピングされている以外
は第4実施形態の電磁装置と同様に構成される。
【0060】この構成では、1次巻線用のボビン4が設
けられるので、1次および2次間の絶縁機能をより好適
に高めることができるとともに、コイル巻線1Aの両端
の端子41への接続が容易になる。コイル巻線1Aにコ
スト高の高圧絶縁被覆電線を用いずに低コストの単線を
用いるので、廉価な高圧トランスを提供することができ
る。
【0061】図7は製造途中の電磁装置を示す概略図、
図8は図7の電磁装置の平面図、図9は図7の電磁装置
の製造に使用されるフェライトコアおよび複数のコイル
巻線を示す図、図10は図7より前の製造途中の電磁装
置を示す概略図、図11は図10の電磁装置の平面図で
あり、これらの図を用いて本発明の第6実施形態につい
て説明する。
【0062】第6実施形態では、図7,図8に示す製造
途中の電磁装置が得られるまでの製造手順について説明
する。まず、図9に示すように、絶縁部材を介さずに、
楕円状の断面形状に形成されたフェライトコア3Aの側
面にコイル巻線1,2を捲き回して第1中間物を得る。
このとき、フェライトコア3Aの側面に平角線のコイル
巻線2を直接エッジワイズに捲き回し、コイル巻線2の
上層の所定領域にコイル巻線1を捲き回す。
【0063】この後、図10,図11に示すように、第
1中間物におけるコイル巻線1,2の各端部を、連続一
体の金属片であるリードフレーム60Aの対応する端子
6に接続して第2中間物を得る。この後、第2中間物を
図略の金型にセットし、第1中間物の全てを収納するそ
の金型内を不飽和ポリエステルなどの熱硬化性樹脂で封
止(射出成形)して、リードフレーム60Aに図7,図
8に示すインサート成形部材5Bが形成された第3中間
部品を得る。
【0064】この製造手順では、従来の4時間以上の真
空充填タクトを、上記射出成形により2分程度に短縮す
ることができる。また、外枠のケースレスにより小型化
が可能になる。
【0065】図12は電磁装置を示す斜視図および一部
断面図、図13は図12の電磁装置の平面図、図14は
図13の電磁装置が得られる前の製造途中の電磁装置か
ら図13の電磁装置を得るための製造手順の説明図であ
り、これらの図を用いて本発明の第7実施形態について
説明する。
【0066】第7実施形態では、上述の第3中間部品が
得られた後、コイル巻線1,2の各端部がリードフレー
ム60Aの一部としての各端子6に接続されて固定され
た状態で、コイル巻線1,2の各端部のリードフレーム
60Aによる電気的接続を断つように、リードフレーム
60Aの残部を切除する。これにより、図14(a)に
示す第4中間部品が得られる。この後、図14(b)に
示すように、各端子6を所定の方向(任意方向設定可
能)に折り曲げることで、図12,図13に示す電磁装
置が得られる。
【0067】ここで、図11(a)から分かるように図
12(a)において、コイル巻線2の高圧の端部2Rが
接続された端子6(2R)と、コイル巻線1の両端部1
L,1Rがそれぞれ接続された端子6(1L),6(1
R)とが突出するインサート成形部材5Bの一の側面に
は、端子6(2R)と端子6(1L),6(1R)との
間に複数条の溝51Bが設けられている。これにより凹
凸が形成されるので、それらの間におけるインサート成
形部材5Bの沿面距離を長くすることができるから、絶
縁機能を高めることができ、それらの間のリーク防止が
可能になる。なお、上記一の側面には、複数条の溝に限
らず、複数条の凸部でもよい。また、図12(b)に示
す50Bは、インサート成形部材5Bを構成する充填材
を示す。
【0068】ところで、上記製造手順で得られた電磁装
置は、図15の例に示すように、車両の前照灯としての
放電灯Laに電力を供給して点灯状態を維持する放電灯
点灯装置に使用される。この種の放電灯点灯装置には、
図16の例に示すように、放電灯Laの始動時にこれに
高圧パルス電圧を印加する起動回路部(イグナイタ)I
Gが設けられる。そして、本電磁装置は、図16に示す
起動回路部IGの点線の領域R2に設けられ、熱硬化性
樹脂のインサート成形部材5Bの周囲は、熱可塑性樹脂
でフレーム成形(2重成形)される。つまり、各端子6
を外部に露出した状態で本電磁装置が熱可塑性樹脂で覆
われるのである。この2重成形の構造の場合、本電磁装
置のほぼ全体が熱可塑性樹脂で封止されるので、界面が
各端子のみになるため、絶縁距離の確保および防湿など
に有効である。また、インサート成形部材5Bの一の側
面に、その一の縁部から他の縁部に延びる複数条の溝5
1Bが設けられているので、熱可塑性樹の成形時、各溝
51Bが強制的な流れ道の役割を担うから、溶融成形材
料の流性を向上させることができる。
【0069】図17は電磁装置におけるフェライトコア
および複数のコイル巻線を示す図であり、この図を用い
て本発明の第8実施形態について説明する。
【0070】第8実施形態の電磁装置は、絶縁被覆電線
であるコイル巻線1に代えて融着線であるコイル巻線1
Bが使用される以外は第1実施形態の電磁装置とほぼ同
様に構成される。この構成の場合の製造手順を説明する
と、まず、フェライトコア3の側面に平角線をエッジワ
イズ巻きにしてコイル巻線2を設ける。この後、図17
に示す領域R3,R4にUV硬化型の接着剤を塗布し、
それをUV照射にて硬化させる。続いて、コイル巻線2
の上層の所定領域に融着線を捲き回してコイル巻線1B
を設け、この後、電流通電にてコイル巻線1Bの被覆を
コイル巻線2に融着固定する。この構成では、製造が容
易になるほか、コイル巻線2の両端側が接着剤でフェラ
イトコア3の側面に固定されるので、スプリングバック
でコイル巻線2が解れることがなくなる。
【0071】図18は電磁装置におけるフェライトコア
およびコイル巻線を示す図であり、この図を用いて本発
明の第9実施形態について説明する。
【0072】第9実施形態の電磁装置は、両端部を除く
コイル巻線2の全体が薄膜コーティングCで覆われる以
外は第1実施形態の電磁装置とほぼ同様に構成される。
小型化のためにフェライトコアの径を小さくすると、フ
ェライトコア3の側面に平角線をエッジワイズ巻きにし
てコイル巻線2を設ける場合、曲率半径が小さいために
被覆がさけてコイル巻線2の巻線間でレアショートが発
生しうる。このため、第9実施形態では、フェライトコ
ア3の側面に平角線をエッジワイズ巻きにしてコイル巻
線2を設けた後、コイル巻線2を薄膜コーティングCで
覆うのである。これにより、コイル巻線2の巻線間での
レアショートの発生を防止することができる。
【0073】図19は溶接継手部材を示す図であり、こ
の図を用いて本発明の第10実施形態について説明す
る。
【0074】図19に示す溶接継手部材7は、例えば端
子6として、上記電磁装置に使用される1次巻線用の絶
縁被覆電線8と接続されるものであり、一の方向(図で
は斜め右上の方向)に伸びる平板状の基部71と、この
基部71における一の方向に沿った一の縁部から延出し
て一の方向と直交する方向に延びる板状の折り返し部7
2とを、互いに対面させるように折り返し部72が延出
する部分73で屈曲した形状に形成されており、基部7
1における一の方向に沿った他の縁部から延出する板状
の一部が上方に折り返されて位置ずれ防止部71を形成
している。この位置ずれ防止部71の基部71からの折
り返し寸法は、絶縁被覆電線8の線径と同じかそれより
も大きい寸法に設定されている。また、位置ずれ防止部
74は折り返し部72と離間する位置に設けられてい
る。
【0075】このような構造の溶接継手部材7を用いれ
ば、溶接電極で加圧したときに、絶縁被覆電線8が位置
ずれにより溶接継手部材7から外れることがなくなり、
安定的かつ耐久信頼性に優れた接続状態が得られる。ま
た、位置ずれ防止部71の基部71からの折り返し寸法
は、溶接しようとする絶縁被覆電線8の線径と同じかそ
れよりも大きいので、絶縁被覆電線8が位置ずれしても
その位置ずれが位置ずれ防止部71の位置で確実に止ま
るから、絶縁被覆電線8が位置ずれにより溶接継手部材
7から外れるのを確実に防止することができる。さら
に、位置ずれ防止部74は折り返し部72と離間する位
置に設けられているので、位置ずれ防止部74と折り返
し部72との短絡を防止して、通電時、折り返し部72
が延出する部分73で確実にジュール発熱させることが
できる。
【0076】
【発明の効果】以上のことから明らかなように、請求項
1記載の発明は、棒状のフェライトコアと、このフェラ
イトコアの側面に捲き回されるコイル巻線とにより構成
される電磁装置であって、前記フェライトコアの両端面
の各々には底部を有する穴が形成され、この穴は開口部
から底部にかけて寸法が徐々に小さくなるテーパー状に
形成されているので、例えば一対の杵および臼の打錠金
型でフェライトコアを作製する場合、フェライトコアの
穴にこれを形成する杵の突起が填った状態でフェライト
コアがこの端面の縁部を回動中心にして倒れたとして
も、穴の開口部が杵の突起の角に当たらなくなるから、
フェライトコアの両端面の各々に形成される穴を欠けな
いようにすることができる。
【0077】請求項2記載の発明によれば、請求項1記
載の電磁装置において、前記フェライトコアは103 Ω
m以上の固有抵抗を有しており、この場合も、フェライ
トコアの両端面の各々に形成される穴を欠けないように
することができる。
【0078】請求項3記載の発明によれば、請求項1ま
たは2記載の電磁装置において、前記コイル巻線は平角
線をエッジワイズに捲き回して成るので、小型化が可能
になる。
【0079】請求項4記載の発明によれば、請求項3記
載の電磁装置において、前記コイル巻線は、絶縁部材を
介さずに前記フェライトコアの側面に直接捲き回されて
いるので、小型化および低コスト化が可能になる。
【0080】請求項5記載の発明によれば、請求項4記
載の電磁装置において、前記フェライトコアは楕円状の
断面形状に形成されているので、薄型化が可能になる。
【0081】請求項6記載の発明は、フェライトコアと
コイル巻線とにより構成される電磁装置の製造方法であ
って、絶縁部材を介さずに前記フェライトコアに前記コ
イル巻線を捲き回し、前記フェライトコアに捲き回され
たコイル巻線の各端部を、複数の端子を有する連続一体
の金属片におけるそれら複数の端子の各々に接続して固
定するので、製造時間の低減が可能になり、また絶縁部
材を介さない構造でもコイル巻線の各端部を端子に接続
することが可能になる。
【0082】請求項7記載の発明によれば、請求項6記
載の電磁装置の製造方法において、前記連続一体の金属
片は直線状に形成されており、前記フェライトコアに捲
き回されたコイル巻線の各端部を、前記直線状の金属片
に向けて同一方向に引き出してその金属片に接続して固
定するので、連続一体の金属片が簡単な形状になる。
【0083】請求項8記載の発明によれば、請求項6ま
たは7記載の電磁装置の製造方法において、前記コイル
巻線の各端部の前記連続一体の金属片への接続固定後、
前記コイル巻線の各端部が前記金属片の一部に接続され
て固定された状態で、前記コイル巻線の各端部の前記金
属片による電気的接続を断つように前記連続一体の金属
片の残部を切除するので、絶縁部材を介さない構造でも
コイル巻線の各端部を端子に接続した電磁装置を簡単な
製造手順で得ることができる。
【0084】請求項9記載の発明によれば、請求項8記
載の電磁装置の製造方法において、前記フェライトコア
は楕円状の断面形状に形成されており、前記コイル巻線
は平角線であり、前記絶縁部材を介さずに前記フェライ
トコアに前記コイル巻線を捲き回す場合、前記フェライ
トコアに前記コイル巻線をエッジワイズに捲き回すの
で、小型化および低コスト化が可能になる。
【0085】請求項10記載の発明は、棒状のフェライ
トコアと、このフェライトコアの側面に、高電圧用の2
次巻線として一層にして捲き回されるコイル巻線と、こ
のコイル巻線の上層に1次巻線として捲き回されるコイ
ル巻線とによるトランス構成の電磁装置であって、前記
1次巻線の端部は前記2次巻線の低圧端部側に引き回さ
れているので、絶縁機能を高めることができる。
【0086】請求項11記載の発明によれば、請求項1
0記載の電磁装置において、前記1次巻線は、前記2次
巻線の上層における低圧寄りの位置に捲き回されている
ので、1次および2次の結合を保持しながら絶縁機能を
高めることができる。
【0087】請求項12記載の発明によれば、請求項1
1記載の電磁装置において、前記1次巻線の両端部のう
ち、前記2次巻線の高圧端部側に位置する端部のみが前
記2次巻線の低圧端部側に引き回されているのであり、
この場合も絶縁機能を高めることができる。
【0088】請求項13記載の発明によれば、請求項1
0〜12のいずれかに記載の電磁装置において、前記1
次巻線に絶縁被覆をもつ絶縁線を使用することにより、
または前記1次巻線にマグネットワイヤを使用して前記
2次巻線との間に絶縁物を介設することにより、前記1
次巻線と前記2次巻線が電気的に絶縁されているので、
所定の絶縁性能が得られる。
【0089】請求項14記載の発明によれば、請求項1
0〜13のいずれかに記載の電磁装置において、前記フ
ェライトコアは楕円状の断面形状に形成され、前記フェ
ライトコアおよびコイル巻線により構成されるトランス
に外接する直方体とそのトランスとの間の空間を利用し
て前記コイルの端部が引き回されているので、薄型化が
可能になる。
【0090】請求項15記載の発明によれば、請求項1
4記載の電磁装置において、前記2次巻線は、平角線で
あって絶縁部材を介さずに前記フェライトコアにエッジ
ワイズに捲き回されているので、小型化および低コスト
化が可能になる。
【0091】請求項16記載の発明は、棒状のフェライ
トコアと、このフェライトコアの側面に、高電圧用の巻
線として一層にして捲き回されるコイル巻線とを含み、
このコイル巻線の両端部がそれぞれ前記フェライトの両
端から引き出されたトランス構成の電磁装置であって、
前記トランスの周囲に絶縁材を充填ないし成型して設け
られる樹脂製の外郭を有し、この外郭は前記フェライト
コアの軸方向とほぼ平行に少なくとも一部が凹凸となる
面を有しているので、凹凸により沿面距離を長くするこ
とができるから、絶縁機能を高めることができる。
【0092】請求項17記載の発明によれば、請求項1
6記載の電磁装置において、前記凹凸は前記高電圧用の
巻線の高圧側に位置しているのであり、この場合も絶縁
機能を高めることができる。
【0093】請求項18記載の発明によれば、請求項1
6または17記載の電磁装置において、前記フェライト
コアは楕円状の断面形状に形成されており、前記コイル
巻線は、平角線であって絶縁部材を介さずに前記フェラ
イトコアにエッジワイズに捲き回されているので、薄型
化が可能になる。
【0094】請求項19記載の発明は、少なくとも1つ
のフェライトコアと、このフェライトコアに捲き回され
る少なくとも2本のコイル巻線と、外部から前記コイル
巻線に接続するための少なくとも2つの端子とを有する
トランス構成の電磁装置であって、前記トランスの周囲
は熱硬化性樹脂の射出成形により封止されているので、
製造が容易である。
【0095】請求項20記載の発明によれば、請求項1
9記載の電磁装置において、前記射出成形時に成形内容
物を保持するリードフレームを有するので、製造が容易
である。
【0096】請求項21記載の発明によれば、請求項1
9または20記載の電磁装置において、前記熱硬化性樹
脂の周囲は熱可塑性樹脂によりさらにモールドされてい
るので、絶縁距離の確保および防湿などに有効である。
【0097】請求項22記載の発明によれば、請求項1
9または20記載の電磁装置において、前記2本のコイ
ル巻線のうち一方は1次巻線であり、他方は2次巻線で
あり、前記1次巻線には丸線が使用され、前記2次巻線
には平角線が使用されているので、小型化が可能にな
る。
【0098】請求項23記載の発明によれば、請求項1
9〜22のいずれかに記載の電磁装置において、前記2
本のコイル巻線のうち少なくとも1本のコイル巻線の端
部は接着剤で固定されているので、スプリングバックで
コイル巻線が解れることがなくなる。
【0099】請求項24記載の発明によれば、請求項1
9〜23のいずれかに記載の電磁装置において、前記1
次巻線には融着線が使用されているので、1次巻線の固
定が容易になる。
【0100】請求項25記載の発明によれば、請求項1
9〜24のいずれかに記載の電磁装置において、前記2
次巻線は、エッジワイズに捲き回した平角線にコーティ
ングをしたものであるので、小型化が可能になる。
【0101】請求項26記載の発明によれば、請求項1
〜6,10〜25のいずれかに記載の電磁装置を2つ以
上組み合わせて成るので、フェライトコアの両端面の各
々に形成される穴を欠けないようにすることができ、製
造時間の低減が可能になる。
【0102】請求項27記載の発明によれば、請求項1
〜6,10〜26のいずれかに記載の電磁装置におい
て、絶縁被覆電線と接続される溶接継手部材が設けら
れ、この溶接継手部材は、一の方向に伸びる平板状の基
部と、この基部における前記一の方向に沿った一の縁部
から延出して前記一の方向と直交する方向に延びる折り
返し部とを、互いに対面させるようにその折り返し部が
延出する部分で屈曲した形状に形成され、前記基部にお
ける前記一の方向に沿った他の縁部から延出する一部が
折り返されて位置ずれ防止部を形成しているので、溶接
電極で加圧したときに、絶縁被覆電線が位置ずれにより
溶接継手部材から外れることがなくなり、安定的かつ耐
久信頼性に優れた接続状態が得られる。
【0103】請求項28記載の発明によれば、請求項2
7記載の電磁装置において、前記位置ずれ防止部の前記
基部からの折り返し寸法は、前記絶縁被覆電線の線径と
同じかそれよりも大きいので、絶縁被覆電線が位置ずれ
してもその位置ずれが位置ずれ防止部の位置で確実に止
まるから、絶縁被覆電線が位置ずれにより溶接継手部材
から外れるのを確実に防止することができる。
【0104】請求項29記載の発明によれば、請求項2
8記載の電磁装置において、前記位置ずれ防止部は前記
折り返し部と離間しているので、位置ずれ防止部と折り
返し部との短絡を防止して、通電時、折り返し部が延出
する部分で確実にジュール発熱させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】電磁装置の構成図である。
【図2】図1のフェライトコアの両端面の各々に形成さ
れる穴形状の説明図である。
【図3】電磁装置におけるフェライトコアを示す図であ
る。
【図4】電磁装置におけるフェライトコアおよび複数の
コイル巻線を示す図である。
【図5】電磁装置におけるフェライトコア、複数のコイ
ル巻線およびインサート成形部材を示す図である。
【図6】電磁装置におけるフェライトコア、複数のコイ
ル巻線およびインサート成形部材などを示す図である。
【図7】製造途中の電磁装置を示す概略図である。
【図8】図7の電磁装置の平面図である。
【図9】図7の電磁装置の製造に使用されるフェライト
コアおよび複数のコイル巻線を示す図である。
【図10】図7より前の製造途中の電磁装置を示す概略
図である。
【図11】図10の電磁装置の平面図である。
【図12】電磁装置を示す斜視図および一部断面図であ
る。
【図13】図12の電磁装置の平面図である。
【図14】図13の電磁装置が得られる前の製造途中の
電磁装置から図13の電磁装置を得るための製造手順の
説明図である。
【図15】電磁装置を使用して構成される放電灯点灯装
置の例を示す図である。
【図16】図15の放電灯点灯装置に具備される起動回
路部の例を示す図である。
【図17】電磁装置におけるフェライトコアおよび複数
のコイル巻線を示す図である。
【図18】電磁装置におけるフェライトコアおよびコイ
ル巻線を示す図である。
【図19】溶接継手部材を示す図である。
【図20】従来の電磁装置の斜視図および断面図であ
る。
【図21】底部を有する穴が両端面の各々に形成された
棒状のフェライトコアの製造手順の説明図である。
【図22】図20におけるフェライトコアの課題の説明
図である。
【図23】従来の別の電磁装置の模式図である。
【図24】絶縁被覆電線と溶接される従来の溶接継手部
材の模式図である。
【符号の説明】
1,1A,1B コイル巻線 2 コイル巻線 3,3A フェライトコア 31 穴 4 ボビン 5 ケース 5A インサート成形部材 6 端子 7 溶接継手部材
フロントページの続き (72)発明者 掛橋 英典 大阪府門真市大字門真1048番地松下電工株 式会社内 (72)発明者 中野 智之 大阪府門真市大字門真1048番地松下電工株 式会社内 (72)発明者 佐藤 昌紀 大阪府門真市大字門真1048番地松下電工株 式会社内 (72)発明者 絹谷 和彦 大阪府門真市大字門真1048番地松下電工株 式会社内 (72)発明者 宮井 隆雄 大阪府門真市大字門真1048番地松下電工株 式会社内

Claims (29)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 棒状のフェライトコアと、このフェライ
    トコアの側面に捲き回されるコイル巻線とにより構成さ
    れる電磁装置であって、前記フェライトコアの両端面の
    各々には底部を有する穴が形成され、この穴は開口部か
    ら底部にかけて寸法が徐々に小さくなるテーパー状に形
    成されていることを特徴とする電磁装置。
  2. 【請求項2】 前記フェライトコアは103 Ωm以上の
    固有抵抗を有していることを特徴とする請求項1記載の
    電磁装置。
  3. 【請求項3】 前記コイル巻線は平角線をエッジワイズ
    に捲き回して成ることを特徴とする請求項1または2記
    載の電磁装置。
  4. 【請求項4】 前記コイル巻線は、絶縁部材を介さずに
    前記フェライトコアの側面に直接捲き回されていること
    を特徴とする請求項3記載の電磁装置。
  5. 【請求項5】 前記フェライトコアは楕円状の断面形状
    に形成されていることを特徴とする請求項4記載の電磁
    装置。
  6. 【請求項6】 フェライトコアとコイル巻線とにより構
    成される電磁装置の製造方法であって、絶縁部材を介さ
    ずに前記フェライトコアに前記コイル巻線を捲き回し、
    前記フェライトコアに捲き回されたコイル巻線の各端部
    を、複数の端子を有する連続一体の金属片におけるそれ
    ら複数の端子の各々に接続して固定することを特徴とす
    る電磁装置の製造方法。
  7. 【請求項7】 前記連続一体の金属片は直線状に形成さ
    れており、前記フェライトコアに捲き回されたコイル巻
    線の各端部を、前記直線状の金属片に向けて同一方向に
    引き出してその金属片に接続して固定することを特徴と
    する請求項6記載の電磁装置の製造方法。
  8. 【請求項8】 前記コイル巻線の各端部の前記連続一体
    の金属片への接続固定後、前記コイル巻線の各端部が前
    記金属片の一部に接続されて固定された状態で、前記コ
    イル巻線の各端部の前記金属片による電気的接続を断つ
    ように前記連続一体の金属片の残部を切除することを特
    徴とする請求項6または7記載の電磁装置の製造方法。
  9. 【請求項9】 前記フェライトコアは楕円状の断面形状
    に形成されており、前記コイル巻線は平角線であり、前
    記絶縁部材を介さずに前記フェライトコアに前記コイル
    巻線を捲き回す場合、前記フェライトコアに前記コイル
    巻線をエッジワイズに捲き回すことを特徴とする請求項
    8記載の電磁装置の製造方法。
  10. 【請求項10】 棒状のフェライトコアと、このフェラ
    イトコアの側面に、高電圧用の2次巻線として一層にし
    て捲き回されるコイル巻線と、このコイル巻線の上層に
    1次巻線として捲き回されるコイル巻線とによるトラン
    ス構成の電磁装置であって、前記1次巻線の端部は前記
    2次巻線の低圧端部側に引き回されていることを特徴と
    する電磁装置。
  11. 【請求項11】 前記1次巻線は、前記2次巻線の上層
    における低圧寄りの位置に捲き回されていることを特徴
    とする請求項10記載の電磁装置。
  12. 【請求項12】 前記1次巻線の両端部のうち、前記2
    次巻線の高圧端部側に位置する端部のみが前記2次巻線
    の低圧端部側に引き回されていることを特徴とする請求
    項11記載の電磁装置。
  13. 【請求項13】 前記1次巻線に絶縁被覆をもつ絶縁線
    を使用することにより、または前記1次巻線にマグネッ
    トワイヤを使用して前記2次巻線との間に絶縁物を介設
    することにより、前記1次巻線と前記2次巻線が電気的
    に絶縁されていることを特徴とする請求項10〜12の
    いずれかに記載の電磁装置。
  14. 【請求項14】 前記フェライトコアは楕円状の断面形
    状に形成され、前記フェライトコアおよびコイル巻線に
    より構成されるトランスに外接する直方体とそのトラン
    スとの間の空間を利用して前記コイルの端部が引き回さ
    れていることを特徴とする請求項10〜13のいずれか
    に記載の電磁装置。
  15. 【請求項15】 前記2次巻線は、平角線であって絶縁
    部材を介さずに前記フェライトコアにエッジワイズに捲
    き回されていることを特徴とする請求項14記載の電磁
    装置。
  16. 【請求項16】 棒状のフェライトコアと、このフェラ
    イトコアの側面に、高電圧用の巻線として一層にして捲
    き回されるコイル巻線とを含み、このコイル巻線の両端
    部がそれぞれ前記フェライトの両端から引き出されたト
    ランス構成の電磁装置であって、前記トランスの周囲に
    絶縁材を充填ないし成型して設けられる樹脂製の外郭を
    有し、この外郭は前記フェライトコアの軸方向とほぼ平
    行に少なくとも一部が凹凸となる面を有していることを
    特徴とする電磁装置。
  17. 【請求項17】 前記凹凸は前記高電圧用の巻線の高圧
    側に位置していることを特徴とする請求項16記載の電
    磁装置。
  18. 【請求項18】 前記フェライトコアは楕円状の断面形
    状に形成されており、前記コイル巻線は、平角線であっ
    て絶縁部材を介さずに前記フェライトコアにエッジワイ
    ズに捲き回されていることを特徴とする請求項16また
    は17記載の電磁装置。
  19. 【請求項19】 少なくとも1つのフェライトコアと、
    このフェライトコアに捲き回される少なくとも2本のコ
    イル巻線と、外部から前記コイル巻線に接続するための
    少なくとも2つの端子とを有するトランス構成の電磁装
    置であって、前記トランスの周囲は熱硬化性樹脂の射出
    成形により封止されていることを特徴とする電磁装置。
  20. 【請求項20】 前記射出成形時に成形内容物を保持す
    るリードフレームを有することを特徴とする請求項19
    記載の電磁装置。
  21. 【請求項21】 前記熱硬化性樹脂の周囲は熱可塑性樹
    脂によりさらにモールドされていることを特徴とする請
    求項19または20記載の電磁装置。
  22. 【請求項22】 前記2本のコイル巻線のうち一方は1
    次巻線であり、他方は2次巻線であり、前記1次巻線に
    は丸線が使用され、前記2次巻線には平角線が使用され
    ていることを特徴とする請求項19または20記載の電
    磁装置。
  23. 【請求項23】 前記2本のコイル巻線のうち少なくと
    も1本のコイル巻線の端部は接着剤で固定されているこ
    とを特徴とする請求項19〜22のいずれかに記載の電
    磁装置。
  24. 【請求項24】 前記1次巻線には融着線が使用されて
    いることを特徴とする請求項19〜23のいずれかに記
    載の電磁装置。
  25. 【請求項25】 前記2次巻線は、エッジワイズに捲き
    回した平角線にコーティングをしたものであることを特
    徴とする請求項19〜24のいずれかに記載の電磁装
    置。
  26. 【請求項26】 請求項1〜6,10〜25のいずれか
    に記載の電磁装置を2つ以上組み合わせて成ることを特
    徴とする電磁装置。
  27. 【請求項27】 絶縁被覆電線と接続される溶接継手部
    材が設けられ、この溶接継手部材は、一の方向に伸びる
    平板状の基部と、この基部における前記一の方向に沿っ
    た一の縁部から延出して前記一の方向と直交する方向に
    延びる折り返し部とを、互いに対面させるようにその折
    り返し部が延出する部分で屈曲した形状に形成され、前
    記基部における前記一の方向に沿った他の縁部から延出
    する一部が折り返されて位置ずれ防止部を形成している
    ことを特徴とする請求項1〜6,10〜26のいずれか
    に記載の電磁装置。
  28. 【請求項28】 前記位置ずれ防止部の前記基部からの
    折り返し寸法は、前記絶縁被覆電線の線径と同じかそれ
    よりも大きいことを特徴とする請求項27記載の電磁装
    置。
  29. 【請求項29】 前記位置ずれ防止部は前記折り返し部
    と離間していることを特徴とする請求項28記載の電磁
    装置。
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