JP2006185943A - 放電灯始動装置、放電灯点灯装置、車両用前照灯器具、および車両 - Google Patents

放電灯始動装置、放電灯点灯装置、車両用前照灯器具、および車両 Download PDF

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健一 ▲高▼松
Kenichi Takamatsu
Kazuhiko Kinutani
和彦 絹谷
Mizuhito Ida
瑞人 井田
Hisanao Kajiura
久尚 梶浦
Tomoyuki Nakano
智之 中野
Hisao Seto
学雄 瀬戸
Masaaki Nakada
公明 中田
Masanori Sato
昌紀 佐藤
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Abstract

【課題】 生産性、および品質の向上を図った放電灯始動装置、放電灯点灯装置、車両用前照灯器具、および車両を提供する。
【解決手段】 二次巻線2の両端部2a,2bが磁気コア1の外周と接する箇所近傍に接着剤20を塗布し、硬化させることで、二次巻線2は磁気コア1に固定され、二次巻線2を巻回した磁気コア1をホルダー3に組み付けて樹脂4で封止する際には磁気コア1および二次巻線2をホルダー3に固定し、また高圧端子7は、二次巻線2の端部2aが引き出される方向に沿って、ホルダー3の近傍に形成されている。
【選択図】図1

Description

本発明は、放電灯始動装置、放電灯点灯装置、車両用前照灯器具、および車両に関するものである。
図15(a)〜(d)は、放電灯を始動させるために高電圧パルスを発生する従来の放電灯始動装置の構成を示し、棒状の磁気コア201と、この磁気コア201の周囲に巻回された二次巻線202と、この二次巻線202を巻回した磁気コア201を封止する絶縁封止樹脂203と、樹脂203の外周に配置された一次巻線204とを有する。また樹脂203に放電灯を装着するためのソケット口205を一体に形成し、二次巻線202に接続されたバルブ用接続端子206をソケット口205に配置している。樹脂203は磁気コア201の一部または全ておよび二次巻線202の一部または全てを封止することができるが、図15(d)では磁気コア201の全体を絶縁封止樹脂で覆っている。その際、他の回路部品と接続する低圧側接続端子207の一部およびバルブ用接続端子206の一部は露出している。低圧側接続端子207とバルブ用接続端子206は二次巻線202の両端に接続され、低圧側接続端子207は二次巻線202の巻き始めに接続される。バルブ用接続端子206は放電灯の口金と嵌合して接触し電気的に接続する。一次巻線204はコイル枠208に巻回し、コイル枠208を樹脂203に装着している。(例えば、特許文献1参照)。
また、二次巻線202を巻回した磁気コア201をホルダー(図示なし)に組み付け、二次巻線202の両端をホルダーに設けたバルブ用接続端子206、低圧側接続端子207に接続し、この二次巻線202を巻回した磁気コア201を組み付けたホルダーを樹脂203で封止した放電灯始動装置も提供されている。
このような放電灯始動装置を用いた放電灯点灯装置は、例えば車両の車両用前照灯器具に搭載される。
特開2004−319617号公報
しかしながら、上記従来例では、磁気コア201に二次巻線202を巻回した後、磁気コア201と二次巻線202との間の固定が十分でなく、二次巻線202の緩みや巻戻りが発生したり、あるいは二次巻線202の両端部が所定位置から外れることがあった。このような状態で樹脂封止用の成形金型に収納すると、二次巻線202の端部を成形金型で挟んで断線等が発生し、生産性の低下や放電灯始動装置の特性のバラツキ等の品質上の問題を引き起こしていた。
また、二次巻線202を巻回した磁気コア201をホルダーに組み付けた場合は、射出成形等によって成形金型内に樹脂を充填してホルダーを封止する際に、成形時の樹脂の射出圧力によって磁気コア201と二次巻線202との間にずれが生じたり、あるいは磁気コア201とホルダーとの間にずれが生じ、さらには二次巻線202の両端部とバルブ用接続端子206、低圧側接続端子207との接続部近傍で断線が発生し、生産性の低下や、放電灯始動装置の特性のバラツキ等の品質上の問題を引き起こしていた。
本発明は、上記事由に鑑みてなされたものであり、その目的は、生産性、および品質の向上を図った放電灯始動装置、放電灯点灯装置、車両用前照灯器具、および車両を提供することにある。
請求項1の発明は、棒状の磁気コアと、磁気コアに巻回された二次巻線と、二次巻線を巻回した磁気コアが組み付けられて、二次巻線の両端が電気的に各々接続した2つの端子部を具備するホルダーと、二次巻線を巻回した磁気コアとホルダーとを封止する樹脂と、
樹脂の外周に巻回された一次巻線とを備えて、二次巻線は磁気コアに固定され、二次巻線を巻回した磁気コアをホルダーに組み付けて樹脂で封止する際には二次巻線および磁気コアをホルダーに固定して、封止時に端子部近傍に印加される樹脂の圧力を低減させるように端子部が配置されることを特徴とする。
この発明によれば、二次巻線は磁気コアに固定されるので、二次巻線の緩みや巻戻り、二次巻線の両端部が所定位置から外れることを防止でき、二次巻線の端部を成形金型で挟むことで発生する断線や、端子部の接続部近傍で発生する断線を防止できる。また、樹脂封止時のホルダーに対する磁気コア、二次巻線の各位置は固定され、さらに封止時に端子部近傍に印加される樹脂の圧力を低減させるように端子部が配置されるので、成形時の樹脂の射出圧力による磁気コアと二次巻線との間のずれ、および磁気コアとホルダーとの間のずれも防止でき、さらには端子部から二次巻線が外れることも防止できる。したがって、生産性、および品質の向上を図ることができる。
請求項2の発明は、請求項1において、前記二次巻線は、前記磁気コアに接着剤で固定されることを特徴とする。
この発明によれば、二次巻線を磁気コアに容易に固定することができる。
請求項3の発明は、請求項1において、前記二次巻線を巻回した磁気コアと前記ホルダーとを収納した金型内に樹脂を充填することによって二次巻線を巻回した磁気コアとホルダーとを樹脂で封止し、樹脂の充填時に二次巻線に向かう樹脂の流れを妨げる手段を備えることを特徴とする。
この発明によれば、封止時に樹脂が二次巻線に直接当たることなく、樹脂の圧力による二次巻線のずれが防止される。
請求項4の発明は、請求項1において、前記二次巻線を巻回した磁気コアと前記ホルダーとを収納した金型内に樹脂を充填することによって二次巻線を巻回した磁気コアとホルダーとを樹脂で封止し、二次巻線は、封止時に樹脂が流れる方向に傾斜して磁気コアに縦巻きした平角線であることを特徴とする。
この発明によれば、封止時に二次巻線に印加される樹脂の圧力を低減することができ、樹脂の圧力による二次巻線のずれが防止される。
請求項5の発明は、請求項1において、前記ホルダーは、組み付けられた前記磁気コアの端面が当接する側壁を備えることを特徴とする。
この発明によれば、磁気コアおよび磁気コアに巻回された二次巻線をホルダーに固定することができる。
請求項6の発明は、請求項1乃至5いずれかの放電灯始動装置を介して放電灯を点灯させる手段を備えることを特徴とする。
この発明によれば、請求項1乃至5いずれかの放電灯始動装置と同様の効果を奏することができる。
請求項7の発明は、請求項6の放電灯点灯装置を備えることを特徴とする。
この発明によれば、請求項6の放電灯点灯装置と同様の効果を奏することができる。
請求項8の発明は、請求項7の車両用前照灯器具を備えることを特徴とする。
この発明によれば、請求項7の車両用前照灯器具と同様の効果を奏することができる。
以上説明したように、本発明では、二次巻線は磁気コアに固定されるので、二次巻線の緩みや巻戻り、二次巻線の両端部が所定位置から外れることを防止でき、二次巻線の端部を成形金型で挟むことで発生する断線や、端子部の接続部近傍で発生する断線を防止できる。また、樹脂封止時のホルダーに対する磁気コア、二次巻線の各位置は固定され、さらに封止時に端子部近傍に印加される樹脂の圧力を低減させるように端子部が配置されるので、成形時の樹脂の射出圧力による磁気コアと二次巻線との間のずれ、および磁気コアとホルダーとの間のずれも防止でき、さらには端子部から二次巻線が外れることも防止できる。したがって、生産性、および品質の向上を図ることができるという効果がある。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
(実施形態1)
図1(a)〜(g)は、放電灯を始動させるために高電圧パルスを発生する本実施形態の放電灯始動装置Aの構成を示し、棒状の磁気コア1と、この磁気コア1の周囲に巻回された二次巻線2と、この二次巻線2を巻回した磁気コア1を組み付けるホルダー3と、二次巻線2を巻回した磁気コア1を組み付けたホルダー3を封止する絶縁封止樹脂4と、樹脂4の外周に配置された一次巻線5と、一次巻線5を巻回した樹脂4の外側に被装されるケース6とから構成される。
二次巻線2は、平角線で構成され、平角線をその幅広の面が対向するように磁気コア1の外周に巻回した、所謂、縦巻き(エッジワイズ巻)されており(図1(a)(b)参照)、図2に示すように、磁気コア1の両端から二次巻線2の両端部2a,2bが引き出される。そして、図3に示すように両端部2a,2bが磁気コア1の外周と接する箇所近傍に接着剤20を塗布し、硬化させることで、二次巻線2は磁気コア1に固定され、二次巻線2に緩みや巻戻りが発生することがなく、さらには二次巻線2の両端部2a,2bが後述する高圧端子7、低圧端子8から外れることも防止できる。したがって、後述する成形金型30で二次巻線2を挟むことで発生する断線や、端子部2a,2bと高圧端子7、低圧端子8との接続部近傍で発生する断線を防止できる。なお、両端部2a,2bのうちいずれか一方のみに接着剤20を塗布してもよい。
ホルダー3は、図4,図5に示すように、断面コの字状の略矩形の中央片3aの長手方向両端に側壁3b,3bを立設し、各側壁3bの両側から挟持片3c,3cを立設している。二次巻線2を巻回した磁気コア1は、その両端部の外周面が挟持片3c先端に形成された係止片3eに当接して挟持片3cを両側に広げながら中央片3a上に載置され、磁気コア1の両端部の外周面は各側壁3bの端面に設けた凹部3d上に載置されるとともに係止片3eに係止して、二次巻線2を巻回した磁気コア1を凹部3dと係止片3eとで固定している。また、磁気コア1に巻回された二次巻線2の両端面は側壁3bの内側面に当接して、二次巻線2を巻回した磁気コア1の両端方向の動きを固定している。
そして、ホルダー3の中央片3aの一端側には磁気コア1の載置面の裏側の面に突部3fが形成され、突部3fにはバルブ接続用の高圧端子7が組み付けられ、突部3fの一面には2つの内側電極7a,7aが突出し、他面側には内側電極7a,7aから延設された略L字状の延設片7bが設けられ、延設片7bの端部は高圧側接続部7cが設けられて、高圧側接続部7cには二次巻線2の高圧側の端部2aが、中央片3aに形成した切欠き部3gを介してかしめによって接続される。
また、ホルダー3の他端側の側壁3bには低圧端子8が組み付けられ、低圧端子8は、略U字状の低圧側端子部8aと、低圧側端子部8aの一端に設けられた低圧側接続部8bとから構成され、低圧側接続部8bには二次巻線2の低圧側の端部2bが、中央片3aに形成した切欠き部3hを介してかしめによって接続される。
次に、二次巻線2を巻回した磁気コア1を組み付けられたホルダー3は、図6に示すように(図6ではホルダー3を省略して、磁気コア1と二次巻線2のみを示している)略矩形の成形金型30内に収納され、成形金型30の一端面に設けたゲート30aから樹脂4が注入され、成形金型30内を樹脂4で充填することで、磁気コア1、二次巻線2、ホルダー3は樹脂4で封止される。このとき、ホルダー3に取り付けられた磁気コア1は、その一端をゲート30a側に向け、その他端を成形金型30のゲート30aに対向する面に形成した孔30bに嵌合させることで、成形金型30内における磁気コア1の位置を固定している。さらに磁気コア1はホルダー3に固定され、二次巻線2は磁気コア1に接着剤20によって固定されており、結果的に、成形金型30内における磁気コア1、二次巻線2、ホルダー3の位置は固定され、ゲート30aを介して充填される樹脂4による圧力によって磁気コア1、二次巻線2、ホルダー3の位置はずれることがない。なお、磁気コア1でなく、ホルダー3を成形金型30に嵌合させる等によって固定してもよい。
さらに、ゲート30aを介して充填される樹脂4は、磁気コア1、二次巻線2、ホルダー3に対して図4のX方向、すなわち磁気コア1の一端面に向かって軸方向に流れる。しかし、二次巻線2の一端面には前述のように側壁3bおよび挟持片3cが当設して樹脂4の流れを妨げており、二次巻線2の一端面の側壁3bおよび挟持片3cが接している箇所には樹脂4が直接当たることなく、樹脂4の圧力による二次巻線2のずれをさらに防止している。
また図7は、二次巻線2を巻回した磁気コア1を組み付けられたホルダー3を一端側からみた構成を示し、高圧端子7の延設片7b、高圧側接続部7cは、二次巻線2の端部2aが引き出される方向に沿って形成されており、成形金型30内を樹脂4で充填する際に、端部2aへ向かう樹脂4の流れ(図7の手前から奥方向)は、延設片7b、高圧側接続部7cによって端部2aに直接当たることなく、端部2aと高圧側接続部7cとの接続部に印加される樹脂4の圧力を低減させている。さらに、高圧側接続部7cをホルダー3の近傍(間隔t)に配置することで、樹脂4が流れる方向からみた端部2aの露出面積を小さくして、端部2aと高圧側接続部7cとの接続部に印加される樹脂4の圧力を低減させている。
このように、樹脂封止時の樹脂の射出圧力による磁気コア1と二次巻線2との間のずれ、および磁気コア1とホルダー3との間のずれを防止し、さらには高圧側接続部7c、低圧側接続部8bから二次巻線2が外れることも防止しているので、放電灯始動装置Aの生産性が向上し、且つ品質も向上している。
そして、樹脂4は二次巻線2を巻回した磁気コア1を組み付けられたホルダー3を封止するとともに、放電灯を装着するためのソケット口9を一体に形成している。ソケット口9は、放電灯の口金の外周面と嵌合する円筒状の外筒部4aの内側に、口金の底面に設けた環状の溝と嵌合する円筒状の内筒部4bが形成され、これら2つの筒部4a,4bが同心に配置されている。二次巻線2の高圧側の端部2aに接続された内側電極7a,7aは内筒部4b内に配置される(図1(e)参照)。
次に、樹脂4の表面には、二次巻線2の外周に配置されるように一次巻線5を巻回してパルストランスを構成する。一次巻線5の両端は、コンデンサや放電ギャップ等を実装した図示しない回路基板に接続され、この回路基板によって一次巻線N1に通電することで二次巻線N2に高圧の始動パルスを発生させる。ここで、2次巻線2の高圧側の端部2aを囲むように樹脂4の表面に形成されたリブ11によって、二次巻線2の高圧側の端部2aおよび内側電極7a付近の高電圧領域から一次巻線5等の低電圧領域に対して沿面距離を確保している。
さらに、外筒部4aの外側には、放電灯の口金の周面に設けた外周電極に電気的に接続される2つの外側電極10が配置され、外側電極10は低圧端子8の低圧側端子部8aに電気的に接続されている(図1(f)参照)。
上記のように構成された樹脂4は、ケースボデー6aとケースカバー6bとで構成されるケース6内に上述の回路基板とともに収容される。ケースボデー6aは、下面が開口した直方体状に形成され、ソケット口9の外周に配置される絶縁円筒60aが上面に形成されるとともに、コネクタCNを挿通させるための切欠が形成されている。そして、絶縁円筒60aには一端部が上側に開放された複数のガイド溝61aが周方向に沿って形成されており、これらガイド溝61aに放電灯の口金の周面に設けたガイドピンが係入されるようになっている。またケースカバー6bは、上面が開口した直方体状に形成される。そして、ケースボデー6aおよびケースカバー6bを樹脂4の上下両側から被せることで放電灯始動装置Aが完成する。
(実施形態2)
本実施形態の放電灯始動装置Aの構成は、実施形態1と略同様であるが、二次巻線2を磁気コア1に固定する方法が異なるもので、実施形態1と同様の構成には同一の符号を付して説明は省略する。
本実施形態では、図8に示すように、磁気コア1に巻回した二次巻線2の外周面の一方の端部1箇所に接着剤20を塗布し、硬化させることで、二次巻線2は磁気コア1に固定され、二次巻線2に緩みや巻戻りが発生することがなく、さらには二次巻線2の両端部2a,2bが高圧端子7、低圧端子8から外れることも防止できる。
(実施形態3)
本実施形態の放電灯始動装置Aの構成は、実施形態1と略同様であるが、二次巻線2を磁気コア1に固定する方法が異なるもので、実施形態1と同様の構成には同一の符号を付して説明は省略する。
本実施形態では、図9に示すように二次巻線2の表面に接着剤20をコーティングしておき、図10に示すようにこの接着剤20がコーティングされた二次巻線2を磁気コア1の外周に巻回する。接着剤20は加熱あるいはアルコール等によって軟化した後に硬化する特性を有し、加熱あるいはアルコールを塗布しながら磁気コア1に巻回することで、二次巻線2は磁気コア1に固定され、二次巻線2に緩みや巻戻りが発生することがなく、さらには二次巻線2の両端部2a,2bが高圧端子7、低圧端子8から外れることも防止できる。または、磁気コア1に巻回した後で加熱あるいはアルコールを塗布してもよい。
(実施形態4)
本実施形態の放電灯始動装置Aの構成は、実施形態1と略同様であるが、二次巻線2を磁気コア1に固定する方法が異なるもので、実施形態1と同様の構成には同一の符号を付して説明は省略する。
本実施形態では、図11に示すように、二次巻線2を巻回した磁気コア1を槽50内の含浸剤40に浸漬して二次巻線2全体を固めることで、二次巻線2は磁気コア1に固定され、二次巻線2に緩みや巻戻りが発生することがなく、さらには二次巻線2の両端部2a,2bが高圧端子7、低圧端子8から外れることも防止できる。また、二次巻線2の一部のみを含浸剤40に浸漬して二次巻線2の一部のみを固めてもよい。
(実施形態5)
本実施形態の放電灯始動装置Aの構成は、実施形態1と略同様であるが、二次巻線2を磁気コア1に固定する方法が異なるもので、実施形態1と同様の構成には同一の符号を付して説明は省略する。
本実施形態では、磁気コア1に二次巻線2を巻回し、端部2a,2bを保持して互いに引っ張り合う状態で、磁気コア1をホルダ3に組み付けて高圧端子7、低圧端子8に端部2a,2bを接続することで、二次巻線2は張力が付与された状態で磁気コア1に固定され、二次巻線2に緩みや巻戻りが発生することがなく、さらには二次巻線2の両端部2a,2bが高圧端子7、低圧端子8から外れることも防止できる。
(実施形態6)
本実施形態の放電灯始動装置Aの構成は、実施形態1と略同様であるが、二次巻線2の巻回方向が異なるもので、実施形態1と同様の構成には同一の符号を付して説明は省略する。
二次巻線2を巻回した磁気コア1を組み付けられたホルダー3は、図12に示すように(図12ではホルダー3を省略して、磁気コア1と二次巻線2のみを示している)略矩形の成形金型30内に収納され、成形金型30の一端面に設けたゲート30aから樹脂4が注入され、成形金型30内を樹脂4で充填することで、磁気コア1、二次巻線2、ホルダー3は樹脂4で封止されるのであるが、本実施形態の二次巻線2は、封止時に樹脂4が流れる方向(図12の左から右)に傾斜して磁気コア1に縦巻きした平角線であり、封止時に二次巻線2に印加される樹脂4の圧力を低減することができる。
(実施形態7)
また図13は実施形態1乃至6いずれかの放電灯始動装置Aを用いた車両用前照灯器具Cの一実施形態を示し、この車両用前照灯器具Cは、車体に固定される灯体ハウジング100の内部に実施形態1乃至6いずれかの放電灯始動装置Aと反射板101とHIDランプLaとを収納したものであり、灯体ハウジング100の前面に設けた開口部にはレンズ102が取り付けられている。また灯体ハウジング100の後部にはHIDランプLaを交換するための開口部104が設けられており、この開口部104にはキャップ105が被着されている。また灯体ハウジング100の下側部にはバッテリ(図示せず)から直流電源の供給を受けて動作するインバータINVが取着されており、このインバータINVからの電線103が放電灯始動装置AのコネクタCNに接続されている。なお図中の106はバッテリからの給電線を接続する接続コネクタであり、107は光軸調整ねじである。
また、インバータINVは放電灯始動装置Aを介して放電灯Laに電力を供給して、放電灯Laを点灯させており、インバータINVおよび放電灯始動装置Aで放電灯点灯装置を構成している。
また図14は上述の車両用前照灯器具Cを備えた車両Dの一実施形態を示し、車体の前面の左右両側には車両用前照灯器具Cが1台ずつ取り付けられている。
(a)〜(g)本発明の実施形態1の放電灯始動装置の構成を示す図である。 同上の磁気コアに二次巻線を固定した状態を示す斜視図である。 同上の磁気コアに二次巻線を固定した状態を示す平面図である。 同上の磁気コアをホルダーに組み付けた状態を示す斜視図である。 同上の磁気コアをホルダーに組み付ける前の状態を示す平面図である。 同上の樹脂による封止時の構成を示す平面図である。 同上の二次巻線が巻回した磁気コアを組み付けられたホルダーを一端側からみた構成を示す平面図である。 本発明の実施形態2の磁気コアに二次巻線を固定した状態を示す平面図である。 本発明の実施形態3の二次巻線を示す断面図である。 同上の磁気コアに二次巻線を固定した状態を示す斜視図である。 本発明の実施形態4の磁気コアに二次巻線を固定する工程を示す図である。 本発明の実施形態6の樹脂による封止時の構成を示す平面図である。 本発明の実施形態7の車両用前照灯器具を示す断面図である。 同上の車両用前照灯器具を備えた車両の一部を示す斜視図である。 (a)〜(d)従来の放電灯始動装置の構成を示す図である。
符号の説明
1 磁気コア
2 二次巻線
2a,2b 端部
3 ホルダー
4 樹脂
5 一次巻線
6 ケース
7 高圧端子
8 低圧端子
20 接着剤

Claims (8)

  1. 棒状の磁気コアと、
    磁気コアに巻回された二次巻線と、
    二次巻線を巻回した磁気コアが組み付けられて、二次巻線の両端が電気的に各々接続した2つの端子部を具備するホルダーと、
    二次巻線を巻回した磁気コアとホルダーとを封止する樹脂と、
    樹脂の外周に巻回された一次巻線とを備えて、
    二次巻線は磁気コアに固定され、
    二次巻線を巻回した磁気コアをホルダーに組み付けて樹脂で封止する際には二次巻線および磁気コアをホルダーに固定して、
    封止時に端子部近傍に印加される樹脂の圧力を低減させるように端子部が配置されることを特徴とする放電灯始動装置。
  2. 前記二次巻線は、前記磁気コアに接着剤で固定されることを特徴とする請求項1記載の放電灯始動装置。
  3. 前記二次巻線を巻回した磁気コアと前記ホルダーとを収納した金型内に樹脂を充填することによって二次巻線を巻回した磁気コアとホルダーとを樹脂で封止し、樹脂の充填時に二次巻線に向かう樹脂の流れを妨げる手段を備えることを特徴とする請求項1記載の放電灯始動装置。
  4. 前記二次巻線を巻回した磁気コアと前記ホルダーとを収納した金型内に樹脂を充填することによって二次巻線を巻回した磁気コアとホルダーとを樹脂で封止し、二次巻線は、封止時に樹脂が流れる方向に傾斜して磁気コアに縦巻きした平角線であることを特徴とする請求項1記載の放電灯始動装置。
  5. 前記ホルダーは、組み付けられた前記磁気コアの端面が当接する側壁を備えることを特徴とする請求項1記載の放電灯始動装置。
  6. 請求項1乃至5いずれかの放電灯始動装置を介して放電灯を点灯させる手段を備えることを特徴とする放電灯点灯装置。
  7. 請求項6の放電灯点灯装置を備えることを特徴とする車両用前照灯器具。
  8. 請求項7の車両用前照灯器具を備えることを特徴とする車両。
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