JP2009037788A - ランプソケット - Google Patents
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Abstract
【課題】簡単な構成でイグナイタの大型化を招くことなく高電位のリークを的確に防止することができるソケットを提供する。
【解決手段】起動用のイグナイタ50を構成する高圧トランス51の2次コイル57と、2次コイル57の高電位側を高電位側給電端子17に電気的に接続するバスバー75とを円柱状の保持用金型108に保持した状態でインサート成型してトランス本体55を端子実装部材35と一体成型する。これにより、アホルダ等を用いることなく簡単な構成で、キャビティ107の適切な位置に導電線57a及びバスバー75を配設できる。そして、導電線57a及びバスバー75を適所に配設した状態でインサート成型を行うことで、これらの周囲に十分な肉厚の樹脂層を形成でき、高電位のリーク等を的確に防止できる。しかも、コアホルダ等を必要としない分、トランス本体55を小型化できる。
【選択図】図10
【解決手段】起動用のイグナイタ50を構成する高圧トランス51の2次コイル57と、2次コイル57の高電位側を高電位側給電端子17に電気的に接続するバスバー75とを円柱状の保持用金型108に保持した状態でインサート成型してトランス本体55を端子実装部材35と一体成型する。これにより、アホルダ等を用いることなく簡単な構成で、キャビティ107の適切な位置に導電線57a及びバスバー75を配設できる。そして、導電線57a及びバスバー75を適所に配設した状態でインサート成型を行うことで、これらの周囲に十分な肉厚の樹脂層を形成でき、高電位のリーク等を的確に防止できる。しかも、コアホルダ等を必要としない分、トランス本体55を小型化できる。
【選択図】図10
Description
本発明は、起動時に高電圧パルスを発生する起動用イグナイタを一体的に内蔵した高圧放電ランプ用のランプソケットに関する。
従来より、高圧放電ランプの起動時に高電圧パルスを発生する起動用イグナイタにおいては、外部への高電位のリークを防止するため、高電圧発生用トランスの2次コイルを樹脂封入したものが広く採用されている。
また、車両用灯具においては起動用イグナイタを一体的に内蔵した高圧放電ランプ用のソケットが広く採用されており、この種のランプソケットでは、小型化のため、トランスの2次コイル等を、高圧放電ランプの口金に嵌合する端子実装部材と一体の樹脂によって封入する技術が提案されている。この場合、端子実装部材に実装される各端子と2次コイルの両端部との間の前記接続は、一般に、樹脂内に埋設されたバスバー等の導電部材を介してそれぞれ行われる。
ところで、上述のランプソケットにおいては、起動用高電圧パルスの減衰等を防止するため、特にトランスの高電位側に電気接続する導電部材等を樹脂内の適所で精度良く密封する必要がある。このような要請に対処し、例えば、特許文献1には、低圧側及び高圧側の導電部材が固定されたコアホルダに2次巻線(2次コイル)を巻回したフェライトコアを保持するとともに2次コイルの高圧端及び低圧端を各導電部材に電気的に接続してコイルブロックを構成し、このコイルブロックを射出成型法により絶縁性の合成樹脂で樹脂封止することで高圧ブロック本体を形成し、さらに、この樹脂封止と同時に放電ランプの口金を受けるソケット口を一体に形成した技術が開示されている。
特開2006−185624号公報
しかしながら、上述の特許文献1に開示された技術では、2次コイルや導電部材等を成形型内に保持するためのコアホルダを必要とするため、その分、部品点数の増加やイグナイタの大型化等を招く虞がある。
本発明は、簡単な構成でイグナイタの大型化を招くことなく高電位のリークを的確に防止することができるソケットを提供することを目的とする。
本発明は、起動時に高電圧パルスを発生する起動用イグナイタを一体的に内蔵した高圧放電ランプ用のランプソケットにおいて、前記高圧放電ランプと電気接続する端子を実装する樹脂製の端子実装部材と、少なくとも、前記起動用イグナイタを構成するトランスの2次コイルと、当該2次コイルの高電位側を前記端子に電気接続する導電部材と、を柱状の保持用金型に保持して前記端子実装部材と一体にインサート成型したトランス本体と、前記保持用金型により形成されて前記2次コイルの低電位側から当該2次コイルの内部に延在する有底の穴部に挿入されるコアと、を備えたことを特徴とする。
本発明のランプソケットによれば、簡単な構成でイグナイタの大型化を招くことなく高電位のリークを的確に防止することができる。
以下、図面を参照して本発明の形態を説明する。図面は本発明の一実施形態に係わり、図1はランプソケットの斜視図、図2はランプソケットの分解斜視図、図3はランプソケットのソケット側嵌合部の構成部材を中心とする分解斜視図、図4はランプを装着したランプソケットの斜視図、図5は図4のV−V線に沿う要部断面斜視図、図6は図4のVI−VI線に沿う要部断面図、図7は車両の前照灯装置に対するランプソケットの組み立て説明図、図8はトランス本体を一体成型した端子実装部材の側面図、図9は図8のIX−IX線に沿う要部断面斜視図、図10は成型金型内で保持用金型に保持された2次コイル及びバスバーの要部を示す断面図、図11はコアで発生する磁束の挙動を示す説明図である。
図1に示すランプソケット1は、例えば、自動車用前照灯装置200(図7参照)の光源として用いられる高圧放電ランプ(HIDランプ)150に連結するランプソケットである。
ここで、図4乃至図7に示すように、本実施形態において、HIDランプ150の口金152は、バルブ151を支持する口金本体155と、この口金本体155の端部から突出するランプ側嵌合部160とを有する。
口金本体155は、耐熱性合成樹脂等によって形成された有底の略円筒形状の部材で構成され、内部にバルブ151を片持ち支持する。また、口金本体155の外周の軸対象位置には、一対の係合ピン156が突出形成されている。
ランプ側嵌合部160は、口金本体155と一体形成されている。このランプ側嵌合部160は、口金本体155よりも小径の略円筒形状の部材で構成され、その内周面160aは、端部方向に拡開するテーパ面で構成されている(図6参照)。
また、ランプ側嵌合部160の内部中央には、ピン状の高電位側受電端子161が配設されている。高電位側受電端子161は、口金本体155の底部から突出するピン161aと、当該ピン161aの表面に形成された導電層161bとを有して構成され、導電層161bは口金本体155の内部でバルブ151の高電位側と電気的に接続されている。さらに、ランプ側嵌合部160の外周面基部側には、環状の導電性部材からなる低電位側受電端子162が周設され、この低電位側受電端子162は口金本体155の内部でバルブ151の低電位側と電気的に接続されている。
図1に示すように、ランプソケット1の一側寄りには、HIDランプ150の口金152を受容するための口金受容部5が設けられている。この口金受容部5は、口金本体155の係合ピン156と係合するコネクタ部10を先端側に有し、さらに、コネクタ部10の奥部に、ランプ側嵌合部160と嵌合するソケット側嵌合部15を有する。
コネクタ部10は、口金本体155の係合ピン156に対応付けてコネクタ部10の開口端部に形成された2対の切欠部11と、各切欠部11に連続してコネクタ部10の内周に形成された有底の係合溝12と、各係合溝12内に突設された係止段部13とを有する。
また、ソケット側嵌合部15は、ランプ側嵌合部160の高電位側受電端子161を収容する端子収容部16を有し、この端子収容部16内には、高電位側受電端子161と電気的に接続する高電位側給電端子17が設けられている。また、ソケット側嵌合部15の周面からは、ランプ側嵌合部160の低電位側受電端子162と電気的に接続する低電位側給電端子18(図2,6参照)の先端部が突設されている。
具体的に説明すると、本実施形態において、コネクタ部10は、ソケット1のケース本体20から突出形成された外筒部材21と、ケース本体20の内側から外筒部材21の内部に挿入される内筒部材25(図2,3参照)との間に形成される。
外筒部材21は、口金本体155の外径よりもやや大径の内径を有する略円筒形状の部材で構成されている。この外筒部材21の開口端部には、当該外筒部材21の壁部を内外に貫通する略”U”字状の切欠部11が、例えば90度の回転位置毎に形成されている。ここで、各切欠部11は、先端側(開口端部側)に向けて拡開する形状に形成されていることが望ましい。
また、外筒部材21の内周面には、各切欠部11の基部側に連続して周方向に延在する段部22が夫々凹設されている。さらに、外筒部材21の内周面の要所からは、内筒部材25を位置決めするための突起部23が設けられている。
内筒部材25は、例えば、外筒部材21よりも柔軟な樹脂材料からなる樹脂成型品で構成されており、ランプ側嵌合部160の外径よりもやや大径の内径を有する略円筒形状の筒部26と、筒部26の先端部に一体形成された外向フランジ部27と、筒部26の基部側に一体形成された内向フランジ部28とを有する。
そして、内筒部材25は、外向フランジ部27が外筒部材21の内周に嵌合することにより、各段部22との間に係合溝12を形成する。すなわち、段部22と外向フランジ部27との間には、外筒部材21の壁部を底部とする有底の係合溝12が形成され、この係合溝12内には切欠部11から挿入された係合ピン156を係合することが可能となっている。ここで、係合溝12の終端部は、係合ピン156の係止位置として設定されている。
外向フランジ部27の縁辺部には、各係合溝12に対応する係止段部13が夫々設けられているとともに、当該係止段部13の弾性変形を許容するための長孔30が夫々設けられている。さらに、外向フランジ部27には、外筒部材21の突起部23に嵌合する凹部31が形成されている。そして、突起部23と凹部31との嵌合により、内筒部材25は、係合溝12内において、係止段部13を係止位置の直手前に配置させるよう位置決めされる。これにより、係止段部13は、係合溝12内の係止位置に到達した係合ピン156を係止することが可能となっている。
ここで、図2,3中符号32は後述する端子実装部材35との位置決めを行うためのキーであり、符号33は後述する低電位側給電端子18の接点部18aに対応して筒部26に開口する開口部である。
ソケット側嵌合部15は、上述の内筒部材25と、この内筒部材25の基部側に外嵌される端子実装部材35と、これら内筒部材25と端子実装部材35との間に回動自在に保持される回動部材40とによって要部が構成されている。
図2,5,6に示すように、端子実装部材35は、内径が内筒部材25の筒部26外径よりもやや大径の内径を有する有底の略円筒形状の部材で構成されている。この端子実装部材35は、内筒部材25の筒部26に形成された各キー32に対応するキー溝36を内周面に有し、これらキー溝36とキー32との嵌合により、内筒部材25との相対的な位置決めがなされている。
また、端子実装部材35の底面の中央部からは端子収容部16が突出形成され、この端子収容部16は、内筒部材25の内向フランジ部28の内側からソケット側嵌合部15内に臨まされている。端子収容部16は略円筒形状をなし、その内部には高電位側給電端子17が収容保持されている。ここで、高電位側給電端子17は、互いに対向して立設する一対の接点部17aを有する。そして、高電位側給電端子17は、ランプ側嵌合部160がソケット側嵌合部15に嵌合されて高電位側受電端子161が端子収容部16内に挿入された際に、当該高電位側受電端子161を接点部17a間に挟み込むことにより、高電位側受電端子161と電気的に接続する。
また、端子実装部材35は、先端部側の周壁の一部が切り欠かれており、この切り欠かれた周壁の端面に、低電位側給電端子18を保持するための端子保持穴38が設けられている。低電位側給電端子18は先端側に二股の接点部18aを有し、これら接点部18aは、内筒部材25の筒部26に開口された各開口部33を介して、ソケット側嵌合部15内に臨まされている。そして、低電位側給電端子18は、ランプ側嵌合部160がソケット側嵌合部15に嵌合された際に、各接点部18aが低電位側受電端子162に当接することにより、低電位側受電端子162と電気的に接続する。
回動部材40は、硬質な樹脂材料からなる樹脂成型品で構成されており、口金受容部5の底部に沿って延在するフランジ部41と、このフランジ部41の中央部から突設された筒部42とを有する。
フランジ部41は、具体的には端子実装部材35の底面に沿って延在する略ドーナツ盤状の部材で構成され、端子実装部材35の底面と内筒部材25の内向フランジ部28との間に回動自在に保持されている(図5,6参照)。
また、筒部42は、外周に複数の環状の段部43が形成された略円筒形状をなす部材で構成され、端子収容部16の外周に遊嵌されている(図5,6参照)。この筒部42の外周には、略円筒形状をなす絶縁部材45が、圧入等によって固着されている。
絶縁部材45は、例えば、ゴムなどの弾性を有する樹脂材料で構成され、外周面上に複数の環状の突起部46が周設されている。そして、ランプ側嵌合部160がソケット側嵌合部15に嵌合された際に、ランプ側嵌合部160の内周面160aに絶縁部材45の突起部46が圧接されることにより、絶縁部材45は、ランプ側嵌合部160の内周面と筒部42の外周面との間を電気的に絶縁する。
ここで、図2,6,8,9に示すように、端子実装部材35の一側には、高圧トランス51が一体的に配設されている。また、図2,5,6に示すように、端子実装部材35の底部には、発振回路52が固設されている。そして、これら高圧トランス51と発振回路52とを有することにより、ランプソケット1の内部には、HIDランプ150の起動時に高電圧パルスを発生する起動用イグナイタ50が構成されている。
高圧トランス51は、略円筒形状のトランス本体55と、このトランス本体55の外周に巻装される1次コイル56と、トランス本体55の内部に収容されるコア58とを有する。
トランス本体55は、端子実装部材35と同一の樹脂材料で一体成型されている。このトランス本体55の内部には、例えば、エッジワイズ巻線からなる2次コイル57がインサート成型によって保持され、2次コイル57の内部には、当該2次コイル57の低電位側に開口部70aを有する有底の穴部70が形成されている。
また、穴部70の底部において、2次コイル57の高電位側から延設する導電部57aには、導電部材としてのバスバー75が電気的に接続されている。このバスバー75は、2次コイル57とともにインサート成型されることにより、トランス本体55及び端子実装部材35を構成する樹脂内部を配索され、端子収容部16内で高電位側給電端子17と電気的に接続されている(図5,6参照)。
一方、2次コイル57の低電位側から延設する導電部57cは、開口部70aの周部からトランス本体55の外部に延出され、図示しないバスバー等を介して低電位側給電端子18と電気的に接続されている。
また、開口部70aの周部において、トランス本体55の端面には、例えば、90度の回転位置毎に突起部71が設けられている。これら突起部71は、穴部70を挟んで対向するもの同士が対をなし、各対毎にそれぞれ異なる高さを有する。
また、トランス本体55の外周には、例えば、螺旋状に連続する凹溝72が形成され、この凹溝72には1次コイル56が巻装されている。
ここで、例えば、図10に示すように、端子実装部材35及びトランス本体55を一体成型する金型100において、主としてトランス本体55側を成型する型部101は、上金型105と、この上金型105に勘合する下金型106とを有し、これら金型105,106の内部にはトランス本体55の外形と略一致する形状をなすキャビティ107が形成されている。また、上金型105と下金型106との接合部には、キャビティ107を外部に連通する連通口107aが開口されており、この連通口107aには、外周部に2次コイル57を保持する柱状(具体的には、例えば、円柱状)の保持用金型108が挿通されている。また、保持用金型108の先端部にはチャック機構109が設けられており、このチャック機構109には2次コイル57の高電位側の導電部57aとバスバー75とが保持されている。より具体的には、キャビティ107内において、導電部57a及びバスバー75の端部には連通口107a側に指向する保持部57b,75aが折曲形成されており、これら保持部57b,75aが互いに重畳された状態でチャック機構109によって一体的に挟持されている。このチャック機構109による保持部57b,75aの挟持により、導電部57a及びバスバー75は、キャビティ107内の適所に精度良く位置決めされる。そして、このように導電部57a及びバスバー75を位置決めした状態でインサート成型を行うことにより、成型後のトランス本体55及び端子実装部材35内において、導電部57a及びバスバー75が偏ることが防止され、導電部57a及びバスバー75の周囲に、高電位のリーク等を防止するに十分な肉厚の樹脂層が形成される。また、成型後に保持用金型108を抜去することにより、トランス本体55には、2次コイル57の低電位側から当該2次コイル57の内部に延在する有底の穴部70が形成される。
コア58は、穴部70よりもやや小径の略円柱部材で構成されたコア本体58aと、このコア本体58aの基部部から突出する外向フランジ58bとが一体形成されて要部が構成されている。ここで、外向フランジ58bの縁辺部には、例えば、90度の回転位置毎に切欠部58cが設けられている。これら切欠部58cは、コア本体58aを挟んで対向するもの同士が対をなし、各対毎にそれぞれ異なる深さを有する。
そして、開口部70aを通じてコア本体58aを穴部70に挿入するとともに、穴部70とコア本体58aと間に熱硬化性樹脂を充填し、充填した熱硬化性樹脂を加熱硬化させることにより、コア58はトランス本体55に保持され、穴部70を密封する。この加熱硬化前に、穴部70の外周部において、外向フランジ58bに形成された各対の切欠部58cは、トランス本体55に形成された各対の突起部71と選択的に係合することが可能となっており、各対の突起部71と各対の切欠部58cとの係合関係に応じて、穴部70に対するコア本体58aの挿入深さが選択的に切り換えられる。
ここで、図中符号60はソケットカバーを示し、このソケットカバー60は、内筒部材25、端子実装部材35、及び、イグナイタ50等の収容後に、ケース本体20の背面側を閉塞する。
このように構成されたランプソケット1にHIDランプ150を連結する場合には、作業者は、先ず、切欠部11に対して係合ピン156の位置合せを行いながら、口金受容部5内に口金152を挿入する。これにより、係合ピン156は、切欠部11を通じて係合溝12内に導かれる。
次に、作業者は、ランプソケット1とHIDランプ150とを相対的に回動させる。これにより、係合ピン156は、係合溝12内を移動し、係止段部13を弾性変形させながら乗り越えた後、係止位置に到達する。そして、係止段部13の弾性変形が復元されることにより、係合ピン156は係止位置に係止される。これにより、ランプソケット1は、HIDランプ150に連結される。
そして、HIDランプ150の起動時には、ランプソケット1に内蔵されたイグナイタ50によって高電圧パルスを発生させることにより、HIDランプ150は点灯される。その際、高電位側の導電部57a及びバスバー75はの周囲は十分な肉厚の樹脂層で覆われているため、高電位のリーク等が防止され、確実なランプ始動性等が実現される。
このような実施形態によれば、起動用のイグナイタ50を構成する高圧トランス51の2次コイル57と、2次コイル57の高電位側を高電位側給電端子17に電気的に接続するバスバー75とを円柱状の保持用金型108に保持した状態でインサート成型してトランス本体55を端子実装部材35と一体成型することにより、簡単な構成でイグナイタ50の大型化等を招くことなく高電位のリークを的確に防止することができる。
すなわち、2次コイル57及びバスバー75をキャビティ107内に臨まされる保持用金型108に直接的に保持してインサート成型することにより、コアホルダ等を用いることなく簡単な構成で、キャビティ107の適切な位置に高電位側の導電部57a及びバスバー75を配設することができる。そして、高電位側の導電部57a及びバスバー75を適所に配設した状態でインサート成型を行うことにより、これらの周囲に十分な肉厚の樹脂層を形成することができ、高電位のリーク等を的確に防止することができる。しかも、コアホルダ等を必要としないので、その分、トランス本体55を小型化することができイグナイタ50の小型化を効果的に実現することができる。また、2次コイル57やバスバー75等の保持に、何度でも利用可能な金型(保持用金型108)を用いることにより、コスト的にも有利となる。
さらに、保持用金型108によって2次コイル57の内部にコア本体58aを挿入するための穴部70を形成することにより、トランス本体55の成型を効率よく行うことができる。
また、コア本体58aの基端部に外向フランジ58bを一体形成することにより、穴部70に対するコア本体58aの位置決めを容易に行うことができる。しかも、図11に示すように、外向フランジ58bによってコア本体58aの基端部側における磁束の突出量を抑制することができるので、例えば、ランプソケット1の小型化等を目的として電磁シールド板120等をトランス51の近傍に配設した場合にも、磁束のロスを低減することができる。
また、2次コイル57の高電位側の導電部57a及びバスバー75の端部に保持部57b,75aを折曲形成し、これらを保持用金型108に設けたチャック機構109で挟持することにより、キャビティ107内における導電部57a及びバスバー75の位置決めを容易に実現できるとともに、成型後の保持用金型108の抜去作業を容易に実現することができる。
なお、上述の実施形態においては、高電位側の導電部57a及びバスバー75をトランス本体55及び端子実装部材35にインサート成型した一例について説明したが、これに加え、例えば、低電位側の導電部57c及びバスバー等においてもインサート成型してもよいことは勿論である。
1…ランプソケット、5…口金受容部、10…コネクタ部、11…切欠部、12…係合溝、13…係止段部、15…ソケット側嵌合部、16…端子収容部、17…高電位側給電端子(端子)、17a…接点部、18…低電位側給電端子(端子)、18a…接点部、20…ケース本体、21…外筒部材、22…段部、23…突起部、25…内筒部材、26…筒部、27…外向フランジ部、28…内向フランジ部、30…長孔、31…凹部、32…キー、33…開口部、35…端子実装部材、36…キー溝、38…端子保持穴、40…回動部材、41…フランジ部、42…筒部、43…段部、45…絶縁部材、46…突起部、50…起動用イグナイタ、51…高圧トランス、52…発振回路、55…トランス本体、56…1次コイル、57…2次コイル、57a…導電部(高電位側の導電部)、57b…保持部、57c…導電部(低電位側の導電部)、58…コア、58a…コア本体、58b…外向フランジ、58c…切欠部、60…ソケットカバー、70…穴部、70a…開口部、71…突起部、72…凹溝、75…バスバー、75a…保持部、100…金型、101…型部、105…上金型、106…下金型、107…キャビティ、107a…連通口、108…保持用金型、109…チャック機構、120…電磁シールド板、150…ランプ(高圧放電ランプ)、151…バルブ、152…口金、155…口金本体、156…係合ピン、160…ランプ側嵌合部、160a…内周面、161…高電位側受電端子、161a…ピン、161b…導電層、162…低電位側受電端子、200…自動車用前照灯装置、201…リフレクタ
Claims (3)
- 起動時に高電圧パルスを発生する起動用イグナイタを一体的に内蔵した高圧放電ランプ用のランプソケットにおいて、
前記高圧放電ランプと電気接続する端子を実装する樹脂製の端子実装部材と、
少なくとも、前記起動用イグナイタを構成するトランスの2次コイルと、当該2次コイルの高電位側を前記端子に電気接続する導電部材と、を柱状の保持用金型に保持してインサート成型することにより前記端子実装部材と一体に成型したトランス本体と、
前記保持用金型により形成されて前記2次コイルの低電位側から当該2次コイルの内部に延在する有底の穴部に挿入されるコアと、を備えたことを特徴とするランプソケット。 - 前記コアは、前記穴部の外部で前記トランス本体と係合する外向フランジを基端部に有することを特徴とする請求項1記載のランプソケット。
- 前記2次コイル及び前記導電部材は、前記保持用金型の先端部に配設されたチャック機構によって一体的に挟持される保持用の突起をそれぞれの端部に有することを特徴とする請求項1または請求項2記載のランプソケット。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2007199706A JP2009037788A (ja) | 2007-07-31 | 2007-07-31 | ランプソケット |
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2007199706A JP2009037788A (ja) | 2007-07-31 | 2007-07-31 | ランプソケット |
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Family Applications (1)
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Country | Link |
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JP (1) | JP2009037788A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP2141904A2 (en) | 2008-07-02 | 2010-01-06 | Ricoh Company, Ltd. | Image reading device, image forming apparatus, and image reading method |
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2007
- 2007-07-31 JP JP2007199706A patent/JP2009037788A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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EP2141904A2 (en) | 2008-07-02 | 2010-01-06 | Ricoh Company, Ltd. | Image reading device, image forming apparatus, and image reading method |
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