JP2007317453A - ランプソケット及び放電灯始動装置及び前照灯装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】 保持手段の耐熱性が低くてすむランプソケット及び該ランプソケットを用いた放電灯始動装置及び該放電灯始動装置を用いた前照灯装置を提供する。
【解決手段】 ランプソケット1は、ランプの口金が挿入される接続凹部10が設けられた回路ブロック2を有し、それぞれランプの端子に接触導通する接触端子51,52を備える。また、回路ブロック2には、接触端子51,52間を仕切る円筒形状の絶縁突起22が設けられている。さらに、絶縁突起22とランプの口金との間に介在する本体部71と鍔部72とを有する絶縁部材7を備える。保持手段としての前ケース3bは、絶縁部材7において鍔部72から外側へ突設された被保持部73,74を保持する。被保持部73,74の位置は比較的に低温となるから、保持手段が絶縁部材7の本体部71を保持する場合に比べ、保持手段の耐熱性が低くてすむ。
【選択図】図1
【解決手段】 ランプソケット1は、ランプの口金が挿入される接続凹部10が設けられた回路ブロック2を有し、それぞれランプの端子に接触導通する接触端子51,52を備える。また、回路ブロック2には、接触端子51,52間を仕切る円筒形状の絶縁突起22が設けられている。さらに、絶縁突起22とランプの口金との間に介在する本体部71と鍔部72とを有する絶縁部材7を備える。保持手段としての前ケース3bは、絶縁部材7において鍔部72から外側へ突設された被保持部73,74を保持する。被保持部73,74の位置は比較的に低温となるから、保持手段が絶縁部材7の本体部71を保持する場合に比べ、保持手段の耐熱性が低くてすむ。
【選択図】図1
Description
本発明は、放電灯が接続されるランプソケット及び該ランプソケットを用いた放電灯始動装置及び該放電灯始動装置を用いた前照灯装置に関するものである。
従来から、放電灯に電気的かつ機械的に接続されるランプソケットが提供されている。
この種のランプソケットの一例を図9に示す。このランプソケット1は、図10及び図11に示す放電灯としてのHIDランプ(高輝度放電灯)Laが図12に示すように取り付けられるものである。HIDランプLaは、円柱形状の本体部60と、本体部60の底面に突設された円筒形状の筒部61とを有する口金6を備える。筒部61の外周面には環形状の外側端子62が設けられ、筒部61の内側にはピン形状の内側端子63が設けられている。
ランプソケット1は、口金6が挿入される接続凹部10を有し、接続凹部10の底面には、円筒形状の絶縁突起22が突設されている。また、接続凹部10の内周面にはHIDランプLaの外側端子62に接触導通する外側接触端子51が保持され、絶縁突起22の内側には内側端子63に接触導通する内側接触端子52が保持されている。
ここで、始動時には、外側接触端子51と内側接触端子52との間には高電圧がかかる。HIDランプLaの場合、始動時に外側接触端子51と内側接触端子52との間にかかる電圧は30kV程度にもなる。
そして、上記のランプソケット1において、接続凹部10の内面と口金6との間に隙間が開くと、この隙間において始動時に部分放電が発生し、出力電圧が低下して放電灯の点灯が遅くなったり放電灯が点灯しなかったりといった始動不良が発生する可能性がある。そこで、上記のような部分放電を抑制するために、合成ゴムのような弾性を有する絶縁材料からなり絶縁突起22を囲む筒形状の絶縁部材を設けることが提案されている(例えば、特許文献1参照)。上記のような絶縁部材を設ければ、絶縁突起22と口金6との間の隙間が塞がれることにより、部分放電が抑制される。
特開2002−42999号公報
しかし、従来の絶縁部材は、熱の影響でHIDランプLaの口金6に貼り付き、HIDランプLaを取り外す際にHIDランプLaの口金6に付いたまま接続凹部10から脱落してしまう可能性があった。
絶縁部材の脱落を防止する保持手段として、絶縁部材を絶縁突起22に対して固定する固定部材を追加することも考えられるが、絶縁突起22付近はHIDランプLaの熱により例えば170℃といった高温になるため、固定部材の材料としては耐熱性の高い材料を用いる必要があり、製造コストが高くなっていた。
本発明は上記事由に鑑みて為されたものであり、その目的は、保持手段の耐熱性が低くてすむランプソケット及び該ランプソケットを用いた放電灯始動装置及び該放電灯始動装置を用いた前照灯装置を提供することにある。
請求項1の発明は、ランプの口金が挿入される接続凹部が設けられ接続凹部の底面に筒形状の絶縁突起が突設されたハウジングと、絶縁突起の内外にそれぞれ設けられてランプの口金に接触導通する接触端子と、弾性を有する材料からなり、絶縁突起の先端から外周にかけてを覆う筒形状の本体部、本体部の軸方向の端部であって接続凹部の底面に近い側の端部から外向きに突設された鍔部、並びに、鍔部の外側の端部から外向きに突設された被保持部を有する絶縁部材と、絶縁部材の被保持部を接続凹部内に保持する保持手段とを備えることを特徴とする。
この発明によれば、保持手段は、絶縁部材において比較的に温度が低くなる外側に設けられた被保持部を保持するので、保持手段が本体部を保持する場合に比べて保持手段の耐熱性が低くてすむ。また、接続凹部の底面とランプの口金の端面との間の隙間が絶縁部材の鍔部によって塞がれるから、鍔部を設けない場合に比べて部分放電を低減することができる。
請求項2の発明は、請求項1の発明において、保持手段として、絶縁突起が設けられた部材とは別体に構成されて絶縁突起が設けられた部材に結合する保持部材を備えることを特徴とする。
請求項3の発明は、請求項2の発明において、ハウジングは、接続凹部の開口が設けられた第1の部材と、絶縁突起が設けられて第1の部材に結合して接続凹部の底面を構成する第2の部材とを有し、第1の部材は絶縁部材の被保持部を接続凹部の底面との間に挟持する保持部を有して保持部材となることを特徴とする。
請求項4の発明は、請求項1〜3のいずれかの発明において、絶縁部材が、JISスプリング式の硬度が30Hs以上の材料からなることを特徴とする。
請求項5の発明は、請求項1〜4のいずれかの発明において、一方の接触端子に二次巻線の一端が接続されたパルストランスを備えることを特徴とする。
請求項6の発明は、請求項5の発明において、パルストランスが合成樹脂により封止されていることを特徴とする。
請求項7の発明は、請求項5又は請求項6記載のランプソケットと、放電灯の始動時にパルストランスの二次巻線の両端間に高電圧パルスを発生させるパルス生成部とを備えることを特徴とする。
請求項8の発明は、請求項7の放電灯始動装置と、該放電灯始動装置によって始動した放電灯を点灯維持させるように放電灯に電力を供給する放電灯点灯装置とを備えることを特徴とする。
本発明は、絶縁部材において保持手段によって保持される被保持部が、本体部から外向きに突設されているので、保持手段が本体部を保持する場合に比べて保持手段の耐熱性が低くてすむ。また、接続凹部の底面とランプの口金の端面との間の隙間が絶縁部材の鍔部によって塞がれるから、鍔部を設けない場合に比べて部分放電を低減することができる。
本実施形態のランプソケット1は、HIDランプLaの始動用の高電圧を発生させる放電灯始動回路が一体化された放電灯始動装置である。
まず、本実施形態の放電灯始動回路を図2に示す。この放電灯始動回路は、3個の入力端子TI1〜TI3と3個の出力端子TO1〜TO3とを有する。第1の出力端子TO1、第2の出力端子TO2並びに第3の出力端子TO3はそれぞれHIDランプLaの互いに異なる端子62,63に接続され、第2の出力端子TO2と第3の出力端子TO3とはHIDランプLaの外側端子62を介して互いに電気的に接続される。
第1の入力端子TI1と第2の出力端子TO2との間には、パルストランス3の1次巻線N1とスパークギャップSGとの直列回路と充電コンデンサCvとの並列回路が接続されている。
第2の入力端子TI2は、フィルターチョークLcの一方の巻線を介して第3の出力端子TO3に接続されている。また、第3の入力端子TI3は、フィルターチョークLcの他方の巻線とパルストランス3の2次巻線N2とを介して第1の出力端子TI1に接続されている。さらに、フィルターチョークLcの後段には、フィルターチョークLcとともにフィルタ回路を構成するアクロスザラインコンデンサ(以下、「Xコンデンサ」と呼ぶ。)Cxが設けられている。
図2の回路の動作を説明する。HIDランプLaを始動するには、出力端子TO1〜TO3にHIDランプLaが接続された状態で、第2の入力端子TI2に対して第1の入力端子TI1と第3の入力端子TI3とにそれぞれ正の電圧を加える。例えば、第1の入力端子TI1,第2の入力端子TI2、第3の入力端子TI3の電位をそれぞれ例えば600V,−380V,0Vとする。すると、充電コンデンサCvが充電され、やがて充電コンデンサCvの両端電圧が所定値を越えることによりスパークギャップSGが導通し、パルストランス3の1次巻線N1にパルス電圧が出力される。このときパルストランス3の2次巻線N2に生じたパルス電圧が、第2の入力端子TI2と第3の入力端子TI3との間の電圧に重畳してHIDランプLaに加えられ、HIDランプLaを始動させる。つまり、充電コンデンサCvとスパークギャップSGとで請求項におけるパルス生成部が構成されている。第2の出力端子TO2と第3の出力端子TO3とがHIDランプLaの端子を介して電気的に接続されていなければ充電コンデンサCvは充電されないので、HIDランプLaが取り付けられていない状態での高電圧パルスの発生を防ぐことができる。
次に、本実施形態の構造を説明する。本実施形態に係るランプソケット1は、図1に示すように、放電灯点灯回路が実装された回路ブロック2と、絶縁材料からなり回路ブロック2を覆うケース3と、導電材料からなりケース3を覆うシールドケース4とを備える。以下、図1のabcdef方向をそれぞれ上下左右前後方向と呼ぶ。すなわち、HIDランプLaが放電灯始動装置1に取り付けられる方向を前方と呼び、各入力端子TI1〜TI3に一対一に接続された電線Cが引き出される方向を下方向と呼ぶ。
詳しく説明すると、回路ブロック2は、スパークギャップSGと充電コンデンサCvとXコンデンサCxとフィルターチョークLcとがそれぞれ実装された立体成型回路基板と、磁性体からなるコア(図示せず)並びにコアに巻回された二次巻線N2がそれぞれ合成樹脂に封止されるとともに一次巻線N1が巻回されたパルストランスPTとが一体化されてなる。回路ブロック2の上端部には、前面が開口した有底円筒形状であってHIDランプLaの口金6が挿入される接続凹部10を構成する嵌合部21が設けられている。嵌合部21の前端部には、それぞれ図2における第2の出力端子TO2と第3の出力端子TO3との一方ずつとなりHIDランプLaの外側端子62に接触導通する2個の外側接触端子51が周方向に並べて配置されている。また、嵌合部21の底面の中央部には、円筒形状の絶縁突起22が前方へ突設されており、絶縁突起22の内側には、図2における第1の出力端子TO1となりHIDランプLaの内側端子63に接触導通する内側接触端子52が配置されている。すなわち、外側接触端子51と内側接触端子52との間の絶縁が絶縁突起22によって確保されている。また、図2からも分かるように、パルストランスPTの二次巻線N2の一端は、第1の出力端子TO1すなわち内側端子52に接続されている。請求項におけるハウジングは、回路ブロック2の合成樹脂部分とケース3とで構成されている。
ケース3は、回路ブロック2の後面を覆う後ケース3aと、後ケース3aとの間に回路ブロック2を挟む形で後ケース3aに結合する前ケース3bとからなる。後ケース3aと前ケース3bとはそれぞれ例えば合成樹脂成型品からなる。前ケース3bの前面には、回路ブロック2の嵌合部21を囲む円筒形状の筒部31が前方に突設されている。
HIDランプLaは、周知のバヨネット結合によってケース3に取り付けられる。すなわち、筒部31には、それぞれ前方に開放され後端部が前方から見て時計回り方向に延びたL字形状の結合凹部31aが、筒部31に周方向に等間隔に並べて4個設けられている。図10及び図11に示すように、HIDランプLaの口金6の本体部60の外面には結合ピン64が突設されている。HIDランプLaを取り付ける際は、結合ピン64を前方からいずれかの結合凹部31aに導入してHIDランプLaを前方から見て時計回りに回動させることにより、結合ピン64は結合凹部31aに係止され、ここにおいてHIDランプLaはケース3から前方への脱落を防止される。
シールドケース4は、ケース3の後面を覆う後シールドケース4aと、後シールドケース4aとの間にケース3を挟む形で後シールドケース4aに結合する前シールドケース4bとからなる。後シールドケース4aと前シールドケース4bとはそれぞれ例えば金属板に打ち抜き加工や絞り加工を施すことによって形成されている。前シールドケース4bの前面には、ケース3の筒部31を囲む筒部41が前方に突設されている。また、ケース3及びシールドケース4は、それぞれ下面に開口32,42を有し、入力端子TI1〜TI3に一対一に接続された3本の電線Cは、それぞれこの開口32,42から引き出される。
以下、本発明の要部である、HIDランプLaの口金6と接続凹部10の内面との間に配置される絶縁部材7について説明する。
絶縁部材7は、例えば合成ゴムのような弾性を有する絶縁材料からなり、図3に示すように、円筒形状であって軸方向を前後方向に向けて絶縁突起22が嵌合する本体部71と、本体部71の後端部から径方向外向きに突設された環形状の鍔部72とを有する。つまり、HIDランプLaの口金6の筒部61の内周面と絶縁突起22の外周面との間には本体部71が介在し、HIDランプLaの口金6の筒部61の後端面と接続凹部10の底面との間には鍔部72が介在する。また、本体部71の前端部の内面には、環状突起71bが全周にわたって内側へ突設されている。環状突起71bは、HIDランプLaの口金6の後端面の筒部61に囲まれた部位と、絶縁突起22の前端面(すなわち絶縁突起22の先端)との間に介在する。鍔部72の右端部には第1の被保持部73が、鍔部72の左端部には第2の被保持部74が、それぞれ径方向外向きに突設されている。また、図4に示すように、前ケース3bの後面において、第1の被保持部73に対向する位置には第1の保持突起33が、第2の被保持部74に対向する位置には第2の保持突起34が、それぞれ突設されている。絶縁部材7は、接続凹部10の底面と、各保持突起33,34との間に、各被保持部73,74がそれぞれ挟まれることにより、ケース3及び回路ブロック2に対して保持されている。すなわち、前ケース3bが請求項における第1の部材であり、回路ブロック2が請求項における第2の部材である。
また、各被保持部73,74の外側端部の前面はそれぞれ外側へ向かって前後の寸法を大きくする方向に傾斜しており、各保持突起33,34の後端面はそれぞれ外側へ向かって突出寸法を小さくする方向に傾斜しており、これらの傾斜面同士が互いに当接することにより、左右方向についてケース3に対する絶縁部材7の変位は制限されている。さらに、各被保持部73,74の外側端部の前面にはそれぞれ係合凹部73a,74aが設けられ、各保持突起33,34において係合凹部73a,74aに対応する位置にはそれぞれ係合凸部33a,34aが後方へ突設されており、各係合凸部33a,34aがそれぞれ係合凹部73a,74aに係入することにより、前方から見た面内でのケース3に対する絶縁部材7の回動や上下方向についてのケース3に対する絶縁部材7の変位も制限されている。さらに、本体部71の内面には、周方向に並べて複数個の係合凹部71aが設けられており、絶縁突起22の外周面において係合凹部71aに対応する位置には係合凸部(図示せず)が設けられており、この係合凸部が係合凹部71aに係入することによっても、前方から見た面内でのケース3に対する絶縁部材7の回動は抑制されている。ここで、HIDランプLaを取り外す際には、絶縁部材7の本体部71と各被保持部73,74とが前後方向の互いに逆向きの力を受けるから、鍔部72や各被保持部73,74の変形を抑えるためには、絶縁部材7の材料としてJISスプリング式の硬度が30Hs以上のものを用いることが望ましい。
上記構成によれば、絶縁部材7は、本体部71よりも温度が低くなる(例えば130℃程度)部位である本体部71の外側に設けられた被保持部73,74において回路ブロック2とケース3とに挟持されているから、絶縁部材7を保持する回路ブロック2やケース3の材料として比較的に耐熱性の低い材料を用いることができる。
また、鍔部72により、口金6の筒部61の下端面と接続凹部10の底面との間の隙間が塞がれるから、鍔部72を設けない場合に比べて部分放電をより低減することができる。ここで、口金6の筒部61の外周面と接続凹部10の内面との間に介在する部位を絶縁部材に設ければ、部分放電をより低減することができるが、その場合は絶縁部材7の口金6に対する接触面積が大きくなるため、口金6を抜く際に絶縁部材7にかかる応力が大きくなって絶縁部材7の脱落や破損が発生しやすくなるから、絶縁部材7の範囲は本実施形態の程度とすることが望ましい。
なお、絶縁部材7として、予め図3の形状に成型された部品を用いる代わりに、例えば絶縁部材7の前側の面を形成する型(図示せず)を用い、この型と回路ブロック2の前面との間に合成樹脂を注入する射出成型により絶縁部材7を形成してもよい。
また、回路ブロック2の構造は上記に限られず、例えば図5(a)(b)及び図6に示すような回路ブロック2を用いてもよい。図5(a)(b)及び図6の例では、前面にフィルターチョークLcとXコンデンサCxとはそれぞれ回路ブロック2の前面に実装され、充電コンデンサCvとスパークギャップSGとはそれぞれ回路ブロック2の後面に実装され、パルストランスPTは回路ブロック2の後側に設けられたパルストランス収納部23に収納されている。
さらに、図7に示すように、パルストランスPTを合成樹脂Rで封止してもよい。このように、パルストランスPTを合成樹脂で封止すれば、部分放電をより低減することができる。封止に用いる合成樹脂としては、例えばエポキシ樹脂やポリアミド樹脂などの比較的に耐トラッキング性の高い合成樹脂を用いることが望ましい。なお、図6及び図7ではそれぞれ内側接触端子52や絶縁部材7や保持突起33,34の図示を省略している。
上述した各種のランプソケット1は、例えば図8に示すような車両用の前照灯装置8に用いることができる。この前照灯装置8は、ランプソケット1と、ランプソケット1に接続されたHIDランプLaとが収納される収納凹部81aが前面に設けられ例えばねじ止めによって車両(図示せず)に取り付けられるハウジング81と、例えばガラスのような透明な材料からなりハウジング81の前側に取り付けられて収納凹部81aを覆うレンズ82とを備える。また、ハウジング81の後面には、メンテナンス時にランプソケット1を出し入れするための放電灯挿入穴81bを設けてある。放電灯挿入穴81bは、ランプソケット1を避ける凹部83aが前面に設けられハウジング81に着脱自在に結合するキャップ83によって覆われる。さらに、ハウジング83の下側には、HIDランプLaを点灯維持させる放電灯点灯装置(図示せず)を収納した放電灯点灯ブロック84が取り付けられる。放電灯点灯装置は、例えば周知のインバータ回路からなり、ハーネスL2を介してバッテリー(図示せず)に接続され、バッテリーから得られる例えば12Vの直流電力を電源としてHIDランプLaを点灯維持させる交流電力を生成し、ハーネスL1とランプソケット1とを介してHIDランプLaに供給する。ここで、ハーネスL1は、放電灯始動回路の入力端子TI1〜TI3に一対一に接続された3本の電線Cを束ねたものである。ハウジング81の下面には、ランプソケット1とインバータ回路とを接続するハーネスL1が挿通される電線挿通穴81cが貫設されている。また、ハウジング81の収納凹部81aには、HIDランプLaの後側に配置されHIDランプLaの光を配光する反射板85が収納されている。さらに、ハウジング81には、反射板85に機械的に結合した光軸調整ねじ86が螺合しており、光軸調整ねじ86の締め付けを調整することにより、反射板85の向きを調整することができるようになっている。なお、前照灯装置8の各構成は周知技術で実現可能であるので、詳細な図示及び説明は省略する。
1 ランプソケット
2 回路ブロック
3b 前ケース
7 絶縁部材
10 接続凹部
22 絶縁突起
33,34 保持部
51 外側接触端子
52 内側接触端子
73,74 被保持部
La HIDランプ
TO1 第1の出力端子
TO2 第2の出力端子
TO3 第3の出力端子
2 回路ブロック
3b 前ケース
7 絶縁部材
10 接続凹部
22 絶縁突起
33,34 保持部
51 外側接触端子
52 内側接触端子
73,74 被保持部
La HIDランプ
TO1 第1の出力端子
TO2 第2の出力端子
TO3 第3の出力端子
Claims (8)
- ランプの口金が挿入される接続凹部が設けられ接続凹部の底面に筒形状の絶縁突起が突設されたハウジングと、
絶縁突起の内外にそれぞれ設けられてランプの口金に接触導通する接触端子と、
弾性を有する材料からなり、絶縁突起の先端から外周にかけてを覆う筒形状の本体部、本体部の軸方向の端部であって接続凹部の底面に近い側の端部から外向きに突設された鍔部、並びに、鍔部の外側の端部から外向きに突設された被保持部を有する絶縁部材と、
絶縁部材の被保持部を接続凹部内に保持する保持手段とを備えることを特徴とするランプソケット。 - 保持手段として、絶縁突起が設けられた部材とは別体に構成されて絶縁突起が設けられた部材に結合する保持部材を備えることを特徴とする請求項1記載のランプソケット。
- ハウジングは、接続凹部の開口が設けられた第1の部材と、絶縁突起が設けられて第1の部材に結合して接続凹部の底面を構成する第2の部材とを有し、
第1の部材は絶縁部材の被保持部を接続凹部の底面との間に挟持する保持部を有して保持部材となることを特徴とする請求項2記載のランプソケット。 - 絶縁部材が、JISスプリング式の硬度が30Hs以上の材料からなることを特徴とする請求項1〜3のいずれか記載のランプソケット。
- 一方の接触端子に二次巻線の一端が接続されたパルストランスを備えることを特徴とする請求項1〜4のいずれか記載のランプソケット。
- パルストランスが合成樹脂により封止されていることを特徴とする請求項5記載のランプソケット。
- 請求項5又は請求項6記載のランプソケットと、放電灯の始動時にパルストランスの二次巻線の両端間に高電圧パルスを発生させるパルス生成部とを備えることを特徴とする放電灯始動装置
- 請求項7の放電灯始動装置と、該放電灯始動装置によって始動した放電灯を点灯維持させるように放電灯に電力を供給する放電灯点灯装置とを備えることを特徴とする前照灯装置。
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