JP4506078B2 - 電磁装置および高電圧発生装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、磁気コアとこれに巻装された1次および2次巻線とにより構成される電磁装置、およびこれを用いた高電圧発生装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、自動車用ヘッドライトにおいて、安全性およびエコロジーを重視する観点から、高輝度放電(HID)ランプとして、ハロゲンランプよりも高輝度、低消費電力、長寿命である高圧放電ランプが使用されるようになっている。
【0003】
このような高輝度放電ランプには、これを瞬時に始動ないし再始動するため、イグナイタまたは始動装置と呼ばれ、パルストランスなどの電磁装置を用いて入力の低電圧を高圧パルス電圧に変換する高電圧発生装置が必要となる。
【0004】
図8は従来の高電圧発生装置を示す斜視図、図9は同高電圧発生装置を用いた典型的な放電灯点灯装置の構成図である。
【0005】
図8,図9に示す高電圧発生装置2PAは、点灯装置3の出力と接続される入力端子T1〜T3と、高輝度放電ランプDLと接続される出力端子T4,T5と、高電圧側の入力端子T1と低電圧側の入力端子T2との間に接続されるコンデンサC1と、このコンデンサC1の両端間に接続される1次巻線13を有するとともに入力端子T1および出力端子T4間に接続される2次巻線14PAを有しこれらを磁気コアに巻装する電磁装置(パルストランス)1PAと、コンデンサC1から1次巻線13への放電経路上に介設されてこれを開閉する放電ギャップGAPとを備えるとともに、合成樹脂製のハウジング20PAを備え、低電圧側の入力端子T3と低電圧側の出力端子T5とが直結される構成になっている。
【0006】
ハウジング20PAは、放物面状の正面20aを持つ中空平角状に形成され、上記各電気部品を収容し、下側面から入力端子T1〜T3の各一部を突出させている。
【0007】
そして、ハウジング20PAの正面20aから前方に延出された円筒状の筒部211と、この筒部211を囲繞するように正面20aから前方に延出する断面円状の外壁212と、筒部211内に配置される出力端子T4と、筒部211と外壁212との間に配置される出力端子T5とにより、高輝度放電ランプDLのランプ口金(図示せず)と電気的かつ機械的に接続されるソケット部21が構成され、高電圧発生装置2PAをソケット一体型イグナイタとしている。つまり、ランプ口金をソケット部21に挿入することにより、ランプ口金とソケット部21とが機械的に接続されるとともに、ランプ口金の中央電極部が筒部211内の出力端子T4に接触導通し、ランプ口金の外周面に設けられた外側電極部が、筒部211と外壁212との間の出力端子T5と接触導通して、電気的に接続されるのである。なお、出力端子T5は複数設けられている。
【0008】
上記構成の高電圧発生装置2PAでは、高輝度放電ランプDLの消灯時、点灯装置3から入力端子T1,T2を介してコンデンサC1に電圧が印加すると、コンデンサC1が充電されてその両端電圧が上昇する。この後、コンデンサC1の両端電圧が所定電圧(放電ギャップGAPのブレークダウン電圧)に達したとき、放電ギャップGAPがオンになり、放電ギャップGAPおよび1次巻線13により形成される閉ループにより、充電されたコンデンサC1が放電し、2次巻線14PAに高圧パルス電圧が発生する。この高圧パルス電圧が出力端子T4,T5を介して高輝度放電ランプ(高圧放電ランプ)DLに印加して、これを絶縁破壊に至らしめることにより、高輝度放電ランプDLが始動ないし再始動する。
【0009】
このような従来の高電圧発生装置2PAは、高輝度放電ランプDLのランプ口金と電気的かつ機械的に接続するためのソケット(ソケット部21)と一体化されることにより、小型化が可能となっている。
【0010】
しかしながら、自動車用としての高電圧発生装置の場合は、上記部品以外に、保護用の抵抗、ツェナーダイオード、ノイズフィルタ用コンデンサ、チョークコイルなどが用いられることもあるので、これらをもハウジング内に収納しなければならず、より一層の小型化および薄型化が求められる。なかでも体積的に電磁装置(パルストランス)の占める割合が大きいため、高電圧発生装置をより一層小型化するには、電磁装置をより小型化する必要がある。
【0011】
図10は一層の小型化が可能な従来の電磁装置の断面図、図11は同電磁装置の一部を示す斜視図、図12は同電磁装置に使用される2次巻線の断面図である(特許文献1参照)。
【0012】
図10〜図12において、電磁装置1PBは、断面小判状で柱状の磁気コア10PAと、この磁気コア10PAの側周部に巻装される2次巻線14と、この2次巻線14上に巻装される1次巻線13とにより構成される。
【0013】
磁気コア10PAには、抵抗率(固有抵抗)が大きいNi−Znフェライト材が使用される。
【0014】
2次巻線14は、絶縁皮膜141で覆われた断面が平角状の導体線140からなる平角導線であり(図12参照)、図10の例では、ボビン(絶縁体)を介することなく、磁気コア10PAの側周部のほぼ全周に亘って1層にエッジワイズ巻にして巻装(厚みの薄い箔状の平角導線をその幅広の面が対向するように巻回)されている。
【0015】
1次巻線13は、高耐圧被覆131を持つ断面円状の導体線130であり、2次巻線14上の低圧側に寄せて巻装され、2次巻線14との間の絶縁を確保するようになっている。
【0016】
このような構成の電磁装置1PBでは、2次巻線14のエッジワイズ巻による巻線占積率の向上に加えて、磁気コア10PAと2次巻線14との間にボビン(コイルボビン)が不要となるため、より一層の小型化および薄型化が可能になる。
【0017】
このような電磁装置1PBを図13に示すようにソケット一体型の高電圧発生装置2PBに適用すれば、高電圧発生装置の小型化も可能となる。なお、図13の20PBは、ハウジング20PAよりも小型のハウジングである。
【0018】
【特許文献1】
特開2002−93635号公報
【特許文献2】
特開2000−36416号公報
【0019】
【発明が解決しようとする課題】
近年、環境を考慮し、無水銀化の高輝度放電ランプが自動車用ヘッドライトとして使用されつつある。
【0020】
しかし、無水銀化の高輝度放電ランプは、従来の水銀入りランプに比べ、低ランプ電圧、高ランプ電流となるランプ特性を有し、図9の例に示した回路構成の高電圧発生装置では電磁装置の2次巻線にランプ電流が流れるので、例えば従来の2倍程度のランプ電流が流れたとすれば、2次巻線での温度がその抵抗成分によって従来よりも上昇して、効率が低下するという問題がある。このため、低抵抗の2次巻線の電磁装置が要望される。
【0021】
図10〜図12に示した電磁装置1PBの2次巻線14の抵抗値を小さくするには、平角状の導体線140の断面積を増大すればよい。しかし、断面積を増大するべく、導体線140の厚みを厚くしたとすれば、長手方向の長さが非常に長くなってしまう。例えば、2次巻線14としての抵抗値を1/3程度にしたとすれば、長手方向の長さが2倍以上となって、図13に示したハウジング20PBに収容することができなくなる。また、導体線140の幅を拡げたくても、2次巻線14の曲率の限界(2次巻線14が磁気コア10PAに巻装されたときの内周に対する外周の伸び率が大きくなり過ぎると、絶縁皮膜141の外周部が劣化し、絶縁性能が低下する)から、導体線140の幅を拡げることは実質不可能である。このような理由により、電磁装置1PBでは、無水銀化の高輝度放電ランプに対応できるように2次巻線14の低抵抗化を図ることは困難である。
【0022】
2次巻線の抵抗を下げる他の方法としては、その巻数を減らして抵抗値を小さくする方法がある。この場合、出力を下げることなく巻数を減らすためには、磁気コアを閉磁路構成としてその結合を向上させ、漏れ磁束を抑制すればよい。
【0023】
図14,図15は従来の閉磁路構成の電磁装置を示す図である(特許文献2参照)。ただし、図14(a),(b),(c)はそれぞれ平面図、正面図、側面図である。図15(a)は電磁装置の縦断面図、(b)は(a)のA−A断面図である。
【0024】
図14,図15において、電磁装置1PCは、断面小判状で柱状の磁気コア部11PCと、C字(コ字)状に形成され絶縁材Bを介して両端部間に磁気コア部11PCを挟み込む磁気コア部12PCとによりなる磁気コア10PCを備えているとともに、磁気コア部11PCの側周部に巻装される2次巻線14と、この2次巻線14を覆う筒状の絶縁カバー19と、この絶縁カバー19に巻装される1次巻線13PCとを備えている。
【0025】
2次巻線14は、平角銅線からなり、磁気コア部11PCの側周部にエッジワイズ巻にして巻装され、高圧出力巻線として使用される。磁気コア部11PCに高抵抗のフェライトコアを用いれば、絶縁体を介さずに2次巻線14を磁気コア部11PCの側周部に巻装することができる。
【0026】
1次巻線13PCは、平角銅線からなり、絶縁カバー19上の低圧側に寄せてエッジワイズ巻にして巻装され、低圧出力巻線として使用される。
【0027】
なお、絶縁カバー19は、樹脂製であり、2次巻線14の両端が接続される端子191,192が固定される。また、絶縁カバー19の外周には、1次巻線13PCの巻き位置および端末引出しのための位置決め用ガイド193を突出して一体に設けている。また、絶縁カバー19と磁気コア10PCとの間は接着剤により固定され、さらに一般的には、1次巻線13PCの端子や2次巻線14の端子191,192以外の部分は樹脂によりモールドされる。
【0028】
このような構成の電磁装置1PCによれば、磁気コア10PCを閉磁路構成とすることで、磁気コア10PCの結合を向上させ、漏れ磁束を抑制することができるので、出力を下げることなく2次巻線の巻数を減らすことができ、2次巻線の抵抗を下げることができる。
【0029】
しかしながら、上記電磁装置1PCでは、2次巻線の抵抗を下げることができるものの、C字状の磁気コア部11PCを必要とするので、この分、電磁装置が大型になるという課題がある。
【0030】
また、上記絶縁材Bによるギャップ長は、磁気コア部11PC,12PCの寸法バラツキや絶縁材B自体の厚み精度などから、少なくとも1〜1.5mm程度以上とる必要がある。このため、磁気コア10PCの結合を向上させて漏れ磁束を抑制する効果を十分に発揮しているとはいえなかった。
【0031】
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、出力を下げることなく2次巻線の巻数を減らしてその抵抗を下げることができ、従来の閉磁路構成の電磁装置よりも小型化が可能となる電磁装置、およびこれを用いた高電圧発生装置を提供することを目的とする。
【0032】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するための請求項1記載の発明の電磁装置は、第1磁気コア部および第2磁気コア部により構成される磁気コアと、少なくとも前記第1磁気コア部に巻装される2次巻線と、この2次巻線上に巻装される1次巻線とを備え、前記第1磁気コア部は柱状に形成され、前記2次巻線は、前記第1磁気コア部の軸方向の長さが前記1次巻線より長く、前記第2磁気コア部は、L字状に屈曲する形状に形成され、当該第2磁気コア部の一端部の側面が前記第1磁気コア部の一の端面に対向し、当該第2磁気コア部の他端部の側面が前記第1磁気コア部の側周部と対向するように配置され、前記磁気コアを開磁路構造にすることを特徴とする。
【0033】
請求項2記載の発明は、請求項1記載の電磁装置において、樹脂製のモールド部をさらに備え、前記モールド部は、前記第1磁気コア部と、この第1磁気コア部の側周部に巻装される前記2次巻線およびこの2次巻線上に巻装される前記1次巻線の各層とを固定することを特徴とする。
【0034】
請求項3記載の発明は、請求項1または2記載の電磁装置において、前記第2磁気コア部は、両端が、前記第1磁気コア部における前記2次巻線の高圧側に位置する端面および側周部とそれぞれ対向するように配置されることを特徴とする。
【0035】
請求項4記載の発明は、請求項1または2記載の電磁装置において、前記第2磁気コア部は、両端が、前記第1磁気コア部における前記2次巻線の低圧側に位置する端面および側周部とそれぞれ対向するように配置されることを特徴とする。
【0039】
請求項5記載の発明は、請求項1から4のいずれかに記載の電磁装置において、前記2次巻線は、絶縁皮膜で覆われた断面が平角状の導体線からなる平角導線であって、少なくとも前記第1磁気コア部に巻装されることを特徴とする。
【0040】
請求項6記載の発明の高電圧発生装置は、請求項1から5のいずれかに記載の電磁装置からなるパルストランスと、このパルストランスの1次巻線間に接続されるコンデンサと、このコンデンサから前記1次巻線への放電経路上に介設されてこれを開閉するスイッチ手段とを備えることを特徴とする。
【0041】
請求項7記載の発明は、請求項6記載の高電圧発生装置において、放電ランプのランプ口金と電気的かつ機械的に接続され、そのランプ口金に前記2次巻線の出力電圧を印加するためのソケット部と、このソケット部を外部に搭載し、前記パルストランス、コンデンサおよびスイッチ手段を少なくとも内部に収容する装置本体とを備えることを特徴とする。
【0042】
【発明の実施の形態】
(第1実施形態)
図1は電磁装置の構成を示す断面図、図2は同電磁装置の動作原理の説明図であり、これらの図を参照しながら本発明による第1実施形態について説明する。
【0043】
第1実施形態の電磁装置1は、図1に示すように、磁気コア部11および磁気コア部12により構成される磁気コア10と、磁気コア部11に巻装される2次巻線14と、この2次巻線14上に巻装される1次巻線13と、樹脂製で直方体状のモールド部15とを備え、磁気コア部12が磁気コア部11の片側(図1では左側)に不均衡となるように設けられている。
【0044】
磁気コア部11は、高抵抗のフェライトコアによって柱状に形成されている。一方、磁気コア部12は、一の方向に伸びる平板をL字状に屈曲したような形状のフェライトによりなり、当該磁気コア部12の端部121,122が磁気コア部11の一の端面111および側周部110とそれぞれ対向するように配置されている。
【0045】
2次巻線14は、絶縁皮膜141で覆われた断面が平角状の導体線140からなる平角導線であり(図12参照)、図1の例では、ボビン(絶縁体)を介することなく、磁気コア部11の側周部110のほぼ全周に亘って1層にエッジワイズ巻にして巻装されている。
【0046】
1次巻線13は、高耐圧被覆131を持つ断面円状の導体線130であり、2次巻線14上の低圧側に寄せて巻装され、2次巻線14との間の絶縁を確保するようになっている。
【0047】
モールド部15は、磁気コア部11と、この磁気コア部11の側周部110に巻装される2次巻線14およびこの2次巻線14上に巻装される1次巻線13の各層とを固定するものであり、材料として例えば、不飽和ポリエステル樹脂または液晶ポリマー樹脂などが使用される。
【0048】
ここで、図2に示すように、1次巻線13が2次巻線14上でかつ2次巻線14の高圧側の端子T4から離して巻装される場合、1次巻線13への入力電圧により発生する磁束が、図2のような開磁路構造では2次巻線14の端子T4側まで均一に鎖交し難い。
【0049】
そこで、第1実施形態では、図1に示すように、磁気コア部12を、磁気コア部11における2次巻線14の高圧側に位置する端面111側に不均衡となるように設けることにより、端子T4側まで鎖交し易くしている。すなわち、磁気コア部11の端面111側を見た限りにおいては、C型のコアとI型のコアとを用いた場合に構成される図14,図15に示した閉磁路の磁気回路と同様な構成になっている。このように、端子T4側の端面111側に磁気コア部12がある場合、1次巻線13で発生する磁束が2次巻線14の端子T4側まで鎖交しやすくなり、この結果、出力を上げることができる。
【0050】
また、磁気コア部12がL字状であることから、磁気コア部11の端面111と磁気コア部12の端部121との間のギャップ長を従来よりも短めに設定してある。
【0051】
次に、上記構成の電磁装置1と図14,図15に示した電磁装置1PCとの出力特性の比較を行ったので、その比較結果について説明する。
【0052】
ただし、電磁装置1の仕様については、磁気コア部11として、φ8mm、長さ30mmのNi−Znフェライトを用い、磁気コア部12として、φ8mmの半分に相当する断面となるL字状のNi−Znフェライトを用いた。1次巻線13の巻数は4ターンとした。2次巻線14は、厚み150μmm、幅1.2mmの平角導線から作製し、その巻数は130ターンとした。このとき、2次巻線14の抵抗値は0.4Ω程度であった。磁気コア部11の端面111と磁気コア部12の端部121との間のギャップは0.8mmとした。
【0053】
電磁装置1PCの仕様については、磁気コア部11PCとして、φ8mm相当の断面となり、30mmの長さとなるNi−Znフェライトを用い、磁気コア部12PCとして、φ8mm相当の断面となるC字状のNi−Znフェライトを用いた。絶縁材Bによるギャップは、いずれも1.5mmとした。
【0054】
上記仕様の電磁装置1PCの1次巻線13PCに対して、800Vの入力電圧を印加したとき、電磁装置1PCの2次巻線14から出力される高圧パルス電圧は、ピーク電圧(V0P)で30kV程度であり、パルスの半値幅が150ns程度であった。
【0055】
電磁装置1の1次巻線13に対して、800Vの入力電圧を印加したとき、電磁装置1の2次巻線14から出力される高圧パルス電圧は、ピーク電圧(V0P)で32kV程度であり、パルスの半値幅が170ns程度であり、これらいずれもが電磁装置1PCの値よりも大きくなっていることを確認できた。
【0056】
以上、第1実施形態によれば、出力を上げることができるので、その分出力を下げることなく、2次巻線の巻数を減らしてその抵抗を下げることができる。また、磁気コア10を構成する磁気コア部12を、従来の磁気コア部12PCの約半分の小型にすることができ、しかも、この寸法でも従来の電磁装置1PCの出力を上回っているので、より小さなコア形状、つまり、より小さなトランスサイズとすることができる。
【0057】
また、電磁装置1PCでは、磁気コア部12PCを薄肉化したとすれば、磁気コア部11PCの軸方向における膨張または収縮によるストレスで磁気コア部12PCが割れやすくなるのに対し、第1実施形態によれば、磁気コア部12がL字状であることから、磁気コア部12が磁気コア部11の軸方向における膨張または収縮の影響を受けない(難い)ので、磁気コア部12を従来よりも薄肉化できる。
【0058】
また、磁気コア部12がL字状であることから、磁気コア部11の端面111と磁気コア部12の端部121との間のギャップ長を従来よりも短めに設定することができ、従来の電磁装置1PCよりも、磁気コア10の結合を向上させて漏れ磁束を抑制することができる。
【0059】
さらに、磁気コア部11がモールド部15で覆われている一方、磁気コア部12がモールド部15で覆われていないので、磁気コア部12の形状が強度的に弱いL字状であっても、モールド部15の膨張・収縮の影響で磁気コア部12が割れることを防止できる。
【0060】
(第2実施形態)
図3は電磁装置の構成を示す断面図であり、この図を参照しながら本発明による第2実施形態について説明する。
【0061】
第2実施形態の電磁装置1Aは、第1実施形態との相違点として、モールド部15に代えて、図3に示すように、磁気コア部11における2次巻線14の低圧側に位置する端面112を外部に露出させる樹脂製のモールド部15Aを備え、磁気コア部11の別の片側(右側)に不均衡となるように磁気コア部12を設けて磁気コア10Aとしている。つまり、磁気コア部12は、当該磁気コア部12の端部121,122が磁気コア部11の端面112および側周部110とそれぞれ対向するように配置されている。
【0062】
次に、上記構成の電磁装置1Aと図14,図15に示した電磁装置1PCとの出力特性の比較を行ったので、その比較結果について説明する。
【0063】
ただし、電磁装置1Aおよび電磁装置1PCの仕様については、磁気コア部11Aの端面112と磁気コア部12の端部121との間のギャップをほぼ0mmとしたことを除き、第1実施形態の仕様と同様である。
【0064】
上記仕様の電磁装置1PCの1次巻線13PCに対して、800Vの入力電圧を印加したとき、電磁装置1PCの2次巻線14から出力される高圧パルス電圧は、ピーク電圧(V0P)で30kV程度であり、パルスの半値幅が150ns程度であった。
【0065】
一方、電磁装置1Aの1次巻線13に対して、800Vの入力電圧を印加したとき、電磁装置1Aの2次巻線14から出力される高圧パルス電圧は、ピーク電圧(V0P)で32kV程度であり、パルスの半値幅が150ns程度であった。電磁装置1AのV0Pは、電磁装置1PCのV0Pより高く、電磁装置1のV0Pと同レベルであり、電磁装置1Aの半値幅は、電磁装置1のそれには及ばないものの電磁装置1PC半値幅と同程度であった。
【0066】
第2実施形態によれば、磁気コア部11に対して、この端面112側に、不均衡となるように磁気コア部12を設けて磁気コア10Aとし、磁気コア部11Aの端面112と磁気コア部12の端部121との間のギャップをほぼ0mmとすることで、従来の電磁装置1PCよりも出力を下げることなく、電磁装置1PCと比べて出力パルスの半値幅が同程度で出力のピーク電圧が高くても、2次巻線14の抵抗を0.4Ω程度に低抵抗化することができる。
【0067】
また、磁気コア10Aを構成する磁気コア部12を、従来の磁気コア部12PCの約半分の小型にすることができ、しかも、この寸法でも従来の電磁装置1PCの出力以上であるので、より小さなコア形状、つまり、より小さなトランスサイズとすることができる。
【0068】
(第1参考例)
図4は電磁装置の構成を示す断面図であり、この図を参照しながら本発明による第1参考例について説明する。
【0069】
第1参考例の電磁装置1Bは、図4に示すように、1次巻線13と、2次巻線14とを第1実施形態と同様に備えているほか、第1実施形態との相違点として磁気コア10Bを備えている。
【0070】
この磁気コア10Bは、磁気コア部11Bおよび磁気コア部12Bにより構成され、磁気コア部12Bが磁気コア部11Bの片側(図4では左側)に不均衡となるように設けられている。つまり、磁気コア部11Bは柱状に形成され、磁気コア部12Bは、磁気コア部11Bにおける2次巻線14の高圧側に不均衡となるフランジ部として、その磁気コア部11Bと一体に設けられているのである。
【0071】
このような構成の第1参考例によれば、2次巻線14の高圧側の端子T4側の磁気コア10Bの体積が大きくなっているので、1次巻線13で発生する磁束が2次巻線14の端子T4側まで均一に鎖交しやすくなり、出力(ピーク電圧およびパルスの半値幅)を上げることができる。これにより、出力を下げることなく、2次巻線の巻数を減らしてその抵抗を下げることができる。
【0072】
(第2参考例)
図5は電磁装置の構成を示す断面図であり、この図を参照しながら本発明による第2参考例について説明する。
【0073】
第2参考例の電磁装置1Cは、図5に示すように、1次巻線13と、2次巻線14とを第1実施形態と同様に備えているほか、第1実施形態との相違点として磁気コア10Cを備えている。
【0074】
この磁気コア10Cは、磁気コア部11Cおよび磁気コア部12Cにより構成され、磁気コア部12Cが磁気コア部11Cの片側(図5では左側)に不均衡となるように設けられている。つまり、磁気コア部11Cは柱状に形成され、磁気コア部12Cは、磁気コア部11Cの外寸よりも大きな外寸の柱状に形成され、磁気コア部11Cにおける2次巻線14の高圧側に不均衡となるように、磁気コア部11Cと同軸に一体に設けられているのである。
【0075】
そして、2次巻線14は、磁気コア部11Cおよび磁気コア部12Cの両側周部に巻装されている。
【0076】
このような構成の第2参考例によれば、2次巻線14の高圧側の端子T4側の磁気コア10Cの体積が大きくなっているので、1次巻線13で発生する磁束が2次巻線14の端子T4側まで均一に鎖交しやすくなり、出力(ピーク電圧およびパルスの半値幅)を上げることができる。これにより、出力を下げることなく、2次巻線の巻数を減らしてその抵抗を下げることができる。
【0077】
(第3参考例)
図6は電磁装置の構成を示す断面図であり、この図を参照しながら本発明による第3参考例について説明する。
【0078】
第3参考例の電磁装置1Dは、図6に示すように、1次巻線13と、2次巻線14とを第1実施形態と同様に備えているほか、第1実施形態との相違点として磁気コア10Dを備えている。
【0079】
この磁気コア10Dは、磁気コア部11Dおよび磁気コア部12Dにより構成され、磁気コア部12Dが磁気コア部11Dの片側(図6では左側)に不均衡となるように設けられている。つまり、磁気コア部12Dは、磁気コア部11Dにおける2次巻線14の高圧側に不均衡となるように、磁気コア部11Dと一体に設けられてその磁気コア部11Dとともに円錐柱形状を形作っている。
【0080】
そして、円錐柱形状の磁気コア10Dの側周部に2次巻線14が巻装され、この2次巻線14上に1次巻線13が巻装されている。
【0081】
このような構成の第3参考例によれば、2次巻線14の高圧側の端子T4側の磁気コア10Dの体積が大きくなっているので、1次巻線13で発生する磁束が2次巻線14の端子T4側まで均一に鎖交しやすくなり、出力(ピーク電圧およびパルスの半値幅)を上げることができる。これにより、出力を下げることなく、2次巻線の巻数を減らしてその抵抗を下げることができる。
【0082】
(第4参考例)
図7は高電圧発生装置を示す図であり、この図を参照しながら本発明による第4参考例について説明する。
【0083】
第4参考例の高電圧発生装置2は、図7に示すように、入力端子T1〜T3と、出力端子T4,T5と、コンデンサC1と、放電ギャップGAPとを図8,図9に示した従来の高電圧発生装置2PAと同様に備えているほか、高電圧発生装置2PAとの相違点として、例えば第1実施形態と同様の電磁装置1と、合成樹脂製のハウジング20とを備え、低電圧側の入力端子T3と低電圧側の出力端子T5とが直結される構成になっている。
【0084】
ハウジング20は、放物面状の正面20aを持つ中空平角状に形成され、上記各電気部品を収容し、下側面20bから入力端子T1〜T3の各一部を突出させている。
【0085】
そして、ハウジング20の正面20aから前方に延出された円筒状の筒部211と、この筒部211を囲繞するように正面20aから前方に延出する断面円状の外壁212と、この外壁212と筒部211との間に設けられ正面20aから前方に延出する断面円状の中壁213と、筒部211内に配置される出力端子T4と、筒部211と外壁212との間の中壁213に配置される出力端子T5とにより、高輝度放電ランプDLのランプ口金(図示せず)と電気的かつ機械的に接続されるソケット部21が構成され、高電圧発生装置2をソケット一体型イグナイタとしている。なお、図7(a)において、T10は1次巻線13の高圧側の端子、T11は1次巻線13の低圧側の端子、T12は2次巻線14の低圧側の端子であり、これらの端子T10〜T12は、ハウジング20の内部でコンデンサC1や放電ギャップGAPと接続されている。
【0086】
このような構成の高電圧発生装置2では、ランプ口金をソケット部21に挿入することにより、ランプ口金とソケット部21とを機械的に接続することができるとともに、ランプ口金の中央電極部が筒部211内の出力端子T4に接触導通し、ランプ口金の外周面に設けられた外側電極部が、筒部211と外壁212との間の中壁213に設けられた出力端子T5と接触導通するので、電気的に接続することができる。
【0087】
また、各端子間で配線することができるので、配線および組立て作業が容易となる。さらに、コンデンサC1、放電ギャップGAP、電磁装置1間の絶縁を考慮した実装も容易となる。
【0088】
第4参考例によれば、第1実施形態の電磁装置1が使用されているので、高電圧発生装置2の小型化が可能となる。
【0089】
【発明の効果】
以上のことから明らかなように、請求項1記載の発明の電磁装置は、第1磁気コア部および第2磁気コア部により構成される磁気コアと、少なくとも前記第1磁気コア部に巻装される2次巻線と、この2次巻線上に巻装される1次巻線とを備え、前記第1磁気コア部は柱状に形成され、前記2次巻線は、前記第1磁気コア部の軸方向の長さが前記1次巻線より長く、前記第2磁気コア部は、前記第1磁気コア部とは別体であり、L字状に屈曲する形状に形成され、当該第2磁気コア部の一端部の側面が前記第1磁気コア部の一の端面に対向し、当該第2磁気コア部の他端部の側面が前記第1磁気コア部の側周部と対向するように配置され、前記磁気コアを開磁路構造にするので、1次巻線で発生する磁束が2次巻線における第1磁気コア部の片側まで鎖交しやすくなり、出力を上げることができるため、その分出力を下げることなく、2次巻線の巻数を減らしてその抵抗を下げることができる。また、少なくとも第1磁気コア部の別の片側に第2磁気コア部がない分、従来の閉磁路構成の電磁装置よりも小型化が可能となる。
【0090】
請求項2記載の発明は、請求項1記載の電磁装置において、樹脂製のモールド部をさらに備え、前記モールド部は、前記第1磁気コア部と、この第1磁気コア部の側周部に巻装される前記2次巻線およびこの2次巻線上に巻装される前記1次巻線の各層とを固定するので、第2磁気コア部がL字状であることから、第2磁気コア部が第1磁気コア部の軸方向における膨張または収縮の影響を受けない(難い)ので、第2磁気コア部を従来よりも薄肉化できるほか、第1磁気コア部の一の端面と第2磁気コア部の一端との間のギャップ長を従来よりも短めに設定することができ、従来の電磁装置よりも、磁気コアの結合を向上させて漏れ磁束を抑制することができる。
【0091】
請求項3記載の発明は、請求項1または2記載の電磁装置において、前記第2磁気コア部は、両端が、前記第1磁気コア部における前記2次巻線の高圧側に位置する端面および側周部とそれぞれ対向するように配置されるので、1次巻線で発生する磁束が2次巻線の高圧側まで鎖交しやすくなるため、出力を上げることができる。
【0092】
請求項4記載の発明は、請求項1または2記載の電磁装置において、前記第2磁気コア部は、両端が、前記第1磁気コア部における前記2次巻線の低圧側に位置する端面および側周部とそれぞれ対向するように配置されるので、少なくとも第1磁気コア部の高圧側に第2磁気コア部がない分、従来の閉磁路構成の電磁装置よりも小型化が可能となる。
【0096】
請求項5記載の発明は、請求項1から4のいずれかに記載の電磁装置において、前記2次巻線は、絶縁皮膜で覆われた断面が平角状の導体線からなる平角導線であって、少なくとも前記第1磁気コア部に巻装されるので、小型化が可能になる。
【0097】
請求項6記載の発明の高電圧発生装置は、請求項1から5のいずれかに記載の電磁装置からなるパルストランスと、このパルストランスの1次巻線間に接続されるコンデンサと、このコンデンサから前記1次巻線への放電経路上に介設されてこれを開閉するスイッチ手段とを備えるので、出力を下げることなく2次巻線の巻数を減らしてその抵抗を下げることができ、従来の閉磁路構成の電磁装置よりも小型化が可能となり、高電圧発生装置の小型化も可能になる。
【0098】
請求項7記載の発明は、請求項6記載の高電圧発生装置において、放電ランプのランプ口金と電気的かつ機械的に接続され、そのランプ口金に前記2次巻線の出力電圧を印加するためのソケット部と、このソケット部を外部に搭載し、前記パルストランス、コンデンサおよびスイッチ手段を少なくとも内部に収容する装置本体とを備えるので、高電圧発生装置の小型化が可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 電磁装置の構成を示す断面図である(第1実施形態)。
【図2】 同電磁装置の動作原理の説明図である。
【図3】 電磁装置の構成を示す断面図である(第2実施形態)。
【図4】 電磁装置の構成を示す断面図である(第1参考例)。
【図5】 電磁装置の構成を示す断面図である(第2参考例)。
【図6】 電磁装置の構成を示す断面図である(第3参考例)。
【図7】 高電圧発生装置を示す図である(第4参考例)。
【図8】 従来の高電圧発生装置を示す斜視図である。
【図9】 同高電圧発生装置を用いた典型的な放電灯点灯装置の構成図である。
【図10】 一層の小型化が可能な従来の電磁装置の断面図である。
【図11】 同電磁装置の一部を示す斜視図である。
【図12】 同電磁装置に使用される2次巻線の断面図である。
【図13】 同電磁装置を使用した高電圧発生装置を示す図である。
【図14】 従来の閉磁路構成の電磁装置を示す図である。
【図15】 同電磁装置を示す図である。
【符号の説明】
1,1A,1B,1C,1D 電磁装置
10,10A,10B,10C,10D 磁気コア
11,11B,11C,11D 磁気コア部
12,12B,12C,12D 磁気コア部
13 1次巻線
14 2次巻線
15,15A モールド部
2 高電圧発生装置
20 ハウジング
Claims (7)
- 第1磁気コア部および第2磁気コア部により構成される磁気コアと、少なくとも前記第1磁気コア部に巻装される2次巻線と、この2次巻線上に巻装される1次巻線とを備え、
前記第1磁気コア部は柱状に形成され、
前記2次巻線は、前記第1磁気コア部の軸方向の長さが前記1次巻線より長く、
前記第2磁気コア部は、L字状に屈曲する形状に形成され、当該第2磁気コア部の一端部の側面が前記第1磁気コア部の一の端面に対向し、当該第2磁気コア部の他端部の側面が前記第1磁気コア部の側周部と対向するように配置され、前記磁気コアを開磁路構造にする
ことを特徴とする電磁装置。 - 樹脂製のモールド部をさらに備え、
前記モールド部は、前記第1磁気コア部と、この第1磁気コア部の側周部に巻装される前記2次巻線およびこの2次巻線上に巻装される前記1次巻線の各層とを固定する
ことを特徴とする請求項1記載の電磁装置。 - 前記第2磁気コア部は、両端が、前記第1磁気コア部における前記2次巻線の高圧側に位置する端面および側周部とそれぞれ対向するように配置されることを特徴とする請求項1または2記載の電磁装置。
- 前記第2磁気コア部は、両端が、前記第1磁気コア部における前記2次巻線の低圧側に位置する端面および側周部とそれぞれ対向するように配置されることを特徴とする請求項1または2記載の電磁装置。
- 前記2次巻線は、絶縁皮膜で覆われた断面が平角状の導体線からなる平角導線であって、少なくとも前記第1磁気コア部に巻装されることを特徴とする請求項1から4のいずれかに記載の電磁装置。
- 請求項1から5のいずれかに記載の電磁装置からなるパルストランスと、
このパルストランスの1次巻線間に接続されるコンデンサと、
このコンデンサから前記1次巻線への放電経路上に介設されてこれを開閉するスイッチ手段と
を備えることを特徴とする高電圧発生装置。 - 放電ランプのランプ口金と電気的かつ機械的に接続され、そのランプ口金に前記2次巻線の出力電圧を印加するためのソケット部と、
このソケット部を外部に搭載し、前記パルストランス、コンデンサおよびスイッチ手段を少なくとも内部に収容する装置本体と
を備えることを特徴とする請求項6記載の高電圧発生装置。
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