JP2002334810A - 高圧トランス - Google Patents
高圧トランスInfo
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- JP2002334810A JP2002334810A JP2001137667A JP2001137667A JP2002334810A JP 2002334810 A JP2002334810 A JP 2002334810A JP 2001137667 A JP2001137667 A JP 2001137667A JP 2001137667 A JP2001137667 A JP 2001137667A JP 2002334810 A JP2002334810 A JP 2002334810A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】シンプルな構造で、小型化、薄型化が可能とな
る高圧トランスを提供する。 【解決手段】磁心1は扁平柱状をなし、かつ一端より形
成された小磁心部1aを有する。小磁心部1aに一次巻
線2を装着する。二次巻線3を平角銅線により構成して
エッジワイズに巻く。二次巻線3を、磁心1と、磁心1
に装着された一次巻線2とを覆うように装着する。ま
た、閉磁路を構成する高圧トランスにおいて、一方の磁
心の主脚に扁平な小磁心部を設けてその小磁心部に一次
巻線を装着する。他方の磁心の扁平な主脚と、前記一次
巻線とを覆うように二次巻線を装着する。
る高圧トランスを提供する。 【解決手段】磁心1は扁平柱状をなし、かつ一端より形
成された小磁心部1aを有する。小磁心部1aに一次巻
線2を装着する。二次巻線3を平角銅線により構成して
エッジワイズに巻く。二次巻線3を、磁心1と、磁心1
に装着された一次巻線2とを覆うように装着する。ま
た、閉磁路を構成する高圧トランスにおいて、一方の磁
心の主脚に扁平な小磁心部を設けてその小磁心部に一次
巻線を装着する。他方の磁心の扁平な主脚と、前記一次
巻線とを覆うように二次巻線を装着する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば自動車のヘ
ッドランプ、液晶プロジェクタ、あるいはオーバーヘッ
ドプロジェクタ等に用いられる放電灯点灯用高圧トラン
ス等として用いられる高圧トランスに関する。
ッドランプ、液晶プロジェクタ、あるいはオーバーヘッ
ドプロジェクタ等に用いられる放電灯点灯用高圧トラン
ス等として用いられる高圧トランスに関する。
【0002】
【従来の技術】図7(A)、(B)は従来の放電灯点灯
用高圧トランスの構造を示す断面図である。図7(A)
の例は、磁性材料からなる棒状磁心20をボビン21に
貫挿し、ボビン21の外周の一部に一次巻線22と二次
巻線23を横並びに隣接して巻回したものである。図7
(B)の例は、二次巻線23を巻いたボビン24の外周
に筒状のケース25を設け、該ケース25に一次巻線2
2を巻いたものである。
用高圧トランスの構造を示す断面図である。図7(A)
の例は、磁性材料からなる棒状磁心20をボビン21に
貫挿し、ボビン21の外周の一部に一次巻線22と二次
巻線23を横並びに隣接して巻回したものである。図7
(B)の例は、二次巻線23を巻いたボビン24の外周
に筒状のケース25を設け、該ケース25に一次巻線2
2を巻いたものである。
【0003】このような放電灯点灯用高圧トランスにお
いては、高圧二次巻線23に15kV以上の高電圧を発
生させると共に、流れる電流も比較的大きいため、使用
する線材の断面積をできるだけ大きくすると共に、耐電
圧も確保する必要があることから、図8(A)、(B)
に示すように、ボビン26に絶縁シート27を用いて二
次巻線23を多層構造とした構造や、前記図7(A)、
(B)に示すように分割ボビン24を用いて巻線するこ
とにより電気的な仕様を確保するのが一般的である。
いては、高圧二次巻線23に15kV以上の高電圧を発
生させると共に、流れる電流も比較的大きいため、使用
する線材の断面積をできるだけ大きくすると共に、耐電
圧も確保する必要があることから、図8(A)、(B)
に示すように、ボビン26に絶縁シート27を用いて二
次巻線23を多層構造とした構造や、前記図7(A)、
(B)に示すように分割ボビン24を用いて巻線するこ
とにより電気的な仕様を確保するのが一般的である。
【0004】図8(C)、(D)は従来の二次巻線構造
の他の例であり、細い線材28をボビン29に複数層巻
き、各層の巻線を並列接続した構造である。このような
構造とした理由は、二次巻線を1層巻きにすると薄型化
は図れるが、電流容量を大きくするために太い線材を用
いると、二次巻線全体の巻軸方向の長さが長くなってし
まうため、二次巻線が長くなることを防止しかつ巻数を
確保するためである。
の他の例であり、細い線材28をボビン29に複数層巻
き、各層の巻線を並列接続した構造である。このような
構造とした理由は、二次巻線を1層巻きにすると薄型化
は図れるが、電流容量を大きくするために太い線材を用
いると、二次巻線全体の巻軸方向の長さが長くなってし
まうため、二次巻線が長くなることを防止しかつ巻数を
確保するためである。
【0005】図8(E)、(F)は従来の二次巻線構造
の他の例であり、平角銅線30をボビン31にエッジワ
イズ巻き(平角銅線の薄い面が巻軸と平行になるように
巻くこと)に巻くことにより、複数層巻きにして電流容
量の確保と、巻線の長さを抑制した構造である。
の他の例であり、平角銅線30をボビン31にエッジワ
イズ巻き(平角銅線の薄い面が巻軸と平行になるように
巻くこと)に巻くことにより、複数層巻きにして電流容
量の確保と、巻線の長さを抑制した構造である。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】近年、装置の薄型化の
要求が高まり、高圧トランスにおいても薄型化が要求さ
れるようになってきている。しかしながら、図7
(A)、(B)に示すような分割ボビン24を用いた構
造では薄型化に限界がある。また、図7(A)のよう
に、一次巻線22と二次巻線23とを横並びに隣接させ
たものにおいては、結合が悪く、高い電気的特性を確保
できない。また、図7(B)のように、一次巻線22を
二次巻線23の外周に設けたものは、その一次巻線22
分の厚みでトランス薄型化を図ることはさらに困難とな
る。
要求が高まり、高圧トランスにおいても薄型化が要求さ
れるようになってきている。しかしながら、図7
(A)、(B)に示すような分割ボビン24を用いた構
造では薄型化に限界がある。また、図7(A)のよう
に、一次巻線22と二次巻線23とを横並びに隣接させ
たものにおいては、結合が悪く、高い電気的特性を確保
できない。また、図7(B)のように、一次巻線22を
二次巻線23の外周に設けたものは、その一次巻線22
分の厚みでトランス薄型化を図ることはさらに困難とな
る。
【0007】また、図8(A)、(B)に示すように各
層ごとに絶縁シート27を挿入する構造では、製造工程
が複雑であり、製造コストが高く、薄型化も困難であ
る。
層ごとに絶縁シート27を挿入する構造では、製造工程
が複雑であり、製造コストが高く、薄型化も困難であ
る。
【0008】また、図8(C)、(D)に示すように細
い線材28を複数層巻いて並列接続する構造では、線材
の仕上がり径のバラツキにより巻線の幅が変化するた
め、ボビン29の巻枠に余裕が必要となる。このため、
二層目以降の層を巻く際、下層の巻線仕上がり状態に左
右され、巻乱れによる線材の段落ちが発生してレアショ
ートの原因となる。また、同一巻線を複数層巻くため、
巻線時間が非常にかかることになり、コストアップの要
因となる。また薄型化も困難である。
い線材28を複数層巻いて並列接続する構造では、線材
の仕上がり径のバラツキにより巻線の幅が変化するた
め、ボビン29の巻枠に余裕が必要となる。このため、
二層目以降の層を巻く際、下層の巻線仕上がり状態に左
右され、巻乱れによる線材の段落ちが発生してレアショ
ートの原因となる。また、同一巻線を複数層巻くため、
巻線時間が非常にかかることになり、コストアップの要
因となる。また薄型化も困難である。
【0009】また、図8(E)、(F)のように、ボビ
ン31に平角銅線30をエッジワイズに巻く構造では、
断面が円形の巻線しか製造できず、薄型化が困難であ
る。
ン31に平角銅線30をエッジワイズに巻く構造では、
断面が円形の巻線しか製造できず、薄型化が困難であ
る。
【0010】本発明は、上記問題点に鑑み、シンプルな
構造で、小型化、薄型化が可能となる高圧トランスを提
供することを目的とする。また、本発明は、閉磁路を有
する高圧トランスにおいて、前記目的を達成することが
できる構造の高圧トランスを提供することを目的とす
る。
構造で、小型化、薄型化が可能となる高圧トランスを提
供することを目的とする。また、本発明は、閉磁路を有
する高圧トランスにおいて、前記目的を達成することが
できる構造の高圧トランスを提供することを目的とす
る。
【0011】
【課題を解決するための手段】請求項1の高圧トランス
は、扁平柱状をなす磁心と、一次巻線と、二次巻線とを
有し、前記磁心は一端面側から形成された小磁心部を有
し、該小磁心部に一次巻線を装着し、前記二次巻線を平
角銅線をエッジワイズに巻いて構成し、かつ、前記磁心
と、前記小磁心部に装着された一次巻線とを覆うように
装着したことを特徴とする。
は、扁平柱状をなす磁心と、一次巻線と、二次巻線とを
有し、前記磁心は一端面側から形成された小磁心部を有
し、該小磁心部に一次巻線を装着し、前記二次巻線を平
角銅線をエッジワイズに巻いて構成し、かつ、前記磁心
と、前記小磁心部に装着された一次巻線とを覆うように
装着したことを特徴とする。
【0012】このように、平角銅線により構成される二
次巻線をエッジワイズに巻くことにより、電流容量を確
保でき、かつ巻軸方向の長さを抑制できる。また、小磁
心部に一次巻線を装着し、二次巻線は該一次巻線と磁心
を覆うように装着したので、トランスの長さをほぼ磁心
の長さに抑制することができる。このように、一次巻線
を二次巻線が覆い、全体の長さが抑制されることと、二
次巻線を巻くボビンが無いことと、二次巻線も扁平にな
ることにより、小型化、薄型化、構造の簡単化が図れ
る。
次巻線をエッジワイズに巻くことにより、電流容量を確
保でき、かつ巻軸方向の長さを抑制できる。また、小磁
心部に一次巻線を装着し、二次巻線は該一次巻線と磁心
を覆うように装着したので、トランスの長さをほぼ磁心
の長さに抑制することができる。このように、一次巻線
を二次巻線が覆い、全体の長さが抑制されることと、二
次巻線を巻くボビンが無いことと、二次巻線も扁平にな
ることにより、小型化、薄型化、構造の簡単化が図れ
る。
【0013】また、一次巻線を二次巻線が覆い、かつ磁
心に二次巻線がボビンを介することなく覆うことによ
り、従来のこの種の高圧トランスより結合が上がり、電
気的特性を向上させることができる。
心に二次巻線がボビンを介することなく覆うことによ
り、従来のこの種の高圧トランスより結合が上がり、電
気的特性を向上させることができる。
【0014】請求項2の高圧トランスは、巻線装着用主
脚どうしおよび閉磁路形成部どうしを互いに突き合わせ
て閉磁路を構成する第一、第二の磁心を備え、前記各磁
心の各主脚を扁平柱状に形成すると共に、第一の磁心の
主脚を第二の磁心の主脚より細く形成し、前記第一の磁
心の主脚に一次巻線を装着し、前記一次巻線および前記
第二の磁心の主脚を覆うように二次巻線を装着したこと
を特徴とする。
脚どうしおよび閉磁路形成部どうしを互いに突き合わせ
て閉磁路を構成する第一、第二の磁心を備え、前記各磁
心の各主脚を扁平柱状に形成すると共に、第一の磁心の
主脚を第二の磁心の主脚より細く形成し、前記第一の磁
心の主脚に一次巻線を装着し、前記一次巻線および前記
第二の磁心の主脚を覆うように二次巻線を装着したこと
を特徴とする。
【0015】この構成によれば、閉磁路を構成するもの
において、請求項1の効果をあげることができる。ま
た、閉磁路を構成することにより、外部への磁気ノイズ
の放射を低減でき、かつ電気的特性が向上する。
において、請求項1の効果をあげることができる。ま
た、閉磁路を構成することにより、外部への磁気ノイズ
の放射を低減でき、かつ電気的特性が向上する。
【0016】
【発明の実施の形態】図1(A)は本発明によるの一実
施の形態を示す分解斜視図、図1(B)はその組立後の
状態を示す透視斜視図である。図1において、1は断面
形状が楕円、長円もしくは角部をR状に形成した長方形
をなすことにより、扁平形状に形成した磁心である。該
磁心としては電気抵抗の高いNi−Zn系フェライト焼
結体を用いることが巻線との間の絶縁性を確保する意味
において好ましい。
施の形態を示す分解斜視図、図1(B)はその組立後の
状態を示す透視斜視図である。図1において、1は断面
形状が楕円、長円もしくは角部をR状に形成した長方形
をなすことにより、扁平形状に形成した磁心である。該
磁心としては電気抵抗の高いNi−Zn系フェライト焼
結体を用いることが巻線との間の絶縁性を確保する意味
において好ましい。
【0017】磁心1は一端面側から所定に長さにわたり
他の部分より細く形成された小磁心部1aを有する。そ
して該小磁心部1aに一次巻線2を巻き回して装着して
いる。
他の部分より細く形成された小磁心部1aを有する。そ
して該小磁心部1aに一次巻線2を巻き回して装着して
いる。
【0018】3は層状に絶縁被覆された平角銅線からな
る二次巻線であり、好ましくは三層絶縁構造(ポリエチ
レンテレフタレート(PET)樹脂等の樹脂層を平角銅
線の表面に3層に重ねて絶縁層を形成したもの)のもの
が用いられる。該二次巻線3はエッジワイズに巻いて筒
状に成形されている。
る二次巻線であり、好ましくは三層絶縁構造(ポリエチ
レンテレフタレート(PET)樹脂等の樹脂層を平角銅
線の表面に3層に重ねて絶縁層を形成したもの)のもの
が用いられる。該二次巻線3はエッジワイズに巻いて筒
状に成形されている。
【0019】該二次巻線3は、前記磁心1と、該磁心1
の小磁心部1aに装着された前記一次巻線2とを覆うよ
うに嵌合して装着する。4は二次巻線3を磁心1および
一次巻線2に嵌合して装着した状態で周囲に巻き回した
固定用粘着テープである。
の小磁心部1aに装着された前記一次巻線2とを覆うよ
うに嵌合して装着する。4は二次巻線3を磁心1および
一次巻線2に嵌合して装着した状態で周囲に巻き回した
固定用粘着テープである。
【0020】このように、平角銅線により構成される二
次巻線3をエッジワイズに巻くことにより、電流容量を
確保でき、かつ巻軸方向の長さを抑制できる。また、一
次巻線2は磁心1のうちの小磁心部1aに装着し、二次
巻線3は該一次巻線2と磁心1を覆うように装着したの
で、トランスの長さをほぼ磁心1の長さに抑制すること
ができる。このように、一次巻線2を二次巻線3が覆
い、全体の長さが抑制されることと、二次巻線3を巻く
ボビンが無いこと、二次巻線3も扁平になることによ
り、小型化、薄型化、構造の簡単化が図れる。
次巻線3をエッジワイズに巻くことにより、電流容量を
確保でき、かつ巻軸方向の長さを抑制できる。また、一
次巻線2は磁心1のうちの小磁心部1aに装着し、二次
巻線3は該一次巻線2と磁心1を覆うように装着したの
で、トランスの長さをほぼ磁心1の長さに抑制すること
ができる。このように、一次巻線2を二次巻線3が覆
い、全体の長さが抑制されることと、二次巻線3を巻く
ボビンが無いこと、二次巻線3も扁平になることによ
り、小型化、薄型化、構造の簡単化が図れる。
【0021】また、一次巻線2を二次巻線3が覆い、か
つ磁心1に二次巻線3がボビンを介することなく覆うこ
とにより、従来のこの種の高圧トランスより結合が上が
り、電気的特性を向上させることができる。
つ磁心1に二次巻線3がボビンを介することなく覆うこ
とにより、従来のこの種の高圧トランスより結合が上が
り、電気的特性を向上させることができる。
【0022】図2は本発明の高圧トランスの他の実施の
形態を示す分解斜視図、図3はその組立後の状態を示す
透視斜視図である。本実施の形態は、一次巻線2をボビ
ン5に巻き、該一次巻線2を巻いたボビン5を前記小磁
心部1aに嵌合することにより、一次巻線2を小磁心部
1aに装着したものである。
形態を示す分解斜視図、図3はその組立後の状態を示す
透視斜視図である。本実施の形態は、一次巻線2をボビ
ン5に巻き、該一次巻線2を巻いたボビン5を前記小磁
心部1aに嵌合することにより、一次巻線2を小磁心部
1aに装着したものである。
【0023】このように構成すれば、一次巻線2はボビ
ン5に別工程で巻いておき、小磁心部1aにボビン5を
嵌合することで一次巻線2の装着が可能となるので、小
磁心部2に直接一次巻線2を巻く場合に比較して、組立
が容易になるという利点がある。
ン5に別工程で巻いておき、小磁心部1aにボビン5を
嵌合することで一次巻線2の装着が可能となるので、小
磁心部2に直接一次巻線2を巻く場合に比較して、組立
が容易になるという利点がある。
【0024】図4は本発明の高圧トランスの他の実施の
形態を示す透視斜視図であり、本実施の形態は、プリン
ト基板等に固定するための端子7を有する樹脂製等の台
座6を備え、組立後の前記二次巻線2を前記台座6に接
着等により固定し、該端子7に二次巻線3の端部を接続
したものである。
形態を示す透視斜視図であり、本実施の形態は、プリン
ト基板等に固定するための端子7を有する樹脂製等の台
座6を備え、組立後の前記二次巻線2を前記台座6に接
着等により固定し、該端子7に二次巻線3の端部を接続
したものである。
【0025】本実施の形態によれば、プリント基板等へ
の高圧トランスの取付けが容易になる。
の高圧トランスの取付けが容易になる。
【0026】図5は本発明の高圧トランスの他の実施の
形態を示す分解斜視図、図6はその組立後の状態を示す
透視斜視図である。本実施の形態は、磁心を第一の磁心
8と第二の磁心9とにより構成する。これらの磁心8、
9は、巻線装着用主脚8a、9aどうしおよび閉磁路形成
部8b、9bどうしを互いに突き合わせて閉磁路を構成
する。
形態を示す分解斜視図、図6はその組立後の状態を示す
透視斜視図である。本実施の形態は、磁心を第一の磁心
8と第二の磁心9とにより構成する。これらの磁心8、
9は、巻線装着用主脚8a、9aどうしおよび閉磁路形成
部8b、9bどうしを互いに突き合わせて閉磁路を構成
する。
【0027】前記各磁心8、9の各主脚8a、9aは扁平
柱状に形成すると共に、第一の磁心8の主脚8aを第二
の磁心9の主脚9aより細く形成する。また、閉磁路形
成部8b、9bは主脚8a、9aの扁平面の延長方向(扁
平面が平面である場合)あるいは扁平面の接線の延長方
向(扁平面が曲面状である場合)に形成する。
柱状に形成すると共に、第一の磁心8の主脚8aを第二
の磁心9の主脚9aより細く形成する。また、閉磁路形
成部8b、9bは主脚8a、9aの扁平面の延長方向(扁
平面が平面である場合)あるいは扁平面の接線の延長方
向(扁平面が曲面状である場合)に形成する。
【0028】そして図6に示すように、前記第一の磁心
8の主脚8aに一次巻線2を装着し、 前記一次巻線2
および前記第二の磁心9の主脚9aを覆うように前記平
角銅線をエッジワイズに巻いた二次巻線3を嵌合して装
着する。なおこの場合、通常は主脚8a、9aの突合せ面
間にギャップ形成用の非磁性材を介在させる。また、こ
れらの磁心8、9どうしは突合せ部を接着するかまたは
/および粘着テープを全体に巻いて固定する。
8の主脚8aに一次巻線2を装着し、 前記一次巻線2
および前記第二の磁心9の主脚9aを覆うように前記平
角銅線をエッジワイズに巻いた二次巻線3を嵌合して装
着する。なおこの場合、通常は主脚8a、9aの突合せ面
間にギャップ形成用の非磁性材を介在させる。また、こ
れらの磁心8、9どうしは突合せ部を接着するかまたは
/および粘着テープを全体に巻いて固定する。
【0029】この構造では磁心8、9が閉磁路を構成す
るので、動作に伴うノイズの周囲への放射が低減され
る。また、磁心が閉磁路を構成するものにおいても、一
次巻線2を二次巻線3が覆い、全体の長さが抑制される
ことと、二次巻線3を巻くボビンが無いこと、二次巻線
3や磁心8、9も扁平になることにより、小型化、薄型
化、構造の簡単化が図れる。
るので、動作に伴うノイズの周囲への放射が低減され
る。また、磁心が閉磁路を構成するものにおいても、一
次巻線2を二次巻線3が覆い、全体の長さが抑制される
ことと、二次巻線3を巻くボビンが無いこと、二次巻線
3や磁心8、9も扁平になることにより、小型化、薄型
化、構造の簡単化が図れる。
【0030】また、一次巻線2を二次巻線3が覆い、か
つ磁心9に二次巻線3がボビンを介することなく覆うこ
とにより、従来のこの種の高圧トランスより結合が上が
り、さらに磁心8、9が閉磁路を構成するので、より電
気的特性を向上させることができる。なお、本実施の形
態において、一次巻線2はボビン5を有しない直巻き構
造にしてもよい。また、図4に示したような台座を有す
る構造も採用可能である。また、閉磁路形成部8b、9
bは例えば側脚8c、9cのいずれかを省略して他方の
側脚を長くした構造等、図示の構造以外のものであって
もよい。
つ磁心9に二次巻線3がボビンを介することなく覆うこ
とにより、従来のこの種の高圧トランスより結合が上が
り、さらに磁心8、9が閉磁路を構成するので、より電
気的特性を向上させることができる。なお、本実施の形
態において、一次巻線2はボビン5を有しない直巻き構
造にしてもよい。また、図4に示したような台座を有す
る構造も採用可能である。また、閉磁路形成部8b、9
bは例えば側脚8c、9cのいずれかを省略して他方の
側脚を長くした構造等、図示の構造以外のものであって
もよい。
【0031】
【発明の効果】請求項1によれば、一次巻線を二次巻線
が覆い、全体の長さが抑制されることと、二次巻線を巻
くボビンが無いこと、二次巻線も扁平になることによ
り、小型化、薄型化、構造の簡単化が図れる。また、一
次巻線を二次巻線が覆い、かつ磁心に二次巻線がボビン
を介することなく覆うことにより、従来のこの種の高圧
トランスより結合が上がり、電気的特性を向上させるこ
とができる。
が覆い、全体の長さが抑制されることと、二次巻線を巻
くボビンが無いこと、二次巻線も扁平になることによ
り、小型化、薄型化、構造の簡単化が図れる。また、一
次巻線を二次巻線が覆い、かつ磁心に二次巻線がボビン
を介することなく覆うことにより、従来のこの種の高圧
トランスより結合が上がり、電気的特性を向上させるこ
とができる。
【0032】請求項2によれば、請求項1と同様に小型
化、扁平化、構造の簡単化が図れるのみならず、磁心が
閉磁路を構成することにより、ノイズの外部への放射が
低減されると共に、電気的特性がさらに向上する。
化、扁平化、構造の簡単化が図れるのみならず、磁心が
閉磁路を構成することにより、ノイズの外部への放射が
低減されると共に、電気的特性がさらに向上する。
【図1】(A)は本発明による高圧トランスの一実施の
形態を示す分解斜視図、(B)はその組立後の状態を示
す透視斜視図である。
形態を示す分解斜視図、(B)はその組立後の状態を示
す透視斜視図である。
【図2】本発明による高圧トランスの他の実施の形態を
示す分解斜視図である。
示す分解斜視図である。
【図3】図2の実施の形態の組立後の状態を示す透視斜
視図である。
視図である。
【図4】本発明による高圧トランスの他の実施の形態を
示す透視斜視図である。
示す透視斜視図である。
【図5】本発明による高圧トランスの他の実施の形態を
示す分解斜視図である。
示す分解斜視図である。
【図6】図5の実施の形態の組立後の状態を示す透視斜
視図である。
視図である。
【図7】(A)、(B)はそれぞれ従来の高圧トランス
を示す断面図である。
を示す断面図である。
【図8】(A)、(C)、(E)はそれぞれ従来の高圧
トランスの二次巻線の構造を示す端面図、(B)、
(D)、(F)はそれぞれ(A)、(C)、(E)の断
面図である。
トランスの二次巻線の構造を示す端面図、(B)、
(D)、(F)はそれぞれ(A)、(C)、(E)の断
面図である。
1:磁心、1a:小磁心部、2:一次巻線、3:二次巻
線、4:粘着テープ、5:ボビン、6:台座、7:端
子、8、9:磁心、8a、9a:主脚、8b、9b:閉
磁路形成部
線、4:粘着テープ、5:ボビン、6:台座、7:端
子、8、9:磁心、8a、9a:主脚、8b、9b:閉
磁路形成部
【手続補正書】
【提出日】平成13年5月8日(2001.5.8)
【手続補正1】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図8
【補正方法】変更
【補正内容】
【図8】
Claims (2)
- 【請求項1】扁平柱状をなす磁心と、一次巻線と、二次
巻線とを有し、 前記磁心は一端面側から形成された小磁心部を有し、 該小磁心部に一次巻線を装着し、 前記二次巻線を平角銅線をエッジワイズに巻いて構成
し、かつ、前記磁心と、前記小磁心部に装着された一次
巻線とを覆うように装着したことを特徴とする高圧トラ
ンス。 - 【請求項2】巻線装着用主脚どうしおよび閉磁路形成部
どうしを互いに突き合わせて閉磁路を構成する第一、第
二の磁心を備え、 前記各磁心の各主脚を扁平柱状に形成すると共に、第一
の磁心の主脚を第二の磁心の主脚より細く形成し、 前記第一の磁心の主脚に一次巻線を装着し、 前記一次巻線および前記第二の磁心の主脚を覆うように
二次巻線を装着したことを特徴とする高圧トランス。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001137667A JP2002334810A (ja) | 2001-05-08 | 2001-05-08 | 高圧トランス |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001137667A JP2002334810A (ja) | 2001-05-08 | 2001-05-08 | 高圧トランス |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2002334810A true JP2002334810A (ja) | 2002-11-22 |
Family
ID=18984740
Family Applications (1)
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---|---|---|---|
JP2001137667A Pending JP2002334810A (ja) | 2001-05-08 | 2001-05-08 | 高圧トランス |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2002334810A (ja) |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2004207405A (ja) * | 2002-12-24 | 2004-07-22 | Matsushita Electric Works Ltd | 電磁装置および高電圧発生装置 |
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2001
- 2001-05-08 JP JP2001137667A patent/JP2002334810A/ja active Pending
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