JP2000021643A - トランス - Google Patents
トランスInfo
- Publication number
- JP2000021643A JP2000021643A JP10204382A JP20438298A JP2000021643A JP 2000021643 A JP2000021643 A JP 2000021643A JP 10204382 A JP10204382 A JP 10204382A JP 20438298 A JP20438298 A JP 20438298A JP 2000021643 A JP2000021643 A JP 2000021643A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- core
- terminal
- transformer
- bobbin
- winding
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Withdrawn
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Landscapes
- Insulating Of Coils (AREA)
- Coils Or Transformers For Communication (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 コアと端子間の沿面距離及び空間距離が確保
でき、絶縁耐圧が高いトランスを提供する。 【解決手段】 筒状の巻芯の両端に鍔と、該鍔に端子９
と、該鍔に接し、前記巻芯の外周に沿った段差部６とが
設けられたボビン１を用い、このボビン１に巻線を巻回
し、該巻線の端末を前記端子９に接続し、コア１０を組
み込み、前記コア１０と前記端子９の間に、前記コア１
０に接するように覆う絶縁ケース７を設ける。
でき、絶縁耐圧が高いトランスを提供する。 【解決手段】 筒状の巻芯の両端に鍔と、該鍔に端子９
と、該鍔に接し、前記巻芯の外周に沿った段差部６とが
設けられたボビン１を用い、このボビン１に巻線を巻回
し、該巻線の端末を前記端子９に接続し、コア１０を組
み込み、前記コア１０と前記端子９の間に、前記コア１
０に接するように覆う絶縁ケース７を設ける。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、小型で高い絶縁耐
圧が要求される、アナログ通信に用いられるＳＭＤ型の
トランスに関する。
圧が要求される、アナログ通信に用いられるＳＭＤ型の
トランスに関する。
【０００２】
【従来の技術】データ通信の分野では、現在、アナログ
通信のＦＡＸやモデムが重要な役割を果たしている。こ
の種のモデムやＦＡＸのＮＣＵ部に使用されているライ
ントランスは、電話回線と直接、接続されるため、リン
ガ等の比較的大きな電圧（例えば、７５Ｖ）がかかった
り、サージによる突入電圧が入る可能性がある。このた
め、トランスには、１５００Ｖ以上の絶縁耐圧が要求さ
れる場合が多い。さらに、ＵＬでは、絶縁耐圧以外にも
沿面及び空間距離が汚染度２、材料グループＩ、ＣＴＩ
≧６００Ｖでも、０.８ｍｍ以上の沿面距離と０.７ｍｍ
以上の空間距離を必要としている。さらに、ヨーロッパ
の規格（ＩＥＣ９５０等）では、耐電圧３５００Ｖ、沿
面距離３.２ｍｍを必要としている。
通信のＦＡＸやモデムが重要な役割を果たしている。こ
の種のモデムやＦＡＸのＮＣＵ部に使用されているライ
ントランスは、電話回線と直接、接続されるため、リン
ガ等の比較的大きな電圧（例えば、７５Ｖ）がかかった
り、サージによる突入電圧が入る可能性がある。このた
め、トランスには、１５００Ｖ以上の絶縁耐圧が要求さ
れる場合が多い。さらに、ＵＬでは、絶縁耐圧以外にも
沿面及び空間距離が汚染度２、材料グループＩ、ＣＴＩ
≧６００Ｖでも、０.８ｍｍ以上の沿面距離と０.７ｍｍ
以上の空間距離を必要としている。さらに、ヨーロッパ
の規格（ＩＥＣ９５０等）では、耐電圧３５００Ｖ、沿
面距離３.２ｍｍを必要としている。
【０００３】図３に、従来のこの種のトランスを示す。
図３に示すように、従来のトランスは、筒状の巻芯の両
端に鍔が設けられ、この鍔に接し、巻芯の外周に沿って
段差部１６が設けられ、さらに、この鍔に端子９が植設
されたボビンを用い、巻芯に１次巻線２、２次巻線３を
施し、その端末を端子９に接続し、コア１０を組み込
み、最後に、ワニスで含浸して得られる。
図３に示すように、従来のトランスは、筒状の巻芯の両
端に鍔が設けられ、この鍔に接し、巻芯の外周に沿って
段差部１６が設けられ、さらに、この鍔に端子９が植設
されたボビンを用い、巻芯に１次巻線２、２次巻線３を
施し、その端末を端子９に接続し、コア１０を組み込
み、最後に、ワニスで含浸して得られる。
【０００４】しかし、従来のトランスの場合、コア１０
と端子９が接近している構造のため、上記のＩＥＣ９５
０等の条件を満たすためには、コア１０及び端子９間の
沿面距離及び空間距離を大きく取らなければならず、ト
ランスが、かなり大きなものとなっていた。
と端子９が接近している構造のため、上記のＩＥＣ９５
０等の条件を満たすためには、コア１０及び端子９間の
沿面距離及び空間距離を大きく取らなければならず、ト
ランスが、かなり大きなものとなっていた。
【０００５】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記の問題
を解決し、コアと端子間の沿面距離及び空間距離が確保
でき、絶縁耐圧が高いトランスを提供することにある。
を解決し、コアと端子間の沿面距離及び空間距離が確保
でき、絶縁耐圧が高いトランスを提供することにある。
【０００６】
【課題を解決するための手段】本発明は、ボビンに巻線
を巻回し、端子に接続し、コアを組み込んでなるトラン
スにおいて、前記コアと前記端子の間に絶縁物を設けた
トランスである。
を巻回し、端子に接続し、コアを組み込んでなるトラン
スにおいて、前記コアと前記端子の間に絶縁物を設けた
トランスである。
【０００７】また、本発明は、筒状の巻芯の両端に鍔
と、該鍔に端子と、該鍔に接し、前記巻芯の外周に沿っ
た段差部とが設けられたボビンを用い、該ボビンに巻線
を巻回し、該巻線の端末を前記端子に接続し、コアを組
み込んでなるトランスにおいて、前記コアと前記端子の
間に、前記コアに接するように覆う絶縁ケースを設けた
トランスである。
と、該鍔に端子と、該鍔に接し、前記巻芯の外周に沿っ
た段差部とが設けられたボビンを用い、該ボビンに巻線
を巻回し、該巻線の端末を前記端子に接続し、コアを組
み込んでなるトランスにおいて、前記コアと前記端子の
間に、前記コアに接するように覆う絶縁ケースを設けた
トランスである。
【０００８】即ち、本発明のトランスは、１次巻線と２
次巻線間には段差部を設け、コアと端子が近づく部分は
絶縁ケースで覆った構造である。上記のような構造とす
ることにより、１次側巻線と２次側巻線間に加え、コア
と端子間の沿面距離をとり、その距離に応じて耐電圧を
大きくできる。
次巻線間には段差部を設け、コアと端子が近づく部分は
絶縁ケースで覆った構造である。上記のような構造とす
ることにより、１次側巻線と２次側巻線間に加え、コア
と端子間の沿面距離をとり、その距離に応じて耐電圧を
大きくできる。
【０００９】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の実施の形態を説
明する。
明する。
【００１０】図１は、本発明の一実施の形態のトランス
の説明図であり、図１（ａ）は、斜視図、図１（ｂ）
は、断面図である。
の説明図であり、図１（ａ）は、斜視図、図１（ｂ）
は、断面図である。
【００１１】本発明のトランスは、図１に示すように、
コア１０、ボビン１、及び絶縁ケース７を組み立ててな
る。ボビン１は、ジアリルフタレート等の絶縁材からな
り、筒状の巻芯の両端に鍔が設けられ、１次巻線２、２
次巻線３を巻回する巻枠が形成されている。また、鍔に
は、１次側及び２次側の端子９が植設されている。さら
に、ボビン１の巻枠の両側に、ボビンの成形材と同材質
にて成形して、鍔に接し、巻芯の外周に沿って、段差部
６が設けられている。
コア１０、ボビン１、及び絶縁ケース７を組み立ててな
る。ボビン１は、ジアリルフタレート等の絶縁材からな
り、筒状の巻芯の両端に鍔が設けられ、１次巻線２、２
次巻線３を巻回する巻枠が形成されている。また、鍔に
は、１次側及び２次側の端子９が植設されている。さら
に、ボビン１の巻枠の両側に、ボビンの成形材と同材質
にて成形して、鍔に接し、巻芯の外周に沿って、段差部
６が設けられている。
【００１２】コア１０は、パーマロイ等の磁性材からな
り、ボビン１の巻芯の内側に板状のＥ形のコアを交互に
差し込み、形成されている。絶縁ケース７は、ジアリル
フタレート等の絶縁材からなり、断面がコの字形であ
る。
り、ボビン１の巻芯の内側に板状のＥ形のコアを交互に
差し込み、形成されている。絶縁ケース７は、ジアリル
フタレート等の絶縁材からなり、断面がコの字形であ
る。
【００１３】上記のような構成のボビン１の巻枠に、１
次巻線２を巻回し、その端末を端子９に接続した後、そ
れらの上に絶縁テープ４を施した。次に、段差部６のな
い鍔にバリアテープ５を施し、２次巻線３を巻回した。
次いで、ボビン１に、コア１０を組み込んで、最後に、
コア１０と端子９間に、コア１０に接するように、２個
の絶縁ケース７を取り付け、本発明のトランスを得た。
従って、絶縁物によりコアと端子間の沿面距離及び空間
距離を大きく確保することができる。なお、寸法Ａは、
３.２ｍｍを確保することができた。また、絶縁耐圧
は、３５００Ｖ以上であった。
次巻線２を巻回し、その端末を端子９に接続した後、そ
れらの上に絶縁テープ４を施した。次に、段差部６のな
い鍔にバリアテープ５を施し、２次巻線３を巻回した。
次いで、ボビン１に、コア１０を組み込んで、最後に、
コア１０と端子９間に、コア１０に接するように、２個
の絶縁ケース７を取り付け、本発明のトランスを得た。
従って、絶縁物によりコアと端子間の沿面距離及び空間
距離を大きく確保することができる。なお、寸法Ａは、
３.２ｍｍを確保することができた。また、絶縁耐圧
は、３５００Ｖ以上であった。
【００１４】図２は、本発明の他の実施の形態のトラン
スの説明図であり、図２（ａ）は、斜視図、図２（ｂ）
は、断面図である。図２のトランスは、外径寸法が図１
と同じで、より沿面及び空間距離が大きくとれる構造で
ある。
スの説明図であり、図２（ａ）は、斜視図、図２（ｂ）
は、断面図である。図２のトランスは、外径寸法が図１
と同じで、より沿面及び空間距離が大きくとれる構造で
ある。
【００１５】即ち、図２に示すように、ボビン１１にお
いて、端子９の付近に凹部８が形成され、その部分に絶
縁ケース７の一端が取り付けられている。このトランス
も、上記と同様に、寸法Ａを３.２ｍｍにでき、絶縁耐
圧を３５００Ｖ以上にできた。
いて、端子９の付近に凹部８が形成され、その部分に絶
縁ケース７の一端が取り付けられている。このトランス
も、上記と同様に、寸法Ａを３.２ｍｍにでき、絶縁耐
圧を３５００Ｖ以上にできた。
【００１６】なお、本実施の形態では、二つの部品から
なる分離型の絶縁ケースを用いたが、一体型のものでも
よい。また、絶縁ケースの代わりとして、絶縁材でモー
ルドしてもよい。また、コアは、板状のＥ形コアを積層
して用いたが、突き合わせ構造のコアでもよい。
なる分離型の絶縁ケースを用いたが、一体型のものでも
よい。また、絶縁ケースの代わりとして、絶縁材でモー
ルドしてもよい。また、コアは、板状のＥ形コアを積層
して用いたが、突き合わせ構造のコアでもよい。
【００１７】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
コアと端子間の沿面距離及び空間距離が確保でき、絶縁
耐圧が高いトランスを提供することができた。
コアと端子間の沿面距離及び空間距離が確保でき、絶縁
耐圧が高いトランスを提供することができた。
【図１】本発明の一実施の形態のトランスの説明図。図
１（ａ）は、斜視図。図１（ｂ）は、断面図。
１（ａ）は、斜視図。図１（ｂ）は、断面図。
【図２】本発明の他の実施の形態のトランスの説明図。
図２（ａ）は、斜視図。図２（ｂ）は、断面図。
図２（ａ）は、斜視図。図２（ｂ）は、断面図。
【図３】従来のトランスの説明図。図３（ａ）は、斜視
図。図３（ｂ）は、断面図。
図。図３（ｂ）は、断面図。
１、１１、２１ ボビン ２ １次巻線 ３ ２次巻線 ４ 絶縁テープ ５ バリアテープ ６，１６ 段差部 ７ 絶縁ケース ８ 凹部 ９ 端子 １０ コア Ａ 寸法
Claims (2)
- 【請求項１】 ボビンに巻線を巻回し、端子に接続し、
コアを組み込んでなるトランスにおいて、前記コアと前
記端子の間に絶縁物を設けたことを特徴とするトラン
ス。 - 【請求項２】 筒状の巻芯の両端に鍔と、該鍔に端子
と、該鍔に接し、前記巻芯の外周に沿った段差部とが設
けられたボビンを用い、該ボビンに巻線を巻回し、該巻
線の端末を前記端子に接続し、コアを組み込んでなるト
ランスにおいて、前記コアと前記端子の間に、前記コア
に接するように覆う絶縁ケースを設けたことを特徴とす
るトランス。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP10204382A JP2000021643A (ja) | 1998-07-03 | 1998-07-03 | トランス |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP10204382A JP2000021643A (ja) | 1998-07-03 | 1998-07-03 | トランス |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2000021643A true JP2000021643A (ja) | 2000-01-21 |
Family
ID=16489614
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP10204382A Withdrawn JP2000021643A (ja) | 1998-07-03 | 1998-07-03 | トランス |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2000021643A (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2002334810A (ja) * | 2001-05-08 | 2002-11-22 | Tdk Corp | 高圧トランス |
-
1998
- 1998-07-03 JP JP10204382A patent/JP2000021643A/ja not_active Withdrawn
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2002334810A (ja) * | 2001-05-08 | 2002-11-22 | Tdk Corp | 高圧トランス |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20050524 |
|
| A761 | Written withdrawal of application |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A761 Effective date: 20060512 |