JP2011091136A - コイル - Google Patents

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Abstract

【課題】平角線でなる巻線から引き出された端部を、該端部にねじれを発生させずに、また、隣同士の隙間をなくして絡げ端子部に巻き付け得る、安価に実現可能な構造をしたコイルを提供する。
【解決手段】実装端子部22aと絡げ端子部22bを有する端子22を設けた端子台12bと、端子台12bに配置された平角線からなる巻線14とを備え、巻線14から引き出された端部26を絡げ端子部22bの外周面に巻き付けてなるコイルにおいて、絡げ端子部22bは、巻線14から引き出された端部26と一部が重なるようにして端子台12bの上部から端子台12bの下部実装面23とほぼ平行に外側へ突出しているとともに、巻線14から引き出された端部26を巻き付ける巻付部25が端部26の引き出し方向に対して所定角度傾斜してなり、巻線14から引き出された端部26を絡げ端子部22bの外周面に巻付部25に沿って前記所定角度曲げて巻き付けている。
【選択図】図1

Description

本発明は、例えばインダクタ、トランス等に利用されるコイル、特に絡げ端子部を有する端子を設けた端子台と、該端子台に配置された平角線を巻回してなる巻線とを備え、該巻線より引き出された始端部と終端部をそれぞれ対応している前記絡げ端子部の外面に巻き付けて接続する構造を有したコイルに関する。
従来、端子台に装着された巻線の始端部(「巻き始め端」ともいう)と終端部(「巻き終わり端」ともいう)をそれぞれ外側に引き出し、この引き出した各端部を端子台に設けた絡げ端子部の外面に巻き付けて接続する構造は知られている。
図17は、その従来の一例を示すものである。図17において、端子台100には、該端子台100から該上面101とほぼ平行に外側へ突出している絡げ端子部102が設けられている。また、端子台100には、平角線からなる巻線(図示せず)が配置され、この巻線から、絡げ端子部102に沿ってほぼ平行に始端部または終端部となる端部103が引き出されて、該端部103が該絡げ端部102の外周面に巻き付けられている。なお、巻き付け後は、絡げ端子部102と端部103の間は半田付け等により固定される。
図17に示した従来の接続構造では、巻線の端部103が直線状の絡げ端子部102と平行に引き出され、この直線状の絡げ端子部102に平角線である巻線の端部103が巻き付けられるため、巻線の端部103側にねじれ104が発生しやすい。このねじれ104の部分は、巻線の端部103にストレスを発生させ、コイルの変形や絶縁被膜の劣化、薄い線材の場合に断線等の悪影響を与えるという問題点があった。
そこで、平角線を使用した巻線から引き出された端部にねじれを発生させることなく、絡げ端子部に巻き付けることができるようにした構造も従来から知られている(例えば、特許文献1参照)。
特許文献1に記載される構造は、コイルボビンに平角線の引き出し部分を沿わせる配線溝を形成し、絡げ端子部に向かうにつれて配線溝を90°ねじる構造にしている。
実開平4−44118号公報
しかしながら、特許文献1に記載される構造は、コイルボビンの端子台に配線溝を設ける必要があるので、構造及び製造工程が複雑である。また、強度面から、端子台そのものの厚みを大きくする必要があり、端子台を作る材料も多く必要とする。このため、コストアップになり、また構造的にも大型化するという問題点があった。
そこで、本発明は上記問題点に鑑みなされたものであって、平角線でなる巻線から引き出された端部を、該端部にねじれを発生させずに、また、隣同士の隙間をなくして絡げ端子部に巻き付け得る、安価に実現可能な構造をしたコイルを提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明に係るコイルは、実装端子部と絡げ端子部を有する端子を設けた端子台と、該端子台に配置された平角線からなる巻線とを備え、該巻線から引き出された端部を前記絡げ端子部の外周面に巻き付けてなるコイルにおいて、前記絡げ端子部は、前記巻線から引き出された端部と一部が重なるようにして該端子台の下部実装面とほぼ平行に外側へ突出しているとともに、前記巻線から引き出された端部を巻き付ける巻付部が該端部の引き出し方向に対して所定角度傾斜されてなり、前記巻線から引き出された端部を前記絡げ端子部の外周面に前記巻付部に沿って前記所定角度曲げて巻き付けている。
この構成によれば、平角線でなる巻線の端部を巻き付ける絡げ端子の巻付部が、該巻線の引き出し方向に対して所定角度傾斜されている。そして、巻線から引き出された端部が絡げ端子部と重なった位置で、該端部を該絡げ端子部の巻付部に沿って巻き付けると、該巻線から引き出された端部は該絡げ端子部の突出方向に対して所定角度曲げられ、ねじれを作ることなく絡げ端子部の外周面に巻き付けられる。また、従来のコイル構造を大きく変えることなく実現でき、小型化も可能になる。
上記構成において、前記絡げ端子部に前記巻線の端部を巻き付ける時の角度をθ、前記巻線を形成している平角線の幅寸法をW、前記絡げ端子部の全周寸法をAとするとき、次式
W≦A×cosθ
を満足するようにしてなる、構成を採用できる。
この構成によれば、絡げ端子部に巻線の端部を巻き付ける時の角度θと平角線の幅寸法Wと絡げ端子部の全周寸法Aとして、W≦A×cosθとなる関係を満足させると、端子部に平角線を隣同士の隙間をなくして1ターン以上巻くことが可能になる。
上記構成において、前記端子台は、前記巻線を保持するボビンを形成している、構成を採用できる。
この構成によれば、端子台がボビンを兼ねることにより、構造の簡略化とコイルの小型化が可能になる。
本発明によれば、平角線でなる巻線から引き出された端部が絡げ端子部に所定角度曲げられた状態でねじれを作ることなく巻き付けられるので、信頼性に悪い影響を及ぼす虞のある巻き付け部分に発生するストレスを無くすことができる。また、従来のコイル構造を大きく変えることなく安価に実現することができ、さらに小型化も可能になる。
本発明を適用した一実施形態として示すコイルの全体斜視図である。 同上コイルの平面図である。 同上コイルの側面図である。 図2のA部拡大図である。 図4のB−B線拡大断面図である。 同上コイルの要部分解斜視図である。 巻線からの引き出し端部を省略して示す図3のA部拡大図である。 同上コイルの絡げ端子部の外周面に巻線からの引き出し端部を巻き付ける手順を示す図である。 本発明を適用した他の実施形態として示すコイルの平面図である。 図9のC部拡大図である。 巻線からの引き出し端部を省略して示す図9のC部拡大図である。 図9に示すコイルの絡げ端子部の外周面に巻線からの引き出し端部を巻き付ける手順を示す図である。 本発明を適用した更に他の実施形態として示すコイルの概略平面図である。 巻線から引き出された端部を絡げ端子部に巻き付けている一例を示す模式図である。 巻線の幅寸法と絡げ端子部の全周寸法と絡げ端子の巻付部に形成される傾き角度との関係を説明する図である。 巻線から引き出された端部が絡げ端子部を一周する長さと絡げ端子部の全周寸法と絡げ端子の巻付部に形成される傾き角度との関係を説明する図である。 従来コイルにおける問題点を説明する図である。
以下、添付図面を参照して、本発明を実施するための形態(以下、実施形態)について詳細に説明する。図1は本発明を適用した一実施形態として示すコイルの全体斜視図、図2は同上コイルの平面図、図3は同上コイルの側面図、図4は図2のA部拡大図、図5は図4のB−B線拡大断面図、図6は同上コイルの要部分解斜視図である。なお、実施形態の説明の全体を通して同じ要素には同じ番号を付している。
図1〜図6において、本実施形態のコイル11は、例えばインダクタ、トランス等に利用される巻回部縦置きタイプのコイルであり、図1,図2,図3,図6に示すように、ボビン12と、コア部材13と、巻線14とを備えている。
前記ボビン12は、図6に示すように、前記巻線14が巻装される円筒状の巻回部材12aと、該巻回部材12aと対向して配置された端子台12bとを備えている。
前記巻回部材12aは、前記巻線14が巻装される巻回部15と、該巻回部15の図6中上端部に配された鍔部16とが、絶縁性を有する樹脂材料により一体成形されている。なお、巻回部15の外周面には、端子台12bに対する位置を規制するための1対のガイド突起部17,17が、互いに180°離れ、かつ、一部を図6中下端部からそれぞれ下方に突出して設けられている。一方、前記鍔部16には、ボビン12に対するコア部材13の位置を規制するための2つのガイド片18,18が互いに180°離れて形成されている。
前記端子台12bは、絶縁性を有する樹脂材料により外縁が矩形状をしたブロック体として成型されている。該端子台12bの上面中央部には、前記巻回部15の下端部が嵌合される中空孔19と前記2つのガイド突起17の突出先端部分が各々嵌合される1対の規制溝20,20が形成されており、前記巻回部材12aを端子台12bに組み合わせる際、その巻回部15の下端部とガイド突起17の突出先端部分が中空孔19及び規制溝20,20にそれぞれ嵌合されて収まるようになっている。
また、前記端子台12bには、前記中空孔19を挟んで両端部にそれぞれ第1の端子保持部21aと第2の端子保持部21bが一体に形成されている。
図1,図2,図3及び図6に示すように、第1の端子保持部21aは、複数本(本実施形態では3本)の端子22を端子台12bの成形時にインサートし、該複数本の端子22を並列させて一体に保持している。該各端子22は、各々断面矩形状をした平板状の金属材を折り曲げ成型してなる角端子であり、回路基板(図示せず)上の回路に接続される実装端子部22aと、前記巻回部材12aの巻回部15に巻装された巻線14からの引き出し端の部分が巻き付けられる絡げ端子部22bと、該実装端子部22aと絡げ端子部22bとの間を接続している接続部22cとを設けて、側面視ほぼ横向きコ字状に形成されている。
そして、前記第1端子保持部21aの該各端子22は、前記接続部22cが該第1端子保持部21a内にインサートされ、前記実装端子部22aが前記接続部22cの下端部からほぼ直角に折り曲げられ、かつ、前記回路基板と対向する端子台12bの実装面23(図3,図6参照)に沿って前記第2の端子保持部21bと離れる外側方向へ突出し、前記絡げ端子部22bが前記接続部22cの上端部からほぼ直角に折り曲げられ、かつ、前記端子台12bの上面24(図3参照)に沿って前記第2の端子保持部材21bと離れる外側方向へ突出して設けられている。また、前記絡げ端子部22bは、その片側の一側面としての巻付部25が、前記巻線14から引き出される端部の引き出し方向に対して、角度θ斜めに切り欠かれ、先端部に向かうにつれて徐々に幅が狭くなる先細状に形成されている。
同様に、第2の端子保持部21bは、複数本(本実施形態では3本)の端子22を端子台12bの成形時にインサートし、該複数本の端子22を並列させて一体に保持している。該各端子22は、各々断面矩形状をした平板状の金属材を折り曲げ成型してなる角端子であり、回路基板(図示せず)上の回路に接続される実装端子部22aと、前記巻回部材12aの巻回部15に巻装された巻線14からの引き出し端の部分が巻き付けられる絡げ端子部22bと、該実装端子部22aと絡げ端子部22bとの間を接続している接続部22cとを設けて、側面視ほぼ横向きコ字状に形成されている。
そして、前記第2の端子保持部21bの該各端子22は、前記接続部22cが該第2の端子保持部21b内にインサートされ、前記実装端子部22aが前記接続部22cの下端部からほぼ直角に折り曲げられ、かつ、前記回路基板と対向する端子台12bの実装面23に沿って前記第1の端子保持部21aと離れる外側方向へ突出し、前記絡げ端子部22bが前記接続部22cの上端部からほぼ直角に折り曲げられ、かつ、前記端子台12bの上面24に沿って前記第1の端子保持部21aと離れる外側方向へ突出して設けられている。また、前記絡げ端子部22bは、その片側の一側面としての巻付部25が、前記巻線14から引き出される端部の引き出し方向に対して、角度θ斜めに切り欠かれ、先端部に向かうにつれて徐々に幅が狭くなる先細状に形成されている。
前記巻線14は、第1の巻線14aと第2の巻線14bとを備える。これら第1の巻線14aと第2の巻線14bは、端子台12bに前記巻回部材12aを取り付ける前に、該巻回部材12aの巻回部15外側に巻装されて、該巻回部材12aと共に端子台12bに取り付けられる。また、取付後、各巻線14a,14bの始端部と終端部はそれぞれ引き出された端部26として第1の端子保持部21a及び第2の端子保持部21b側に引き出され、これら各巻線14a,14bから引き出された端部26がそれぞれ対応する端子22の絡げ端子部22bの外周面に巻き付けられて接続され、さらに半田付けにより固定される。
なお、本実施形態での第1の巻線14aと第2の巻線14bは、断面が扁平な矩形状をした平角線を使用し、該平角線をエッジワイズ巻きした巻線として前記巻回部15の外周に巻装されているが、アルファ(α)巻きした巻線、あるいは、リボン巻きした巻線を使用してもよい。また、巻線14を構成している巻線の数は、第1の巻線14aと第2の巻線14bの2つに限らず、必要に応じて変更される。
そして、第1の巻線14aと第2の巻線14bをそれぞれ形成している平角線は、この平角線の扁平な平面が絡げ端子部22bの扁平な面(上下面)と平行になるようにして、各巻線14a,14bからそれぞれ引き出し端部26として引き出され、この引き出された端部26が対応する絡げ端子部22bの上部平面上で重なる。また、絡げ端子部22bと重なった位置では、該引き出し端部26が該絡げ端子部22bの傾斜している前記巻付部25とそれぞれ交差し、該巻付部25に沿って角度θ曲げて該絡げ端子部22bの周囲に連続して巻回できるように設定されている。この絡げ端子部22bに各巻線14a,14bから引き出された端部26を巻き付ける構造については、後で詳細に説明する。
前記コア部材13は、下部コア部材13aと上部コア部材13bとから成り、また、これら下部コア部材13aと上部コア部材13bは例えばフェライト材で形成されている。該下部コア部材13aは、外縁が矩形板状をしたブロック体として形成されており、前記巻回部材12aの下端側に当接にして端子台12bの側面から挿入されて取り付けられている。一方、前記上部コア部材13bは、図6に示すように、前記巻回部材12aの上端側に配設され、前記巻回部15の中空部27内に挿通される円柱状の中脚部28と、該中脚部28を挟んで互いに対向するように配された矩形板状の2つの外脚部29,29と、これら中脚部28及び2つの外脚部29,29の各々の一方同士を互いに連結する基部30と、をそれぞれ備えてなる。
そして、前記上部コア部材13bは、図6に示すように、図中上方向から前記下部コア部材13aに組み合わされ、前記巻回部材15を挟み込むようにして前記端子台12bに取り付けられる。なお、上部コア部材13bの取付時、前記基部30の中央部分が、巻回部材12aの2つのガイド片18の間に収まり、巻回部材12aに対する上部コア部材13bの位置が規制される。
以上は、コイル11全体の構成である。次に、このコイル11におけるボビン12内の巻線14からそれぞれ引き出される端部26を、対応している絡げ端子部22bに巻き付けて接続する構造について説明する。なお、巻線14の始端部より引き出された端部26を絡げ端子部22bに巻き付けて接続する構造と終端部より引き出された端部26を絡げ端子部22bに巻き付けて接続する構造は同じである。但し、エッジワイズ巻きした巻線の始端部と終端部との高さがそれぞれ違うため、一方もしくは両方を折り曲げ等を行い絡げ端子部の高さに合わせるものとする。したがって、以下の説明では、巻線14の巻き始め端と巻き終わり端を区別することなく、巻線14からの引き出し端部26として、図7及び図8を使用して説明する。
図7は、巻線14からの引き出し端部26を絡げ端子部22bに巻き付ける前の絡げ端子部22bの部分を示す。図7では、巻付部25を太線で示している。また、絡げ端子部22bは、上述したように、両側面のうち、片側の一側面25が巻線14の引き出し端部26と交差するようにして角度θ斜めに切り欠かれ、先端部に向かうにつれて徐々に幅が狭くなる先細状に形成されている。そして、巻回部材12aに巻装された巻線14から引き出された端部26は、図8の(a)に示すように、ボビン12内から外側へ向かって該絡げ端子部22bとほぼ平行に重なって引き出されて巻付部25と交差し、その後、同図(b),(c),(d)に示すように巻付部25に沿って角度θ斜めに曲げて該絡げ端子部22bの外周面に連続して巻き付けられる。このように、巻線14から引き出された端部26を巻付部25に沿って角度θ斜めに曲げて絡げ端子部22bの外周面に巻き付けると、該端部26にねじれを発生させずに巻き付けることができる。なお、この巻き付けるターン数は、1〜2ターン程度であり、また、巻き付けて余った端部26はその後、カットまたは折り込む等して処理する。図1〜図5に示す巻き付け状態は、このようにして巻き付けられた状態を示している。
図9及び図10は本発明を適用した他の実施形態として示すもので、図9はそのコイルの平面図、図10は図9のC部拡大図である。図1〜図8に示した構成の絡げ端子部22bが、この絡げ端子部22bの両側面のうち、片側の一側面としての巻付部25が、巻線14からの引き出し端部26の引き出し方向に対し角度θ斜めに切り欠かれ、先端部に向かうにつれて徐々に幅が狭くなる先細状に形成されていた。これに対して、図9及び図10に示す実施形態におけるコイル11の構成は、絡げ端子部22bを、ボビン12内の巻線14から外側へ向かって引き出された端部26の引き出し方向に対して水平面内(前記実装面23と平行な面)で角度θ曲げ、巻線14から外側へ向かって引き出された端部26が絡げ端子部22bの巻付部25と角度θ傾いた状態で交差するようにし、この交差した状態で該端部26を絡げ端子部22bの巻付部25に沿って巻き付けるようにしたものである。したがって、この例では絡げ端子部の全長にわたって巻付部25が形成されている。
その巻線14から引き出された端部26を絡げ端子部22bに巻き付ける構造を図11及び図12を使用してさらに説明する。
図11は、巻線14から引き出された端部26を巻き付ける前の絡げ端子部22bを示す。図11では、巻付部25を分かり易くするため太線で示している。また絡げ端子部22bがボビン12内の巻線14から外側へ向かって引き出される端部26の引き出し方向に対して角度θ傾いている。すなわち、絡げ端子部22bの巻付部25も端部26の引き出し方向に対して角度θ傾いている。
そして、巻回部材12aに巻装された巻線14から引き出された端部26は、図12の(a)に示すように、コイル11におけるボビン12内の巻線14から外側へ向かって該絡げ端子部22bとほぼ平行に重なって引き出されて巻付部25と交差し、その後、同図(b),(c),(d)に示すように絡げ端子部22bの巻付部25に沿って角度θ斜めに曲げて連続して巻き付けられる。このように、巻線14から引き出された端部26を巻付部25に沿って角度θ斜めに曲げて絡げ端子部22bの外周面に巻き付けると、該端部26にねじれを発生させずに巻き付けることができる。この巻き付けるターン数は、1〜2ターン程度であり、また、巻き付けて余った端部26はその後、カットまたは折り込む等して処理する。図9及び図10に示す巻き付け状態は、このようにして巻き付けられた状態を示している。
図13は、本発明を適用した更に他の実施形態として示すコイルの概略平面図である。図1〜図12に示した実施形態の構成が、絡げ端子部22bの巻付部25を、巻線14から引き出される端部26の引き出し方向に対して角度θ傾斜させていたのに対し、図13に示す実施形態におけるコイル11の構造は、端部26を絡げ端子部22bの巻付部に対して角度θ傾斜した方向から引き出し、かつ、該端部26を該絡げ端子部22の上に重ね、その後、該絡げ端子部22bの巻付部25に沿って該端部26を巻き付けるようにしたものである。
このように、巻線14の端部26を絡げ端子部22bの巻付部25に対して角度θ傾斜した方向から引き出し、これを絡げ端子部22bに巻き付けるようにした場合では、従来のコイルの構造を大きく変えずに実施することができる。
なお、図9〜図13に示した各実施の形態では、端子22に断面が矩形状をした角端子を使用した場合として説明したが、角端子に限らず、断面が丸形状をした丸端子を使用しても良い。
また、上記各実施の形態において、絡げ端子部22bの巻付部25と平角線で形成してなる巻線14から引き出された端部26の引き出し方向との交差する角度θが90°の場合は、絡げ端子部22bに平角線を巻回したとき、1ターン以上巻くことはできないが、絡げ端子部22bの巻付部25と平角線の端部の引き出し方向との角度θが鋭角(0°<θ<90°)となるようにすると、平角線の端部を絡げ端子部22bの周面に1ターン以上巻くことが可能になる。また、さらに巻線14の幅寸法をW、絡げ端子部の全周寸法をAとした場合、(W≦A×cosθ)となる関係式を満足させると、平角線を絡げ端子部22bの周面に1ターン以上巻くことが可能になる。
上記関係式(W≦A×cosθ)を満足させることによって、平角線の巻線14を角形端子の絡げ端子部22bに1ターン以上巻くことができることを、図14〜図16を用いて次に説明する。
図14〜図16において、巻線14の幅寸法をW(定数)、絡げ端子部の全周寸法をA(定数)とすると、巻線14の入射角θによって決まる送りピッチYの長さは、
W=Y×sinθ …(1)
Y=W/sinθ …(2)
の関係式から求められる。よって、この送りピッチYよりも同じ長さかそれ以上の長さにすれば、絡げ端子部22bに巻線14を1ターン以上巻くことが可能になる。
さらに、平角線の巻線14が絡げ端子部22bを1周する長さLは、
A=L×sinθ …(3)
L=A/sinθ …(4)
平角線の巻線14のズレXは、
X=L×cosθ …(5)
ここで、(4)式 L=A/sinθを代入すると
X=A×cosθ/sinθ …(6)
Y≦X …(7)
W/sinθ≦A×cosθ/sinθ …(8)
よって、
W≦A×cosθ …(9)
の関係を満足させると、平角線の端部を絡げ端子部に1T以上巻くことが可能となり、絡げ接続の安定性が良くなる。又、θが0°もしくは90°の時には平角線の端部が絡げ端子に絡げ接続する場合に、ねじれが生じ信頼性に問題があり、1T以上巻くことが出来ないために安定性に欠ける問題があるため、0°<θ<90°の範囲となる。
したがって、本発明を実施する場合、巻線14の幅寸法Wと絡げ端子部22bの全周寸法Aを決めれば巻線14の入射角θを決定することができ、さらに巻線14の幅寸法Wと巻線14の入射角θを決めれば端子部の全周寸法Aを決定でき、絡げ端子部22bの全周寸法Aと巻線14の入射角θを決めれば巻線14の幅寸法Wを決定できる。
なお、本実施例では、端子をインサート成形した場合について説明したが、インサート成形せず、ボビンの成形後に端子を埋め込む(嵌め込む)構成であっても良い。また、図9、図13で示した実施例においては、実装端子部22aおよび絡げ端子部22bは断面矩形として示したが、断面が丸形状であっても良い。
また、コア構造もE形状のコアとI形状のコアを示したが、E形状コア同士をつき合わせてもよく、また違う形状のコアを使用しても良い。
以上、実施形態を用いて本発明を説明したが、本発明の技術的範囲は上記実施形態に記載の範囲には限定されないことは言うまでもない。上記実施形態に、多様な変更または改良を加えることが可能であることが当業者に明らかである。またその様な変更または改良を加えた形態も本発明の技術的範囲に含まれ得ることが、特許請求の範囲の記載から明らかである。
11 コイル
12 ボビン
12a 巻回部材
12b 端子台
13 コア部材
13a 上部コア部材
13b 下部コア部材
14 巻線
15 巻回部
16 鍔部
17 ガイド突起
18 ガイド片
19 中空孔
20 規制溝
21a 第1の端子保持部材
21b 第2の端子保持部材
22 端子
22a 実装端子部
22b 絡げ端子部
22c 接続部
23 実装面
24 上面
25 絡げ端子部の巻付部
26 巻線の端部
27 中空部
28 内脚部
29 外脚部
30 基部

Claims (3)

  1. 実装端子部と絡げ端子部を有する端子を設けた端子台と、該端子台に配置された平角線からなる巻線とを備え、該巻線から引き出された端部を前記絡げ端子部の外周面に巻き付けてなるコイルにおいて、
    前記絡げ端子部は、前記巻線から引き出された端部と一部が重なるようにして該端子台の下部実装面とほぼ平行に外側へ突出しているとともに、前記巻線から引き出された端部を巻き付ける巻付部が該端部の引き出し方向に対して所定角度傾斜されてなり、
    前記巻線から引き出された端部を前記絡げ端子部の外周面に前記巻付部に沿って前記所定角度曲げて巻き付けていることを特徴とするコイル。
  2. 前記絡げ端子部に前記巻線の端部を巻き付ける時の角度をθ、前記巻線を形成している平角線の幅寸法をW、前記絡げ端子部の全周寸法をAとするとき、次式
    W≦A×cosθ
    を満足するようにしてなることを特徴とする請求項1に記載のコイル。
  3. 前記端子台は、前記巻線を保持するボビンを形成していることを特徴とするコイル請求項1または請求項2に記載のコイル。
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