JP2002093635A - 電磁装置及び高電圧発生装置 - Google Patents

電磁装置及び高電圧発生装置

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JP2002093635A
JP2002093635A JP2000280666A JP2000280666A JP2002093635A JP 2002093635 A JP2002093635 A JP 2002093635A JP 2000280666 A JP2000280666 A JP 2000280666A JP 2000280666 A JP2000280666 A JP 2000280666A JP 2002093635 A JP2002093635 A JP 2002093635A
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Takashi Kanbara
隆 神原
Toru Fujiwara
徹 藤原
健一 ▲高▼松
Kenichi Takamatsu
Tomoyuki Nakano
智之 中野
Kazuhiko Kinutani
和彦 絹谷
Takaaki Tadasawa
孝明 忠澤
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Abstract

(57)【要約】 【課題】薄型で優れた性能を有する電磁装置及び高電圧
発生装置を提供する。 【解決手段】磁気コア1は抵抗率(固有抵抗)が大きい
Ni−Znフェライト材を用いて円柱状に形成される。
また、巻線は平角導線2を磁気コア1のほぼ全長にわた
って一層にエッジワイズ巻することで形成される。抵抗
率の大きい材料で形成された磁気コア1に平角導線2を
直接エッジワイズ巻して電磁装置を形成することによ
り、磁気コア1と巻線(平角導線2)との間にコイルボ
ビン60等の絶縁物が不要となって、巻線の外形を小さ
く且つ薄く形成して電磁装置の薄型化が図れる。また、
磁気コア1に平角導線2を直接巻回しているため、巻線
の全長が短くなって巻線抵抗を小さくすることができ
る。さらに、磁気コア1と巻線との間に空隙が生じない
から、例えば同寸法及び同巻数で比較したときに自己イ
ンダクタンスを小さくすることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電磁装置及び高電
圧発生装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、HIDランプのような高圧放電ラ
ンプを始動するためにイグナイタと呼ばれる高電圧を発
生する装置(高電圧発生装置)が必要であり、高電圧発
生装置には低電圧の入力をパルス状の高電圧出力に変換
するパルストランスのような電磁装置が用いられてい
る。
【0003】従来の電磁装置として図46〜図49に示
すような構造のものが提供されている。コイルボビン6
0は合成樹脂のような絶縁性材料により略円筒形に形成
され、両端に外鍔部61が設けられるとともに両外鍔部
61の間に分離鍔部62が設けられている。一方の外鍔
部61と分離鍔部62との間には低電圧側である1次巻
線63が巻回され、他方の外鍔部61と分離鍔部62と
の間には高電圧側である2次巻線64が巻回されてい
る。なお、厚みの薄い箔状の平角導線を、その幅広の面
が対向するように巻回(所謂エッジワイズ巻)すること
で2次巻線64を構成し、沿面絶縁性の向上と巻線占有
率の向上が図られている。そして、1次巻線63及び2
次巻線64が巻回されたコイルボビン60にMn−Zn
フェライトからなるコ字状の磁気コア65を挿着固定し
て電磁装置(パルストランス)が形成されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、近年自動車
用の前照灯(ヘッドライト)において、安全性を重視す
る観点から従来のハロゲンランプよりも高輝度、低消費
電力、長寿命であるHIDランプような高圧放電ランプ
が使用されるようになっており、高圧放電ランプの急速
な普及に伴ってイグナイタの寸法的な制約から極めて薄
型の電磁装置が要望されている。しかしながら、上記従
来装置では磁気コア65とコイルとの間にコイルボビン
60が介在しているために薄型化が極めて困難であり、
しかも、コイルボビン60と磁気コア65との間には挿
着の隙間を要するために磁気コア65とコイルとの間の
距離が長くなって特性が低下し、ばらつきが大きいとい
う欠点を有している。なお、コイルボビンの代わりに樹
脂製の絶縁カバーを用いたものも提案されているが(特
開2000−36416号公報参照)、やはり同様の欠
点がある。
【0005】本願発明は上記事情に鑑みて為されたもの
であり、その目的とするところは、薄型で優れた性能を
有する電磁装置及び高電圧発生装置を提供することにあ
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、上記
目的を達成するために、抵抗率が1000Ω・m以上の
特性を有する磁気コアと、磁気コアの全周にわたって略
当接して巻設される巻線とを備え、平角導線を磁気コア
に直接エッジワイズ巻することで前記巻線を巻設したこ
とを特徴とし、磁気コアと巻線(平角導線)との間にコ
イルボビン等の絶縁物が不要となって巻線の外形を小さ
く且つ薄く形成することができ、薄型で優れた性能を有
する電磁装置が提供できる。
【0007】請求項2の発明は、請求項1の発明におい
て、前記巻線の上に他の1乃至複数の巻線を巻設したこ
とを特徴とし、薄型のトランスが実現できる。
【0008】請求項3の発明は、請求項2の発明におい
て、磁気コアに略当接して巻設された前記巻線と当該巻
線の上に巻設された巻線の被覆同士を融着したことを特
徴とし、複数の巻線の被覆同士を融着することで巻線間
の位置決めが行え、巻線間の相対的な位置がずれること
による特性のばらつきなどが防止できる。
【0009】請求項4の発明は、請求項1又は2又は3
の発明において、磁気コアの表面を粗い仕上がりとした
ことを特徴とし、磁気コアを形成した後の研磨等の後加
工が不要となって磁気コアの製造コストを下げることが
できる。また、エッジワイズ巻の際に平角導線が滑って
座屈するのを防止できる。
【0010】請求項5の発明は、請求項2の発明におい
て、複数のリード間に平角導線がエッジワイズ巻された
磁気コアを配置し、前記リード同士を接合したことを特
徴とし、請求項2の発明と同様の作用を奏する。
【0011】請求項6の発明は、請求項2の発明におい
て、筒形に形成され平角導線を巻回した前記磁気コアが
挿着される第1の絶縁部材と、第1の絶縁部材の外周面
に形成される溝に導電性樹脂を埋めて形成される巻線
と、第1の絶縁部材の外周を覆う第2の絶縁部材とを備
えたことを特徴とし、第1の絶縁部材によって平角導線
からなる巻線と導電性樹脂からなる巻線との間の絶縁が
可能になり、また、導電性樹脂によって第1の絶縁部材
の外周面に巻線を形成した後に全体を絶縁性を有する第
2の絶縁部材で覆っているため、平角導線からなる巻線
の高電圧側の端末と導電性樹脂からなる巻線との間の絶
縁を確保することができる。
【0012】請求項7の発明は、請求項6の発明におい
て、平角導線からなる前記巻線を2次巻線とし、前記第
1の絶縁部材の外周面に形成される巻線を1次巻線とし
たことを特徴とし、請求項6の発明と同様の作用を奏す
る。
【0013】請求項8の発明は、請求項7の発明におい
て、前記2次巻線の低電圧側近傍に前記1次巻線を配置
したことを特徴とし、2次巻線の高電圧側と1次巻線と
の間の沿面距離を十分に確保することができて絶縁性の
向上が図れる。
【0014】請求項9の発明は、上記目的を達成するた
めに、請求項2〜8の何れかに記載された電磁装置から
なるパルストランスと、パルストランスの1次巻線に並
列接続されたコンデンサと、コンデンサから1次巻線へ
の放電経路を開閉するスイッチ要素と、1次巻線に直列
又は並列に接続される抵抗とを備えたことを特徴とし、
磁気コアと巻線(平角導線)との間にコイルボビン等の
絶縁物が不要となって巻線の外形を小さく且つ薄く形成
することができ、薄型で優れた性能を有する高電圧発生
装置が提供できる。また、1次巻線に並列接続した抵抗
の損失によって電圧の振動を抑制し、パルストランスの
2次巻線から出力される高電圧パルスの波形を基本波に
近い波形とすることができ、しかも、電圧の振動が速や
かに収束できるためにコンデンサ等の回路部品にかかる
ストレスが緩和され、回路部品に耐圧の低い小型で安価
なものを用いることができる。
【0015】請求項10の発明は、上記目的を達成する
ために、請求項2〜8の何れかに記載された電磁装置か
らなるパルストランスと、パルストランスの1次巻線に
並列接続されたコンデンサと、コンデンサから1次巻線
への放電経路を開閉するスイッチ要素と、開磁路となる
前記パルストランスの少なくとも一端側近傍に配設され
る金属板とを備えたことを特徴とし、磁気コアと巻線
(平角導線)との間にコイルボビン等の絶縁物が不要と
なって巻線の外形を小さく且つ薄く形成することがで
き、薄型で優れた性能を有する高電圧発生装置が提供で
きる。また、金属板に生じる渦電流損によって電圧の振
動を抑制し、パルストランスの2次巻線から出力される
高電圧パルスの波形を基本波に近い波形とすることがで
き、しかも、電圧の振動が速やかに収束できるためにコ
ンデンサ等の回路部品にかかるストレスが緩和され、回
路部品に耐圧の低い小型で安価なものを用いることがで
きる。
【0016】請求項11の発明は、請求項10の発明に
おいて、少なくとも前記パルストランス、コンデンサ、
スイッチ要素を収容する装置本体を備え、この装置本体
に放電ランプのランプ口金が電気的且つ機械的に接続さ
れるソケット部を設け、このソケット部を介して前記パ
ルストランスの2次巻線に発生する高電圧パルスをラン
プ口金に印加することを特徴とし、放電ランプのランプ
口金が接続されるソケットを一体に備えた薄型の高電圧
発生装置が提供できる。
【0017】
【発明の実施の形態】(実施形態1)本実施形態の電磁
装置は単一巻線のインダクタであり、図1及び図2に示
すように略円柱状に形成されたロッド形の磁気コア1
に、コイルボビンなどの絶縁物を介さずに巻線を直接巻
回して形成される。
【0018】磁気コア1は抵抗率(固有抵抗)が大きい
Ni−Znフェライト材(例えば、TDK株式会社製の
L11H材)を用いて、直径約8mmの円柱状に形成さ
れる。また、巻線は平角導線(例えば、第一電工株式会
社製の平角リボンEDW線(厚み70μm、幅1.4m
m))2を磁気コア1のほぼ全長にわたって一層にエッ
ジワイズ巻することで形成される。具体的には、磁気コ
ア1の軸方向両端面近傍を冶具で固定し、冶具を回転す
ることで磁気コア1を回転させると同時に平角導線2を
磁気コア1に巻き込むという新規の工法により行ってい
る。
【0019】上述のようにして形成された本実施形態に
ついて、磁気コア1に巻回した後の平角導線2の絶縁被
覆を調べたところ、磁気コア1と巻線(平角導線2)と
の間の絶縁及び巻線間の絶縁は十分に確保されているこ
とが判った。なお、磁気コア1と巻線間の絶縁について
は、磁気コア1の絶縁性の指標である抵抗率との関係が
あると推測されたが、抵抗率が1000Ω・m以上であ
れば絶縁特性に特に異常がないことが判った。また、磁
気特性及び電気特性に関しても劣化がないことが判っ
た。
【0020】上述のように抵抗率の大きい材料で形成さ
れた磁気コア1に平角導線2を直接エッジワイズ巻して
電磁装置を形成することにより、磁気コア1と巻線(平
角導線2)との間にコイルボビン60等の絶縁物が不要
となって、巻線の外形を小さく且つ薄く形成して電磁装
置の薄型化が図れる。また、磁気コア1に平角導線2を
直接巻回しているため、巻線の全長が短くなって巻線抵
抗を小さくすることができる。さらに、磁気コア1と巻
線との間に空隙が生じないから、例えば同寸法及び同巻
数で比較したときに自己インダクタンスを小さくするこ
とができる。しかも、平角導線をコイルボビン等の絶縁
物にエッジワイズ巻した従来構成では磁気コアと巻線と
の間に生じる空隙によって磁気コアと巻線との相対的な
位置関係が不安定となり、インダクタンス値等の特性値
がばらつく原因となっていたが、磁気コア1に平角導線
2を直接巻回することで巻線が磁気コア1に強固に密着
保持されるため、両者の相対的な位置が固定されて特性
のばらつきも極めて小さくすることができる。
【0021】(実施形態2)本実施形態は、図3に示す
ように磁気コア1を断面形状が楕円形の棒状に形成され
ている点に特徴があり、その他の構成については実施形
態1と共通であるため、共通する構成には同一の符号を
付して説明を省略する。
【0022】磁気コア1は、実施形態1と同様にNi−
Znフェライト材を用いて断面形状が楕円形の棒状に形
成され、平角導線2が直接エッジワイズ巻される。この
ように磁気コア1を断面形状が楕円形の棒状に形成した
ことによって、実施形態1に比較して低背化が図れると
いう利点がある。
【0023】ところで、磁気コア1の両端面の中心には
直径約2mmの半球状の凹部3が凹設されており、図4
に示すように平角導線2を巻回する際に回転用の冶具4
が有する突起4aを凹部3に嵌合することで冶具4と磁
気コア1とを固定するようにしている。これにより、磁
気コア1の回転軸が一定となり、磁気コア1の寸法ばら
つきなどによって生じる回転の乱れを極力抑えることが
でき、平角導線2を均一に巻回することができる。
【0024】(実施形態3)本実施形態は、図5に示す
ように磁気コア1の中心軸上に貫通孔5が設けられてい
る点に特徴があり、その他の構成は実施形態2と共通で
あるため、共通する構成には同一の符号を付して説明を
省略する。
【0025】磁気コア1は実施形態2と同様に断面形状
が楕円形の棒状に形成され、両端面の中心を結ぶ中心軸
上に直径約2mmの貫通孔5が設けてある。而して、実
施形態2と同様に平角導線2を巻回する際に冶具4の突
起4aを貫通孔5に嵌合することで冶具4と磁気コア1
とを固定することができる。さらに、図6に示すように
器具などの筐体7に突設された棒状の突起物6を貫通孔
5に挿通することによって磁気コア1を筐体7に強固に
固定することができる。なお、突起物6として固定用の
ねじを用いても良い。また、磁気コア1を実施形態1と
同様に円柱状に形成しても良い。
【0026】(実施形態4)本実施形態は、図7〜図9
に示すように磁気コア1の両端部に略全周にわたって外
側へ突出する外鍔部8が設けられている点に特徴があ
り、その他の構成は実施形態2と共通であるため、共通
する構成には同一の符号を付して説明を省略する。
【0027】磁気コア1は実施形態2と同様に断面形状
が楕円形の棒状に形成され、長手方向両端部には略全周
にわたって長手方向と略直交する方向(外側)へ突出す
る外鍔部8が設けられている。すなわち、エッジワイズ
巻された平角導線2の両端部は不安定で解けてしまう虞
があるが、外鍔部8を設けることで端部の平角導線2が
外鍔部8と干渉し平角導線2が解けるのを防ぐことがで
きる。
【0028】また、磁気コア1の両端面に半球状の複数
(本実施形態では2個)の凹部3が凹設されており、平
角導線2を巻回する際に回転用の冶具4が有する複数の
突起4aを各凹部3に嵌合することで冶具4と磁気コア
1とをより強固に固定するようにしている。これによ
り、実施形態2に比較して平角導線2をさらに安定して
巻回することができる。なお、磁気コア1を実施形態1
と同様に円柱状に形成しても良い。
【0029】(実施形態5)本実施形態は磁気コア1の
形状に特徴があり、その他の構成については実施形態1
と共通であるため、共通する構成には同一の符号を付し
て説明を省略する。
【0030】本実施形態の磁気コア1は、図10に示す
ように、その断面の直径が長手方向の両端部から中央に
向かって徐々に小さくなる形状に形成され、図11に示
すように平角導線2が直接エッジワイズ巻される。磁気
コア1を上述のような形状に形成したことにより、平角
導線2が巻回される磁気コア1の周面が両端部から中央
に向けて傾斜する傾斜面となり、平角導線2の両端部が
磁気コア1の長手方向に沿って外側へ広がることがな
く、安定に固定することができる。なお、磁気コア1を
実施形態2と同様に断面形状が楕円形の棒状に形成して
も良い。
【0031】(実施形態6)本実施形態の電磁装置は2
巻線のトランスであり、図12に示すように略円柱状に
形成されたロッド形の磁気コア1に、コイルボビンなど
の絶縁物を介さずに1次巻線及び2次巻線を直接巻回し
て形成される。
【0032】磁気コア1は実施形態1と同一構成のもの
であって、平角導線2が直接エッジワイズ巻されること
で1次巻線9及び2次巻線10が形成されている。この
ように磁気コア1に平角導線2を直接エッジワイズ巻す
ることで1次巻線9及び2次巻線10を形成しているた
め、コイルボビンに巻線を巻回する従来構成に比較して
小型化が図れるとともに1次巻線9及び2次巻線10の
直流抵抗を減少させることができ、優れた性能を有する
トランスが実現できる。また、1次巻線9と2次巻線1
0を磁気コア1の長手方向において分離して形成してい
るため、両巻線間の絶縁を確保することができる。な
お、磁気コア1を実施形態2と同様に断面形状が楕円形
の棒状に形成しても良い。
【0033】(実施形態7)本実施形態は磁気コア1の
形状に特徴があり、その他の構成については実施形態6
と共通であるため、共通する構成には同一の符号を付し
て説明を省略する。
【0034】本実施形態の磁気コア1は、図13に示す
ように長手方向両端部に略全周にわたって長手方向と略
直交する方向(外側)へ突出する外鍔部8a,8bが設
けられ、長手方向中央から一方の端部よりの位置に略全
周にわたって長手方向と略直交する方向(外側)へ突出
する分離鍔部11が設けられている。
【0035】一方の外鍔部8aと分離鍔部11との間に
平角導線2が直接エッジワイズ巻されて1次巻線9が形
成され、他方の外鍔部8bと分離鍔部11との間に平角
導線2が直接エッジワイズ巻されて2次巻線10が形成
される。
【0036】而して、外鍔部8a,8bを設けることで
エッジワイズ巻された平角導線2の端部が外鍔部8a,
8bで規制されてばらけが防止されるとともに、1次巻
線9と2次巻線10との間に磁気コア1の一部である分
離鍔部11が介在することで両巻線9,10間の絶縁を
実施形態6に比較して確実に確保することができる。な
お、磁気コア1を実施形態2と同様に断面形状が楕円形
の棒状に形成しても良い。
【0037】(実施形態8)本実施形態は磁気コア1の
形状に特徴があり、その他の構成については実施形態7
と共通であるため、共通する構成には同一の符号を付し
て説明を省略する。
【0038】本実施形態の磁気コア1は、図15に示す
ように、その断面の直径が長手方向の外鍔部8a,8b
を除く各端部と略中央部との間で各端部から端部と中央
部との中間部分に向かって徐々に小さくなる形状に形成
され、図16に示すように各端部と中央部との間に平角
導線2が直接エッジワイズ巻されて1次巻線9及び2次
巻線10が形成されている。なお、磁気コア1の両端面
の中心には実施形態2と同様の凹部3が凹設されてい
る。
【0039】而して、磁気コア1を上述のような形状に
形成したことにより、1次巻線9及び2次巻線10が形
成される部位の磁気コア1の周面が両端部から中間部分
に向けて傾斜する傾斜面となり、平角導線2の両端部が
磁気コア1の長手方向に沿って外側へ広がることがな
く、安定に固定することができる。しかも、1次巻線と
9と2次巻線10との間では磁気コア1の断面の直径が
平角導線2を巻回した部位の断面の直径よりも大きくな
っているから、両巻線9,10間の絶縁を実施形態6に
比較して確実に確保することができるという利点があ
る。なお、磁気コア1を実施形態2と同様に断面形状が
楕円形の棒状に形成しても良い。
【0040】(実施形態9)本実施形態の電磁装置は2
巻線のトランスであり、図17に示すように略円柱状に
形成されたロッド形の磁気コア1に、コイルボビンなど
の絶縁物を介さずに1次巻線及び2次巻線を直接巻回し
て形成される。
【0041】磁気コア1は、図19に示すようにNi−
Znフェライト材(例えば、トミタ電機株式会社製のK
5材)を用いて、長方形と半円とを組み合わせた略楕円
形の断面形状を有する棒状に形成される。本実施形態で
は、断面の半円部分の直径を約6mm、長方形部分の長
さを約5mm、長手方向の長さを約30mmとしてい
る。また、磁気コア1の両端面の中心には直径及び深さ
が約2mmの凹部3が凹設してある。
【0042】磁気コア1には、平角導線2(例えば、第
一電工株式会社製の平角リボンEDW・H線(厚み0.
070mm、幅1.4mm))を一層で直接、220タ
ーン程度エッジワイズ巻することで2次巻線10が形成
されている。ここで、本実施形態における2次巻線10
の直流抵抗は1.8Ω程度であった。また、図17及び
図18に示すように、2次巻線10の低電圧側の端末1
0a近傍から磁気コア1の長手方向中央にかけて2次巻
線10の上から電線(例えば、東京特殊電線株式会社製
の三層絶縁電線TIW−E線(導体径0.2mm、仕上
がり外径0.51mm))を6ターン程度巻回すること
で1次巻線9が形成されている(但し、図17及び図1
8においては3ターン程度巻回した場合を例示してい
る)。
【0043】本実施形態は上述のように構成されるもの
であるから、2次巻線10の上に1次巻線9を巻回する
ことで両巻線9,10間の磁気結合が強くなり、電力の
伝達効率を向上することができる。その結果、実施形態
7又は実施形態8のように磁気コイル1に両巻線9,1
0を分割巻する構造に比較してパルストランスとして用
いた場合に高い2次電圧を得ることができる。例えば、
1次電圧を600Vとした場合にはピーク値で30kV
程度のパルス出力を得ることが可能となった。また、2
次巻線10の低電圧側の端末10a近傍に1次巻線9を
形成することにより、2次巻線10の高電圧側の端末1
0bと1次巻線9との間の沿面距離を十分に確保するこ
とができ絶縁性の向上が図れる。しかも、被覆の厚い電
線で1次巻線9を形成することにより、両巻線9,10
間の絶縁を十分に確保することができる。なお、図20
に示すように磁気コイル1の長手方向における2次巻線
10の低電圧側の端末10aに隣接して1次巻線9を形
成するようにしても同様の効果を奏することが可能であ
る。
【0044】(実施形態10)本実施形態の電磁装置は
2巻線のトランスであり、図21及び図22に示すよう
に略円柱状に形成されたロッド形の磁気コア1に、コイ
ルボビンなどの絶縁物を介さずに平角導線2a,2bを
エッジワイズ巻することで1次巻線9及び2次巻線10
が形成される。
【0045】磁気コア1は実施形態1と同一構成のもの
であって、長手方向の略全体に平角導線2bが直接エッ
ジワイズ巻されることで2次巻線10が形成されてい
る。さらに、磁気コア1の長手方向における2次巻線1
0の低電圧側の端末10a近傍に、2次巻線10を形成
する平角導線2bに数ターン重ねて平角導線2aをエッ
ジワイズ巻することで1次巻線9が形成されている。
【0046】このように磁気コア1に平角導線2a,2
bを直接エッジワイズ巻することで1次巻線9及び2次
巻線10を形成しているため、1次巻線9の外形寸法が
2次巻線10の外形寸法に略等しくなり、実施形態9に
比較して電磁装置の小型化及び薄型化が可能となる。ま
た、1次巻線9も2次巻線10と同様に平角導線2aを
磁気コア1に直接エッジワイズ巻して形成しているた
め、両巻線9,10を同一の工程で生産することができ
て生産性の向上が図れるという利点がある。
【0047】(実施形態11)本実施形態は1次巻線9
の構造に特徴があり、その他の構成については実施形態
9と共通であるため、共通する構成には同一の符号を付
して説明を省略する。
【0048】図23及び図24に示すように、本実施形
態における1次巻線9は矩形状の導電箔12と矩形シー
ト状の絶縁フィルム13とを、磁気コア1に平角導線2
を直接エッジワイズ巻することで形成された1次巻線1
0上に交互に巻回することで形成されている。なお、導
電箔12の一端縁の両端部には細い帯状の端末片12a
が形成されており、これらの端末片12aを1次巻線9
の端末としている。
【0049】1次巻線9の製造工程をさらに詳しく説明
する。図25に示すように矩形シート状の絶縁フィルム
13の一端側に導電箔12を載置し、他端側より磁気コ
ア1に巻回された2次巻線10上に巻き付ければ、最初
に絶縁フィルム13が2次巻線10上に巻回された後、
導電箔12と絶縁フィルム13が交互に巻回され、図2
4に示すように2次巻線10上に絶縁フィルム13を介
して導電箔12が多層に巻回されることで1次巻線9が
形成される。上記構成によれば、絶縁フィルム13によ
って2次巻線10と1次巻線9との間の絶縁と導電箔1
2間の絶縁とを同時に確保することができる。なお、本
実施形態においては2次巻線10の低電圧側の端末10
a近傍から磁気コイル1の長手方向中央にかけて1次巻
線9が形成してある。
【0050】上述のように厚みの薄い導電箔12と絶縁
フィルム13とで1次巻線9を形成しているため、電磁
装置のより一層の薄型化が図れるとともに、1次巻線9
と2次巻線10との間の距離を短くして磁気結合を強化
することができ、電力の伝達効率を向上することができ
て高い出力電圧が得られるという利点がある。しかも、
1次巻線9の導体断面積を広く取ることができるから、
直流抵抗を減少させて大きな1次電流が得られるという
利点もある。
【0051】(実施形態12)本実施形態は1次巻線9
の構造に特徴があり、その他の構成については実施形態
9と共通であるため、共通する構成には同一の符号を付
して説明を省略する。
【0052】図26及び図27に示すように、本実施形
態では平角導線2が直接エッジワイズ巻されて2次巻線
10が形成された磁気コア1を、絶縁物によって略筒状
に形成された絶縁ケース14の中に挿着し、この絶縁ケ
ース14の上に電線を巻回して1次巻線9が形成されて
いる。絶縁ケース14は磁気コア1の長手方向の全長よ
りも短くない寸法に形成され、内部に挿着された磁気コ
ア1及び2次巻線10の全体を覆っている。
【0053】そして、2次巻線10の低電圧側の端末1
0a近傍から磁気コア1の長手方向中央にかけて絶縁ケ
ース14の上から電線(例えば、平角導線)を数ターン
巻回することで1次巻線9が形成されている。
【0054】而して、本実施形態では上述のように構成
しているので、絶縁ケース14によって1次巻線9と2
次巻線10との間の絶縁が確保できるとともに、絶縁ケ
ース14が2次巻線10全体を覆っていることから2次
巻線10の高電圧側の端末10bから1次巻線9に至る
沿面を介した絶縁破壊も防止できる。
【0055】(実施形態13)本実施形態は1次巻線9
の構造に特徴があり、その他の構成については実施形態
9と共通であるため、共通する構成には同一の符号を付
して説明を省略する。
【0056】本実施形態は、図28に示すように融着性
を有する樹脂で被覆された電線を2次巻線10の上に巻
回し、2次巻線10を形成する平角導線2の被覆と上記
電線の被覆とを融着させることで1次巻線9の位置決め
を行うようにした点に特徴がある。
【0057】而して、両巻線9,10の被覆同士を融着
することで1次巻線9の位置決めが行えるため、1次巻
線9の相対的な位置がずれることによる特性のばらつき
などが防止できる。なお、2次巻線10を形成する平角
導線2の被覆にも融着性を有する樹脂を用い、磁気コア
1に直接エッジワイズ巻された平角導線2の被覆を磁気
コア1に融着して2次巻線10の位置決めを行うように
しても良い。
【0058】(実施形態14)本実施形態は1次巻線9
の構造に特徴があり、その他の構成については実施形態
9と共通であるため、共通する構成には同一の符号を付
して説明を省略する。
【0059】図29に示すように、合成樹脂製のケース
15の収容部15aに薄い金属板等からなるリード16
がインサート成形されており、平角導線2が直接エッジ
ワイズ巻されて2次巻線10が形成された磁気コア1を
上記収容部15aに収容し、磁気コア1を挟んで対向す
るリード16の先端間に薄い金属板等からなるリード片
17を橋架し、リード片17の両端部と各リード16の
先端部を接合する。この結果、リード16及びリード片
17が2次巻線10の周囲に巻回されることとなり、リ
ード16及びリード片17によって1次巻線9が形成さ
れることになる。
【0060】上述のように構成すれば、電磁装置(トラ
ンス)の小型化及び低背化を図ることができる。
【0061】(実施形態15)ところで、実施形態9に
おいては2次巻線10の高電圧側の端末10bから沿面
を介して1次巻線9との間で絶縁破壊の虞があるため、
1次巻線9には導体径のおよそ5倍の外径を有する電線
を用いている。しかしながら、このように太い電線を用
いると電磁装置(トランス)の外径が大型化し、用途に
よっては十分な薄型化が図れない場合もある。また、電
線として断面円形の絶縁線を用いているため、2次巻線
10上に巻回する際に位置の確定が容易でなく巻太り等
が生じる虞もある。また、実施形態12においては1次
巻線9の線径は小さくなるものの、絶縁ケース14の分
だけ電磁装置(トランス)の外形寸法が大きくなり、部
品点数が増加したり組立が困難になるといった不利な点
がある。
【0062】そこで本実施形態は、図30及び図31に
示すように1次巻線9と絶縁物を含む1次巻線部品18
に、平角導線2が直接エッジワイズ巻されて2次巻線1
0が形成された磁気コア1を挿着することで電磁装置
(トランス)を構成している。このように本実施形態は
1次巻線9の構造に特徴があり、その他の構成について
は実施形態9と共通であるため、共通する構成には同一
の符号を付して説明を省略する。
【0063】1次巻線部品18は、図32に示すように
絶縁性を有する合成樹脂により断面形状が磁気コア1と
同じ略楕円形の筒状に形成された筒体(第1の絶縁部
材)19を有している。この筒体19は、例えば、ポリ
エーテルイミド(GE社製、商品名「ウルテム」)のよ
うな熱可塑性樹脂によって形成され、外周面には1次巻
線を形成するための溝19aが全周にわたって数ターン
程度形成されている。さらに1次巻線の端末を形成する
ための溝19bを有する突片19cが長手方向に沿って
突設されている。
【0064】而して、図33に示すように金型20にセ
ットされた上記筒体19の溝19aに導電性樹脂21を
流し込めば、流動性に優れた導電性樹脂21が溝19
a,19b全体に行き渡り、導電性樹脂21を十分に硬
化させることで筒体19の外周面を溝19a,19bに
沿って巻回する1次巻線9が形成される。
【0065】上述のようにして1次巻線9が形成された
筒体19を、長手方向両端の開口を露出するようにして
筒体19全体を合成樹脂(例えば、筒体19を形成する
ポリエーテルイミド)で覆うことにより、図34に示す
ように筒体19を絶縁性を有する合成樹脂の成形部(第
2の絶縁部材)22で覆った1次巻線部品18が形成さ
れる。
【0066】そして、1次巻線部品18の筒体19内に
2次巻線10が形成された磁気コア1を挿着し、1次巻
線9の端末に端子片23を取り付けることによって電磁
装置(トランス)が構成される(図30及び図31参
照)。なお、1次巻線部品18は2次巻線10の低電圧
側の端末10a近傍から磁気コア1の長手方向中央にか
けて挿着されている。
【0067】本実施形態は上述のように構成したもので
あるから、1次巻線部品18によって1次巻線9と2次
巻線10との間の絶縁が可能になる。また、導電性樹脂
21によって筒体19の外周面に1次巻線9を形成した
後に筒体19全体を絶縁性を有する合成樹脂製の成形部
22で覆っているため、2次巻線10の高電圧側の端末
と1次巻線9との間の絶縁を確保することができる。し
かも、流動性に優れた導電性樹脂12を筒体19の溝1
9a,19bに流し込むことで1次巻線9が形成される
ため、電線を巻回して1次巻線を形成する場合に比較し
て電線の巻回工程が不要となって組立が容易になって量
産性が向上するとともに電線の被覆の寸法ばらつきや巻
回時の巻乱れ等の冗長さがなくなり、小型で薄い1次巻
線9を形成することができ、さらには電磁装置全体の小
型化及び薄型化が図れる。
【0068】ところで、本実施形態並びに上述した実施
形態1〜14においては、フェライト材を棒状に成形し
て磁気コア1を形成した後に磁気コア1の表面に研磨等
の加工を施しているが、このような後加工を施さずに磁
気コア1の表面を粗い仕上がりとしても良い。この場
合、磁気コア1の表面粗さを算術平均粗さ(Ra)が
0.8μm程度より粗くなるように磁気コア1を形成す
ることが望ましい。これにより、磁気コア1を形成した
後の研磨等の後加工が不要となって磁気コア1の製造コ
ストを下げることができる。しかも、上記後加工を行っ
て磁気コア1の表面粗さを低下させた場合には、図35
に示すようにエッジワイズ巻の際に平角導線2が滑って
座屈してしまう虞があるが、上述のように磁気コア1の
表面を粗い仕上がりとすることによって平角導線2の座
屈が防止できる。
【0069】(実施形態16)図38は従来の高電圧発
生装置の一例を示す概略回路構成図である。この従来装
置は高圧放電ランプLpに高電圧パルスを印加して始動
するイグナイタであって、電圧が印加される入力端子T
1,T2と、高圧放電ランプLpの両端に接続される出
力端子T3,T4と、高電圧側の入力端子T1及び高電
圧側の出力端子T3間に2次巻線が接続され、入力端子
T1,T2間に1次巻線が接続されたパルストランスP
Tと、パルストランスPTの1次巻線の低電圧側と低電
圧側の入力端子T2との間に挿入されたスイッチ要素S
Wと、高電圧側の入力端子T1とパルストランスPTの
1次巻線の高電圧側との間に挿入された抵抗R1と、パ
ルストランスPTの1次巻線及びスイッチ要素SWに並
列に接続されたコンデンサC1とを備えている。この従
来装置の動作を説明すると、高圧放電ランプLpが点灯
していない状態で入力端子T1,T2間に電圧が印加さ
れると抵抗R1を介してコンデンサC1が充電され、コ
ンデンサC1の両端電圧が上昇して所定値に達したとき
にスイッチ要素SWをオンすることでパルストランスP
Tの1次巻線にスイッチ要素SWを介してコンデンサC
1の充電電荷が放電され、パルストランスPTの2次巻
線にパルス状の高電圧が発生する。この高電圧パルスが
高圧放電ランプLpの両端に印加されて高圧放電ランプ
Lpを絶縁破壊に至らしめて始動するものである。
【0070】図39は上記従来装置における高電圧パル
スの出力波形の一例を示しており、パルストランスPT
の1次巻線とコンデンサC1の共振電圧をパルストラン
スPTで昇圧した波形に高周波成分が重畳した波形とな
っている。これは、パルストランスPTが理想的なトラ
ンスではなく、実際には寄生容量等が存在することに起
因している。しかしながら、高圧放電ランプLpを速や
かに絶縁破壊に至らしめて始動するためには、上記高周
波成分が抑制された基本波に近い波形である方がよい。
また、高電圧発生装置としては電圧の振動が速やかに収
束する方がコンデンサC1等の回路部品にかかるストレ
スが緩和されるため、回路部品に耐圧の低い小型で安価
なものを用いることができる。
【0071】そこで本実施形態の高電圧発生装置では、
図36に示すようにパルストランスPTの磁気コア1の
両端近傍に金属板24を配設することで上記高周波振動
を抑制している。つまり、磁気コア1の両端部は開磁路
となっており、上記高周波振動に起因して磁気コア1の
両端部から漏れて金属板24を通過する磁束が変化し、
金属板24に渦電流が流れて渦電流損が生じることで上
記高周波振動が抑制されるのである。なお、本実施形態
におけるパルストランスPTには実施形態6〜15の何
れかの構成を有する電磁装置(トランス)を用いる。
【0072】本実施形態によれば、金属板24に生じる
渦電流損によって上記高周波成分を抑制し、高圧放電ラ
ンプLpに印加される高電圧パルスの波形を図37に示
すような基本波に近い波形とすることができ、しかも、
電圧の振動が速やかに収束できるためにコンデンサC1
等の回路部品にかかるストレスが緩和され、回路部品に
耐圧の低い小型で安価なものを用いることができるとい
う利点がある。なお、回路部品を電気的に接続するため
のリードをパルストランスPTの磁気コア1の両端近傍
に配置して金属板24の代わりに用いれば、部品点数の
削減と構成の簡略化が図れるという利点がある。
【0073】(実施形態17)本実施形態の高電圧発生
装置は、図40に示すようにパルストランスPTの1次
巻線と並列に抵抗Raを接続した点に特徴があり、これ
以外の構成は図38に示した従来装置と共通である。よ
って、共通する構成には同一の符号を付して説明を省略
する。
【0074】而して、1次巻線に並列接続した抵抗Ra
での損失によって上記高周波振動を抑制することができ
るものである。なお、図41に示すようにパルストラン
スPTの1次巻線と直列に抵抗Rbを接続しても同様の
効果が得られる。
【0075】(実施形態18)本実施形態の高電圧発生
装置は、図42に示すように高圧放電ランプLpが着脱
自在に装着されるソケットと一体に構成されている点に
特徴がある。
【0076】本実施形態の高電圧発生装置は、図43に
示すように合成樹脂製の装置本体30と、装置本体30
の前面を除く背面及び周面を覆うシールドカバー50と
を備えている。装置本体30は実施形態16で説明した
パルストランスPTを含む回路部品が収容されるボディ
31と、ボディ31の前面を覆うカバー32と、ボディ
31の背面を閉塞する蓋体33とを組み立てて構成され
る。
【0077】カバー32の前面には略円形のソケット開
口部34が開口し、このソケット開口部34の周縁部分
にバヨネット式の係止部35が周方向に複数設けてあ
る。係止部35はソケット開口部34の周縁部分に一体
に設けられ、中心に向いた切欠からなり、高圧放電ラン
プLpのランプ口金の外周面に設けられた係合部(図示
せず)をソケット開口部34の前方から背方へに挿入さ
せる縦溝35aと、この縦溝35aに連続する横溝35
bとからなるL字形溝を有し、さらに係合部を係止位置
で抜け止めする係止凹部35cが内面に形成されてい
る。
【0078】ボディ31はカバー32のソケット開口部
34の内側に配置される略円筒形の筒部36と、カバー
32の周面に設けられた係合孔37と凹凸係合する係合
爪38とを有し、ボディ31の前面にカバー32を被せ
て係合爪38を係合孔37に係合することによってソケ
ット開口部34の内側に筒部36が配置された状態でボ
ディ31とカバー32が組み立てられる(図42参
照)。また、ボディ31の筒部36の中心には略円筒形
の中央筒部39が突設されており、この中央筒部39の
内側にランプ口金の中央電極部(図示せず)と接触導通
する中央電極40が収納されている。さらに、ランプ口
金の外周面に設けられた外側電極部(図示せず)と接触
導通する複数の外側電極41が筒部36に取り付けられ
ており、ボディ31とカバー32を組み立てたときに筒
部36の前面側に露出する外側電極41の接触部41a
がソケット開口部34の内側に臨むようにしてある。す
なわち、ランプ口金をソケット開口部34に挿入すると
き係合部が係止部35の縦溝35aに挿入され、ランプ
口金を回転すると係合部が横溝35bに進入して係止凹
部35cに係止し抜け止めされ、ランプ口金の中央電極
部が中央筒部39内に挿入されて中央電極40と接触導
通し、同時にソケット開口部34の内側に臨む外側電極
41の接触部41aがランプ口金の外側電極部に接触導
通することにより、本実施形態の高電圧発生装置と高圧
放電ランプLpが電気的且つ機械的に接続される。
【0079】一方、ボディ31の前面側には抵抗R1や
コンデンサC1などの回路部品が収容される第1の収容
凹部42が設けられる。また、図44に示すようにボデ
ィ31の背面側にはパルストランスPTを収容する収容
凹所43が設けてある。このパルストランスPTは実施
形態9の電磁装置(トランス)と同じ構成を有し、図4
5に示すように断面が略楕円形状のロッド形の磁気コア
1に平角導線2を直接エッジワイズ巻して2次巻線10
が形成されるとともに2次巻線10の上から電線を6タ
ーン程度巻回することで1次巻線9が形成されたもので
ある。
【0080】蓋体33はボディ31の周面に設けられた
複数の係合突部44と各々凹凸係合する複数の係合溝4
5が周壁33aに設けられ、ボディ31の背面に蓋体3
3を被せて係合突部44を係合溝45に係合することに
よってボディ31に蓋体33が取り付けられてボディ3
1の背面が蓋体33によって閉塞される。
【0081】シールドカバー50は導電性を有する磁性
体材料によって一面が開口する箱形に形成され、カバー
32の周面に突設された嵌合突起46と凹凸嵌合する嵌
合孔47が周壁に設けられている。而して、ボディ31
とカバー32と蓋体33を組み立ててなる装置本体30
を背面側からシールドカバー50内に挿入し、カバー3
2の嵌合突起46を嵌合孔47に嵌合することでシール
ドカバー50が装置本体30に取り付けられる。
【0082】ここで、装置本体30内に収容されたパル
ストランスPTの磁気コア1の両端部がシールドカバー
50の周壁と対向するようにボディ31内に配置されて
いるため、装置本体30にシールドカバー50を取り付
けた状態では磁気コア1とシールドカバー50とで閉磁
路が形成される。このように装置本体30をシールドカ
バー50で覆うとともに、パルストランスPTの磁気コ
ア1とシールドカバー50とで閉磁路を形成することに
より、高電圧発生装置から放射されるノイズが抑制でき
るとともに、パルストランスPTの出力(高電圧パル
ス)を大きくすることができ、しかも、装置全体の小型
化並びに薄型化も図れる。なお、本実施形態におけるシ
ールドカバー50は実施形態16における金属板24の
役割も果たしており、金属板24が不要となって部品点
数の削減と構成の簡略化が図れるという利点がある。
【0083】
【発明の効果】請求項1の発明は、抵抗率が1000Ω
・m以上の特性を有する磁気コアと、磁気コアの全周に
わたって略当接して巻設される巻線とを備え、平角導線
を磁気コアに直接エッジワイズ巻することで前記巻線を
巻設したので、磁気コアと巻線(平角導線)との間にコ
イルボビン等の絶縁物が不要となって巻線の外形を小さ
く且つ薄く形成することができ、薄型で優れた性能を有
する電磁装置が提供できるという効果がある。
【0084】請求項2の発明は、請求項1の発明におい
て、前記巻線の上に他の1乃至複数の巻線を巻設したの
で、薄型のトランスが実現できるという効果がある。
【0085】請求項3の発明は、請求項2の発明におい
て、磁気コアに略当接して巻設された前記巻線と当該巻
線の上に巻設された巻線の被覆同士を融着したので、複
数の巻線の被覆同士を融着することで巻線間の位置決め
が行え、巻線間の相対的な位置がずれることによる特性
のばらつきなどが防止できるという効果がある。
【0086】請求項4の発明は、請求項1又は2又は3
の発明において、磁気コアの表面を粗い仕上がりとした
ので、磁気コアを形成した後の研磨等の後加工が不要と
なって磁気コアの製造コストを下げることができ、ま
た、エッジワイズ巻の際に平角導線が滑って座屈するの
を防止できるという効果がある。
【0087】請求項5の発明は、請求項2の発明におい
て、複数のリード間に平角導線がエッジワイズ巻された
磁気コアを配置し、前記リード同士を接合したので、請
求項2の発明と同様の効果を奏する。
【0088】請求項6の発明は、請求項2の発明におい
て、筒形に形成され平角導線を巻回した前記磁気コアが
挿着される第1の絶縁部材と、第1の絶縁部材の外周面
に形成される溝に導電性樹脂を埋めて形成される巻線
と、第1の絶縁部材の外周を覆う第2の絶縁部材とを備
えたので、第1の絶縁部材によって平角導線からなる巻
線と導電性樹脂からなる巻線との間の絶縁が可能にな
り、また、導電性樹脂によって第1の絶縁部材の外周面
に巻線を形成した後に全体を絶縁性を有する第2の絶縁
部材で覆っているため、平角導線からなる巻線の高電圧
側の端末と導電性樹脂からなる巻線との間の絶縁を確保
することができるという効果がある。
【0089】請求項7の発明は、請求項6の発明におい
て、平角導線からなる前記巻線を2次巻線とし、前記第
1の絶縁部材の外周面に形成される巻線を1次巻線とし
たので、請求項6の発明と同様の効果を奏する。
【0090】請求項8の発明は、請求項7の発明におい
て、前記2次巻線の低電圧側近傍に前記1次巻線を配置
したので、2次巻線の高電圧側と1次巻線との間の沿面
距離を十分に確保することができて絶縁性の向上が図れ
るという効果がある。
【0091】請求項9の発明は、請求項2〜8の何れか
に記載された電磁装置からなるパルストランスと、パル
ストランスの1次巻線に並列接続されたコンデンサと、
コンデンサから1次巻線への放電経路を開閉するスイッ
チ要素と、1次巻線に直列又は並列に接続される抵抗と
を備えたので、磁気コアと巻線(平角導線)との間にコ
イルボビン等の絶縁物が不要となって巻線の外形を小さ
く且つ薄く形成することができ、薄型で優れた性能を有
する高電圧発生装置が提供できるという効果がある。ま
た、1次巻線に並列接続した抵抗の損失によって電圧の
振動を抑制し、パルストランスの2次巻線から出力され
る高電圧パルスの波形を基本波に近い波形とすることが
でき、しかも、電圧の振動が速やかに収束できるために
コンデンサ等の回路部品にかかるストレスが緩和され、
回路部品に耐圧の低い小型で安価なものを用いることが
できるという効果がある。
【0092】請求項10の発明は、請求項2〜8の何れ
かに記載された電磁装置からなるパルストランスと、パ
ルストランスの1次巻線に並列接続されたコンデンサ
と、コンデンサから1次巻線への放電経路を開閉するス
イッチ要素と、開磁路となる前記パルストランスの少な
くとも一端側近傍に配設される金属板とを備えたので、
磁気コアと巻線(平角導線)との間にコイルボビン等の
絶縁物が不要となって巻線の外形を小さく且つ薄く形成
することができ、薄型で優れた性能を有する高電圧発生
装置が提供できるという効果がある。また、金属板に生
じる渦電流損によって電圧の振動を抑制し、パルストラ
ンスの2次巻線から出力される高電圧パルスの波形を基
本波に近い波形とすることができ、しかも、電圧の振動
が速やかに収束できるためにコンデンサ等の回路部品に
かかるストレスが緩和され、回路部品に耐圧の低い小型
で安価なものを用いることができるという効果がある。
【0093】請求項11の発明は、請求項10の発明に
おいて、少なくとも前記パルストランス、コンデンサ、
スイッチ要素を収容する装置本体を備え、この装置本体
に放電ランプのランプ口金が電気的且つ機械的に接続さ
れるソケット部を設け、このソケット部を介して前記パ
ルストランスの2次巻線に発生する高電圧パルスをラン
プ口金に印加するので、放電ランプのランプ口金が接続
されるソケットを一体に備えた薄型の高電圧発生装置が
提供できるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施形態1を示す斜視図である。
【図2】同上の断面図である。
【図3】実施形態2を示す斜視図である。
【図4】同上の製造工程を説明する説明図である。
【図5】実施形態3を示す斜視図である。
【図6】同上の使用状態を示す断面図である。
【図7】実施形態4における磁気コアの断面図である。
【図8】同上の磁気コアに平角導線を巻回する途中の状
態を示す斜視図である。
【図9】同上の斜視図である。
【図10】実施形態5を示す斜視図である。
【図11】同上の断面図である。
【図12】実施形態6を示す斜視図である。
【図13】実施形態7における磁気コアの断面図であ
る。
【図14】同上の斜視図である。
【図15】実施形態8を示す斜視図である。
【図16】同上の断面図である。
【図17】実施形態9を示す斜視図である。
【図18】同上の断面図である。
【図19】同上における磁気コアを示し、(a)は正面
図、(b)は側面図である。
【図20】同上の他の構成を示す断面図である。
【図21】実施形態10を示す斜視図である。
【図22】同上の断面図である。
【図23】実施形態11を示す斜視図である。
【図24】同上の断面図である。
【図25】同上の製造工程を説明する説明図である。
【図26】実施形態12を示す斜視図である。
【図27】同上の断面図である。
【図28】実施形態13を示す斜視図である。
【図29】実施形態14を示す一部省略した斜視図であ
る。
【図30】実施形態15を示す斜視図である。
【図31】同上の断面図である。
【図32】同上における筒体の斜視図である。
【図33】同上の製造工程を説明する説明図である。
【図34】同上における1次巻線部品の斜視図である。
【図35】同上の説明図である。
【図36】実施形態16を示す平面図である。
【図37】同上の動作説明用の波形図である。
【図38】従来の高電圧発生装置を示す概略回路構成図
である。
【図39】従来装置の動作説明用の波形図である。
【図40】実施形態17を示す概略回路構成図である。
【図41】同上の他の構成を示す概略回路構成図であ
る。
【図42】実施形態18を示す斜視図である。
【図43】同上の分解斜視図である。
【図44】同上におけるボディを背面側から見た斜視図
である。
【図45】同上におけるパルストランスの側面図であ
る。
【図46】従来例を示す分解斜視図である。
【図47】同上の斜視図である。
【図48】同上の断面図である。
【図49】同上におけるコイルボビンの斜視図である。
【符号の説明】
1 磁気コア 2 平角導線
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 藤原 徹 大阪府門真市大字門真1048番地松下電工株 式会社内 (72)発明者 ▲高▼松 健一 大阪府門真市大字門真1048番地松下電工株 式会社内 (72)発明者 中野 智之 大阪府門真市大字門真1048番地松下電工株 式会社内 (72)発明者 絹谷 和彦 大阪府門真市大字門真1048番地松下電工株 式会社内 (72)発明者 忠澤 孝明 大阪府門真市大字門真1048番地松下電工株 式会社内 Fターム(参考) 5E043 AB04 BA01

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 抵抗率が1000Ω・m以上の特性を有
    する磁気コアと、磁気コアの全周にわたって略当接して
    巻設される巻線とを備え、平角導線を磁気コアに直接エ
    ッジワイズ巻することで前記巻線を巻設したことを特徴
    とする電磁装置。
  2. 【請求項2】 前記巻線の上に他の1乃至複数の巻線を
    巻設したことを特徴とする請求項1記載の電磁装置。
  3. 【請求項3】 磁気コアに略当接して巻設された前記巻
    線と当該巻線の上に巻設された巻線の被覆同士を融着し
    たことを特徴とする請求項2記載の電磁装置。
  4. 【請求項4】 磁気コアの表面を粗い仕上がりとしたこ
    とを特徴とする請求項1又は2又は3記載の電磁装置。
  5. 【請求項5】 複数のリード間に平角導線がエッジワイ
    ズ巻された磁気コアを配置し、前記リード同士を接合し
    たことを特徴とする請求項2記載の電磁装置。
  6. 【請求項6】 筒形に形成され平角導線を巻回した前記
    磁気コアが挿着される第1の絶縁部材と、第1の絶縁部
    材の外周面に形成される溝に導電性樹脂を埋めて形成さ
    れる巻線と、第1の絶縁部材の外周を覆う第2の絶縁部
    材とを備えたことを特徴とする請求項2記載の電磁装
    置。
  7. 【請求項7】 平角導線からなる前記巻線を2次巻線と
    し、前記第1の絶縁部材の外周面に形成される巻線を1
    次巻線としたことを特徴とする請求項6記載の電磁装
    置。
  8. 【請求項8】 前記2次巻線の低電圧側近傍に前記1次
    巻線を配置したことを特徴とする請求項7記載の電磁装
    置。
  9. 【請求項9】 請求項2〜8の何れかに記載された電磁
    装置からなるパルストランスと、パルストランスの1次
    巻線に並列接続されたコンデンサと、コンデンサから1
    次巻線への放電経路を開閉するスイッチ要素と、1次巻
    線に直列又は並列に接続される抵抗とを備えたことを特
    徴とする高電圧発生装置。
  10. 【請求項10】 請求項2〜8の何れかに記載された電
    磁装置からなるパルストランスと、パルストランスの1
    次巻線に並列接続されたコンデンサと、コンデンサから
    1次巻線への放電経路を開閉するスイッチ要素と、開磁
    路となる前記パルストランスの少なくとも一端側近傍に
    配設される金属板とを備えたことを特徴とする高電圧発
    生装置。
  11. 【請求項11】 少なくとも前記パルストランス、コン
    デンサ、スイッチ要素を収容する装置本体を備え、この
    装置本体に放電ランプのランプ口金が電気的且つ機械的
    に接続されるソケット部を設け、このソケット部を介し
    て前記パルストランスの2次巻線に発生する高電圧パル
    スをランプ口金に印加することを特徴とする請求項10
    記載の高電圧発生装置。
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