JP2002343654A - 高電圧パルス発生器及びその製造方法 - Google Patents
高電圧パルス発生器及びその製造方法Info
- Publication number
- JP2002343654A JP2002343654A JP2001149842A JP2001149842A JP2002343654A JP 2002343654 A JP2002343654 A JP 2002343654A JP 2001149842 A JP2001149842 A JP 2001149842A JP 2001149842 A JP2001149842 A JP 2001149842A JP 2002343654 A JP2002343654 A JP 2002343654A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- resin
- voltage
- voltage pulse
- pulse generator
- core
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Landscapes
- Circuit Arrangements For Discharge Lamps (AREA)
- Insulating Of Coils (AREA)
Abstract
封止する樹脂の肉厚を薄くする。 【解決手段】高電圧パルス発生器を構成する高圧トラン
スPTは、フェライト製のコア1の周囲に1次巻線n1
及び2次巻線n2を巻装し、1次巻線n1の両端と2次
巻線n2の一端にそれぞれ導電性部材にて短冊形に形成
された端子S1〜S3が接続される。そして、各端子S
1〜S3の先端部を露出するようにして第1及び第2の
樹脂2,3で二重に封止される。内側の第1の樹脂2に
は外側の第2の樹脂3に比較して封止時の圧力が低く且
つ耐電圧が低い樹脂材料が用いられる。このような二重
封止構造によれば、第1の樹脂2のみで封止する従来構
造に比較して同程度の絶縁耐圧を確保しつつ樹脂部分の
厚みを薄くすることができる。
Description
照明装置や車両用前照灯又は補助灯などにおいて始動用
の高電圧パルスを放電灯に印加するために用いられる高
電圧パルス発生器及びその製造方法に関するものであ
る。
は、高圧トランス並びにその他の回路部品のケースを熱
可塑性樹脂成形品にて製作し、高圧トランスを含む高電
圧部分(数十kVの高電圧が印加される部分)とそれ以
外の低電圧部分(数kV以下の低電圧が印加される部
分)とを絶縁するために、高電圧部分を収納し且つ樹脂
を充填して封止する収納室をケースに設けている。つま
り、高電圧パルス発生時に他の部品に高電圧が印加され
て破損に至ったり、他の部品に高電圧が印加されること
で出力される高電圧パルスの電圧が低下するといった不
具合の発生を防止するために高圧トランスを含む高電圧
部分を樹脂で封止して絶縁する必要がある。
硬化性樹脂を用いる場合が多く、例えば、BMC(Bulk
Molding Compound)成形法では一般的に不飽和ポリエス
テル樹脂が使用される。不飽和ポリエステル樹脂の耐電
圧は8〜12[kV/mm]であり、仮に高電圧パルス
の最大値を40[kV]とした場合、充分な絶縁耐圧を
確保するためには、図22に示すようにコア60に巻装
された巻線61から最外郭までの距離、すなわち樹脂
(不飽和ポリエステル樹脂)62の肉厚dを約5[m
m]とする必要がある。
ランスのコアや巻線あるいは巻線を接続する端子、もし
くはそれらの接続部位が機械的な損傷を受ける虞がある
ので、低圧成形が可能な樹脂を用いることが望ましい。
的に低い熱硬化性樹脂のみで封止すると肉厚が厚くなっ
て小型化の妨げとなる。一方、耐電圧が比較的に高い熱
可塑性樹脂では射出成形時の成形圧が高いために高圧ト
ランスの部材(コア、巻線、端子あるいはそれらの接続
部)が機械的な損傷を受けてしまうので、熱可塑性樹脂
で直接高圧トランスを封止することができない。
あり、その目的とするところは、充分な絶縁耐圧を確保
しながら高圧トランスを封止する樹脂の肉厚を薄くする
ことができる高電圧パルス発生器及びその製造方法を提
供することにある。
目的を達成するために、高圧トランスを用いて高電圧パ
ルスを発生する高電圧パルス発生器において、高圧トラ
ンスは、少なくとも1つのコアと、コアの周囲に巻装さ
れる複数の巻線と、各巻線に接続され外部の部品と各巻
線を電気的に接続するための複数の端子とを具備し、各
端子の一部を露出するようにして第1及び第2の樹脂で
二重に封止されてなり、内側の第1の樹脂は外側の第2
の樹脂に比較して封止時の圧力が低く且つ耐電圧が低い
樹脂材料からなることを特徴とし、封止時の圧力が低い
第1の樹脂で高圧トランスを直接封止するために高圧ト
ランスの部材に機械的な損傷を与えることが無く、ま
た、第1の樹脂よりも耐電圧の高い第2の樹脂で外側を
封止するため、充分な絶縁耐圧を確保しながら、第1の
樹脂のみで封止する場合に比較して樹脂の厚みを薄くす
ることができる。
て、第1又は第2の樹脂の少なくとも一方を射出成形に
て封止することを特徴とする。
めに、高圧トランスを用いて高電圧パルスを発生する高
電圧パルス発生器の製造方法において、コアの周囲に複
数の巻線を巻装する工程と、巻線を巻装したコアを第1
の樹脂で封止する工程と、第1の樹脂の外側を第2の樹
脂で封止する工程とを有し、内側の第1の樹脂を外側の
第2の樹脂に比較して封止時の圧力が低く且つ耐電圧が
低い樹脂材料としたことを特徴とし、封止時の圧力が低
い第1の樹脂で高圧トランスを直接封止するために高圧
トランスの部材に機械的な損傷を与えることが無く、ま
た、第1の樹脂よりも耐電圧の高い第2の樹脂で外側を
封止するため、充分な絶縁耐圧を確保しながら、第1の
樹脂のみで封止する場合に比較して樹脂の厚みを薄くす
ることが可能な高電圧パルス発生器の製造方法が提供で
きる。
において、複数の巻線の少なくとも1つをコアの周囲に
エッジワイズ巻きにて巻装したことを特徴とする。
において、第1の樹脂が熱硬化性樹脂からなることを特
徴とする。
て、熱硬化性樹脂として不飽和ポリエステルを用いたこ
とを特徴とする。
において、第2の樹脂が熱可塑性樹脂からなることを特
徴とする。
て、熱可塑性樹脂としてポリプロピレンを用いたことを
特徴とする。
において、第1の樹脂の耐電圧を0より大きく且つ20
[kV/mm]以下とし、第2の樹脂の耐電圧を20
[kV/mm]より大きく且つ60[kV/mm]以下
としたことを特徴とする。
明において、複数の端子の少なくとも一部と電気的に接
続される接触子を有し外部回路と接続されるコネクタを
備え、このコネクタのハウジングを第2の樹脂にて一体
成形したことを特徴とし、コネクタの位置規制や機械的
な固定を高圧トランスの位置規制や機械的な固定で兼ね
ることができる。
明において、入力又は出力のノイズ成分を除去するノイ
ズフィルタを備え、このノイズフィルタを構成するフィ
ルタ用コイルを第1及び第2の樹脂で封止してなること
を特徴とし、フィルタ用コイルの絶縁に必要な耐電圧を
第1及び第2の樹脂で確保することができ、フィルタ用
コイルを空気中で絶縁する場合に比較して小さなスペー
スでの絶縁が可能となる。
おいて、複数の端子の少なくとも一部と電気的に接続さ
れる接触子を有し外部回路と接続されるコネクタを備
え、このコネクタのハウジングを第2の樹脂にて一体成
形したことを特徴とし、請求項11の発明の作用に加え
て、絶縁確保の容易化と部品点数及び組立工数の削減と
が図れる。
いて、高圧トランスの出力側に負荷を電気的に接続した
後に第1及び第2の樹脂で封止することを特徴とし、第
1及び第2の樹脂で高電圧部を全て封止することが可能
となり、高電圧部の外部に露出する部位を最小限とする
ことができて小型化が図れる。
明において、出力用の端子に負荷である放電灯の電極を
接続してなることを特徴とする。
明において、放電灯の口金が着脱自在に装着されて出力
用の端子に放電灯の口金を電気的に接続するソケット部
を備えたことを特徴とする。
ために、高圧トランスを用いて高電圧パルスを発生する
高電圧パルス発生器において、高圧トランスは、少なく
とも1つのコアと、コアの周囲に巻装される複数の巻線
と、各巻線に接続され外部の部品と各巻線を電気的に接
続するための複数の端子とを具備し、複数の巻線の少な
くとも1つがコアの周囲にエッジワイズ巻きにて巻装さ
れ、各端子の一部を露出するようにして第1及び第2の
樹脂で二重に封止されてなり、熱硬化性樹脂からなる内
側の第1の樹脂の耐電圧を8〜12[kV/mm]と
し、且つ熱可塑性樹脂からなる外側の第2の樹脂の耐電
圧を30〜40[kV/mm]とし、入力又は出力のノ
イズ成分を除去するノイズフィルタと、複数の端子の少
なくとも一部と電気的に接続される接触子を有し外部回
路と接続されるコネクタとを設け、ノイズフィルタを構
成するフィルタ用コイルを第1及び第2の樹脂で封止す
るとともにコネクタのハウジングを第2の樹脂にて一体
成形し、放電灯の電極を接続する端子を外部に露出させ
てなることを特徴とし、封止時の圧力が低い第1の樹脂
で高圧トランスを直接封止するために高圧トランスの部
材に機械的な損傷を与えることが無く、また、第1の樹
脂よりも耐電圧の高い第2の樹脂で外側を封止するた
め、充分な絶縁耐圧を確保しながら、第1の樹脂のみで
封止する場合に比較して樹脂の厚みを薄くすることがで
きる。また、コネクタのハウジングを第2の樹脂にて一
体成形することでコネクタの位置規制や機械的な固定を
高圧トランスの位置規制や機械的な固定で兼ねることが
できる。さらに、フィルタ用コイルの絶縁に必要な耐電
圧を第1及び第2の樹脂で確保することができ、フィル
タ用コイルを空気中で絶縁する場合に比較して小さなス
ペースでの絶縁が可能となる。
の高電圧パルス発生器を示す回路構成図である。パルス
トランスである高圧トランスPTの1次巻線n1の一端
(端子S1)に入力端子IN1が接続され、1次巻線n
2の他端(端子S2)に放電ギャップからなるスイッチ
SWを介して入力端子IN3が接続されるとともに2つ
の入力端子IN1,IN3間にコンデンサCが接続され
る。高圧トランスPTの2次巻線n2の一端が入力端子
IN1に接続されている側の1次巻線n1の一端に接続
され、2次巻線n2の他端(端子S3)が一方の出力端
子OUT1と接続される。また、他方の出力端子OUT
2と入力端子IN2とが接続される。
放電灯(HIDランプ)を負荷とする放電灯点灯装置の
始動回路(イグナイタ)として用いられ、出力端子OU
T1,OUT2間に出力される高電圧パルスを放電灯に
印加することで絶縁破壊を引き起こして始動させるもの
である。すなわち、入力端子IN1,IN3間にスイッ
チSWの応答電圧(スイッチSWがオンする電圧)より
も高い電圧が印加されることでコンデンサCが充電さ
れ、コンデンサCの両端電圧が応答電圧を超えた時点で
スイッチSWがオンし、コンデンサCの充電電荷がコン
デンサC→高圧トランスPTの1次巻線n1→スイッチ
SW→コンデンサCの経路で流れる。その結果、高圧ト
ランスPTの2次巻線n2には1次巻線n1に印加され
る電圧を昇圧した数十kVの高電圧パルスが出力され
る。また、コンデンサCの放電によって印加電圧や電流
が低下するとスイッチSWがオフとなり、高圧トランス
PTの1次巻線n1に電流を流す経路が遮断される。な
お、始動後における放電灯への定常的な電力供給は、入
力端子IN1→高圧トランスPTの2次巻線n2→出力
端子OUT1→放電灯→出力端子OUT2→入力端子I
N2の経路と、入力端子IN2→出力端子OUT2→放
電灯→出力端子OUT1→高圧トランスPTの2次巻線
n2→入力端子IN1の経路とで行われる。
うにフェライト製のコア1の周囲に1次巻線n1及び2
次巻線n2を巻装し、1次巻線n1の両端と2次巻線n
2の一端にそれぞれ導電性部材にて短冊形に形成された
端子S1〜S3が接続され、各端子S1〜S3の先端部
を露出するようにして第1及び第2の樹脂1,2で二重
に封止され、内側の第1の樹脂2には外側の第2の樹脂
3に比較して封止時の圧力が低く且つ耐電圧が低い樹脂
材料が用いられる。
〜20[kV/mm]、第2の樹脂3の耐電圧V2が4
0[kV/mm]とし、高圧トランスPTの2次側に出
力される高電圧パルスの電圧の最大値を40[kV]と
した場合、従来例のように第1の樹脂2のみで封止して
充分な絶縁耐圧を確保するためには厚みT2を2〜4
[mm]とする必要がある(図1参照)。しかしなが
ら、本実施形態の二重封止構造によれば、内側の第1の
樹脂2の厚みを1[mm]とした場合の第1及び第2の
樹脂2,3両方の厚みT1は1.5〜1.75[mm]
で充分な絶縁耐圧を確保することができ、第1の樹脂2
のみで封止する従来構造に比較して同程度の絶縁耐圧を
確保しつつ樹脂部分の厚みT1を0.5〜2.25[m
m]程度薄くすることができる。なお、樹脂部分の厚み
T1は第1及び第2の樹脂2,3の耐電圧V1,V2の
差が大きいほど薄くすることができる。
Tの製造方法を図2に基づいて説明する。
れたコア1の周囲に1次巻線n1及び2次巻線n2を軸
方向に沿って巻装し、2次巻線n2の一端を1次巻線n
1の一端に電気的に接続するとともに、1次巻線n1の
両端と2次巻線n2の他端をそれぞれ端子S1〜S3の
一端部に接合する。続いて、端子S1〜S3の端部を露
出するようにしてコア1と1次巻線n1及び2次巻線n
2を第1の樹脂2で封止する。このとき、コア1のよう
に高電圧パルスの絶縁に影響しない部位は第1の樹脂2
から露出していても構わない。最後に、端子S1〜S3
の端部を露出するようにして第1の樹脂2全体を第2の
樹脂3で封止する。このときもコア1のように高電圧パ
ルスの絶縁に影響しない部位は第2の樹脂3から露出し
ていても構わない。
用いる場合、内部に封止するコア1や1次巻線n1並び
に2次巻線n2、あるいは端子S1〜S3、さらには1
次巻線n1及び2次巻線n2と各端子S1〜S3との接
続部位X1〜X3(図2参照)が射出圧力によって機械
的損傷を受けることがないように低圧で成形が可能な熱
硬化性樹脂を用いることが望ましい。一般的に、低圧成
形が可能な熱硬化性樹脂の耐電圧は10〜20[kV/
mm]となっており、特に熱硬化性樹脂の中で不飽和ポ
リエステルは低圧成形が可能であるから、第1の樹脂2
として不飽和ポリエステルを用いることが望ましい。
いる場合、既に第1の樹脂2で封止しているからコア1
や巻線n1,n2等が射出圧力によって機械的損傷を受
けることが無く、熱可塑性樹脂のように成形圧力の高い
樹脂材料を用いることができる。このような成形圧力の
高い樹脂材料においては、耐電圧が30〜50[kV/
mm]のものを選択可能である。特に、熱可塑性樹脂の
中ではポリプロピレン(PP,PPS)やポリブチレン
テレフタレート(PBT)が比較的安価で耐電圧が高い
から、これらを第2の樹脂3に用いることが望ましい。
力が低い方の第1の樹脂2を内側とし、耐電圧V2が高
い方の第2の樹脂3を外側とした二重封止構造により、
封止時の圧力が低い第1の樹脂2で高圧トランスPTを
直接封止するために高圧トランスPTの部材に機械的な
損傷を与えることが無く、また、第1の樹脂2よりも耐
電圧の高い第2の樹脂3で外側を封止するため、充分な
絶縁耐圧を確保しながら、第1の樹脂2のみで封止する
場合に比較して樹脂の厚みを薄くすることができる。特
に、第1の樹脂2に熱硬化性樹脂を使用する場合には、
一般にその耐電圧V1が20[kV/mm]以下である
ので、第2の樹脂3の耐電圧V2>20[kV/mm]
とすれば、すなわち、第1及び第2の樹脂2,3の耐電
圧V1,V2がそれぞれ0<V1≦20[kV/m
m],20[kV/mm]<V2≦60[kV/mm]
の範囲であれば、樹脂の薄型化が可能である。
1の樹脂2を部分的に覆わない構成としてもよい。この
場合、第1及び第2の樹脂2,3で封止する順序に制限
を受けないという利点があるが、第1の樹脂2の第2の
樹脂3で覆われない部位の厚みT2が第1の樹脂2のみ
で封止する場合に必要となる厚みT2だけ必要となる。
n2の少なくとも何れか一方(例えば2次巻線n2)
を、表面が絶縁された平角線をコア1の周囲にエッジワ
イズ巻きにて巻装する構成とすれば、断面円形の導線を
コア1の周囲に巻回する構成に比較して、同一巻数の場
合には2次巻線n2の占有空間を小さくして高圧トラン
スPTの小型化が図れるという利点がある。なお、1次
巻線n1又は1次巻線n1と2次巻線n2の両方にエッ
ジワイズ巻き構造を採用してもよい。
ように端子S1〜S3と電気的に接続された3つの接触
子4,5,6を有して外部回路(例えば、放電灯を点灯
させる点灯装置)と接続される入力コネクタCN1を備
え、この入力コネクタCN1のハウジング7を第2の樹
脂3にて一体成形している点に特徴がある。なお、本実
施形態の基本構成は実施形態1と共通であるから、共通
の構成については同一の符号を付して説明を省略する。
面に開口する凹所7aを具備した有底角筒形であって高
圧トランスPTの端部側面から側方へ突設されている。
接触子4〜6は幅細の短冊形に形成され、凹所7a内に
インサート成形あるいは圧入によって並設されている。
また、ハウジング7の後端部には突条部7bが突設され
ており、高圧トランスPTの1次巻線n1の両端に各々
接続されている端子S1,S2の先端部が突条部7bの
端面より突出させてある。
ンスPTの筐体(この場合は第2の樹脂3)との位置規
制や筐体への機械的な固定、及び入力コネクタCN1の
ハウジング7との位置規制や機械的な固定を行う必要が
生じる場合があり、入力コネクタCN1のハウジング7
を高圧トランスPTの第2の樹脂3と一体成形すれば、
入力コネクタCN1の位置規制や機械的な固定を高圧ト
ランスPTの位置規制や機械的な固定で兼ねることがで
きる。
に、負荷(放電灯)側のノイズを軽減するためにノイズ
フィルタを構成するフィルタ用コイルL1,L2をパル
ストランスPTと出力端子OUT1の間並びに入力端子
IN2と出力端子OUT2の間に挿入する回路構成を採
る場合がある。このような回路構成においては、一方の
フィルタ用コイルL1が高圧トランスPTからの高電圧
パルスとほぼ同電位となるため、高圧トランスPTと同
様に他の部品から絶縁する必要がある。また、他方のフ
ィルタ用コイルL2は負荷の状態によっては高電圧パル
スの影響で数[kV]まで電位が上昇することがあるの
で、これに耐え得る電気的な絶縁が必要となる。そこで
本実施形態は、図7に示すようにフィルタ用コイルL
1,L2の一方又は両方を第1又は第2の樹脂2,3で
封止する構造としている。この構造によれば、フィルタ
用コイルL1,L2の絶縁に必要な耐電圧を第1又は第
2の樹脂2,3で確保することができ、フィルタ用コイ
ルL1又はL2を空気中で絶縁する場合に比較して小さ
なスペースでの絶縁が可能となる(ここで、空気中での
絶縁時には沿面距離での絶縁耐圧を1[kV/mm]と
仮定している)。なお、他の構成は実施形態1と共通で
あるから説明は省略する。
N1のハウジング7並びにフィルタ用コイルL1(又は
L2)を高圧トランスPTの第2の樹脂3と一体成形す
る場合においても、出力端子OUT1,OUT2は負荷
(放電灯)と電気的に接続するために露出させる必要が
ある。特に出力端子OUT1として使用する高圧トラン
スPTの端子S3には高電圧パルスによって数十[k
V]の電圧が印加されるため、第1及び第2の樹脂2,
3の外に露出する端子S3の端部(出力端子OUT1)
は空気中にて絶縁する場合に他の部品との間に数十[m
m](空気中の沿面での絶縁耐圧を1[kV/mm]と
仮定した場合)の沿面距離が必要となる。
部位を中心とする同心円状の絶縁壁8を、例えば二重に
第2の樹脂3と一体に形成して他の部品との沿面距離を
確保することが望ましい。この場合、入力コネクタCN
1、フィルタ用コイルL1又はL2、並びに端子S3の
絶縁壁8を第2の樹脂3(又は第1の樹脂2)と一体成
形する構造であるから、絶縁確保の容易化と部品点数及
び組立工数の削減等が図れるという利点がある。なお、
他の構成は実施形態1,3と共通であるから説明は省略
する。
すように負荷を接続する出力コネクタCN2を備え、出
力端子OUT1,OUT2と出力コネクタCN2をケー
ブル9,9で接続するとともに出力端子OUT1,OU
T2とケーブル9,9の接続部(図示せず)を第1及び
第2の樹脂2,3(又は第2の樹脂3のみ)で封止する
点に特徴がある。
着脱自在に装着されるものであって、放電灯の2つの電
極に接続する接触子(図示せず)と接続された2本のケ
ーブル9,9を備えている。
脂2,3で封止する前にケーブル9,9の端部を出力端
子OUT1,OUT2に接続し、両者の接続部を第1及
び第2の樹脂2,3で封止しているため、上記接続部を
含む高電圧部を全て封止することが可能となる。その結
果、空気中に露出される高電圧部を構成上最小限(又は
皆無)とすることができ、実施形態4で説明した高電圧
部と他の部品との沿面距離を確保するための絶縁壁8が
最小限で済む。また、一般的に沿面距離による絶縁より
も樹脂材料の厚みによる絶縁の方が小型にできるため、
実施形態4に比較して外形の小型化が可能である。な
お、他の構成は実施形態1と共通であるから説明は省略
する。
すように実施形態4の構造において、負荷である放電灯
Laを出力端子OUT1,OUT2に接続した状態で第
1及び第2の樹脂2,3にて封止した点に特徴がある。
定する際の基準とする合成樹脂製のベース20と、石英
ガラスにより略円筒形に形成され、ベース20の中央部
に一端部が挿入されて起立状態に支持された発光管21
と、石英ガラスにより略円筒形に形成され、発光管21
の外側を覆うようにして両端部が発光管21に溶着され
た外管22とを備える。発光管21は、水銀と金属ハロ
ゲン化物及び始動用ガス(キセノンなど)が封入された
発光部21aと、互いの先端部が発光部21a内で所定
距離だけ離間して対向配置されるとともに他端部が発光
管21の両端部より導出された一対の電極23,24と
を具備し、電極23,24間に高電圧パルスが印加され
ることで発光部21a内で放電が生じるとともに電極2
3,24間に継続的に電圧が印加されることでその放電
が持続して点灯が維持されるものである。
通して発光管21の突出面(表面)と反対側の面(裏
面)から導出され、高圧トランスPTの端子S3(出力
端子OUT1)と電気的に接続される。また、他方の電
極24は鈎形に折曲されて発光管21と並行に配置され
るとともに機械的保護や電気的絶縁のために電極保護管
25に内挿され、同じくベース20を貫通して裏面から
導出された端部が出力端子OUT2と電気的に接続され
る。
22の外に露出する部分が電極23に比べて長いため、
始動用の高電圧パルスを電極24に印加する場合の電気
的絶縁が電極23に印加する場合に比較して困難になる
から、図12の回路図に示すように電極23を出力端子
OUT1に接続して始動用の高電圧パルスを電極23に
印加することが望ましい。この場合、出力端子OUT1
である高圧トランスPTの端子S3及び端子S3と電極
23の接続部が空気中に露出するため、沿面距離による
電気的な絶縁が必要となる。
の端子S3と電極23との電気的な接続を第1及び第2
の樹脂2,3の封止前に行い、高圧トランスPTの端子
S3(出力端子OUT1)及び端子S3と電極23の接
続部を第1及び第2の樹脂2,3で封止することによ
り、第1及び第2の樹脂2,3の厚みによって絶縁が可
能となるため、高電圧パルス発生器の小型化が図れるも
のである。なお、他の構成は実施形態1,3と共通であ
るから説明は省略する。
すように片口金構造の放電灯Laが着脱自在に装着され
るソケット部11を具備するケース10に高圧トランス
PTを収納し、ソケット一体型の高電圧パルス発生器を
構成した点に特徴がある。
aとほぼ同一の構成を有し、図14に示すようにベース
20の裏面側にソケット部11と嵌合する略円柱状の嵌
合部26が設けられ、嵌合部26の裏面が中央に電極2
3と接続された口金27aが配設されるとともに嵌合部
26のベース20寄りの外周面に電極24と接続された
口金27bが配設されている。
面には円筒形の周壁12が突設され、周壁12の内側に
形成された平面視略円形の凹所13に放電灯Laの嵌合
部26が着脱自在に嵌合し、凹所13内に配設された受
け金(図示せず)が各口金27a,27bと接触導通す
るのであって、周壁12と凹所13と受け金とでソケッ
ト部11が構成される。ケース10内には実施形態1で
説明した高圧トランスPTが収納され、高圧トランスP
Tの端子S3(出力端子OUT1)が口金27aと接触
導通する受け金に接続されるとともに出力端子OUT2
が口金27bと接触導通する受け金に接続される。すな
わち、放電灯Laの嵌合部26をソケット部11に嵌合
すれば、放電灯Laの口金27a,27bとソケット部
11の受け金とが接触導通し、高圧トランスPTで発生
した高電圧パルスが受け金及び口金27a,27bを介
して放電灯Laの電極23,24に印加される。
生器を構成する場合にも第1及び第2の樹脂2,3によ
る二重封止構造の高圧トランスPTを用いることでケー
ス10の小型化が可能となる。なお、他の構成は実施形
態1と共通であるから説明は省略する。
すように高圧トランスPTを有する回路ブロック30
と、ボディ40aとカバー40bを組み立ててなり、内
部に回路ブロック30を収納するケース40と、ケース
40に結合されるとともに回路ブロック30と電気的に
接続される放電灯Laとを備えている。
コア1が内挿された合成樹脂製のボビン50を具備し、
このボビン50の周面に平角線のエッジワイズ巻きによ
り2次巻線n2が巻装され、ボビン50の中央より一端
部寄りにおいて2次巻線n2の外側に被覆導線からなる
1次巻線n1が巻装される。ボビン50の一方の外鍔部
50aには端子S1,S2を支持する支持部51が側方
へ突設され、1次巻線n1の両端がそれぞれ端子S1,
S2の端部に接合されている。また、端子S1に接続さ
れた1次巻線n1の端部には2次巻線n2の一端が接合
されている。さらに、ボビン50の他方の外鍔部50b
には端子S3並びにフィルタ用コイルL1を支持する支
持部52が支持部51と同じ側方へ突設され、2次巻線
n2の他端がフィルタ用コイルL1の一端に接合される
とともにフィルタ用コイルL1の他端が端子S3と接合
されている。
より不飽和ポリエステルのような熱硬化性樹脂からなる
第1の樹脂2でコア1、ボビン50、1次巻線n1、2
次巻線n2、フィルタ用コイルL1並びに端子S1〜S
3の一部が封止される。さらに、図18に示すように、
射出成形によりポリプロピレンやポリブチレンテレフタ
レートのような熱可塑性樹脂からなる第2の樹脂3で第
1の樹脂2の外側が封止される。このとき、入力コネク
タCN1のハウジング7並びに絶縁壁8が第2の樹脂3
と一体成形される。なお、入力コネクタCN1のハウジ
ング7には端子4〜6がインサート成形され、各端子4
〜6の基端部4a〜6aがハウジング7の外に突出させ
てある。ここで、絶縁壁8は実施形態4と同様に端子S
3の先端部を中心とする同心円上の二重の円筒形に形成
され、内側の円筒部8aの底面には端子S3の先端部に
貫通した孔Hと連通する挿通孔8bが設けてある。ま
た、円筒部8aの端子S1,S2側の側方には円筒部8
aと並行する角筒部8cが形成され、角筒部8cの底面
中央には挿通孔8dが貫設されている。
C,スイッチSW並びにフィルタ用コイルL2は、図1
9に示すように配線部材53に実装されて絶縁壁8の近
傍に配設される。この配線部材53は金属製のリードフ
レームを合成樹脂にインサート成形して形成される。そ
して、高圧トランスPTの端子S1,S2の先端部並び
に入力コネクタCN1の端子4〜6の基端部4a〜6a
が配線部材53に設けたスルーホール(図示せず)に挿
通されて反実装面(裏面)側でリードフレームと接合さ
れることにより回路ブロック30が構成される。
図21に示すように合成樹脂により背面が開口する矩形
箱状に形成され、前面には回路ブロック30の円筒部8
a及び角筒部8cと連通する開口部41a,41bが形
成されるとともに開口部41a,41b周縁の背面側に
は回路ブロック30の絶縁壁8,8間に挿入される隔壁
42が突設されている。また、ボディ40a周壁の開口
端縁には入力コネクタCN1のハウジング7に嵌合する
切り欠き43が形成されている。
5及び図21に示すように合成樹脂により前面が開口す
る矩形箱状に形成され、中央部には回路ブロック30の
絶縁壁8,8間に挿入される円筒形の隔壁43,43が
同心円上に突設されている。而して、図20に示すよう
に、回路ブロック30の前面側にボディ40aを被せる
とともに回路ブロック30の背面側にカバー40bを被
せ、ボディ40aの周壁とカバー40bの周壁とを突き
合わせ、溶着や接着等の適宜の方法で突き合わせ部位を
接合することによってケース40が組み立てられる。
を有し、図15及び図21に示すようにベース20の裏
面には円柱形の嵌合突部28aが略中央に突設されると
ともに角柱形の嵌合突部28bが端部寄りに突設され、
電極23,24が各嵌合突部28a,28bを貫通して
裏面側に突出している。
ィ40aを被せた状態でボディ40aの開口部41a,
41bを通して回路ブロック30の円筒部8a及び角筒
部8cに放電灯Laの各嵌合突部28a,28bを嵌合
し、円筒部8aの挿通孔8bを通して端子S3の孔Hに
挿通された電極23を端子S3と電気的に接続するとと
もに、角筒部8cの挿通孔8dに挿通した電極24を配
線部材53のリードフレームと電気的に接続した後、回
路ブロック30の背面側にカバー40bを被せてボディ
40aとカバー40bを結合してケース40を組み立て
れば、放電灯Laを一体に具備する高電圧パルス発生器
が完成する。なお、電極24はリードフレームを介して
フィルタ用コイルL2の一端に接続される(図12参
照)。
て高電圧パルスを発生する高電圧パルス発生器におい
て、高圧トランスは、少なくとも1つのコアと、コアの
周囲に巻装される複数の巻線と、各巻線に接続され外部
の部品と各巻線を電気的に接続するための複数の端子と
を具備し、各端子の一部を露出するようにして第1及び
第2の樹脂で二重に封止されてなり、内側の第1の樹脂
は外側の第2の樹脂に比較して封止時の圧力が低く且つ
耐電圧が低い樹脂材料からなるので、封止時の圧力が低
い第1の樹脂で高圧トランスを直接封止するために高圧
トランスの部材に機械的な損傷を与えることが無く、ま
た、第1の樹脂よりも耐電圧の高い第2の樹脂で外側を
封止するため、充分な絶縁耐圧を確保しながら、第1の
樹脂のみで封止する場合に比較して樹脂の厚みを薄くす
ることができるという効果がある。
高電圧パルスを発生する高電圧パルス発生器の製造方法
において、コアの周囲に複数の巻線を巻装する工程と、
巻線を巻装したコアを第1の樹脂で封止する工程と、第
1の樹脂の外側を第2の樹脂で封止する工程とを有し、
内側の第1の樹脂を外側の第2の樹脂に比較して封止時
の圧力が低く且つ耐電圧が低い樹脂材料としたので、封
止時の圧力が低い第1の樹脂で高圧トランスを直接封止
するために高圧トランスの部材に機械的な損傷を与える
ことが無く、また、第1の樹脂よりも耐電圧の高い第2
の樹脂で外側を封止するため、充分な絶縁耐圧を確保し
ながら、第1の樹脂のみで封止する場合に比較して樹脂
の厚みを薄くすることが可能な高電圧パルス発生器の製
造方法が提供できるという効果がある。
明において、複数の端子の少なくとも一部と電気的に接
続される接触子を有し外部回路と接続されるコネクタを
備え、このコネクタのハウジングを第2の樹脂にて一体
成形したので、コネクタの位置規制や機械的な固定を高
圧トランスの位置規制や機械的な固定で兼ねることがで
きるという効果がある。
明において、入力又は出力のノイズ成分を除去するノイ
ズフィルタを備え、このノイズフィルタを構成するフィ
ルタ用コイルを第1及び第2の樹脂で封止してなるの
で、フィルタ用コイルの絶縁に必要な耐電圧を第1及び
第2の樹脂で確保することができ、フィルタ用コイルを
空気中で絶縁する場合に比較して小さなスペースでの絶
縁が可能となるという効果がある。
おいて、複数の端子の少なくとも一部と電気的に接続さ
れる接触子を有し外部回路と接続されるコネクタを備
え、このコネクタのハウジングを第2の樹脂にて一体成
形したので、請求項11の発明の作用に加えて、絶縁確
保の容易化と部品点数及び組立工数の削減とが図れると
いう効果がある。
いて、高圧トランスの出力側に負荷を電気的に接続した
後に第1及び第2の樹脂で封止するので、第1及び第2
の樹脂で高電圧部を全て封止することが可能となり、高
電圧部の外部に露出する部位を最小限とすることができ
て小型化が図れるという効果がある。
て高電圧パルスを発生する高電圧パルス発生器におい
て、高圧トランスは、少なくとも1つのコアと、コアの
周囲に巻装される複数の巻線と、各巻線に接続され外部
の部品と各巻線を電気的に接続するための複数の端子と
を具備し、複数の巻線の少なくとも1つがコアの周囲に
エッジワイズ巻きにて巻装され、各端子の一部を露出す
るようにして第1及び第2の樹脂で二重に封止されてな
り、熱硬化性樹脂からなる内側の第1の樹脂の耐電圧を
8〜12[kV/mm]とし、且つ熱可塑性樹脂からな
る外側の第2の樹脂の耐電圧を30〜40[kV/m
m]とし、入力又は出力のノイズ成分を除去するノイズ
フィルタと、複数の端子の少なくとも一部と電気的に接
続される接触子を有し外部回路と接続されるコネクタと
を設け、ノイズフィルタを構成するフィルタ用コイルを
第1及び第2の樹脂で封止するとともにコネクタのハウ
ジングを第2の樹脂にて一体成形し、放電灯の電極を接
続する端子を外部に露出させてなるので、封止時の圧力
が低い第1の樹脂で高圧トランスを直接封止するために
高圧トランスの部材に機械的な損傷を与えることが無
く、また、第1の樹脂よりも耐電圧の高い第2の樹脂で
外側を封止するため、充分な絶縁耐圧を確保しながら、
第1の樹脂のみで封止する場合に比較して樹脂の厚みを
薄くすることができるという効果がある。また、コネク
タのハウジングを第2の樹脂にて一体成形することでコ
ネクタの位置規制や機械的な固定を高圧トランスの位置
規制や機械的な固定で兼ねることができるという効果が
ある。さらに、フィルタ用コイルの絶縁に必要な耐電圧
を第1及び第2の樹脂で確保することができ、フィルタ
用コイルを空気中で絶縁する場合に比較して小さなスペ
ースでの絶縁が可能となるという効果がある。
る。
図である。
ある。
視図である。
止する前の状態を示し、(a)は側面図、(b)は正面
図、(c)は側面図である。
止した状態を示し、(a)は側面図、(b)は正面図、
(c)は側面図である。
止した状態を示し、(a)は側面図、(b)は正面図、
(c)は側面図である。
側面図、(b)は正面図、(c)は側面図である。
を示し、(a)は側面図、(b)は正面図、(c)は側
面図である。
Claims (16)
- 【請求項1】 高圧トランスを用いて高電圧パルスを発
生する高電圧パルス発生器において、高圧トランスは、
少なくとも1つのコアと、コアの周囲に巻装される複数
の巻線と、各巻線に接続され外部の部品と各巻線を電気
的に接続するための複数の端子とを具備し、各端子の一
部を露出するようにして第1及び第2の樹脂で二重に封
止されてなり、内側の第1の樹脂は外側の第2の樹脂に
比較して封止時の圧力が低く且つ耐電圧が低い樹脂材料
からなることを特徴とする高電圧パルス発生器。 - 【請求項2】 第1又は第2の樹脂の少なくとも一方を
射出成形にて封止することを特徴とする請求項1記載の
高電圧パルス発生器。 - 【請求項3】 高圧トランスを用いて高電圧パルスを発
生する高電圧パルス発生器の製造方法において、コアの
周囲に複数の巻線を巻装する工程と、巻線を巻装したコ
アを第1の樹脂で封止する工程と、第1の樹脂の外側を
第2の樹脂で封止する工程とを有し、内側の第1の樹脂
を外側の第2の樹脂に比較して封止時の圧力が低く且つ
耐電圧が低い樹脂材料としたことを特徴とする高電圧パ
ルス発生器の製造方法。 - 【請求項4】 複数の巻線の少なくとも1つをコアの周
囲にエッジワイズ巻きにて巻装したことを特徴とする請
求項1又は2記載の高電圧パルス発生器。 - 【請求項5】 第1の樹脂が熱硬化性樹脂からなること
を特徴とする請求項1又は2記載の高電圧パルス発生
器。 - 【請求項6】 熱硬化性樹脂として不飽和ポリエステル
を用いたことを特徴とする請求項5記載の高電圧パルス
発生器。 - 【請求項7】 第2の樹脂が熱可塑性樹脂からなること
を特徴とする請求項1又は2記載の高電圧パルス発生
器。 - 【請求項8】 熱可塑性樹脂としてポリプロピレンを用
いたことを特徴とする請求項7記載の高電圧パルス発生
器。 - 【請求項9】 第1の樹脂の耐電圧を0より大きく且つ
20[kV/mm]以下とし、第2の樹脂の耐電圧を2
0[kV/mm]より大きく且つ60[kV/mm]以
下としたことを特徴とする請求項1又は2記載の高電圧
パルス発生器。 - 【請求項10】 複数の端子の少なくとも一部と電気的
に接続される接触子を有し外部回路と接続されるコネク
タを備え、このコネクタのハウジングを第2の樹脂にて
一体成形したことを特徴とする請求項1又は2記載の高
電圧パルス発生器。 - 【請求項11】 入力又は出力のノイズ成分を除去する
ノイズフィルタを備え、このノイズフィルタを構成する
フィルタ用コイルを第1及び第2の樹脂で封止してなる
ことを特徴とする請求項1又は2記載の高電圧パルス発
生器。 - 【請求項12】 複数の端子の少なくとも一部と電気的
に接続される接触子を有し外部回路と接続されるコネク
タを備え、このコネクタのハウジングを第2の樹脂にて
一体成形したことを特徴とする請求項11記載の高電圧
パルス発生器。 - 【請求項13】 高圧トランスの出力側に負荷を電気的
に接続した後に第1及び第2の樹脂で封止することを特
徴とする請求項3記載の高電圧パルス発生器の製造方
法。 - 【請求項14】 出力用の端子に負荷である放電灯の電
極を接続してなることを特徴とする請求項1又は2記載
の高電圧パルス発生器。 - 【請求項15】 放電灯の口金が着脱自在に装着されて
出力用の端子に放電灯の口金を電気的に接続するソケッ
ト部を備えたことを特徴とする請求項1又は2記載の高
電圧パルス発生器。 - 【請求項16】 高圧トランスを用いて高電圧パルスを
発生する高電圧パルス発生器において、高圧トランス
は、少なくとも1つのコアと、コアの周囲に巻装される
複数の巻線と、各巻線に接続され外部の部品と各巻線を
電気的に接続するための複数の端子とを具備し、複数の
巻線の少なくとも1つがコアの周囲にエッジワイズ巻き
にて巻装され、各端子の一部を露出するようにして第1
及び第2の樹脂で二重に封止されてなり、熱硬化性樹脂
からなる内側の第1の樹脂の耐電圧を8〜12[kV/
mm]とし、且つ熱可塑性樹脂からなる外側の第2の樹
脂の耐電圧を30〜40[kV/mm]とし、入力又は
出力のノイズ成分を除去するノイズフィルタと、複数の
端子の少なくとも一部と電気的に接続される接触子を有
し外部回路と接続されるコネクタとを設け、ノイズフィ
ルタを構成するフィルタ用コイルを第1及び第2の樹脂
で封止するとともにコネクタのハウジングを第2の樹脂
にて一体成形し、放電灯の電極を接続する端子を外部に
露出させてなることを特徴とする高電圧パルス発生器。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001149842A JP2002343654A (ja) | 2001-05-18 | 2001-05-18 | 高電圧パルス発生器及びその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001149842A JP2002343654A (ja) | 2001-05-18 | 2001-05-18 | 高電圧パルス発生器及びその製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2002343654A true JP2002343654A (ja) | 2002-11-29 |
Family
ID=18994961
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2001149842A Pending JP2002343654A (ja) | 2001-05-18 | 2001-05-18 | 高電圧パルス発生器及びその製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2002343654A (ja) |
Cited By (10)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006080532A (ja) * | 2004-09-10 | 2006-03-23 | Patent Treuhand Ges Elektr Gluehlamp Mbh | 変圧器および変圧器を備えた点弧装置並びに変圧器を備えた高圧放電ランプ |
JP2008153299A (ja) * | 2006-12-14 | 2008-07-03 | Sumida Corporation | 封止コイル部品及び封止コイル部品の製造方法 |
JP2008258250A (ja) * | 2007-04-02 | 2008-10-23 | Hitachi Ferrite Electronics Ltd | ケース付きトランス |
JP2011029336A (ja) * | 2009-07-23 | 2011-02-10 | Sumitomo Electric Ind Ltd | リアクトル及びリアクトルの取付構造 |
JP2011054613A (ja) * | 2009-08-31 | 2011-03-17 | Sumitomo Electric Ind Ltd | リアクトル |
CN102290218A (zh) * | 2011-05-04 | 2011-12-21 | 广东海鸿变压器有限公司 | 树脂绝缘双电压立体卷铁心干式变压器 |
JP2015518271A (ja) * | 2012-03-20 | 2015-06-25 | クアルコム,インコーポレイテッド | ワイヤレス電力伝達デバイスおよび製造方法 |
US9972434B2 (en) | 2012-03-20 | 2018-05-15 | Qualcomm Incorporated | Magnetically permeable structures |
CN108713232A (zh) * | 2016-03-11 | 2018-10-26 | 松下知识产权经营株式会社 | 线圈部件 |
JP2020085814A (ja) * | 2018-11-30 | 2020-06-04 | 日立金属株式会社 | 磁歪式トルクセンサの製造方法、及び磁歪式トルクセンサ |
Citations (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH085070A (ja) * | 1994-06-17 | 1996-01-12 | Ngk Spark Plug Co Ltd | 射出成形型着火装置 |
JPH08124760A (ja) * | 1994-10-26 | 1996-05-17 | Matsushita Electric Works Ltd | 電磁装置 |
JPH1092625A (ja) * | 1996-09-11 | 1998-04-10 | Tdk Corp | 電子部品 |
JPH10261528A (ja) * | 1997-03-19 | 1998-09-29 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | モールドトランス |
WO2000059269A1 (de) * | 1999-03-26 | 2000-10-05 | Vogt Electronic Ag | Gasentladungslampensockel mit zündeinrichtung |
-
2001
- 2001-05-18 JP JP2001149842A patent/JP2002343654A/ja active Pending
Patent Citations (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH085070A (ja) * | 1994-06-17 | 1996-01-12 | Ngk Spark Plug Co Ltd | 射出成形型着火装置 |
JPH08124760A (ja) * | 1994-10-26 | 1996-05-17 | Matsushita Electric Works Ltd | 電磁装置 |
JPH1092625A (ja) * | 1996-09-11 | 1998-04-10 | Tdk Corp | 電子部品 |
JPH10261528A (ja) * | 1997-03-19 | 1998-09-29 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | モールドトランス |
WO2000059269A1 (de) * | 1999-03-26 | 2000-10-05 | Vogt Electronic Ag | Gasentladungslampensockel mit zündeinrichtung |
Non-Patent Citations (1)
Title |
---|
大石 不二夫(著), プラスチックの耐久性, vol. 第3版, JPN7010003168, 10 June 1979 (1979-06-10), pages 77, ISSN: 0001754080 * |
Cited By (11)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006080532A (ja) * | 2004-09-10 | 2006-03-23 | Patent Treuhand Ges Elektr Gluehlamp Mbh | 変圧器および変圧器を備えた点弧装置並びに変圧器を備えた高圧放電ランプ |
JP2008153299A (ja) * | 2006-12-14 | 2008-07-03 | Sumida Corporation | 封止コイル部品及び封止コイル部品の製造方法 |
JP2008258250A (ja) * | 2007-04-02 | 2008-10-23 | Hitachi Ferrite Electronics Ltd | ケース付きトランス |
JP2011029336A (ja) * | 2009-07-23 | 2011-02-10 | Sumitomo Electric Ind Ltd | リアクトル及びリアクトルの取付構造 |
JP2011054613A (ja) * | 2009-08-31 | 2011-03-17 | Sumitomo Electric Ind Ltd | リアクトル |
CN102290218A (zh) * | 2011-05-04 | 2011-12-21 | 广东海鸿变压器有限公司 | 树脂绝缘双电压立体卷铁心干式变压器 |
JP2015518271A (ja) * | 2012-03-20 | 2015-06-25 | クアルコム,インコーポレイテッド | ワイヤレス電力伝達デバイスおよび製造方法 |
US9972434B2 (en) | 2012-03-20 | 2018-05-15 | Qualcomm Incorporated | Magnetically permeable structures |
CN108713232A (zh) * | 2016-03-11 | 2018-10-26 | 松下知识产权经营株式会社 | 线圈部件 |
JP2020085814A (ja) * | 2018-11-30 | 2020-06-04 | 日立金属株式会社 | 磁歪式トルクセンサの製造方法、及び磁歪式トルクセンサ |
JP7099288B2 (ja) | 2018-11-30 | 2022-07-12 | 日立金属株式会社 | 磁歪式トルクセンサの製造方法、及び磁歪式トルクセンサ |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US6154113A (en) | Transformer and method of assembling same | |
JP3632183B2 (ja) | 放電灯ユニット | |
US6429591B1 (en) | Lamp socket and discharge lamp operating device | |
JPH08130127A (ja) | 高圧トランス及び放電灯回路 | |
JP4541387B2 (ja) | 放電ランプ用ソケット | |
JPH118140A (ja) | 高圧トランス | |
JP2002343654A (ja) | 高電圧パルス発生器及びその製造方法 | |
JP2011512686A (ja) | 省スペースな一次巻線を有する高圧変圧器 | |
JP2002075757A (ja) | 変圧装置およびそれを用いた高電圧発生装置ならびに放電灯装置 | |
WO2000064221A1 (fr) | Dispositif pour allumer une lampe à décharge | |
JP3867488B2 (ja) | ランプソケット | |
JP2004207405A (ja) | 電磁装置および高電圧発生装置 | |
JP2002075672A (ja) | イグナイタ、高圧放電ランプ点灯装置および照明装置 | |
JP3121595B1 (ja) | ソケット及び放電灯点灯装置 | |
JPH1074643A (ja) | 高圧放電灯点灯装置の高電圧発生コイル | |
JP4432771B2 (ja) | 放電灯始動装置、放電灯点灯装置、照明器具、及び車両 | |
KR100715387B1 (ko) | 방전등 점등 장치 | |
JPH11185504A (ja) | 車両用点灯起動装置 | |
JP2004014832A (ja) | 電磁装置及び高電圧発生装置 | |
JPH10255507A (ja) | 車両用点灯起動装置 | |
JP4535579B2 (ja) | 放電灯起動装置 | |
JPH11242997A (ja) | 車両用点灯起動装置 | |
JP3962889B2 (ja) | Hidランプ点灯装置 | |
JP2003272880A (ja) | 放電灯のイグナイタ | |
JP2001155942A (ja) | トランス |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20080304 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20090626 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20090630 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20090831 |
|
RD04 | Notification of resignation of power of attorney |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424 Effective date: 20100622 |
|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20100713 |