JPH1074643A - 高圧放電灯点灯装置の高電圧発生コイル - Google Patents

高圧放電灯点灯装置の高電圧発生コイル

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JPH1074643A
JPH1074643A JP8228768A JP22876896A JPH1074643A JP H1074643 A JPH1074643 A JP H1074643A JP 8228768 A JP8228768 A JP 8228768A JP 22876896 A JP22876896 A JP 22876896A JP H1074643 A JPH1074643 A JP H1074643A
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JP
Japan
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generating coil
voltage generating
discharge lamp
high voltage
central core
Prior art date
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JP8228768A
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English (en)
Inventor
Noboru Yamamoto
昇 山本
Masamichi Ishikawa
正道 石川
Hiroaki Okuchi
弘章 奥地
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Denso Corp
Original Assignee
Denso Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 簡単な構成で閉磁路を形成することにより漏
れ磁束を減少させラジオノイズを低減させること。 【解決手段】 棒状の中心コア1と、中心コア1を取り
囲むようにして配設される一次巻線3と、交流電力が供
給される高圧放電灯の給電路の一部を構成し、かつ、中
心コア1を取り囲むようにして配設される二次巻線5
と、中心コア1、一次巻線3及び二次巻線5を収容する
樹脂製ケース6とを備える。ケース6の外側には、中心
コア1と共に閉磁路を形成する外装コア8を備える。中
心コア1、一次巻線3及び二次巻線5は、絶縁性充填材
7によりケース6内に一体化されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車両用ヘッドラン
プ等高圧放電灯を点灯させる高圧放電灯点灯装置におい
て、始動時に高圧放電灯に高電圧を印加し高圧放電灯を
始動させるための高電圧発生コイルに関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来の高電圧発生コイルは、図6に示す
ように、棒状の中心コア1と、中心コア1を取り囲むよ
うにスプール2に巻回された一次巻線3と、交流電力が
供給される高圧放電灯(図6には図示せず。)の給電路
の一部を構成し、かつ、中心コア1を取り囲むようにス
プール4に巻回された二次巻線5と、中心コア1、一次
巻線3及び二次巻線5を収容する樹脂製ケース6と、中
心コア1、一次巻線3及び二次巻線5をケース6内に一
体化させる絶縁性充填材7とから構成されていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の高電圧発生コイルには次のような問題があった。す
なわち、高圧放電灯が点灯している間、高圧放電灯に数
百HZ の矩形波交流電流が流れる。この矩形波交流電流
は、高圧放電灯の給電路の一部を構成している二次巻線
5にも流れ、中心コア1を通る磁束が発生する。この磁
束は、矩形波交流電流の極性切り替わり時の電流変化
(=di/dt)が大きいため、この極性切り替わり毎
に大きく変化する。従来の高電圧発生コイルの場合、図
6から明らかなように開磁路を構成しており、漏れ磁束
が大きい。そして、漏れ磁束は、高電圧発生コイルの周
辺に位置するプリント板(図6には図示せず。)の配線
パターンの鎖交磁束となり、配線パターンにノイズ電圧
を発生させる。このノイズ電圧は電源線のワイヤに伝わ
り伝導ノイズとなり、車両のラジオの受信性能を悪化さ
せる。また、漏れ磁束は放射ノイズとなり、車両のラジ
オの受信性能を悪化させる。
【0004】本発明は上記問題点を解決し、簡単な構成
で閉磁路を形成することにより漏れ磁束を減少させラジ
オノイズを低減させることができる高電圧発生コイルを
提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の高圧放
電灯点灯装置の高電圧発生コイルによると、中心コアと
共に閉磁路を形成する外装コアをケースの外側に装着す
るようにしたため、簡単な構成で閉磁路を形成すること
ができ、また、閉磁路形成による漏れ磁束の減少により
ラジオノイズを低減させることができる。
【0006】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施例を図面に
基づいて説明する。
【0007】図1は、一実施例による高電圧発生コイル
の断面図、図2は、上記高電圧発生コイルが組み込まれ
た高圧放電灯点灯装置の一例の電気回路図、図3は、上
記高電圧発生コイルの実装例を示す斜視図を示してい
る。
【0008】まず、高電圧発生コイルが組み込まれた高
電圧放電灯点灯装置を図2に基づいて説明する。
【0009】図2において、10は直流電源であるバッ
テリ、20は高圧放電灯を表している。バッテリ10に
は、制御回路50からの制御信号に応じてバッテリ電圧
を直流高電圧に昇圧するDC−DCコンバータ30が接
続されている。DC−DCコンバータ30の出力側に
は、DC−DCコンバータ30の直流出力を交流に変換
するインバータ40が接続されている。インバータ40
は例えばHブリッジ回路により構成され、制御回路50
からの制御信号に応じてスイッチング動作を行ない数百
Z の矩形波交流電力を高圧放電灯20に出力する。
【0010】60は、始動時に高圧放電灯20を始動さ
せるための高電圧を発生し高圧放電灯20に印加するイ
グナイタを表している。イグナイタ60は、制御回路5
0からの制御信号に応じて電圧を昇圧する昇圧回路61
と、昇圧回路61の交流出力を直流に整流するダイオー
ド62と、ダイオード62に流れる電荷を蓄積するコン
デンサ63と、コンデンサ63の端子間電圧が所定値以
上に達したとき放電する放電管64と、放電管64の放
電により高電圧を発生し、高圧放電灯20に印加する高
電圧発生コイル65とを備える。高電圧発生コイル65
は、回路上では、放電管64側に配設される一次巻線3
と、高圧放電灯20の給電路70の一部を構成する二次
巻線5と、これら一次巻線3、二次巻線5を磁気的に結
合する中心コア1とを備え、放電管64の放電時、一次
巻線3に流れる電流により発生する磁束を二次巻線5に
鎖交させることで二次巻線5に高電圧を誘起させて高圧
放電灯20を始動させる。
【0011】次に、高電圧発生コイル65の構造を図1
に基づいて説明する。
【0012】図1において、本実施例による高電圧発生
コイル65は、上述した従来の高電圧発生コイルと同
様、棒状の中心コア1と、中心コア1を取り囲むように
スプール2に巻回された一次巻線3と、上述したように
交流電力が供給される高圧放電灯20の給電路70の一
部を構成し、かつ、中心コア1を取り囲むようにスプー
ル4に巻回された二次巻線5と、中心コア1、一次巻線
3及び二次巻線5を収容する樹脂製ケース6と、中心コ
ア1、一次巻線3及び二次巻線5をケース6内に一体化
させる絶縁性充填材7とを備える。
【0013】そして、本実施例による高電圧発生コイル
65は、従来の高電圧発生コイルと異なり、ケース6の
外側に例えば接着剤を用いて装着され、中心コア1と共
に閉磁路を形成する外装コア8を備える。
【0014】次に、高電圧発生コイル65の実装例を図
3に基づいて説明する。
【0015】図3において、高電圧発生コイル65は、
一次巻線3の2つの取入線3a、3bと二次巻線5の高
圧側取出線5a、低圧側取出線5bとを有し、一次巻線
3の2つの取入線3a、3bと二次巻線5の低圧側取出
線5bはプリント板81に接続され、二次巻線5の高圧
側取出線5aは高圧放電灯20(図3には図示せず。)
に接続されている。プリント板81には、その他、放電
灯点灯装置を構成する電子部品82、83が接続され、
また、他のプリント板84にも、電子部品85、86が
接続されている。
【0016】「従来の技術」の欄でも述べたように、高
圧放電灯20が点灯している間、高圧放電灯20に数百
Z の矩形波交流電流が流れ、この矩形波交流電流は、
高圧放電灯20の給電路70の一部を構成している二次
巻線5にも流れ、中心コア1を通る磁束が発生する。こ
の磁束は、矩形波交流電流の極性切り替わり時の電流変
化(=di/dt)が大きいため、この極性切り替わり
毎に大きく変化する。本実施例による高電圧発生コイル
65の場合、図1から明らかなように中心コア1と外装
コア8とで閉磁路が形成されており、従来の場合と比べ
漏れ磁束は小さい。このため、高電圧発生コイル65の
周辺に位置するプリント板81、84の配線パターンの
鎖交磁束は極めて小さく、配線パターンに発生するノイ
ズ電圧は極めて小さくなる。従って、配線パターンに発
生したノイズ電圧が電源線のワイヤに伝わって伝導ノイ
ズとなり車両のラジオの受信性能を悪化させることは殆
ど生じない。また、漏れ磁束による放射ノイズも小さい
ため、放射ノイズによる車両のラジオの受信性能の悪化
も殆ど生じない。
【0017】図4は、他の実施例による高電圧発生コイ
ルの斜視図を示す。
【0018】図4において、高電圧発生コイル65は、
ケース6にインモールド成形された2本の金属導電体3
1、32を備え、高電圧発生コイル65をプリント板8
1に実装したときに、一方の金属導電体31の端子31
aと他方の金属導電体32の端子32aとがプリント板
81の導電パターン81aによって電気的に接続され、
巻数「2」の一次巻線3が形成されるよう構成されてい
る。なお、図4中の他の符号は図3の同一符号に対応し
ている。
【0019】図5は、さらに他の実施例による高電圧発
生コイルの斜視図を示す。
【0020】図5において、高電圧発生コイル65は、
ケース6の外側に装着された2本の金属導電体31、3
2を備え、高電圧発生コイル65をプリント板81に実
装したときに、一方の金属導電体31の端子31aと他
方の金属導電体32の端子32aとがプリント板81の
導電パターン81aによって電気的に接続され、巻数
「2」の一次巻線3が形成されるよう構成されている。
なお、図5中の他の符号は図3の同一符号に対応してい
る。
【0021】以上説明したように、上記各実施例による
高圧放電灯点灯装置の高電圧発生コイルによると、中心
コア1と共に閉磁路を形成する外装コア8をケース6の
外側に装着するようにしたため、簡単な構成で閉磁路を
形成することができ、また、閉磁路形成による漏れ磁束
の減少によりラジオノイズを低減させることができる。
また、外装コア8はケース6に後付けすることができる
ため、特殊車両や車両以外の用途においてラジオノイズ
低減が要求されない場合には、外装コア8をケース6に
組み付けないようにする。このように、ラジオノイズ低
減が要求される場合だけ外装コア8をケース6に組み付
ければよいため、装置の共通化が図れ、低コスト化を実
現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】一実施例による高電圧発生コイルの断面図であ
る。
【図2】上記高電圧発生コイルが組み込まれた高圧放電
灯点灯装置の一例の電気回路図である。
【図3】上記高電圧発生コイルの実装例を示す斜視図で
ある。
【図4】他の実施例による高電圧発生コイルの斜視図
【図5】さらに他の実施例による高電圧発生コイルの斜
視図
【図6】従来の高電圧発生コイルの断面図
【符号の説明】
1 中心コア 3 一次巻線 5 二次巻線 6 ケース 7 絶縁性充填材 8 外装コア 20 高圧放電灯 65 高電圧発生コイル 70 給電路

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 棒状の中心コアと、該中心コアを取り囲
    むようにして配設される一次巻線と、交流電力が供給さ
    れる高圧放電灯の給電路の一部を構成し、かつ、前記中
    心コアを取り囲むようにして配設される二次巻線と、少
    なくとも前記中心コア及び前記二次巻線を収容する樹脂
    製ケースとを備える高圧放電灯点灯装置の高電圧発生コ
    イルにおいて、 前記ケースの外側に装着され、前記中心コアと共に閉磁
    路を形成する外装コアを備えることを特徴とする高圧放
    電灯点灯装置の高電圧発生コイル。
  2. 【請求項2】 前記中心コア、前記一次巻線及び前記二
    次巻線は、絶縁性充填材により前記ケース内に一体化さ
    れていることを特徴とする請求項1に記載の高圧放電灯
    点灯装置の高電圧発生コイル。
  3. 【請求項3】 前記一次巻線は前記ケースに一体成形さ
    れていることを特徴とする請求項1に記載の高圧放電灯
    点灯装置の高電圧発生コイル。
  4. 【請求項4】 前記一次巻線は前記ケースの外側に配設
    されていることを特徴とする請求項1に記載の高圧放電
    灯点灯装置の高電圧発生コイル。
JP8228768A 1996-08-29 1996-08-29 高圧放電灯点灯装置の高電圧発生コイル Pending JPH1074643A (ja)

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