JP4728622B2 - 高電圧パルス用トランス装置、及びそれを用いた放電灯点灯装置、照明装置、プロジェクタ装置 - Google Patents

高電圧パルス用トランス装置、及びそれを用いた放電灯点灯装置、照明装置、プロジェクタ装置 Download PDF

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Description

本発明は、例えば、水銀ランプ、メタルハライドランプ等の高圧放電灯を始動・再始動させる高電圧パルスの発生に使用される高電圧パルス用トランス装置、及びそれを用いた放電灯点灯装置、照明装置、プロジェクタ装置に関する。
従来から、水銀ランプやメタルハライドランプ等の高圧放電灯(HIDランプ)を点灯させる高圧放電灯点灯装置が提供されている。この高圧放電灯点灯装置では、高圧放電灯を瞬時に始動・再始動させるために、イグナイタと呼ばれる高電圧パルスを発生させる装置が使用され、このイグナイタには、低電圧パルスを高電圧パルスに変換するために高電圧パルス用トランス装置が用いられている。
このような高電圧パルス用トランス装置としては、コアと、コアを覆う第1のコイルボビンと、第1のコイルボビンの巻胴部に巻装される2次巻線と、2次巻線に接続される高圧出力線と、2次巻線を覆う第2のコイルボビンと、第2のコイルボビンの巻胴部に巻装される1次巻線と、これらコア、第1のコイルボビン、2次巻線、第2のコイルボビン、1次巻線を収納するとともに高圧出力線が外部に導出されるケースとを備え、ケース内に絶縁性樹脂を充填するものが提供されている。
また、高電圧パルス用トランス装置としては、第1のコイルボビン、第2のコイルボビン、及びケースを個別に設ける替わりに、コアと、2次巻線と、高圧出力線と、1次巻線と一体的に形成され、これら全体を覆う絶縁被覆成形体を設けたものが提供されている(特許文献1)。
特開2003−158022号公報(第1図及び第2図)
ところで、高圧放電灯点灯装置は、主にプリント基板に実装されて照明装置やプロジェクタ等に用いられており、近年では、照明装置やプロジェクタ等の小型化に伴って、高圧放電灯点灯装置自体の小型化が要求されている。
しかし、高圧放電灯点灯装置の小型化にあたっては、高電圧パルス用トランス装置の大きさが問題となっている。つまり、前者の高電圧パルス用トランス装置では、コアと2次巻線との間を絶縁する第1のコイルボビン、2次巻線と1次巻線とを絶縁する第2のコイルボビン、コアと2次巻線と1次巻線とを外部から絶縁するケースが装置全体の大型化の原因となっており、また後者においても、前記のコイルボビンやケース等の替わりに、コア、2次巻線、高圧出力線、及び1次巻線と一体的に形成され、これら全体を覆う絶縁被覆成形体が装置全体の大型化の原因となっている。
すなわち、これら従来の高電圧パルス用トランス装置では、高圧放電灯点灯装置の小型化が図れず、また、部材間を絶縁する絶縁用部材に多量の樹脂が必要となるために高コストであるという問題があった。
本発明は上述の点に鑑みて為されたもので、その目的は、小型化及び低コスト化を実現できる高電圧パルス用トランス装置、及びそれを用いた放電灯点灯装置、照明装置、プロジェクタ装置を提供することである。
上述の課題を解決するために、請求項1の発明では、コア、該コアに巻装される2次巻線、及び該2次巻線の一端に接続される高圧出力線からなる2次巻線ブロックと、少なくとも一面が開口し、内部に前記2次巻線ブロックが収納されて前記開口から絶縁性樹脂が充填されるコイルボビンと、該コイルボビンの巻胴部に巻装される1次巻線と、前記2次巻線の他端に接続される低圧出力端子とを備え、前記高圧出力線は、前記開口から前記コイルボビンの外部へ導出され、前記低圧出力端子は、前記一面とは異なる前記コイルボビンの他面に貫挿されることを特徴とする高電圧パルス用トランス装置とした。
請求項1の発明によれば、1次巻線を覆うケースや絶縁被覆成形体を用いていないので、これにより装置全体を小型化することができるとともに低コスト化を図ることができる。また、高圧出力線を導出した開口をコイルボビンに絶縁性樹脂を充填するための開口として用いたので、高圧出力線を導出した開口とは異なる開口から樹脂を充填する場合とは異なり、樹脂充填時に高圧出力線を導出する開口から樹脂がこぼれることがなくなる。更には、2次巻線ブロックの絶縁性の向上を図ることができる。
請求項の発明では、請求項の発明に加えて、前記コアは、高抵抗のフェライト、又は表面に薄肉の絶縁層を一体に備えた磁性体から形成され、前記2次巻線は、前記コアに直接巻装されていることを特徴とする高電圧パルス用トランス装置とした。
請求項の発明によれば、コアと2次巻線との間の絶縁性を確保できるので、コアと2次巻線との間を絶縁するコイルボビンが必要なくなり、加えて、コアに2次巻線を直接巻装しているために、2次巻線ブロックを小型化することができ、これに伴って2次巻線を収納するコイルボビンが小型化可能となるから、装置全体の小型化を実現できる。
請求項の発明では、請求項1または2の発明に加えて、前記1次巻線は、前記コイルボビンの巻胴部に直接巻装されていることを特徴とする高電圧パルス用トランス装置とした。
請求項の発明によれば、高電圧パルス用トランス装置のさらなる小型化を実現できる。
請求項の発明では、請求項1乃至のいずれか1項に記載の高電圧パルス用トランス装置を高圧放電灯の始動・再始動を行うイグナイタに備えていることを特徴とする放電灯点灯装置とした。
請求項の発明によれば、小型化及び低コスト化を実現できる放電灯点灯装置を得ることができる。
請求項の発明では、少なくとも、請求項に記載の放電灯点灯装置と、該放電灯点灯装置により駆動される放電灯とを備えていることを特徴とする照明装置とした。
請求項の発明によれば、小型化及び低コスト化を実現できる照明装置を得ることができる。
請求項の発明では、光源として請求項に記載の照明装置を用いたことを特徴とするプロジェクタ装置とした。
請求項の発明によれば、小型化及び低コスト化を実現できるプロジェクタ装置を得ることができる。
本発明は、1次巻線を覆うケースや絶縁被覆成形体を用いていないので、これにより小型化及び低コスト化を実現できるという効果がある。
以下に、本発明の一実施形態を図1乃至図5を参照して説明する。
本実施形態の高電圧パルス用トランス装置(以下、単にパルストランスと略す)PTは、図1に示すように、円柱状のコア1、該コア1に巻装される2次巻線2、及び該2次巻線2の一端側の出力端子2aに接続される高圧出力線5からなる2次巻線ブロックBKと、一面側(鍔部3b1側)が開口し、収納部(内部)3cに2次巻線ブロックBKが収納されるコイルボビン3と、該コイルボビン3の巻胴部3aに巻装される1次巻線4とを備え、高圧出力線5は、コイルボビン3の一面側の開口からコイルボビン3の外部へ導出され、2次巻線ブロックBKが収納された収納部3cには、絶縁性樹脂9が充填されている。
コア1は、図2(a),(b)に示すように、例えば円柱状に形成した高抵抗のフェライトからなる絶縁型のコアであり、これにより2次巻線2をコア1に直接巻装した際の絶縁性を確保しているので、コア1と2次巻線2との間にコイルボビンを介装する必要がなくなる。また、このような絶縁型のコアとしては、円柱状に形成した鉄等の磁性体の表面に、絶縁テープを貼着する、又は絶縁性樹脂等からなる絶縁皮膜で被覆することで薄肉の絶縁層を一体に備えた磁性体を用いることができる。
2次巻線2は、例えば、平角状の銅線であり、高電圧側となる一端側の出力端子2aには、2次巻線2で発生した高電圧パルスを出力するための高圧出力線5が接続されている。尚、2次巻線2としては平角状の銅線に限られるものではなく、円形の銅線等を用いても良いが、2次巻線2には高電圧が発生するため、平角状の銅線を用いる方が耐電圧設計上有利であり、また、平角状の銅線であれば、全体的に厚みを抑えることができるため、円形の銅線を用いる場合に比べて厚み方向での小型化を図ることができる。
コイルボビン3は、図3(a),(b)に示すように、絶縁性樹脂を用いて箱状に形成され、中央部に1次巻線が巻装される巻胴部3aと、該巻胴部3aの両端部に鍔部3b1,3b2とを一体に備え、2次巻線ブロックBKを収納する収納部3cが一面側(鍔部3b1側)から開口している。また、コイルボビン3には、図3(c)に示すように、2次巻線2の低電圧側となる他端側の出力端子2bと接続される低圧出力端子6が、コイルボビン3の鍔部3b1側の下壁部を貫挿するように埋設されるとともに、1次巻線4の両端側とそれぞれ接続される端子7a,7bがそれぞれ両鍔部3b1,3b2の下面側から一部突出するように埋設されている。
1次巻線4は、例えば、半田付けが容易なウレタン皮膜銅線を用いている。ここで、1次巻線4は、高電圧が印加される2次巻線2とは異なり、印加される電圧が1000V以下と比較的低いため、従来から用いられている1次巻線を覆うケースや絶縁被覆成形体を省略することができ、これにより装置全体の小型化を図ることができる。また、上述したように1次巻線4は印加される電圧が比較的低いために、特に絶縁の必要はないものであるが、近接する部品との接触、絶縁を考慮して図1に示すように、絶縁テープ8等で覆って薄肉の絶縁層を設けてもよく、このような絶縁テープ8で覆ったとしても、従来の高電圧パルス用トランス装置に比べて小型化できる。尚、本実施形態では、図3(a)〜(c)に示すように、コイルボビン3の巻胴部3aに複数のリブ3eを設けて1次巻線4を所定ピッチで巻装できるようにしてあるので、1次巻線4はウレタン皮膜銅線に限られるものではなく、絶縁皮膜のない銅線であっても問題無く使用することができる。また、このような1次巻線4をコイルボビン3に直接巻装することとしてもよく、これにより、さらなる小型化を図ることができる。ところで、1次巻線4として高耐圧電線を使用すれば、少なくとも2次巻線ブロックBKと1次巻線4との間の絶縁が不要となるためにコイルボビン3を省略できるようになり、さらなる小型化を図ることが可能であるが、このような高耐圧電線は非常に高価であり、加えて半田付け等の作業性が悪いので、全体的なコストの増大を引き起こすというデメリットが生じる。そのため、コイルボビン3を使用することが好ましい。
本実施形態のパルストランスPTは、上記構成部材により構成されており、以下にその製造方法について説明する。まず、コア1に2次巻線2を所定巻数で直接巻装するとともに、2次巻線2の高電圧側となる出力端子2aに高圧出力線5の一端を接続して2次巻線ブロックBKを形成する。次に、この2次巻線ブロックBKを、2次巻線2の出力端子2a側からコイルボビン3の収納部3cに収納する。このとき高圧出力線5の他端側を収納部3cから鍔部3b1側の開口を介してコイルボビン3の外側へ導出するとともに、2次巻線2の低電圧側の出力端子2bを収納部3d内に突出させた低圧出力端子6に接続する。そして、コイルボビン3の巻胴部3aに1次巻線4を所定巻数だけ巻装して、両端をそれぞれ端子7a,7bに巻きつけて半田付け等で接続し、この1次巻線4の上から絶縁テープ8を巻胴部3aに貼着する。この後に、鍔部3b1側の開口から絶縁性樹脂9を収納部3cに充填することによりパルストランスPTが完成することになる。
このように、本実施形態のパルストランスPTは、高圧出力線5を接続した2次巻線2をコア1に巻装して、コイルボビン3に収納し、このコイルボビン3の巻胴部3aに1次巻線4を巻装するだけの簡単な構成であるので、製造が容易であり、生産性を向上することができる。
また、本実施形態のパルストランスPTによれば、コア1として上述したような絶縁型のコアを用いることでコア1と2次巻線2との間の絶縁性を確保しているので、従来のようにコアと2次巻線との間を絶縁するためにコイルボビンを外装する必要がなくなり、そのためコア1に2次巻線2を直接巻装することで、2次巻線ブロックBKを小型化することができ、これに伴って2次巻線2を収納するコイルボビン3が小型化可能となるから、装置全体の小型化を図ることができる。さらに、1次巻線4は、高電圧が印加される2次巻線2とは異なり、印加される電圧が1000V以下の比較的低い電圧であるため、従来のように1次巻線を覆うケースや全体を覆う絶縁被覆成形体を用いる必要はなく、これによっても装置全体の小型化を図ることができる。
つまり、本実施形態のパルストランスPTは、絶縁用の部材として、収納部3cにコア1、2次巻線2、及び高圧出力線5からなる2次巻線ブロックBKが収納され、巻胴部3aに1次巻線4が巻装されるコイルボビン3のみを備え、従来の高電圧パルス用トランス装置のように、全体を覆うケース等やコアと2次巻線との間に介装されるコイルボビン等を用いていないから、これらに起因する装置全体の大型化を解消して、装置全体の小型化を実現できる。加えてケースや絶縁被覆成形体のような絶縁用の部材を用いないことで、これらに使用する樹脂量の低減、及び初期投資費用において金型費用等の低減を図ることができ、これにより低コスト化を実現できる。また、本実施形態のパルストランスPTでは、コイルボビン3の収納部3cに、絶縁性樹脂9を充填して、2次巻線ブロックBKの2次巻線2、及び高圧出力線5の充電部における絶縁性の向上を図っているが、このようにコイルボビン3に樹脂9を充填した場合でも、従来のように1次巻線を覆うケースに樹脂を充填する場合に比べて使用する絶縁性樹脂の量が少なく、低コストである。
さらに、本実施形態のパルストランスPTは、上述したように、コイルボビン3を収納するケースを備えていないため、1次巻線4及び端子7a,7bがパルストランスPTの外面に露出しており、これにより1次巻線4の端子7a,7bへの半田付けを作業性良く行うことができる。そのため、1次巻線4を端子7a,7bに半田付けする際に、コイルボビンを収納するケースによって半田付けの作業スペースが限られて作業性が悪化することがなく、この作業性の悪化に起因する、半田ごてでケースを溶かしたり、半田付け時に発生する熱によって端子が変形してしまう等の不具合が生じることがない。
加えて、本実施形態のパルストランスPTは、高圧出力線5を導出した開口をコイルボビン3に絶縁性樹脂9を充填するための開口として用いているので、高圧出力線5を導出した開口とは異なる開口から樹脂を充填する場合とは異なり、コイルボビン3への樹脂充填時に高圧出力線5を導出する開口から樹脂がこぼれることがなく、そのため、高圧出力線5をコイルボビン3から外部へ導出する開口に樹脂のこぼれを抑制するためのゴムブッシング等を設ける必要がない。また、プリント基板にパルストランスPTを実装する際には、コイルボビン3に充填した樹脂8が硬化した後に、高圧出力線5を導出する開口をプリント基板の面方向に直交する方向に向けてプリント基板に実装すれば、このパルストランスPTを照明装置やプロジェクタ装置の装置本体等の限られたスペース内のプリント基板に実装する際に、高さ方向において高圧出力線5が邪魔にならず、他の半導体素子や電子部品等の高さ寸法に合わせて(20mm程度の高さ寸法とすることが好ましい)用いることができる。
一方、本実施形態のパルストランスPTは、例えば図4に示すような、水銀ランプ、メタルハライドランプ等の高圧放電灯Laと、この高圧放電灯Laを点灯させる放電灯点灯装置を備えた照明装置において、放電灯点灯装置のイグナイタに用いられ、以下に本実施形態のパルストランスPTをイグナイタに備えた放電灯点灯装置について説明する。
放電灯点灯装置は、図4に示すように、水銀ランプやメタルハライドランプ等の高圧放電灯(HIDランプ)Laを点灯させるものであり、DC−DC変換回路11と、DC−DC変換用制御回路12と、LC直列共振回路13と、DC−AC変換回路14と、DC−AC変換用制御回路15と、高電圧パルス発生回路(イグナイタ)16とにより構成されている。
DC−DC変換回路11は、トランジスタなどのスイッチング素子Q1と、ダイオードD1と、インダクタンス素子L1と、キャパシタンス素子(平滑コンデンサ)C1とにより構成され、入力に直流電源Eが接続されるいわゆる降圧チョッパ回路となっている。
DC−DC変換用制御回路12は、抵抗R21〜R25と、オペアンプ21と、乗算回路22と、制御回路23とにより構成され、DC−DC変換回路11の出力を監視しながら、スイッチング素子Q1のオン・オフ制御を行うものである。すなわち、抵抗R21,R22により構成される電圧検出回路で高圧放電灯Laの電圧を検出し、抵抗R23〜R25及びオペアンプ21により構成される電流検出回路で高圧放電灯Laの電流を検出し、それら電圧及び電流を乗算回路22に入力して高圧放電灯Laへの供給電力を演算し、制御回路23における一般的なPWM制御回路を介してDC−DC変換回路11の入力にフィードバックすることにより、DC−DC変換回路11のパルス幅や周波数を制御しながら、直流電力を高圧放電灯Laに供給する制御が実行される。
LC直列共振回路13は、インダクタンス素子(チョークコイル)L3と、キャパシタンス素子(コンデンサ)C3との直列回路により構成され、インダクタンス素子L3のインダクタンス値を大小に切り替えるためのスイッチング素子Q3が設けられている。
DC−AC変換回路14は、フルブリッジ回路構成のスイッチング素子Q41〜Q44により構成されたインバータ回路であり、DC−DC変換回路11からの直流電圧を方形波の交流電圧に変換して高圧放電灯La及びLC直列共振回路13に印加するものである。スイッチング素子Q41〜Q44の各々には、トランジスタ及び逆並列接続されたダイオードか、あるいは寄生ダイオードを有するMOSFETなどが使用される。
DC−AC変換用制御回路15は、制御回路50と、ドライブ回路51,52とにより構成され、スイッチング素子Q41〜Q44のオン・オフ制御を行うものである。DC−AC変換用制御回路15によれば、始動期間では、スイッチング素子Q3をオフにした状態で、スイッチング素子Q41,Q44とスイッチング素子Q42,Q43とを高周波で交互にオン・オフする制御が実行される。一方、始動期間後の定常時では、スイッチング素子Q3をオンにした状態で、スイッチング素子Q41,Q44とスイッチング素子Q42,Q43とを低周波で交互にオン・オフする制御が実行される。
高電圧パルス発生回路(イグナイタ)16は、高圧放電灯Laに高圧放電灯Laの始動・再始動を行うための高電圧パルスを印加するものであり、2次巻線2が高圧放電灯Laとインダクタンス素子L3との間に介装された本実施形態のパルストランスPTと、駆動回路61とにより構成されている。駆動回路61は、キャパシタンス素子C3の両端間に入力が接続されてDC−AC変換回路14からLC直列共振回路13を介してその共振電圧を受け、これが所定電圧以上になると、電圧をパルストランスPTの1次巻線4に印加するものであり、例えば、上記所定電圧がブレークオーバ電圧となるギャップ(スイッチング素子)などにより構成される。パルストランスPTは、駆動回路61により1次巻線4に印加された電圧を昇圧して2次巻線2に高電圧パルスを生じさせ、この高電圧パルスを高圧放電灯Laに印加するものである。
以上により図4に示す放電灯点灯装置は構成されており、次にその動作について説明する。この放電灯点灯装置が起動されると、DC−DC変換回路11において、スイッチング素子Q1がDC−DC変換用制御回路12のオン・オフ制御に従って動作する。一方、上述したようにLC直列共振回路13及びDC−AC変換回路14において、スイッチング素子Q3がオフ状態で、スイッチング素子Q41,44とスイッチング素子Q42,Q43とが高周波で交互にオン・オフする。
そして、LC直列共振回路13で共振電圧が発生すると、高電圧パルス発生回路16から高圧放電灯Laに高電圧パルスが印加され、これにより、高圧放電灯Laが点灯し、高周波のランプ電流が流れる。ここで、高圧放電灯Laが点灯しても、スイッチング素子Q3のオフによりインダクタンス素子L3が高インピーダンス状態にあるため、キャパシタンス素子C1の出力電流がその入力電流よりも少なくなる。これにより、始動期間のほぼ全期間に亘り、キャパシタンス素子C1の両端電圧が直流電源Eの直流電圧VEに保持されるので、キャパシタンス素子C1を定電源と見ることができる。
この後、所定時間が経過した定常時には、DC−DC変換回路11において、スイッチング素子Q1がDC−DC変換用制御回路12のオン・オフ制御に従って動作する。一方、LC直列共振回路13及びDC−AC変換回路14において、スイッチング素子Q3がオン状態で、スイッチング素子Q41,44とスイッチング素子Q42,Q43とが低周波で交互にオン・オフする。これにより、方形波状で低周波のランプ電流が流れ、DC−DC変換用制御回路12の供給電力の制御によって高圧放電灯Laが安定に点灯する。
また、図4に示すような高圧放電灯Laと放電灯点灯装置とからなる照明装置は、例えば、図5に示すようなプロジェクタ装置の光源としても利用することができる。
図5に示すプロジェクタ装置は、装置本体70に、光源として図4に示す照明装置と、該照明装置の高圧放電灯からの光を所定方向へ集光する反射板等の集光手段(図示せず)と、集光手段により集光された光の光路上に配置されるライトバルブ(図示せず)と、ライトバルブを通過した光を装置本体70から外部へ投射する投射レンズブロック71とを備え、画像信号によってライトバルブに表示した画像を、光源からの光によって投射レンズブロック71を介して外方へ投射し、スクリーン等に画像を表示するものである。
このように、本実施形態のパルストランスPTは、放電灯点灯装置、照明装置、プロジェクタ装置等に用いることができ、本実施形態のパルストランスPTを用いることで、小型化及び低コスト化を実現することができる。
本発明の高電圧パルス用トランス装置を示す概略断面図である。 (a)は、同上の高電圧パルス用トランス装置の樹脂充填前の前面図であり、(b)は、同上の高電圧パルス用トランス装置の前面方向から見た概略断面図である。 (a)は、同上の高電圧パルス用トランス装置の樹脂充填前の斜視図であり、(b)は、同上の高電圧パルス用トランス装置の側面図であり、(c)は、同上の高電圧パルス用トランス装置の下面図である。 本発明の高電圧パルス用トランス装置を用いた放電灯点灯装置を備えた照明装置の回路説明図である。 本発明の高電圧パルス用トランス装置を用いたプロジェクタ装置を示す斜視図である。
符号の説明
1 コア
2 2次巻線
2a 出力端子
3 コイルボビン
3a 巻胴部
3c 収納部
4 1次巻線
5 高圧出力線
9 樹脂
BK 2次巻線ブロック
PT パルストランス

Claims (6)

  1. コア、該コアに巻装される2次巻線、及び該2次巻線の一端に接続される高圧出力線か
    らなる2次巻線ブロックと、少なくとも一面が開口し、内部に前記2次巻線ブロックが収
    納されて前記開口から絶縁性樹脂が充填されるコイルボビンと、該コイルボビンの巻胴部に巻装される1次巻線と
    前記2次巻線の他端に接続される低圧出力端子とを備え、
    前記高圧出力線は、前記開口から前記コイルボビンの外部へ導出され
    前記低圧出力端子は、前記一面とは異なる前記コイルボビンの他面に貫挿されることを特徴とする高電圧パルス用トランス装置。
  2. 前記コアは、高抵抗のフェライト、又は表面に薄肉の絶縁層を一体に備えた磁性体から
    形成され、前記2次巻線は、前記コアに直接巻装されていることを特徴とする請求項1に記載の高電圧パルス用トランス装置。
  3. 前記1次巻線は、前記コイルボビンの巻胴部に直接巻装されていることを特徴とする請
    求項1または2に記載の高電圧パルス用トランス装置。
  4. 請求項1乃至3のいずれか1項に記載の高電圧パルス用トランス装置を高圧放電灯の始
    動・再始動を行うイグナイタに備えていることを特徴とする放電灯点灯装置。
  5. 少なくとも、請求項4に記載の放電灯点灯装置と、該放電灯点灯装置により駆動される
    放電灯とを備えていることを特徴とする照明装置。
  6. 光源として請求項5に記載の照明装置を用いたことを特徴とするプロジェクタ装置。
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