JP4226158B2 - 放電灯装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、高圧放電灯を点灯する放電灯装置に関し、特に車両用前照灯に用いて好適なものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、高圧放電灯(以下、ランプという)の点灯装置(以下、バラストという)においては、ランプの点灯始動時に、スタータトランスを用いて高電圧パルスを得、この高電圧パルスによりランプの電極間に絶縁破壊による放電を生じさせてアーク放電を形成し、その後、安定点灯に移行させるようにしている。
【0003】
図9に、従来のバラストの回路構成の該略図を示す。
【0004】
図9に示すように、バラストは、直流電源901の電圧をDC−DCコンバータ902で昇圧し、インバータ回路903により矩形波交流電圧に変換してランプ904に矩形波交流電力を供給するようになっている。
【0005】
点灯開始には、高電圧発生回路905のスタータトランス950により20kV程度の高電圧パルスを発生しランプ904に印加し、ランプ904の電極間で絶縁破壊を生じさせてアーク放電を形成し、その後、安定点灯に移行させるように制御回路906によってDC−DCコンバータ902を介してランプに印加される電力が制御されている。
【0006】
このような回路構成のバラストの組付け構造を図10に示す。
【0007】
図10に示すように、点灯開始用の高電圧パルスを発生するスタータトランス950は、巻線部を高圧コード907と接続した後、トランスケース950a内に収納し、エポキシ樹脂等でモールドして絶縁処理した構成となっている。
【0008】
DC−DCコンバータ902のトランス920のコアには、フェライトコアで形成されたEE型コアを使用している。また、トランス920は、巻線を接続するためのリード端子が一体成型された樹脂製ボビンを有している。このボビンには巻線920a、920b、920c(図9参照)が巻回されており、巻線の端末がボビンのリード端子に接続されている。このように巻線が巻回されたボビンにコアが挿入され、ボビンとコアが接着剤等により固定された状態となっている。
【0009】
また、高電圧発生回路905のスタータトランス950、DC−DCコンバータ用トランス920を含むその他電子部品は、銅張り積層板の回路基板800に組み付けられている。また、別の基板にて構成される回路基板801、802は回路基板800に対し、小型化するために垂直に組み付けられている。なお、配線907は、ランプ904とバラストとを電気的に接続するものである。
【0010】
このような構成のバラストは、実開平6−86203号公報に示されるように、車両の前照灯のハウジングの外側(側面)に取り付けられる。図11に、バラストの車両用前照灯への取付け構造を示す。
【0011】
図10に示す構造の回路基板800は、図11に示す金属ケース810内に固定される。そして、図11に示すように、金属ケース810の開口部を金属カバー811で蓋閉めすることで、回路基板800が金属ケース810及び金属カバー811からなる外囲器内に収容された状態となっている。
【0012】
そして、金属製ブラケット812、813内に外囲器を収容したのち、ネジ814によって金属製ブラケット812、813をネジ締め固定することで、金属製ブラケット812、813内に外囲器が保持された状態となっている。そして、金属製ブラケット812を介して外囲器は、前照灯である灯具の樹脂製ハウジング815の下部に、該ハウジング815の外側から固定されている。
【0013】
また。金属カバー811及びハウジング815にはそれぞれ孔が開けられており、これらの孔内に配線ワイヤ907が挿入され、ランプ904への電気的導通がとられている。なお、金属ケース810内にはボッティング樹脂816が封入されており、このボッティング樹脂816によって回路基板800全体が覆われ、防水が成されている。
【0014】
また、金属製ブラケット812とハウジング815の間には、金属カバー811の孔内に挿入された配線ワイヤ907を囲うように、パッキン817が配置されており、外囲器内の防水が図られている。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】
特に、車両の前照灯に用いるバラストにおいては、実開平6−86203号公報に示されるように、自動車用前照灯の車両用灯具のハウジングの外側に取り付けられるという形態が一般的である。
【0016】
しかしながら、このような形態においては、バラストの配線ワイヤ907をランプに接続するために、ランプハウジング815に孔を開け、且つ、そこからランプ内部に水が侵入しないようパッキン817等でシールできる構造にする必要があり、コスト高になるという問題がある。
【0017】
また、バラストの電磁ノイズを遮蔽するために外囲器を金属で構成しており、さらに、外部(外気)にさらされることから防水構造とするために金属ケース内部を樹脂ポッティングしているため、バラストの重量が大きくなる。従って、外囲器を樹脂製のランプハウジング815に取り付け固定したときに、ランプハウジング815が変形してしまわないように、ランプハウジング815に予め金属板等を取り付けて補強し、その金属板等にバラストを取り付ける構造としているが、そのためにコスト高になるという問題がある。
【0018】
また、上述したように、車両用前照灯のハウジング815の下部において、ハウジング815の外側にバラストを取り付けているため、灯具下部からバラストが出っ張り、車両への搭載時に出っ張りが引っ掛かりとなって、搭載性を悪くするという問題がある。
【0019】
このような問題から、車両の前照灯に用いるバラストは、小型、軽量、薄型であることが好ましい。
【0020】
一方、上記したバラストでは、DC−DCコンバータ902はPWM制御によりランプへの印加電力を制御している。自動車用前照灯においては、直流電源であるバッテリーの電圧が6Vから16V程度の広範囲で変動した場合においても正常に動作しなければならないため、PWM制御によってオン、オフするスイッチング素子922のオンデューティが100%に近い領域となるまで使用される。つまり、上記デューティを一定としたままで電源電圧を下げるとDC−DCコンバータの出力電力が低下し、ランプ印加電力が低下してしまうため、電源電圧の低下に応じてデューティを広げ、DC−DCコンバータの出力電力が一定に保たれるようにしている。
【0021】
従って、電源電圧が低い状態から急激に高い状態変化すると、デューティが広い状態で電源電圧が高くなるため、スイッチ素子には大きな電流が流れる。この電流は、DC−DCコンバータのトランス920にも流れ、トランス920のコアが飽和する大きさに達すると、急激に電流量が増加して過電流となる。
【0022】
また、ランプ904の電力制御は、ランプ印加電力を検出してPWM制御へフィードバック制御するように行われているため、制御の応答遅れが生じる。このため、負荷(ランプ)の状態が点灯開始時に急激に変化すると、上記した応答遅れとコアの飽和により、スイッチ素子922に過電流が流れる。
【0023】
このため、従来では、過電流によってスイッチ素子922が破壊されることを防止するため、過電流を抵抗923で検出し、過電流が流れたらスイッチ素子922を即時にオフさせる過電流保護機能を備えている。
【0024】
図12に、従来のバラストに使用しているトランス920での電流立ち上がり波形を示す。
【0025】
この図において、電流の上昇カーブが急激に変化し始める点がコアが飽和した点である。このようにコアが飽和した以降は単位時間当たりの電流変化量が大きくなる。
【0026】
また、トランス920のコアには、フェライトコアを使用しているが、フェライトコアの飽和磁束密度は温度依存性があり、高温になるほど飽和磁束密度が下がる。例えば、20℃での飽和磁束密度が約5000ガウスのものが100℃では約4000ガウスに低下する。従って、温度が高いほどコアは低い電流で磁気飽和し、過電流状態になりやすく、そのために過電流保護機能(例えば、過電流保護抵抗)を備えている。
【0027】
このように、コアの磁気飽和による過電流にてスイッチング素子が破壊されることを防止するために過電流保護機能を備えていることから、放電灯装置が大型化し、コスト高になっているという問題がある。
【0028】
本発明は上記に鑑みたもので、小型で薄型化でき、軽量化できるバラストを低コストで提供することを目的とする。
【0029】
【課題を解決するための手段】
上記問題を解決すべく、本発明者らが検討を行った。上記した図9に示す従来構成では、DC−DCコンバータ用トランス920、スタータトランス950等が回路基板上に搭載された構成となっているため、薄型化が難しいという問題がある。また、DC−DCコンバータ用トランス920等の素子をより薄型形状にして、回路基板上に実装することによりバラストを薄型化しようとすると、トランス等の素子を薄型化することにより素子の投影面積が拡大し、それにより基板面積が大きくなって、その結果、基板のコストが上がってしまうという問題がある。
【0030】
そこで、上記目的を達成するため、請求項1に記載の発明では、防水構造で構成された車両用前照灯の灯室内に配置され、ハイブリッドIC(100)が外囲器(20、22)内において外囲器の底面に固定されていると共に、第1トランス(41)及び配線パターン(24a)が樹脂ケース(21)と共に外囲器内に収容固定されており、ハイブリッドICの外周部よりも外側、つまりハイブリッドICの外周部と外囲器の側面との間に、第1トランスが配置され、外囲器における金属ケースの開口部分を下方に向けた状態で車両用前照灯の灯室内に組みつけられ、ハイブリッドICが金属ケースの開口部分と対向する底面に固定されていることを特徴としている。
【0031】
このように、ハイブリッドICの外周部より外側に第1トランスが配置されるようにすることで、ハイブリッドICと第1トランスがオーバラップしないため、ハイブリッドICと第1トランスとがオーバラップする場合よりも放電灯装置の薄型化を図ることができる。また、このような配置とすることにより、磁気回路素子であるDC−DCコンバータ用の第1トランスと演算回路部を構成するハイブリッドICとを離すことができるため、第1トランスの漏洩磁束によるハイブリッドICの回路への影響を無くすことができる。
また、車両用灯具の灯具室内は防水構造とされているため、このような灯具室内に放電灯装置を配置することにより、例えば、放電灯装置が防水加工されていなくても放電灯装置内に水が浸入することを防止することができる。このため、従来実施していた防水構造(樹脂ポッティング)を廃止でき低コスト、軽量化を図ることができる。
さらに、金属ケースの開口部分を下方に向けた状態で車両用灯具に組付けられるようにすることにより、外囲器内に水が浸入することを防止することができる。これにより、従来実施していた防水構造(樹脂ポッティング)を廃止でき低コスト、軽量化を図ることができる。
【0032】
請求項2に記載の発明においては、ハイブリッドICの外周部よりも外側に、第1トランス、コンデンサ(45)、及びインダクタ(31)が配置され、第1トランスとインダクタとの間にコンデンサが配置されていることを特徴としている。
【0033】
これにより、請求項1と同様の効果が得られると共に、コンデンサを間に挟み込むことにより、第1トランスとインダクタとを離間させることができるため、第1トランス及びインダクタ相互間において発生させた磁気の干渉を抑制することができる。
【0034】
請求項3に記載の発明においては、DC−DCコンバータによって昇圧された電圧をさらに昇圧し、放電灯に高電圧を印加する第2トランス(71)を有し、第2トランスは、ハイブリッドICを挟んで、第1トランスの反対側に配置されていることを特徴としている。
【0035】
このように、ハイブリッドICを挟んで第1トランスの反対側に第2のトランスを配置することにより、これら第1、第2のトランスを離間させることができる。このため、これら相互間において発生させた磁気の干渉を抑制することができる。
【0036】
請求項4に記載の発明においては、ハイブリッドICの外周部よりも外側に、第1トランス及び第2トランスが配置されていることを特徴としている。
【0037】
これにより、第1、第2トランスとハイブリッドICとがオーバラップしていない分、放電灯装置の薄型化が図れると共に、第1、第2トランスの漏洩磁束によるハイブリッドICの回路への影響を無くすことができる。
【0038】
例えば、請求項5に示すように、インダクタのコアと第2トランスのコアとの最短距離が10mm以上となっていれば、これら相互間における磁気の干渉をなくすことができる。また、請求項6に示すように、第1トランスのコアと第2トランスのコアとの最短距離が10mm以上となっていれば、これら相互間における磁気の干渉を無くすことができる。
【0039】
請求項7に記載の発明においては、第1トランスのコアは、リング状のトロイダル型コアであることを特徴としている。
【0040】
これにより、DC−DCコンバータ用の第1トランスの外形厚さがコアの厚みと巻線の厚みを加えた値となり、放電灯装置の厚み(外囲器の厚み)をほぼ第1トランスの厚みで決まる寸法まで薄型化することができる。
【0041】
請求項8に記載の発明においては、第1トランスは、該第1トランスの巻線(41a、41b)の周囲を樹脂製台座(41d)に固定した構成となっており、該樹脂製台座で巻線を固定した状態で樹脂ケースに組み付けられていることを特徴としている。
【0042】
このように、樹脂製台座に固定することにより、起伏に富んだ巻線が露出した状態で第1トランスを樹脂ケースに固定するよりも容易に固定することができる。また、放電灯装置を薄型化しても、第1トランスの巻線が樹脂製台座によって囲まれた状態にされているため、金属ケース等の外囲器と巻線とが接触しないようにでき、電気的絶縁を図ることができる。
【0043】
請求項9に記載の発明においては、第1トランスのコアは、コアの温度が100℃で飽和磁束密度6000ガウス以上であることを特徴としている。
【0044】
これにより、DC−DCコンバータ用のスイッチング素子に流れる過電流を防止でき、スイッチング素子の過電流検出機能(過電流検出抵抗)を備える必要性を無くすことができる。これにより、回路構成を簡略化でき、例えば回路基板の小型化、低コスト化を図ることができる。
【0045】
なお、請求項10に示すように、放電灯として35Wバルブを用いる場合には、ハイブリッドICが固定された外囲器の一面に対して垂直方向をなす外囲器の外形寸法が25mm以下とすることができる。また、請求項11に示すように、外囲器の内容積が300cc以下、重量が500グラム以下にすることができる。これにより、放電灯装置を車両用灯具に組付けたとしても放電灯装置が薄いため、あまり出っ張ることはなく、搭載性を悪化させることはない。また、このように軽量化できれば、ランプハウジングに金属板等を取付け補強する必要性も無くすことができる。
【0050】
なお、上記各手段の括弧内の符号は、後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示すものである。
【0051】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を図に示す実施形態について説明する。
【0052】
図1に、本実施形態におけるバラストの回路構成の該略図を示す。
【0053】
図1に基づいてバラストの回路構成について説明する。
【0054】
バラスト200は、直流電源である車載バッテリ1に接続されており、点灯スイッチSWがオンされると、自動車用前照灯として用いられるランプ2に電力供給を行うように構成されている。このバラスト200は、フィルタ回路3、直流電源回路としてのDC−DCコンバータ4、点灯補助回路5、インバータ回路6、始動回路7などの回路機能部を有している。
【0055】
フィルタ回路3は、インダクタ31とコンデンサ32によって構成されており、DC−DCコンバータ4が発生する電磁波ノイズを除去する役割を果たす。
【0056】
DC−DCコンバータ4は、バッテリ1側に配された1次巻線41aとランプ2側に配された2次巻線41bを有するフライバックトランス41と、1次巻線41aに接続されたスイッチング素子としてのMOSトランジスタ42と、2次巻線41bに接続された整流用のダイオード43と、出力平滑用のコンデンサ44、及びコンデンサ45から構成され、バッテリ電圧VBを昇圧した昇圧電圧を出力する。すなわち、MOSトランジスタ42がオンすると、1次巻線41aに1次電流が流れて1次巻線41aにエネルギーが蓄えられ、MOSトランジスタ42がオフすると、1次巻線41aのエネルギーが2次巻線41bを介して放出される。そして、このような動作を繰り返すことにより、ダイオード43と平滑用コンデンサ44の接続点から高電圧を出力する。
【0057】
点灯補助回路5は、コンデンサ51と抵抗52から構成され、点灯スイッチSWがオンした後にランプ2への印加電圧と同じ電圧にコンデンサ51が充電されると共に、ランプ2の電極間での絶縁破壊によりランプ両端間の電圧が低下すると、コンデンサ51に充電された電荷をランプ2を介して放電させることにより速やかにアーク放電に移行させる。
【0058】
インバータ回路6は、ランプ2を交流(矩形波)点灯させるもので、Hブリッジ回路61とブリッジ駆動回路62、63から構成されている。Hブリッジ回路61は、Hブリッジ状に配置された半導体スイッチング素子を成すMOSトランジスタ61a〜61dからなる。ブリッジ駆動回路62、63は、制御回路10からの制御信号によって、MOSトランジスタ61a、61dとMOSトランジスタ61b、61cを交互にオンオフ駆動する。この結果、ランプ2の放電電流の向きが交互に切り替わり、ランプ2の印加電圧(放電電圧)の極性が反転してランプ2が交流点灯する。
【0059】
始動回路7は、Hブリッジ回路61の中点電位とバッテリ1の負極端子との間に配置され、1次巻線71aと2次巻線71bを有する高電圧発生用トランス(スタータトランス)71、ダイオード72、73、抵抗74、コンデンサ75、及び一方向性半導体素子であるサイリスタ76から構成されている。なお、高電圧発生用トランス71の1次巻線71aはコンデンサ75に接続され、2次巻線71bはHブリッジ回路61とランプ2との間に設けられている。
【0060】
そして、この始動回路7は、ランプ2の点灯始動時にランプ2に高電圧パルスを印加してランプ2を点灯させる。すなわち、点灯スイッチSWがオンすると、MOSトランジスタ61a、61dとMOSトランジスタ61b、61cが交互にオンオフ駆動され、MOSトランジスタ61b、61cがオンの時にコンデンサ75が充電され、MOSトランジスタ61b、61cがオフの時にサイリスタ76がオンするよう制御回路10にてサイリスタ76のゲート信号が制御される。
【0061】
サイリスタ76にゲート信号が印加されると、コンデンサ75が高電圧発生用トランス71の1次巻線71aを介して放電し、高電圧発生用トランス71の2次巻線71bに高電圧パルスが発生する。この高電圧パルスがランプ2に印加され、ランプ2の電極間で絶縁破壊し、ランプ2を点灯始動させる。
【0062】
上記したMOSトランジスタ42、ブリッジ回路62、63、サイリスタ76は、制御回路10によって制御される。この制御回路10には、DC−DCコンバータ4の間のランプ電圧(すなわちインバータ回路6に印加される電圧)VL及びインバータ回路6からバッテリ1の負極側に流れるILなどが入力されている。なお、電流ILは電流検出抵抗8により電圧として検出される。
【0063】
また、MOSトランジスタ9は逆接保護用の素子であり、バッテリ1の取り替え時にバッテリ1が逆接続された場合に、回路機能部内に逆電圧が印加されないようにする。
【0064】
制御回路10は、MOSトランジスタ42をPWM信号によってオンオフさせるPWM制御回路、ランプ電圧VLをサンプルホールドするサンプルホールド回路、サンプルホールドされたランプ電圧VLとランプ電流ILに基づいてランプ電力を所望値に制御するランプパワー制御回路と、Hブリッジを制御するHブリッジ制御回路を備えている。
【0065】
以上の回路構成において、Hブリッジ回路61、制御回路10、MOSトランジスタ9、42、ダイオード43、72、抵抗8、52、74という半導体装置として形成可能な部分は、ハイブリッドIC(以下、HICという)100としてIC化されて一体形成される(図1参照)。そして、その他の部分(本回路構成では、トランス41、71やコンデンサ32、44、45、51、75、及びサイリスタ76)がHIC100とは別体で構成される。
【0066】
このため、HIC100の各端子12a〜12mとその他の部分とを後述するターミナル24a、24b(図6参照)にて電気的に接続させることによって上記回路構成が構成される。これにより、上記図1に示す回路機能部が形成される。
【0067】
続いて、上記構成のバラスト200の点灯動作について説明する。
【0068】
点灯スイッチSWがオンすると、図1に示す各部に電源が供給される。そして、PWM制御回路によってMOSトランジスタ42がPWM制御される。その結果、フライバックトランス41の作動によってバッテリ電圧VBを昇圧した電圧がDC−DCコンバータ4から出力される。また、Hブリッジ制御回路によって、Hブリッジ回路61におけるMOSトランジスタ61a〜61dが対角線の関係で交互にオンオフされる。これにより、DC−DCコンバータ4から出力された電圧が,Hブリッジ回路61を介して始動回路7のコンデンサ75に供給され、コンデンサ75が充電される。
【0069】
この後、制御回路10は、Hブリッジ制御回路から出力されるMOSトランジスタ61a〜61dの切替タイミングを知らせる信号に基づいて、サイリスタ76にゲート信号を出力し、サイリスタ76をオンさせる。そして、サイリスタ76がオンすると、コンデンサ75が放電し、トランス71を通じて、ランプ2に高電圧パルスが印加される。その結果、ランプ2が電極間で絶縁破壊し、点灯始動する。
【0070】
この後、Hブリッジ回路61によりランプ2への放電電圧の極性(放電電流の向き)を交互に切り替えることで、ランプ2が交流点灯される。そして、ランプパワー制御回路により、ランプ電流ILとランプ電圧VL(サンプルホールド回路によってサンプルホールドされたもの)とに基づいて、ランプ電力が所定値なるように制御される。これにより、ランプ2が安定点灯する。
【0071】
なお、サンプルホールド回路は、Hブリッジ回路61の切替タイミングに同期してその切替時に発生する過渡電圧をマスクし、過渡電圧発生時以外のランプ電圧VLをサンプリングしてホールドする。
【0072】
続いて、バラスト200の組付け構造について説明する。
【0073】
図2に、図1に示すバラスト200の組付け構造を示す。また、図3(a)、(b)に、それぞれ図2におけるA−A矢視断面図、B−B矢視断面図を示す。ただし、図3においては、インダクタ31及びトランス41の部分は断面として表わさず、インダクタ31、トランス41を矢視方向から実際に見た状態を表わすこととする。
【0074】
図2に示すように、一面が開口した略立方体形状(いわゆるバスタブ形状)の金属ケース20内に図1に示した回路機能部を構成する各種部品が収容されている。
【0075】
図2及び図3(a)に示すように、金属ケース20の底部の中央位置には、HIC100が配置され、接着剤等によって固定されている。このようにHIC100を金属ケース20に接着することにより、HIC100で発生した熱を金属ケースに放熱できるため、半導体パワー素子をHIC100に搭載できることになる。このため、回路機能部をできる限りIC化でき、より回路機能部の小型化、すなわち回路機能部を搭載する基板の面積縮小化が図れる。
【0076】
このHIC100上に、樹脂ケース21が配置されている。この樹脂ケース21には、HIC100としてIC化されていない各部品が収容されるようになっている。このため、樹脂ケース21には、IC化されていない各部品とHIC100に備えられた各種回路との接続が行えるように、HIC100上の所定部位に開口部が設けてある。なお、IC化されていない各部品とHIC100に備えられた各種回路との電気的接続は、配線パターンとして構成されたターミナル24a、24b(後述する図7参照)を介して行われるようになっている。
【0077】
そして、HIC100に対して紙面右方向に、コンデンサ45、インダクタ31、トランス41が配置されている。インダクタ31とトランス45の間にコンデンサ45を挟む配置としている。これにより、インダクタ31とトランス41との距離を離すことができるため、これらそれぞれが発生させる磁気の漏洩磁束が互いに影響を及ぼし難いようにでき、磁気干渉による磁気ノイズを防止することができる。
【0078】
これらコンデンサ45、インダクタ31、トランス41は、図2を紙面垂直方向から見た時に、HIC100とオーバラップしないように、つまりHIC100の外周部よりも外側に配置されている。これにより、図3(a)の矢印で示すバラスト200の厚みTの薄型化を図っている。
【0079】
また、図4にトランス41の具体的構成を示す。(a)はトランス41の正面図、(b)は(a)の上面図、(c)は(a)の左側面図である。なお、図2に示すトランス41は本図を簡略化して示したものである。
【0080】
この図に示されるように、トランス41は、円環状(リング状)のトロイダル型コア41cに一次巻線41a及び二次巻線41bを巻回し、巻線41a、41bと共にコア41cを樹脂製台座41dに一体的に固定させた構成となっている。なお、樹脂製台座41dの厚みは非常に薄いものであり、トランス41の厚みは、ほぼコア41cの厚み分に巻線41a、41bの厚み分を加えた値となる。
【0081】
トランス41は、樹脂製台座41dがない状態であると、露出した巻線41a、41bの表面によって起伏に富んだ形状となり、樹脂ケース21への固定が煩雑になってしまうが、このように樹脂製台座41dで巻線41a、41b及びコア41cを固定することによって、樹脂ケース21への固定が容易に行えるようにできると共に、バラスト200の薄型化などを図っても樹脂製台座41dによって巻線41a、41bが金属ケース20や後述するカバー22に直接接触しないようにでき、電気的絶縁を図ることができる。
【0082】
樹脂製台座41dは、紙面右半分が略円形状で構成され、紙面左半分が略四角形で構成されているが、四角形状とされた側の端面から巻線41a、41bの端子が引き出されるようになっている。また、樹脂ケース21のうちトランス41が配置される部位は部分的に円弧形状に成形されており、この円弧形状部分に樹脂製台座41dの円形状部分に適合して嵌め込まれるようになっている。このため、樹脂製台座41dごとトランス41を樹脂ケース21に収容すれば、トランス41の位置決めが容易に行われ、HIC100側に巻線41a、41bの端子が位置するようにすることができる。
【0083】
なお、インダクタ31もトランス41と同様の構成を有する樹脂製台座を備えており、樹脂ケース21のうちのインダクタ31の収容スペースもトランス41の収容スペースと同様の構成にされているため、インダクタ31についてもトランス41と同様に位置決めの容易化を図ることができる。
【0084】
また、トランス41のコア41cには、飽和磁束密度が100℃で8000ガウスとなるものを使用している。これにより、本実施形態におけるバラスト200では、従来備えられていた過電流検出機構(過電流検出抵抗)を設けていない。
【0085】
図5に、このような構成のトランス41を用いた場合における電流の立ち上がり波形を示す。
【0086】
この図に示されるように、立ち上がり電流の上昇カーブは、電流の増加と共に変化しているが、電流が大きくなるとインダクタンスが小さくなる(直流重畳特性が悪い)ためであり、コア41cは飽和していない。すなわち、図12に示した従来装置における立ち上がり電流の上昇カーブと比較すると判るように、コア41cの飽和による急激な電流増加はない。実験によると、コア41cの飽和磁束密度が100℃で6000ガウス以上であれば、コア41cの飽和による過電流が発生しないことが確認された。
【0087】
このように、本実施形態では、コア41cの飽和磁束密度が100℃で6000ガウス以上としているため、コア41cの飽和による過電流を防止することができる。このため、過電流保護機能をなくすことができ、その分、バラスト200の小型化を図ることができる。
【0088】
一方、図2に示すように、HIC100に対して紙面左方向には、高電圧発生用のトランス71が配置されている。このトランス71も、図2を紙面垂直方向から見た時に、HIC100とオーバラップしないように、つまりHIC100の外周部よりも外側に配置されている。これにより、上記と同様にバラスト200の厚みTの薄型化を図っている。また、このように配置することにより、トランス41及びインダクタ31とトランス71とが、HIC100を挟んで配置された状態になり、これらが相互に金属ケース20内において最も遠くなる配置とすることができる。このため、これらインダクタ31、トランス41、71それぞれが発生させる磁気の漏洩磁束が相互に影響を及ぼし難くなるようにでき、磁気干渉による磁気ノイズを防止することができるという効果が得られる。実験により、最短でも、インダクタ31のコア41cとトランス71のコアとの距離が10mm以上、トランス41のコア41cとトランス71のコアとの距離が10mm以上離れていれば上記効果が得られることが確認されており、本実施形態の配置によると、これらの距離が共に60mmとなっており、十分に上記効果を得ることができる。
【0089】
金属ケース24から引き出された配線ワイヤ25、26は、ランプ2(図1参照)に接続されるものであり、配線ワイヤ25が高圧側ワイヤ、配線ワイヤ26がアース側ワイヤとなっている。また、金属ケース20に備えられたコネクタ部20aは、ターミナル24bで構成された端子27a、27b(後述する図7参照)が配置され、バッテリ1(図1参照)に接続される。
【0090】
なお、このように構成されたバラスト200は、図6に示すように、金属ケース20の開口部を金属製のカバー22で覆い、図示しないネジ部材などの固定手段によってカバー22を金属ケース20に固定し、蓋閉めされる。
【0091】
このように配置されたバラスト200では、HIC100の外周部よりも外側に磁気回路素子であるインダクタ31、トランス41、71を配置しているため、演算回路部となる制御回路10等が形成されたHIC100から磁気回路素子を離すことができる。このため、磁気回路素子が発生した磁気の漏洩磁束が演算回路部に与える影響を無くすことができる。
【0092】
また、上述したように、図2の紙面垂直方向からみてHIC100と磁気回路素子とがオーバラップしない配置することにより、バラスト200の薄型化を図っている。つまり、バラスト200の厚みTは、トランス41やトランス71の厚みによって決定されるのであるが、HIC100と磁気回路素子とがオーバラップした配置とする場合には、HIC100の厚み分が増加してしまうため、このような場合と比べ、バラスト200をほぼトランス41、71の厚みで決まる寸法までの薄型化を図ることができる。具体的には、トランス41のコア41cを上記した構成(トライダル型)としていることから、トランス41の厚みがコア41cの厚み分に巻線41a、41bの厚み分を加えた値となり、35Wバルブをランプ2として用いる場合には、バラスト200の厚みTを25mm程度以下にすることができた。
【0093】
そして、上記した配置とすることにより金属ケース20内において、各種部品の容積効率を向上させることができたため、金属ケース20及びカバー22で構成される外囲器の内容積を300cc以下にすることが可能となった。また、バラスト200の厚みTを薄くし、内容積を小さくできたため、バラスト200の重量も500グラム以下とすることができた。
【0094】
このような配置とされるバラスト200の組付け前における各部品の分解斜視図を図7に示す。この図に基づいてバラスト200の組付けについて説明する。
【0095】
まず、樹脂ケース21にターミナル24a、24bをインサート形成し、樹脂ケース21内にIC化されていない各部品(トランス41、インダクタ31、コンデンサ32、44、45、51、75、サイリスタ76、トランス71等)を収容する。そして、IC化されていない各部品を溶接、はんだ付けによってターミナル24a,24bに接続する。例えば、ターミナル24bの一端にトランス71の高圧端子71c(図2参照)を接続する。
【0096】
そして、金属ケース20の底部の中央位置にHIC100を接着したのち、樹脂ケース20を金属ケース20内に接着固定する。続いて、ターミナル24aの各部とHIC100の各端子12a〜12mとをアルミワイヤなどによってワイヤボンディングし、電気的に接続する。
【0097】
この後、トランス71及びHIC100の部分をシリコンゲルで封止する。なお、このシリコンゲルで封止した部分を図2においてハッチングで示す。そして、シリコンゲルが硬化したのちに、ターミナル24bの他端と高圧側の配線ワイヤ25の端子とを溶接やはんだ付け等によって接続する。
【0098】
最後に、カバー22によって金属ケース20の開口部を蓋閉めすることによってバラストが完成する。
【0099】
次に、上記構成を有するバラスト200を車両用前照灯に配置した時の様子を図8に示す。なお、この図では、紙面上下方向が天地方向に対応しとており、紙面左方向が車両前方に対応している。
【0100】
車両に固定されるランプハウジング500、ランプ2の光を車両前方に透過させる前面レンズ501、前面レンズ501に対して脱着可能に構成されたランプ交換用のカバー502によって防水構造で構成された灯具室が形成されており、この室内にランプ2が光反射用のリフレクタ503と共に固定されている。
【0101】
そして、バラスト200はランプ2と共に灯具室内に配置され、灯具室内において配線ワイヤ25、26にてランプ2と電気的に接続されている。また、バラスト200は、ランプハウジング500の底面に、カバー22を下方に向けた状態で固定されている。つまり、HIC100が配置された金属ケース20の底部を上方に向け、金属ケース20の開口部(金属ケース20とカバー22との接続部位)を下方に向けて配置している。
【0102】
このように、防水構造で構成された灯具室内にバラスト200を配置することにより、仮にバラスト200を防水構造としなくても、バラスト200への水の浸入を防止することが可能となる。また、仮に灯具室内に水が浸入したとしても、金属ケース20の開口部を下方に向けて配置しているため、金属ケース20内へ水が浸入し難くすることができる。
【0103】
なお、バラスト200のコネクタ部20aに接続された配線ワイヤ504は、カバー502に形成された孔を通じて灯具室外に引き出されており、この配線ワイヤ504の先端に設けられたコネクタ504aを介してスイッチSW(図1参照)に接続されるようになっている。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態におけるバラストの回路構成を示す図である。
【図2】図1に示すバラストの組付け構造を示す図である。
【図3】(a)は、図2のA−A矢視断面図、(b)は、図2のB−B矢視断面図である。
【図4】図2におけるトランス41の具体的構成を示した図である。
【図5】図1に示すバラストの立ち上がり電流波形を示した図である。
【図6】図2に示すバラストにカバー22を覆うときを示した図である。
【図7】図2に示すバラストの組付け前における各部品を示した分解斜視図である。
【図8】図2に示したバラストを車両用灯具に搭載したときの配置図である。
【図9】従来におけるバラストの回路構成を示す図である。
【図10】図9に示すバラストの組付け構造を示す図である。
【図11】図10に示すバラストの車両用灯具に搭載したときの配置図である。
【図12】図9に示すバラストの立ち上がり電流波形を示した図である。
【符号の説明】
20…金属ケース、21…樹脂ケース、22…カバー、31…インダクタ、
41…DC−DCコンバータ用のトランス、45…コンデンサ、
71…高電圧印加用のトランス、100…HIC。
Claims (12)
- 電源(1)からの電圧を昇圧する第1トランス(41)を含むDC−DCコンバータ(4)と、
回路部が備えられたハイブリッドIC(100)と、
電気接続のための配線パターン(24a)がインサート形成されて固定されると共に、前記第1トランスが収容される樹脂ケース(21)と、
少なくとも底面と側面とを有すると共に一面が開口する金属ケースを有した外囲器(20、22)とを備え、
前記第1トランスと前記回路部は前記配線パターンを介して電気接続され、
前記外囲器は前記DC−DCコンバータ、前記配線パターン、前記ハイブリッドIC及び前記樹脂ケースを収容し、前記第1トランスによって昇圧された電圧に基づいて放電灯に印加する放電灯装置であって、
防水構造で構成された車両用前照灯の灯室内に配置され、
前記ハイブリッドICが前記外囲器内において該外囲器の前記底面に固定されていると共に、前記第1トランス及び前記配線パターンが前記樹脂ケースと共に前記外囲器内に収容固定されており、
前記ハイブリッドICの外周部と前記外囲器の前記側面との間に前記第1トランスが配置され、
前記外囲器における前記金属ケースの開口部分を下方に向けた状態で前記車両用前照灯の灯室内に組みつけられ、
前記ハイブリッドICが前記金属ケースの前記開口部分と対向する底面に固定されていることを特徴とする放電灯装置。 - 電源(1)からの電圧を昇圧する第1トランス(41)と、該第1トランスに並列接続されたコンデンサ(45)とを含むDC−DCコンバータ(4)と、
前記DC−DCコンバータと前記電源との間に接続され、前記DC−DCコンバータが発生したノイズを吸収するフィルタ用のインダクタ(31)と、
回路部が備えられたハイブリッドIC(100)と、
電気接続のための配線パターン(24a)がインサート形成されて固定されると共に、前記第1トランスが収容される樹脂ケース(21)と、
少なくとも底面と側面とを有すると共に一面が開口する金属ケースを有した外囲器(20、22)とを備え、
前記第1トランス、前記コンデンサ、前記インダクタおよび前記回路部は前記配線パターンを介して電気接続され、
前記外囲器は前記DC−DCコンバータ、前記インダクタ、前記配線パターン、前記ハイブリッドIC及び前記樹脂ケースを収容し、前記第1トランスによって昇圧された電圧に基づいて放電灯に印加する放電灯装置であって、
防水構造で構成された車両用前照灯の灯室内に配置され、
前記ハイブリッドICが前記外囲器内において該外囲器の前記底面に固定されていると共に、前記第1トランス、前記インダクタ及び前記配線パターンが前記樹脂ケースと共に前記外囲器内に収容固定されており、
前記ハイブリッドICの外周部と前記外囲器の前記側面との間に前記第1トランス、前記コンデンサ、及び前記インダクタが配置され、前記第1トランスと前記インダクタとの間に前記コンデンサが配置され、
前記外囲器における前記金属ケースの開口部分を下方に向けた状態で前記車両用前照灯の灯室内に組みつけられ、
前記ハイブリッドICが前記金属ケースの前記開口部分と対向する底面に固定されていることを特徴とする放電灯装置。 - 前記配線パターンに電気的に接続されており、前記DC−DCコンバータによって昇圧された電圧をさらに昇圧し、放電灯に高電圧を印加する第2トランス(71)を有し、
前記第2トランスは、前記ハイブリッドICを挟んで、前記第1トランスの反対側に配置されていることを特徴とする請求項2に記載の放電灯装置。 - 電源(1)からの電圧を昇圧する第1トランス(41)を含むDC−DCコンバータ(4)と、
前記DC−DCコンバータによって昇圧された電圧をさらに昇圧し、放電灯に高電圧を印加する第2トランス(71)と、
回路部が備えられたハイブリッドIC(100)と、
電気接続のための配線パターン(24a、24b)がインサート形成されて固定されると共に、前記第1トランス及び前記第2トランスが収容される樹脂ケース(21)と、
少なくとも底面と側面とを有すると共に一面が開口する金属ケースを有した外囲器(20、22)とを備え、
前記第1トランスおよび前記第2トランスと前記回路部は前記配線パターンを介して電気接続され、
前記外囲器は前記DC−DCコンバータ、前記配線パターン、前記ハイブリッドIC及び前記樹脂ケースを収容し、前記第1トランスによって昇圧された電圧に基づいて放電灯に印加する放電灯装置であって、
防水構造で構成された車両用前照灯の灯室内に配置され、
前記ハイブリッドICが前記外囲器内において該外囲器の前記底面に固定されていると共に、前記第1、第2トランス及び前記配線パターンが前記樹脂ケースと共に前記外囲器内に収容固定されており、
前記ハイブリッドICの外周部と前記外囲器の前記側面との間に前記第1トランス及び前記第2トランスが配置され、
前記外囲器における前記金属ケースの開口部分を下方に向けた状態で前記車両用前照灯の灯室内に組みつけられ、
前記ハイブリッドICが前記金属ケースの前記開口部分と対向する底面に固定されていることを特徴とする放電灯装置。 - 前記インダクタのコアと前記第2トランスのコアとの最短距離が10mm以上となっていることを特徴とする請求項3に記載の放電灯装置。
- 前記第1トランスのコア(41c)と前記第2トランスのコアとの最短距離が10mm以上となっていることを特徴とする請求項3乃至5のいずれか1つに記載の放電灯装置。
- 前記第1トランスのコア(41c)は、リング状のトロイダル型コアであることを特徴とする請求項1乃至6のいずれか1つに記載の放電灯装置。
- 前記第1トランスは、該第1トランスの巻線(41a、41b)の周囲を樹脂製台座(41d)に固定した構成となっており、該樹脂製台座で前記巻線を固定した状態で前記樹脂ケースに組み付けられていることを特徴とする請求項1乃至7のいずれか1つに記載の放電灯装置。
- 前記第1トランスのコア(41c)は、コアの温度が100℃で飽和磁束密度6000ガウス以上であることを特徴とする請求項1乃至8のいずれか1つに記載の放電灯装置。
- 前記放電灯として35Wバルブを用いる場合において、前記ハイブリッドICが固定された前記外囲器の前記底面に対して垂直方向をなす前記外囲器の外形寸法が25mm以下となっていることを特徴とする請求項1乃至9のいずれか1つに記載の放電灯装置。
- 前記放電灯として35Wバルブを用いる場合において、前記ハイブリッドICが固定された前記外囲器の一面に対して垂直方向をなす前記外囲器の外形寸法が25mm以下となっており、かつ、該外囲器の内容積が300cc以下、重量が500グラム以下となっていることを特徴とする請求項1乃至9のいずれか1つに記載の放電灯装置。
- 前記放電灯装置の前記外囲器は、前記金属ケースの開口部分を蓋閉めするカバーを有し、前記金属ケースが前記カバーによって蓋閉めされた状態で前記車両用灯具に組付けられていることを特徴とする請求項1乃至11のいずれか1つに記載の放電灯装置。
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