JP2509590Y2 - コイルボビン - Google Patents

コイルボビン

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JP2509590Y2
JP2509590Y2 JP1991002880U JP288091U JP2509590Y2 JP 2509590 Y2 JP2509590 Y2 JP 2509590Y2 JP 1991002880 U JP1991002880 U JP 1991002880U JP 288091 U JP288091 U JP 288091U JP 2509590 Y2 JP2509590 Y2 JP 2509590Y2
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magnetic core
base material
coil bobbin
winding
end surface
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戒能大助
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Taiyo Yuden Co Ltd
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Taiyo Yuden Co Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この考案は、巻線が施されるとと
もに、磁性材料等よりなるE型磁芯とI型磁芯が組み合
わされて装着されることによりトランス(チョークコイ
ル及びノイズフィルタ等も含む)を構成するコイルボビ
ンに関し、さらに詳細には、前記I型磁芯が装着される
際に該I型磁芯が脱落することを防止するとともに、該
I型磁芯の位置決並びに固定を可能ならしめることによ
り、該I型磁芯の装着工程の堅実化及び円滑化を図った
新規なコイルボビンに関するものである。
【0002】
【従来の技術】電子機器等の機能要素として、電磁エネ
ルギを媒介することにより電圧の昇圧または降圧或いは
電流流量の変換等を行うトランス(ノイズフィルタ及び
チョークコイル等も含む)は欠かせないものとなってい
る。
【0003】一般に、前記トランス等は、磁性材料等よ
りなる磁芯を巻線が施されたコイルボビンに装着し、さ
らに固定具等により固定することにより構成されてい
る。
【0004】該コイルボビンの従来例を、図13を参照
することにより説明する。
【0005】合成樹脂等を材質として成型加工等により
形成されるコイルボビン20は、中央に巻線が捲回され
る略角柱形状を有する巻枠本体10が配されており、該
巻枠本体10の端部双方には、巻線止作用等を為す第1
巻止枠11及び第2巻止枠12が配設されることにより
略糸巻形状を有している。
【0006】なお、一般に図示しないが該巻枠本体10
には、巻線を一次側と二次側と等に巻分ける為の巻分枠
が任意に設けられている。
【0007】該巻枠本体10の内心部には、例えば上面
視形状がE字型を有するE型磁芯の中央に位置される中
央磁脚を挿入する為の磁芯挿入孔19が、該巻枠本体1
0、前記第1巻止枠11及び第2巻止枠12を連穿する
ように開口されている。
【0008】また、前記第1巻止枠11及び第2巻止枠
12の各基端部であって、前記磁芯挿入孔19に開口さ
れた磁芯挿入孔19の底面に沿って外方には、該E型磁
芯が搭載される第1磁芯搭載基材13及び第2磁芯搭載
基材14がそれぞれ延設されている。
【0009】前記第1磁芯搭載基材13及び第2磁芯搭
載基材14の各他端面に該当する第1基材端面17及び
第2基材端面18には、一般に銅等を略偏平S字形状に
成型するとともに錫等をメッキすることにより形成され
て外部電子回路との電気的接続並びにトランス本体の実
装に供する第1フレーム端子15及び第2フレーム端子
16がそれぞれ植設されている。
【0010】次に、上記のように構成されたコイルボビ
ン20に磁芯を装着することによりトランス30を構成
した状態を、図14を参照することにより説明する。
【0011】前記コイルボビン20の巻枠本体10に
は、例えば電気伝導性に優れた銅等の細線に加熱乾燥系
ワニスのエナメル等を焼付けたエナメル被覆導線である
巻線25が、例えばトランス機能を発現するために一次
側と二次側とに巻分けられて巻線部26を構成してい
る。
【0012】この際、前記一次側及び二次側のそれぞれ
の巻始部、巻終部及び中間引出部等は、前記第1フレー
ム端子15及び第2フレーム端子16の植設基端部等に
各々からげ処理され必要に応じて半田固定されている
(図示省略)。
【0013】一方、フェライト等の磁性材料等より形成
されるI型磁芯21は、略四角柱形状を有して上面視形
状がI字型を有している。
【0014】また、前記I型磁芯21と組合わされるよ
うに、同様の磁性材料等より形成されるE型磁芯22
は、前記磁芯挿入孔19に挿入される中央磁脚と、該中
央磁脚を挟むように対向配置された一対の側磁脚と、前
記中央磁脚の一端及び一対の側磁脚の各々一端を互いに
連結するヨーク部と、を有して上面視形状がE字型を有
している。
【0015】前記I型磁芯21及びE型磁芯22の各磁
脚形状並びに磁脚長は、前記コイルボビン20の各部形
状に則って決定されている。
【0016】前記I型磁芯21は、前記コイルボビン2
0の第1磁芯搭載基材13に搭載され、また前記E型磁
芯22は、該磁芯挿入孔19に中央磁脚が挿通されると
ともに、前記第2磁芯搭載基材14に載置されている。
【0017】しかる後、前記コイルボビン20、I型磁
芯21及びE型磁芯22は、図示しない固定具等により
固定されて、前記一次側と二次側にてI型及びE型磁芯
よりなる磁路を介して電磁エネルギを送受することによ
りトランス機能を発現するトランス30が構成されてい
る。
【0018】
【考案が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来のコイルボビンによれば、I型磁芯を第1磁芯搭載基
材に搭載するとともにE型磁芯を第2磁芯搭載基材に搭
載していたが、該I型磁芯は単に第1磁芯搭載基材に載
置されるにすぎず、殊にI型磁芯を仮固定する等の手段
が採られておらず、従って該I型磁芯が第1磁芯搭載基
材の搭載部において位置ずれを起こしたり、さらには脱
落等の恐れがあるという問題点があった。
【0019】また、前記第1磁芯搭載基材においてI型
磁芯の位置ずれ或いは脱落等が発生すると、該I型磁芯
並びにE型磁芯等を固定具等により固定する工程に支障
をきたし、ひいてはトランス等の機能低下を招くという
問題点があった。
【0020】本考案は、上記事情に鑑みてなされたもの
であり、磁芯が装着される際に該磁芯が脱落することを
防止するとともに、該磁芯の位置決並びに固定を可能な
らしめることにより、該磁芯の装着工程の堅実化及び円
滑化を図ったコイルボビンを提供するものである。
【0021】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、この考案は、巻線が施されるとともにE型磁芯とI
型磁芯が組み合わされるコイルボビンであって、前記E
型磁芯の中央磁脚が挿入される挿入孔が形成された巻枠
本体と、該巻枠本体の端部双方に配設された巻止枠と、
該巻止枠の基端部より延設されるとともに端面部に入出
力端子が植設された磁芯搭載基材と、を有することによ
り構成されるコイルボビンにおいて、一方の巻止枠より
延設された磁芯搭載基材の延設端面以外の端面部に、該
端面部からI型磁芯の搭載方向に少なくとも一つの固定
突部を付設したことにより、上記目的を達成するもので
ある。
【0022】
【作用】本考案においては、トランス等を構成するコイ
ルボビンが、巻線が施されるとともにE型磁芯の中央磁
脚が挿入される挿入孔が形成された巻枠本体と、該巻枠
本体の端部双方に配設された巻止枠と、該巻止枠の基端
部より延設されるとともに端面部に入出力端子が植設さ
れた磁芯搭載基材と、一方の巻止枠より延設された磁芯
搭載基材の延設端面以外の端面部に付設されるととも
に、該端面部からI型磁芯搭載方向に立設された少なく
とも一つの固定突部と、を有することにより構成されて
いる。
【0023】このことは、前記固定突部が付設された磁
芯搭載基材において、該固定突部と前記巻止枠との挟間
部にI型磁芯嵌装部が設けられることとなり、該I型磁
芯嵌装部に磁芯を嵌装することにより該I型磁芯の位置
決並びに固定が可能となり、従って前記磁芯搭載基材に
対して該I型磁芯が位置ずれを起こしたり、或いは脱落
する等を防止することができる。
【0024】また、前記固定突部は、前記巻枠本体の端
部双方に配設された巻止枠の基端部より延設された磁芯
搭載基材の一方の端面部に付設されているため、前記コ
イルボビン等より構成されるトランス等の方向性の指標
とすることが可能となり、該固定突部を視認することに
より該トランス等の搭載方向の錯誤を防止することがで
きる。
【0025】
【実施例】本考案の実施例を、図面に基いて詳細に説明
する。
【0026】図1は本考案に係わるコイルボビンの実施
例を示す斜視図、図2は同実施例のコイルボビンにおけ
る第1巻止枠と固定突部との挟間部に設けられたI型磁
芯嵌装部にI型磁芯を嵌装する状態を示す側面図、図3
は同実施例のコイルボビンにI型磁芯及びE型磁芯を装
着することにより構成されたトランスを示す斜視図、図
4は本考案に係わるコイルボビンにおいて二つの固定突
部を第1磁芯搭載基材の端面中央部に付設した実施例の
主要部を示す斜視図、図5は本考案に係わるコイルボビ
ンにおいて一つの固定突部を第1磁芯搭載基材の端面中
央に付設した実施例の主要部を示す斜視図、図6は本考
案に係わるコイルボビンにおいて上面視形状がL字型を
有する二つの固定突部を第1磁芯搭載基材の角隅に付設
した実施例の主要部を示す斜視図、図7は本考案に係わ
るコイルボビンにおいて二つの固定突部を第1磁芯搭載
基材の双方の側端部に付設した実施例の主要部を示す斜
視図、図8は本考案に係わるコイルボビンにおいて二つ
の固定突部を第1磁芯搭載基材の角隅端面の第1フレー
ム端子部に付設した実施例の主要部を示す斜視図、図9
は本考案に係わるコイルボビンにおいて一つの固定突部
を第1磁芯搭載基材の中央端面の二つの第1フレーム端
子部に渡り付設した実施例の主要部を示す斜視図、図1
0は本考案に係わるコイルボビンにおいて第1磁芯搭載
基材の中央部端面に第1フレーム端子を植設せずに二つ
の固定突部を付設した実施例の主要部を示す斜視図、図
11は本考案に係わるコイルボビンにおいて固定突部を
第1巻止枠側に斜傾するとともに第1巻止枠と固定突部
との挟間部に設けられたI型磁芯嵌装部にI型磁芯を嵌
装する状態を示す側面図、図12は本考案に係わるコイ
ルボビンにおいて固定突部に膨出部を形成するとともに
第1巻止枠と固定突部との挟間部に設けられた磁芯嵌装
孔にI型磁芯を嵌装する状態を示す側面図である。
【0027】図1に示すように、合成樹脂等を材質とし
て成型加工することにより形成されるコイルボビン60
は、中央に巻線が捲回される略四角柱形状の巻枠本体5
0が配されており、該巻枠本体50の端部双方には、巻
線止作用等を為す第1巻止枠51及び第2巻止枠52が
配設されることにより略糸巻形状を有している。
【0028】該巻枠本体50の中心部には、例えば上面
視形状がE字型を有するE型磁芯の中央に位置される中
央磁脚を挿入する為の磁芯挿入孔59が、該巻枠本体5
0、前記第1巻止枠51及び第2巻止枠52を連穿する
ように開口されている。
【0029】また、前記第1巻止枠51及び第2巻止枠
52の各基端部であって、前記巻枠本体50に開口され
た磁芯挿入孔59の底面に沿って外方には、磁芯が搭載
される第1磁芯搭載基材53及び第2磁芯搭載基材54
がそれぞれ延設されている。
【0030】前記第1磁芯搭載基材53及び第2磁芯搭
載基材54の各他端面に該当する第1基材端面57及び
第2基材端面58には、一般に銅等を略偏平S字形状に
成型するとともに錫等をメッキすることにより形成され
て外部電子回路との電気的接続並びにトランス本体等の
実装に供する第1フレーム端子55及び第2フレーム端
子56がそれぞれ植設されている。
【0031】詳述すれば、該第1磁芯搭載基材53にお
いて、前記巻枠本体50に付設される第1巻止枠51の
基端部面は、第1基材延設端面75となっており、該第
1基材延設端面75の反対端面が該第1基材端面57に
なっている。
【0032】さらに、該第1磁芯搭載基材53におい
て、前記第1基材端面57を正面とすれば、該第1基材
端面57の左右側面に該当するのが第1基材左側端面7
3と第1基材右側端面74になっている。
【0033】また、前記第1基材端面57における第1
基材左側端面73及び第1基材右側端面74側部には、
略四角柱上を有する第1固定突部71及び第2固定突部
72がそれぞれ付設されている。
【0034】前記第1固定突部71及び第2固定突部7
2は、巻枠本体50を成型加工する際に一体成型しても
よく、また別個の部材として該第1基材端面57に装着
するものであってもよい。
【0035】但し、該第1固定突部71及び第2固定突
部72は、コイルボビン60と同様に例えば合成樹脂等
の電気絶縁物より形成されているものとする。
【0036】次に、上記のように構成されたコイルボビ
ン60に巻線を施すとともに磁芯を装着することにより
トランス70を構成した状態を、図2及び図3を参照し
て説明する。
【0037】前記コイルボビン60の巻枠本体50に
は、例えば電気伝導性に優れた銅等の細線に加熱乾燥系
ワニスのエナメル等を焼付けたエナメル被覆導線である
巻線65が、例えばトランス機能を発現するために一次
側と二次側とに分巻されて巻線部66を構成している。
【0038】なお、前記一次側及び二次側のそれぞれの
巻始部、巻終部及び中間引出部等は、前記第1フレーム
端子55及び第2フレーム端子56の植設基端部に各々
からげ処理され必要に応じて半田固定されている(図示
省略)。
【0039】一方、フェライト等の磁性材料等より形成
されるI型磁芯61は、略四角柱形状を有して上面視形
状がI字型を有している。
【0040】また、前記I型磁芯61と組合わされるよ
うに、同様の磁性材料等より形成されるE型磁芯62
は、前記コイルボビン60の磁芯挿入孔59に挿入され
る中央磁脚と、該中央磁脚を挟むように対向配置された
一対の側磁脚と、前記中央磁脚の一端及び一対の側磁脚
の各々一端を互いに連結するヨーク部と、を有して上面
視形状がE字型を有している。
【0041】前記I型磁芯61及びE型磁芯62の各磁
脚形状並びに磁脚長は、前記コイルボビン60の各部形
状に則って決定されており、また前記E型磁芯62の中
央磁脚の断面積が、該E型磁芯62の各々の側磁脚の断
面積の和に等価となるとともに、該側磁脚の断面積が前
記I型磁芯61の断面積に等価となっている。
【0042】前記I型磁芯61は、該コイルボビン60
の第1磁芯搭載基材53における第1基材端面57に付
設された第1固定突部71及び第2固定突部72と、該
第1磁芯搭載基材53の延設基端部に位置する第1巻止
枠51と、の挟間部に設けられた磁芯嵌装部76に図2
の矢印の如く嵌装される。
【0043】この際、前記磁芯嵌装部76においては、
該I型磁芯61を第1固定突部71及び第2固定突部7
2と、第1巻止枠51とにより挟持されるように該I型
磁芯61の厚幅に則って決定されており、従って該I型
磁芯61が磁芯嵌装部76において位置決並びに固定が
行われるようになっている。
【0044】また、前記E型磁芯62は、該コイルボビ
ン60の磁芯挿入孔59に前記第2磁芯搭載基材54の
側より装着され、該I型磁芯61に各磁脚端面が当接さ
れるまで挿通され、ここに磁路を構成するようになって
いる。
【0045】しかる後、前記コイルボビン60、I型磁
芯61及びE型磁芯62は、図示しない固定具等により
固定されて、前記一次側と二次側にてI型及びE型磁芯
よりなる磁路を介して電磁エネルギを送受することによ
りトランス機能を発現するトランス70が構成される。
【0046】上記のトランス70を構成するコイルボビ
ン60によれば、I型磁芯61が搭載される第1磁芯搭
載基材53の第1基材端面57に、該I型磁芯61の磁
芯搭載方向に立設されるように第1固定突部71及び第
2固定突部72が付設されることにより、該第1固定突
部71及び第2固定突部72と、第1磁芯搭載基材53
の第1基材延設端面75を基端部とする第1巻止枠51
と、の挟間に磁芯嵌装部76が設けられているため、該
磁芯嵌装部76にI型磁芯61を嵌装することが可能と
なり、従って該I型磁芯61の位置決並びに固定を行う
ことができるようになる。
【0047】即ち、該I型磁芯61を磁芯嵌装部76を
介して第1磁芯搭載基材53に堅実に搭載固定すること
ができるため、該第1磁芯搭載基材53からI型磁芯6
1が位置ずれを起こしたり、或いは脱落する等を防止す
ることができる。
【0048】また、前記第1固定突部71及び第2固定
突部72は、I型磁芯61が搭載される第1磁芯搭載基
材53の第1基材端面57に付設されており、E型磁芯
62が搭載される第2磁芯搭載基材54の第2基材端面
58には、付設されていないため、該第1固定突部71
及び第2固定突部72を例えばトランス等における一次
側または二次側の判別の指標とするすることが可能とな
り、該固定突部を視認することにより該トランスの搭載
方向の錯誤を防止することができる。
【0049】なお、前記第1磁芯搭載基材53の第1基
材端面57に付設された第1固定突部71及び第2固定
突部72は、前記コイルボビン60を成型加工する際に
一体形成してもよく、また別途形成しておき該第1基材
端面57に付設するもでもよい。
【0050】また、前記第1固定突部71及び第2固定
突部72には、一般に該第1磁芯搭載基材53のおける
第1基材端面57の中心部より略対称位置に付設されて
いることが望ましい。
【0051】次に、本考案に係わる他の実施例を、図4
から図10までの各図をそれぞれ参照することにより順
次説明する。
【0052】なお、同一部位並びに同一機能部には、同
一符号を付することにより説明を省略する。
【0053】図4に示すように、コイルボビン80にお
ける第1固定突部81及び第2固定突部82は、前記第
1磁芯搭載基材53に植設された最外方の第1フレーム
端子55と、該最外方に隣接された第1フレーム端子
と、の挟間部の該第1基材端面57にそれぞれ付設され
ている。
【0054】前記第1固定突部81及び第2固定突部8
2は、該第1磁芯搭載基材53の磁芯搭載方向に立設さ
れており、該第1固定突部81及び第2固定突部82
と、前記第1巻止枠51と、の挟間には、前記I型磁芯
61を嵌装するための磁芯嵌装部86が設けられてい
る。
【0055】また、図5に示すように、コイルボビン9
0における固定突部91は、単数にて前記第1磁芯搭載
基材53に植設された第1フレーム端子55の中央部の
該第1基材端面57に付設されている。
【0056】前記固定突部91は、該第1磁芯搭載基材
53の磁芯搭載方向に立設されており、該固定突部91
と、前記第1巻止枠51と、の挟間には、前記I型磁芯
61を嵌装するための磁芯嵌装部96が設けられてい
る。
【0057】上記のコイルボビン80及びコイルボビン
90においても、先の実施例と同様の効果を奏すること
ができる。
【0058】また、図6に示すように、コイルボビン1
00における第1固定突部101及び第2固定突部10
2は、それぞれ前記第1磁芯搭載基材53の第1基材端
面57と前記第1基材左側端面73との接合部、または
該第1基材端面57と第1基材右側端面74との接合部
に付設されており、従って各固定突部は該各接合部が角
隅部であることより上面視形状がL字型をなしている。
【0059】前記第1固定突部101及び第2固定突部
102は、該第1磁芯搭載基材53の磁芯搭載方向に立
設されていおり、該第1固定突部101及び第2固定突
部102と、前記第1巻止枠51と、の挟間には、前記
I型磁芯61を嵌装するための磁芯嵌装部106が設け
られている。
【0060】前記コイルボビン100によれば、先の実
施例と同様の効果を奏するとともに、各第1固定突部1
01及び第2固定突部102がL磁形状を有しているた
め、該磁芯嵌装部116に嵌装されたI型磁芯61をよ
り一層堅実に位置決並びに固定することが可能となる。
【0061】さらに、図7に示すように、コイルボビン
110における第1側部固定突部111及び第2側部固
定突部112は、それぞれ第1磁芯搭載基材53の第1
基材左側端面73及び第1基材右側端面74の第1基材
延設端面75側に設けられている。
【0062】前記第1側部固定突部111と、第2側部
固定突部112と、の挟間には、磁芯嵌装部116が設
けられ、該磁芯嵌装部116により該第1磁芯搭載基材
53に搭載される前記I型磁芯61が嵌装されるように
なっている。
【0063】前記コイルボビン110においても、先の
実施例と同様の効果を奏することができる。
【0064】また、図8に示すように、コイルボビン1
20における第1固定突部121及び第2固定突部12
2は、前記第1磁芯搭載基材53に植設された双方の最
外方に位置される第1フレーム端子55の植設基端部の
第1基材端面57に付設されている。
【0065】前記第1固定突部121及び第2固定突部
122は、該第1磁芯搭載基材53の磁芯搭載方向に立
設されており、該第1固定突部121及び第2固定突部
122と、前記第1巻止枠51と、の挟間には、前記I
型磁芯61を嵌装するための磁芯嵌装部126が設けら
れている。
【0066】また、図9に示すように、コイルボビン1
30における固定突部131は、単数にて前記第1磁芯
搭載基材53に植設された中央部の二本の第1フレーム
端子55の植設基端部の第1基材端面57に付設されて
いる。
【0067】前記固定突部131は、該第1磁芯搭載基
材53の磁芯搭載方向に立設されており、該固定突部1
31と、前記第1巻止枠51と、の挟間には、前記I型
磁芯61を嵌装するための磁芯嵌装部136が設けられ
ている。
【0068】上記のコイルボビン120及びコイルボビ
ン130においても、先の実施例と同様の効果を奏する
ことができる。
【0069】さらに、図10に示すように、コイルボビ
ン140における第1固定突部141及び第2固定突部
142は、前記第1磁芯搭載基材53の第1基材端面5
7の中央部に二本の第1フレーム端子55の植設を行わ
ない状態、或いは該第1フレーム端子55を抜去した状
態での該第1基材端面57の中央部に付設されている。
【0070】前記第1固定突部141及び第2固定突部
142は、該第1磁芯搭載基材53の磁芯搭載方向に立
設されており、該第1固定突部141及び第2固定突部
142と、前記第1巻止枠51と、の挟間には、前記I
型磁芯61を嵌装するための磁芯嵌装部146が設けら
れている。
【0071】前記コイルボビン140においても、先の
実施例と同様の効果を奏することができる。
【0072】次に、本考案に係わる他の実施例を、図1
1及び図12の各図をそれぞれ参照することにより順次
説明する。
【0073】なお、同一部位並びに同一機能部には、同
一符号を付することにより説明を省略する。
【0074】図11に示すように、コイルボビン150
における固定突部151は、前記第1磁芯搭載基材53
の第1基材端面57に付設されるとともに、該第1磁芯
搭載基材53の磁芯搭載方向に従って前記第1巻止枠5
1の側へ折曲されており、該固定突部151と第1巻止
枠51との挟間部には磁芯嵌装部156が設けられてい
る。
【0075】前記固定突部151は、弾性部材等より形
成されているものとし、このことにより該磁芯嵌装部1
56に前記I型磁芯61を、より堅実に位置決並びに固
定を行うことができるようになる。
【0076】また、図12に示すように、コイルボビン
160における固定突部161は、前記第1磁芯搭載基
材53の第1基材端面57に付設されるとともに、立設
上部が膨出部162として膨出されており、該固定突部
161と前記第1巻止枠51との挟間部には磁芯嵌装部
166が設けられている。
【0077】前記コイルボビン160においても、先の
実施例と同様の効果を奏することができる。
【0078】なお、上記各固定突部は、前記第1磁芯搭
載基材53の第1基材延設端面75を除く第1基材端面
57、第1基材左側端面73及び第1基材右側端面74
に付設される構成を有しているため、前記コイルボビン
60の巻線部66及び各磁芯に保護ケースを冠装する場
合において、該各固定突部の厚幅と該保護ケースの厚幅
とを同等とするとともに相当する該保護ケースの部位を
切欠くことにより、該保護ケースが冠装されると表面に
凹凸の無いトランス等を構成することが可能となる。
【0079】
【考案の効果】本考案に係わるコイルボビンは、上記の
ように構成されているため、以下に記載するような効果
を有する。
【0080】(1)一方の巻止枠より延設された磁芯搭
載基材の延設端面以外の端面部に、該端面部からI型磁
芯の搭載方向に立設された少なくとも一つの固定突部を
付設することにより、該固定突部と該巻止枠との挟間部
にI型磁芯嵌装部を有するコイルボビンが構成されてい
るため、該I型磁芯嵌装部にI型磁芯を嵌装することに
より該I型磁芯の位置決並びに固定が可能となり、従っ
て前記磁芯搭載基材に対してI型磁芯が位置ずれを起こ
したり、或いは脱落する等を防止することができ、従っ
て該コイルボビン等より構成されるトランス等の信頼性
を維持することができるという優れた効果を有する。
【0081】(2)前記固定突部は、一方のI型磁芯を
搭載する磁芯搭載基材の端面部に付設されているため、
該コイルボビン等より構成されるトランス等の方向性の
指標とすることが可能となり、該固定突部を視認するこ
とにより該トランス等の搭載方向の錯誤を防止すること
ができ、従って該トランス等が内蔵される電子機器等の
誤動作の防止並びに信頼度を向上することができるとい
う優れた効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本考案に係わるコイルボビンの実施例を示す
斜視図
【図2】 同実施例のコイルボビンにおける第1巻止枠
と固定突部との挟間部に設けられた磁芯嵌装部にI型磁
芯を嵌装する状態を示す側面図
【図3】 同実施例のコイルボビンにI型磁芯及びE型
磁芯を装着することにより構成されたトランスを示す斜
視図
【図4】 本考案に係わるコイルボビンにおいて二つの
固定突部を第1磁芯搭載基材の端面中央部に付設した実
施例の主要部を示す斜視図
【図5】 本考案に係わるコイルボビンにおいて一つの
固定突部を第1磁芯搭載基材の端面中央に付設した実施
例の主要部を示す斜視図
【図6】 本考案に係わるコイルボビンにおいて上面視
形状がL字型を有する二つの固定突部を第1磁芯搭載基
材の角隅に付設した実施例の主要部を示す斜視図
【図7】 本考案に係わるコイルボビンにおいて二つの
固定突部を第1磁芯搭載基材の双方の側端部に付設した
実施例の主要部を示す斜視図
【図8】 本考案に係わるコイルボビンにおいて二つの
固定突部を第1磁芯搭載基材の角隅端面の第1フレーム
端子部に付設した実施例の主要部を示す斜視図
【図9】 本考案に係わるコイルボビンにおいて一つの
固定突部を第1磁芯搭載基材の中央端面の二つの第1フ
レーム端子部に渡り付設した実施例の主要部を示す斜視
【図10】本考案に係わるコイルボビンにおいて第1磁
芯搭載基材の中央部端面に第1フレーム端子を植設せず
に二つの固定突部を付設した実施例の主要部を示す斜視
【図11】本考案に係わるコイルボビンにおいて固定突
部を第1巻止枠側に斜傾するとともに第1巻止枠と固定
突部との挟間部に設けられた磁芯嵌装孔にI型磁芯を嵌
装する状態を示す側面図
【図12】本考案に係わるコイルボビンにおいて固定突
部に膨出部を形成するとともに第1巻止枠と固定突部と
の挟間部に設けられた磁芯嵌装孔にI型磁芯を嵌装する
状態を示す側面図
【図13】従来のコイルボビンの概観を示す斜視図
【図14】従来のコイルボビンにI型磁芯及びE型磁芯
を装着することにより構成されたトランスを示す斜視図
【符号の説明】
50 巻枠本体 51 第1巻止枠 52 第2巻止枠 53 第1磁芯搭載基材 54 第2磁芯搭載基材 57 第1基材端面 58 第2基材端面 59 磁芯挿入孔 60 コイルボビン 61 I型磁芯 62 E型磁芯 65 巻線 66 巻線部 70 トランス 71 第1固定突部 72 第2固定突部 73 第1基材左側端面 74 第1基材右側端面 75 第1基材延設端面 76 磁芯嵌装部

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 巻線が施されるとともにE型磁芯とI型
    磁芯が組み合わされるコイルボビンであって、前記E型
    磁芯の中央磁脚が挿入される挿入孔が形成された巻枠本
    体と、該巻枠本体の端部双方に配設された巻止枠と、該
    巻止枠の基端部より延設されるとともに端面部に入出力
    端子が植設された磁芯搭載基材と、を有することにより
    構成されるコイルボビンにおいて、一方の巻止枠より延
    設された磁芯搭載基材の延設端面以外の端面部に、該端
    面部からI型磁芯の搭載方向に少なくとも一つの固定突
    部を付設したことを特徴とするコイルボビン。
JP1991002880U 1991-01-31 1991-01-31 コイルボビン Expired - Lifetime JP2509590Y2 (ja)

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