JPH0747850Y2 - トランス用カバー - Google Patents

トランス用カバー

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JPH0747850Y2
JPH0747850Y2 JP1991002673U JP267391U JPH0747850Y2 JP H0747850 Y2 JPH0747850 Y2 JP H0747850Y2 JP 1991002673 U JP1991002673 U JP 1991002673U JP 267391 U JP267391 U JP 267391U JP H0747850 Y2 JPH0747850 Y2 JP H0747850Y2
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JP
Japan
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magnetic core
winding
transformer
cover
magnetic
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戒能大助
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Taiyo Yuden Co Ltd
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Taiyo Yuden Co Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この考案は、巻線が行われたコイ
ルボビンに、磁性材料よりなる磁芯(以下、コアとも称
する)が装着されたトランス(チョークコイル及びノイ
ズフィルタ等も含む)を覆うように構成されたトランス
用カバーに関し、さらに詳細には、前記磁芯とコイルボ
ビンの端子部または該磁芯とトランス等の巻線部との挟
間部であって、殊にトランス機能等により昇圧された高
電圧側等における該挟間部の電気的絶縁を確保すること
により、該トランス等の特性の向上及び使用上の安全を
達成するように構成されたトランス用カバーに関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】一般に、トランス等は、巻線が一次側と
二次側等に分巻されるとともに、該巻線部に磁芯による
磁路が形成されることにより、前記一次側と二次側とに
おいて該巻数比に相応した電磁エネルギを媒介すること
により、電圧を昇圧或いは降圧したり、または電流の増
減等の回路機能を発現するように構成されている。
【0003】従来のトランスの構成を、図7を参照する
ことにより説明する。
【0004】図7において、合成樹脂等を金型等により
成型加工することにより形成されるコイルボビン20
は、中央部に後述する巻線31等が捲回される略角柱形
状を有する巻線捲回柱30が配置されており、該巻線捲
回柱30の両端部には、巻線止作用等を有する第1巻線
止枠21及び第2巻線止枠22が該巻線捲回柱30を挟
装するように配設されることにより略糸巻形状をなして
いる。
【0005】該略糸巻形状の中心部には、後述する一組
のE型コアの中央磁脚が嵌挿される磁芯嵌挿孔33が、
該第1巻線止枠21、第2巻線止枠22及び巻線捲回柱
30に渡って連穿加工されている。
【0006】また、前記巻線捲回柱30の外周囲には、
該巻線31を例えば一次側(P)及び二次側(S)とに
巻線を巻分けるための、第1巻分枠27、第2巻分枠2
8及び第3巻分枠29がそれぞれ配設されている。
【0007】前記略糸巻形状の両基端部からは、後述す
る一組のE型コア(E型コアとI型コアの組合わせであ
ってもよい)の各々のヨーク部が搭載される第1磁芯搭
載基材23及び第2磁芯搭載基材24がそれぞれ略水平
方向に延設されている。
【0008】さらに、該第1磁芯搭載基材23及び第2
磁芯搭載基材24の外方端面には、外部電子回路との電
気的接続並びにトランス本体の実装に供する第1ピン端
子25及び第2ピン端子26が延設されており、該第1
ピン端子25及び第2ピン端子26は一般に銅等をピン
形状に成型するとともに錫等を表面にメッキすることに
より形成されている。
【0009】前記コイルボビン20における各巻分枠に
より区分された巻線捲回柱30には、例えば電気伝導性
に優れた銅等の細線に加熱乾燥系ワニスであるエナメル
等を焼付けたエナメル被覆電線等の巻線31が、トラン
スとしての機能等を発現するために一次側(P)と二次
側(S)とに分巻されて巻線部32を構成している。
【0010】前記一次側(P)と二次側(S)とのそれ
ぞれの始巻部、終巻部及び中間引出部等は、前記第1ピ
ン端子25及び第2ピン端子26に各々引出されるとと
もに、該各端子にからげ処理(図示省略)及び半田固定
等が行われている。
【0011】また、前記コイルボビン20における磁芯
嵌挿孔33には、フェライト等の磁性材料等より中央磁
脚と、該中央磁脚を挟むように対向配置された一対の側
磁脚と、前記中央磁脚の一端及び一対の側磁脚の各々一
端を互いに連結するヨーク部と、を有するように成型さ
れた第1E型コア37及び第2E型コア38における中
央磁脚がそれぞれ両側から嵌挿され、さらに各ヨーク部
が各々の磁芯搭載基材に載置されている。
【0012】しかる後、前記第1E型コア37、第2E
型コア38及びコイルボビン20等は、図示しない固定
具等により固定されることによりトランス35が構成さ
れる。
【0013】前記トランス35は、該一次側(P)及び
二次側(S)の巻数比に相当した電磁エネルギを該第1
E型コア37及び第2E型コア38を介して送受するこ
とにより前記トランス機能等を発現している。
【0014】
【考案が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来のトランスによれば、コイルボビンに捲回された巻線
部等が、一般に外部環境等から何等の電気的絶縁及び機
械的保護が施されておらず、従って該巻線部の殊に高電
圧または大電流の入出力を行う側等において、該トラン
ス機能に物理的損害を被るか、或いは他の電子部品との
電気的短絡を発生する恐れがあるという問題点があっ
た。
【0015】また、前記トランスは、一般にコイルボビ
ンにおける巻線部が外部環境に露呈されているか、或い
は簡略に絶縁テープ等が粘着されているにすぎず、例え
ば本トランス等をも搭載対象とする自動部品搭載装置の
吸着部により前記巻線部の吸着を行おうとしても該行為
が困難であるとともに、該巻線部を損傷する恐れがある
ので、該自動部品搭載装置による電子回路基板等への自
動実装に不向きであるという問題点があった。
【0016】さらに、前記トランスが内蔵される電子機
器等の小型薄型化の要求等にもあいまって、磁気エネル
ギを媒介する磁芯とコイルボビンの巻線部より導出され
た巻線端部等を接続処理する端子との配設間隔が近在し
ており、殊に高電圧または大電流の入出力を行う側にお
いては、該磁芯と端子或いは該磁芯と巻線部との電気的
短絡が発生する恐れがあり、一端、該電気的短絡が発生
すると前記トランス等の破壊または使用上の安全が脅か
される等の問題点があった。
【0017】本考案は、上記事情に鑑みてなされたもの
であり、磁芯とコイルボビンの端子または該磁芯とトラ
ンス等の巻線部との挟間部であって、殊にトランス機能
等により昇圧された高電圧側における該挟間部の電気的
絶縁を確保することにより、該トランス等の機能特性の
向上及び使用上の安全を達成するように構成されたトラ
ンス用カバーを提供するものである。
【0018】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、この考案は、覆平面部を囲むように設けられた側壁
部分に磁芯嵌挿孔を有するエンボス状覆部と、該エンボ
ス状覆部の縁部に周設された磁芯搭載部と、該磁芯搭載
部の縁部より立設された遮蔽部と、を有するトランス用
カバーとなしたものである。
【0019】
【作用】本考案においては、トランス用カバーが、覆平
面部を囲むように設けられた側壁部分に磁芯嵌挿孔を有
するエンボス状覆部と、該エンボス状覆部の縁部に周設
された磁芯搭載部と、を有することにより構成されてい
るため、該エンボス状覆部または磁芯搭載部によりトラ
ンス等の巻線部等を他の電子機器等の外部環境から電気
的且つ機械的に保護することができる。
【0020】また、前記トランス用カバーは、該磁芯搭
載部の縁部に遮蔽部が立設されているため、磁芯とコイ
ルボビンの端子部または磁芯とトランスの巻線部との電
気的絶縁を該遮蔽部により確保することができる。
【0021】
【実施例】本考案の実施例を、図面に基いて詳細に説明
する。
【0022】図1は本考案に係わるトランス用カバーの
実施例を示す斜視図、図2は同実施例におけるトランス
用カバーがコイルボビンの巻線部を覆うように冠装され
るとともに磁芯が装着された状態を示す一部を段階的に
切欠いた側面図、図3は同実施例におけるトランス用カ
バーがコイルボビンの巻線部を覆うように冠装されると
ともに磁芯が装着された状態を示す斜視図、図4は本考
案に係わるトランス用カバーにおける一方の磁芯搭載鍔
部に二つの遮蔽壁が形成された実施例を示す平面図、図
5は本考案に係わるトランス用カバーにおける磁芯搭載
鍔部に遮蔽壁が形成された実施例を示す平面図、図6は
本考案に係わるトランス用カバーにおける磁芯搭載鍔部
に遮蔽壁が形成された他の実施例を示す平面図が示され
ている。
【0023】本考案の請求項1に係わる実施例を、図1
から図3までを参照することにより説明する。
【0024】図1に示すように、トランス用カバー50
は、合成樹脂等を材質として金型等により、鍔状磁芯搭
載基材部65の略中央部に巻線部冠着孔60が開口され
るとともに上方へエンボス状に押出されたエンボス状覆
部59が形成されており、また前記エンボス状覆部59
からI型磁芯嵌装部52の間隔を有して該鍔状磁芯搭載
基材部65の手前端部に遮蔽壁51が立設されることに
より構成されている。
【0025】前記エンボス状覆部59は、略四角形状を
有しており、上部に平面な覆平面部53が形成され、該
覆平面部53を天井状に支持するように、前方に前側壁
部55と、後方に後側壁部56と、左方に左側壁部57
と、右方に右側壁部58と、が立設されている。
【0026】また、前記エンボス状覆部59における前
側壁部55及び後側壁部56の基端部略中央には、後述
する磁芯の中央磁脚が嵌挿されるように、該磁脚形状に
則った第1磁芯嵌挿孔67及び第2磁芯嵌挿孔68がそ
れぞれ開口形成されている。
【0027】該エンボス状覆部59は、板状を有する鍔
状磁芯搭載基材部65の略中央よりエンボス状に押出さ
れることにより形成されており、従って前記側壁部の基
端部周囲においては、前磁芯搭載鍔部61が前側壁部5
5から、後磁芯搭載鍔部62が後側壁部56から、左磁
芯搭載鍔部63が左側壁部57から、右磁芯搭載鍔部6
4が右側壁部58から、それぞれ鍔状に延設されてい
る。
【0028】さらに、後述するコイルボビン70の巻線
部82をトランス用カバー50が覆うように冠装される
際の嵌挿孔となるための巻線部冠装孔60が、前記各側
壁部の基端内壁部に沿って開口形成されている。
【0029】一方、前記鍔状磁芯搭載基材部65におけ
る前磁芯搭載鍔部61の手前端部であって前記前側壁部
55に対向するように遮蔽壁51が立設されている。
【0030】このことにより、該遮蔽壁51とI型磁芯
嵌装部52との挟間には、後述するI型コア87が嵌装
されるI型磁芯嵌装部52が設けられている。
【0031】前記遮蔽壁51は、本実施例においては該
I型磁芯嵌装部52の高さに比較して略半分の高さを有
しており、また該トランス用カバー50を金型成型の際
に形成しても、成型の後組立加工してもよい。
【0032】上記のように構成されたトランス用カバー
50を、コイルボビン70の巻線部82に嵌装するとと
もに、磁芯を装着した状態を図2及び図3を参照して説
明する。
【0033】合成樹脂等を金型等により成型加工するこ
とにより形成されるコイルボビン70は、中央部に後述
する巻線81が捲回される略角柱形状を有する巻線捲回
柱80が配置されており、該巻線81の両端部には、巻
線止め作用等を奏する第1巻線止枠71及び第2巻線止
枠72が該巻線捲回柱80を挟装するように配設される
ことにより該部位において略糸巻形状を構成している。
【0034】該略糸巻形状の中心部には、後述するE型
コア88の中央磁脚が嵌挿されるための、該磁脚形状に
則る磁芯嵌挿孔83が、該第1巻線止枠71、第2巻線
止枠72及び巻線捲回柱80に渡って連穿加工されてい
る。
【0035】また、前記巻線捲回柱80の外周囲には、
巻線81を例えば一次側及び二次側とに巻分けるため
の、第1巻分枠77、第2巻分枠78及び第3巻分枠7
9がそれぞれ配設されている。
【0036】前記略糸巻形状の両基端部からは、前記ト
ランス用カバー50の鍔状磁芯搭載基材部65における
前磁芯搭載鍔部61及び後磁芯搭載鍔部62を搭載する
ように、第1鍔搭載基材73及び第2鍔搭載基材74が
それぞれ略水平方向に延設されている。
【0037】さらに、該第1鍔搭載基材73及び第2鍔
搭載基材74のそれぞれの端面には、外部電子回路との
電気的接続並びにトランス本体の実装に供する第1ピン
端子75及び第2ピン端子76が延設されており、該第
1ピン端子75及び第2ピン端子76は、一般に銅等を
ピン形状に成型するとともに錫等を表面にメッキするこ
とにより形成されている。
【0038】前記コイルボビン70における各巻分枠に
より区分された巻線捲回柱巻線捲回柱80の各部には、
例えば電気伝導性に優れた銅等の細線に加熱乾燥系ワニ
スであるエナメル等を焼付けたエナメル被覆電線等の巻
線81が、トランスとしての機能を発現するために一次
側(P)と二次側(S)とに分巻されて巻線部82が形
成されている。
【0039】前記一次側(P)と二次側(S)とにおけ
る始巻部、終巻部及び中間引出部等は、各鍔搭載基材部
を介して前記第1ピン端子75及び第2ピン端子76に
各々からげ処理(図示省略)され、必要に応じて半田固
定等されている。
【0040】また、前記コイルボビン70における巻線
部82には、前記トランス用カバー50のエンボス状覆
部59が巻線部冠装孔60を介することにより上方から
冠装される。
【0041】また、前記トランス用カバー50の鍔状磁
芯搭載基材部65における前磁芯搭載鍔部61及び後磁
芯搭載鍔部62は、該コイルボビン70の第1鍔搭載基
材73及び第2鍔搭載基材74にそれぞれ搭載されると
ともに、前記第1磁芯嵌挿孔67及び第2磁芯嵌挿孔6
8が該コイルボビン70の磁芯嵌挿孔83に整合されて
いる。
【0042】この状態において、前記一次側(P)の磁
芯嵌挿孔83と整合された第2磁芯嵌挿孔68には、フ
ェライト等の磁性材料等より中央磁脚と、該中央磁脚を
挟むように対向配置された一対の側磁脚と、前記中央磁
脚の一端及び一対の側磁脚の各々一端を互いに連結する
ヨーク部と、を有するように成型されたE型コア88に
おける該中央磁脚が嵌挿される。
【0043】この際、前記E型コア88の側磁脚は、前
記鍔状磁芯搭載基材部65の左磁芯搭載鍔部63及び右
磁芯搭載鍔部64に、またヨーク部は、同じく後磁芯搭
載鍔部62にそれぞれ搭載されるようになっている。
【0044】また、前記二次側(S)の磁芯嵌挿孔83
と整合された第1磁芯嵌挿孔67の側には、同様にフェ
ライト等の磁性材料より略四角柱状に成型されたI型コ
ア87が、前記遮蔽壁51と前側壁部55との挟間のI
型磁芯嵌装部52に嵌装される。
【0045】しかる後、前記トランス用カバー50、第
1E型コア87及び第2E型コア88は、図示しない固
定具等により固定されて、前記一次側(P)及び二次側
(S)にてE型コア及びI型コアを介して電磁エネルギ
を送受することによりトランス機能を発現するトランス
85が構成される。
【0046】上記のようにトランス85を構成すること
を可能とするトランス用カバー50によれば、前記コイ
ルボビン70の巻線部82に該トランス用カバー50に
おけるエンボス状覆部59が冠装されることにより、他
の電子機器等の外部環境から電気的且つ機械的に該巻線
部82を保護することができる。
【0047】また、前記トランス用カバー50における
左側壁部57及び右側壁部58が、前記巻線部82と前
記E型コア88の各側磁脚との挟間にそれぞれ位置され
ることにより電気的絶縁を確保しているため、該各部に
電気的短絡が発生することを防止できる。
【0048】さらに、前記トランス85の巻線部82が
トランス用カバー50のエンボス状覆部59により保護
されるとともに、該エンボス状覆部59における覆平面
部53が平面であることより、例えば自動部品搭載装置
の吸着部により該トランス85の覆平面部53を吸着し
て電子回路基板等に自動実装を行うことが可能となる。
【0049】また、前記トランス用カバー50のエンボ
ス状覆部59における覆平面部53に、例えば任意な印
刷等を行うことがでるため、該トランス85の型番号、
製造日付及び極性等の識別記号を付与することができ
る。
【0050】一方、前記トランス85に冠装されたトラ
ンス用カバー50の鍔状磁芯搭載基材部65における前
磁芯搭載鍔部61の手前端部に遮蔽壁51が設けられて
いるため、殊にトランス機能により電圧値が昇圧された
二次側(S)における前記I型磁芯嵌装部52に嵌装さ
れたI型コア87と、前記コイルボビン70の第1鍔搭
載基材73より延設された第1ピン端子75とが遮蔽保
護されることにより、該I型コア87と第1ピン端子7
5とに電気的短絡が発生することを防止できる。
【0051】また、前記トランス用カバー50における
遮蔽壁51と前側壁部55との挟間部にI型磁芯嵌装部
52が設けられているため、該I型磁芯嵌装部52に前
記I型コア87を嵌装する際に、該遮蔽壁51及び前側
壁部55がI型コア87に対して挟装作用を奏すること
により、該I型コア87を確実に所定位置へ固定するこ
とが可能となるとともに、前記トランス85の組立工程
途上における該I型コア87の脱落を防止することがで
きる。
【0052】さらに、前記トランス用カバー50におけ
る遮蔽壁51は、前記I型コア87が嵌装される方位に
設けられるため、該遮蔽壁51を指標とすることにより
前記トランス85の一次側(P)及び二次側(S)等の
方向を目視にて検知することが可能となり、該トランス
85を電子回路基板等に錯誤搭載することを防止するこ
とができる。
【0053】なお、本実施例においては、前記遮蔽壁5
1の高さを該遮蔽壁51に対向する前側壁部55の高さ
に比較して略半分としたが、これに限ることはなく、該
遮蔽壁51が電気的絶縁作用を行う範囲内にて任意の高
さを設定してよい。
【0054】次に、本考案に係わる他の実施例を図4か
ら図6を順次を参照することにより説明する。
【0055】なお、先の実施例と同一箇所に関しては同
一符号を付することにより説明を省略する。
【0056】図4に示されるように、トランス用カバー
100は、前記鍔状磁芯搭載基材部65の前磁芯搭載鍔
部61における二次側(S)端部には、前記エンボス状
覆部59の前側壁部55に平行に対向するように第1遮
蔽壁101及び第2遮蔽壁102が、該前磁芯搭載鍔部
61の中心より偏心して略外方に立設配置されることに
より構成されている。
【0057】このことにより、前記第1遮蔽壁101及
び第2遮蔽壁102と前記前側壁部55との挟間部に
は、前記I型コア87が嵌装されるI型磁芯嵌装部10
3が設けられている。
【0058】前記トランス用カバー100においても先
の実施例と同様の効果を奏することができる。
【0059】なお、本実施例においては、前記前側壁部
55に対向するように第1遮蔽壁101と第2遮蔽壁1
02との二つが立設された状態に就いて説明したが、こ
れに限ることはなく、該遮蔽壁は任意に三個以上設けら
れているものであってもよい。
【0060】また、図5に示されるように、トランス用
カバー110は、前記鍔状磁芯搭載基材部65の前磁芯
搭載鍔部61における二次側(S)端部並びに左磁芯搭
載鍔部63及び右磁芯搭載鍔部64の外側端部且つ二次
側(S)部には、上面視形状が略コの字を有するように
該エンボス状覆部59の二次側(S)各面に対向するよ
うに遮蔽壁113が立設されることにより構成されてい
る。
【0061】このことにより、前記遮蔽壁113と前記
前側壁部55との挟間部には、前記I型コア87が嵌装
されるI型磁芯嵌装部114が設けられるとともに、該
左磁芯搭載鍔部63及び右磁芯搭載鍔部64の外側端部
に延設された遮蔽壁113と、それぞれ左側壁部57及
び右側壁部58との挟間部により前記E型コア88の各
側磁脚が固定されるようになっている。
【0062】さらに、図6に示されるように、トランス
用カバー120は、前記鍔状磁芯搭載基材部65の前磁
芯搭載鍔部61における二次側(S)端部並びに左磁芯
搭載鍔部63及び右磁芯搭載鍔部64の外側全端部に
は、上面視形状がコの字を有するように該エンボス状覆
部59の後側壁部56を除く各面に対向するように遮蔽
壁123が立設されることにより構成されている。
【0063】このことにより、前記遮蔽壁123と前記
前側壁部55との挟間部には、前記I型コア87が嵌装
されるI型磁芯嵌装部124が設けられるとともに、該
左磁芯搭載鍔部63及び右磁芯搭載鍔部64の外側全端
部に延設された遮蔽壁123と、それぞれ左側壁部57
及び右側壁部58との挟間部により前記E型コア88の
各側磁脚が嵌装されるようになっている。
【0064】上記のように構成されたトランス用カバー
110及びトランス用カバー120によれば、各遮蔽壁
の上面視形状がコの字を有するように形成されているた
め、前記I型コア87本体並びに前記E型コア88の側
磁脚をより一層確実に嵌装固定することができるように
なる。
【0065】
【考案の効果】本考案に係わるトランス用カバーは、上
記のように構成されているため、以下に記載するような
効果を有する。
【0066】(1)覆平面部を囲むように設けられた側
壁部分に磁芯嵌挿孔を有するエンボス状覆部と、該エン
ボス状覆部の縁部に周設された磁芯搭載部と、を有する
ことによりトランス用カバーが構成されているため、該
エンボス状覆部または磁芯搭載部によりトランス等の巻
線部等を他の電子機器等の外部環境から電気的且つ機械
的に保護しており、従って該トランス機能等の信頼性の
向上を図ることができるという優れた効果を有する。
【0067】(2)前記トランス用カバーの覆部を利用
して、例えば自動部品搭載装置の吸着部により吸着する
ことができるため、該トランスを電子回路基板等へ自動
実装することが可能となり、従って電子機器等の組立工
程を省力化且つ合理化することができるという優れた効
果を有する。
【0068】(3)トランス用カバーは、該磁芯搭載部
の縁部に遮蔽部が立設されているため、磁芯とコイルボ
ビンの端子部または磁芯とトランス等の巻線部との電気
的絶縁を該遮蔽部により確保することができ、従って殊
に高電圧または大電流の入出力を行う側においては殊に
該電気的絶縁が有効であり、従って該トランス等が内蔵
される電子機器等の信頼性及び安全性を向上することが
できるという優れた効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本考案に係わるトランス用カバーの実施例を
示す斜視図
【図2】 同実施例におけるトランス用カバーがコイル
ボビンの巻線部を覆うように冠装されるとともに磁芯が
装着された状態を示す一部を段階的に切欠いた側面図
【図3】 同実施例におけるトランス用カバーがコイル
ボビンの巻線部を覆うように冠装されるとともに磁芯が
装着された状態を示す斜視図
【図4】 本考案に係わるトランス用カバーにおける一
方の磁芯搭載鍔部に二つの遮蔽壁が形成された実施例を
示す平面図
【図5】 本考案に係わるトランス用カバーにおける磁
芯搭載鍔部に遮蔽壁が形成された実施例を示す平面図
【図6】 本考案に係わるトランス用カバーにおける磁
芯搭載鍔部に遮蔽壁が形成された他の実施例を示す平面
【図7】 従来のトランスを示す一部を段階的に切欠い
た側面図
【符号の説明】
50 トランス用カバー 51 遮蔽壁 52 I型磁芯嵌装部 53 覆平面部 59 エンボス状覆部 60 巻線部冠装孔 65 鍔状磁芯搭載基材部 70 コイルボビン 71 第1巻線止枠 72 第2巻線止枠 73 第1鍔搭載基材 74 第2鍔搭載基材 80 巻線捲回柱 81 巻線 82 巻線部 87 I型コア 88 E型コア (P) 一次側 (S) 二次側

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 覆平面部を囲むように設けられた側壁部
    分に磁芯嵌挿孔を有するエンボス状覆部と、該エンボス
    状覆部の縁部に周設された磁芯搭載部と、該磁芯搭載部
    の縁部より立設された遮蔽部と、を有するトランス用カ
    バー。
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