JP2005303229A - トランス - Google Patents

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Abstract

【課題】製造工数を増やすことなく簡単な構造でコアコーナ部の磁束集中を低減できる構造とする。
【解決手段】 スイッチング電源に用いるトランスであり、E型コア1の内周コーナ部を滑らかなアール部1aの形状とし、磁束集中を起さないようにする。ボビン2は、アール部1aをもつ特殊なE型コア1の形状に適合するように、コア装着穴3の両端をラッパ状開口部3aとし、胴部4に複数の仕切壁6を設けて複数の巻線区画7を形成する。E型コアの内周コーナ部をテーパ形状とした多角形のコアとしても良い。
【選択図】 図1

Description

本発明は、ボビン、コア、巻線で構成されるスイッチング電源のトランスに関する。
従来、スイッチング電源用にトランスとしては、例えば図10に示すものがある。図10において、トランスは一対のE型コア101、ボビン102、1次巻線103及び2次巻線104で構成される。トランス100の組立は、まずボビン102に1次巻線103と2次巻線104を順に巻いてコイルアッセンブリィーを作り、続いてボビン102のコア装着穴105に一対のE型コア101の中足106を両側から嵌め入れて固定することで完成する。
特開平5−90047号公報 特開平9−275017号公報 特開平9−239520号公報 特開2002−280227号公報 特開2003−109831号公報 特開2003−234220号公報
しかしながら、このような従来のトランスにあっては、ボビン102が両端に鍔部を形成した円筒形状をもつため、内部にボビン102を配置するコア101の内周のコーナ部は直角となる矩形形状となる。
このため図11に取り出して示すように、コア101の直角となるコーナ部分を磁束106が通過する場合、破線で示すコーナ内周のエッジ部分に磁束107が集中して流れる。このためコーナ部分で磁束密度が上昇したりコア101が飽和したりするなどの現象が発生し、コア101の温度が上昇して周囲の部品温度を上昇させ、スイッチング電源の効率を悪化させるという問題がある。
コアのコーナ部内側部分に磁束を集中させないコアの理想形状としては図12に示すトロイダル形状のコア108が考えられる。しかし、トロイダル形状のコア108にあっては、ボビンに巻線を巻いてからコアに固定するという製造工程が採用し難いため、コア108に絶縁用のボビンを固定した後にトロイダルコイルとして巻線を巻くことが多く、複数の巻線を必要とする複雑な巻線構成の場合には、製造工数が増加してコストアップになるという問題がある。
本発明は、製造工数を増やすことなく簡単な構造でコアコーナ部の磁束集中を低減できる構造を備えたトランスを提供することを目的とする。
この目的を達成するため本発明は次のように構成する。本発明はスイッチング電源に用いるトランスであり、内周コーナ部を滑らかなアール形状としたコアと、両端にラッパ状に開口したコア装着穴を有し、胴部に複数の仕切壁を設けて複数の巻線区画を形成したボビンとを備えたことを特徴とする。
また本発明の別の形態にあっては、スイッチング電源に用いるトランスとして、内周コーナ部をテーパ形状としたコアと、両端に円錐状に開口したコア装着穴を有し、胴部に複数の仕切壁を設けて複数の巻線区画を形成したボビンとを備えたことを特徴とする。
更に本発明は、スイッチング電源に用いるトランスに於いて、両端にラッパ状又はテーパ状に開口したコア装着穴を有し、胴部に複数の仕切壁を設けて複数の巻線区画を形成したボビンを備えたことを特徴とする。
本発明によれば、コアの内周コーナ部は滑かなアール曲面となっており、この部分を通過する磁束は直角に屈曲した場合に比べ磁束集中が現象して磁束密度が高くならず、磁束集中によって発生していたコアの損失を低減し、発熱を抑えることができる。
また内周コーナ部は滑かなアール曲面とした特殊な形状のコア、例えばEEコアを使用しても、コアに適合した形状を有するボビンを使用することで、コアに囲まれた窓枠面積を有効に使用して巻線を配置でき、またボビンに対する巻線もボビン胴部に複数の仕切壁を設けたことで容易にでき、巻線を巻いたボビンにEEコアを組み付ける工程をとることができるため、工程を増やすことなく生産でき、生産コストも安価で済む。
図1は本発明のトランスにおけるボビンとコアの組立構造の実施形態を示した説明図である。図1において、本発明によるトランスは、この実施形態にあっては一対のE型コア1とボビン2で構成されている。E型コア1は内周コーナを所定の曲率を持ったアール部1aとしており、内周コーナのアール部1aの形成に伴い、外周コーナについてもアール状に形成している。E型コア1はコア外足1bとコア中足1cを持ち、それぞれを突き合わせた状態でボビン2に組み込まれる。
ボビン2はコーナをアール部1aとしたE型コア1の形状に伴い、コア中足1cを装着するコア装着穴3の外側の開口部をE型コア1のアール部1aに合わせてラッパ状開口部3aとしている。
またボビン2のコア装着穴3を備えた胴部4の両側には鍔部5が形成されているが、これに加えて鍔部5の間に複数の仕切壁6を設け、これによりボビン2の胴部4に複数の巻線区画7を形成し、巻線区画7ごとに1次巻線、2次巻線、3次巻線といった複数巻線を容易に巻けるようにしている。
図2は図1の側面図であり、E型コア1とボビン2の大きさの関係が明確になっている。図3は図1の上部のE型コア1を外した状態の平面図である。図3の平面図から明らかなように、ボビン2のコア装着穴に設けたラッパ状開口部3aは、コア装着ア3がE型コア1の中足1cの矩形形状に対応した矩形穴であることから、E型コア1の方向にラッパ状に開いたラッパ状開口部3aを形成している。このラッパ状開口部3aを備えたコア装着穴3の矩形形状に対し、胴部4は破線のように矩形筒形状である。尚、中足1cが円柱形状の場合は、胴部4は円筒形状となる。
図4は図1のボビン2を取り出している。このボビン2に対しては巻線を必要に応じて巻くことになるが、E型コア1の内周コーナのアール部1aに対応して、コア装着穴3の両側にラッパ状開口部3aが形成されて胴部4の両側が外側に広がるように湾曲しており、そのままコイルを巻くと安定したコイル巻きができないことから、本発明にあっては仕切壁6を設けており、仕切壁6による巻線区画7の形成により、鍔部5側で胴部4が外側に大きく湾曲していても問題なく巻線をボビン2に容易に巻き付けることができる。
図5は図1のボビン2に巻線を装着した本発明によるトランスの実施形態の説明図である。図5のトランスの実施形態にあっては、ボビン2に形成された5つの巻線区画7の全てに巻き線8を巻き付けている。このようなボビン2に対する巻線8は、図4のようにボビン2を取り出した状態で別工程で行われ、巻線8が巻かれたボビン2に対しE型コア1を組み付けることで簡単にトランスを組み立てることができる。
この図1乃至図5に示す本発明のトランスにあっては、E型コア1の内周コーナが滑らかなアール部1aとして形成されているため、内周コーナ部を図11の従来コアのように直角としていた場合に比べ、コーナを通る磁束の内側への片寄りがほとんどなく、コーナ部において磁束集中を起こすことがなく、磁束集中に伴う磁束密度の増加でコア損失が増えて発熱を起こす問題を解消することができる。
図6は図1のボビン2を従来のEIコアに組み合わせた本発明の他の実施形態の説明図である。図6において、ボビン2は図1と同じものであり、コア装着穴3の両側にラッパ状開口部3aを形成しており、胴部4の両側の鍔部5の間には複数の仕切壁6の形成により巻線区画7が形成されている。このようなボビン2に対し従来のE型コア9のコア中足9cをコア装着穴3に挿入し、コア外足9b及び中足9cの先端にギャップ材11を介してI型コア10を配置している。
このように従来のEIコアに本発明のボビン2を組み合わせたトランスにあっては、ギャップ材11の介在で形成されたギャップ部に対しボビン2の鍔部5側のラッパ状開口部3aの形成により、鍔部5と仕切壁6の間の巻線区画7に巻いた巻線に対するコア中足9cのギャップからの距離が離されることとなり、これによってギャップ部からの漏れ磁束が巻線部分を横切る量を低減し、漏れ磁束による巻線の渦電流による損失を低減することができる。
図7は本発明のトランスにおけるボビンとコアの組立構造の他の実施形態の説明図である。図7において、この実施形態のE型コア12にあっては、内周コーナを45°の傾きを持ったテーパ部12aとしている。
E型コア12の内周コーナのテーパ部12aの形成に伴い、ボビン13のコア装着穴14の両端の開口部はテーパ部12aに対応したテーパ状開口部14aとしている。またボビン13は胴部20の両側に鍔部15を形成すると共に、その間に仕切壁16を複数形成して巻線区画17を形成している。
図8は図7のボビン13を取り出して示しており、また図9は図7のボビン13に巻線18を巻いてE型コア12を組み付けて本発明のトランスを構成したものである。
このような図7乃至図9の実施形態においても、E型コア12の内周コーナはテーパ部12aが形成されているため、図11の従来の直角のコーナ部に比べ、テーパ部12aを形成してことでコーナ部を通る磁束が集中を起こさず、コーナ部で磁束密度が高くならないことから、コア損失による発熱を防止することができる。
もちろん図1の実施形態のアール部とした場合に比べ、テーパ部12aの方が磁束集中の割合が大きくなるが、直角としている従来のコーナ部における磁束集中に比べると大幅に磁束集中が低減できる。
なお図7に示したコア側のテーパ部12aに対応したコア装着穴14のテーパ状開口部14aを有するボビン13についても、図6の実施形態と同様、従来のEIコアに組み合わせて使用することで、ギャップ部からの漏れ磁束による巻線の渦電流による損失を低減することができる。
また上記の実施形態におけるボビン2,13に設ける仕切壁6,16の数は、トランスに使用する巻線の数に応じて適宜に設けられる。また図7の実施形態におけるE型コア12の組合せで内側にできる窓枠は八角形状であるが、更に大きな多角形状例えば十六角となるように内周コーナ部の形状を変更してもよい。
本発明のトランスにおけるボビンとコアの組立構造の実施形態を示した説明図 図1の側面図 図1の上部のE型コアを外した状態の平面図 図1のボビンを取り出して示した断面図 図1のボビンに巻線を装着した本発明の実施形態の説明図 図1のボビンを従来のEIコアに組合わせた本発明の他の実施形態の説明図 本発明のトランスにおけるボビンとコアの組立構造の他の実施形態の説明図 図7のボビンを取り出して示した断面図 図7のボビンに巻線を装着した本発明の他の実施形態の説明図 EEコアを用いた従来のトランスの説明図 コアの内周コーナ部で発生する磁束集中の説明図 磁束集中を起さない理想的なトロイダル状のコアの説明図
符号の説明
1,9,12:E型コア
1a:アール部
1b,9b,12b:コア外足
1c,9c,12c:コア中足
2,13:ボビン
3,14: コア装着穴
3a:ラッパ状開口部
4,20:胴部
5,15:鍔部
6,16:仕切壁
7,17:巻線区画
8,18:巻線
10:I型コア
11:ギャップ材
12a:テーパ部
14a:テーパ状開口部

Claims (3)

  1. スイッチング電源に用いるトランスに於いて、
    内周コーナ部を滑らかなアール形状としたコアと、
    両端にラッパ状に開口したコア装着穴を有し、胴部に複数の仕切壁を設けて複数の巻線区画を形成したボビンと、
    を備えたことを特徴とするトランス。
  2. スイッチング電源に用いるトランスに於いて、
    内周コーナ部をテーパ形状としたコアと、
    両端に円錐状に開口したコア装着穴を有し、胴部に複数の仕切壁を設けて複数の巻線区画を形成したボビンと、
    を備えたことを特徴とするトランス。
  3. スイッチング電源に用いるトランスに於いて、
    両端にラッパ状又はテーパ状に開口したコア装着穴を有し、胴部に複数の仕切壁を設けて複数の巻線区画を形成したボビンを備えたことを特徴とするトランス。
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