JP4805440B2 - インダクタンス部品 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、電源装置などに用いられるトランスやチョークコイルなどのインダクタンス部品に関し、さらに詳しくは、複数のコイルと、前記複数のコイルを挿通するコアとを備えたインダクタンス部品に関する。
【0002】
【従来の技術】
スイッチング電源やインバータ等に使用されるトランスやチョークコイル等のインダクタンス部品は、コアとコイルを主要な構成要素とし、コイル間の相互電磁誘導作用に基づき、交流電圧の変圧や、入力回路と出力回路との間の絶縁等を行なう場合に利用される電子部品である。
【0003】
インダクタンス部品の中でも特にトランスは、接続される回路の種類や仕様によって容量や形状等が多種多様であり、一般に、回路の中で最後に仕様が決定する回路部品である。そして、その構成要素であるコイルは、使用する巻線の線径や、巻数、巻回方法等によって仕様が複雑に変化する。
【0004】
従来より一般に用いられているトランス用コイル(以下、「従来型コイル」とする。)のボビンは、特開平11−135341に記載されているように、使用するボビンの数が1つであるため、巻き芯となる筒部の両端側にのみ鍔が位置する構造となっている。
【0005】
そして、このトランスは、一つのボビンに複数の巻線を巻回する構造であることから、予めコイルをボビンに巻回しておくことができないため、注文から納入までに長期間を要するうえ、仕様の変更や改良等に柔軟に対応することができなかった。
【0006】
そこで本願出願人は、特開平11―215809号公報(特願平10−10748号)において、複数の薄型コイルを用いたトランスを備えた多出力型の電源装置を先に提案している。
【0007】
この電源装置に使用されているトランスは、コアに対して着脱可能な複数の薄型コイルを具備しており、使用する薄型コイルの組み合わせを変更することにより、仕様を変更することが可能となっている。
【0008】
そして、このような構造を用いることにより、多種多様となるトランスの仕様を使用する薄型コイルの組み合わせによって決定することができることから、予め異なる仕様の薄型コイルを多種類用意しておき、注文があった際に、注文に応じた仕様となるよう組み合わせることによって所望の仕様のトランスを製作することが可能となる。そのため、注文から納品までに要する期間が前記従来構造のトランスと比較した場合に大幅に短縮されるようになっている。
【0009】
なお、前記特開平11―215809号公報に記載のトランスに使用されているコイル体のボビン11´の表鍔部15´は、図9及び図10に示すように、巻回した巻線の両端部を固定するための巻線引出部16´を有している。
【0010】
そして、この巻線引出部16´の先端部には、ボビン11´に巻回された巻線の両端を固定するための一対の巻線系支部17c、17dが設けられている。
【0011】
これらの巻線引出部17c、17dは、図10に示すように、左右両側に開口を有する縦断面略コの字型の形状となっており、これらの開口から巻線を圧入固定するようになっている。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、前記特開平11―215809号公報に記載のトランスに使用されていたボビン11´は、図10に示すように、ボビン11´の表鍔部15a´の巻線引出部16´に設けられた巻線係止部17c、17dが表鍔部15a´の上面よりも上方に突出するようになっている。
【0013】
そして、複数のボビン11´をコアへ挿通する際、巻線引出部16´を軸方向に重なるように配置した場合、すなわち、同一の方向に巻線を引き出すように重ねて配置した場合、表鍔部15a´より上方へと突出した巻線係止部17c、17dが、該巻線係止部17c、17dの上方に配置される他のボビン11´の巻線引出部16´や、他のコイル体に当接し、巻線の引出しや他のコイル体の取付けの障害となるとともに、複数のコイル体を二次側に設けた場合の軸方向の厚さが大きくなるため、全てのコイル体をコアに収容しきれなくなるなどの問題が発生していた。
【0014】
本発明は、上記問題点に鑑み、コイル体のボビンに設けられた巻線係止部が隣接する他のコイル体の取付けの障害となることのないインダクタンス部品を提供することを目的とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、本発明のインダクタンス部品は、 コアと、該コアに挿通され、それぞれに巻線が巻回された複数のコイル体とを具備するインダクタンス部品であって、前記複数のコイル体のうちの少なくとも2つのコイル体のボビンは、それぞれ、前記巻線が巻回される筒部と、該筒部の軸方向両端に設けられた表鍔部及び裏鍔部と、を有しており、
前記少なくとも2つのコイル体のそれぞれの表鍔部には、前記巻線の両端部を固定するための巻線引出部が一体に設けられるとともに、該表鍔部の外周面の一部に沿って上面に対し垂直に立設された凸部が形成されており、
前記巻線引出部は、前記表鍔部の外周部から互いに向かい合って平行に延出する一対の脚部と、該一対の脚部間の中央と前記ボビンの中心とを通る径方向に平行な左右対称軸の一方の脚部側の表鍔部の表面に、前記巻線を固定する一対の巻線係止部とを有し、
前記表鍔部には、前記巻線引出部の一対の脚部間の略中央部に、前記一対の巻線係止部の一方に固定された前記巻線を前記表鍔部の表面から前記筒部に導入する導入口と、前記凸部の一部が切り欠かれて、前記筒部に巻回された前記巻線を前記筒部から前記表鍔部の表面に導出し、前記一対の巻線係止部の他方で固定する導出口とが設けられており、
前記少なくとも2つのコイル体は、それぞれの前記表鍔部同士を対向させた状態で前記コアに挿通された際に、対向する2つの前記表鍔部のそれぞれに形成された凸部によって前記表鍔部同士の間隔が保持されるとともに、対向する2つの前記表鍔部の前記巻線係止部が、前記左右対称軸を介して隣接して配置されるようになっていることを特徴とする。
【0016】
以上のような構成によれば、簡単な構造によりコイル体の薄型ボビンに設けられた巻線係止部が隣接する他のコイル体の取付けの障害となることのないインダクタンス部品が実現する。
【0019】
また、前記一対の巻線係止部のそれぞれが、前記引出部の左右対称軸と平行に延びる一対の挟持片からなっており、それらの間に、前記表鍔部の表面に対し、略垂直方向上側から巻線を圧入固定するような構造を用いることや、前記ボビンを、前記表鍔部及び裏鍔部のうちの一方の鍔部に前記筒部が一体に形成された第1ハブと、他方の鍔部を備えた第2ハブとを弾性的に係合することにより構成することが可能である。
【0020】
また、前記インダクタンス部品が、前記コアの外郭をなすケーシングを有している場合に、前記巻線引出部の一対の脚部が、前記ケーシングと係合し、前記コイル体の回転を規制する構造を用いることにより、前記コアに対する前記コイル体の取付けが容易になる。
【0021】
本発明の他の目的、作用及び効果は、図面を参照して説明する以下の実施形態の説明から、より明らかとなるであろう。
【0022】
【発明の実施の形態】
以下、本発明のインダクタンス部品について詳述する。なお、本実施形態のインダクタンス部品は、例えば電源装置等の主トランスとして用いられるトランスとして構成されている。
【0023】
図1及び図2は、本発明のインダクタンス部品の一実施形態の全体構成を示す斜視図及び分解斜視図であり、図3は、本発明のインダクタンス部品に用いられるボビンの上面図、図4は図3のa側からの側面図、図5は、図3のb側からの側面図、図6は、図3のA−A′線断面図である。また、図7及び図8は、本発明のインダクタンス部品に用いられるボビンの底面図及びコイル体の上面図である。
【0024】
図1及び図2に示すように、本実施形態のインダクタンス部品1は、2つのコア片5a・bからなるコア3と、前記コア3に取り付けられる複数のコイル体7とによって構成されている。
【0025】
コア3は、図2に示すように、横断面略円形の中足6を有する縦断面略E字型の2つのコア片5a・bからなっている。また、これら2つのコア片5a・bを組み合わせた際には、縦断面略「日」の字型の閉磁路が形成されるようになっている。また、これら2つのコア片5a・bからなるコア3によって、コイル体7同士の電磁的な結合が強められるようになっている。
【0026】
各コイル体7は、巻線9と、巻線9が巻回されるボビン11とによって構成されている。
【0027】
ボビン11は、樹脂等によって形成されており、図3ないし図7に示すように、一本の巻線9を巻回する芯となる略円筒形の筒部13と、筒部13の軸方向両端に設けられ、コア挿通孔27を有する一対の略円板型の表鍔部15a及び裏鍔部15bとによって構成されている。
【0028】
また、このボビン11は、図6に示す前記筒部13の表面から前記表鍔部15a及び裏鍔部15bの外周面までの長さDと、前記表鍔部15a及び15bの対向する内面間の間隔に当たる巻線巻き幅Wとの比D/Wが、1より大きくなるように設計されており、好ましくは、前述した比D/Wの値が1ないし10となる薄型のコイル体として設計されている。また、このボビン11の軸方向長さは、所定の単位長さの整数倍に形成されている。そして、このような設計によりコイル体7がユニット化されている。このように、本発明のインダクタンス部品1は、各コイル体7のユニット化により、組立てや分解の容易な構造となっているため、回路の仕様の変更や改良等に即座に対応することができるようになっている。
【0029】
また、このボビン11は、前記表鍔部15aと前記筒部13とが一体に成形された第1ハブと、前記裏鍔部15bからなる第2ハブとの2部材が弾性係合する構造となっている。より詳しくは、前記表鍔部15aと一方の端部が一体に形成された前記筒部13の他方の端部が前記裏鍔部15bに設けられた開口(図示せず)に嵌合するようになっている。
【0030】
そして、このような構造を用いることにより、ボビン11の金型の形状が単純化するため、ボビン11の製造コストを下げることが可能となっている。なお、前記表鍔部15a、裏鍔部15b及び筒部13を一体成形することによりボビン11を形成することも可能である。
【0031】
前記表鍔部15aの前記筒部13側の面と対向する面、すなわち前記表鍔部15aの上面の一部には、図3及び図8に示すように、ボビン11に巻回された巻線9の端部を前記表鍔部15aの外周面より外側に引き出すための巻線引出部16が設けられている。
【0032】
この巻線引出部16は、図3に示すように、略中央部に位置する導入口(第1導出口)21と、前記第1導出口21の両側に位置する一対の脚部19、19と、前記第1導出口21の片側に隣接する一対の巻線係止部17a・bとからなっている。なお、この巻線引出部16は、コイル体7をコア3へと取り付けた際には、図1に示すように、コアの軸方向に整列して位置するようになっている。
【0033】
前記巻線係止部17a・bは、図8に示すように、前記表鍔部15aの周縁部に表鍔部15aの略径方向を向くように取り付けられている。また、これらの巻線係止部17a・bは、図3に示すように、前記表鍔部15a及び前記巻線引出部16の左右対称軸となる前記表鍔部15aの径方向に設定されたA―A´線を挟む2つの対称面のうちの一方に設けられている。なお、前記表鍔部15a及び前記巻線引出部16の左右対称軸となるA−A’線は、一対の脚部19a、19b間の中央とボビン11の中心とを通る径方向に平行な線である。
【0034】
そして、2つのコイル体7の表鍔部15a同士を図2に示すように対向配置させた際に、各表鍔部15aに設けられた巻線係止部17a・bが、図1に示すように、対向する表鍔部15aの前記2つの対称面のうちの他方に位置するようになっており、対向する2つのコイル体7同士がそれぞれの表鍔部15aに設けられた巻線係止部17a・bの突出部分を互いに収容し合う構造となっていることから、複数対のコイル体7を重ねて配置した際に、その軸方向長さが短くなるようになっている。
【0035】
また、これらのコイル体7に設けられた2対の巻線係止部17a・bは、図1に示すように、コイル体7の外周面の付近に周方向に並列に配置されるようになっていることから、各コイル体の巻線係止部17a・bから延出した巻線9の識別作業が容易となっている。
【0036】
また、巻線係止部17a・bは、図5に示すように、それぞれ上面に開口を有する縦断面略コの字型の形状となっており、それぞれ一対の挟持片18、18を有している。これらの挟持片18、18は、図3に示すように、前記巻線引出部16の左右対称軸となるA−A´線とそれぞれ平行に延出している。そして、前記巻線係止部17a・bの上面に位置する開口の略垂直方向上側から前記挟持片18、18の間へと巻線9を圧入することにより固定するようになっている。
【0037】
そして、これらの巻線係止部17a・bは、いずれも巻線9を取り付け、両端部をボビン11に固定するとともに、巻線9を表鍔部15aの略径方向に導出させる機能を有している。
【0038】
また、前記一対の脚部19a・bは、図3に示すように、前記巻線引出部16の左右両側に、この巻線引出部16の左右対称軸を挟んで左右対称に設けられている。これらの脚部19a・bは、コイル体7をコア3に取り付け、ケーシング(図示せず)に収容した際に、コイル体7をケーシングの開口部等に位置決めし、コア3に対するコイル体7の回転を防止する他、巻線係止部17a・bに取り付けられた巻線9を保護する機能も有している。
【0039】
また、前記表鍔部15aの外周面の付近には、図3及び図8に示すように、巻線係止部17aに取り付けられた巻線9を表鍔部15aの上面側から下面側に導出し、筒部13へと案内するための導入口(第1導出口)21と、巻線9を筒部13に巻回した後に、巻線9を表鍔部15aの下面側から上面側に導出し、前記巻線係止部17bへと案内するための導出口(第2導出口)23とが設けられている。
【0040】
このように、第1導出口21及び第2導出口23を表鍔部15aに設け、巻線9を表鍔部15aの上面に延出する構造を用いることにより、ボビン11は、巻線9の両端部を巻線係止部17a・bへ固定することが容易な構造となっている。
【0041】
また、図3及び図4に示すように、前記表鍔部15aの外周面の一部に沿って、凸部25が前記表鍔部15aの上面に対し垂直に立設されている。この凸部25は、表鍔部15aの上方に突出した巻線係止部17a・bが、他のコイルの取付けの障害となることを防止するとともに、前記第1導出口21及び第2導出口23により表鍔部15aの上面に導出された巻線9が他のコイル体7の底面によって潰され、変形することを防止するスペーサーの機能を有している。なお、第2導出口23は、図3及び図4に示すように、凸部25の一部が切り欠かれて形成されている。また、この凸部25を設けることにより、コイル体7を複数重ねてコア3に取り付ける際に、コイル体7同士の間に一定の間隙を設け、コイル体7の放熱性を向上させることが可能となっている。
【0042】
また、前記凸部25は、図3に示すように、前記巻線係止部17a・bと同様に、前記表鍔部15a及び前記巻線引出部16の左右対称軸となるA―A´線を挟む2つの対称面のうちの一方に設けられており、2つのコイル体7の表鍔部15a同士を図2に示すように対向配置させた際に、各表鍔部15aに設けられた凸部25が、対向する表鍔部15aの前記2つの対称面のうちの他方に位置するようになっている。
【0043】
そして、そのような構造を用いることにより、コイル体7を複数重ねてコア3に取り付けた場合のコイル体7の軸方向長さを短縮することが可能となっている。
【0044】
以上のような構成のコイル体を多出力型電源のトランスに使用する場合、1つまたは2つのコイル体を一次側コイルとし、残りを二次側コイルとして使用することが好ましい。また、このとき、1次側、2次側のコイル体を前述した複数対のコイル体で構成することにより、コイル体の軸方向の厚さを短くすることが可能である。そして、この場合、二次側コイル体の巻線の径や巻数を必要とする出力に応じて適宜選択することにより、容易に多出力型電源装置用のトランスを製作することが可能である。
【0045】
次に、コイル体7の組立て方について、下記の1〜5のステップにより説明する。
【0046】
1:ボビン11の表鍔部15aの巻線係止部17aに巻線9の一方の端部を固定する。
2:巻線9の他方の端部を第1導出口21を通して鍔部15aの上面側から下面側に導出させる。
3:巻線9をボビン11の筒部13に巻回する。
4:巻線9の他方の端部を第2導出口23を通して表鍔部15aの下面側から上面側に導出させる。
5:巻線9の他方の端部を巻線係止部17bに固定する。
【0047】
このようにして組立てられたコイル体7は、図2に示すように表鍔部15a同士が対向するように配置された後に、前記コア片5a・bの中足6に挿通され、組み立てられる。
【0048】
なお、本発明のインダクタンス部品1を製造する際には、様々な仕様のコア3やコイル体7を予め製造し、ユニット化しておくことが好ましく、そのようにすることで、顧客からの注文に合わせてユニットを選択し、組み合わせるだけで所望の仕様のインダクタンス部品を製造することができ、注文から納品までの期間を大幅に短縮することが可能となる。
【0049】
また、本実施形態のトランスで使用されるコイルは、薄型のボビンを有する板状のコイル体7のみとなっているが、本実施形態に限らず、本実施形態のコイル体7と、シート型に成形されたボビンレスのシートコイルや、基板に巻線状の導電パターンを設けた基板一体型コイル等の他のユニット型コイルを組み合わせて使用することが可能であり、そのような構造を用いた場合にも、本発明の利点を享受することが可能である。
【0050】
最後に、本発明は、上述した実施形態に限定されるものでなく、特許請求の範囲に記載された範囲で、種々の変更及び改良等が可能であることは言うまでもない。例えば、前記2つのコイル体7の表鍔部15aを対向配置させる際に、それぞれのコイル体7の前記巻線引出部16が、コア挿通孔27を挟んで対向する位置関係となる構造とすることも可能である。
【0051】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、隣接する2つのコイル体の対向する2つの表鍔部に設けられた巻線係止部が、それぞれコイル体の外縁部に周方向に並列に配置されるため、簡単な構造により巻線係止部が隣接する他のコイル体の取付けの障害となることのないインダクタンス部品が実現する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明のインダクタンス部品の一実施形態の全体構造を示す斜視図である。
【図2】 本発明のインダクタンス部品の一実施形態の全体構造を示す分解斜視図である。
【図3】 本発明のインダクタンス部品に用いられるボビンの上面図である。
【図4】 図3のa側からの側面図である。
【図5】 図3のb側からの側面図である。
【図6】 図3のA−A´線断面図である。
【図7】 本発明のインダクタンス部品に用いられるボビンの底面図である。
【図8】 本発明のインダクタンス部品に用いられるコイル体の上面図である。
【図9】 従来構造のインダクタンス部品に用いられるコイル体のボビンの上面図である。
【図10】 従来構造のインダクタンス部品に用いられるコイル体のボビンの側面図である。
【符号の説明】
1 インダクタンス部品
3 コア
5a・b コア片
6 中足
7 コイル体
9 巻線
11 ボビン(本発明)
11´ ボビン(従来構造)
13 筒部
15a 表鍔部(本発明)
15a´ 表鍔部(従来構造)
15b 裏鍔部
16 巻線引出部(本発明)
16´ 巻線引出部(従来構造)
17a・b 巻線係止部(本発明)
17c・d 巻線係止部(従来構造)
18 挟持片
19 脚部
21 導入口(第1導出口)
23 導出口(第2導出口)
25 凸部
27 コア挿通孔

Claims (4)

  1. コアと、該コアに挿通され、それぞれに巻線が巻回された複数のコイル体とを具備するインダクタンス部品であって、前記複数のコイル体のうちの少なくとも2つのコイル体のボビンは、それぞれ、前記巻線が巻回される筒部と、該筒部の軸方向両端に設けられた表鍔部及び裏鍔部と、を有しており、
    前記少なくとも2つのコイル体のそれぞれの表鍔部には、前記巻線の両端部を固定するための巻線引出部が一体に設けられるとともに、該表鍔部の外周面の一部に沿って上面に対し垂直に立設された凸部が形成されており、
    前記巻線引出部は、前記表鍔部の外周部から互いに向かい合って平行に延出する一対の脚部と、該一対の脚部間の中央と前記ボビンの中心とを通る径方向に平行な左右対称軸の一方の脚部側の表鍔部の表面に、前記巻線を固定する一対の巻線係止部とを有し、
    前記表鍔部には、前記巻線引出部の一対の脚部間の略中央部に、前記一対の巻線係止部の一方に固定された前記巻線を前記表鍔部の表面から前記筒部に導入する導入口と、前記凸部の一部が切り欠かれて、前記筒部に巻回された前記巻線を前記筒部から前記表鍔部の表面に導出し、前記一対の巻線係止部の他方で固定する導出口とが設けられており、
    前記少なくとも2つのコイル体は、それぞれの前記表鍔部同士を対向させた状態で前記コアに挿通された際に、対向する2つの前記表鍔部のそれぞれに形成された凸部によって前記表鍔部同士の間隔が保持されるとともに、対向する2つの前記表鍔部の前記巻線係止部が、前記左右対称軸を介して隣接して配置されるようになっていることを特徴とするインダクタンス部品。
  2. 前記一対の巻線係止部のそれぞれは、前記巻線引出部の左右対称軸と平行に延びる一対の挟持片からなっており、それらの間に、前記表鍔部の表面に対し略垂直方向上側から巻線を圧入固定するようになっていることを特徴とする請求項1に記載のインダクタンス部品。
  3. 前記ボビンは、前記表鍔部及び裏鍔部のうちの一方の鍔部に前記筒部が一体に形成された第1ハブと、他方の鍔部を備えた第2ハブとを弾性的に係合したものであることを特徴とする請求項1または2に記載のインダクタンス部品。
  4. 前記インダクタンス部品は、前記コアの外郭をなすケーシングを有しており、前記巻線引出部の一対の脚部は、前記ケーシングと係合し、前記コイル体の回転を規制するようになっていることを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載のインダクタンス部品。
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