JP4888841B2 - コイル部品 - Google Patents

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本発明はコイル部品に関し、特に電源装置などに用いられるトランスやチョークコイルなどのインダクタンス部品であって、複数のコイルと当該複数のコイルを挿通するコアとを備えるコイル部品に関する。
スイッチング電源やインバータ等に使用されるトランスやチョークコイル等のインダクタンス部品は、コアとコイルを主要な構成要素とし、コイル間の相互電磁誘導作用に基づいて、交流電圧の変圧を行ったり、入力回路と出力回路との間の絶縁等を行なったりする場合に利用される電子部品たるコイル部品として従来より知られている。
トランスは、複数のコイルと、絶縁シートやボビンやケース等の絶縁性の板状部材と、コアとを備えている。複数のコイルはそれぞれ、導線が渦を巻くようにして平面状に巻回された渦状部と、渦状部の外周から渦状部の半径方向外方へ平面と平行に導線の一端部が引出されてなる平面方向引出し部と、コア挿通空間を画成する渦状部の内周から渦状部の軸方向へ突出して渦状部を乗り越えるようにして渦状部の半径方向外方へ導線の他端部が引出されてなる軸方向突出引出し部とを有している。
渦状部の中心位置にはコア挿通空間が形成され、コア挿通空間にはコアを挿通可能である。複数のコイルは同軸的な位置関係で積層配置されている。絶縁性の板状部材は積層配置された複数のコイル間に挿入された状態とされている。このような構成のコイル部品たるトランスは、例えば実開平7−3120号公報に記載されている。
実開平7−3120号公報
しかし、上記公報記載のトランスのコイルでは、軸方向突出引出し部は、コイルの軸方向における一の方向へ引出され渦状部を乗り越えるようにして渦状部の半径方向外方へ引出されるため、コイル1つについてコイルの軸方向において、渦状部と軸方向突出引出し部との厚さ、即ち、コイルを構成する導線2本分の厚さが必然的に生じていた。このため、このように渦状部の内周から渦状部の半径方向外方へ引出されてなる軸方向突出引出し部を有するコイルを備えるコイル部品の場合には、コイルの軸方向におけるコイル部品の低背化を図ることは困難であった。
そこで本発明は、渦状部の内周から渦状部の半径方向外方へ引出されてなる軸方向突出引出し部を有するコイルを備え低背化が図られたコイル部品を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明は、導線が渦を巻くようにして平面状に巻回され中心位置にはコア挿通空間が形成された渦状部と、該渦状部の外周から該渦状部の略半径方向外方へ該平面と平行に該導線の一端部が引出されてなる平面方向引出し部と、該コア挿通空間を画成する該渦状部の内周から該渦状部の略軸方向へ突出し該渦状部を乗り越えるようにして該渦状部の略半径方向外方へ該導線の他端部が引出されてなる軸方向突出引出し部とを有し、互いに同軸的に積層配置された複数のコイルと、積層方向において隣接する該コイル間にそれぞれ配置され、該積層方向において隣接する該コイル同士を絶縁する絶縁ケースと、該コア挿通空間に挿入されるコアとを備え、隣接して積層配置された2つの該コイルのうちの一方の該コイルの該軸方向突出引出し部の突出方向は、該コイルの略軸方向であって該隣接して積層配置された2つのコイルのうちの他方の該コイルに接近する方向へ突出し、該隣接して積層配置された2つのコイルのうちの他方の該コイルの該軸方向突出引出し部の突出方向は、該コイルの略軸方向であって該隣接して積層配置された2つのコイルのうちの一方の該コイルに接近する方向へ突出し、該渦状部の周方向において、該一方のコイルの該軸方向引出し部及び該平面方向引出し部は、該他方のコイルの該軸方向引出し部及び該平面方向引出し部とは異なる方向へ引出され、該一方のコイルに対向する該絶縁ケースの対向面には、該軸方向突出引出し部を嵌入可能な凹部が形成され、積層方向に隣接する1対の絶縁ケースによって囲まれ該凹部を有する空間が形成され、1の該空間内には、該他のコイルの該渦状部、該平面方向引き出し部、及び該軸方向引き出し部のいずれも存在せず、該一方のコイルの該渦状部と該平面方向引き出し部と該軸方向引き出し部とが存在するコイル部品を提供している。
隣接して積層配置された2つのコイルのうちの一方のコイルの軸方向突出引出し部の突出方向は、コイルの略軸方向であって隣接して積層配置された2つのコイルのうちの他方のコイルに接近する方向へ突出し、隣接して積層配置された2つのコイルのうちの他方のコイルの軸方向突出引出し部の突出方向は、コイルの略軸方向であって隣接して積層配置された2つのコイルのうちの一方のコイルに接近する方向へ突出し、渦状部の周方向において、一方のコイルの軸方向引出し部及び平面方向引出し部は、他方のコイルの軸方向引出し部及び平面方向引出し部とは異なる方向へ引出されているため、一方のコイルと他方のコイルとの間の導線1本分と絶縁ケースの厚みとを足し合わせた空間において、一方のコイルの軸方向突出引出し部と他方のコイルの軸方向突出引出し部とを収容することができる。このため、全ての軸方向突出引出し部の突出方向をコイルの軸方向であって同一の方向へ突出させた場合と比較して、隣接して積層配置された2つのコイル一対についてコイルの軸方向においてコイル部品の寸法を導線1本分小さくすることができる。また、一方のコイルに対向する絶縁ケースの対向面には、軸方向突出引出し部を嵌入可能な凹部が形成されているため、凹部に軸方向突出引出し部を嵌入することでコイルの軸方向において更にコイル部品の低背化を図ることができる。
また、該コイルの軸方向において一の該コイルを挟むように配置された一対の該絶縁ケースの一方のケースの一部であって該一のコイルの内周相当部分には該内周に沿った内周環状溝が形成され該一のコイルの外周相当部分には該外周に沿った外周環状溝が形成され、該一対の絶縁ケースの他方のケースの一部であって該一のコイルの内周相当部分には該内周環状溝に係合可能な内周環状凸壁が該内周に沿って設けられ該一のコイルの外周相当部分には該外周環状溝に係合可能な外周環状凸壁が該外周に沿って設けられていることが好ましい。
コイルの軸方向において一のコイルを挟むように配置された一対の絶縁ケースの一方のケースの一部であって一のコイルの内周相当部分には内周に沿った内周環状溝が形成され一のコイルの外周相当部分には外周に沿った外周環状溝が形成され、一対の絶縁ケースの他方のケースの一部であって一のコイルの内周相当部分には内周環状溝に係合可能な内周環状凸壁が内周に沿って設けられ一のコイルの外周相当部分には外周環状溝に係合可能な外周環状凸壁が外周に沿って設けられているため、一のコイルと、コイルの軸方向において一のコイルと隣接して積層配置された他のコイルとの間の沿面距離をより長くすることができ、一のコイルと他のコイルとの間の絶縁を図ることができる。
また、該複数のコイルは1次側コイルと2次側コイルとを有し、該一のコイルは該2次側コイルであることが好ましい。複数のコイルは1次側コイルと2次側コイルとを有し、一のコイルは2次側コイルであるため、コイル部品を、1次側コイルと2次側コイルとの間の沿面距離をより長くすることで絶縁が図られたトランスとすることができる。
また、該軸方向突出引出し部、該平面方向引出し部の少なくとも一方は、該渦状部の略半径方向外方へ引出された略半径方向引出し部と、該略半径方向引出し部から該コイルの軸方向へ折り曲げられて延出する軸方向延出部とを有し、該コイルの軸方向において一の該コイルを挟むように配置された一対の該絶縁ケースの一方のケースの一部であって該一のコイルの該渦状部と他の該コイルの該軸方向延出部との間の部分に相当する部分には、該一のコイルの該渦状部と該他のコイルの該軸方向延出部とを遮蔽する遮蔽壁が設けられ、該一対の絶縁ケースのうちの他方の絶縁ケースの一部であって該一のコイルの該渦状部と他の該コイルの該軸方向延出部との間の部分に相当する部分には、該遮蔽壁が係合可能な遮蔽溝が形成されていることが好ましい。
軸方向突出引出し部、平面方向引出し部の少なくとも一方は、渦状部の略半径方向外方へ引出された略半径方向引出し部と、略半径方向引出し部からコイルの軸方向へ折り曲げられて延出する軸方向延出部とを有し、コイルの軸方向において一のコイルを挟むように配置された一対の絶縁ケースの一方のケースの一部であって一のコイルの渦状部と他のコイルの軸方向延出部との間の部分に相当する部分には、一のコイルの渦状部と他のコイルの軸方向延出部とを遮蔽する遮蔽壁が設けられ、一対の絶縁ケースのうちの他方の絶縁ケースの一部であって一のコイルの渦状部と他のコイルの軸方向延出部との間の部分に相当する部分には、遮蔽壁が係合可能な遮蔽溝が形成されているため、一のコイルの渦状部と他のコイルの軸方向延出部との間の沿面距離をより長くすることができ、一のコイルの渦状部と他のコイルの軸方向延出部との間の絶縁を図ることができる。
また、該複数のコイルは1次側コイルと2次側コイルとを有し、該一のコイルは該1次側コイルであり、該他のコイルは該2次側コイルであることが好ましい。複数のコイルは1次側コイルと2次側コイルとを有し、一のコイルは1次側コイルであり、他のコイルは2次側コイルであるため、コイル部品を、1次側コイルと2次側コイルとの間の沿面距離をより長くすることで絶縁が図られたトランスとすることができる。
また、該複数のコイルは少なくとも1つの1次側コイルと複数の2次側コイルとを有し該コイルの軸方向において該1次側コイルは2つの該2次側コイルに挟まれる位置関係で積層配置されるか、又は、該複数のコイルは複数の1次側コイルと少なくとも1つの2次側コイルとを有し該コイルの軸方向において該2次側コイルは2つの該1次側コイルに挟まれる位置関係で積層配置されることが好ましい。
複数のコイルは少なくとも1つの1次側コイルと複数の2次側コイルとを有しコイルの軸方向において1次側コイルは2つの2次側コイルに挟まれる位置関係で積層配置されるか、又は、複数のコイルは複数の1次側コイルと少なくとも1つの2次側コイルとを有しコイルの軸方向において2次側コイルは2つの1次側コイルに挟まれる位置関係で積層配置されるため、1次側コイルと2次側コイルとの間の磁気結合をよりよくすることができる。
また、該複数のコイルは1次側コイルと2次側コイルとを有し、全ての該1次側コイルの該軸方向突出引出し部及び該平面方向引出し部は、該渦状部の所定の半径方向へ第1所定位置に至るまで平行に引出され該第1所定位置において該コイルの軸方向へ折り曲げられ、全ての該2次側コイルの該軸方向突出引出し部及び該平面方向引出し部は、該渦状部の所定の半径方向とは反対方向へ第2所定位置に至るまで平行に引出され該第2所定位置において該コイルの軸方向へ折り曲げられていることが好ましい。
複数のコイルは1次側コイルと2次側コイルとを有し、全ての1次側コイルの軸方向突出引出し部及び平面方向引出し部は、渦状部の所定の半径方向へ第1所定位置に至るまで平行に引出され第1所定位置においてコイルの軸方向へ折り曲げられ、全ての2次側コイルの軸方向突出引出し部及び平面方向引出し部は、渦状部の所定の半径方向とは反対方向へ第2所定位置に至るまで平行に引出され第2所定位置においてコイルの軸方向へ折り曲げられているため、1次側コイルの軸方向突出引出し部及び平面方向引出し部は、所定の半径方向において第1所定位置よりも突出せずに済み、2次側コイルの軸方向突出引出し部及び平面方向引出し部は、所定の半径方向とは反対方向において第2所定位置よりも突出せずに済む。このため、所定の半径方向、及び所定の半径方向とは反対の方向において、コイル部品の小型化を図ることができ、実装基板上にコイル部品を実装する際の実装面積の低減を図ることができる。
以上により本発明は、渦状部の内周から渦状部の半径方向外方へ引出されてなる軸方向突出引出し部を有するコイルを備え低背化が図られたコイル部品を提供することができる。
本発明の実施の形態によるコイル部品を示す上方斜視図。 本発明の実施の形態によるコイル部品を示す下方斜視図。 本発明の実施の形態によるコイル部品を示す上方分解斜視図。 本発明の実施の形態によるコイル部品を示す略側方分解斜視図。 本発明の実施の形態によるコイル部品を示す略下方分解斜視図。 本発明の実施の形態によるコイル部品を示す回路図。
本発明の実施の形態によるコイル部品について図1乃至図6に基づき説明する。図1に示されるようにコイル部品1は、より具体的には略直方体形状をなしており、ノートパソコン等に用いられるACアダプタ内に収容される電源トランスである。コイル部品1は、図3に示されるように3つの1次巻線22、42、62と、ドライブ巻線24と、2つの2次巻線32、52と、第1絶縁樹脂ボビン31と、第2絶縁樹脂ボビン41と、第3絶縁樹脂ボビン51と、第4絶縁樹脂ボビン61と、板状絶縁部材23と、絶縁樹脂端子台21と、絶縁樹脂カバー63と、第1磁心11と、第2磁心12と、テープ13とを備えている。
第1磁心11と第2磁心12とは同一形状であるため第1磁心11についてのみ説明する。第1磁心11は、より具他的にはMn−Znからなる導電性フェライトコアである。第1磁心11は、図3に示されるように、略長方形状の板状をなす平板部11Aを有しており、略長方形状の平板部11Aの一対の短辺全体にわたって平板部11Aの上面から図2の上方へ突出する端縁突出部11B、11Bがそれぞれ設けられている。また、平板部11Aの上面の中央位置には、当該上面から図3の上方へ突出する円柱形状の中央突出部11Cが設けられている。
図1及び図2に示されるようにコイル部品1が組立てられることにより、第1磁心11の端縁突出部11Bの突出端面と第2磁心12の端縁突出部12Bの突出端面とが互いに対向当接し、また、第1磁心11の中央突出部11Cと第2磁心12の中央突出部11Cとが、後述の端子台貫通孔21a、第1〜第3の1次巻線22、42、62、ドライブ巻線24、及び第1、第2の2次巻線32、52のコア挿通空間22a、42a、62a、24a、32a、52a、板状絶縁部材23の絶縁部材貫通孔23a、第1〜第4絶縁樹脂ボビン31、41、51、61の第1〜第4ボビン貫通孔31a、41a、51a、61a、絶縁樹脂カバー63のカバー貫通孔63aを貫通して、第1磁心11の中央突出部11Cの突出端面と第2磁心12の中央突出部11Cの突出端面とが互いに対向当接するように構成されている。
絶縁樹脂端子台21は、円形状に膨らんだ円形部21Bをその中央部に有する略長方形状の板状をなす端子台板状部21Aを有しており、当該円形部21Bの中央には、円形部21Bと同軸的に開口する円形の端子台貫通孔21aが形成されている。端子台板状部21Aの上面であって端子台貫通孔21aの開口の周囲には、開口の周囲全体に渡って端子台板状部21Aの上面から図3の上方へ突出し同軸的に配置された二重の端子台開口壁21Cが設けられている。二重の端子台開口壁21Cによって、二重の端子台開口壁21C間には図3の上方へ開口する内周環状溝21bが形成されている。
また、円形部21Bの周縁には、端子台板状部21Aの上面から図3の上方へ突出する端子台縁部壁21Dが設けられている。また、略長方形状の端子台板状部21Aの図3の一番下の位置に図示されている角部に相当する部分の近傍部分は、円形部21Bよも図3の上方へ高いドライブ巻線平面方向引出し部載置部21Eを有しており、ドライブ巻線平面方向引出し部載置部21Eの一部であって略長方形状の端子台板状部21Aの図3の左下方に位置する短辺近傍の位置には、2つの径の小さな貫通孔21c、21dが形成されている。
また、略長方形状の端子台板状部21Aの図3の左下方に位置する短辺近傍の位置であってドライブ巻線平面方向引出し部載置部21E以外の部分は、ドライブ巻線平面方向引出し部載置部21Eよりも更に図3の上方へ一段高い1次巻線平面方向引出し部配置部21Fをなしている。1次巻線平面方向引出し部配置部21Fの一部であって略長方形状の端子台板状部21Aの図3の左下方に位置する短辺近傍の部分には、当該短辺に沿って6つの径の小さな貫通孔21e〜21jが形成されている。6つの貫通孔21e〜21jのうちのドライブ巻線平面方向引出し部載置部21E側から数えて4番目の貫通孔21hと6番目貫通孔21jには、円形部21B上方に位置する空間から延出する溝21o、21pが連通するように形成されている。
略長方形状をなす端子台板状部21Aの一対の短辺のうちの図3の右上側に位置する部分は、円形部21Bよも図3の上方へ高い2次巻線平面方向引出し部配置部21Gを有している。当該短辺近傍部分には、当該短辺に平行に延出し図3の上方たる後述の1次巻線22、2次巻線32等の軸方向へ突出する遮蔽壁21Hが設けられている。遮蔽壁21Hと当該短辺との間の位置には、当該短辺に沿って4つの径の小さな貫通孔21k〜21nが形成されている。絶縁樹脂端子台21は絶縁ケースに相当する。
円形部21Bの図5の下面であって円形部21Bの円周部分には、略長方形状の端子台板状部21Aの短辺に平行に延出する一対の壁部21I、21Iが設けられている。壁部21Iは、図1に示されるようにコイル部品1が組立てられることにより、第1磁心11の側面11Dと当接し、絶縁樹脂端子台21よりも図5の下方に位置する巻線22、2432、42、52、62の部分と第1磁心11との絶縁を図ることができる。
第1〜第3の1次巻線22、42、62、ドライブ巻線24、及び第1、第2の2次巻線32、52は、導体からなる芯線と芯線の周面を被覆する絶縁被覆とを有する導線が、軸心を中心として半径方向に径が拡大するように平面的に且つ軸心方向に一重構造となるように、いわゆる整列巻きにより巻回されて構成されている。
より具体的には、これらの巻線22、24、32、42、52、62は、導線が渦を巻くようにして平面状に巻回された渦状部22A、24A、32A、42A、52A、62Aを有しており、渦状部22A、24A、32A、42A、52A、62Aの中心位置にはコア挿通空間22a、24a、32a、42a、52a、62aが形成されている。これらの巻線22、24、32、42、52、62の渦状部22A、24A、32A、42A、52A、62Aは、図3等に示されるように互いに同軸的に積層配置されている。
巻線22、24、32、42、52、62を構成する導線の一端部は、渦状部22A、24A、32A、42A、52A、62Aの外周から渦状部22A、24A、32A、42A、52A、62Aの略半径方向外方へ平面状をなす渦状部22A、24A、32A、42A、52A、62Aの当該平面と平行に導線の一端部がそれぞれ引出されて平面方向引出し部22B、24B、32B、42B、52B、62Bをなしている。また、導線の他端部は、コア挿通空間22a、24a、32a、42a、52a、62aを画成する渦状部22A、24A、32A、42A、52A、62Aの内周から渦状部22A、24A、32A、42A、52A、62Aの略軸方向へそれぞれ突出した後に渦状部22A、24A、32A、42A、52A、62Aをそれぞれ乗り越えるようにして渦状部22A、24A、32A、42A、52A、62Aの略半径方向外方へ導線の他端部が引出された軸方向突出引出し部22C、24C、32C、42C、52C、62Cをなしている。
ここで「略半径方向外方」とは、必ずしも渦状部22A、24A、32A、42A、52A、62Aの中心からその半径方向へ向かう正確な半径方向外方ではなく、渦状部22A、24A、32A、42A、52A、62Aの外方へ向かってコア挿通空間22a、24a、32a、42a、52a、62から離間してゆく方向を意味する。また「略軸方向」とは必ずしも巻線22、24、32、42、52、62の軸方向と平行な方向へ正確に突出しているという意味ではなく、渦状部22A、24A、32A、42A、52A、62Aの上面から図3の上方又は下方であって、当該軸方向に平行な場合のみならず、当該軸方向に対して所定の角度をなす方向へ突出している場合も含む。
平面方向引出し部22Bは、図3に示されるように、それぞれ渦状部22Aの略半径方向外方へ引出された略半径方向引出し部22Dと、略半径方向引出し部22Dから渦状部22Aの軸方向、即ち、図3の下方へ折り曲げられて延出する軸方向延出部22Eとを有している。軸方向突出引出し部22Cは、図3に示されるように、それぞれ渦状部22Aの略半径方向外方へ引出された略半径方向引出し部22Fと、略半径方向引出し部22Fから渦状部22Aの軸方向、即ち、図3の下方へ折り曲げられて延出する軸方向延出部22Gとを有している。
同様に、平面方向引出し部24B、32B、42B、52B、62Bは、図3に示されるように、それぞれ渦状部24A、32A、42A、52A、62Aの略半径方向外方へ引出された略半径方向引出し部24D、32D、42D、52D、62Dと、略半径方向引出し部からコイルの軸方向、即ち、図3の下方へ折り曲げられて延出する軸方向延出部24E、32E、42E、52E、62Eを有している。また、軸方向突出引出し部24C、32C、42C、52C、62Cは、図3に示されるように、それぞれ渦状部24A、32A、42A、52A、62Aの略半径方向外方へ引出された略半径方向引出し部24F、32F、42F、52F、62Fと、略半径方向引出し部24F、32F、42F、52F、62Fから渦状部24A、32A、42A、52A、62Aの軸方向、即ち、図3の下方へ折り曲げられて延出する軸方向延出部24G、32G、42G、52G、62Gを有している。
図1に示されるようにコイル部品1が組立てられることにより、第1の1次巻線22の平面方向引出し部22B、軸方向突出引出し部22Cの略半径方向引出し部22D、22Fは、それぞれ溝21p、21o内に収容され、平面方向引出し部22B、軸方向突出引出し部22Cの軸方向延出部22E、22Gは、貫通孔21j、21h内を貫通し、絶縁樹脂端子台21の下面から下方へ突出して外部端子たるピン端子をなす。
図1に示されるようにコイル部品1が組立てられることにより、第2の1次巻線42の平面方向引出し部42B、軸方向突出引出し部42Cの略半径方向引出し部42D、42Fは、それぞれ1次巻線平面方向引出し部配置部21Fの上方に配置され、平面方向引出し部42B、軸方向突出引出し部42Cの軸方向延出部42E、42Gは、貫通孔21i、21g内を貫通し、絶縁樹脂端子台21の下面から下方へ突出して外部端子たるピン端子をなす。
また、図1に示されるようにコイル部品1が組立てられることにより、第3の1次巻線62の平面方向引出し部62B、軸方向突出引出し部62Cの略半径方向引出し部62D、62Fは、それぞれ1次巻線平面方向引出し部配置部21Fの上方に配置され、平面方向引出し部62B、軸方向突出引出し部62Cの軸方向延出部62E、62Gは、貫通孔21f、21e内を貫通し、絶縁樹脂端子台21の下面から下方へ突出して外部端子たるピン端子をなす。
また、図1に示されるようにコイル部品1が組立てられることにより、ドライブ巻線24の平面方向引出し部24B、軸方向突出引出し部24Cの略半径方向引出し部24D、24Fは、それぞれドライブ巻線平面方向引出し部載置部21Eの上方に配置され、平面方向引出し部24B、軸方向突出引出し部24Cの軸方向延出部24E、24Gは、貫通孔21d、21c内を貫通し、絶縁樹脂端子台21の下面から下方へ突出して外部端子たるピン端子をなす。
また、図1に示されるようにコイル部品1が組立てられることにより、第1の2次巻線32の平面方向引出し部32B、軸方向突出引出し部32Cの略半径方向引出し部32D、32Fは、それぞれ第2巻線平面方向引出し部載置部21G上方に配置され、平面方向引出し部32B、軸方向突出引出し部32Cの軸方向延出部32E、32Gは、貫通孔21l、21n内を貫通し、絶縁樹脂端子台21の下面から下方へ突出して外部端子たるピン端子をなす。
また、図1に示されるようにコイル部品1が組立てられることにより、第2の2次巻線52の平面方向引出し部52B、軸方向突出引出し部52Cの略半径方向引出し部52D、52Fは、それぞれ第2巻線平面方向引出し部載置部21G上方に配置され、平面方向引出し部52B、軸方向突出引出し部52Cの軸方向延出部52E、52Gは、貫通孔21k、21m内を貫通し、絶縁樹脂端子台21の下面から下方へ突出して外部端子たるピン端子をなす。
絶縁樹脂端子台21よりも図1、図2の下方に位置する平面方向引出し部22B、24B、32B、42B、52B、62B、軸方向突出引出し部22C、24C、32C、42C、52C、62Cの軸方向延出部22E、24E、32E、42E、52E、62E、22G、24G、32G、42G、52G、62Gの部分は、溶融半田に浸漬されることにより絶縁被覆が溶融して除去され半田が付着している。
第1〜第3の1次巻線22、42、62及びドライブ巻線24の略半径方向引出し部22D、42D、62D、24D、22F、42F、62F、24Fの延出端は、図1に示されるように、第1〜第3の1次巻線22、42、62及びドライブ巻線24の略半径方向引出し部22D、42D、62D、24D、22F、42F、62F、24Fの延出方向に垂直をなす方向、即ち、略長方形状の端子台板状部21Aの短辺たる図1に示される端子台板状部21Aの左下の端面に平行な方向において同一面上となる位置に一列に配置されている。この位置は第1所定位置に相当する。
また、同様に第1、第2の2次巻線32、52の略半径方向引出し部32D、52D、32F、52Fの延出端は、第1〜第3の1次巻線22、42、62及びドライブ巻線24の略半径方向引出し部22D、42D、62D、24D、22F、42F、62F、24Fの延出方向と反対の方向であって、第1、第2の2次巻線32、52の略半径方向引出し部32D、52D、32F、52Fの延出方向に垂直をなす方向、即ち、略長方形状の端子台板状部21Aの短辺たる図1に示される端子台板状部21Aの左上の端面に平行な方向において同一面上となる位置に一列に配置されている。この位置は第2所定位置に相当する。
このような構成としたため、1次巻線22、42、62及びドライブ巻線24の平面方向引出し部42B、62B、24B、軸方向突出引出し部42C、62C、24Cは、所定の半径方向において第1所定位置よりも突出せずに済み、2次巻線32、52の軸方向突出引出し部32B、52B及び平面方向引出し部32C、52Cは、当該所定の半径方向とは反対方向において第2所定位置よりも突出せずに済む。
ここで、「所定の半径方向」とは、図1おいて右上から左下へ向かう方向であり、「所定の半径方向とは反対方向」とは図1おいて左下から右上へ向かう方向である。このため、当該所定の半径方向、及び所定の半径方向とは反対の方向において、コイル部品1の小型化を図ることができ、図示せぬ実装基板上にコイル部品1を実装する際の実装面積の低減を図ることができる。
板状絶縁部材23は、図3に示されるように、略円盤形状をなす円盤形状部23Aを有している。円盤形状部23Aの中央位置には、円盤形状部23Aと同軸的に開口する円形の絶縁部材貫通孔23aが形成されている。円盤形状部23Aの下面であって絶縁部材貫通孔23aの開口の周囲には、開口の周囲全体に渡って円盤形状部23Aの下面から図5の下方へ突出する内周環状凸壁23Bが設けられている。内周環状凸壁23Bは、図1に示されるようにコイル部品1が組立てられることにより絶縁樹脂端子台21の内周環状溝21bに係合する。
円盤形状部23Aの上面であって絶縁部材貫通孔23aの開口の周囲には、開口の周囲全体に渡って円盤形状部23Aの上面から図3の上方へ突出し同軸的に配置された二重の壁部23Cが設けられている。二重の壁部23C、23C間には図3の上方へ開口する内周環状溝23bが形成されている。また、円盤形状部23Aの周縁には、円盤形状部23Aの上面から図3の上方へ突出する板状絶縁部材縁部壁23Dが設けられている。
また、円盤形状部23Aの周縁の一部には、円盤形状部23Aの略半径方向外方へ突出する絶縁部材ガイド部23Eが設けられている。絶縁部材ガイド部23Eは円盤形状部23Aの図3に示される上面よりも図3の下方へ下がって設けられており、その下がった分だけ図5に示されるように図の下方へ突出している。従って、絶縁部材ガイド部23Eは円盤形状部23Aの図3に示される上面に対して凹部をなす。このため、当該凹部にドライブ巻線24の軸方向突出引出し部24D、24Fを嵌入することでドライブ巻線24の軸方向において更にコイル部品1の低背化を図ることができる。
絶縁部材ガイド部23Eの突出端縁には、2つの切欠き23c、23dが形成されたガイド壁23Fが図3の上方へ延出して設けられている。切欠き23c、23dは開口が広く構成されており、細い導線であっても切欠き23c、23dに容易に係合可能に構成されている。切欠き23c、23dにそれぞれドライブ巻線24の平面方向引出し部24B、軸方向突出引出し部24Cの略半径方向引出し部24D、24Fの部分が係合して支持されるように構成されている。絶縁部材ガイド部23Eは、図1に示されるようにコイル部品1が組立てられることにより、絶縁樹脂端子台21のドライブ巻線平面方向引出し部載置部21E上へ載置される。板状絶縁部材23は絶縁ケースに相当する。
第1絶縁樹脂ボビン31は略円盤形状をなす第1ボビン板状部31Aを有している。第1ボビン板状部31Aの周縁の一部には、第1ボビン板状部31Aの半径方向外方へ突出する第1ボビンガイド部31Eが設けられている。第1ボビンガイド部31Eの突出端縁には、2つの切欠き31c、31dが形成されたガイド壁31Fが第1ボビンガイド部31Eの上面から図3の上方へ延出して設けられている。
2つの切欠き31c、31dは開口が広く構成されており、細い導線であっても切欠き31c、31dに容易に係合可能に構成されている。両端の切欠き31c、31dに、それぞれ2次巻線32の軸方向突出引出し部32C、平面方向引出し部32Bの略半径方向引出し部32F、32Dの部分が係合して支持されるように構成されている。
第1ボビンガイド部31Eの図5に示される下面には、第1ボビンガイド部31Eの延出方向に垂直の方向へ延出する一対の壁部31G、31Gが設けられている。一対の壁部31G、31Gの間の空間は遮蔽溝31eを構成する。図1に示されるようにコイル部品1が組立てられることにより、遮蔽溝31eには、絶縁樹脂端子台21の遮蔽壁21Hが係合する。
第1ボビン板状部31Aの中央位置には、第1ボビン板状部31Aと同軸的に開口する円形の第1ボビン貫通孔31aが形成されている。第1ボビン板状部31Aの下面であって第1ボビン貫通孔31aの開口の周囲には、開口の周囲全体に渡って第1ボビン板状部31Aの下面から図5の下方へ突出する第1ボビン開口下壁31Bが設けられている。第1ボビン開口下壁31Bは内周環状凸壁に相当し、図1に示されるようにコイル部品1が組立てられることにより板状絶縁部材23の内周環状溝23bに係合する。
また、第1ボビン板状部31Aの上面であって第1ボビン貫通孔31aの開口の周囲全体に渡って第1ボビン板状部31Aの上面から図3の上方へ突出する3重の第1ボビン開口上壁31C、31C、31Cが設けられている。3重の第1ボビン開口上壁31C、31C、31C間には図3の上方へ開口する内周環状溝31b、31bが2重に形成されている。
第1ボビン板状部31Aの周縁には、第1ボビン板状部31Aの上面から図3の上方へ突出する3重の第1ボビン上方壁31D、31D、31Dが第1ボビンガイド部31Eの部分を除く全周に渡って設けられている。3重の第1ボビン上方壁31D、31D、31D間には図3の上方へ開口する外周環状溝31f、31fが2重に形成されている。
第1ボビン板状部31Aの周縁の一部であって第1ボビン板状部31Aに関して第1ボビンガイド部31Eの直径方向の部分には、第1ボビン板状部31Aの半径方向外方へ突出する第1ボビンガイド片31Hが設けられている。第1ボビンガイド片31Hが設けられている3重の第1ボビン上方壁31Dの部分には、図3の下方へ一段低い切欠き31gが形成されている。第1絶縁樹脂ボビン31は絶縁ケースに相当する。
第2絶縁樹脂ボビン41は略円盤形状をなす第2ボビン板状部41Aを有している。第2ボビン板状部41Aの周縁の一部には、第2ボビン板状部41Aの半径方向外方へ突出する第2ボビンガイド部41Eが設けられている。第2ボビンガイド部41Eの突出端縁には、2つの切欠き41c、41dが形成されている。切欠き41c、41dbに、それぞれ第2の2次巻線52の軸方向突出引出し部52C、平面方向引出し部52Bの軸方向延出部52G、52Eの部分が係合可能である。
第2ボビンガイド部41Eの図3に示される上面には、第2ボビンガイド部41Eの延出方向に垂直の方向へ延出する一対の壁部41I、41Iが設けられている。一対の壁部41I、41Iの間の空間は、後述の第3絶縁樹脂ボビン51の遮蔽壁51Nが係合可能な遮蔽溝41gを構成する。図1に示されるようにコイル部品1が組立てられることにより、遮蔽溝41gには、後述の第3絶縁樹脂ボビン51の遮蔽壁51Nが係合する。
上述のように、巻線42の軸方向において一の巻線42を挟むように配置された一対の絶縁ケース41、51の一方のケース51の一部であって一の巻線42の渦状部42Aと他の巻線52の軸方向延出部52E、52Gとの間の部分に相当する部分には、一の巻線42の渦状部42Aと他の巻線52の軸方向延出部52E、52Gとを遮蔽する遮蔽壁51Nが設けられ、一対の絶縁ケース41、51のうちの他方の絶縁ケース41の一部であって一の巻線42の渦状部42Aと他の巻線52の軸方向延出部52E、52Gとの間の部分に相当する部分には、遮蔽壁51Nが係合可能な遮蔽溝41gが形成されているため、一の巻線42の渦状部42Aと他の巻線52の軸方向延出部52E、52Gとの間の沿面距離をより長くすることができ、一の巻線42の渦状部42Aと他の巻線52の軸方向延出部52E、52Gとの間の絶縁を図ることができる。
また、一の巻線42は1次巻線であり、他の巻線52は2次巻線であるため、コイル部品1を、1次巻線と2次巻線との間の沿面距離をより長くすることで絶縁が図られたトランスとすることができる。
第2ボビン板状部41Aの周縁の一部であって第2ボビン板状部41Aに関して第2ボビンガイド部41Eの直径方向の部分には、第2ボビン板状部41Aの略半径方向外方へ突出する第2反ボビンガイド部41Jが設けられている。第2反ボビンガイド部41Jは第2ボビン板状部41Aの図3に示される上面よりも図3の下方へ下がって設けられており、その下がった分だけ図5に示されるように図の下方へ突出している。従って、第2反ボビンガイド部41Jは第2ボビン板状部41Aの図3に示される上面に対して凹部をなす。このため、凹部に第2の1次巻線42の軸方向突出引出し部42Cの略半径方向引出し部42Fを嵌入することで第2の1次巻線42の軸方向において更にコイル部品1の低背化を図ることができる。
第2反ボビンガイド部41Jの突出端縁には、2つの切欠き41h、41iが形成されたガイド壁41Kが図3の上方へ延出して設けられている。切欠き41h、41iは開口が広く構成されており、細い導線であっても切欠き41h、41iに容易に係合可能に構成されている。切欠き41h、41iにはそれぞれ第2の1次巻線42の平面方向引出し部42B、軸方向突出引出し部42Cの軸方向延出部42E、42Gの部分が係合して支持されるように構成されている。第2反ボビンガイド部41Jは、図1に示されるようにコイル部品1が組立てられることにより、絶縁樹脂端子台21の1次巻線平面方向引出し部配置部21Fの上方へ配置される。
第2反ボビンガイド部41Jの図5に示される下面には、第2反ボビンガイド部41Jの延出方向に垂直の方向たる図5の下方へ延出する壁部41Lが設けられている。図1に示されるようにコイル部品1が組立てられることにより、壁部41Lは、第1ボビンガイド部31Eの第1ボビンガイド片31Hに近接配置される。このように近接配置されることにより、第1の2次巻線32の渦状部32Aと一の巻線42の軸方向延出部42E、42Gとの間の沿面距離をより長くすることができる。
第2ボビン板状部41Aの中央位置には、第2ボビン板状部41Aと同軸的に開口する円形の第2ボビン貫通孔41aが形成されている。第2ボビン板状部41Aの下面であって第2ボビン貫通孔41aの開口の周囲には、開口の周囲全体に渡って第2ボビン板状部41Aの下面から図5の下方へ突出する2重の第2ボビン開口下壁41Bが設けられている。第2ボビン開口下壁41Bは内周環状凸壁に相当する。図1に示されるようにコイル部品1が組立てられることにより、第2ボビン開口下壁41Bは第1絶縁樹脂ボビン31の内周環状溝31bに係合する。
また、第2ボビン板状部41Aの上面においては第2ボビン貫通孔41aの開口の周囲全体に渡って第2ボビン板状部41Aの上面から図3の上方へ突出する2重の第2ボビン開口上壁41Cが設けられている。2重の第2ボビン開口上壁41Cの間の空間は内周環状溝41bを構成し、内周環状溝41bには、図1に示されるようにコイル部品1が組立てられることにより、内周環状凸壁に相当する後述の第3絶縁樹脂ボビン51の第3ボビン開口下壁51Bが係合する。
図5に示されるように、第2ボビン板状部41Aの周縁及び第2ボビンガイド部41Eの延出端縁以外の部分の縁部には、第2ボビン板状部41Aの下面から図3の下方へ突出する2重の第2ボビン下方壁41Mが設けられている。第2ボビン下方壁41Mは外周環状凸壁に相当する。2重の第2ボビン下方壁41Mは、図1に示されるようにコイル部品1が組立てられることにより、第1絶縁樹脂ボビン31の3重の第1ボビン上方壁31D間に形成された2重の外周環状溝31fに係合する。
上述のように巻線32等の軸方向において一の巻線32を挟むように配置された一対の絶縁ケース31、41の一方のケース31の一部であって一の巻線32の内周相当部分には内周に沿った内周環状溝31bが形成され一の巻線32の外周相当部分には外周に沿った外周環状溝31fが形成され、一対の絶縁ケースの他方のケース41の一部であって一の巻線32の内周相当部分には内周環状溝31bに係合可能な内周環状凸壁41Bが内周に沿って設けられ一の巻線32の外周相当部分には外周環状溝31fに係合可能な外周環状凸壁41Mが外周に沿って設けられているため、一の巻線32と、巻線32の軸方向において一の巻線32と隣接して積層配置された他の巻線42との間の沿面距離をより長くすることができ、一の巻線32と他の巻線42との間の絶縁を図ることができる。
更に、一の巻線32は2次巻線であり他の巻線は1次巻線42であるため、コイル部品1を、1次巻線42と2次巻線32との間の沿面距離をより長くすることで絶縁が図られたトランスとすることができる。
また、第2ボビン板状部41Aの上面であって第2ボビン板状部41Aの周縁及び第2反ボビンガイド部41Jの延出端縁以外の部分の縁部には、図3の上方へ突出する第2ボビン上方壁41Dが設けられている。第2絶縁樹脂ボビン41は絶縁ケースに相当する。
第3絶縁樹脂ボビン51は第1絶縁樹脂ボビン31と略同一形状であるため、第1絶縁樹脂ボビン31と異なる部分についてのみ説明する。第3絶縁樹脂ボビン51の第3ボビンガイド部の図5の示される下面には、第3ボビンガイド部の延出方向に垂直の方向へ延出する遮蔽壁51Nが設けられている。
同様に第4絶縁樹脂ボビン61は第2絶縁樹脂ボビン41と略同一形状であるため、第2絶縁樹脂ボビン41と異なる部分についてのみ説明する。第2絶縁樹脂ボビン41の第2ボビンガイド部41Eの突出端縁には、2つの切欠き41c、41dが形成されていたが、第4絶縁樹脂ボビン61にはこのような切欠きは形成されていない。また、第2ボビンガイド部41Eの図3の示される上面には、第2ボビンガイド部41Eの延出方向に垂直の方向へ延出する一対の壁部41I、41Iが設けられていたが、第4絶縁樹脂ボビン61にはこのような壁部は設けられていない。第3絶縁樹脂ボビン51、第4絶縁樹脂ボビン61は絶縁ケースに相当する。
絶縁樹脂カバー63は、円形状のカバー円形部63Aを有している。カバー円形部63Aの中央には、カバー円形部63Aと同軸的に開口する円形のカバー貫通孔63aが形成されている。カバー円形部63Aの下面であってカバー貫通孔63aの開口の周囲には、開口の周囲全体に渡ってカバー円形部63Aの下面から図5の下方へ突出するカバー開口壁63Bが設けられている。図1に示されるようにコイル部品1が組立てられることにより、カバー開口壁63Bは第4絶縁樹脂ボビン61の2重の第4ボビン開口上壁61Cの間の内周環状溝61bに係合する。
また、カバー円形部63Aの上面であってカバー貫通孔63aの周縁とカバー円形部63Aの周縁との中間の部分には、カバー貫通孔63aの直径方向位置において対をなして平行に配置された平行壁部63O、63Oが設けられている。平行壁部63O、63Oは、図1に示されるようにコイル部品1が組立てられることにより、第2磁心12の側面12D、12Dと当接し、カバー円形部63Aが第1〜第3の1次巻線22、32、52の軸心を回転軸として回転してしまうことを防止する。絶縁樹脂カバー63は絶縁ケースに相当する。
以上のような構成のコイル部品1を構成する第1の1次巻線22、ドライブ巻線24、第1の2次巻線32、第2の1次巻線42、第2の2次巻線52、第3の1次巻線62は、図3〜図5に示されるように、同軸的に積層配置されており、第1の1次巻線22とドライブ巻線24との間に板状絶縁部材23が配置され、ドライブ巻線24と第1の2次巻線32との間に第1絶縁樹脂ボビン31が配置され、第1の2次巻線32と第2の1次巻線42との間に第2絶縁樹脂ボビン41が配置され、第2の1次巻線42と第2の2次巻線52との間に第3絶縁樹脂ボビン51が配置され、第2の2次巻線52と第3の1次巻線62との間に第4絶縁樹脂ボビン61が配置される。絶縁樹脂端子台21は第1の1次巻線22の図3に示される下側に配置され、絶縁樹脂カバー63は第3の1次巻線62の図3に示される上側に配置される。
そして、第1の1次巻線22の軸方向突出引出し部22Cの略半径方向引出し部22Fは第1の1次巻線22の略軸方向であってドライブ巻線24に接近する方向へ突出しており、ドライブ巻線24の軸方向突出引出し部24Cの略半径方向引出し部24Fはドライブ巻線24の略軸方向であって第1の1次巻線22に接近する方向へ突出している。更に第1の1次巻線22の平面方向引出し部22B及び軸方向突出引出し部22Cの略半径方向引出し部22D、22Fの引出し方向とドライブ巻線24の平面方向引出し部24B及び軸方向突出引出し部24Cの略半径方向引出し部24D、24Fの引出し方向とは、図3に示されるように、渦状部22A、24Aの周方向において異なる位置関係にある。
このため、ドライブ巻線24の軸方向突出引出し部24Cの略半径方向引出し部24Fを板状絶縁部材23の絶縁部材ガイド部23E内に収容することができ、且つ、第1の1次巻線22の軸方向突出引出し部22Cの略半径方向引出し部22Fを、第1の1次巻線22の軸方向において板状絶縁部材23の円盤形状部23Aの下面と、図3の下方へ突出する絶縁部材ガイド部23Eの下端の部分との間の空間に収容することができる。
同様に、第1の2次巻線32の軸方向突出引出し部32Cの略半径方向引出し部32Fは第1の2次巻線32の略軸方向であって第2の1次巻線42に接近する方向へ突出しており、第2の1次巻線42の軸方向突出引出し部42Cの略半径方向引出し部42Fは第2の1次巻線42の略軸方向であって第1の2次巻線32に接近する方向へ突出している。更に第1の2次巻線32の平面方向引出し部32B及び軸方向突出引出し部32Cの略半径方向引出し部32D、32Fの引出し方向と第2の1次巻線42の平面方向引出し部42B及び軸方向突出引出し部42Cの略半径方向引出し部42D、42Fの引出し方向とは、図3に示されるように、渦状部32A、42Aの周方向において異なる位置関係にある。
このため、第2の1次巻線42の軸方向突出引出し部42Cの略半径方向引出し部42Fを第2絶縁樹脂ボビン41の第2反ボビンガイド部41J内に収容することができ、且つ、第1の2次巻線32の軸方向突出引出し部32Cの略半径方向引出し部32Fを、第1の2次巻線32の軸方向において第2絶縁樹脂ボビン41の第2ボビン板状部41Aの下面と、図3の下方へ突出する第2反ボビンガイド部41Jの下端の部分との間の空間に収容することができる。
同様に第2の2次巻線52の軸方向突出引出し部52Cの略半径方向引出し部52Fは第2の2次巻線52の略軸方向であって第3の1次巻線62に接近する方向へ突出しており、第3の1次巻線62の軸方向突出引出し部62Cの略半径方向引出し部62Fは第3の1次巻線62の略軸方向であって第2の2次巻線52に接近する方向へ突出している。更に第2の2次巻線52の平面方向引出し部52B及び軸方向突出引出し部52Cの略半径方向引出し部52D、52Fの引出し方向と第3の1次巻線62の平面方向引出し部62B及び軸方向突出引出し部62Cの略半径方向引出し部62D、62Fの引出し方向とは、図3に示されるように、渦状部52A、62Aの周方向において異なる位置関係にある。
このため、第3の1次巻線62の軸方向突出引出し部62Cの略半径方向引出し部62Fを第4絶縁樹脂ボビン61の第4反ボビンガイド部61J内に収容することができ、且つ、第2の2次巻線52の軸方向突出引出し部52Cの略半径方向引出し部52Fを、第2の2次巻線52の軸方向において第4絶縁樹脂ボビン61の第4ボビン板状部61Aの下面と、図3の下方へ突出する第4反ボビンガイド部61Jの下端の部分との間の空間に収容することができる。
上述のように隣接して積層配置された2つの巻線、例えば巻線22、24のうちの一方の巻線22の渦状部22Aと他方の巻線24の渦状部24Aとの間の、巻線22、24を構成する導線1本分と絶縁ケースたる板状絶縁部材23の厚みとを足し合わせた空間において、一方の巻線22の軸方向突出引出し部22Cの略半径方向引出し部22Fと他方の巻線24の軸方向突出引出し部24Cの略半径方向引出し部24Fとを収容することができる。このため、全ての軸方向突出引出し部の突出方向の突出方向を巻線の軸方向であって同一の方向へ突出させた場合と比較して、隣接して積層配置された2つの巻線一対、例えば巻線22と巻線24について、これらの導線を構成する導線1本分巻線22、24の軸方向においてコイル部品1の寸法を小さくすることができる。
また、図3に示されるように、巻線の軸方向において第2の2次巻線52は第2の1次巻線42と第3の1次巻線62とに挟まれる位置関係で積層配置され、第1の2次巻線32は後述のように1次側にあるドライブ巻線24と第2の1次巻線42とに挟まれる位置関係で積層配置されている。このため、1次巻線22、42、62及びドライブ巻線24と2次巻線32、52との間の磁気結合をよりよくすることができる。
テープ13は絶縁性の材料により構成されており、図1に示されるように、コイル部品1が組立てられた後にテープ13により第1磁心11、第2磁心12の周面が巻回される。
上述したコイル部品1は図6に示されるような回路構成をなしている。第1〜第3の1次巻線22、32、52及びドライブ巻線24が1次側に配置され、第1、第2の2次巻線32、52が2次側に配置された電源トランスの構成を採る。第1〜第3の1次巻線22、42、62及びドライブ巻線24の軸方向延出部22D、22G、24D、24G、42D、42G、62D、62G、第1、第2の2次巻線32、52の軸方向延出部32D、32G、52D、52Gは、前述のようにそれぞれ外部端子たるピン端子をなす。
第1の1次巻線22の軸方向延出部22Gと第2の1次巻線42の42Eとは、図示せぬ実装基板のランドパターンにより実装基板上で電気的に接続される。また、第2の1次巻線42の軸方向延出部42Gと第3の1次巻線62の62Eとは、実装基板のランドパターンにより実装基板上で電気的に接続される。
また、第2の2次巻線52の軸方向延出部52Eと第1の2次巻線32の軸方向延出部32Eとは、実装基板のランドパターンにより実装基板上で電気的に接続される。また、第2の2次巻線52の軸方向延出部52Gと第1の2次巻線32の軸方向延出部32Gとは、実装基板のランドパターンにより実装基板上で電気的に接続される。
本発明のコイル部品は、上述した実施の形態に限定されず、特許請求の範囲に記載した範囲で種々の変形や改良が可能である。例えば、第1磁心11、第2磁心12は、Mn−Znからなる導電性フェライトコアにより構成されたが、これに限定されない。例えば、金属圧粉磁心などの導電性コアや、Ni系フェライトコアにより構成されてもよい。
また、1次巻線、2次巻線の個数は本実施の形態の個数に限定されない。同様に絶縁樹脂端子台等の絶縁ケースの個数も本実施の形態の個数に限定されず、1次巻線、2次巻線の個数に応じて適宜決定すればよい。
本発明のコイル部品は、特に電源装置などに用いられるトランスやチョークコイルなどのインダクタンス部品等の分野において特に有用である。
1 コイル部品
11 第1磁心
12 第2磁心
21 絶縁樹脂端子台
22 第1の1次巻線
23 板状絶縁部材
24 ドライブ巻線
23B 内周環状凸部
23b、31b、41b 内周環状溝
21H 遮蔽壁
22A、32A、42A、52A、62A 渦状部
22B、32B、42B、52B、62B 平面方向引出し部
22C、32C、42C、52C、62C 軸方向突出引出し部
22a、32a、42a、52a、62a コア挿通空間
31 第1絶縁樹脂ボビン
32 第1の2次巻線
41 第2絶縁樹脂ボビン
42 第2の1次巻線
51 第3絶縁樹脂ボビン
52 第3の1次巻線
61 第4絶縁樹脂ボビン
62 第3の1次巻線
63 絶縁樹脂カバー

Claims (7)

  1. 導線が渦を巻くようにして平面状に巻回され中心位置にはコア挿通空間が形成された渦状部と、該渦状部の外周から該渦状部の略半径方向外方へ該平面と平行に該導線の一端部が引出されてなる平面方向引出し部と、該コア挿通空間を画成する該渦状部の内周から該渦状部の略軸方向へ突出し該渦状部を乗り越えるようにして該渦状部の略半径方向外方へ該導線の他端部が引出されてなる軸方向突出引出し部とを有し、互いに同軸的に積層配置された複数のコイルと、
    積層方向において隣接する該コイル間にそれぞれ配置され、該積層方向において隣接する該コイル同士を絶縁する絶縁ケースと、
    該コア挿通空間に挿入されるコアとを備え、
    隣接して積層配置された2つの該コイルのうちの一方の該コイルの該軸方向突出引出し部の突出方向は、該コイルの略軸方向であって該隣接して積層配置された2つのコイルのうちの他方の該コイルに接近する方向へ突出し、該隣接して積層配置された2つのコイルのうちの他方の該コイルの該軸方向突出引出し部の突出方向は、該コイルの略軸方向であって該隣接して積層配置された2つのコイルのうちの一方の該コイルに接近する方向へ突出し、
    該渦状部の周方向において、該一方のコイルの該軸方向引出し部及び該平面方向引出し部は、該他方のコイルの該軸方向引出し部及び該平面方向引出し部とは異なる方向へ引出され
    該一方のコイルに対向する該絶縁ケースの対向面には、該軸方向突出引出し部を嵌入可能な凹部が形成され、
    積層方向に隣接する1対の該絶縁ケースによって囲まれ該凹部を有する空間が形成され、1の該空間内には、該他のコイルの該渦状部、該平面方向引き出し部、及び該軸方向引き出し部のいずれも存在せず、該一方のコイルの該渦状部と該平面方向引き出し部と該軸方向引き出し部とが存在することを特徴とするコイル部品。
  2. 該コイルの軸方向において一の該コイルを挟むように配置された一対の該絶縁ケースの一方のケースの一部であって該一のコイルの内周相当部分には該内周に沿った内周環状溝が形成され該一のコイルの外周相当部分には該外周に沿った外周環状溝が形成され、
    該一対の絶縁ケースの他方のケースの一部であって該一のコイルの内周相当部分には該内周環状溝に係合可能な内周環状凸壁が該内周に沿って設けられ該一のコイルの外周相当部分には該外周環状溝に係合可能な外周環状凸壁が該外周に沿って設けられていることを特徴とする請求項1記載のコイル部品。
  3. 該複数のコイルは1次側コイルと2次側コイルとを有し、該一のコイルは該2次側コイルであることを特徴とする請求項2記載のコイル部品。
  4. 該軸方向突出引出し部、該平面方向引出し部の少なくとも一方は、該渦状部の略半径方向外方へ引出された略半径方向引出し部と、該略半径方向引出し部から該コイルの軸方向へ折り曲げられて延出する軸方向延出部とを有し、
    該コイルの軸方向において一の該コイルを挟むように配置された一対の該絶縁ケースの一方のケースの一部であって該一のコイルの該渦状部と他の該コイルの該軸方向延出部との間の部分に相当する部分には、該一のコイルの該渦状部と該他のコイルの該軸方向延出部とを遮蔽する遮蔽壁が設けられ、
    該一対の絶縁ケースのうちの他方の絶縁ケースの一部であって該一のコイルの該渦状部と他の該コイルの該軸方向延出部との間の部分に相当する部分には、該遮蔽壁が係合可能な遮蔽溝が形成されていることを特徴とする請求項1記載のコイル部品。
  5. 該複数のコイルは1次側コイルと2次側コイルとを有し、該一のコイルは該1次側コイルであり、該他のコイルは該2次側コイルであることを特徴とする請求項4記載のコイル部品。
  6. 該複数のコイルは少なくとも1つの1次側コイルと複数の2次側コイルとを有し該コイルの軸方向において該1次側コイルは2つの該2次側コイルに挟まれる位置関係で積層配置されるか、又は、該複数のコイルは複数の1次側コイルと少なくとも1つの2次側コイルとを有し該コイルの軸方向において該2次側コイルは2つの該1次側コイルに挟まれる位置関係で積層配置されることを特徴とする請求項1乃至請求項5のいずれか一記載のコイル部品。
  7. 該複数のコイルは1次側コイルと2次側コイルとを有し、
    全ての該1次側コイルの該軸方向突出引出し部及び該平面方向引出し部は、該渦状部の所定の半径方向へ第1所定位置に至るまで平行に引出され該第1所定位置において該コイルの軸方向へ折り曲げられ、
    全ての該2次側コイルの該軸方向突出引出し部及び該平面方向引出し部は、該渦状部の所定の半径方向とは反対方向へ第2所定位置に至るまで平行に引出され該第2所定位置において該コイルの軸方向へ折り曲げられていることを特徴とする請求項1記載のコイル部品。
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