JP2001313220A - インダクタンス部品 - Google Patents

インダクタンス部品

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JP2001313220A
JP2001313220A JP2000131330A JP2000131330A JP2001313220A JP 2001313220 A JP2001313220 A JP 2001313220A JP 2000131330 A JP2000131330 A JP 2000131330A JP 2000131330 A JP2000131330 A JP 2000131330A JP 2001313220 A JP2001313220 A JP 2001313220A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 コイル体のボビンに設けられた巻線係止部が
隣接する他のコイル体の取付けの障害となることのない
インダクタンス部品を提供することを目的とする。 【解決手段】 インダクタンス部品1に使用する複数の
コイル体7のうちの少なくとも2つのコイル体7が、コ
ア3に挿通される際に、それぞれの表鍔部15a同士が
対向するように隣接して配置されるようになっており、
対向する2つの表鍔部15aに設けられた巻線係止部1
7a・bが、それぞれコイル体7の外周面の付近に周方
向に並列に配置される構造を用いることにより、巻線係
止部17a・bが隣接する他のコイル体7の取付けの障
害となることのないインダクタンス部品1が実現する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電源装置などに用
いられるトランスやチョークコイルなどのインダクタン
ス部品に関し、さらに詳しくは、複数のコイルと、前記
複数のコイルを挿通するコアとを備えたインダクタンス
部品に関する。
【0002】
【従来の技術】スイッチング電源やインバータ等に使用
されるトランスやチョークコイル等のインダクタンス部
品は、コアとコイルを主要な構成要素とし、コイル間の
相互電磁誘導作用に基づき、交流電圧の変圧や、入力回
路と出力回路との間の絶縁等を行なう場合に利用される
電子部品である。
【0003】インダクタンス部品の中でも特にトランス
は、接続される回路の種類や仕様によって容量や形状等
が多種多様であり、一般に、回路の中で最後に仕様が決
定する回路部品である。そして、その構成要素であるコ
イルは、使用する巻線の線径や、巻数、巻回方法等によ
って仕様が複雑に変化する。
【0004】従来より一般に用いられているトランス用
コイル(以下、「従来型コイル」とする。)のボビン
は、特開平11−135341に記載されているよう
に、使用するボビンの数が1つであるため、巻き芯とな
る筒部の両端側にのみ鍔が位置する構造となっている。
【0005】そして、このトランスは、一つのボビンに
複数の巻線を巻回する構造であることから、予めコイル
をボビンに巻回しておくことができないため、注文から
納入までに長期間を要するうえ、仕様の変更や改良等に
柔軟に対応することができなかった。
【0006】そこで本願出願人は、特開平11―215
809号公報(特願平10−10748号)において、
複数の薄型コイルを用いたトランスを備えた多出力型の
電源装置を先に提案している。
【0007】この電源装置に使用されているトランス
は、コアに対して着脱可能な複数の薄型コイルを具備し
ており、使用する薄型コイルの組み合わせを変更するこ
とにより、仕様を変更することが可能となっている。
【0008】そして、このような構造を用いることによ
り、多種多様となるトランスの仕様を使用する薄型コイ
ルの組み合わせによって決定することができることか
ら、予め異なる仕様の薄型コイルを多種類用意してお
き、注文があった際に、注文に応じた仕様となるよう組
み合わせることによって所望の仕様のトランスを製作す
ることが可能となる。そのため、注文から納品までに要
する期間が前記従来構造のトランスと比較した場合に大
幅に短縮されるようになっている。
【0009】なお、前記特開平11―215809号公
報に記載のトランスに使用されているコイル体のボビン
11´の表鍔部15´は、図9及び図10に示すよう
に、巻回した巻線の両端部を固定するための巻線引出部
16´を有している。
【0010】そして、この巻線引出部16´の先端部に
は、ボビン11´に巻回された巻線の両端を固定するた
めの一対の巻線系支部17c、17dが設けられてい
る。
【0011】これらの巻線引出部17c、17dは、図
10に示すように、左右両側に開口を有する縦断面略コ
の字型の形状となっており、これらの開口から巻線を圧
入固定するようになっている。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記特
開平11―215809号公報に記載のトランスに使用
されていたボビン11´は、図10に示すように、ボビ
ン11´の表鍔部15a´の巻線引出部16´に設けら
れた巻線係止部17c、17dが表鍔部15a´の上面
よりも上方に突出するようになっている。
【0013】そして、複数のボビン11´をコアへ挿通
する際、巻線引出部16´を軸方向に重なるように配置
した場合、すなわち、同一の方向に巻線を引き出すよう
に重ねて配置した場合、表鍔部15a´より上方へと突
出した巻線係止部17c、17dが、該巻線係止部17
c、17dの上方に配置される他のボビン11´の巻線
引出部16´や、他のコイル体に当接し、巻線の引出し
や他のコイル体の取付けの障害となるとともに、複数の
コイル体を二次側に設けた場合の軸方向の厚さが大きく
なるため、全てのコイル体をコアに収容しきれなくなる
などの問題が発生していた。
【0014】本発明は、上記問題点に鑑み、コイル体の
ボビンに設けられた巻線係止部が隣接する他のコイル体
の取付けの障害となることのないインダクタンス部品を
提供することを目的とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明のインダクタンス部品は、コアと、該コアに
挿通され、それぞれに巻線が巻回された複数のコイル体
とを具備するインダクタンス部品であって、前記複数の
コイル体のうちの少なくとも2つのコイル体のボビン
は、それぞれ、筒部と、該筒部の軸方向両端に設けられ
た表鍔部及び裏鍔部と、を有しており、前記筒部表面か
ら前記裏鍔部外周面までの長さDと、前記表鍔部及び前
記裏鍔部の対向する内面間の間隔に当たる巻線巻幅Wと
の比D/Wが1よりも大きい形状となっており、前記少
なくとも2つのコイル体のそれぞれの表鍔部には、前記
巻線の両端部を固定するための巻線引出部が一体に設け
られており、前記巻線引出部の前記裏鍔部の反対側の一
部には、前記巻線を固定する一対の巻線係止部が設けら
れており、前記少なくとも2つのコイル体は、前記コア
に挿通された際に、それぞれの表鍔部同士が対向するよ
うに隣接して配置され、対向する2つの前記表鍔部の前
記巻線係止部が、それぞれ前記コイル体の外周面の付近
に周方向に隣接して配置されるようになっていることを
特徴とする。
【0016】以上のような構成によれば、簡単な構造に
よりコイル体の薄型ボビンに設けられた巻線係止部が隣
接する他のコイル体の取付けの障害となることのないイ
ンダクタンス部品が実現する。
【0017】また、前述した一対の巻線係止部を、前記
表鍔部の径方向に設定される前記巻線引出部の左右対称
軸を挟む2つの対称面のうちのいずれか一方の対称面に
設け、前記コイル体の2つの表鍔部を対向配置した際
に、他方の対称面に、隣接する他のコイル体の一対の巻
線係止部が位置する構造を用いることが可能である。
【0018】また、前記表鍔部の外周面の付近に、前記
巻線を該表鍔部の上面側に導出する導出口を設けたり、
前記表鍔部の外周面の一部に沿って前記表鍔部同士の間
隔を保持するための凸部を形成したりすることが好まし
い。
【0019】また、前記一対の巻線係止部のそれぞれ
が、前記引出部の左右対称軸と平行に延びる一対の挟持
片からなっており、それらの間に、前記表鍔部に対し、
略垂直方向上側から巻線を圧入固定するような構造を用
いることや、前記ボビンを、前記表鍔部及び裏鍔部のう
ちの一方の鍔部に前記筒部が一体に形成された第1ハブ
と、他方の鍔部を備えた第2ハブとを弾性的に係合する
ことにより構成することが可能である。
【0020】また、前記インダクタンス部品が、前記コ
アの外郭をなすケーシングを有している場合に、前記表
鍔部に、前記表鍔部の径方向に延出する一対の脚部を設
け、前記一対の脚部が、前記ケーシングと係合し、前記
コイル体の回転を規制する構造を用いることにより、前
記コアに対する前記コイル体の取付けが容易になる。
【0021】本発明の他の目的、作用及び効果は、図面
を参照して説明する以下の実施形態の説明から、より明
らかとなるであろう。
【0022】
【発明の実施の形態】以下、本発明のインダクタンス部
品について詳述する。なお、本実施形態のインダクタン
ス部品は、例えば電源装置等の主トランスとして用いら
れるトランスとして構成されている。
【0023】図1及び図2は、本発明のインダクタンス
部品の一実施形態の全体構成を示す斜視図及び分解斜視
図であり、図3は、本発明のインダクタンス部品に用い
られるボビンの上面図、図4は図3のa側からの側面
図、図5は、図3のb側からの側面図、図6は、図3の
A−A′線断面図である。また、図7及び図8は、本発
明のインダクタンス部品に用いられるボビンの底面図及
びコイル体の上面図である。
【0024】図1及び図2に示すように、本実施形態の
インダクタンス部品1は、2つのコア片5a・bからな
るコア3と、前記コア3に取り付けられる複数のコイル
体7とによって構成されている。
【0025】コア3は、図2に示すように、横断面略円
形の中足6を有する縦断面略E字型の2つのコア片5a
・bからなっている。また、これら2つのコア片5a・
bを組み合わせた際には、縦断面略「日」の字型の閉磁
路が形成されるようになっている。また、これら2つの
コア片5a・bからなるコア3によって、コイル体7同
士の電磁的な結合が強められるようになっている。
【0026】各コイル体7は、巻線9と、巻線9が巻回
されるボビン11とによって構成されている。
【0027】ボビン11は、樹脂等によって形成されて
おり、図3ないし図7に示すように、一本の巻線9を巻
回する芯となる略円筒形の筒部13と、筒部13の軸方
向両端に設けられ、コア挿通孔27を有する一対の略円
板型の表鍔部15a及び裏鍔部15bとによって構成さ
れている。
【0028】また、このボビン11は、図6に示す前記
筒部13の表面から前記表鍔部15a及び裏鍔部15b
の外周面までの長さDと、前記表鍔部15a及び15b
の対向する内面間の間隔に当たる巻線巻き幅Wとの比D
/Wが、1より大きくなるように設計されており、好ま
しくは、前述した比D/Wの値が1ないし10となる薄
型のコイル体として設計されている。また、このボビン
11の軸方向長さは、所定の単位長さの整数倍に形成さ
れている。そして、このような設計によりコイル体7が
ユニット化されている。このように、本発明のインダク
タンス部品1は、各コイル体7のユニット化により、組
立てや分解の容易な構造となっているため、回路の仕様
の変更や改良等に即座に対応することができるようにな
っている。
【0029】また、このボビン11は、前記表鍔部15
aと前記筒部13とが一体に成形された第1ハブと、前
記裏鍔部15bからなる第2ハブとの2部材が弾性係合
する構造となっている。より詳しくは、前記表鍔部15
aと一方の端部が一体に形成された前記筒部13の他方
の端部が前記裏鍔部15bに設けられた開口(図示せ
ず)に嵌合するようになっている。
【0030】そして、このような構造を用いることによ
り、ボビン11の金型の形状が単純化するため、ボビン
11の製造コストを下げることが可能となっている。な
お、前記表鍔部15a、裏鍔部15b及び筒部13を一
体成形することによりボビン11を形成することも可能
である。
【0031】前記表鍔部15aの前記筒部13側の面と
対向する面、すなわち前記表鍔部15aの上面の一部に
は、図3及び図8に示すように、ボビン11に巻回された
巻線9の端部を前記表鍔部15aの外周面より外側に引
き出すための巻線引出部16が設けられている。
【0032】この巻線引出部16は、図3に示すよう
に、略中央部に位置する第1導出口21と、前記第1導
出口21の両側に位置する一対の脚部19、19と、前
記第1導出口21の片側に隣接する一対の巻線係止部1
7a・bとからなっている。なお、この巻線引出部16
は、コイル体7をコア3へと取り付けた際には、図1に
示すように、コアの軸方向に整列して位置するようにな
っている。
【0033】前記巻線係止部17a・bは、図8に示す
ように、前記表鍔部15aの周縁部に表鍔部15aの略
径方向を向くように取り付けられている。また、これら
の巻線係止部17a・bは、図3に示すように、前記表
鍔部15a及び前記巻線引出部16の左右対称軸となる
前記表鍔部15aの径方向に設定されたA―A´線を挟
む2つの対称面のうちの一方に設けられている。
【0034】そして、2つのコイル体7の表鍔部15a
同士を図2に示すように対向配置させた際に、各表鍔部
15aに設けられた巻線係止部17a・bが、図1に示
すように、対向する表鍔部15aの前記2つの対称面の
うちの他方に位置するようになっており、対向する2つ
のコイル体7同士がそれぞれの表鍔部15aに設けられ
た巻線係止部17a・bの突出部分を互いに収容し合う
構造となっていることから、複数対のコイル体7を重ね
て配置した際に、その軸方向長さが短くなるようになっ
ている。
【0035】また、これらのコイル体7に設けられた2
対の巻線係止部17a・bは、図1に示すように、コイ
ル体7の外周面の付近に周方向に並列に配置されるよう
になっていることから、各コイル体の巻線係止部17a
・bから延出した巻線9の識別作業が容易となってい
る。
【0036】また、巻線係止部17a・bは、図5に示
すように、それぞれ上面に開口を有する縦断面略コの字
型の形状となっており、それぞれ一対の挟持片18、1
8を有している。これらの挟持片18、18は、図3に
示すように、前記巻線引出部16の左右対称軸となるA
−A´線とそれぞれ平行に延出している。そして、前記
巻線係止部17a・bの上面に位置する開口の略垂直方
向上側から前記挟持片18、18の間へと巻線9を圧入
することにより固定するようになっている。
【0037】そして、これらの巻線係止部17a・b
は、いずれも巻線9を取り付け、両端部をボビン11に
固定するとともに、巻線9を表鍔部15aの略径方向に
導出させる機能を有している。
【0038】また、前記一対の脚部19a・bは、図3
に示すように、前記巻線引出部16の左右両側に、この
巻線引出部16の左右対称軸を挟んで左右対称に設けら
れている。これらの脚部19a・bは、コイル体7をコ
ア3に取り付け、ケーシング(図示せず)に収容した際
に、コイル体7をケーシングの開口部等に位置決めし、
コア3に対するコイル体7の回転を防止する他、巻線係
止部17a・bに取り付けられた巻線9を保護する機能
も有している。
【0039】また、前記表鍔部15aの外周面の付近に
は、図3及び図8に示すように、巻線係止部17aに取
り付けられた巻線9を表鍔部15aの上面側から下面側
に導出し、筒部13へと案内するための第1導出口21
と、巻線9を筒部13に巻回した後に、巻線9を表鍔部
15aの下面側から上面側に導出し、前記巻線係止部1
7bへと案内するための第2導出口23とが設けられて
いる。
【0040】このように、第1導出口21及び第2導出
口23を表鍔部15aに設け、巻線9を表鍔部15aの
上面に延出する構造を用いることにより、ボビン11
は、巻線9の両端部を巻線係止部17a・bへ固定する
ことが容易な構造となっている。
【0041】また、図3及び図4に示すように、前記表
鍔部15aの外周面の一部に沿って、凸部25が前記表
鍔部15aの上面に対し垂直に立設されている。この凸
部25は、表鍔部15aの上方に突出した巻線係止部1
7a・bが、他のコイルの取付けの障害となることを防
止するとともに、前記第1導出口21及び第2導出口2
3により表鍔部15aの上面に導出された巻線9が他の
コイル体7の底面によって潰され、変形することを防止
するスペーサーの機能を有している。また、この凸部2
5を設けることにより、コイル体7を複数重ねてコア3
に取り付ける際に、コイル体7同士の間に一定の間隙を
設け、コイル体7の放熱性を向上させることが可能とな
っている。
【0042】また、前記凸部25は、図3に示すよう
に、前記巻線係止部17a・bと同様に、前記表鍔部1
5a及び前記巻線引出部16の左右対称軸となるA―A
´線を挟む2つの対称面のうちの一方に設けられてお
り、2つのコイル体7の表鍔部15a同士を図2に示す
ように対向配置させた際に、各表鍔部15aに設けられ
た凸部25が、対向する表鍔部15aの前記2つの対称
面のうちの他方に位置するようになっている。
【0043】そして、そのような構造を用いることによ
り、コイル体7を複数重ねてコア3に取り付けた場合の
コイル体7の軸方向長さを短縮することが可能となって
いる。
【0044】以上のような構成のコイル体を多出力型電
源のトランスに使用する場合、1つまたは2つのコイル
体を一次側コイルとし、残りを二次側コイルとして使用
することが好ましい。また、このとき、1次側、2次側
のコイル体を前述した複数対のコイル体で構成すること
により、コイル体の軸方向の厚さを短くすることが可能
である。そして、この場合、二次側コイル体の巻線の径
や巻数を必要とする出力に応じて適宜選択することによ
り、容易に多出力型電源装置用のトランスを製作するこ
とが可能である。
【0045】次に、コイル体7の組立て方について、下
記の1〜5のステップにより説明する。
【0046】1:ボビン11の表鍔部15aの巻線係止
部17aに巻線9の一方の端部を固定する。 2:巻線9の他方の端部を第1導出口21を通して鍔部
15aの上面側から下面側に導出させる。 3:巻線9をボビン11の筒部13に巻回する。 4:巻線9の他方の端部を第2導出口23を通して表鍔
部15aの下面側から上面側に導出させる。 5:巻線9の他方の端部を巻線係止部17bに固定す
る。
【0047】このようにして組立てられたコイル体7
は、図2に示すように表鍔部15a同士が対向するよう
に配置された後に、前記コア片5a・bの中足6に挿通
され、組み立てられる。
【0048】なお、本発明のインダクタンス部品1を製
造する際には、様々な仕様のコア3やコイル体7を予め
製造し、ユニット化しておくことが好ましく、そのよう
にすることで、顧客からの注文に合わせてユニットを選
択し、組み合わせるだけで所望の仕様のインダクタンス
部品を製造することができ、注文から納品までの期間を
大幅に短縮することが可能となる。
【0049】また、本実施形態のトランスで使用される
コイルは、薄型のボビンを有する板状のコイル体7のみ
となっているが、本実施形態に限らず、本実施形態のコ
イル体7と、シート型に成形されたボビンレスのシート
コイルや、基板に巻線状の導電パターンを設けた基板一
体型コイル等の他のユニット型コイルを組み合わせて使
用することが可能であり、そのような構造を用いた場合
にも、本発明の利点を享受することが可能である。
【0050】最後に、本発明は、上述した実施形態に限
定されるものでなく、特許請求の範囲に記載された範囲
で、種々の変更及び改良等が可能であることは言うまで
もない。例えば、前記2つのコイル体7の表鍔部15a
を対向配置させる際に、それぞれのコイル体7の前記巻
線引出部16が、コア挿通孔27を挟んで対向する位置
関係となる構造とすることも可能である。
【0051】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
隣接する2つのコイル体の対向する2つの表鍔部に設け
られた巻線係止部が、それぞれコイル体の外縁部に周方
向に並列に配置されるため、簡単な構造により巻線係止
部が隣接する他のコイル体の取付けの障害となることの
ないインダクタンス部品が実現する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のインダクタンス部品の一実施形態の全
体構造を示す斜視図である。
【図2】本発明のインダクタンス部品の一実施形態の全
体構造を示す分解斜視図である。
【図3】本発明のインダクタンス部品に用いられるボビ
ンの上面図である。
【図4】図3のa側からの側面図である。
【図5】図3のb側からの側面図である。
【図6】図3のA−A´線断面図である。
【図7】本発明のインダクタンス部品に用いられるボビ
ンの底面図である。
【図8】本発明のインダクタンス部品に用いられるコイ
ル体の上面図である。
【図9】従来構造のインダクタンス部品に用いられるコ
イル体のボビンの上面図である。
【図10】従来構造のインダクタンス部品に用いられる
コイル体のボビンの側面図である。
【符号の説明】
1 インダクタンス部品 3 コア 5a・b コア片 6 中足 7 コイル体 9 巻線 11 ボビン(本発明) 11´ ボビン(従来構造) 13 筒部 15a 表鍔部(本発明) 15a´ 表鍔部(従来構造) 15b 裏鍔部 16 巻線引出部(本発明) 16´ 巻線引出部(従来構造) 17a・b 巻線係止部(本発明) 17c・d 巻線係止部(従来構造) 18 挟持片 19 脚部 21 第1導出口 23 第2導出口 25 凸部 27 コア挿通孔
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H01F 27/28 H01F 27/28 K

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 コアと、該コアに挿通され、それぞれに
    巻線が巻回された複数のコイル体とを具備するインダク
    タンス部品であって、前記複数のコイル体のうちの少な
    くとも2つのコイル体のボビンは、それぞれ、筒部と、
    該筒部の軸方向両端に設けられた表鍔部及び裏鍔部と、
    を有しており、前記筒部表面から前記裏鍔部外周面まで
    の長さDと、前記表鍔部及び前記裏鍔部の対向する内面
    間の間隔に当たる巻線巻幅Wとの比D/Wが1よりも大
    きい形状となっており、前記少なくとも2つのコイル体
    のそれぞれの表鍔部には、前記巻線の両端部を固定する
    ための巻線引出部が一体に設けられており、前記巻線引
    出部の前記裏鍔部の反対側の面の一部には、前記巻線を
    固定する一対の巻線係止部が設けられており、前記少な
    くとも2つのコイル体は、前記コアに挿通された際に、
    それぞれの表鍔部同士が対向するように隣接して配置さ
    れ、対向する2つの前記表鍔部の前記巻線係止部が、そ
    れぞれ前記コイル体の外周面の付近に周方向に隣接して
    配置されるようになっていることを特徴とするインダク
    タンス部品。
  2. 【請求項2】 前記一対の巻線係止部は、前記表鍔部の
    径方向に設定される前記巻線引出部の左右対称軸を挟む
    2つの対称面のうちのいずれか一方の対称面に設けられ
    ており、前記2つのコイル体の2つの表鍔部を対向配置
    した際に、他方の対称面に、隣接する他のコイル体の一
    対の巻線係止部が位置するようになっていることを特徴
    とする請求項1に記載のインダクタンス部品。
  3. 【請求項3】 前記表鍔部の外周面の付近に、前記巻線
    を該表鍔部の上面側に導出する導出口が設けられている
    ことを特徴とする請求項1または2に記載のインダクタ
    ンス部品。
  4. 【請求項4】 前記表鍔部の外周面の一部に沿って前記
    表鍔部同士の間隔を保持するための凸部が形成されてい
    ることを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載
    のインダクタンス部品。
  5. 【請求項5】 前記一対の巻線係止部のそれぞれは、前
    記巻線引出部の左右対称軸と平行に延びる一対の挟持片
    からなっており、それらの間に、前記表鍔部に対し略垂
    直方向上側から巻線を圧入固定するようになっているこ
    とを特徴とする請求項2ないし4のいずれかに記載のイ
    ンダクタンス部品。
  6. 【請求項6】 前記ボビンは、前記表鍔部及び裏鍔部の
    うちの一方の鍔部に前記筒部が一体に形成された第1ハ
    ブと、他方の鍔部を備えた第2ハブとを弾性的に係合し
    たものであることを特徴とする請求項1ないし5のいず
    れかに記載のインダクタンス部品。
  7. 【請求項7】 前記インダクタンス部品は、前記コアの
    外郭をなすケーシングを有しており、前記巻線引出部
    は、前記表鍔部の径方向に延出する一対の脚部を有して
    おり、前記一対の脚部は、前記ケーシングと係合し、前
    記コイル体の回転を規制するようになっていることを特
    徴とする請求項1ないし6のいずれかに記載のインダク
    タンス部品。
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