JP3735061B2 - 電磁誘導器 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、トランスのような電磁誘導器に関する。
【0002】
【従来の技術】
図7は特公平7−40465号公報に開示されているインバータ方式の高周波加熱装置(電子レンジ)を示すもので、商用電源61は整流回路62で整流平滑され、インバータ63で20kHz以上の高周波交流電流に変換されてギャップ付コアを備えたトランス64の1次巻線64pに供給される。トランス64の2次巻線64sの高周波出力電圧は、半波整流回路65で整流平滑されて、直流高電圧としてマグネトロン66に供給される。トランス64のヒータ巻線64hでヒータが駆動されるマグネトロン66は、直流高電圧の供給を受けてマイクロ波を発生する。
【0003】
図9は上記トランス64の構成を示す断面図で、ボビン70には、1次巻線64p、2次巻線64sおよびヒータ巻線64hが、互いに軸方向に離間して巻回されている。コの字形コア片71,72は、各々の一方の磁脚を上記ボビン70の円筒部70s内に挿入するとともに、円筒部70s内に形成されている厚さGのスペーサ70gを介在して対向させることにより、各々の両磁脚の相対向する先端面の間にそれぞれギャップ73,74を有するロの字形コア75を形成し、1次巻線64pと2次巻線64sの結合係数を0.6〜0.8に構成することで、2次巻線側にリーケージインダクタンスを持たせ、従前のマグネトロン用インバータ回路に必要であった2次側の高周波チョークコイルを不要としている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、上記トランス64では、2次巻線64sとその引出線との間の絶縁距離をかせいで絶縁性を向上させるために、2次巻線64sの軸方向に隣接して引出線を通すためのジャンピング溝を設ける必要があり、このため、ボビン70の軸方向寸法が大きくなる。
【0005】
本発明は、上記従来の課題に鑑みてなされたもので、ボビンの軸方向寸法を大きくすることなく、2次巻線とその引出線との間の絶縁性を向上できる電磁誘導器を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明に係る電磁誘導器は、コアが挿入されるボビンに、1次巻線と2次巻線が軸方向に離間して装着され、前記2次巻線の内径側の引出線が、前記ボビンのつば部に形成した径方向に延びる切欠溝から、前記2次巻線の内周面よりも径方向内側へ寄せられて軸方向に沿って引き出され、さらに、前記つば部に突設された第1のリブに沿って曲がり、径方向外側へ引き出され、外径側の引出線が、前記切欠溝から、前記2次巻線の外周面よりも径方向外側へ寄せられて引き出され、さらに、前記つば部に突設された第2のリブの切欠部から引き出されている。
【0007】
上記構成によれば、2次巻線とその引出線との間の絶縁性が向上するので、従来のように、2次巻線とその引出線との間の絶縁距離をかせぐために、2次巻線の軸方向に隣接して引出線を通すためのジャンピング溝を設ける必要がなくなる。このため、ボビンの軸方向寸法を大きくすることなく、2次巻線の巻き始めの引出線および巻き終わりの引出線と2次巻線との間の絶縁特性を向上させることができる。
【0008】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
図1は、本発明の第1実施形態に係るマグネトロン駆動用のトランス50Tを示す正面図、図2はその側面図、図3(A)は横断面図、図3(B)はT字形コアCRの平面図、図3(C)は図3(B)中のC−C線矢視側面図、図4は背面図である。先ず、樹脂製のボビン1Tは、図2に明示するように、第1のボビン部1aTと第2のボビン部1bTとにより一体形成されており、円筒状の筒部14を有する。第1のボビン部1aTには、筒部14の外周面に円盤状の三つのつば4,7,8が互いに平行な配置で一体形成されている。両端に第1のつば4と第2のつば7とを有する1次巻枠9(図3)には、1次巻線11が円筒状に巻き付けられているとともに、両端に第2のつば7と第3のつば8とを有するヒータ巻枠10(図3)には、ヒータ巻線13が1ターン巻き付けられている。
【0009】
一方、第2のボビン部1bTには、中央の筒部14の外周面に円盤状のつば18が一体形成されており、両端につば18と第1のボビン部1aTの第3のつば8とを有する2次巻枠19(図3)が形成され、これに2次巻線12が整列巻きで巻き付けられている。この2次巻線12と、1次巻線11と、ヒータ巻線13とは、ボビン1Tの軸方向に変位して位置している。
【0010】
図2に示すように、このトランス50Tのボビン1Tは、軸方向の寸法D1が径方向の寸法D2よりも短く、偏平な薄型形状になっている。ここで、上記軸方向の寸法D1は、ボビン1Tの両端のつばを含まない各巻線11〜13が装着される部分の軸方向長さであり、径方向の寸法D2は、複数のつば4,7,8,18の最大外径である。
【0011】
図3に示すように、ボビン1Tには中心孔20が設けられており、また、第1のボビン部1aTの中心孔20の内面には、図1に示すように、90°間隔で径方向内方に突出する4個のガイドリブ21が形成されている。
【0012】
図3(B),(C)に示すように、T字形コア片23Tは、アーム部25Tのほぼ中央に円柱状の脚部24Tが突設されて、T字形を呈している。コアCRを構成する一対の同一形状および同一寸法のT字形コア片23T,23Tは、各々の脚部24T,24Tがボビン1Tの両側から上記ガイドリブ21に沿って中心孔20に挿入される。
【0013】
上記一対のT字形コア片23T,23Tがボビン1Tに取り付けられたとき、各コア片23T,23Tの各々の脚部24T,24Tの先端面同士が相対向し、その先端面の間にスペーサ27が介在し、スペーサ27の厚みによって設定されたギャップ29が形成される。ギャップ29の存在により、磁気飽和しにくい特性の電磁誘導器が得られる。例えば、脚部24T,24Tの先端面同士は接着剤で接着されて、ボビン1Tから各コア片23T,23Tが脱落するのが防止される。このギャップ29の大きさを、1次巻線11と2次巻線12の結合係数が0.5〜0.9となるように設定する。この場合、図2の1次巻線11と2次巻線12の軸方向の間隔W1を2〜10mmに設定する。こうして、2次巻線12側にリーケージインダクタンスを持たせ、従前のマグネトロン用インバータ回路に必要であった2次側の高周波チョークコイルを不要としている。前記ギャップ29は、両ボビン片2T,3Tにおける1次および2次巻線11,12が施される筒部14の内方に位置している。なお、ギャップ29の大きさは、ゼロ、つまり脚部24T,24Tの先端面同士をそれぞれ接触させてもよい。
【0014】
前記1次巻線11は、図1に示す巻き始めの引出線(リード線)11aが、第1のボビン部1aTにおける径方向に延びた切欠溝からなる引出部34から引き出されて係止部37aに係止されているとともに、巻き終りの引出線(リード線)11bが、上記引出部34から引き出されて係止部37bに係止されている。例えば、引出線11a,11bの端末が半田で固められて巻線の径方向(下方向)に延びる接続用端子39a,39bが形成され、この接続用端子39a,39bがトランス50Tが装着される配線基板Kに直接半田付けで接続される。
【0015】
本発明において、前記2次巻線12の内径側の巻き始めの引出線12aは、図4に示すように、第2のボビン部1bTにおける径方向に延びた切欠溝からなる引出部35から、2次巻線12の内周面12cよりも径方向内側へ寄せられて引き出され、第2のボビン部1bTの外端面、すなわち、最外側のつば18の外面に突設されたリブ36に沿って曲がり、径方向外側に延びて、第2のボビン部1bTに差込み固定された一対のピン端子41a,41bのうち、一方のピン端子41aに巻き付けられて、半田付けにより接続される。前記ピン端子41a,41bは、巻線の径方向(下方向)に突出しており、配線基板Kに接続される。
【0016】
他方、2次巻線12の外径側の巻き終りの引出線12bは、引出部35から、2次巻線12の外周面12dよりも径方向外側へ寄せられてリブ38の切欠部38aから引き出され、他方のピン端子41bに巻き付けられて、半田付けにより接続される。ヒータ巻線13の引出線13a,13bも、第2のボビン部1bTに差込み固定されて巻線の径方向(下方向)に突出する一対のピン端子43a,43bにそれぞれ巻き付けられて、半田付けにより接続される。
【0017】
図1に示すように、第1のボビン部1aT(図2のつば4)には、複数の1次巻線冷却孔28が形成されており、1次巻線11に対する冷却効果を高めている。
アース線45は、ボビン1Tの中心孔20内側を挿通して、2つのT字コア片23T,23Tに接触し、その端子が配線基板Kに接続されて、2つのT字コア片23T,23Tを一挙にアースしている。従来のようにコアバンドでアースしていないので、幅が小さくなるとともにコストが低下する。アース線45には非磁性体でばね性が要求されることから、りん青銅が好ましく用いられる。
【0018】
このように構成されたトランス50Tは、例えば、図7に示した高周波加熱装置におけるマグネトロン66の駆動用に用いられるが、その場合、以下のような手順で高周波加熱装置に組み込まれる。すなわち、トランス50Tは、図7に示すような回路パターンが形成された配線基板Kに設けられている接続孔にピン端子41a,41bを挿入して半田付けし、端子39a,39bを上記配線基板Kに設けられている接続孔に直接半田付けにより接続し、上記ピン端子43a,43bを上記配線基板Kに設けられている接続端子に差込み接続することで、インバータ回路の配線基板Kに接続状態に取り付けられる。なお、上記回路基板には、図7の半波整流回路65に代えて、図8の全波整流回路67が形成されていても、同じ組み込み手順で、上記トランス50Tを接続状態に取り付けることができる。
【0019】
上記構成によれば、図3に示すように、巻線11,12,13の側方にコア体が存在しないので、その分だけトランスの横寸法、つまりボビン1Tの径方向に沿った寸法が小さくなる。しかも、ボビン1Tが偏平な形状で、1次および2次巻線11,12の巻幅が小さく、薄型であるために、一対のT字形コア片23T,23Tのアーム部25T,25T同士の間隔が小さくなる。また、両コア片23T,23Tの脚部24T,24Tとアーム部25T,25Tを通る二つの磁気回路C1,C2が形成される。そのため、このトランス50Tは、図9に示したコの字形コア片71,72を用いたことによって磁気回路Cを一つしか形成できないトランス64と比較して、磁気損失が少なくなり、脚部24T,24Tを通る磁束、つまり両巻線11,12と鎖交する磁束が強くなる。これに加えて、上記トランス50Tは、そのボビン1Tが径方向の寸法D2よりも軸方向の寸法D1が短い偏平な形状であるから、一対のT字形コア片23T,23Tのアーム部25T,25T同士の間隔が小さくなるので、磁気回路C1,C2の磁束がさらに強くなる。
【0020】
その結果、上記トランス50Tは、優れた磁気特性が確保されるので、1次および2次巻線11,12の巻幅を小さくして薄型とした場合においても、所定の電圧を得るのに必要な1次および2次巻線11,12の巻き数を少なくすることができ、その分だけトランス50Tの横寸法、つまりボビン1Tの径方向に沿った寸法が小さくなって小型化できる。しかも、配線基板Kの接続用端子は巻線の径方向に延びて形成されている。したがって、このトランス50Tは、配線基板Kに装着するときの装着面積の増大を抑制できる。また、両T字形コア片23T,23Tは同一形状および同一寸法であるから、共通の成形型を用いて成形できる。ただし、両コア片23T,23Tは、互いに異なる形状または寸法としてもよい。特に、脚部24T,24Tの長さを互いに異ならせて、ギャップ29の位置および結合係数を調整してもよい。
【0021】
また、通常細い導線で形成される2次巻線12の端部は、ボビン1Tに固定されたピン端子41a,41bに接続されているので、高電圧となる2次巻線12の端部が配線基板Kへの取り付け時に不測に揺れ動いて、周囲の導体に接触するおそれがなくなる。
【0022】
本発明では、ボビン部1bTに径方向に延びた切欠溝からなる引出部35を設け、この引出部35から巻き始めの引出線12aを2次巻線12の内周面12cよりも径方向内側に引き出し、巻き終りの引出線12bを2次巻線12の外周面12dよりも径方向外側に引き出してピン端子41a,41bに接続したので、引出線12a,12bと2次巻線12との間の巻線クロスが防止されて、その間の絶縁性が向上する。したがって、従来のように、絶縁性向上のために、2次巻線12の軸方向に隣接して引出線12a,12bを通すためのジャンピング溝を設ける必要がなくなる。このため、ボビン1Tの軸方向寸法を大きくすることなく、2次巻線12の巻き始めの引出線12aおよび巻き終わりの引出線12bと2次巻線12との間の絶縁特性を向上させることができる。
【0023】
本発明の第2実施形態を図5に示す。図5において、図3と同一符号はそれぞれ同一または相当部分を示している。
図5(A)は横断面図、図5(B)はL字形コアCRの平面図、図5(C)は図5(B)中のC−C線矢視側面図である。この実施形態のトランス50Lは、図5(B),(C)に示す一対のL字形コア片23L,23Lを使用しており、これに合わせて、ボビン1Lに一体形成された第1,第2のボビン部1aL,1bLのコア収納部32,33の形状が異なる。その他の構成は、前記第1実施形態と同様であるので、図示を省略する。
【0024】
図5(B),(C)に示すように、L字形コア片23Lは、アーム部25Lの基端部に円柱状の脚部24Lを突設したものである。コアCRを構成する一対の同一形状および同一寸法のL字形コア片23L,23Lは、各々の脚部24L,24Lがボビン1Lの両側からガイドリブ21に沿って中心孔20に挿入されて、ボビン1Lに取り付けられている。
【0025】
上記の一対のL字形コア片23L,23Lがボビン1Lに取り付けられたとき、各コア片23L,23Lの各々の脚部24L,24L同士が相対向して、その先端面の間に、ギャップ29が形成される。こうして、1次巻線11と2次巻線12の結合係数は0.5〜0.9に設定されていることにより、2次巻線12側にリーケージインダクタンスを持たせ、従前のマグネトロン用インバータ回路に必要であった2次側の高周波チョークコイルを不要としている。上記ギャップ29は、両ボビン部1aL,1bLにおける1次および2次巻線11,12が施される筒部14の内方に位置している。なお、ギャップ29の大きさは適宜設定されるが、ゼロ、つまり脚部24L,24Lの先端面同士をそれぞれ接触させてもよい。
【0026】
このL字形コア片23Lを用いたトランス50Lによっても、コア片23Lの脚部24Lとアーム部を通る磁気回路C2によって比較的強い磁界が発生し、前記第1実施形態と同様の効果が得られる。
【0027】
この第2実施形態において、図4と同様に、ボビン部1bLに径方向に延びた切欠溝からなる引出部35を設け、この引出部35から巻き始めの引出線12aを2次巻線12の内周面12cよりも径方向内側に引き出し、巻き終りの引出線12bを2次巻線12の外周面12dよりも径方向外側に引き出してピン端子41a,41bに接続している。従って、第1実施形態と同様に、ボビン1Lの軸方向寸法を大きくすることなく、2次巻線12の巻き始めの引出線12aおよび巻き終わりの引出線12bと2次巻線12との間の絶縁特性を向上させることができる。
【0028】
本発明の第3実施形態を図6に示す。図6において、図3と同一符号はそれぞれ同一または相当部分を示している。
図6(A)は横断面図、図6(B)はF字形コアCRの平面図、図6(C)は図6(B)中のC−C線矢視側面図である。この実施形態のトランス50Fは、図6(B),(C)に示す一対のF字形コア片23F,23Fを使用しており、これに合わせて、ボビン1Fに一体形成された第1,第2のボビン部1aF,1bFのコア収納部32,33の形状が異なる。その他の構成は、前記第1実施形態と同様であるので、図示を省略する。
【0029】
図6(B),(C)に示すように、F字形コア片23Fは、アーム部25Fのほぼ中央に円柱状の中脚部24Fが、一端部に四角以上の多角柱または円柱状の外脚部26Fが、それぞれ同一方向に平行に延びるように突設されて、F字形を呈している。コアCRを構成する一対の同一形状および同一寸法のF字形コア片23F,23Fは、各々の中脚部24F,24Fがボビン1Fの両側からガイドリブ21に沿って中心孔20に挿入され、かつ、各々の外脚部26F、26Fがボビン1Fの外方で相対向して1次および2次巻線11、12の径方向の外側に位置するように配置される。上記の一対のF字形コア片23F,23Fがボビン1Fに取り付けられたとき、各コア片23F,23Fの各々の中脚部24F,24F同士が相対向して、その先端面の間および各々の外脚部26F、26Fの先端面の間には、それぞれギャップ29,30が形成される。
【0030】
このF字形コア片23Fを用いたトランス50Fによっても、コア片23Fの脚部24Fとアーム部を通る磁気回路C3によって第1実施形態と比較してより強い磁界が発生し、さらに優れた磁気特性が確保される。
【0031】
この第3実施形態において、図4と同様に、ボビン部1bFに径方向に延びた切欠溝からなる引出部35を設け、この引出部35から巻き始めの引出線12aを2次巻線12の内周面12cよりも径方向内側に引き出し、巻き終りの引出線12bを2次巻線12の外周面12dよりも径方向外側に引き出してピン端子41a,41bに接続している。従って、第1実施形態と同様に、ボビン1Fの軸方向寸法を大きくすることなく、2次巻線12の巻き始めの引出線12aおよび巻き終わりの引出線12bと2次巻線12との間の絶縁特性を向上させることができる。
【0032】
なお、本発明はマグネトロン駆動用のトランスのほか、チョークコイル、リアクトルなど、他の電磁誘導器にも適用できる。
【0033】
【発明の効果】
本発明によれば、2次巻線とその引出線との間の絶縁性が向上するので、従来のように、2次巻線とその引出線との間の絶縁距離をかせぐために、2次巻線の軸方向に隣接して引出線を通すためのジャンピング溝を設ける必要がなくなる。このため、ボビンの幅を大きくすることなく、2次巻線の巻き始めの引出線および巻き終わりの引出線と2次巻線との間の絶縁特性を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態に係る電磁誘導器の正面図である。
【図2】同実施形態の側面図である。
【図3】(A)は図2のIII-III線で切断した断面図、(B)はT字形コアCRの平面図、(C)は(B)中のC−C線矢視側面図である。
【図4】同実施形態の背面図である。
【図5】(A)は本発明の第2実施形態に係る電磁誘導器の横断面図、(B)はL字形コアCRの平面図、(C)は(B)中のC−C線矢視側面図である。
【図6】(A)は本発明の第3実施形態に係る電磁誘導器の横断面図、(B)はF字形コアCRの平面図、(C)は(B)中のC−C線矢視側面図である。
【図7】本発明の電磁誘導器を適用できる高周波加熱装置を示す電気回路図である。
【図8】他の高周波加熱装置を示す要部の電気回路図である。
【図9】従来のトランス(電磁誘導器)を示す断面図である。
【符号の説明】
1T…ボビン、1aT,1bT…ボビン部、4,7,8,18…つば、9…1次巻枠、10…ヒータ巻枠、11…1次巻線、12…2次巻線、11a,11b,12a,12b…引出線(リード線)、12c…2次巻線の内周面、12d…2次巻線の外周面、13…ヒータ巻線、14…筒部、19…2次巻枠、20…ボビンの中心孔、23T…T字形コア片、29,30…ギャップ、32…コア収納部、34,35…引出部、39a,39b…端子、41a,41b…ピン端子、43a,43b…ピン端子、50T…トランス、C1,C2…磁気回路、D1…軸方向の寸法、D2…径方向の寸法、K…配線基板。

Claims (1)

  1. コアCRが挿入されるボビンITに、1次巻線11と2次巻線12が軸方向に離間して装着され、前記2次巻線12の内径側の引出線12aが、前記ボビンITのつば部18に形成した径方向に延びる切欠溝35から、前記2次巻線12の内周面12cよりも径方向内側へ寄せられて軸方向に沿って引き出され、さらに、前記つば部18に突設された第1のリブ36に沿って曲がり、径方向外側へ引き出され、外径側の引出線12bが、前記切欠溝35から、前記2次巻線12の外周面12dよりも径方向外側へ寄せられて引き出され、さらに、前記つば部18に突設された第2のリブ38の切欠部38aから引き出されている電磁誘導器。
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