JP2009170489A - インバータトランス - Google Patents
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Abstract
【課題】本発明のインバータトランスは、主として低発熱とリーケージインダクタンスのバラツキの低減を目的とする。
【解決手段】巻線軸が上下方向で下部に端子が設けられた1次ボビン10と、巻線軸が水平方向で対向する二側面に端子が設けられた2次ボビン20と、一次ボビン10に複数の絶縁被膜銅線を捩ったリッツ線を巻回した1次巻線1と、2次ボビンに単線の絶縁被膜銅線を巻回した2次巻線2とを備え、1次ボビン10と2次ボビン20を一直線上に配置したことを特徴とするインバータトランス。
【選択図】 図1
【解決手段】巻線軸が上下方向で下部に端子が設けられた1次ボビン10と、巻線軸が水平方向で対向する二側面に端子が設けられた2次ボビン20と、一次ボビン10に複数の絶縁被膜銅線を捩ったリッツ線を巻回した1次巻線1と、2次ボビンに単線の絶縁被膜銅線を巻回した2次巻線2とを備え、1次ボビン10と2次ボビン20を一直線上に配置したことを特徴とするインバータトランス。
【選択図】 図1
Description
本発明は、液晶TV等の多灯バックライト駆動用の大電力用インバータトランスに関するものである。
液晶TV等の多灯バックライト駆動用としてランプ等を点灯するための昇圧された電圧を得るためにインバータトランスが用いられる。一般的なインバータトランスは横巻構造で、図6に示しようにボビンに太い線材で数ターン巻線した1次巻線と細い線材で多数巻線した2次巻線を巻回し、ボビンの中空部に挿入したコアと周囲に配置したコアとで磁気回路を構成して1次巻線と2次巻線の間隔で結合をとるような高結合型となっている。 このトランスの問題は、レアショート時に過電流が流れてしまうことである。また、高結合なので、入力電圧に比例して出力電圧が決まるので、ランプの開放時と点灯時の電圧制御をバラストコンデンサを用いて行うか電圧制御回路を用いて行う必要がある。
これに対し、図7(a)に示すように、1次巻線1と2次巻線2との間に漏洩磁束制御用のギャップgを設けてレアショート時の電流を軽減することが図られている。そして、ランプの開放時と点灯時の電圧制御もトランスの漏洩磁束を利用するリーケージインダクタンス型では、絶縁性の向上、高電圧化、小型化に適していることが特許文献1に記載されている。
しかしながら、このようなリーケージインダクタンス型では、図7(b)に示すように、巻線の位置ズレ、巻き終わりのほずれ等による1次巻線のバラツキにより結合(コイル間距離g)が変化しリーケージインダクタンス値が大きく変化する。このリーケージインダクタンス値の変動はランプ電流を変動させる大きな要因となる。さらに、横巻構造のため1次巻線と2次巻線の巻線線路長が長くなり、発熱しやすい問題がある。
また、特許文献2には、太線を用いた1次巻線の位置ズレ、ほずれを防止するためにボビンの巻軸に巻線引き戻しのための突起を設けて固定する方法が記載されている。しかし、ボビンに突起を設けたとしても1次巻線の巻数が変化すると巻線間隔等工夫が必要となる。
上記課題を鑑みて、本発明のインバータトランスは、主として低発熱とリーケージインダクタンスのバラツキの低減を目的とする。
本発明のインバータトランスにおいて、巻線軸が上下方向で下部に端子が設けられた1次ボビンと、巻線軸が水平方向で対向する二側面に取り付けた端子が設けられた2次ボビンと、一次ボビンに複数の絶縁被膜銅線を束ねたリッツ線を巻回した1次巻線と、2次ボビンに単線の絶縁被膜銅線を巻回した2次巻線とを備え、1次ボビンと2次ボビンを一直線上に配置したことを特徴とする。
また、本発明は、このようなインバータトランスにおいて、水平に延びた板コアからなる下コアと、下コアに突き合わされた外脚を両端に有する上コアと、上下方向の貫通孔のある巻軸を有する1次ボビンと、水平方向の貫通孔のある巻軸を有する2次ボビンと、1次ボビンの巻軸に複数の絶縁被膜銅線を束ねたリッツ線を巻回した1次巻線と、2次ボビンの巻軸に単線の絶縁被膜銅線を巻回した2次巻線とを備え、上コアまたは下コアの少なくとも一方に、他方に向かって突出した中央脚を一体に形成し、該一方の外脚に該1次ボビンの巻軸の貫通孔に挿入し、下コアの水平部を2次ボビンの巻軸の貫通孔に挿入したことを特徴とする。さらにまた、1次ボビンの巻軸の幅はリッツ線仕上がり外径の1.5倍以下としたことを特徴とする
本発明によれば、1次巻線を巻回する1次ボビンを縦型とし、コアの断面積を容易に拡大できるとともに、1次巻線に複数の絶縁被膜銅線を束ねたリッツ線を用いることにより巻数を減らすことが可能となる。その結果、表皮効果による銅損及び発熱を少なくすることができる。また、1次ボビンの巻軸の幅をリッツ線の外径寸法の1.5倍以下に抑えることによりリッツ線による巻線崩れを抑え、リーケージインダクタンスのバラツキを小さくすることができる。
本発明のインバータトランスの一実施例を図1から図3を用いて詳しく説明する。
図1は本発明によるインバータトランスの一実施例を示す断面図である。図2は図1のインバータトランスの分解斜視図である。図3は1次巻線の巻線状態を示す部分断面図である。
1次ボビン10は、図2から明らかなように上下方向の貫通孔11のある巻軸12を有し、下部の一側面に複数の端子13を取り付けてある。図2では省略してあるが1次巻線を巻軸に巻回し、そのリード線を端子13に接続してある。1次巻線1の巻線軸は上下方向となる。
1次ボビン10は、図2から明らかなように上下方向の貫通孔11のある巻軸12を有し、下部の一側面に複数の端子13を取り付けてある。図2では省略してあるが1次巻線を巻軸に巻回し、そのリード線を端子13に接続してある。1次巻線1の巻線軸は上下方向となる。
1次ボビン10の側面に2次ボビン20が配置してあり、1次ボビン10と2次ボビン20が一直線上に一列に並んだ状態である。2次ボビン20は水平方向の貫通孔21のある巻軸22を有し、下部の対向する二側面に複数の端子23を取り付けてある。図2では省略したが、2次巻線を巻軸22に巻回し、そのリード線を端子23に接続してある。2次巻線は複数の鍔25で区分されて分割巻されており、その巻線軸は水平方向となる。
下コア40と上コア30は、上下に突き合わされて二つの閉磁路を形成する一対の磁性体からなるコアである。
下コア40は、水平に延びた長方形の平板である断面がI形状のコアである。
上コア30は、両端部に下方に突出した外脚31、32と中央部に中央脚33が設けてある断面がE形状のコアである。上コア30の一方の外脚31は1次ボビン10の貫通孔11に挿入し、下コア40の水平部分を2次ボビン20の貫通孔21に挿入する。そして、上コア30の外脚31、32および中央脚33は下コア40に突き合わせて固定してある。ここで、中央脚33は1次巻線と2次巻線の間に入るようにしてあり中央脚33と下コア40の面とのギャップGでリーケージインダクタンスの調整をするものである。また、一方の外脚31と1次ボビンの貫通孔11の断面積を大きくとることが1次巻線の巻数を減らすうえで重要である。
下コア40は、水平に延びた長方形の平板である断面がI形状のコアである。
上コア30は、両端部に下方に突出した外脚31、32と中央部に中央脚33が設けてある断面がE形状のコアである。上コア30の一方の外脚31は1次ボビン10の貫通孔11に挿入し、下コア40の水平部分を2次ボビン20の貫通孔21に挿入する。そして、上コア30の外脚31、32および中央脚33は下コア40に突き合わせて固定してある。ここで、中央脚33は1次巻線と2次巻線の間に入るようにしてあり中央脚33と下コア40の面とのギャップGでリーケージインダクタンスの調整をするものである。また、一方の外脚31と1次ボビンの貫通孔11の断面積を大きくとることが1次巻線の巻数を減らすうえで重要である。
つぎに、図3に示すように、1次巻線1は複数の絶縁被膜銅線を束ねて捩ったリッツ線を用いて1次ボビン10の巻幅12に数ターン巻回する。リッツ線は複数の絶縁被膜銅線を束ねて捩ったもので適度の柔軟性を持っており、適度のテンションを加えながら巻線することにより先に巻線した巻線部が締まった状態で巻線される。この状態を確保するための1次ボビンの巻軸12の幅Dはリッツ線の外径寸法dに対して D=1.5d以下とすることが好ましい。Dが1、5dよりさらに大きくなると巻線のバラツキが大きくなる。また、リッツ線は複数の絶縁被膜銅線を束ねて捩ったものに融着樹脂で固めたものを用いてもよい、ただし、巻線する時に熱風を加えることが必要となる。本実施例のリッツ線では0.12mmφの絶縁被膜銅線をおよそ80本束ねて捩ったものを用いた。
このように縦軸にリッツ線を巻線することにより、従来横巻の1次ボビンに巻線したような大きなほずれ、位置ずれを抑制することができる。また、リーケージインダクタンスにおいても横巻ボビンの1次巻線と2次巻線の位置関係と異なり、1次巻線は縦巻のボビン、2次巻線は横巻のボビン、そしてリーケージインダクタンスの調整は上コアまたは下コアの中央脚と他方のコア間のギャップでとることができる。このことから1次巻線と2次巻線の巻線状態による影響が少ないことが判る。
図4、図5は、上記実施例のギャップを形成するコアの位置関係を変えたものである。
図4は、上コア30に中央脚33と下コア40に中央脚43が互いに対向するように突出してギャップGを形成することが異なる(コアの断面形状でいうと、E−Tコア構成)。他の構成は同じである。また、上コア30の一方の外脚31は1次ボビン10の貫通孔に挿入される。
図5は、上コア30に一方に外脚32を設け、下コア40の一方に外脚41と中央脚43を設けた構成である(コアの断面形状でいうと、L−Fコア構成)。このとき、ギャップGは下コア40の中央脚43と上コア30の対向する面との間で形成される。また、下コア40の一方の外脚41は1次ボビン10の貫通孔に挿入される。このように、中央脚は下コアに形成してもよく、あるいは上コアと下コアの両方に分割して設けてもよい。
図4は、上コア30に中央脚33と下コア40に中央脚43が互いに対向するように突出してギャップGを形成することが異なる(コアの断面形状でいうと、E−Tコア構成)。他の構成は同じである。また、上コア30の一方の外脚31は1次ボビン10の貫通孔に挿入される。
図5は、上コア30に一方に外脚32を設け、下コア40の一方に外脚41と中央脚43を設けた構成である(コアの断面形状でいうと、L−Fコア構成)。このとき、ギャップGは下コア40の中央脚43と上コア30の対向する面との間で形成される。また、下コア40の一方の外脚41は1次ボビン10の貫通孔に挿入される。このように、中央脚は下コアに形成してもよく、あるいは上コアと下コアの両方に分割して設けてもよい。
1 1次巻線
2 2次巻線
10 1次ボビン
20 2次ボビン
30 上コア
40 下コア
G ギャップ
2 2次巻線
10 1次ボビン
20 2次ボビン
30 上コア
40 下コア
G ギャップ
Claims (5)
- 巻線軸が上下方向で下部に端子が設けられた1次ボビンと、巻線軸が水平方向で対向する二側面に取り付けた端子が設けられた2次ボビンと、一次ボビンに複数の絶縁被膜銅線を捩ったリッツ線を巻回した1次巻線と、2次ボビンに絶縁被膜銅線を巻回した2次巻線とを備え、1次ボビンと2次ボビンを一直線上に配置したことを特徴とするインバータトランス。
- 水平に延びた板コアからなる下コアと、下コアに突き合わされた外脚を両端に有する上コアと、上下方向の貫通孔のある巻軸を有する1次ボビンと、水平方向の貫通孔のある巻軸を有する2次ボビンと、該1次ボビンに複数の絶縁被膜銅線を束ねたリッツ線を巻回した1次巻線と、該2次ボビンに単線の絶縁被膜銅線を巻回した2次巻線とを備え、
上コアまたは下コアの少なくとも一方に、他方に向かって突出した中央脚を一体に形成し、該一方の外脚に該1次ボビンの巻軸の貫通孔に挿入し、該下コアの水平端部を該2次ボビンの巻軸の貫通孔に挿入したことを特徴とする請求項1記載のインバータトランス。 - 中央脚を上コアおよび下コアに形成したことを特徴とする請求項2記載のインバータトランス。
- 前記1次ボビンの巻軸の幅は前記リッツ線仕上がり外径の1.5倍以下とすることを特徴とする請求項1、請求項2記載のインバータトランス。
- 前記1次ボビンの下部に取り付けた端子に1次巻線のリード線を接続し、前記2次ボビンの対向する二側面に取り付けた端子に2次巻線のリード線を接続した請求項1、請求項2記載のインバータトランス。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2008004006A JP2009170489A (ja) | 2008-01-11 | 2008-01-11 | インバータトランス |
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JP2009170489A true JP2009170489A (ja) | 2009-07-30 |
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JP2008004006A Pending JP2009170489A (ja) | 2008-01-11 | 2008-01-11 | インバータトランス |
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JP (1) | JP2009170489A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2011253922A (ja) * | 2010-06-02 | 2011-12-15 | Okayama Giken Co Ltd | 整列多層巻きコイル及びそれを用いた電気磁気エネルギ−変換器 |
JP2014175398A (ja) * | 2013-03-07 | 2014-09-22 | Fuji Electric Co Ltd | 高周波トランス |
CN104425119A (zh) * | 2013-08-29 | 2015-03-18 | Tdk株式会社 | 变压器 |
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2008
- 2008-01-11 JP JP2008004006A patent/JP2009170489A/ja active Pending
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